◆−存在する意味 その18−雫 (2003/9/5 19:26:05) No.26890 ┣存在する意味 その19−雫 (2003/9/8 10:49:51) No.26906 ┣存在する意味 その20−雫 (2003/9/15 17:47:02) No.26970 ┃┗Re:存在する意味 その20−まりあ (2003/9/18 00:18:14) No.26988 ┃ ┗Re:存在する意味 その20−雫 (2003/9/18 19:44:47) No.26998 ┗存在する意味 その21−雫 (2003/9/21 20:35:41) NEW No.27033 ┗Re:存在する意味 その21−オロシ・ハイドラント (2003/9/21 21:08:43) NEW No.27034 ┗Re:存在する意味 その21−雫 (2003/9/21 21:27:38) NEW No.27035
26890 | 存在する意味 その18 | 雫 | 2003/9/5 19:26:05 |
お久しぶりです。雫です。夏が終わって少し落ち着きました。受験生と呼ばれる恐ろしい時期にさしかかってしまいました。それでも書きますよ! ************************************* 存在する意味 その18 ここは人間の国、聖王都と呼ばれる前のセイルーンである。今、はレッサーデーモンの大量発生により近くの人々は神の力にすがろうと聖なる力のありそうなこの国に集まっていた。それに、この国の周りは小さな町ばかりで魔族から身を守るための大きな塀などは無かったのだ。 そんな町に男が居た。青い髪に緑色の瞳。肌は少し日に焼けている。年は二十歳位だろう。眼鏡をかけていて何かに祈りを捧げている。 「水竜王様。貴方様の優しさと力で今生きるものをお守りください。我々にはもう貴方様しか頼れる方がいないのです。どうか救いを・・・・」 彼にはわかっていた。今、彼の崇める神がどんな戦いをし、その周りで数々の悲劇が起きていることも・・・・。そして・・・彼が伝説を紡ぐ事になるのを今は誰も知らない。 炎のような赤い髪。強い意志を宿された紅の瞳。白い肌を隠すような姿をした男が滅びの砂漠を歩いていた。男は急いでいた。彼の大事な人が今、戦っている。早く行かないと彼女がどうなるかわからない。その時、男の眼に人が映った。 片方は人ともいえない黒い塊。そしてもう片方は・・・・黒い緩くウェーブのかかった髪を持つ美しい少年だった。少年の白い肌には傷がありそこから『闇』が見える。 ――魔族?・・・・・しかもこの強さ・・・・まさか・・・・・ 「く〜!!」 ディープが呻きを上げた。その前には口元に余裕の笑みを浮べたオーシャンがいる。 「どうした?お嬢ちゃん。もうギブアップか?」 「まだよ!女の敵は許さないんだから!」 そう言ってディープが刀でオーシャンに切りつける。しかしそれをオーシャンは軽く避けた。オーシャンは突然言った。 「おい・・・そこの兄ちゃん。なにやってるんだ?」 ディープと海王がダルフのほうを見る。ダルフは両手を広げて目を閉じていた。ダルフは目を開けてから言った。 「見つけたよ。お前の弱点。今から見せてやる。おれの戦い方を。」 ――ダルフのバカ〜!何ハッタリかましてんのよ! しかし、ディープの心配とは裏腹に、ダルフは微笑を浮べていた。ダルフの手に灰色の闇が集まり・・・そして・・・・。 ごぅっ 灰色の闇が飛び散った。海王が微笑んだ。彼女の目的はこれだった。ダルフに本気を出させる事・・・・。 「み・・・・見えない!?何故!?何故見えない!?闇・・・!やみがぁぁぁ!」 叫び声を上げるオーシャン。ダルフは溜息交じりの笑みを浮べた。 「出てきたらどうだ!」 ラーシャートの声が響いた。獣王は『馬鹿!相手を挑発するな!』と言いかけてやめた。自分もいい加減、苛ついてきていたし、ラーシャートはガーヴの部下なのだ。ガーヴと同じで回りくどい事して策をめぐらすような相手は嫌いなのだろう。 びゅっ 突然飛んできた空気の塊。獣王は避けようとした・・・・が避けられなかった。ここでよければ間違いなく書き途中の結界がもう二度と書けなくなるだろう。だから自分とゼロスを犠牲にしても避けるわけにはいかなかった。 どしゅっ 「・・・・・・・・っ」 苦痛の呻きが小さく漏れた。 「ん?」 冥王はクローバーと戦いながら横を見た。遠くに男がいる。赤い髪に紅の瞳。冥王にはそれが誰かよく解った。 「火竜王・ブラバザード・・・・。なんであいつが?」 ――やばいな・・・・。 冥王は思考をめぐらせた。今、火竜王に行かせたら多分赤眼の魔王様は滅びるだろう。そしたら魔竜王も、スカイも・・・。しかし、戦うのは無理。今の自分じゃ敵う相手じゃない。しかもクローバーもなんとかしなくてはいけない。 心の中で悪魔は笑う 僕ダケガ苦労スルノハ嫌ダ・・・と 君には僕のお遊びに付き合ってもらうよ 見え隠れする魔族の本性 悪魔の独り勝ちのゲームが始まる 「こんにちは、火竜王殿。僕は冥王・フィブリゾ。ところで・・・・あれ・・・何だと思う?」 「・・・知らないな。わたしには用がある。お前の趣味に付き合う気は無い。」 火竜王は少し冷たく言った。冥王は下から覗き込みながらにっこりと笑って言った。 「アレは魔族の裏切り者。でも、神に味方する気も無い。しかも手強いよ。危険じゃないかなぁ?」 「何が言いたい?」 「まぁ・・・・簡単に言うと・・・・・『強いから助けてv』・・・・・ってとこかな」 火竜王は黙ってクローバーを見た。確かに厄介そうだ。火竜王は頷いてから言った。 「良いだろう・・・。しかし・・・・・ラグラディアが・・・・・・。」 泣きそうな顔をする火竜王。 ――あんまり頼りにならないかも・・・・・。 そう思いながらも冥王が言った。 「僕は・・・信じるよ。自分の大事な人が・・・・無事だって・・・。」 そう・・・これが・・・僕の出来る精一杯 最後の部下のところに・・・・ もうこれ以上は敵を増やさない。 ************************************* うわぁ・・・・。始まり方がいつもと違います。しかもギャグが無いので疲れますね。もう・・どうにかならないでしょうか・・・・?いつもながら短いです。ですが、これからも私は頑張りますので最後まで付き合っていただければ嬉しい限りです。 それでは・・・・。 |
26906 | 存在する意味 その19 | 雫 | 2003/9/8 10:49:51 |
記事番号26890へのコメント 存在する意味 その19 鈍い音が獣王の耳に届いた。痛みは感じない。一瞬の出来事だったから痛みを感じなかった?いや・・・・違う。獣王は怒鳴った。 「何やってるのよ!?ラーシャート!!」 獣王の目の前にラーシャートがいた。腕に深い傷を負いかなりの負傷のようだ。獣王は泣けるものなら泣きたかった。しかし涙など魔族に出るはずも無かった。獣王の問いかけにラーシャートは答えた。 「獣王殿をかばっただけです。」 「そんな事わかっている!私が聞きたいのはなんで私を庇ったかだ!?」 ラーシャートが黙り込む。ラルタークが落ち着いた表情で言った。 「我々は魔竜王様の命によりあなたが望む事をしろと。」 「そして・・・・・守れとな。」 最後の言葉はラーシャートが引き継いだ。獣王は言った。 「私の望む事はお前達に怪我をさせないことだ。だから・・・・・」 ラルタークが笑い声を上げた。何がおかしいのか獣王にはわからなかった。ラルタークが言った。 「獣王殿はまだ滅びたいと思っていない。魔族の中でも珍しく生きたいと思っている。しかもそれは自分が強いから魔族に必要などと言う魔族的な考え方をしているわけではない。むしろ人間に近い。そんな珍しい魔族を見捨てるわけにはいかないじゃろ?」 獣王は黙り込んだ。それでも悔しい自分が傍に居ながら魔竜王の部下に怪我をさせたのだ。そんな時に声が聞こえた。 「いやいや〜、まさかこんなに美味しい負の感情が取れるなんて思いませんでしたよ。本当に・・・・。」 草むらから人が出てきた。金髪の髪、赤い瞳そして口元に浮べられた人懐っこい笑み。あまり特徴が無く身にまとう気配がゼロスに似ている。獣王は一瞬驚いた。どうやら男のようだ。彼は言った。 「はじめまして、魂狩りの堕天使(ナイトウィザーズ)のサテンと言います。互いに死ななければお見知りおきを・・・・。まぁ・・・・混沌の海に帰る時の土産にでも僕の名前を持って言って下さいね。」 「いや・・・・私より先におまえ自身を送ってやろう。」 「獣王様・・・・ちょっと手厳しいですよ。僕が何をしたって言うのですか?」 獣王はサテンを睨んだ。サテンは竜将軍と竜神官の方を見た。サテンはにっこり笑って言った。 「僕の仲間が北の極点で滅びたんですよ。もう・・・・血なんか出して、魔族にも戻れませんね・・・・。まぁ・・・・彼女らしいといえば彼女らしいのですが。」 獣王は驚いた。サテンの一瞬見せた悲しそうな顔がゼロスの表情に似ていた。 「めが目が眼がメガめが目が眼がメガめが目が眼がメガ〜!!!!!」 混乱するオーシャン。それをダルフは見つめていた。ダルフはそれを見て言い放った。 「惨めだ・・・。自分の力に溺れるからこんな事になるのだ。穢れた魂。今、おれが消してやる。」 ダルフはオーシャンの胸に刀を差した。するといつの間にかそれは人ではなかった。黒く丸い物体。そして中央には何やら青い石がはめ込まれていた。それはしばらく痙攣していたが動かなくなり風が吹いた時に消滅した。ディープはそれを恐ろしいものでも見るようにしていたが言った。 「ダルフ・・・・あんた一体、何をしたの?話さないとあんたも女の敵にするけど良い?」 ダルフは言った、淡々と・・・。 「あいつは耳で聞き取っていたわけじゃない。この空間全体に自分の瘴気を放っていたんだ。そしてその中を動く物体の動きがわかったわけだ。」 「だから何をしたのよ!?」 ディープが刀を振り回すので海王はディープの頭を撫でながら言った。 「ダルフは自分の瘴気でオーシャンの瘴気を吹き飛ばしたんですわ。」 その答えにディープは納得したようで何回も頷いた。海王は袋から青い砂を取り出した。すぐさま後ろにさがるダルフとディープ。海王は砂を大地にまき始めた。 その姿は生命を育む傷の女神のようだった。 「二対一・・・・か・・・。面白くなってきたんじゃねーの?」 クローバーがそんな事を言った。火竜王は言った。 「ふざけた事を・・・・・。」 「そうだよ・・・・戦力的には僕らの方が上なんだから・・・。」 クローバーは大地に剣を突き刺した。すると地面が盛り上がりその大地が一気に火竜王と冥王に襲いかかった。 ごちんっ 間抜けな音。火竜王が左へ、冥王が右へ避けようとして互いにぶつかったのだ。まず冥王が文句を言う。 「ちょっと!普通右に避けるもんでしょっ!」 「ふざけるな!こういうときは左でしょう!」 二人が睨みあいを始めかける。 ごばぁぁぁぁっ 「なっ・・・・・!」 二人は驚きの声を上げると共に砂に飲み込まれた。それを見てクローバーがケタケタ笑う。砂から這い上がった冥王が言った。 「ちょっと火竜王殿!君のせいだからね!」 「待て!何で私の所為になるのだ!?」 「あ〜あ。笑われてるよ。」 冥王がやる気の無い声を出す。火竜王が冥王の事を睨む。 「楽しい会話してる暇は無いぜ!」 クローバーが今度は土で出来た竜を二人にけしかけた。二人が今度は何とか避ける。冥王が火竜王に言った。 「まだ独りで戦ってた方が良かったかも・・・・。」 「なっ・・・・助を求めたのは貴様だろう!?」 「そうだけどさぁ〜。何かつまんなくなってきた。」 冥王があくびをする。火竜王は冥王にいった。 「わたしの力を甘く見ないで貰いたい。絶対に貴様と協力してあのわけのわからない生き物を倒す。」 「だからぁ・・・・・・魔族の裏切り者だってば。」 冥王は溜息をつき火竜王に見られないように笑った。 ――作戦通り。あとは倒されない程度に頑張っておけば大丈夫。 ************************************* とうとう前書きがなくなりました。書くことがなくなってきたので・・・。でも相変わらず短いです。それでは私のこの作品をここまで読んで下さっている方、いましたら最後まで付き合ってくださると嬉しいです。 それでは・・・・。 |
26970 | 存在する意味 その20 | 雫 | 2003/9/15 17:47:02 |
記事番号26890へのコメント 存在する意味 その20 ナステイス、カルス、サイ。三匹の竜はカタート山脈から吹き上がる炎を見ながら黙々と登っていた。今あそこにいるのは水竜王様らしい。だからこそ三人の不安はより募った。あの炎技は水竜王様のものではありえない。しかし火の力が強すぎる。もしかしたら赤眼の魔王のほかにいるかもしれない。 それとも他に仲間がいるのだろうか? ナステイスは自分の体が震えた事に気付いた。周りを覆う冷気。カルスはナステイスに向かって言った。 「大丈夫。」 根拠の無い言葉。ナステイスは後ろをついて歩くだけのサイを見る。カルスはナステイスが何を言いたいのか解りナステイスに言った。 「気にすんなよ。あいつは自分の気持ちにきちんと整理つけておくって。」 ナステイスはカルスの胸倉を掴んだ。カルスは驚いてナステイスの方を見る。 「てめぇ・・・・さっきから何の根拠も無い事言いやがって!お前にあいつの気持ちがわかんのか!?」 サイはその様子にようやく気付き言った。 「二人とも、俺たちは少しずつ敵の本拠地に近づいているんだ。こんな所で仲間割れはよそう。」 「誰の所為だと思ってる!?」 ナステイスににらまれて言葉を失うサイ。カルスは言った。 「わかった・・・・。後で山降りたら俺の事殺しちまってもかまわない。だから今は・・・・・・・・・。」 「ちっ・・・・・」 ナステイスが舌打ちをする。カルスに真っ直ぐ見つめられると何を言われても文句も言えないしむしろ信じてしまう。逆らえないのだ。それは自分がカルスの友達である事をやめた理由でもあった。 『信じていいよな?』 『当たり前だ。悪いようにはなんないって!』 あいつの根拠の無い事は信用していい なのに・・・・・・・・ はずれた・・・・・・・・ だから一緒に居たくなくなった。 「着いたみたいだ。」 ナステイスはサイのその言葉に顔を上げた。そこで戦っている女性が誰だか彼らにはすぐに解った。 「水竜王様!」 ナステイスとカルスがほぼ同時にそう叫ぶ。水竜王はその三人組を見ていった。 「お前達・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 誰だ?」 冷たい一言にカルスとナステイスは硬直した。サイは言った。 「水竜王様、ドラゴンピークから援助としてやってきました。」 「そうか・・・・・・・では冥将軍の相手だけでも頼む!」 そう言って水竜王は赤眼の魔王に向かっていった。サイとナステイスとカルスは周りを見た。するとスカイが手を挙げていった。 「あの・・・・私が冥将軍・スカイです。お手合わせお願いいたします。」 「なっ・・・・・・!じぇ・・・・・・・将軍〜!」 カルスとナステイスの叫び声がカタート山脈に響いた。 獣王はサテンの事を睨んだ。それでもそこに恨みや怒りは無い。迷いを必死で隠すために獣王はサテンの事を睨んでいた。サテンは言った。 「怖い顔しないでくださいよ。せっかく綺麗な顔をしているんですから。」 サテンがラーシャートに向かって攻撃を放つ。傷を負ったラーシャートは避けられるはずも無く防御の体制をとる。しかし獣王には解った。防ぎきることは出来ないと。 「良いんですか?貴方はそれで、」 サテンの声が獣王の耳に聞こえた。そして獣王の腹部には穴が開いていた。それでもまだ回復する事は出来る程度だ。ラーシャートが言った。 「獣王殿!・・・・・・何故このような真似を・・・・!?」 「馬鹿!」 獣王はそう言った。獣王はラーシャートに向かって言った。 「命を簡単に捨てるんじゃない!良いか!?何が何でも生き延びろ!どんな事をしても・・・・・・!良いな!?」 ラーシャートが驚いた表情をする。サテンは言った。 「感動のシーンですか・・・・・。目障りですね。」 「目障りなのはお主では?」 「!?」 サテンは驚いた。いつの間にかラルタークが後ろに回りこんでいた。ラルタークはサテンの背中に手を押し当てた。 「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」 ラルタークの気合を入れる声。ラルタークの中の瘴気が一気にサテンに流れ込んでいく。サテンは言った。 「いいのですか?そんな事をすれば貴方もただではすまない!」 「ただですまないだけじゃ!滅びはせぬ!」 ラルタークのその瞳に迷いの色は無かった。サテンは獣王のほうを見て言った。 「獣王様・・・・・・助けて・・・・・・・」 獣王はその姿を見た。やはり、ゼロスに似ている。 『獣王様。』 ゼロスの笑顔を思い出す。そしてあの時の悲しそうな表情も・・・・・ 『僕は滅びたいんです!』 その時の悲しげな表情にとても似ていた。今のサテンの顔は・・・・・。獣王が悩む。それと同時にラルタークにも迷いの色が浮かんだ。獣王の指示が出ないのではどうする事も出来ない。 サテンは心の奥底で笑った。獣王の部下がどんな魔族なのかはよく知っていた。だからこそこんな表情をして見せているのだ。あの時の表情もサテンは見ていた。そしてしばらく殺気を放ちながら役作りをしていたのだ。 ――このまま悩め、獣王。そして僕は敵を打たせてもらうよ。 僕の愛しいあのひとのね・・・・・・。 「右に避けろ!」 「えぇ〜。」 次の瞬間、冥王と火竜王は砂をまともに喰らった。火竜王は冥王に言った。 「頼むから協力してくれ。」 「してるじゃん。でも僕は右には避けたくなかったの。それぐらいわかって欲しいなぁ。」 火竜王が冥王を睨む。クローバーは二人のその様子を見ながら言った。 「本気で殺る気・・・・・ある?」 「ある!」 二人が同時に叫ぶ。火竜王は言った。 「協力しているようには見えないな。」 「大体に協力させるならさせるで強いところとか見せてもらいたいんだけど?」 冥王が火竜王の事をみる。一つ間違えれば自分が滅びかねない大きな賭け。そんな遊びをフィブリゾは勝てると言う自信の本に行っている。 「・・・・・・・良いだろう・・・・・・・。」 火竜王はそう言った。そして手に炎を生み出す。 「 竜神官(ラルターク) そのものを滅せよ 」 その命令が出るまでに本当に長い時間がかかったような気がした。ラルタークは最後の力を全てサテンに送り込む。 叫び声 狂気 「まだ・・・・・・・彼女の為に死ぬわけには!」 サテンがラルタークに瘴気を送り返す。その時、サテンは黒い塊になっていた。獣王はその言葉が気になり言った。 「彼女?」 「北の極点で貴方達魔族に滅ぼされた。僕の愛しい人。復讐・・・・・・赤眼の魔王への復讐。そんなもの僕にとってはどうでもいいものだった。ただ彼女と一緒にいるための理由が・・・・・・・」 「魔王様への復讐?」 獣王の問いにその黒い塊は少しだけ歪んだ。笑っているかのように。その瞳のように見える物は黄玉だった。サテンは言った。 「名前を聞けば少しくらいは解るかな?魂狩りの堕天使たち(ナイトウィザーズ)という四人の愚かな魔族さ。」 その時だった。彼は突然消滅した。それが彼の本当の望みであったかのように。 全ての時は終わらない とてもとても長い時間 海の水なんかよりも空の青よりもずっと長く続いてく だからせめて区切りをつけよう しおりを挟もうこの時間に そして歴史が伝説と共に作られる ************************************* 最後の詩の意味が全く解りません。とりあえず祝20回。一人で浮かれています。 そろそろ終わりそうな気もしてきました。 それでは読んでいる方がいましたらありがとうございます。これからも読んでくださったら嬉しい限りです。 それでは・・・・・・・・ |
26988 | Re:存在する意味 その20 | まりあ | 2003/9/18 00:18:14 |
記事番号26970へのコメント コメント入れさせてもらいます。 > ナステイス、カルス、サイ。三匹の竜はカタート山脈から吹き上がる炎を見ながら黙々と登っていた。今あそこにいるのは水竜王様らしい。だからこそ三人の不安はより募った。あの炎技は水竜王様のものではありえない。しかし火の力が強すぎる。もしかしたら赤眼の魔王のほかにいるかもしれない。 ガーブのことですね。ま、確かに水竜王が炎を使ったら、名前の意味なし!?ってことになりますしね。 > それとも他に仲間がいるのだろうか? 仲間・・・・いましたっけ? 前回の内容、あまり覚えてません。 > ナステイスは自分の体が震えた事に気付いた。周りを覆う冷気。カルスはナステイスに向かって言った。 冷気・・・・・。場所が場所だからですかね? >「てめぇ・・・・さっきから何の根拠も無い事言いやがって!お前にあいつの気持ちがわかんのか!?」 > サイはその様子にようやく気付き言った。 あいつというのは、死んだ竜のことですよね。名前忘れましたけど。愛するがゆえに死んだ方・・・・でしたよね。 > 『信じていいよな?』 > 『当たり前だ。悪いようにはなんないって!』 > あいつの根拠の無い事は信用していい > なのに・・・・・・・・ > はずれた・・・・・・・・ > だから一緒に居たくなくなった。 裏切られた・・・ですか。憎いけど、本気で憎むことは出来なくて、信じられないはずなのに、信じてしまう・・・・・・。難しいお年頃ですね。(年知りませんけど) >「着いたみたいだ。」 > ナステイスはサイのその言葉に顔を上げた。そこで戦っている女性が誰だか彼らにはすぐに解った。 水竜王って女性・・・・・でしたね。なんか王っていうと男をイメージしてしまいます。先入観ですね。 >「お前達・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰だ?」 > 冷たい一言にカルスとナステイスは硬直した。サイは言った。 水竜王、今のはうけました! 微妙な間が良いです。竜族もきちんとしたギャグ言えるんですね。感心しました。 >「あの・・・・私が冥将軍・スカイです。お手合わせお願いいたします。」 >「なっ・・・・・・!じぇ・・・・・・・将軍〜!」 > カルスとナステイスの叫び声がカタート山脈に響いた。 ま、まあ、確かに普通の竜にとっては、将軍はものすごい脅威ですよね。ミルガズィアさんが別なだけで・・・・。 > 獣王はサテンの事を睨んだ。それでもそこに恨みや怒りは無い。迷いを必死で隠すために獣王はサテンの事を睨んでいた。サテンは言った。 魔族が迷っては行けませんよ。・・・・・というものの、心がある以上、迷わずにはいられませんよね。 >「怖い顔しないでくださいよ。せっかく綺麗な顔をしているんですから。」 > サテンがラーシャートに向かって攻撃を放つ。傷を負ったラーシャートは避けられるはずも無く防御の体制をとる。しかし獣王には解った。防ぎきることは出来ないと。 サテンさん、かなりお強いんですね。ゼラスと比べると、どちらが強いんでしょうか・・・・・? >「獣王殿!・・・・・・何故このような真似を・・・・!?」 >「馬鹿!」 > 獣王はそう言った。獣王はラーシャートに向かって言った。 ゼラスがラーシャートを助けたんですか? ゼラスは優しいですね。・・・・・・それが時に命取りになることもあるでしょうけど。 >「感動のシーンですか・・・・・。目障りですね。」 >「目障りなのはお主では?」 >「!?」 > サテンは驚いた。いつの間にかラルタークが後ろに回りこんでいた。ラルタークはサテンの背中に手を押し当てた。 そういえばいましたね、ラルターク。意外とおいしいとこだけ持ってく役ですか。 >「いいのですか?そんな事をすれば貴方もただではすまない!」 >「ただですまないだけじゃ!滅びはせぬ!」 > ラルタークのその瞳に迷いの色は無かった。サテンは獣王のほうを見て言った。 すごいですね。かっこいいですね。滅びはしないって事は、死ぬ程度ですか。それでも十分痛いでしょうに・・・・・強いですね、いろいろな意味で。 >「獣王様・・・・・・助けて・・・・・・・」 > 獣王はその姿を見た。やはり、ゼロスに似ている。 愛するゼロス。今は眠りしゼロス、ですか。情に負けるか、己に勝つか。ここが勝負の分かれ目ですね。 > その時の悲しげな表情にとても似ていた。今のサテンの顔は・・・・・。獣王が悩む。それと同時にラルタークにも迷いの色が浮かんだ。獣王の指示が出ないのではどうする事も出来ない。 ラルタークとしては、これすごい困りますよね。早く指示をくれないと、反撃を食らう恐れがありますし。ゼラスはどう決断するのでしょう? > サテンは心の奥底で笑った。獣王の部下がどんな魔族なのかはよく知っていた。だからこそこんな表情をして見せているのだ。あの時の表情もサテンは見ていた。そしてしばらく殺気を放ちながら役作りをしていたのだ。 全てが演技だったんですか。結局、ゼラスとゼロスの家族愛も、利用されているだけなのですか。 > 「右に避けろ!」 > 「えぇ〜。」 > 次の瞬間、冥王と火竜王は砂をまともに喰らった。火竜王は冥王に言った。 おや、フィブ側に移りましたね。こちらはどうなっているのでしょうか? >「頼むから協力してくれ。」 >「してるじゃん。でも僕は右には避けたくなかったの。それぐらいわかって欲しいなぁ。」 フィブ・・・・・めちゃくちゃわがまま・・・・・・・。わかんないと思います。部下とかならまだしも、火竜王にはわかんないと思います。 > 火竜王が冥王を睨む。クローバーは二人のその様子を見ながら言った。 >「本気で殺る気・・・・・ある?」 >「ある!」 息がそろってるのか、そろってないのか・・・・・。まるで、ゼロスとフィリアじゃないですか、これじゃ。・・・・・・クローバーに同情します。 >「・・・・・・・良いだろう・・・・・・・。」 > 火竜王はそう言った。そして手に炎を生み出す。 火竜王が本気になりましたか? まあ、火竜王とフィブが生き残るのは、もうわかっちゃってる事実なんですけどね。 >「 > 竜神官(ラルターク) > そのものを滅せよ > 」 > その命令が出るまでに本当に長い時間がかかったような気がした。ラルタークは最後の力を全てサテンに送り込む。 ついに、決断を下しましたか。ゼロスの仮面をかぶった悪魔には、やられなかった、というわけですね。 > 叫び声 > 狂気 >「まだ・・・・・・・彼女の為に死ぬわけには!」 > サテンがラルタークに瘴気を送り返す。その時、サテンは黒い塊になっていた。獣王はその言葉が気になり言った。 サテンが、滅び始めてますか。これはもう、絶体絶命。ゼラスの力量を測り違えたサテンの負けですね。 >「名前を聞けば少しくらいは解るかな?魂狩りの堕天使たち(ナイトウィザーズ)という四人の愚かな魔族さ。」 > その時だった。彼は突然消滅した。それが彼の本当の望みであったかのように。 魂狩りの堕天使たち・・・・・・・・・。何度も出てきますね。捨てられた恨みを晴らそうってわけですか? けど、何で今更・・・・・・・・・? それに、彼女とは誰でしょう? 今後が気になります。 > 全ての時は終わらない > とてもとても長い時間 > 海の水なんかよりも空の青よりもずっと長く続いてく > だからせめて区切りをつけよう > しおりを挟もうこの時間に > そして歴史が伝説と共に作られる かっこいいですね、終わり方が。ならば、リナ=インバースが魔王の欠片を倒したことも、伝説では語り継がれないけど、しおりになるのでしょうね。一部の、真実を知っているものたちの中では。 >************************************* > 最後の詩の意味が全く解りません。とりあえず祝20回。一人で浮かれています。 おお〜! すごいですね。次の目標三十回。がんばってください。 > そろそろ終わりそうな気もしてきました。 終わるんですか!? 残念ですね・・・・・。 > それでは読んでいる方がいましたらありがとうございます。これからも読んでくださったら嬉しい限りです。 はい、読みます。喜んで読ませていただきます。 > それでは・・・・・・・・ それでは☆ |
26998 | Re:存在する意味 その20 | 雫 | 2003/9/18 19:44:47 |
記事番号26988へのコメント >コメント入れさせてもらいます。 はい、まりあ様!ありがとうございます! >> ナステイス、カルス、サイ。三匹の竜はカタート山脈から吹き上がる炎を見ながら黙々と登っていた。今あそこにいるのは水竜王様らしい。だからこそ三人の不安はより募った。あの炎技は水竜王様のものではありえない。しかし火の力が強すぎる。もしかしたら赤眼の魔王のほかにいるかもしれない。 >ガーブのことですね。ま、確かに水竜王が炎を使ったら、名前の意味なし!?ってことになりますしね。 確かに水竜王が炎使ったらなんか悲しいですよね。 >> それとも他に仲間がいるのだろうか? >仲間・・・・いましたっけ? 前回の内容、あまり覚えてません。 まぁ、とりあえず彼らはカタートのてっぺんで何が起こっているかなんて知りませんからね。 >> ナステイスは自分の体が震えた事に気付いた。周りを覆う冷気。カルスはナステイスに向かって言った。 >冷気・・・・・。場所が場所だからですかね? それに水竜王さんが戦ってますからね。魔王七分の一凍らせる力はあるはずなんですよ。 >>「てめぇ・・・・さっきから何の根拠も無い事言いやがって!お前にあいつの気持ちがわかんのか!?」 >> サイはその様子にようやく気付き言った。 >あいつというのは、死んだ竜のことですよね。名前忘れましたけど。愛するがゆえに死んだ方・・・・でしたよね。 はい、そうです。ライと言う名前です。あんなに愛せるのはいいことだと思います。 >> 『信じていいよな?』 >> 『当たり前だ。悪いようにはなんないって!』 >> あいつの根拠の無い事は信用していい >> なのに・・・・・・・・ >> はずれた・・・・・・・・ >> だから一緒に居たくなくなった。 >裏切られた・・・ですか。憎いけど、本気で憎むことは出来なくて、信じられないはずなのに、信じてしまう・・・・・・。難しいお年頃ですね。(年知りませんけど) まぁ、そこら辺の関係はそのうち出てくるはずです。気長に待っていてくださいね。(私も彼らの歳を考えていませんでした。) >>「着いたみたいだ。」 >> ナステイスはサイのその言葉に顔を上げた。そこで戦っている女性が誰だか彼らにはすぐに解った。 >水竜王って女性・・・・・でしたね。なんか王っていうと男をイメージしてしまいます。先入観ですね。 水って言うと個人的に女だと思ってしまうんですよ。でもなんか少し凛々しいですよ。 >>「お前達・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・誰だ?」 >> 冷たい一言にカルスとナステイスは硬直した。サイは言った。 >水竜王、今のはうけました! 微妙な間が良いです。竜族もきちんとしたギャグ言えるんですね。感心しました。 彼女は本当に彼らのことを知らないですしね。でもナイスボケだと思います。 >>「あの・・・・私が冥将軍・スカイです。お手合わせお願いいたします。」 >>「なっ・・・・・・!じぇ・・・・・・・将軍〜!」 >> カルスとナステイスの叫び声がカタート山脈に響いた。 >ま、まあ、確かに普通の竜にとっては、将軍はものすごい脅威ですよね。ミルガズィアさんが別なだけで・・・・。 それに彼女見た目年齢はフィブと変わらないぐらいですしね。流石に戦いの地に見た目子供な魔族がいて、しかも将軍だったらビックリしますよ。 >> 獣王はサテンの事を睨んだ。それでもそこに恨みや怒りは無い。迷いを必死で隠すために獣王はサテンの事を睨んでいた。サテンは言った。 >魔族が迷っては行けませんよ。・・・・・というものの、心がある以上、迷わずにはいられませんよね。 獣王様は他の魔族とは違って何やら心のありありな方だと思っています。(個人的に) >>「怖い顔しないでくださいよ。せっかく綺麗な顔をしているんですから。」 >> サテンがラーシャートに向かって攻撃を放つ。傷を負ったラーシャートは避けられるはずも無く防御の体制をとる。しかし獣王には解った。防ぎきることは出来ないと。 >サテンさん、かなりお強いんですね。ゼラスと比べると、どちらが強いんでしょうか・・・・・? ラーシャートは怪我してますしね。ゼラスと比べると・・・・どうでしょう?考えたことがありませんでした。(おい) >>「獣王殿!・・・・・・何故このような真似を・・・・!?」 >>「馬鹿!」 >> 獣王はそう言った。獣王はラーシャートに向かって言った。 >ゼラスがラーシャートを助けたんですか? ゼラスは優しいですね。・・・・・・それが時に命取りになることもあるでしょうけど。 そりゃあのガーヴからの借り物ですからね。 >>「感動のシーンですか・・・・・。目障りですね。」 >>「目障りなのはお主では?」 >>「!?」 >> サテンは驚いた。いつの間にかラルタークが後ろに回りこんでいた。ラルタークはサテンの背中に手を押し当てた。 >そういえばいましたね、ラルターク。意外とおいしいとこだけ持ってく役ですか。 はい、どこ行っていたのかと思ったら突然現れて書いてて『なんで出てきた?』とか思いました。 >>「いいのですか?そんな事をすれば貴方もただではすまない!」 >>「ただですまないだけじゃ!滅びはせぬ!」 >> ラルタークのその瞳に迷いの色は無かった。サテンは獣王のほうを見て言った。 >すごいですね。かっこいいですね。滅びはしないって事は、死ぬ程度ですか。それでも十分痛いでしょうに・・・・・強いですね、いろいろな意味で。 ラルターク殿カッコいいシーン奪いまくりです。やはり見た目的に歳だから覚悟が違うんでしょうかね・・・。 >>「獣王様・・・・・・助けて・・・・・・・」 >> 獣王はその姿を見た。やはり、ゼロスに似ている。 >愛するゼロス。今は眠りしゼロス、ですか。情に負けるか、己に勝つか。ここが勝負の分かれ目ですね。 ゼロスは獣王様の体内に飲み込まれて寝てますからね。これでゼロスがいたらさっさと滅ぼせていたでしょう。 >> その時の悲しげな表情にとても似ていた。今のサテンの顔は・・・・・。獣王が悩む。それと同時にラルタークにも迷いの色が浮かんだ。獣王の指示が出ないのではどうする事も出来ない。 >ラルタークとしては、これすごい困りますよね。早く指示をくれないと、反撃を食らう恐れがありますし。ゼラスはどう決断するのでしょう? 本当に困ります。でもゼラス様の気持ちも解らなくないから余計にラルターク殿はこまってしまったんでしょう。 >> サテンは心の奥底で笑った。獣王の部下がどんな魔族なのかはよく知っていた。だからこそこんな表情をして見せているのだ。あの時の表情もサテンは見ていた。そしてしばらく殺気を放ちながら役作りをしていたのだ。 >全てが演技だったんですか。結局、ゼラスとゼロスの家族愛も、利用されているだけなのですか。 彼は多分そんな人です。でも彼は素で敬語です。 >> 「右に避けろ!」 >> 「えぇ〜。」 >> 次の瞬間、冥王と火竜王は砂をまともに喰らった。火竜王は冥王に言った。 >おや、フィブ側に移りましたね。こちらはどうなっているのでしょうか? いろいろこちらは楽しそうですよ。このコンビ、さりげなく気に入りました。 >>「頼むから協力してくれ。」 >>「してるじゃん。でも僕は右には避けたくなかったの。それぐらいわかって欲しいなぁ。」 >フィブ・・・・・めちゃくちゃわがまま・・・・・・・。わかんないと思います。部下とかならまだしも、火竜王にはわかんないと思います。 ですよね・・・。でも彼も前回(18か、19あたり)よろしくたくらみがあるみたいですからね。 >> 火竜王が冥王を睨む。クローバーは二人のその様子を見ながら言った。 >>「本気で殺る気・・・・・ある?」 >>「ある!」 >息がそろってるのか、そろってないのか・・・・・。まるで、ゼロスとフィリアじゃないですか、これじゃ。・・・・・・クローバーに同情します。 そういえばゼロスとフィリアさんに似てる。クローバーに心理的ダメージではありませんがストレスためさせてますよね、この二人・・・・。 >>「・・・・・・・良いだろう・・・・・・・。」 >> 火竜王はそう言った。そして手に炎を生み出す。 >火竜王が本気になりましたか? まあ、火竜王とフィブが生き残るのは、もうわかっちゃってる事実なんですけどね。 火竜王殿もキレたんでしょうね。あれだけフィブにからかわれていたら本気になりますって。 >>「 >> 竜神官(ラルターク) >> そのものを滅せよ >> 」 >> その命令が出るまでに本当に長い時間がかかったような気がした。ラルタークは最後の力を全てサテンに送り込む。 >ついに、決断を下しましたか。ゼロスの仮面をかぶった悪魔には、やられなかった、というわけですね。 獣王様も強い方ですからね。でも自分の手で滅ぼした方が手っ取り早いのに走しない辺り獣王様もなかなか面倒くさがりなんですよね。 >> 叫び声 >> 狂気 >>「まだ・・・・・・・彼女の為に死ぬわけには!」 >> サテンがラルタークに瘴気を送り返す。その時、サテンは黒い塊になっていた。獣王はその言葉が気になり言った。 >サテンが、滅び始めてますか。これはもう、絶体絶命。ゼラスの力量を測り違えたサテンの負けですね。 まぁ獣王様のほうから見たら『やった!』って感じでしょうけど彼からいえばピンチですね。 >>「名前を聞けば少しくらいは解るかな?魂狩りの堕天使たち(ナイトウィザーズ)という四人の愚かな魔族さ。」 >> その時だった。彼は突然消滅した。それが彼の本当の望みであったかのように。 >魂狩りの堕天使たち・・・・・・・・・。何度も出てきますね。捨てられた恨みを晴らそうってわけですか? けど、何で今更・・・・・・・・・? それに、彼女とは誰でしょう? 今後が気になります。 とりあえず今まで出てきた北の極点の少女と魔海の男の人、滅びの砂漠にいるクローバーも魂狩りの堕天使たちです。その四人で結成されています。おそらく、彼らが動き出したのは魔王側も動き出し、その上、恨みの根源である赤眼の魔王が結構無事だったからでしょうね。 >> 全ての時は終わらない >> とてもとても長い時間 >> 海の水なんかよりも空の青よりもずっと長く続いてく >> だからせめて区切りをつけよう >> しおりを挟もうこの時間に >> そして歴史が伝説と共に作られる >かっこいいですね、終わり方が。ならば、リナ=インバースが魔王の欠片を倒したことも、伝説では語り継がれないけど、しおりになるのでしょうね。一部の、真実を知っているものたちの中では。 そうですね。しおりと言う時間の区切り、きっとリナさん達のことも伝説になるんでしょうね。かっこいいといってもらえるとちょっとではなくかなり嬉しいですよ、本当に・・・・。 >>************************************* >> 最後の詩の意味が全く解りません。とりあえず祝20回。一人で浮かれています。 >おお〜! すごいですね。次の目標三十回。がんばってください。 いけるでしょうか・・・?でもいけたら池たでまた一人喜ぶことでしょう。 >> そろそろ終わりそうな気もしてきました。 >終わるんですか!? 残念ですね・・・・・。 はい。でも『その〜』・・・のあとに降魔戦争その後の皆さんの事を取り上げたものを少しずつ書いていくつもりです。 >> それでは読んでいる方がいましたらありがとうございます。これからも読んでくださったら嬉しい限りです。 >はい、読みます。喜んで読ませていただきます。 ありがとうございます!もう感謝の気持ちで一杯です! >> それでは・・・・・・・・ >それでは☆ ここまで読んで下さっていたなんて・・・・ありがとうございます。本当に嬉しいです。それでは! |
27033 | 存在する意味 その21 | 雫 | 2003/9/21 20:35:41 |
記事番号26890へのコメント 存在する意味 その21 燃え上がる炎。冥王はその熱風に少しだけ驚いた。数歩後ろに下がる冥王の瞳には火竜王が映っている。火竜王は言った。 「もう少しさがらないと巻き込まれるぞ。」 冥王が慌てて後退する。とりあえず相手は火竜王、侮れば冥王も滅びるかもしれない。 ――最も・・・侮ればの話だけどね・・・。 冥王は心の中で呟いた。冥王は火竜王から目を離さない。自分の目で火竜王の攻撃をとらえることが出来るかどうか試してみたかった。 「行くぞ!」 「来な・・・。」 クローバー・・・黒い塊がそう言う。火竜王は手に宿した炎をクローバー目掛けて投げつける。 「あまい!」 クローバーはそう言って砂漠の砂を巻き上げ火を消そうとした。 ごぉぉぉぉぉぉぉっ 炎は砂を通り越しクローバーに向かっていく。クローバーは思わず叫んだ。 「馬鹿なっ!」 「あまいのはお前と言う事だ!」 火流王のはなった炎がクローバーを飲み込む。それと同時に火竜王は身構えた。目の前にクローバーの放った砂が迫っていた。今までは防げたが今度もそう行くとは思えない。 ぼひゅっ 闇に包まれ消え去る砂。火竜王は驚いた。その視線の先に冥王がいた。冥王は言った。 「言ったでしょ、・・・この戦いの間だけ仲間って」 「そんな事言ったか?」 「近い事は言ったはず。」 火竜王は少しだけ微笑んだ。冥王は火竜王に不敵な笑みを浮べて言った。 「僕の勝ちだね・・・。」 「・・・・・な・・・・・・・。」 その小さな声は火竜王の耳にきちんと届いていた。火竜王は剣を引き抜いた。 「どう言う意味だ。答えろ・・・。」 悪魔のゲームは終わりを見せない 見え隠れする物は闇ではなく光でもない ゲームは終わらない 悪魔が勝つまで進んでいく・・・・ 「とりあえずこれで完了だな。」 獣王は紅く描かれたその模様を見た。ラルタークの姿は無い。彼は死んだ。でもまだ滅びたわけではない。ラーシャートが言った。 「これで我々の仕事は・・・・・」 「ああ。終わりだ・・・・。」 着かれきった獣王の声。自分の中のゼロスはどう思っているのだろうか。 獣王はそんな事を思いながら深い溜息をついた。 「出来たぞ・・・・。」 「覇王様、お疲れ様ですぅ。」 グロウが笑顔で言う。覇王はシェーラとグロウ、ノーストに言った。 「ここに城を構えよう。見張るのだ・・・。この地を・・・・・。」 「はい!」 皆そう言って頷いた。信頼している。覇王は冷たい性格の時もあるが何か惹きつけられるところがあった。だから彼らは覇王の言う事を聞いている。そして城の建設が始まった。 「これで全て終わりですわね。」 海王は蒼い模様を見た。ディープは言った。 「結局、ダルフは強かったわけ?」 「さぁ・・・・・?」 ダルフがとぼけてみせる。海王は言った。 「ダルフ・・・・・ディープ・・・・これからどうしたいですか?」 その問いかけに二人は悩んだ。ディープは暫くしてからいった。 「やはり赤眼の魔王様のところに・・・・・」 「真面目ですわね・・・・。ですが・・・・休みましょう・・・。もう・・・・戦わないで良いでしょう?」 紅き魔法陣――黒き魔法陣――蒼き魔法陣――白き魔法陣 四つが輝きそして・・・・ 世界は隔離された・・・・。 「・・・・・・!?」 水竜王は気付いた。自分の力が弱まってきている。赤眼の魔王・・・・レイ・シャブラニグドゥは言った。 「気付いたようですね。力が弱った事に・・・・。」 「なん・・・・・・だと・・・・・?」 水竜王が言った。赤眼の魔王は微笑んだ。本当の戦いの幕開けはこれからなのだと彼は解っていた。ガーヴが炎で竜を練り上げる。水竜王は相手を睨んだ。二人の強力な炎の力を・・・・・・ スカイは水を溜めていた。サイが目の前に立ちはだかりレーザーブレスを口から吐き出す。スカイはそれを弾く。そして水の塊がサイを襲う。 ぶしゃぁっ 「おい!何でよけねぇんだよ!」 カルスの問いにサイは黙って何も答えない。カルスが言った。 「俺が助けなかったらお前・・・・死んでたかもしれないんだぞ・・・!」 「何言ってやがる・・・・偽善者が・・・・・。」 ナステイスが話しに割ってはいる。カルスは黙り込んだ。悲しそうなカルスの表情を見てナステイスは黙り込んだ。 思い出を忘れたいの? 愛をくれないともがいて 取れる物は欲望に変わっていても 変わることの無い思い出だから ただ見守ろう・・・・・・ 過去に決定づけられた 未来を・・・・・・・・ ************************************* こんばんは、雫です。そろそろ終わりそうです。後はもうなるようになるんでしょうかね・・・・。 ここまで読んでくださっている方がいてくださるのなら本当にありがとうございます。これからも読んで下されば嬉しい限りです。 それでは・・・・・・・。 |
27034 | Re:存在する意味 その21 | オロシ・ハイドラント URL | 2003/9/21 21:08:43 |
記事番号27033へのコメント こんばんはお久しぶりです。 ついに結界が張られましたね。 そろそろクライマックス、さあてどうなるやら。 > 冥王は心の中で呟いた。冥王は火竜王から目を離さない。自分の目で火竜王の攻撃をとらえることが出来るかどうか試してみたかった。 そういうこともしているんですね。 完璧、負ける気はないようですね。 > 闇に包まれ消え去る砂。火竜王は驚いた。その視線の先に冥王がいた。冥王は言った。 >「言ったでしょ、・・・この戦いの間だけ仲間って」 >「そんな事言ったか?」 >「近い事は言ったはず。」 > 火竜王は少しだけ微笑んだ。冥王は火竜王に不敵な笑みを浮べて言った。 >「僕の勝ちだね・・・。」 >「・・・・・な・・・・・・・。」 > その小さな声は火竜王の耳にきちんと届いていた。火竜王は剣を引き抜いた。 >「どう言う意味だ。答えろ・・・。」 ついに、勝利の方法を見つけたのでしょうか。 > 悪魔のゲームは終わりを見せない > > 見え隠れする物は闇ではなく光でもない > > ゲームは終わらない > > 悪魔が勝つまで進んでいく・・・・ ゲームが終わらないって……勝つまで相手を帰さないとか(待て) > 紅き魔法陣――黒き魔法陣――蒼き魔法陣――白き魔法陣 > > > 四つが輝きそして・・・・ > > 世界は隔離された・・・・。 空白を上手く使っていますね。 こういう技術は私にはないので凄いです。 > 思い出を忘れたいの? > > > 愛をくれないともがいて > > > 取れる物は欲望に変わっていても > > > 変わることの無い思い出だから > > > ただ見守ろう・・・・・・ > > > 過去に決定づけられた > > > 未来を・・・・・・・・ 哀しさを感じさせる詩です。 こういう風に詩が挿入されているのも良いですね。 > こんばんは、雫です。そろそろ終わりそうです。後はもうなるようになるんでしょうかね・・・・。 最後までがんばっていってください。 > ここまで読んでくださっている方がいてくださるのなら本当にありがとうございます。これからも読んで下されば嬉しい限りです。 > それでは・・・・・・・。 それでは、これで失礼致します。 内容のあまりないレスになってしまってすみません。 |
27035 | Re:存在する意味 その21 | 雫 | 2003/9/21 21:27:38 |
記事番号27034へのコメント >こんばんはお久しぶりです。 オロシ・ハイドラント様お久しぶりです! >ついに結界が張られましたね。 >そろそろクライマックス、さあてどうなるやら。 はいそれは・・・・考えてあるのか無いのか・・・・(え?) >> 冥王は心の中で呟いた。冥王は火竜王から目を離さない。自分の目で火竜王の攻撃をとらえることが出来るかどうか試してみたかった。 >そういうこともしているんですね。 >完璧、負ける気はないようですね。 あの冥王殿・・・・もといフィブ君ですからね。強いといても差がどれくらいか調べるのも彼にとっては重要な仕事かもしれませんしね・・・・。 >> 闇に包まれ消え去る砂。火竜王は驚いた。その視線の先に冥王がいた。冥王は言った。 >>「言ったでしょ、・・・この戦いの間だけ仲間って」 >>「そんな事言ったか?」 >>「近い事は言ったはず。」 >> 火竜王は少しだけ微笑んだ。冥王は火竜王に不敵な笑みを浮べて言った。 >>「僕の勝ちだね・・・。」 >>「・・・・・な・・・・・・・。」 >> その小さな声は火竜王の耳にきちんと届いていた。火竜王は剣を引き抜いた。 >>「どう言う意味だ。答えろ・・・。」 >ついに、勝利の方法を見つけたのでしょうか。 フィブはおそらく結界が張られた事を野性的勘か何かで知ったのかもしれませんし・・・・まぁ、そのことは次かそこら辺で解るかもしれません。 >> 悪魔のゲームは終わりを見せない >> >> 見え隠れする物は闇ではなく光でもない >> >> ゲームは終わらない >> >> 悪魔が勝つまで進んでいく・・・・ >ゲームが終わらないって……勝つまで相手を帰さないとか(待て) フィブが自分が勝つまで家から出さない・・・・。ある意味怖いです。そんな事になったら火竜王でもびびるでしょう。 >> 紅き魔法陣――黒き魔法陣――蒼き魔法陣――白き魔法陣 >> >> >> 四つが輝きそして・・・・ >> >> 世界は隔離された・・・・。 >空白を上手く使っていますね。 >こういう技術は私にはないので凄いです。 褒められてしまいました。何やらとても嬉しいです。殆ど空白は考えないで作っているんですが・・・・。もう喜びのあまり吐血!(気にしないでください) >> 思い出を忘れたいの? >> >> >> 愛をくれないともがいて >> >> >> 取れる物は欲望に変わっていても >> >> >> 変わることの無い思い出だから >> >> >> ただ見守ろう・・・・・・ >> >> >> 過去に決定づけられた >> >> >> 未来を・・・・・・・・ >哀しさを感じさせる詩です。 >こういう風に詩が挿入されているのも良いですね。 また褒められました。嬉しいです。感動を表すと吐血じゃすみませんね(吐血が喜び表現って何でしょう?)。読み返してみると何を考えながら書いていたのか自分では解りません・・・・。 >> こんばんは、雫です。そろそろ終わりそうです。後はもうなるようになるんでしょうかね・・・・。 >最後までがんばっていってください。 ありがとうございます!もう嬉しい限りですね・・・。頑張りますよ! >> ここまで読んでくださっている方がいてくださるのなら本当にありがとうございます。これからも読んで下されば嬉しい限りです。 >> それでは・・・・・・・。 >それでは、これで失礼致します。 >内容のあまりないレスになってしまってすみません。 いえいえ・・・・もうレス下さっただけで喜びです。それでは雫もここで失礼致します。 それでは・・・・・・。 |