◆−―WEDDING−−彩風 (2003/9/5 19:27:41) No.26891
26891 | ―WEDDING− | 彩風 E-mail URL | 2003/9/5 19:27:41 |
***これは私が初めて書いたものです。(恥)本当に大ヘタで…。 どうしたもんでしょう……前半はおっとりいってたのに後半から壊れ始めてるし!! ガウリナ結婚式を想像して書きました*** ―ここはセイルーン・シティの教会。あたしは今純白のドレスに身を包まれている。 そう。今日はあたしとガウリイの結婚式がここで開かれる― 「あたし,似合ってるかな…」 頬をほんのり赤く染めながらアメリアに問う。 「何言ってるんですかリナさん!!本っっ当に綺麗ですよ!!!私もビックリです!!」 化粧をし,純白のドレスに身を包んだリナは,普段のリナの姿とは比べ物にならないくらい,みちがえるほど綺麗になっていた。 「なんか,夢を見てるみたいなのよね…」 「夢,ですか…?」 「あたしが今ここにいることが…ね。あたしがこうして真っ白なドレス着てこの場所で結婚するなんて…思ってもみなかった。」 ―世界を見てくる― そういう目的で旅に出たあたし。 将来自分が結婚するなんて思っても見なかったこと。もし旅に出ていなかったら彼に出会い,恋に落ちることもなかった。こうしてウエディングドレスを着て教会にいることもなかった―――これが運命ってやつなのかな。 旅に出てこうして彼に出会ったこと。 「…リナさん…。本当に綺麗ですよ。ガウリイさんきっとビックリしますね。」 「ガウリイ,くらげだからきっとまたとぼけた事いうわよ。」 「リナさんお時間です。準備は整いましたか?」 シルフィ―ルが控え室にあたしを呼びに来た。その言葉で緊張が走る。心臓がバクバクして止まらない。 とうとうこのときが来たのね― 「ありがとシルフィ―ル。今行くわ。」 そしてあたしは控え室を後にした。 **** 控え室を出るとその先に彼―薄い紫色のスーツを身にまとったガウリイが立っていた。 あたしにきずいたらしく、こっちを見た。笑ってこっちを振り返ったその瞬間ガウリイの表情が固まった。 …え?なんだろガウリイ。なんか、固まってない? 「リナ…お前…」 ―しばしの沈黙を破ってガウリイが口を開いた。 「な、何よ」 碧い瞳がまっすぐとあたしを見つめてる。 男の髪とは思えないほど長くて綺麗な金髪。ばかでかい身長。整った顔― やっぱりかなりの美形よね。(くらげ頭ということを省けば…) や、やだ。なんか顔が赤くなってきたかも。頬が―熱い。 「リナ…だよな?」 「何言ってるのよ。当たり前でしょ?」 「いや…なんか…すごく綺麗で…その…」 テレてるのか、恥ずかしそうに言うガウリイのコトバにさらに顔が熱を帯びてきた。 「綺麗だよリナ,,,なんかオレ…夢見てるみたいだ」 いつもならとぼけて冗談でかわすのだが,この時のガウリイにはそんなことはできなかった。 あまりにもリナが綺麗で,本音を言わずにはいられなかった。 ガウリイが近づいてきてあたしの髪をなでる。まっすぐな碧い瞳―― 「夢」か…さっきのあたしとおんなじ事言うのね。 ガウリイにそう言われて恥ずかしくて,同時になんかおかしくて,つい笑ってしまった。 「オレ,幸せにするから。一生な。」 「うん…」 「愛してる。リナ」 「―あたしも」 温かいガウリイの唇――― そっとあたしの唇と重なる。 「ん…ガウリイ…」 温かい、優しいガウリイの唇に自分が溶けそうになる。 「その言葉は式ででしょ。もぉ…,先走らないでよ」 「ハハハ。そぉだな。でも今どうしても口にしたくなってな。リナがあまりにも可愛いから…」 「もう……ガウリイのばか。」 ***** 「2人ともおめでとう!」 「リナ!幸せにねー!」 式を終え,ライスシャワ―を浴びながら階段を降りていく。 みんなからの祝福の声で溢れる。 家族や,一緒に旅してきた仲間―アメリアやゼルたちも笑顔で祝福してくれる。 あたしはブーケを空高く投げた。 あたしのこのウエデイングドレスと同じ色の,真っ白な胡蝶蘭のブーケ。 受け取ったのはアメリアだった。 あ,アメリア顔真っ赤になってる… ここ,セイルーンでは花嫁のブーケを受け取った人は次に結婚するという不思議な話があるのよね。 次はアメリアが……かな? ゼルと付き合い出して今半年になるし、可能性は無くもないわね。 って、そんなことを考えてたらいきなしがウリイがあたしを抱き上げた。 「ちょ、ちょっと!なにしてんのよ!!」 まさに今あたしはおひめさま抱っこをされている状況なのだ。 ああああ、あんまり、人前でこういう事されるの恥ずかしくってだめなのよっ!! 自分の顔がだんだん赤くなっていくのがわかる。 「照れるなって。リナ。階段こけたら危ないからなっ。」 「こけないわよ!平気だからおろしなさいってば!こら!!!――って…ガウっ…」 あたしを黙らせる為なのか,ガウリイはキスであたしの唇をふさいだ。 それも、そっと触れるだけの軽いものじゃない。 濃厚な―――キス。 「―――!!!!!!」 『おおおおおおおお』『見せつけてくれるわねぇ』『若いっていいわぁ』 などなど周りの人のいろんなコトバが耳に入ってくる。 あああ…みんなが見てるぅ… …体に力が入らない。むしょうに全身が熱くなってくる。 やっとガウリイは唇を離した。 あたしは力が抜けてしまって,言葉が出なくなってしまった。 ガウリイはずるい。こう言う事すればあたしが力抜けてしゃべれなくなるのわかってるのよね。 「リナ。これからずっと一緒にいられるんだな。オレの奥さんだ、ってもう胸張って言えるんだなv」 「なによぉ…もう、くらげ!」 「はいはい。わかった、わかったvv」 くーーーなんかくやしい!! なんかガウリイのペースにはまっちゃってるよぅ。 ううう。恥ずかしい!! ま、今こうして結婚したわけだけど、やっぱり恥ずかしさはどおおしても抜けない。 「ところでさ、リナ♪子供何人つくる??vv」 ―――な、なにぃ?? ぺしぃいぃぃ―――――――!!!! すかさずスリッパでガウリイの頭を直撃。 いいのよっ。こんな時でもスリッパは出てくるのよっ!! 「そ、そおいう事を今ここで大声で言わなくてもいいでしょうが―――!!!」 よくそう言う恥ずかしい事をさらりと平気で言えるわねぇ…。 「いってぇぇぇ〜。別にいいだろぉーー?リナは子供欲しくないのか?」 「えぇ??」 急にガウリイが淋しそうな顔をする。何よ、そんな顔されるとどういっていいかわからないじゃないのよ! 「オレ、子供すきなんだよなぁ〜リナの子だったら絶対かわいいよなぁ…v」 ガウリイ子供好きだし,子供欲しがるのはわかっていた事だけど… 何もこんなとこで話さなくてもいいじゃないィ!なんかはずかしいってば…もぅ!!!! 「なぁ、リナぁ〜欲しくないのか?」 「え、えっと…その…うぅ…」 どうしたもんか。 「何だよ?言って」 「そ、そりゃあ…ほ、……ほしい……わょ。子供………」 ガウリイの表情がぱっと一気に明るくなった。 「そうかぁ〜!!!よかった。じゃあがんばろうなvv」 「がんばる…ってあんた、ちょっとねぇ!」 「あ、顔赤いぞリナ。そうやってすぐ照れるところがまたかわいいんだよなリナは。」 「もぉ〜〜!!!!!!くらげーーーーーー!!降ろせーーーー!!////////////」 「やだvv」 「くぅぅぅーーー!!!!!くらげぇぇぇ!!!!」 「リナ♪大好きだからな♪愛してる♪」 ちゅっ 「////////////////////!!!!!!!」 やっぱりガウリイって脳みそヨーグルトで剣術バカでくらげで、 ホント、どうしようもないやつだけど….… でも…それでも、あたしはやっぱり彼の事が好きなのよね。 今日からあたし、「旅の相棒」からあんたの「奥さん」ってことになるわけだけど、 ま、よろしくね。 ずっと一緒に……いようね。 ……ガウリイ。 *****END***** |