-獣王ゼロスと『s』の欠片-すらんぷな栗夢(5/13-16:04)No.2702
 ┗獣王ゼロスと『s』の欠片〜紅き者よ-粟谷栗夢(5/14-18:20)No.2709
  ┗Re:獣王ゼロスと『s』の欠片〜紅き者よ-松原ぼたん(5/21-22:25)No.2785


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2702獣王ゼロスと『s』の欠片すらんぷな栗夢 5/13-16:04

え〜と、はぢめましてorこんにちあ。
スランプの泥沼にはまってる栗夢です。
とにかく書きます。
(ツッコミ:猫南と暴組のはどうする!)
ネタが浮かばない(TT)
とにかく書きます・・うう。




―――降魔戦争から二千年。
獣王に即位したゼロスをはじめとする魔族は、カタートで凍ったままちっとも動か
ない魔王のに愛想を尽かせて、
新しいルビーアイのかけらを探していた。
今は亡き獣王ゼラスが滅びる前に予言したのだ。

『今からちょうど千年後。ルビーアイ様の欠片が南の新大陸で覚醒する。』

それがいつもの獣王ほら話か、本当の話かは分からない。
ただただゼロスは、任務に忠実だった。
千年と言う時間は、あくまで人間のものさしだ。
永遠とも言える時間を生きるゼロスたちにとっては、
ほんの一瞬だ。
ゼロスにとっては、「リナ=インバース」や「ガウリイ=ガブリエフ」という
あの人間達と同じ時間を歩む方が難しい。
ゼロスにとって、それは簡単な仕事だった。
――――少なくとも、今は。



なんぢゃこりゃあ。
まあいいや。
このごろなんだか投げやりな私です。

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2709獣王ゼロスと『s』の欠片〜紅き者よ粟谷栗夢 5/14-18:20
記事番号2702へのコメント
えーと、短いですが続き書きます。



彼は、そこに居た
永遠とも思える様な時の渦
混沌とした、何もない場所
自分と空間、時間さえも区別ができないような―――
そんな闇に彼は居た
―――――――あの少女は―――
―――まだ生きているのだろうか――
――純粋な瞳の――――――
闇が、風船を割ったようにはじける。
膨大な時間は一気にどこかへ流れ出す
彼は、『見つけた』のだ
自分の捜し求める、少女に
流れるような栗色の髪、意地っ張りで、自分を通す性格
彼の流れ行く意識の中、『欠片』になっていく自分を見つめていた
そして、流れ出す時間に呑まれて行く。
―――今度こそ―――
―――――私は君に謝るよ――――
――そして―――――
―――――――共に母の元へ行こう――――



「ゼロス様」
覇王グラウ=シェラーの声が、謁見の間に響く
彼の向かいに座っているのは、獣王ゼロス。
巧妙なすりぬけと、残酷さを持ち合わせた魔族の英雄
彼は、ゼラスが昔好きだった服を抱いている
「ゼロス様」
再び、グラウ=シェラーが声をかける
ゼロスは、ぴくりとも動かずに言った
「すべてあなた方に任せます」
魔族に感情はない。
昔そう豪語していたのは、ゼロスだった。
しかし、亡くしてから初めて気づいた
―――結局僕は、ゼラス様の欠片でしかなかったんだ―――
不完全で、不安定な欠片。
今の僕は、欠片なんだ。
ゼロスは、ゼラスの服を抱きしめた。
煌びやかで、いかにもあのお方らしい。
派手好きで、自分より人間臭い。
意地っ張りで、我を通してばかりいて、人の意見に耳さえ貸さない
―――そういう意味では、あのリナとか言う人間にもにてますね―――
ゼロスの眼から、滴がこぼれた。
止めど無く、溢れ出してくる。
それが涙だと言うことは、彼は知らない
ただ、ゼラスの服を抱きしめている
彼女を滅ぼした、ある人間への復讐を誓い。



「すっかり骨抜きになっちまったな」
グラウ=シェラーが、足元にあったバケツを蹴っ飛ばした。
そのバケツを確実に部下のグロウに当てている辺り、結構几帳面なのかもしれない。
「あまり腹を立てないほうがいーわよ。ぐらしぇちゃん」
横で、海草サラダをぱくついていたダルフィンが呆れている。
「あのなぁ。おまえ、俺より年下なら敬語ぐらい使えよ。ダルフィン。
後、俺のことを『ぐらしぇちゃん』って呼ぶのは止めてくれ。魔族らしくない」
黒髪をがしがしかきつつ言うグラウに、ダルフィンはけらけら笑った。
そして、サラダの付け合わせのお刺し身をはしで突つきつつ、
軽やかに言った。
「いいじゃない。ダルとぐらしぇの間には『愛(はぁと)』が在るんだもの」
「うそつけ。
とにかく、ゼロスのやつを何とかしてくれ。すっかりぼろぼろだ」
「良いじゃない。あたしだって大事な人が死んだら悲しいわよ。
魔族でもそれはあるわよ。ねー☆ぐらしぇちゃん☆」
「そこでなんで俺に話し振るかな。」
少し頬を染めつつ言うグラウに、ダルフィンはすこし真面目な顔をする。
「でも・・・確かにこのままじゃいけないわね。
そろそろ勝負のしどきね。
いったいどうすればいいのかしら。
いい案はない?ぐらしぇ」
「刺身くいながら言うなぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


続く

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2785Re:獣王ゼロスと『s』の欠片〜紅き者よ松原ぼたん E-mail 5/21-22:25
記事番号2709へのコメント
 面白かったです。感想遅れて申し訳有りません。

>スランプの泥沼にはまってる栗夢です。
 大変です(って、人事じゃないだろ自分)。
>魔王のに愛想を尽かせて、
 なんか身も蓋もない表現(笑)。
>彼の向かいに座っているのは、獣王ゼロス。
 じうおうって・・・・?
>彼女を滅ぼした、ある人間への復讐を誓い。
 人間に・・・・。
>そのバケツを確実に部下のグロウに当てている辺り、結構几帳面なのかもしれない。
 いい性格してますねー。
>少し頬を染めつつ言うグラウに、ダルフィンはすこし真面目な顔をする。
 頬を染めつつ?

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。