◆−気持ち(ゼルアメ)−桜月 梓 (2003/10/14 18:54:08) No.27396 ┗気持ち(ゼルアメ)―後編−桜月 梓 (2003/10/14 20:07:38) No.27398 ┣Re:気持ち(ゼルアメ)―後編−RAI (2003/10/14 21:43:15) No.27402 ┃┗Re:どうもです^^−桜月 梓 (2003/10/15 17:01:44) No.27408 ┗Re:気持ち(ゼルアメ)―後編−米粟クラブ (2003/10/19 00:24:26) No.27464
27396 | 気持ち(ゼルアメ) | 桜月 梓 | 2003/10/14 18:54:08 |
ども。 きまぐれシリーズの合間にこんなの書いてみました。良かったら読んで下さい。 本当は夢小説風に書いていたんですが、結局ゼルアメになりました。 L:あら・・・・・・・・・駄作ゼルアメなんて書いてたの。 K:だからこっちの小説の更新遅かったのか。しかもゼルアメなんて書いておきながら、 中盤はゼロアメ風味になってるな・・・・・・・・・・・・・・・。 狽チ! こ、これはこれはエル様とケイ様ではありませんか。どうかなさっt(音信不通) ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― リナ達一行が次の街へと向かって、旅をしていたある日の事。 仲間の中に、アメリアという少女がいるという事は、誰もが知っているわね。 本名、アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン。 その名の通り、聖王都・セイルーンの第二王女で、正義を愛する兆合金元気娘。 そんな彼女はゼルガディスに片思いのもよう・・・ゼロスに気に入られているようす。 気持ち 「おはよぉございますぅー・・・・・・・・・・・」 ある朝、だるそうに宿屋の階段を下りてきたのはアメリア。 「・・・どうした?」 そのアメリアの様子に、誰より早く起きていたゼルガディスが、飲もうとしていたコーヒーをことんっと テーブルに置き、怪訝そうな顔をして声をかけた。 「へ・・・?・・・あ・・・だいじょうぶ・・・・ですぅ・・・」 ―そんなワケない。― ゼルガディスは即座に思った。 いつも明るく元気で正義を唱えて笑っているアメリアが、こんなに元気がないのだ。 これって、結構なノロケなのに気づいてないのよねぇ。 「大丈夫って・・・・」 ―熱はなさそうだし、昨日は寒くもなかった。風邪ではないと思うが・・・・― そう思いながら自分の隣に座るアメリアをゼルガディスは顔には出さないが、心配そうに見つめる。 「本当に平気ですよ。・・・あ、リナさんガウリイさん、おはようございます」 2人して階段を下りてきたリナとガウリイに挨拶をするも、少し無理をして笑っているような 感じがその場にいた誰もが分かった。リナもガウリイも怪訝な顔をする。 「アメリア?顔色悪いわよ?」 「大丈夫かー?」 「もう、お2人まで・・・大丈夫ですってば」 笑いながら言うアメリアだったが、実は内心フラフラ。頑張ってるわね。 そのこんぢょーを部下に見習わせたいわ・・・。 「せいぎのもうしご、このアメリアがせいばいします・・・・・・・・・とうっ・・・・」 べち。 それからの戦闘中も、相変わらずこんな感じで。 「ねぇ、ホントに大丈夫なの?アメリア」 敵(雑魚)を倒してから、未だに起き上がらないアメリアに溜息をついてリナが振り向いたその時――― ふわり アメリアの体が勝手に空に浮いた。いや、勝手に、ではなく。 「「「ゼロス?!!」」」 「こんにちは、お久しぶりです皆さんv」 そう、自称謎のプリ―スト、ゼロスが後ろからアメリアを支えていた。 彼はいつものように、ただにこにこと笑っている。 「くす・・・やっぱり夜中の薬が効いていますねぇ」 「薬だと?!」 1人言のように呟いた言葉を、ゼルガディスが嫌悪の声で怒鳴る。 「はい。寝てる時にこっそり飲ませたんです」 ゼロスは“やっぱり僕特性の自信作はキキメがありますねぇ”などとのほほんとしながら 笑うと支えていたアメリアをちゃっかりお姫様抱っこになおし、 「じゃ、アメリアさんはお預かりしますねv」 と言い残し、消えてしまった。 アストラル・サイド。 ゼロスは自分の部屋に戻るりながら、腕の中のアメリアを見て微笑する。 「ふふv本当に可愛いですねぇvv」 全てはゼロスの企み。 初めてアメリアを見た時から彼女を気に入っていた。 いろいろと計画を重ねて薬を作ったのである。・・・その誠意を仕事に向けなさい。 ―僕は魔族で、彼女は人間。彼女は正義を志しているが故に、悪の対象となる僕達 魔族を嫌っている・・・というか、受け付けない。皮肉なものですねぇ・・・― ようやく用意されたベットの上に、そっと体を寝かした丁度その時、アメリアが目を覚ました。 「・・・・・・・・・・・ここは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・貴方は・・・・・・・・・・・?」 なんともオーソドックスなやり方ね。 「貴女の名前はアメリアですv貴女は僕に対なる魔族なんですよ」 口からでまかせ。 「・・・?貴方の・・・・・・?」 「そうです。僕はゼロス^^「ゼロス様」と読んでましたv」 魔族にしたくても、束縛したくても、どんな事にもリスクはつき物。 なので、記憶をなくしたアメリアに思い込ませようという魂胆。 ・・・異世界の伝記か何か、読んだのかしら。 「・・・分かりました、ゼロス様っ」 その頃のリナ達は、アメリアの事をどーのこーのと話し合っていたが、結局ゼロスが出てこないと 八方塞なので、どうする事も出来ずに山小屋にいた。人間って不便・・・・。 ―外― 「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 考え事をしたいと言って散歩に出てからゆうに30分はたつ。 ゼルガディスは案の定アメリアの事を考えていた。 “アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンといいます!” “ぷはっ!ありがとうございます!” “正義っをっ愛す〜るっ!女っのっ子っに〜はっ♪” “びくとりー☆” “そんなの正義じゃありませんっ!!” “ゼルガディスさん” 猪突猛進で、正義オタクで、元気という元気がありまくりのアメリア。 キメラになってから苦手だったはずの性格の持ち主。 そして、初めて自分を綺麗だと言ってくれた唯一の人物。 いつしか惹かれていた。 何の力も持たない、ただの無垢な笑顔に、少しだけ昔の自分に戻れるような気がしていた。 (もちろんその思いはリナとガウリイにはバレバレなんだけどねー☆) 「・・・アメリア・・・」 1つだけ溜息をつくと、ゼルガディスは踵を返して元来た道へと歩き出した。 「ゼロス様?私は何の仕事をしていたの?」 すっかりそうなのだと信じ込んでいるアメリアは、何かを成し遂げていた途中なのなら、それを遂行させたい。 そんな彼女ならではの性格がこもった瞳でゼロスにすがりつくと、ゼロスは少し考えてみる。 そしてポンッと手を打つと、ある水晶を取り出して、3人の姿を映し出した。 「いいですか?ここに3人の人達がいますよね。この金髪のお兄さんと・・・・・・・キメラのお兄さんを 倒してきてください。分かりましたか?」 これはゼロスの賭け。 3人を見て、ゼルガディスをを見て、記憶が戻ってしまわないかと。 しかしアメリアはそんな素振りを見せずに素直に頷いた。 「この女の人は?」 「―心配無用ですね― その人は、僕らの仲間になって下さいってお願いしてくださいv」 その言葉に頷くと、ゼロスの与えた力でアメリアはフッと姿を消す。 アメリアが消えた後、残ったゼロスはただ、いつものように笑っていた。 ま、部下Sより使えるのは確かなんだけどね。 |
27398 | 気持ち(ゼルアメ)―後編 | 桜月 梓 | 2003/10/14 20:07:38 |
記事番号27396へのコメント L:梓って馬鹿よねー。最初に前編って書くの忘れてるし。 K:あぁ。今更後編ってつけても、「は?」とか思われるのが落ちだな。 ひ、酷ひ・・・・・・・・・・・・・・(涙)というわけで続けて後編ですぅ・・・・・・・・・・・・。 ん・・・?狽れ?!前編の方、ナレーターがいつのまにかエル様に?!! L:気づくの遅。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 気持ち 後編 ゼルガディスが散歩から帰って、また30分がたったころ。 コン コン 突然ノックの音が、小屋の中に鳴り響いた。 ゼロスか?!と、立ち上がる一同を代表して、リナが用心深くドアを開いて外をうかがった・・・・・・・・・ とたん、バンッとドアを開いて叫んだ。 「アメリア!」 そこに立っていたのは紛れもなくアメリア。一同はホッと息をついた。 まだまだ甘いわ。 「アメリア、大丈―――」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 凄く小さかった小枝が、リナには大きく、そして信じられなく聞こえた。 「皆!!ふせてっ!!」 「ガーヴ・フレア!!!!!!!!」 チュドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!!!!!!!!! バラバラに破壊された小屋を、じぃっと見つめるアメリア。 「げほっ・・・」 「な、何だぁっ;???」 「アメリア?!」 ガラガラとその場から立ち上がる一同を、冷たく見下すアメリアに全員が呆然となる。 しかし、アメリアはリナ達に攻撃するために口を開く。 「・・・・・大地よ 我が意に従え 母なりしもの 無限の大地よ! ディグ・ヴォルトッ!!」 ドババババババババババババババババババババババッ!!!!!!!!!! 「アメリアってディグ・ヴォルト使えたっけぇ?!」 「んな事言ってる場合じゃないだろう!―――くっ、アメリア!」 ゼルガディスが叫ぶが、アメリアはそれを無視して笑う。 ・・・・・・・・・・・・冷たい目で・・・・・・。 「黄昏よりも昏き者 血の流れより赤き者 時の中に埋もれし―――」 「今度はドラグ・スレイブ?!!」 ガウリイが驚愕して叫ぶ。 そんな部下Sごときの呪文、軽々かわせなくちゃ、これからやっていけないわよ? そうこうしているうちにアメリアの呪文が完成していく。 リナが目線を送ると、他の2人も頷いた。 「―――等しく滅びを与えん事を!! ドラグ・スレイブ!!!!!!!!!!!」 チュグォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!!!!!!!!! 「・・・・・・・・・・・まだ、生きてたんですか」 「いつも、リナにくらってるからな」 「アメリア・・・目を覚ませ・・・」 「当たり前でしょ。アメリア!ゼロスに何されたの?!あの生ゴミ・・・」 「ゼロス様の悪口を言わないで下さいっ!!!」 「「「え?!」」」 とたんにガウリイ、ゼルガディスは動けなくなり、リナは3人から引き離される。 どうあがこうとしても動けない。 そんなリナを見、アメリアが話し掛ける。 「魔族になりませんか?」 と。 その言葉で、リナは一瞬で何があったかの全てを理解した。 あいつがやりそうな事だと思いながらも、アメリアに不適に笑ってみせる。 「ゴールのない人生なんて興味ないわ。あんたも知ってるはずよ」 「そうですか」 実にあっさりと言ったアメリアは、リナをそのままに2人の方へと振り返った。 「まずは金髪のお兄さん」 「―――ガウリイ、気をつけてっ!!」 「アーク・ブラス」 ズババババババババババババババババババッ!!! 「うおっ!」 「次はキメラのお兄さん」 「ゼル!」 「コスモフィス・ラ・ティル・・・・」 「―――――――――――アメリアッ!!!!!!!!!!!」 ピタリと。 ゼルガディスの方に向けられた手が止まり、アメリアの瞳が変にゆらぐ。 かたかたと震えが走ってそのままゼルガディスを、不安そうに見つめている。 「・・・・アメリア?」 「っ!」 ゼルガディスがアメリアの名を呼ぶと、すぐさまアメリアは顔色を変えて頭をかかえる。そのせいか、 辺りにぴりぴりと張り詰めていた空気がなくなり、3人とも動けるようになっていた。 「アメリアが・・・・・・・ゼルに反応してる・・・・?」 リナがぽつりと言葉をもらす。 その証拠に、アメ利ははじりじりとゼルガディスから遠ざかろうとしている。 「わ・・・私は・・・」 がくんと気を失ったアメリアは、ゼロスに支えられて空に浮かび上がった。 「ふぅ。危ない危ない」 「ゼロス!アメリアにでまかせ吹き込んでんじゃないわよ!」 リナが叫ぶと、ゼロスはにっこりと笑ってしゃあしゃあと言ってのける。 「でまかせとは人聞きの悪い」 今すぐ攻撃でも吹っかけたい所はやまやまなのである。 が、ゼロスが支えているが故に、アメリアに当たってしまう可能性が出てしまう。 目的の物だけに当たる攻撃法でも沢山あるわよ?もうちょっと考えなさいね。 「ありがとうアメリア!」 リナが突如叫んで、どこからか手に持ち出して構えるは 黄色のメガホン。 すばやくゼロスのにこにこ顔がひきつる。 すぅっ 「あぁ、人生って素晴らしい!生きてるって素晴らしい!何て光溢れる人生!」 「ぐ?!・・・・・・・・・・・あっ」 ドサッ 「・・・・・・・・・アメリアは返してもらう」 リナが大声で叫んだ生の賛歌に、ゼロスは思わず手をゆるめ、気づいた時にはアメリアは 下で待っていたゼルガディスの腕の中。しっかりと抱きとめている。 情けないわぁ・・・。 今度部下Sに聞かせて、耐えられなかったらお仕置きでもしてみようかしら・・・シャディと一緒に。 なおも頭にガンガン響くアメリアの声。ゼロスは耳を抑えて殆ど泣き叫ぶように声を出し消えた。 「い、言いますよ!アメリアさんが元に戻るのは1番好きな人に口付けしてもらえば いいんです!!とある絵尽き伝記にそういうのがあったんですよー!!!」 しぃんと静まり返る3人。 「・・・アメリアに?」 これはリナ。 「・・・1番好きな奴が?」 これはガウリイ。 「・・・何をすればいいと?」 これはゼルガディス。 「「口付けを」」 これはリナとガウリイ。 2人の目線が集まった人物は、アメリアを支えているゼルガディス・グレイワーズだった。 「あ、あの・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・とにかく、散歩でもするか・・・・・・・・」 目の覚めたアメリアは何も覚えておらず、何が何だか分からないような顔をしている。 ゼルガディスは深い溜息をついて、今さっきの出来事を思い出した。 【いい?ゼル。アメリアの記憶を取り戻すまで戻ってきちゃ駄目よっ!】 【いい機会だったなぁ、頑張れよー】 【ほら、ぐずぐずしないで行くっ!!!】 ずいずいと言われて追い出されたゼルガディス。そんなにバレバレだったのかと思い悩んでみる。 そうねぇ。すっごく分かりやすかったわぁ。 「ゼルガディス・・・さん?」 「!思い出したのか?」 「いえ・・・・・・・・頭に名前が残っていたので・・・・・・・」 「・・・そうか」 自分が悪いと思っているのか、俯いて黙ってしまったアメリアに、ゼルガディスは立ち止まって 極力優しく声をかけた。 「お前が悪いわけじゃない」 アメリアはゆっくりとゼルガディスを、その漆黒の瞳で見上げた。 その顔に手をかけ、真剣な眼差しで、見つめた。 「ずっと、お前だけを見ていた・・・・・」 オマケ。 「いやー、ゼル!アメリア!おめでとーv」 2人がリナとガウリイの元へ帰ると、2人はニヤニヤと笑って出迎えた。 「あの・・・・・・・・・り、リナさん・・・・・・・・・/////」 もちろん等のアメリアは記憶を取り戻して。 くすくす♪ほんっとーに、この2人は初々しくて見てて飽きないわねーvvvv |
27402 | Re:気持ち(ゼルアメ)―後編 | RAI E-mail | 2003/10/14 21:43:15 |
記事番号27398へのコメント こんにちわ〜RAIです!ゼルアメだいすきっこです! ゼロスさん!いきなりなにやってるんですか!(怒) こうなったら私が正義の賛歌&正の賛歌&乙女の祈りのフルコースを!(まて あっでも最後は愛の力でもとにもどったので大満足です! これからも素晴らしい作品を書きつづけてくださいね(はあと) |
27408 | Re:どうもです^^ | 桜月 梓 | 2003/10/15 17:01:44 |
記事番号27402へのコメント す、素晴らしい・・・ですかっ?!! 有り難う御座います^^はげみになりますっ(そしてまた駄文を・・・ って、これ前のネタだし。スランプは辛い。。。 私もゼルアメ大好きですvvv ゼロス・・・白●姫でも読んだんですかねぇ・・・・・・・。 ではでは。コメントどうもでした^^ |
27464 | Re:気持ち(ゼルアメ)―後編 | 米粟クラブ | 2003/10/19 00:24:26 |
記事番号27398へのコメント はじめまして! コメントも初投稿になりますが宜しくお願いします ゼルアメ←ゼロス話すごく好きなので読ませていただきました! お互い微妙に片想いと思っているあたりすごく良かったです でも最後はまあゼロスのお陰でおいしいシチュエーションだったので嬉々としておりました 肝心なところ(笑)は描写が無かった分想像出来て大変悦でした ではではこのへんで ぶしつけながらこれからも書かれるのであれば楽しみにしてますので頑張ってください〜 |