◆−小さな剣(ゼルアメですっ)−じょぜ (2003/10/21 16:09:32) No.27514 ┣Re:小さな剣(ゼルアメですっ)−パッチー (2003/10/21 19:26:53) No.27528 ┃┗どぉもどぉもっ!−じょぜ (2003/10/21 23:52:43) No.27539 ┗Re:小さな剣(ゼルアメですっ)−オロシ・ハイドラント (2003/10/22 19:44:15) No.27555 ┗どぉもどぉもっ!U−じょぜ (2003/10/22 20:57:14) No.27558
27514 | 小さな剣(ゼルアメですっ) | じょぜ | 2003/10/21 16:09:32 |
お久しぶりです〜。じょぜと申します。 お初の方初めまして。m(__)m ヴァルフィリばっかり書いてる奴です(笑)。以後よろしゅう。 しかあし! なんと! 今回はゼルアメなのです! やっと! やっと! ゼルアメが書けた〜(笑)。 かなり甘いです。ガウリナもでばってます。 苦手な方お気をつけ下さい。 ゼルアメファンの方に楽しんでもらえると嬉しいです。ではどうぞ。m(__)m 【小さな剣】 「アメリア、まだ眠らんのか?」 「まだやらなきゃいけないことがあるんです」 「夜更かしもほどほどにな」 「はいっ、おやすみなさい、とーさん」 ───好きになったら。 ───もうほんとに、それしかできることがないって。 ───ただ祈ること。 ───あなたが幸せであるようにと。 「もーやだーあ、どぉこのらぶらぶかっぷるが歩いてらっしゃるのかしらーぁ?」 「なんかさー腕組んでると恋人どうしみたいだな」 「ほんとですかガウリイさん !?(ぱああああっ) どーしましょう、ゼルガディスさん、今の聞きました?」 「……聞こえてるが。 いーかげん離してくれないか。 どこぞの胸の小さい女魔道士が変な眼で見やがるしな」 「あら〜あ、嬉しいクセに〜仏頂面の〜むっつりスケベさんに比べれば〜」 「やっだーもうガウリイさんたらあ。 よかったですねゼルガディスさん! これであたしたちもリナさんとガウリイさんに一歩近づきましたよっ」 『…………』 ───人を憎んだことがないなんて。 ───そんなお幸せな人。 ───あたしは違いますってば。 ───もう、そんなふうにみえないだなんて。 「ガウリイはともかく。 リナは真似するな、頼むから」 「ガウリイちょっとブラスト・ソード貸して」 「な、な、落ち着けってば」 「もうリナさんとゼルガディスさんてばどーしてそう寄るとさわるとケンカばっかり」 「売ってくるから」 「買うからだろう」 「あんですって!」 「もうもうほら。 はい、リナさんとガウリイさんも腕くんで」 「やめんかいっ」 「いーじゃないですかあ」(ぷうっ) 「オレは別にかまわないけどなあ?」 「ちっとはあんたもかまわんかいっ!」 ───だから、安心して下さい。 ───おんなじです、あなたと。 ───ただちょっと、あたしのほうが運が良かっただけ。 「で。 なんでこーなるんだ?」 「いーじゃんたまには」(ふふん) 「………」 「ゼルガディスさあん、なんか、道行く人に注目されてますけどお。 頑張ってくださいねー」 「……なんか必死に他人のふりしようとしてるみたいだけど」 「無理ですよねー」 「フードかぶってーマスクで顔隠してー」 「ガウリイさんと腕くんで歩いてるんですもん」 「女どうしならさあ、たいして変な眼で見られ……ないこともないけどさ。 やーっぱ男どうしだとさー?」 にやにや。 「すっごい変ですよね(くすくす) 似合ってますけど」(さらり) 「……どっちなんだ」(怒) 「あ、やっと口きいた。 もちろんぜんっぜん! 壊滅的に!」 「正義の名にかけてっ!」(びしいっ!) 『似合ってる(ます)!』 「ええっ !? そーなのか !?」(あせあせ) 「う・そ♪」 「…………………」 「え、なんだゼル、よく聞こえないぞ、もーちょっと大きな声で……」 「やばいっアメリア! レイ・ウイング!」 「は、はいっ!」(汗) 「ちょっと待て置いてくな離せゼルううううわあああああああっ !?」 ───信じられなくなっても。 ───どんなに恨みたくなっても。 ───死んだ人はもう、帰って来ないから。 ───上手にあきらめただけかも知れませんけど。 ───それでも。 ───祈りつづけると決めたんです。 「もーやーねえ、街ん中でメガ・ブランドなんて。 ゼルってば冗談の通じないやーつー」 「破壊の帝王に言われる筋合いはないな」 「ちょーっとふざけただけじゃないの」 「あいにく俺は石頭でな。 そういう冗談は受けつけないんだ」 「そーよね、実際『石』頭だし」 「………強調するな」 「もーいい加減にしてくださいっ。うるさいですっ」 「しょーがないでしょ、あたしたち左右はじっこなんだから大声出さないと」 「出さないでくださいっ黙って歩いて下さいっそのために離したんですからっ」 「四列横隊で歩くのもどうかとは思うが」 「なんでもいいけどさあ。 もうケンカはやめようぜえ」(切実) 「わかったわ」 「ならさっさと歩いてくだ」 「組み合わせを変えればいーのよ。 んじゃゼル、あたしと腕くんで」 「なんですってリナさん !?」 「断る。 くんだ途端ドラ・スレで吹っ飛ばすつもりだろう。 あいにくだがその手にはのらん」 「ちっ」 「リナ……お前って……」(汗) 「……こーゆーときだけ勘がいいんだから」 ───ぶっきらぼうでも好きですよ。 ───照れないでくださいよう。 ───ほんとに好きなんですから。 ───何度でも言いますから。 「……勘がいいとかじゃなくてだな。 少しはおのれの行動を省みるってことをせんのか」 「ゼルガディスさん、木に手をついて何ぶつぶつ言ってるんです?」 「……なんでもない」 「行きましょ、リナさんたちもうほらあーんな遠くまで……うわっもうみえないっ! 急がなくちゃっ! ごはん食べられちゃいますよっ」 「……ならくっつくな。走れん」 「イヤです。 このままスキップしてください」 「絶対ヤダ!」(ずざざっ!) 「ええっ !? ゼルガディスさんスキップできないんですか !?」 「そーゆー問題じゃないだろう !?」 「いーですかほら、ちょっと弾みをつけて……」 ───ね、簡単でしょう。 ───とーさんやねーさんがそう言ってくれたんです。 ───だからあたし、罠にかからなかった。 「どうしたんじゃアメリア。 今日はやけに嬉しそうじゃな」 「えへへ。 ちょっと思い出してました。リナさんたちのこと」 「……楽しかったんじゃろうな?」 「ええとーっても! 毎日毎日いろーんなことがあって。 いろーんなおいしーもの食べて!」 「そうかそうか。 よかったのう、いろいろな経験ができて」 「はいっ!」 「……また、行きたいかの?……」 「……えっと、できれば……」 ───今度はあたしの番ですよ。 ───落ち込んだとき、言いますからね。 ───仏頂面のとき、言いますからね。 ───食事のときにも、言いますからね。 「はいっ、やっと着きました!」 「……………」(疲労困憊) 「ゼルガディスさんやればできるじゃないですか」 「………それ誉めてるのか?」 「もっちろん」 「そうか。 全然嬉しくないが」 「照れないでくださいよ〜。 いくら上手にできたからって」(にこにこ) 「……もういい」(ふっ) 「カッコつけてもだめです。 ここに来る間いろんな人にみられてるんですよ」 「…………おまえまさか、わざとやってるんじゃないだろうな?」 ───今度はあたしが守る番です。 ───悪い人に連れて行かれないように。 ───悲しくて悲しくて、道に迷わないように。 ───手を、離さないように。 「とゆーわけで!」 「なにが?」 「お天気もいいことですし!」 「とゆーわけなんだ?」 「あたしたちみんな病気ひとつしない超元気なわけですし!」 「?」 「腕をくむんです!」 「おおそうか!」(ぽん) 「なんで納得?」(ジト眼) 「ガウリイだからな」(ぼそっ) 「で、なんでその提案なの?」 「……アメリアだからな」(ため息) 「あ、そ」(遠い眼) 「さあさ。 まずリナさんとガウリイさん」 「こ、こら、ちょっと待ちなさいよっ」(赤面) 「おーリナ。 相変わらず背ェ伸びないなー」(にこにこ) 「わ、悪かったわねっ」 「で、あたしとゼルガディスさん」 「………」 「よーし。 じゃあしゅっぱつしんこー」(のほほん) 「はいっ、行きましょう。 正義を広めるためにっ」(はりきりっ) てくてくてく。 「……腕くんで」 「せーぎを広める旅……ね」 はあ。 「あのさリナ」 「なに?」 「いくら腹減っても途中で呪文ぶっ放すなよな」 「やんないわよっ。人を危険物かなにかみたいに……ぶつぶつ」 「よし、なら、夕メシまで頑張って歩こーな♪」 「うん……て、なに?、夕方までこんなカッコで歩くっての !?」 「そ。さー急がないと次の町まで間に合わないぞー」 「いやああああはなしてえええええ」(ずるずるずる) ───信じられなくなっても。 ───どんなに恨みたくなっても。 ───死んだ人はもう、帰って来ないから。 ───上手にあきらめただけかも知れませんけど。 ───それでも。 ───祈りつづけると決めたんです。 「いー天気ですねー」 「……ああ」 「リナさんたちってば仲いいですよねー」 「暴れてるリナをガウリイが引っ張ってるようにしかみえんが」 「あたしたちもそうみえるんでしょうか?」 「………お前」 「はい?」 「背」 「が、どうかしました?」 「伸びたな」 「そーみたいです。 ガウリイさんにも前、言われました」 「リナとほとんど変わらないな」 「そのうち追い越しちゃいます、たぶん」 「……俺もか?」 「追いついちゃったら……どーします?」 ───そう教えてくれたのは。 ───ほんとはとーさんとかねーさんじゃなくて。 ───あなたなんですよ。 ───運命に負けないで生きてきた、あなたをみたから。 ぎゅ。 「!?」 「だーいじょうぶです。 そんなに伸びたりしません。 ゆーっくりですから」 「……そうだな」 「ゆっくり、歩きましょうね」 「そうだな」 ───ね、ゼルガディスさんてば。 「じゃ、お休みなさいとーさん」 「ああお休み。 夜更かしせんようにな」 「あのねとーさん」 「なんじゃ?」 「今はここにいるから。 ちゃんと、仕事、やりますから」 「……そーか」 「そーです」 「ま、そのうち出かける仕事もあるじゃろうて。 そのときはお前にも出てもらわねばならんじゃろうからな」 「そ。じゃ待ってますね」 「───お祈りもほどほどにな」 「……はい」 「……お休み」 ぱたん。 「───お休みなさいゼルガディスさん」 |
27528 | Re:小さな剣(ゼルアメですっ) | パッチー | 2003/10/21 19:26:53 |
記事番号27514へのコメント ゴロゴロゴロゴロ(床を転がりまわる音) 畑ヶ田:・・・おめ、何してる? ・・・いえ、少し・・・甘いラブコメには免疫が少なくて・・・歯の裏がむずむずするような、そんな感じがして・・・ 畑ヶ田:どうでもいっけど、挨拶しないんけ? それどうでも良くないよ!!こんにちわ!パッチーです! えっと・・・確かチャットで以前お話しした事があるような無いような・・・ そうだったらおひさしぶりです。 ゼルアメ良いですねぇ・・・甘いのが苦手な俺も、読んでるうちに引き込まれてしまいました。 う〜ん・・・これが感動という物なんですねぇ・・・・ 畑ヶ田:オババな奴だべ 畑ヶ田さん、それをいうならオーバーね。 それでは、次の作品も楽しみにしてます。 ではでは、パッチーでした。 |
27539 | どぉもどぉもっ! | じょぜ | 2003/10/21 23:52:43 |
記事番号27528へのコメント 感想ありがとうございます! 以前,一回だけチャットに参加したことがあるんですが,はい,私もパッチーさんのお名前記憶してます。あのときはお世話になりました。 えっとー……やっぱし?(汗) 転げ回るほど甘かった……そうですよね(笑)。 いやーなんでこんな大量に砂糖を吐くお話になったのが自分でもよくわからないです,でへへへへ。 きっとヴァルフィリで悲恋ばっかり書いてたからこーゆー素直なアメリアを書いてみたかった……のかも知れません。 腕くむのくまねーのはゼルアメの基本ですしっ(何が)。 あーでも,書きながらやっぱり仲良し四人組が私は好きなんだなーと実感しました。 カップリングでらぶらぶもいいんですけど,×2でラブコメやってんのも四人らしくていいなーと。 完璧にアニメの影響ですね,はい。 お読みいただきありがとうございましたー! m(__)m |
27555 | Re:小さな剣(ゼルアメですっ) | オロシ・ハイドラント | 2003/10/22 19:44:15 |
記事番号27514へのコメント こんばんは。 お久しぶりです。 良かったですよ。今作の作品も。 会話と独白のみという独特の構成がどう作用したのか、明るい話であるのに関わらず、全体から静けさを感じました。 ところどころにユーモアが散りばめられていて楽しめましたし、ゼルアメとしても申し分ないものだと思います。 特に後半は、アメリアのアニメの声が鮮明に再生されて来て、本当に台詞巧いなと思わされました。 >「───お休みなさいゼルガディスさん」 最初から流れがずっと良かったため、ここで音楽が終わったようなそんな錯覚を感じました。 文章から感じるものは人それぞれでしょうから、同じような感想を持つ方が他にいるかは分かりませんが、私は「静かな音楽」を聴いているように感じました。 それでは、これで失礼致します。 |
27558 | どぉもどぉもっ!U | じょぜ | 2003/10/22 20:57:14 |
記事番号27555へのコメント お久しぶりです〜。覚えててくれてありがとー! ヽ(^o^)〃 >会話と独白のみという独特の構成がどう作用したのか、明るい話であるのに関わらず、全体から静けさを感じました。 >文章から感じるものは人それぞれでしょうから、同じような感想を持つ方が他にいるかは分かりませんが、私は「静かな音楽」を聴いているように感じました。 おおーそうですか。嬉しいなあ。 実はそういうふうに感じてもらえるといいなーと思ってたんで結構うまくいったのかな?。えへ。 会話だけっていうのは,実は,ここに以前投稿してらした,おーはしさんという方のお話がとーっても良くて,大好きでして,それを真似してみました。 アメリアを書きながら,だんだんアニメだけでなく,原作のあのクールな彼女も出てきてしまったような。 お母さんに関する出来事を乗り越えてきたアメリアと,レゾに身体を改造されちゃったゼルガディスと,二人とも肉親がらみで辛いめにあってきて,一見,苦労しらずのように見えるアメリアの,本当は結構シビアというか,冷めてる,でも強い視線を書いてみたつもりです。 最初からゼルアメだとなんか間がもたない(笑)よーな気がして,ガウリナにもご登場いただいて。 こんなにらぶらぶ(笑)になるとは正直思いませんでした……。 フィルさんの喋りは書くのがこれが初めなんですが,父と娘の会話がうまく書けたかどうか。 お読みいただきありがとうございました!! m(__)m |