◆−歌の魔法−雪月 (2003/10/24 21:08:26) No.27613
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   ┗Re:歌の魔法 番外編:翌日−雪月 (2003/10/25 21:57:52) No.27647


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27613歌の魔法雪月 URL2003/10/24 21:08:26


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  + アルファ様にささげます「歌の魔法」アメゼロです。 +
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満月の夜のこと。

どこからともなく聞こえる歌

とても綺麗な透き通るような歌声に

私は目を覚ましました。



―――月明かりの湖 夜の幻想

―――静かに聞こえる 声は妖精



誰が歌っているのか気になって、こっそり宿を抜け出したんです。







  ―♪ 歌の魔法 ♪―






アメリアは宿からそう離れていない森の中にいた。
今日は満月、欠けることなく美しく円を描いた月が空の中心で輝いている。
「ずいぶんと暗い森ですねぇ・・」
そう、夜は満天の星空、しかも満月までも輝いていて明るいのに
この森だけは雲がかかったように暗く、そして・・・・



―――月明かりの湖 夜の幻想

―――静かに聞こえる 声は妖精



先ほどから聞こえる透き通ったメロディー。


掻き消えるかのようなか細いそれは妖精が歌っているようで
とても気になって仕方がなく、そのために宿から抜け出てきたのだ。
「絶対に歌の主を見つけて近くでしっかり聴くんですから!」
活きんで歩いていくと段々と声が近くなる。
声が近くなるにつれて声色がはっきりわかった。


綺麗な曲だから・・・女の人が歌ってると思ったのに男の人が歌ってるの・・?


輝く月夜に暗い森から聞こえる歌声は、遠くで聞くと女声ソプラノだった声も今は男声ソプラノとしっかり分かる。




―――眠る小鳥に子守唄 吹き行く風に歌乗せて


―――空の星にも子守唄 眠りの時間は魔法の時間




その歌に誘われるようにずんずん歩いていくと森の向こうがキラキラと銀色に光っていた。
「本当に・・妖精さんが・・??」





―――陽の光が地を照らす 魔法の時間が解けていく

―――夜の幻想 妖精の時間





歌がふつりとやんだちょうどその時、アメリアも森を抜けた。
銀色に光っていたのは月の光を浴びて輝く湖
そしてその湖のほとりにいたのは・・・


「ゼロスさん・・・?」

ふと振り向く

「アメリア・・さん・・?」



湖と同じく、黒紫の髪を揺らめかせ月の光を浴びたゼロス
軽い服装でいたのか、いつもの黒いローブはなく白いハイネックの上着と黒いズボン姿
いつもは閉じられているアメジストの瞳も輝き、開かれてどことなく雰囲気が違う
「どうしたんです?こんな夜中に・・。」
しばらく固まっていたアメリアを不信に想い近づく彼。
「ゼロスさんこそ・・ここで何してたんです・・?」
「え・・?」
「あ。秘密っていうのは無しですよ?いいですね?」
「あ・・・はぁ・・・大した事ではないんですがね・・。」
そういってまた湖に近づく。
「あえて言うなら・・・月の光に誘われたって所でしょうか。」
「誘われた・・?」
「ええ。月には古来より神秘的な力があるとされていました。全くその通りですね。」
闇に輝くその月には何の魔力もない。
ただその暗闇を静かに照らす存在として太陽とは違う意味で人の心をひきつけるのでしょう。
「では今度は僕の質問です。こんな夜中にどうしたんです?夜更かしは美容の大敵なんじゃないんですか?」
ちょっとおどけてそう話す彼も、月の光を浴びているせいか、それとも背後にある銀に光る湖のせいか。
神秘的に見えてしまう。
「歌が聞こえたんです。とても綺麗な・・」
吸い込まれてしまいそうな・・とても綺麗な歌
「歌・・・ですか・・・。」

吹きぬける風 輝く月 煌く水面 それに反射する光の海




―月明かりの湖 夜の幻想―




「え・・・?」




―静かに聞こえる 声は妖精―





「もしかして・・」





「この歌ですか?貴方が聞いた歌というのは。」





美しい歌の出所は彼女のよく知った人。

「ゼロスさんが・・歌ってたんですか・・?」
「ええ。聞かれてたんですね・・・小さい声で歌っていたのに。」
「必死に耳を澄ませて聞いてたんです」
「何でまた・・・・」
「綺麗な歌だったんですよ!!ゼロスさん歌上手いんですね!!」
「そうですか・・?嬉しいような・・なんともいえませんね」
苦笑いを浮かべる彼。



―――今日の私はちょっとおかしい。

―――彼は魔族なのに

―――今はとても神聖な・・高貴な存在のようで。



「獣王様が昔歌ってくださったんです。」
「獣王さんが!?」
「ええ。僕も作られたてのときは泣き虫さんでしたからね。人間の子供のように」

子供のゼロスさん・・・

「ぷっ・・・」
「笑わないで下さいよぉー―」
「あっはっはっは」
「アメリアさん〜〜・・」

今のゼロスを小さくしたような姿を思いまた笑ってしまった。


「寝付けない時に・・・歌ってくださったんです。人間の母親が子供に歌ってあげる歌なんですって。」
「子守唄・・なんですね・・・」


「ゼロスさん!歌ってください!」
「へ・・?」
「歌ってください!私を寝かしつけてくださいよ!」
「こんなところで寝られたら僕が運ばなきゃならないじゃないですかぁ」
「男は愚痴愚痴言わない物です!張り切ってやってください!」
「段々リナさんに似てきましたね・・・」




少しの間を置いて再び流れ出す音楽






 月明かりの湖

           夜の幻想


                   静かに聞こえる

                              声は妖精


 眠る小鳥に子守唄
           
           吹き行く風に歌乗せて


                       空の星にも子守唄

  



           眠りの時間は魔法の時間





 陽の光が地を照らす

           魔法の時間が解けていく


                       夜の幻想





             妖精の時間




















+あとがき+

歌は自分で書いたのでぐちゃぐちゃでしたぁ・・・・
そして・・アメゼロ・・初挑戦・・・だったのですが・・・
神秘的な雰囲気にしようと思ってたら・・思ってたのに・・
アメゼロじゃなかった・・・アメリア+ゼロスというカップリングなら許せる範囲でしょうけど・・
ああ・・・・文才がなかったのですね・・ううっ・・・
すみません・・・アルファ様・・大口叩いといてこんなのしかかけなくて・・。
よろしければ感想かアドバイスか何か下さい。お願いします

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27616Re:歌の魔法希魔姫 アルファ 2003/10/24 22:12:57
記事番号27613へのコメント

月明かりの湖 よるの幻想…
静かに聞こえる 声は妖精…(うっとり)
レイ*アルファ?アルファー?(顔の前で手をふる。)
いいわ…。素晴らしいわ…しびれるわぁ…
レイ*おーい。
眠る小鳥に子守唄…
吹き行く風に歌乗せて…
レイ*はぁ…(ため息)
空の星にも子守唄…
眠りの時間は魔法の時間…
レイ*どりゃああっ!!
<ずべしっ!!>
(ゴールデンはりせんで作者の頭もひっぱたく。)
狽ョおっ!!?な…なんかすぺしゃるな感じ…
レイ*まーね。わざわざ雪月様がアメゼロかいてくださったから、それを祝って。
…おおっ!そうだった!!あまりの作品の素晴らしさに忘れていたっ!
レイ*で、自分的にどうなの?この作品。
もお、もお、ど真ん中ストラーーーイクッ!!(叫ぶ)
レイ*バッ、バッターアウトぉぉっ!!(アセ)
…なんでバッターアウト?
レイ*いや、なんとなく。
おい。
レイ*感想とアドバイス欲しいって。
アドバイスッ!?こっちのほうがヘたっぴなのに!?
レイ*うんうん。
雪月様のほうがぜったい上手いし、しっかりしてるし、すごいし…
レイ*うんうん。
バカなキャラに振り回されてないしっ!
レイ*そーゆーこと言うからだーーっ!!(怒)
<ぼかばしげしっ!!>
(タコ殴りにする。いや、蹴りも入ってる。)
レイ*…ふう。(髪を掻きあげる。)で?あんたからは何もないの?
…。
レイ*…
…(がばっ)あるっ!!
レイ*…(ちっ…殴りが浅かったか…)
続きが見たい。(うるうる)
レイ*?続編だっけ?
ううん。
レイ*んじゃあ…まさか…
わがままっ!!(どきっぱりっ!)
<ばかすかぼかすかっ!!!>
(無言で張り倒す。)
あーーれーーー…また後日ーーーぅぅ…
レイ*うらうらうらぁぁあっ!!(怒)
ぎゃーーーっ!!

…ピー…
放送中、お見苦しい点がいくつかおありしました事、
お詫び申し上げます。そして、ありがとうございました。

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27629Re:歌の魔法雪月 URL2003/10/25 16:21:06
記事番号27616へのコメント

アルファさまぁーーv喜んでいただけて光栄です!
こんな馬鹿でも浮かれて良いんですよねぇー――vv
レイ様も見事な突っ込み有難うございました・・
読んでて楽しかったですよ(笑
ゴールデンはりせん・・・売り飛ばしたらいくらするやら・・
そして貴重なS様も売り飛ばせばいくらに・・・(ぉぃ
無理言って感想まで書いていただいたしだいで・・あつかましくてすみません。
お褒めの言葉の数々真に有難うございました!

ちょこっと続編も入れてみますね。

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27630歌の魔法 番外編:翌日雪月 URL2003/10/25 16:58:36
記事番号27613へのコメント

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 番外編です。
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―♪ 歌の魔法 番外編  翌日 ♪―






昨日と比べて少し欠けた満月


―――月明かりの湖 夜の幻想

―――静かに聞こえる 声は妖精


聞こえてくる歌は森の中ではなく


―――眠る小鳥に子守唄 吹き行く風に歌乗せて

―――空の星にも子守唄 眠りの時間は魔法の時間


とある宿の一室で


―――陽の光が地を照らす 魔法の時間が解けていく

―――夜の幻想 妖精の時間


「アメリアさんその歌・・すっかり覚えちゃいましたね。」
暗闇を裂いて窓辺に現れたのは黒い神官服の彼。
「はい!昨日しっかり覚えました!」
なぜか自信たっぷりに言うアメリアにゼロスは微笑む。
「それで・・・しっかり眠りましたよね・・」
「ゼロスさんの歌のおかげでぐっすりでした!」
「それはよかった・・・膝枕までさせられてそれで寝れなかった何て言われたらどうしようかと思いましたよ。」
「へ・・?膝枕・・?」
「それはそれは気持ちよさそうに寝ておられましたよ?」

悪戯っぽく笑う彼。

――え・・?えええっ!!??

「ひ・・膝枕・・・・」
「何真っ青になってるんですか・・」
いきなり青くなるアメリアにゼロスは侵害だとばかりに顔をゆがませる
「殿方に膝枕をされるなんて・・・女じゃありませんよ!」
「へ・・?」
てっきり自分が膝枕をしたことに対して怒ってるとばかりしていたゼロスは彼女の意見に肩を落す。
「殿方に膝枕をしてあげるのが女の仕事です!!夢なんです!!!」
「そ・・・そうなんで・・スカ・・?」
力いっぱいにそう断言され、なんと答えればいいのかおろおろしていると
「ゼロスさん!今度は私が膝枕をしてあげます!!」
「はぁ!!??」
そんなことしたらゼルガディスさんにどんな目に合わされるか分かりませんよ――!
っていうより僕は寝ませんしー―!
「え・・・遠慮いたします・・」
「いいえ!遠慮は無用です!母だと思って安らいでください!!」
「そんな無茶苦茶な・・・」
ぐずぐずとぐずってはいたものの、アメリアの一度言ったら止まりません!
の性格を知っているがうえに折れたのはゼロスだった。
アメリアの膝にそっと頭を乗せると目をつぶる。



   月明かりの湖 夜の幻想



聞こえてくる子守唄。

―――ああ・・そういえば・・

―――この歌をはじめて聞いたのも・・・


   静かに聞こえる 声は妖精


―――獣様の・・・






「ゼロスさん寝ちゃいましたねぇ・・・。」
小さい寝息が聞こえてくる。
「改めて思うと・・魔族も寝ることってあるんですねぇ・・」
黒紫の髪にそっと指を通す。
「・・・・・じゅう・・・おうさまぁ・・」
かすかな声でつぶやく膝の上の彼。

「ゼロスさんにとって獣王さんはお母さんなんですね・・。」


昨日の晩、アメリアも確かに母の夢を見た。
とても暖かくて優しい人。

「ほんと・・・いい歌です・・。」






静かに眠る魔族の彼もきっと子供のころを夢見ているのでしょう。

自分もそうであったように。



アメリアはそっと口元に笑みを浮かべ、朝日が昇っていくのをただじっと見つめていました。













END












+あとがき+
続編なかったほうが締まりが良くてよかった様な。
あぅ・・。やはり調子に乗っては駄目ですね。
ゼロス様に子供時代はあったのか・・・ないでしょうね・・。(泣
まぁいいんです。あったということで良いんです。(思い込み
では。しつれいしますね。

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27643Re:歌の魔法 番外編:翌日希魔姫 アルファ 2003/10/25 21:38:08
記事番号27630へのコメント

ひ…膝枕…ゼ…ゼラ君…
ゼラ*なんですか?
ティッシュ持って来て…(鼻を押さえながら)
ゼラ*うわぁっ!?なに鼻血だしてんですかっ!?
は…早く…
ゼラ*あ、はい、いますぐ。…(ガサガサ…)はい、どうぞっ!
あ、ありがと…。ふー…
ゼラ*どうかしたんですか?
(ティッシュで鼻を押さえながら)いやさぁ。つぼにはまる物語を見ちゃった
もんだから…。ところで、ゼラ君は子守唄、歌ってもらったことあるの?
ゼラ*…へ?誰にです?
レア様とか、アスデリアちゃんとか…。
ゼラ*うー…ん。その2人からはありませんが…、そうですね、昔…
ほんとーに昔に、ミタ姉さんに歌ってもらったことがあります。
へー、どんな歌?
ゼラ*え…、聞きたいですか?
うん。
ゼラ*じゃあ、ちょっとだけ…ですよ?
わーーっ。(ぱちぱちぱち)
ゼラ*…♪眠りなさい 愛しい子よ
     今夜は満月 きっと素敵な夢が見れる
     眠りなさい 愛しい子よ
     月の光に包まれたなら 妖精の声を聞きなさい

     今はまだ 遠い響く音楽だけど
     いつかきっと もっと近くで
     その声と月の光が
     夢の中へと誘ってくれるから…
…いい歌だね。
ゼラ*…ありがとうございます。…でも、獣王様の子守唄にはかないませんよ。
…ふぅん…
ゼラ*…僕が悪魔族になって…もう、この歌を耳にすることも、夢を見ることも
    なくなりましたが…やっぱり、いい思い出です。…そうだ!この歌を雪月
    さんにプレゼントしますよ!…ついでに、アルファさん、あなたにも。
え?あたしにも?いいの?
ゼラ*もちろんです。
じゃあ…お願いしちゃおっかな。(床に座る)
ゼラ*続きからでいいですか?
うん。
ゼラ*…♪眠りなさい 愛しい子よ
     あの月に思いを寄せて
     きっと来る 夢を掴む日が来るまで
     眠りなさい 愛しい子よ
     暗い夜を恐れずに
     夢を忘れず 掴む日まで

     眠りなさい 愛しい子よ
     あなたが眠りにつくまでは
     いつまでも ここに座っていてあげるから…
…。(ぱちぱちぱち…)
ゼラ*…狽ヘっ!?(僕はいままで何をっ!?)
いやぁ、良かったよ、ゼラ君
ゼラ*あ…あ…あ…(真っ赤)
ん?ゼラ君?
ゼラ*と、とりあえず、ふっとベーーーッ!!!(赤面)
<どごぐぅっ!!>←殴り飛ばす
狽ョふぅ!?い、いきなりーーーーーっ!?
<ぴゅーーー、きらりんっ>
ゼラ*はー…はー…狽ヘっ!…あー…行っちゃいましたね…
   えと…あ、雪月さんには差し上げます。僕が聞いた子守唄ですが…
   へへへ…。あ、それでは、今回は番外編を書いていただきありがとう
   ございました。また、よろしくおねがいします。それでは。


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27647Re:歌の魔法 番外編:翌日雪月 URL2003/10/25 21:57:52
記事番号27643へのコメント

いえいえvvこちらこそ。番外編なんて物にもコメントくださって有難うございましたv

眠りなさい 愛しい子よ
今夜は満月 きっと素敵な夢が見れる
眠りなさい 愛しい子よ
月の光に包まれたなら 妖精の声を聞きなさい

今はまだ 遠い響く音楽だけど
いつかきっと もっと近くで
その声と月の光が
夢の中へと誘ってくれるから…

ゼラ君!有難うございます!!とても綺麗な・・良い曲ですねぇー―!!!(興奮
今日の夜はしっかりとゆったりと眠れそうです!!!
アルファ様にもご迷惑おかけしましたvv
長々と読んでくださり、有難うございましたぁー―vv