-異世界黙示録伝《風の書》・・・なん話だっけ?-魔沙羅 萌(5/20-21:06)No.2773
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2773異世界黙示録伝《風の書》・・・なん話だっけ?魔沙羅 萌 5/20-21:06

……中間試験!やっと終わったぁ!
長かったよぉ……理科の『磁界の向き』がどうだとか『W時』がなんだとか言ってるのはサッパリわかんないし、社会の問題数はひたすら多いし……。
350点以上点数とらないと親に叱られる(しくしく)。
いまさらおそいけど。そっこう6月には『実力試験』とやらがあるし。
ま、いっか。


きぃぃ。
私はそのドアを恐る恐る開けてみた。
ドアの奥には無数のクリスタルの管が天井からはえている。
その中では見たことのない生物が小さく胎動している。
私にとってははじめてなのにはじめてじゃない存在……もう二度とこんなモノ見たくない存在であった。どこかで見たことがあるような気もするが。
そんな部屋の中にいたのは窓から外を眺めている一人の金髪の少女。見た感じだけだと10歳前後の小柄な少女だ。今はこっちに背を向けていてわからないけどきっと…いや絶対に綺麗な緑の目をもっているあのフェアルだ。
「……フェアル……?」
パックがその少女、フェアルに対して声をかけるがまったく気付いた様子はない。
「…どうしたんだよ、フェアル?」
パックが近づいてフェアルの服の裾を引っ張った。
その瞬間!フェアルは驚いたかのようにパックの手を振り払い、その場に座り込んでがたがたと震えだした……。
「…フェアル、どうしたの?」
私はフェアルの前まで歩み寄り、その場でしゃがみこんでフェアルの顔を覗きこみ、そう問い掛けた。
「……!」
フェアルは私の顔を見て、さっき自分の服の裾を引っ張ったのが誰だか気付いたような顔をした。そしてパックの方を向いて安心したというように笑顔をみせた。
そして、さらに部屋の中を見回して……突然、私とパックの後ろにいる存在…アメリアさんとゼルガディスさんに気付き……こんどは私にだきついてきた。彼女の体は震えていた。どうやらそうとう脅えているみたいだ。いったいなぜ……?
「どうしたの、フェアル?!」
「…いったい……どうなってるんですか?」
アメリアさんが私にそう問い掛けてくる。
「さあ……」
私にはそれ以外にこたえようがなかった。


謎〜キメラ研究所〜


フェアルは今、私たちの前にある椅子にちょこんと座っている。
さっきよりはだいぶ落ち着いた様子で、私たちを見ている。
「なあフェアル、どうしたんだいったい?」
パックの言葉に彼女は必死に口をぱくぱくさせながら首を振っている。
どうやら何か言いたいようだけど……もしかして、これは……
「おい、アグニ、どうやらフェアルは喋れないようだぞ」
「しかも、音も聞こえていないみたいです」
ゼルガディスさんとアメリアさんが交互にそう言ってくる。
「みたいね。……そうだ!パック、あなた、書記係ね♪」
「は?」
パックは間抜けな声を出すが、私は気にしないで、彼とフェアルに紙とペンをわたした。
「なるほどな。俺たちじゃ『こっちの言葉』は書けないし、読めないからな。
しかしアグニ、そのペンと紙はどこから出したんだ?」
「あ、ゼルガディスの兄ちゃん、それは言わないお約束事なんだ。
聞いたら後悔するよ。絶対に」
パックはさらりとそう言ってのける。
まあ、3年前に彼らに同じ事をたずねられて、その時は答えたのだが……はっきり言って、リナンちゃん以外のヒトには非常に評判が悪かった。
まあ、その『どこから』とやらが恐ろしいからだが。
「そんなことより、はじめましょうよ。
なにから聞きますか?」
アメリアさんの言葉は非情にきつかった。私、そこまで考えてなかったもん。
「そ、そおねえ……なんでさっきはあんなに脅えてたのってところからにしましょ。
パック、お願い」
「はいはい」
パックはかったるそうに紙に文字を書き、フェアルにわたした。
『だって、合成獣の人がいたから……あいつらが来たのかと思って』
「あいつら?あいつらっていったい誰?まさか…」
私の言葉を読み、フェアルは一瞬暗い顔をしてから、こう答えた。
『たぶん…そのまさかです…。ティタニアと…その合成獣たちです。
みんなおかしくなってきているの!
ココでは普段歌わないシルフ…シルフィードたちも滅びの歌を歌います!
生態系への大きな異常変化と瘴気ばかりがココにたまっていきます。
どうなっているんでしょう?!この国は?』

〔続く〕

……これからどうしよう?
ストーリーとやらなら考えてあるけど、文章、変じゃありませんか?
私の文って。どう思います?


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2791Re:異世界黙示録伝《風の書》・・・なん話だっけ?松原ぼたん E-mail 5/21-22:49
記事番号2773へのコメント
 面白かったです。

>……中間試験!やっと終わったぁ!
 お疲れさまでした。
>フェアルは私の顔を見て、さっき自分の服の裾を引っ張ったのが誰だか気付いたような顔をした。そしてパックの方を向いて安心したというように笑顔をみせた。
 何かにおびえてるんですね。
>「あ、ゼルガディスの兄ちゃん、それは言わないお約束事なんだ。
>聞いたら後悔するよ。絶対に」
 こわひ・・・・。
>『たぶん…そのまさかです…。ティタニアと…その合成獣たちです。
>みんなおかしくなってきているの!
>ココでは普段歌わないシルフ…シルフィードたちも滅びの歌を歌います!
>生態系への大きな異常変化と瘴気ばかりがココにたまっていきます。
>どうなっているんでしょう?!この国は?』
 なんか大変じゃないですか(今更だけど)。
>私の文って。どう思います?
 お上手ですよ。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。