◆−私立白魔術都市第一高等学校へようこそ−希魔姫 アルファ (2003/10/30 22:08:39) No.27831
 ┣Re:私立白魔術都市第一高等学校へようこそ−惣流まい (2003/11/1 10:07:08) No.27846
 ┣幸先不安?新たな学園生活の始まり!−希魔姫 アルファ (2003/11/1 23:14:20) No.27869
 ┃┗Re:幸先不安?新たな学園生活の始まり!−すぅ (2003/11/3 16:27:09) No.27900
 ┣噂話はどこまでホント?個性的なセイルーン学園ここに有り!−希魔姫 アルファ (2003/11/4 00:12:44) No.27917
 ┃┣Re:次を期待したいします!−すぅ (2003/11/4 18:45:57) No.27921
 ┃┗Re:噂話はどこまでホント?個性的なセイルーン学園ここに有り!−はるか (2003/11/5 22:53:02) No.27935
 ┃ ┗いつも待たせてすみません。−希魔姫 アルファ (2003/11/6 22:37:23) No.27954
 ┗始まりは いつも彼女の不幸から −希魔姫 アルファ (2003/11/10 01:23:52) NEW No.28007


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27831私立白魔術都市第一高等学校へようこそ希魔姫 アルファ 2003/10/30 22:08:39


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー     パッチー様にプレゼントします。
       人呼んでセイルーン学園
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜私立白魔術都市第一高等学校。人呼んで、セイルーン学園〜
  この学校には、1つの伝説が伝わっている。
 その昔、突如現れた占い師が「45年の10の月、30を数えたその月に外の国
 から恐怖の大魔王があらわれ、この学校を大混乱の渦に巻き込むだろう」と予言
 した。そして、今日、この学校が創立45年、10月30日を示した日、恐怖の
 大魔王となりうる1人の少女が、この学校の校門を開けた。その少女の名は――
  リナ=インバース。

  風が舞い、あたしの赤毛をなびかせる。新しい制服に身を包み、あたしはこれ
 から過ごす校舎を見上げた。あたしの名前はリナ=インバースっ!今年で18歳 になる。そして、これで13回目の転校生でもある。笑うなっ!首をかしげるん
 じゃない、笑ったら承知しないぞっ!!…って、笑えないか。笑えないよねぇ。
  12回も転校を繰り返したからと言っても、あたしはそれほど頭が悪いわけで
 もないし、性格だってまぁまぁのはずだ。それに、自分でも美少女だって言える くらいの美貌を持ってる。なにより、可愛いのだ!ついでに、今まで負け知らず で通ってきた。一般常識だってある。
  そんなあたしが、なぜ、12回も転校を繰り返し、あまつ、今日、13回目の 転校生であるかというと…。
  すべてはこの、リナ=インバース様の不運な運命にある。小・中学校と何事も なく学校生活を送っていたあたしだったが、高校に入ったとたん、悲しいやら
 面白いやら、次々と学校が爆発を起こしたり、学校を中心に2mくらいが吹っ飛 んで荒れ野原になったり、学校中が水び出しになったり、崩れ去ったり…。
 ま、まぁ、例をあげるとキリがないから止めておくが、いずれにしろ、通った学
 校全部が滅び去ったという事実を持つあたしは、さすがに、新しく建てられる学
 校や、その町にいるわけもにもいかないので、しかたなしに引越を繰り返し、
 全国各地の高校をテンテンと移動しているのである。…まぁ、謝っちゃえば卒業
 やらなんやらで忙しいのだから、通わせてはくれるだろうが…。こう言っちゃ
 なんだがあたしは<他人に頭を下げる>ってのが、あんまし好きじゃない。
 それに、大半は周りが悪かったのだから、たとえ、滅びの引き金を引いたのがあ たしであったとしても、向こうに引け目がある限り、あたしがぺこぺこと謝る理
 由はどこにもない。次の日にはとんずらこかせてもらった。ま、意地とプライド
 である。
  しかし、問題は言うと、実家で働いてる姉ちゃんの耳にこのことが入ってしま
 い、あたしの1人住まいに手紙が送られてきてしまったということである。
 内容からして、“金がもったいねぇ!”という所から、キレる寸前であることが
 わかったあたしは、すぐさま慌てて返事をかえした。そしたら、“次行く学校は
 手配したからそこにいきな”と返ってきた。しかも、また、その学校を出ること になるんだったら実家に帰って家を手伝えともあった。…もし、家に帰ったら、
 半殺しにされるんだろうなぁ…。半殺しならいいけど、1年くらい病院生活に
 でもなろうもんなら…あたしの青春はパァ!である。いやだぁあ!それだけはい やだぁ!まだ死にたくなぁあああいっ!!せっかく姉ちゃんの攻撃から逃れる為 に必死でバイトして、やっとこさ、1人住まいの生活を獲得したってのに…。
  だからこの私立白魔術都市第一高等学校は、あたしにとって運命の学校なの
 だ。これからあたしが、幸せな人生を送るか、不幸な人生を送るか…。
 この最後のチャンスにかけるあたしは、大きく深呼吸する。
 「…っよしっ!!いくぞっ!!」
 気持ちを新に、しっかりとした足取りで学校の中へと入って行った。――










ふー。どうも、お届けします、私立白魔術都市第一高等学校、人呼んで、
セイルーン学園です。リナちゃんのみです。リナちゃんのお姉ちゃんの
話が出てます。ってか、すんっげー駄文ですね…。はう…。
リナ、他の学校で何があった!?という感じ。あ、でも、ちゃんと
10月30日に投稿しましたよ。この物語の舞台は10月30日ですから。
…こんな時期に転校だなんて…。
こんな駄文でよろしいんなら、もうしばらくお付き合いください。
続き書かないと…はははー。←(笑い事じゃなし)
じゃ、ありがとうございました。
聖セイルーン学園はいつかチャレンジします。…いつか。
これからも頑張りますんで、どうぞよろしく!
以上、希魔姫 アルファでしたっ!
 
  
 
  
 

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27846Re:私立白魔術都市第一高等学校へようこそ惣流まい E-mail 2003/11/1 10:07:08
記事番号27831へのコメント


 こんにちはvはじめまして希魔姫さんvあ、アルファさん、って呼んでいいですか?私のことはまい、でいいですvv
 ・・・・すみません。馴れ馴れしい挨拶でゴメンなさい。
 私立白魔術都市第一高等学校へようこそ、すごく良かったですv
 リナさんが破壊神――もとい、大魔王ってことは知っていましたが・・・


             ゴイン(たらいが降って来た)


 いたたた・・・
 リナさん・・・何もたらいを投げることは無いでしょう?!
 リナ:うっさいわ!とっとと進めろ!
 はーい・・・
 えーと、あ、そうそう、ルナさんの性格もよく現れていますv
 “金がもったいない”発言にしろ、あーそう言えばルナさんは恐怖のお姉様だったよなーーと思い出させてくれます。(←自分の話じゃエル様にびくびくおどおどだから)
 これからリナさんの学園生活がどうなるのか気になりますv
 頑張ってくださいvv

    それでは♪惣流でしたvv


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27869幸先不安?新たな学園生活の始まり!希魔姫 アルファ 2003/11/1 23:14:20
記事番号27831へのコメント

どうも!希魔姫 アルファです。まじめまして、まいさん。レス、ありがとうござ
いました!こうして、みなさんに温かぁぁあく、見守られているわけですし、完
結、を目指してがんばっていきましょうっ!では、続きです。
―――――――――ー―――――――――――――――――――――――――――
「転校生さん、中へどうぞ。」
「はい!」
ガラララッ…ピシャ…
元気良く答え、自信に満ちた足取りで中に入る。
先生は、男性には珍しいおかっぱで、人のよさそーな笑顔を浮かべていた。
「みなさん、新しくこのクラスに入ってこられる、リナ=インバースさんです。
 リナ=インバースさん、自己紹介、よろしくお願いしますね。」
ニコニコと先生が言う。
「はい。リナ=インバースです。リナ、と呼んでください。年は18で、魔術には
 自信があります。この学校を卒業したいと思っていますので、それまでの間、
 みなさん、どうぞよろしくお願い致します。」
言って深々と頭を下げる。すると、クラスメイトたちからパチパチという拍手が
聞こえてくる。
「それではリナさんとお呼びしましょう。僕はこの3−Dの担任で、国語を受け持
 っている、ゼロス、といいます。これからよろしくお願いします。」
「あ…はい。よろしくお願いします。」
いやに腰の低い、ゼロスと名乗った先生は、すべて敬語で、生徒であるあたしに
話かけてくる。
「じゃあ、そうですね、ガウリィ君の横が開いてますから、そこに座ってくださ
 い。ん?…ガウリィ君っ!起きなさいっ!」
窓側の席の後ろから3列目。言われた青年は眠たそうに顔を上げる。
「ふあぁ〜…もう放課後かぁ?」
そして、やる気なさそ〜につぶやく。
「…まったく。放課後まで寝てるつもりでしたね?まだ、1時間目、始まる前です
 よ。」
やれやれという感じでゼロス先生がいう。
「…ふぅん…じゃ、もう一眠り…」
そうつぶやくと金髪の髪の長い青年は、大きくアクビを1つすると、また机につっぷした。…って、おい。こやつ、完全に先生をなめてるな?
 あたしが非難の目を青年に向けていると、ちょうど後ろの席の黒く長い髪の女生
徒が、とんとんと青年の肩を叩く。
「寝てはいけませんわ、ガウリィ様。でないと、またゼロス先生のお叱りが…」
パチンッ。
その女性徒のセリフが終らないうちに、ゼロス先生があたしの隣で指をならす。
どごがっ!!
「狽、ひゃぁっ!?」
「狽ォゃっ!?」
あたしと女性徒が同時に声をあげる。
丁度机と同じぐらいの幅のある大岩が、青年の頭の上に現れ、まともに青年の頭を
直撃する。幸い、長い髪の女生徒は、とっさに身を引いて助かったようだ。
…しかし、思わず声を上げてしまったが、何も居眠り1つでここまでせんでも…。
眉をひそめながらゼロス先生をみると、そりゃあもう、みごとにニコニコと楽しそうに…。おい、くそ教師。てめぇ、それでもこのクラスの担任なのか。PTAに
訴えられるぞ。…しかし、突っ込みたいのは山々だが、ここでそれを言っちゃうと
先生に嫌われる可能性がある。すると、先生に嫌われて→先生とケンカになって→つい勢いであたしが魔法をぶっ放して→学校が被害に合って、壊れて→結果、姉ちゃんにどつかれる…あたしはそこまで想像して頭をふった。…やっぱし、ここは言わない事にしとこう。うん。
「目が覚めましたか?ガウリィ君。」
ゼロス先生がニコニコと問いかける。いや…たぶん、永眠したと思うぞ、彼は。
あたしはそう思いながら、先生をじと目で見ていると…
ガタッ…ごとんっ!!!…
大岩がふるえ、床に落ちる。
「んー…少し。」
そう言って何事もなかったかのように身体を起こす、彼。
あたしは唖然とし、口元が引きつる。
なんのことはない。1トンくらいはあるだろう大岩に、つぶされたのにもかかわらず、さも、筆箱でも落とされたかのようにひょいと大岩を持ち上げ、床に落としてどかしただけである。…ってか、絶対人間業じゃねぇっ?!!!なにもんだ、貴様っ!?
「そうですか。では、授業に移りましょうか。また眠ってしまわないいうちに。
 あ、リナさん、席についてください。」
同じく、何事もなかったかのようにいう、ゼロス先生。気になるのは、ぽつんと
残された1トンはあるだろう大岩1つ。
なるほど…。なぜ姉ちゃんが、最後の学校にこの学校を選んだのか、その理由が
わかったわ…。ゼロス先生のセリフを聞いた3−Dの生徒たちは、ごくふつーに
教科書などを取り出し、ごくふつーに授業を受け始めたのだ。つまり、このやりと
りはいつものこと、なんら変わりのない日常茶飯事、ということだろう。…恐るべし、私立白魔術都市第一高等学校。…別の意味でね…。
あたしは、まだ口元をひくひくさせながら、自分の席についた。大岩はなるべく
無視することにしよ…うん。
あたしが席に座ると、とんとん、と肩を叩かれる。
あたしが振り向くと、さっきの黒い髪の女生徒が話しかけてきた。
「リナさん…でしたわね?はじめまして、わたくし、シルフィ―ル、と申します。
 正しくは、シルフィ―ル=ネルス=ラーダ…、あなたと同じ、18歳ですの。
 よろしくお願いしますわね。」
にっこりと親しそうに話かけてくる、愛想のいい女生徒。
「ええ、よろしく。」
あたしも愛想良く答える。
「さっきは突然でびっくりなされたでしょう?」
「ん…ちょっとね。」
彼女の問いに、言葉を濁しながらあたしは答える。
本当のこと言っちゃうと、かなり驚いた。いや、呆れた。
「いつもああなわけ?みんなの反応からして。」
あたしは授業を気にしながら、小声で話す。彼女も小声で返してくる。
「ええ。まったくその通りですわ。ここは魔術学校ですからね、気をつけないと、
 病院行きですよ。」
恐い学校である。世間様一般はなんとも言って来ないのか?この学校には。
あ…なんか今、すっごいヤな予感がした。
「わからない事があったら、なんでも聞いてください。知ってる事なら喜んでお教
 えしますわ。」
なかなか礼儀正しい子である。いい子や…(ほろり)
あたしはその心使いに感動を覚えながら、そのお言葉に甘えることにする。
「ありがと。…じゃ、さっそくで悪いんだけど、あの岩ニセモノ?」
無視しよーとはしたのだが、どーも目の端に入ってしかたなかったのだ。
「いいえ?本物ですわ。」
きょとんとして彼女は言う。
「隣の奴、軽々持ち上げてたけど?」
つっかかってた疑問を問う。すると彼女は。
「ああ…。彼はガウリィ=ガブリエフ様といって、凄腕の剣士なんです。あ、この
 学校には剣士以外にも魔術師や格闘家、占い師など…とにかくまぁ、いろいろな
 方がいらっしゃいるんです。かく言うわたくしも、神官長の娘でして、神官み習
 いですの。」
「ふぅん…」
「ここだけの話、ゼロス先生は魔術師ではなく、魔族だとかいううわさもあるんで
 すのよ。」
いっそう声を小さくして言う彼女。魔族といえば、人間に滅びを与えて喜んでると
言う、強いくせに根性の腐ってる(あたしはそう思う)やつらの事だ。
…そういう理由なら、さっきつぶされたガウリィという青年を見て、笑っていた理
由がよくわかる。いやぁ、実にわかりやすいわ。
「あ、話がずれましたわね。ですから、ガウリィ様くらいになれば、あれだけのこ
 とは軽々とやってのけてくれるんですよ。」
「へ…へぇ〜…」
すごいのか変わり者なのかよくわからんやつだ。
「この前なんか、サッカー部が勢いあまって飛ばしてしまったサッカーボールを
 ぶつかる寸前でスパンッ、とまっぷたつにされたんですよ。…きゃあっ、素敵
 っ。(はぁと)」
前言撤回、こいつも変だ。飛んできたとはいえ、とっさにサッカーボールをまっぷたつにして、素敵っ、はぁと。…は、ないだろう。やっぱし。サッカーボールはどうなるんだ。
「ふっ…ふ〜ん…」
呆れ顔でうなずくあたし。ふと、隣を見ると…
あ、もう寝てる…
「…ちょっと、ちょっとあんた。」
小声でいいながら彼を揺さぶり起こす。すると、彼はむくりと顔を上げ。
「んあ?」
「悪いんだけど、教科書見せてくれる?」
「…ふぁぁ〜…」
大きなあくびをしながら、机の中を探り、教科書を取り出す彼。
「…ん。」
教科書を眠たそうに差し出す彼。
「あ…ありがと…。あ、あたし、リナ。リナ=インバース。…さっきの紹介、聞い
 てた?」
「…んっにゃ。ぜんぜん。」
だろうな。やっぱ。
「リナか。俺、ガウリィ=ガブリエフ。よろしくな。」
「ええ。よろしくね、ガウリィ、シルフィ―ル。」
「はい。よろしくですわ。」
「そこ、何を話してるんですか?授業中ですよ。」
「「「はぁ〜い。」」」
…こうしてあたしは、この不思議な学校で生活する事になったのだった。…そして
あたしは思う。ここの人たちの中に常識がある人っているのかなぁ…と。





ふぃ〜…。一段落〜。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
次もよろしくね。
…あー…もう1つのほうも投稿しなきゃ…ま、いいや。完結さえすれば…
(ドバキッ!!!)
狽ョおうっ?!!…誰?!殴って去ってったの!?
え〜…じゃ、この次も、どうぞよろしく〜!
…誰だ…?ん?これは…。丸いイヤリング?…あいつかぁっ!リナ=インバース
っ!!まてぇいっ、逃がさん!!あ、さようならぁ〜。リナ、どこいったぁっ!?
(追いかけて退場。)



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27900Re:幸先不安?新たな学園生活の始まり!すぅ E-mail 2003/11/3 16:27:09
記事番号27869へのコメント

こんにちあー
幸先不安?新たな学園生活の始まり!読ませていただきましたー
わぁーい学園物ぉ〜
大好きなんですよー学園系のものとかー
これからも読ませていただきます!!
であ。すぅでした〜☆

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27917噂話はどこまでホント?個性的なセイルーン学園ここに有り!希魔姫 アルファ 2003/11/4 00:12:44
記事番号27831へのコメント

どうも!希魔姫 アルファです。続きを投稿させていただきます。
ってか、タイトル長い…。なんか、書くたびに長くなってるような…
う〜ん…。まぁ、ねぇ…。とにかく、スタートしちゃいます。
あ、そうそう。すぅ様っ!!レス、ありがとうございました。
感謝しますよ、本当に。レスがない日にゃもう…。ま、こんな
暗い話は投げ捨てちゃいましょう!さ、スタートですっ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 10月30日に、この3−Dのクラスメイトになったあたし、リナ=インバース
は、同じクラスメイトである愛想のいい、ちょっぴし変わった女子生徒に、この学
校について、いろんな事を教えてもらった。女子生徒の名はシルフィ―ル=ネルス
=ラーダ。このクラスに来て最初にお友達と言える関係になった生徒だ。
あー…最初に、といえば、同じく最初に話した男子生徒もいた。彼の名はガウリィ
=ガブリエフという。こちらの彼は剣士らしいが、いろいろ教えてくれた神官見習いのシルフィールと違って、こいつは全然役に立たなかった。
 もともと記憶力が乏しい彼は、国語の授業の時、あたしに貸してくれた国語の教
科書も、たまたままぐれで持って来ていたものらしく、とても珍しいことらしい。
ふと、あたしはその時思ったのだ。…彼は何をしに来てるんだ?この学校に、
と…。
 まぁ、それは置いとくとして、この“私立白魔術都市第1高等学校”という長っ
たらしい、由緒有る学校名だが、あたし以外にもめんどくさいと思う人たちも多い
みたいで、普段はみんな、“セイルーン学園”と呼んでいるらしい。
白魔術都市、だからセイルーン…なんだそうだ。
…しかし、気持ちはわからんでもないが、セイルーン学園って学校名、変わっちま
ってるぞ?いいのか、校長?
ま、あたしもめんどくさいのでセイルーン学園と呼ばしてもらうことにする。
 それから、このセイルーン学園には個性的な人たちが沢山いるらしい。なかで
も、人間関係の方はいろいろと複雑なものがあるそうだ。
 例をあげるとすれば、前に話した国語の先生にして、うちの担任、ゼロス先生。
彼は、数学のフィリア=ウィル=コプト先生(女)と仲がめちゃくちゃ悪いらし
いとか。(別の噂では2人好きあっていて、照れ隠しでケンカしているとか、
実は兄妹で、昔のケンカを引きずってるとか。とにかくその2人には、いろんな
噂がある。)あと、ガーウ゛という体育の先生がいて、自分が疲れ知らずなのをい
いことに、体育の授業中、生徒たちに殺す気かと思わせるほど、ビシバシ運動させ
ているとか…。(幸い、男子の体育を受け持っているので、女子のあたしがその
授業を受ける事はないだろうが、実際にあたしも、めっさしごかれているバスケ部
を、学校の帰りに見た事がある。すごい怒声を響かせて、恐い顔をしながら、今に
も部員が倒れんばかりの勢いでコーチするガーウ゛先生の姿を。ガーウ゛先生は
バスケ部の顧問らしい。しかし、さすがにこれは…と思ったあたしは、その場で
タイミングを見計らって、何人かのバスケ部員に、しんどくないの?と聞いてみた
のだ。すると、<恐いからやめられない><それなりに得るものはある><しんど
い><充実してるからいい>などという、さまざまな意見が帰ってきた。
…まぁ、プラスマイナスゼロってことか。いずれにしろ、あたしの部活候補にバス
ケ部だけは、はずしておこうと心の底から、そう思った。)
 あとは、木・金に来てくれているらしいカウンセラー師のフィブリゾさんの噂。
彼は大学を10歳で卒業して、医師の資格を取ったとか。(…こいつ、絶対年齢
ごまかしてると思う。でなきゃ、絶対魔族だ。この天才魔道師、リナ=インバース
様でも12で大卒は無理な話だぞ?いくらなんでも無茶がある。しかし、それを
信じるやつがいるから困ったものだ。まぁ、絶対に無理とは…んー…100歩譲って、言わないかなぁ…とか思ったりする。)しかし、そのカウンセリングは以外と
そっけないものらしく、聞くだけ聞いて、あとは“あっそ。”ですまされると聞い
た。まぁ、本当に大変だと思う話には真剣にアドバイスをくれるらしいが、ちょっとした些細な話は聞くだけ聞いてあげてるって事だろう。…たぶん。)
 生徒で有名なのは、そうだな、まず、1年のアメリア=ウィル=テスラ=セイル
ーンだそうだ。彼女は演劇部なのだそうだが、正義にかける情熱はすごすぎるもの
があるらしい。学校の中で悪い事をするやつらがいたら、突如、そばにあらわれて
乱入し、なぎ倒して正義を主張しているらしい。…かならず現れるそうだ。かならず。なんかアニメのヒーローのような感じで…。そのせいか、たまーに行きすぎる
事があるらしく、そんな時は同じ演劇部の裏方を主にやっている、2年のゼルガデ
ィス=グレイワーズに連絡して、引取りにきてもらうらしい。
なんとまぁ、わかりやすい関係だこと…。
 あと、2年と言えば、2ーBにものすごい不良学生がいると聞いた。頭はいいら
しいが、1年の頃は態度が悪く、2年に入ったとたん、数えるほどしか来なくなっ
た男子生徒。…確か名を…ブ…ウ゛…あぁ、そうそう。ウ゛ァルガ―ブ。ウ゛ァル
と呼ばれているらしい。
 あと、教頭先生の孫娘にして放送委員、マルチナ=ゾアナ=メル=ナブラチロ
ワ。こいつは…不幸な事で有名らしい。教頭の孫娘なのに…。なんだか、不幸、
ってところに共感覚えるわぁ…。あたしも不幸だからなぁ…しくしく。あ、でも、
どういうわけだか、あたしは会った事が1度もない。不思議だ…。
それくらいかな、この学校の異有名人たちは。むろん、シルフィ―ルとガウリィも
その中に入る。…あ…、あたしは、入ってないから。うん。まだ…ね。
 とにかくっ!変人がそれだけとは絶対思わないけど、今上げた人々とはなるべく
慎重に付き合う事にしよう。それに、聞いた話だからすべてがすべて本当とは思え
ないし。シルフィ―ルの推測も交じってるだろうから。でも、だいたい彼女から
聞いた話ではこんな感じだった。
 あ、そういえば、校長は女の方らしい。たしか、名を…ゼ…ゼ…ゼロ…違うっ!
そいつは男だっ!えー…っと…ゼ…ゼ…ゼラ…うん、そうそうっ!ゼラス=メタリオム校長だっ!あたしは思わず手を胸の前で合わせる。以外と気の強い女性らしい
と聞いている。ま、そんな人たちがいる学校、すれがセイルーン学園なのだ。
 
 …そんな学園での出来事だった。あの事件が起きたのは…。
あたしが思考を巡らせながら、意気揚揚と家に帰っている時にはすでに…
黒い影は着実にセイルーン学園を狙っていたのだ。…いや、不吉な黒い影は、
あたしに襲いかかろうとしていたのである。だが、そんな事はまったく知らなかっ
たあたしは、途中でコンビニで肉まんを買い、ほくほくしながら家に帰っていった
のだった…。









ふ〜…ながい…。ここまで読んでくれてありがとうございました。
またまたリナちゃん1人のみです。でも、話としては
沢山の人物が出てきます。さて、スレキャラにはおもしろおかしく
ずっこけてもらいましょうっ。では、次の話も宜しくお願い致します。
ありがとうございましたっ!(ぺこりっ)

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27921Re:次を期待したいします!すぅ E-mail 2003/11/4 18:45:57
記事番号27917へのコメント

すぅ:こんばんあー
すぅ:噂話はどこまでホント?個性的なセイルーン学園ここに有り!読ませていただきました。
L:・・・また・・・あのパターン・・・?
すぅ:それ以外に書きようが無いんだよぉー・・・シクシク・・・(すみでのの字を書いてる)
L:・・・まあ、それは人それぞれだしねぇー
すぅ:おっ!わかってくれた!
L:・・・いつの間に復活したの・・・
すぅ:つい今さっきぃー
L:・・・(とことん子供だと思っている。)
すぅ:まーいいや♪とにかく進めまぁーす。(Lの考えは知らない。)
L:リナの一人説明ってところだったのかしら。
すぅ:あ、L退場ね。
L:なんでよ
すぅ:あたしのコメント取るから。
L:じゃあ、あたしが占領するわ!
ボコッ!・・・(すぅ:しばらくお待ちくださいぁーい)・・・
☆★Lさまのコーナー★☆
うるさいのもいなくなったところで・・ってええっ!
(イキナリ驚くL)
ブチッ!
すぅ:・・・やっぱダミーよね♪
ニセ:あれは何号?
すぅ:あれ?んっと・・・ニセすぅ3号。
ニセ:ちなみにあたしは?
すぅ:1号。
1号:あたしって1号だったのね。
すぅ:あ、アルファさん。次回もしっかり見ますので♪
1号:そーいえばあたしの名前変わってるなー
すぅ:じゃ♪すぅでした☆

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27935Re:噂話はどこまでホント?個性的なセイルーン学園ここに有り!はるか 2003/11/5 22:53:02
記事番号27917へのコメント

こんにちは(つーかおもいっきしこんばんは)
はるかです!

読みましたよセイルーン学園・・・・・。
オールキャラ登場ですね・・・・。つか、魔族はいりすぎ・・・・。
気づけよ生徒・・・・気づけよフィリア・・・・・・・。

などとつっこみをいれたりもするんですが、
とにかく続きっ!続きっ!GO!GO!まってます!!

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27954いつも待たせてすみません。希魔姫 アルファ 2003/11/6 22:37:23
記事番号27935へのコメント

タイトルのままです。こっ…このあたりでお詫びをっ!
すみませんでしたっ!!もう少し、待ってください。
って、上手くないんですが…。ああ…もうすぐテスト期間だ、
それまでに何とかしないと…。
「原作andオリジナル」の方は、まだ続きます。S越えたりして…
たははー…←(笑えない)
では、次を読んでくれるのを期待しつつ祈りつつ、しばらくお待ちくださいっ!!
以上、希魔姫 アルファでしたっ!!
リナ*これ書いてる暇あったら続き書けば?
うあああああっ!!やめてっ!!それはいわないでぇええええっ!!
リナ*うるっさいっ!!
(ぼかっ)
リナ*こんな作者の作品ですが、これからも、本当にどうぞよろしくー。
   ほら、のびてる暇ない、机に向かうっ!
ふっ…ふへぇえええいっ…それじゃ、またぁぁぁ…いつもありがと…(がくっ)
ピーーー(作者は遠い世界へ旅立った)
リナ*狽、そっ!?ちょっと!?こ、こらぁああっ!おきろぉぉおっ!!(汗)
    変なところで幕―――
リナ*なにぃっ!?それでいいのか!?あ、もう、ほんっとーにすみませんっ!!
   死んでないで起きろぉぉぉおおっ!!
    

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28007始まりは いつも彼女の不幸から 希魔姫 アルファ 2003/11/10 01:23:52
記事番号27831へのコメント

どうもっ!遅くなりましたが、書けましたので送りますっ!わー♪
読んでる人いるかなぁ…(泣)いや、いるっ!!現にはるか様から
ありがたーーいレスが来たじゃないのっ!負けるな希魔姫!がんばれ
アルファ!!ってなことで、盛り上がってきたのでこのままスタート
しましょうっ!(ムンズッ)←(立ち去ろうとした人の服を掴んで)
よろしければ見てってね(はぁと)それじゃ、スター―トぃっ♪
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
次の日…
シャアアアアアアッ!!
自転車の音が響く。そしてあたしは叫んだ。
「どっしぇぇぇえええっ!!!遅刻る遅刻る、入学した矢先にいきなり
 遅刻はいやぁぁぁあああっ!!」
 あたし、こと、リナ=インバースは学校までの気の遠くなるような道のりを
時間に迫られながら、自転車で猛ダッシュをかけていた。いや、実際長いんだっ
て。詳しく説明させてもらうとすれば、まずは家から電車で4駅。乗り換えて
3駅目まで電車。あとは昨日用意しておいた自転車で20分くらい。
長い。…でも、でもっ…!!
「しかたがないのよぉぉぉぉおおおっ!!!(涙)」
学校を選んだのは姉ちゃんだし、何度も転校を繰り返している身分のあたしには
“自分の家に近い学校”なんて条件のあう所、あるはずがないのである。
あ、いや…最初の頃は沢山有ったんだけどね、なんというか…つぶしたというか…
破壊したというか…あはは…。そ、そんなことより今は急がねば。
…ちなみに、この学校は通学中の魔法の使用を禁じているらしい。
「なぁぁぜだぁああああああああっ!?!?!?!?!?!」
魔法を使えば早いのにぃぃぃいいいっ!!(涙)
チラリとハンドルを握る腕を見る。そこにはもちろん腕時計。
「ひぃぃぃぃぃいいっ!!あと3分ーーーーーっ!!!」
あたしは自転車のスピードをあげると急いで学校へと向かった。
ぁぁああっ!!チャイムよっ!!むおぉぉぉおお少し待ってくれぇぇえっ!!!
シャアアアアアアッ!!あたしといっしょに自転車がうなりを上げた。

キ―ンコーンカーンコーン…
ドタッ…ドタドタドタッ…ガタガタッ…バタバタバタ!!
ッキキーーーーーッ!!!!!
ガララッ!!!
「セ、セーーーフッ!!先生はッ!!?」
「います!アウトですわっ!リナさんっ!!」
勢い良く扉を開けたあたしに、フィリア先生のきつい一言。
「そっ…そんなぁぁ…がんばったのにぃぃ…」
あたしはヘナヘナとその場にへたり込む。
「では、1時間目の始まりのチャイムも鳴ったことですし、授業をはじめましょう
 か。リナさんも、諦めて席についてくださいね。」
にっこりと笑顔で言う数学担当フィリア先生。…ぁあっ!ガッテムッ!(涙)
あたしは泣く泣く席についた。
「おはようございます、リナさん。」
すると、声をかけてきたのはもちろんおなじみのシルフィール。
「おはよ。シルフィール。」
「遅刻ですか?」
「うん…。家から遠くてさー…」
「それはそれは…。朝から大変でしたわね。この学校、通学中の魔法は禁止されて
 ますし。」
「うん…。でも、文句も言えなくてねー。」
いや、影では言ってるが。
「あら、なぜですの?」
「んー?あたしはさ、転校繰り返してる身だから。」
「え?リナさん、転校を繰り返してますの?どうしてまた…?」
シルフィールが聞いてくる。
「狽、っ…(汗)そ…それはそっとしておいてちょうだい。(^〇^ゝ)」
ついつい可愛い絵柄をつけてしまったわ…。ま、さらっと流してよね。
…それともなに?あんたこの世間知らずのくりくりお嬢様に、あたしは
行く先々で学校ぶっ壊して、いられなくなったので最後のチャンスとして
この学校に来ましたとでも言うの?そんときゃあたしは立派な破壊神として
恐れられ、友達なくす事うけあいねぇ。あっはっは。…笑えんっ!!
絶対笑えんっ!!なんとかして隠しとうさねばっ!!
あたしは決意を新にぐっと拳を握り締めた。
「え…?え、ええ。」
言われも知れぬ何かを感じ取ったらしいシルフィールは、あえて何も聞いてこなか
った。いいのよ、それでっ…!!これからもいい友達でいましょうっ!!(涙+熱
っぽく)
「…ですから…。はいっ!そこの2人!話聞いてました?前に出てこの2問、やっ
 てくださいね。」
「「うげっ!」」
いきなしのご指名に、あたしとシルフィールがそろって声を上げた。
「…あら?」
何かに気付いたフィリア先生は、つかつかとあたしの方へ歩み寄る。
あたしに何か…?と、思ったが、あたしではなく、あたしの隣に声をかけた。
するとそこにいたのは、もちろん…って、お〜…い。(呆)
「ガウリィ君。昨日はちゃんと寝てきました?」
「ぐがー…」
この前と同じよーに、心底気持ちよさそうに眠りこけるガウリィ君。ほんとに
あんた、学校に何しに来とるんじゃ?
「ガーウリィ君っ♪」
ゆさゆさゆさ…
フィリア先生が彼の身体をゆする。すると…
「ぴゅ〜するるる…」
なんとも気持ちよさそうな寝息が帰って来る。
まったく反応を示さない、超一流剣士、ガウリィ=ガブリエフ。
ピキッ!!
あっ…。フィリア先生の頭の上に、怒りマークが…
「お・き・な・さ・いっ!!!」
ぎゅうぅぅぅうう〜〜っ!!
「スー…、つ、い、いててててっ!!」
いきなり耳を引っ張るフィリア先生。あ、起きた起きた。
「ってぇ…。なにすんだよぉぉ〜…」
赤くなった耳を押さえながら涙ぐむガウリィ。
この前のお仕置きよりは効いたようである。なんとなく違和感を覚えるのは
あたしだけだろうか?…たしか…前は大岩が頭を直撃しても平気だったよな?
こいつ…。
「なにすんだよ、じゃありません。学校は勉強する所ですよ。」
「だって、さっぱしわかんねーんだもん。」
「わかんねーんだもん、じゃありません。そうですね。もう1問増やしますから、
 ガウリィ君も前に出てやりなさい。できたらこの時間は寝ててもいいですわ。」
「うげっ…」
そんなこんなで前に出る、あたし、シルフィール、そしてガウリィ。
もちろん、今の今まで眠っていた彼にこの問題が解けるはずもなく。
「狽、っ…。うっ、う〜ん…」
…無理だと思うよ、あんたは…。ま、他人のことより自分自分。
あたしは黒板に向き直る。狽、っ…
「…。」
「えっと…」
カツカツカツ…。小気味の良い音を響かせて、チョークを走らせるシルフィール。
彼女はさくさくと問題を解いていく。なぜっ!?
「先生、できましたわ。これでいいですか?」
「ええ。上出来ですわ。席に戻っていいですわよ。」
言われてシルフィールはあたしたちを気にしながら席につく。
こっ…心使いはありがたい、ありがたいがっ…!!
「さて…。」
フィリア先生があたしたちに向き直る。
「できました?ガウリィ君。リナさん。」
「うっ…うっ、う〜ん…。」
さらにうなるガウリィ。
「えと…。リナさんは?」
「…まだですっ!!!」
あたしはきっぱしはっきり言い放った。
まだというか…。わ、わからん。以外と難しい…。こんなの向こうの学校じゃ
教えてくれなかったわよっ!?…でも、この天才魔道師とまで言われたこの
リナ様が、<できませ〜ん、てへっ>なんて言えるもんですかっ!!!
しかし、先ほどまでシルフィールとしゃべってたので話を聞いていなかった事も
事実。しかし、あたしにはこの学校の壁なら楽に越せるプライドを持っている事
も事実っっ…!!
「う、う〜んっ…!ここが、こうで、だから、いや待て、こうだからっ…!!」
パキ…パキパキ…
力を入れ過ぎたせいか、チョークの先が折れていく…しかしぃぃぃぃっ…!!
なぜだっ!?あたしと同じようにしゃべってたのに、なぜできる!?
シルフィールぅぅぅっ…!
「えっと、もういいですわ。席に戻ってくださいな。」
「うっ!う、う〜んっ!」
「いいえっ!!必ず解いてみせますわぁぁああっ!!」
あたしはそう言うと、できもしない問題を解こうと必死に頭を回す。
隣の彼もプライドの量はあたしと同じくらいあるらしく、まだ食い下がって
うんうんうなっている。…負けるかっ!!
そんな中、目の端でとらえたフィリア先生はオロオロと困った表情をしていた。
「あ、あのね、リナさんは、入学してきたばかりだし、ガウリィ君は、えと…
 疲れて眠っていたのよね?で、ですから、できなくてあたりまえなのよ。
 先生が悪かったから、ね?お席についてくれる?でないと、ね。授業が…。」
オロオロと、ついには頼みこむまでになったフィリア先生。さすがに…
少々、いや…かなり…意地を張りすぎたようである。
「す…すみません…。この次はちゃんと聞きます…。」
あたしは、そう言って素直にチョークを置いた。
「(ぱぁぁっ)あらあら!そう、そうなの!よかったですわ!ありがとう、リナさ
 ん。さ、席に戻ってくださいね。」
大喜びで言うフィリア先生。低学年のような先生だな…。ま、人のこと言えない…
か。あたしはそう思ってペロリと舌をだした。
「ガっ、ガウリィ君も、もういいですわ。」
「う〜ん…はーい。」
今度はガウリィも素直にチョークを置く。…まさか…あたしと張り合ってたと
 か…?な、ないよね、あははは…。う〜む…。いつかまた一戦交えそうだな…
 …な〜んてねっ♪ないない。ありえないわ、そんなこと。それより、早く
席につかなくちゃ。
カタンッ…
あたしとガウリィはほぼ同時に席についた。ムッ…
「ふぅ…では、この解答を…」
フィリア先生がチョークを持った。
キーンコーンカーコーン…
…すると、1時間目の終わりのチャイムが響いた。
2時間目は理科である。…フィリア先生…。
「…しくしく。しかたありません。続きはまた…今度ということで。」
可哀相に…。すみませんでした…、フィリア先生…。
泣く泣く彼女は前を向く。
「きりーつ、礼っ!」
週番の人が声をかける。そして、周りがざわめき出す。
「あ、そうそう。リナさん。ちょっと放課後手伝ってくれます?」
「え?あ、はい。」
「ごめんなさいね。ちょっと運びたいものがあるの。」
「わかりました。」
あたしは快く承知したのだった…。

ふう…。えらい遅くにすんません。いやいや、すみません。
遅くなってた学園話、やっと投稿しましたよ。
これもひとえに、みなさんがお尻を引っ叩いてくれたから…
づづきも頑張りたいと思いますゆえ、よろしくお願いしますっ!
以上、長々と読んでくださりありがとうございましたっ!
希魔姫 アルファでしたっ!<ぺコリ>