◆−空の名前/砂の王子/青春/私−オロシ・ハイドラント (2003/11/20 20:46:04) No.28241 ┣Re:空の名前/砂の王子/青春/私−エモーション (2003/11/20 22:34:01) No.28248 ┃┗Re:空の名前/砂の王子/青春/私−オロシ・ハイドラント (2003/11/21 16:15:03) No.28252 ┣読ませて頂きました!−水嶋リア (2003/11/20 22:50:01) No.28249 ┃┗Re:読ませて頂きました!−オロシ・ハイドラント (2003/11/21 16:21:42) No.28253 ┣世界の果てとやる気のない学生ポエマー−オロシ・ハイドラント (2003/11/21 21:15:49) No.28258 ┣ドラグ・スレイブ全力発射!−オロシ・ハイドラント (2003/11/23 18:30:14) No.28285 ┣夢小説−オロシ・ハイドラント (2003/11/25 19:20:22) No.28315 ┃┗Re:夢小説−リョウコ (2003/11/26 22:34:32) No.28337 ┃ ┗どうもありがとうございます!−オロシ・ハイドラント (2003/11/27 19:08:51) No.28345 ┃ ┗って……(汗)−オロシ・ハイドラント (2003/11/27 19:31:24) No.28347 ┗難攻不落の詩人砦−オロシ・ハイドラント (2003/11/28 20:29:58) No.28364
28241 | 空の名前/砂の王子/青春/私 | オロシ・ハイドラント | 2003/11/20 20:46:04 |
――空の名前/砂の王子/青春/私―― 正直言って何も考えていない。ただ感性の赴くままに文字を連ねていこうと思う。それだけの価値しかない文章だ。誤字も脱字も矛盾もあるかも知れない。誰にも評価されないとしても仕方のないことだ。 彼と彼女がいる。彼は空を見つめていた。空には空という名前があるが、空の一部分を切り取ったものは何と呼べば良いのだろう。三分と三十二秒悩んだ後、彼は一つの名前を思いついた。彼女と呼べば良いではないか。……現在ここには彼と彼女がいる。 彼はごく普通の青年に見えた。当然彼に姿形はある。人間の男だ。彼という名前のみで紙の上に生きる存在ではない。もう一度繰り返す。彼はごく普通の青年に見えた。もちろん外見のみがそう見えたということである。人の心を見通すことの出来る神はいない。でもあなたには分かっているはずだ。彼は普通の青年ではない。 彼は極度の臆病者と思われた。臆病者と呼ばれていた。彼は考える他には何も出来ない子供だった。考える他には何も出来ない少年だった。考える他には何も出来ない青年だった。あらゆる状況においてあらゆる可能性を検討する癖のある彼は、結局何も出来ずに終わっていた。書いてから思ったのだが、あらゆるというのは違うだろう。例外も存在する。それに何も出来ないというのもまた違っている。生きていくのに必要最低限のことは出来る。また色んな決まりを守ることだった出来る。とにかく彼は多くのことを出来ないために臆病者と呼ばれていた。 そんな彼が初めて動いたのは、千回目の誕生日を迎えた日であった。千回目の誕生日と言っても、生まれてから千年経ったわけではない。実際は生まれてから十八年、正確には十八年と百二十四日と三時間三十七分七秒しか経っていない。心の中で誕生日の光景を想像し、それをおこなった回数を彼は数えていたのだ。その回数が九百八十二回になり、現実の誕生日十八回と足して千回になった時、彼は一つの決心をし、決心をした次の秒には行動に移っていた。最高速度で彼は紙とペンを探し出してきた。 彼が書き始めたのはファンタジィであった。ただの幻想ではない。幻想物語。ファンタスティックな物語。彼は物語を書き始めたのだ。紙を使ってペンに書いたのではなく、ペンを使って紙に書いた。これは当たり前だが一応述べておいた。それに紙を使ってペンに文字を書く生命体もいるのかも知れないから。 紙は一枚切りしかない。だから彼は小さな文字で書き続けた。一枚の紙の上では、文字の大きさと内容の壮大さは反比例するのだから。 竜に育てられた少年がいた。竜である。トカゲを大きくしたようなあの竜である。私は竜を殺したことがあるのだが、その竜よりは弱い竜で、黒い竜であった。少年はその竜に育てられた。人間の女から生れ落ちて数十日後の夜から、十六歳になるまで。竜は十六歳で死んだ。竜が十六歳だったわけではなく、少年(初めの十年ほどは少年ではないが)と一緒にいた時の竜が十六歳だった。殺された。魔法という言葉ですべてを語るのは好きではないが、このファンタジィを書いた彼は魔法という言葉ですべてを語っていたので(それに実は私には魔法という言葉ですべてを語らなければならない時が多い。例えば本を書くときとか)、気にしないことにする。魔法を使う人間に、魔法使いという人間の男に殺された。その男は老人であり、有名で実力のある魔法使いだった。竜と同じくらいしか強くなかったが、悪辣な分だけ実は強かった。卑怯者だったのだ。少年を人質に取った。そして竜をなぶり殺しにした。 少年は泣いた。泣いてしまったのかも知れないし、泣きたかったので泣いたのかも知れない。少なくとも少年に泣くということが出来たということだけは確かだ。少年は復讐を考えた。実は竜の住んでいた場所は古代の遺跡で、そこには色んな本があった。本当なら腐り切っているはずなのに、なぜか腐ってはいなかった。フィクションの都合というやつだろう。とにかく古代の遺跡にあった本から、少年は復讐という言葉と意味を学びとっていた。だから復讐を考えた。竜を殺した魔法使いを殺すのだ。復讐が無意味なことは知っていたが、やりたかったのでやることした。純粋な動機で少年は復讐を考えた。 物語はここで終わった。少年の物語は強制終了させられた。紙が尽きたのだ。彼は一枚の紙に文字を書き尽くしてしまった。もう書けなくなってしまった。 実はもう一枚紙があったという設定にしても良いのだが、実を言うと竜に育てられた少年の物語の続きが思いつかないのだ。彼が思いつかないのではなく、私が思いつかないのだ。私の都合である。紙は一枚しかなかった。ところでその紙だが、私は羊皮紙であると思っている。あなた(がそこにいるのかどうかは分からないが)はどんな紙だと思っただろうか。 彼は諦めた。当然のことながら続きを書くことをである。諦めた彼は、同時にやる気を失った。さらに一瞬遅れで諦めたことを正解だと判断した。 彼は三年後に臆病者の皮から脱皮した。彼はその皮を臆病者の皮ではなく、慎重な人間の皮だと思っていたが、とにかく彼は生まれ変わったのである。何にと言われると困る。普通の人間と言っても良いかも知れないが、普通というのは幻想である。誰もが普通という概念を持っているのだと私は思うが、普通は滅多に存在しない。 彼は魔道士を志望した。魔道士というのは魔法使いと同じような意味であり、ほとんど大差はない。魔法使いを正式な言葉でいうと魔道士というのだと覚えてもらえばそれで良い。 一般的な意味での魔道士は志望するものではない。自称するものなのだ。魔法が使えなくとも、名乗りたければ名乗れば良い。後で怒られたり、笑われたりするだけだ。魔法を使えないのに魔道士と名乗るのは止した方が良い。ああ、また魔法という言葉ですべてを語っている(今さらだがすべてを語るというのは、魔法という言葉の意味についてすべて語るということである)。 彼の志望する魔道士は、一般的な意味での魔道士ではなかった。準一般的な意味での魔道士、協会に属する魔道士なのである。二十代から魔道士を目指すのは、十代から魔道士を目指すより難しいので、十代から魔道士を目指す人間よりは苦労したが、それでも魔道士になることが出来た。やがて称号も授かることが出来た。称号は色なのだが、彼の場合は赤であった。血とか、火とかの色である。ちなみに色に優劣はない。青をもらった十歳くらい年上の男と彼は、ほぼ互角の才能と能力を持っていたし、持ち続けた。 青をもらった年上の男と彼はいつしか友人になった。彼は二十三歳だった。正確な時間は面倒なので書かないことにする。その二十三歳のある日に、彼と年上の男は旅に出た。実は二人旅ではなく三人旅であった。もう一人いたのだ。お師匠様が。魔道士のお師匠様が。 南を旅した。楽しかった。青春という言葉は、彼の中ではあの旅と同義語である。彼の辞書にはそう記されている。 二十三歳の時の旅(にじゅうさんさいのときのたび):→青春 ある街にいった。そこでお師匠様が、ある街にあるものを授けた。彼にとってはあるものなのである。私にとっては何でも良い。自由に決められるが、やっぱり決めないことにする。 旅は終わった。何もかもはいつしか終わる。それは定めだ。抗うことは出来ない。出来るのは嘆くことだけだが、嘆くことは詩を生むだけだ。彼は詩人になったこともあるが、疲れるので止めた。詩人はすべての逆境に耐えられるが、代償として精神力を大幅に奪われる。とにかく旅は終わった。涙を流さずに悲しんだ。悲しんだという言葉はもしや適切ではないかも知れないが、彼は悲しんだのだと思っている。 旅が終わって時が流れ、お師匠様は博士に変わった。彼がお師匠様であった老人を、一人の人間として見るようになったという意味である。彼はお師匠様であった老人の弟子ではなくなり、同業者となった。魔道士から、魔道士であり魔道研究者でもあるものに変わった。進化したと言っても良いかも知れない。多分。 魔道士であり魔道研究者でもあるものに変わってからの彼は、目覚しい活躍を見せた。名声は一気に膨らんだ。三十五歳の時が絶頂期であった。彼は賢者の称号をえた。すでに昔の彼ではない。臆病者と呼ばれた彼はどこにもいない。 そして彼は私となる。四年と何十日と何時間何分何秒経って私となる。ああ大いなる偶然だ。私はいつの間にか、私の過去を書いていた。何ということだろう。 ああ十八歳の時の物語は未だに序章で止まっている。筋も忘れた。題名は「砂の王子」だったと思うが、何が砂の王子なのか今ではさっぱり分からない。 ああ二十三歳の時の旅のことは今でも忘れられない。あの旅をいつか紙の上で再現してみたい。二十三歳の時の旅、つまり青春を。 レイ・マグナス ◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆ 本当にノリだけで書きました。二時間くらいしか掛けてません。 ちなみに作中の「砂の王子」と「二十三歳の時の旅」はいつか文章かも知れません。文章化する気はあります。 村上春樹「風の歌を聴け」や、古川日出男「アビシニアン」などに影響されて書いた話ですが、読み難いかも知れません。文体は妙だし、改行は異常に少ないし。 読んでいただければ光栄です。 それでは、これで…… |
28248 | Re:空の名前/砂の王子/青春/私 | エモーション E-mail | 2003/11/20 22:34:01 |
記事番号28241へのコメント こんばんは。 今回はまた……凄いものをお書きになりましたね。 一つのことから次々と色々なことを連鎖して、引き出していく思考を、文章にしたら こんな感じかもしれません。 これはオリジナルなのかな、と思いつつ読んでいて……最後のレイ=マグナスの記名に、 何故か納得すると同時に、「レイ=マグナス・メモリアルエッセイ」という 単語が浮かびました。 レイ=マグナスさんが、お話を書くのに挑戦して……気が付いたら自分の回想録に なっていた、ということでしょうか。 > そんな彼が初めて動いたのは、千回目の誕生日を迎えた日であった。千回目の誕生日と言っても、生まれてから千年経ったわけではない。実際は生まれてから十八年、正確には十八年と百二十四日と三時間三十七分七秒しか経っていない。心の中で誕生日の光景を想像し、それをおこなった回数を彼は数えていたのだ。 何と言いますか、この辺りで随分変わった思考をする人だと思いましたが……。 非凡と言えば確かに非凡で、でも、何だか変な人でもありますね、レイ=マグナスさん……(汗) また、何だかレイ=マグナスさんは、どこかおちゃめというより、天然のような 気もしてきました。 日記のような、第三者に訴えているもののような文章の、不思議な味わいのある話でした。 レイ=マグナスさんにとって、大きな意味があったと思われる「二十三歳の時の旅」、 どんなものだったのか、興味がわきます。 いつか、書かれたとき、また読ませていただきたいと思います。 それでは、今日はこの辺で失礼いたします。次の作品も楽しみにしていますね。 |
28252 | Re:空の名前/砂の王子/青春/私 | オロシ・ハイドラント | 2003/11/21 16:15:03 |
記事番号28248へのコメント >こんばんは。 こんばんは。 >今回はまた……凄いものをお書きになりましたね。 >一つのことから次々と色々なことを連鎖して、引き出していく思考を、文章にしたら >こんな感じかもしれません。 あとがきには書きませんでしたが(書き忘れていましたが)、夢枕獏氏の「頭の中の湿った土」及び「腐りゆく天使」に影響されたことは間違いありません。あれも思考を文章化したものですし。 > >これはオリジナルなのかな、と思いつつ読んでいて……最後のレイ=マグナスの記名に、 >何故か納得すると同時に、「レイ=マグナス・メモリアルエッセイ」という >単語が浮かびました。 >レイ=マグナスさんが、お話を書くのに挑戦して……気が付いたら自分の回想録に >なっていた、ということでしょうか。 あるいはわざとそういう風に見せ掛けて回想録を書いたか、ですね。 いつかもっと本格的でボリュームのあるエッセイを書きたいです。マグナス氏の。 > >> そんな彼が初めて動いたのは、千回目の誕生日を迎えた日であった。千回目の誕生日と言っても、生まれてから千年経ったわけではない。実際は生まれてから十八年、正確には十八年と百二十四日と三時間三十七分七秒しか経っていない。心の中で誕生日の光景を想像し、それをおこなった回数を彼は数えていたのだ。 > >何と言いますか、この辺りで随分変わった思考をする人だと思いましたが……。 >非凡と言えば確かに非凡で、でも、何だか変な人でもありますね、レイ=マグナスさん……(汗) >また、何だかレイ=マグナスさんは、どこかおちゃめというより、天然のような >気もしてきました。 天才は良くも悪くも他人と違っているというやつですかね。 変な子供が変な青年になって、それから立派な魔道士になったってところでしょうか。まだ変わり者ではあるようですけど。 > >日記のような、第三者に訴えているもののような文章の、不思議な味わいのある話でした。 そう感じて頂けると大変嬉しいです。 >レイ=マグナスさんにとって、大きな意味があったと思われる「二十三歳の時の旅」、 >どんなものだったのか、興味がわきます。 >いつか、書かれたとき、また読ませていただきたいと思います。 他の作品が落ち着けば書き始めると思います。その時になっても書く意志が残っているかかどうかが不安なのですが……。 > >それでは、今日はこの辺で失礼いたします。次の作品も楽しみにしていますね。 ご感想どうもありがとうございました。 |
28249 | 読ませて頂きました! | 水嶋リア | 2003/11/20 22:50:01 |
記事番号28241へのコメント ハイドさんお久しぶりです。 え〜っと、覚えてますか?(笑) 覚えてても覚えてなくても、そんなことはともかくとして。 小説読ませていただきました。 凄いなと思いました。 本当に文章を書くことで生計を立てている方のような文章だなと。 完成されきったとかでなく、物を書くならせめてと言うような基礎的なものはもう完全に備わってるように感じます。 (そしてそれが一番大事なんだなと再認識しました。) 書くたびに新境地を開拓し進歩していく感じがして、文章と言う一目には分からないものなのにこれが「成長」なんだなって分かる気がします。 や、若干偉そうな物言いで申し訳ありません(^▽^;) ただ本当に凄いなあと思ったので。 これからもハイドさんを見習いつつ私も精進していきます。 いつまでも私の目標でいてください(笑) それでは短いですがこれで。 |
28253 | Re:読ませて頂きました! | オロシ・ハイドラント | 2003/11/21 16:21:42 |
記事番号28249へのコメント >ハイドさんお久しぶりです。 >え〜っと、覚えてますか?(笑) 覚えてますよ〜 こんばんは〜 > >覚えてても覚えてなくても、そんなことはともかくとして。 >小説読ませていただきました。 >凄いなと思いました。 >本当に文章を書くことで生計を立てている方のような文章だなと。 文章を書くことで生計を立てている方の真似をしただけですが、そう思って頂けると非常に嬉しいです。 >完成されきったとかでなく、物を書くならせめてと言うような基礎的なものはもう完全に備わってるように感じます。 >(そしてそれが一番大事なんだなと再認識しました。) でも細かい描写とか苦手なんですよね。台詞も下手だし、それに句点をつける位置で毎日悩んでいますし……。 >書くたびに新境地を開拓し進歩していく感じがして、文章と言う一目には分からないものなのにこれが「成長」なんだなって分かる気がします。 単なる変化で堂々巡りかも知れませんよ(笑)。「成長」しているとしたら非常に喜ばしいことなんですが……。 >や、若干偉そうな物言いで申し訳ありません(^▽^;) いえ、どうもありがとうございます。 >ただ本当に凄いなあと思ったので。 > >これからもハイドさんを見習いつつ私も精進していきます。 >いつまでも私の目標でいてください(笑) 私こそリアさんの作品は羨望の対象です(笑返し) 私も努力しますので、リアさんもがんばってください。 > >それでは短いですがこれで。 ご感想どうもありがとうございました。 HP、冬眠が終わったら伺わせて頂きますね。 |
28258 | 世界の果てとやる気のない学生ポエマー | オロシ・ハイドラント | 2003/11/21 21:15:49 |
記事番号28241へのコメント 名前を探すのが私の仕事だ。 朝起きた。朝食を取った。顔を洗って歯を磨いた。着替えをした。鞄を持って外に出た。外は眩しい。風が吹いた。冷たいが心地良い。 仕事が苦痛になったのはいつ頃からか。 自転車に乗った。漕ぎ始めた。人通りは少ない。風が強くなる。春のような冬であり、冬のような春と間違えそうだ。自転車は軽やかに進んでいく。 昔は仕事を楽しんでいた。 大通りに出た。横断歩道の前で止まる。歩行者用の信号機は紅くなっている。しばらく待った。数台の車が通り過ぎた。信号機が緑になった。再スタートだ。 私に名づけられないものは存在しないとまで思っていた。 自転車を漕いだ。ゆっくりと漕ぐ。何台もの自転車に追い抜かれる。その十数倍の車にも。時間は充分にあるのだ。急いでも何の得もない。天国にいく確率を高めるだけだ。 自分が世界一とまで思っていた。 舗装されている道だが、何かとデコボコが多い。自転車が揺れる。世界も揺れた。それでも前進する。自転車は朝の空気を切り裂き、低速で突進する。 本当は大したことないのだというのに。 坂道だ。漕ぐのが辛くなる。それでも自転車からは降りない。降りたら敗北だと脳が告げる。何台もの車が軽々と進んでいく。 すべては自己満足だった。 坂道を登ればもうすぐだ。もうすぐで辿り着く。 思えば、私など必要なかったのだ。 目的地が見えて来た。学校である。高等学校だ。 いくら働いても無駄なことは最初から分かっていたのだ。 ここが世界の果て。最も遠くにある場所だ。この世界の果てにいって、戻って来るのが日課である。それだけのために生きている。 ただ家と学校を往復するやつのためだけに詩を考えてやる必要などなかったのだ。 詩人の才能からも見放されそうだ。でも構わない。詩人になる気など毛頭ない。 ◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆ 書きたくて書きました。ただそれだけです。 新ツリー作るのもどうかと思ったんで既製のツリーを使いました。この方が二行分だけスペースが節約出来ますし(笑)。 タイトルは村上春樹氏の長編「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」のパクリです。「世界の果て」と「やる気のない学生ポエマー」が交互に語られる物語ではありませんけどね。 こんなしょうもないものを読んでくださった方、どうもありがとうございます。 それでは、これで失礼致します。 |
28285 | ドラグ・スレイブ全力発射! | オロシ・ハイドラント | 2003/11/23 18:30:14 |
記事番号28241へのコメント 誰かが近づいて来る。 外来語一単語で表現可能な怪物。 間違いなく敵だ。 敵は三体。 こちらは一人。 こちら側が圧倒的不利。 敵との距離が縮まっていく。 すでに互いを認識し合っている状態だ。 横に逃げる道はない。 魔法が使用出来る場所でもない。 昨夜の戦闘シミュレーションを思い出した。 シミュレーションではこの怪物五人相手に圧勝した。 だが現実は違う。 シミュレーション通りに動くことは出来そうにない。 威圧感が針のように刺して来る。 恐怖がある。 脅えがある。 これでは勝てる戦いにも勝てない。 どうすれば良い? 一か八か魔法を使うか。 もしかすると発動してくれるかも知れない。 それが良いかも知れない。 敵がさらに接近して来る。 まずい。 この三体は同種の怪物の中でも最も凶暴な三体だ。 同時に最も悪辣で狡猾な三体でもある。 この三体から今までに受けた被害は計り知れない。 肉弾戦で勝てるとは万が一にも思っていない。 どうしろ。 考えるんだ。 考えろ。 良い手を。 ここを切り抜けるだけで良い。 後は野となれ山となれだ。 この凶暴で悪辣で狡猾な怪物達から逃げられればそれで良い。 ああもうだめだ。 時間がない。 相手とすれ違う一瞬。 このまますれ違ってくれ。 だが運命の女神はそんな僕を嘲笑った。 腕が掴まれる。 怪物の黒い腕に。 ええいこうなれば! 「ドラグ・スレイブ!」 大声を上げた僕は、声に怯んだヤンキーどもから逃げ出した。 ◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆ タイトルからリナの出て来る話だと思った方ごめんなさい。スレイヤーズファンを主役にした話でした。 それにしても前作(世界の果てとやる気のない学生ポエマー)に比べると今一つな気がする。それに理解し辛い内容かも知れません(前作もだけど)。本文の解説はするのもどうかと思いますし……。 何か異色なものが揃って来たこのツリー。次回はどんなものが出来るんでしょうねえ(待て)。 それでは……。 |
28315 | 夢小説 | オロシ・ハイドラント | 2003/11/25 19:20:22 |
記事番号28241へのコメント あたしは立ち向かう。けれど何に? 正面を見据える。視界が広がる。乾いた大地。空は闇に閉ざされている。そこにいるのは魔王に違いない。魔王だ。魔王のお面をつけている。魔王に間違いない。 魔王が炎を吐いた。黄色くて酸っぱい炎だった。炎が大地を舐める。あたしへと向かって来る。視界が真っ黄色に染まった。世界が崩壊する。すべてが焼き尽くされた。魔王も一緒に。 落ちていく。翼はない。速度は速い。光より速い。視界が逆転した。昇っていく。光より速く昇っていく。銃弾の雨が降り注いだ。苺や蜜柑も混じっている。あたしは避けた。全力で避けた。だが蜜柑の汁を浴びて失速する。昇る力を失って、闇の中へと落ちていく。 トロッコの上にいた。間もなくトロッコは走ろうとしているが、それまでに一生分の猶予が与えられている。あたしは猶予を使用した。だが何も出来なかった。猶予を使い果たしトロッコは走り出す。低速で疾走し、高速で爆走した。落ちていく。さらなる闇の奥底へ。 メロンが話し掛けて来た。あたしは言葉を返そうとして下を噛む。痛い。メロンは怒った。それから泣いた。姉ちゃんが空からやって来て、あたしをフライパンで思い切り殴った。あたしは落下し、トロッコは死亡した。 何千羽という鳥がやって来て、あたしの肉を啄ばんだ。肉体は少しずつ失われ、やがて魂が剥き出しになる。裸の魂は色んなものを感知した。特に多かったのは嘆きの声。千億の都市から生ける亡者の声が聴こえる。呪詛は集中する。 あたしの肉が再生された。やけに黒く邪だった。こんな姿を見せるわけにはいかない。あたしは奈落に潜った。十分ほどで誰もいなくなった。そして一人だけになった。 寒い。寒過ぎる。奈落の底の吹雪の国は、実に冷たい風が吹く。あたしは洞窟を彷徨っていた。十年ほど歩いていると、少年少女の列を捉えた。奈落に人が来るなんて。 あたしは逃げた。迷路のような洞窟を疾走し、ジャンプ台に飛び乗った。ジャンプ台はボーナスステージに続いていた。雲の上だがここも奈落だ。寒くはないが錯覚に過ぎない。 あたしはコインを集めた後、その場でじっと一年待った。春も夏も秋も冬も一緒のようで微妙に違う。時々雲の上から降りて、自動販売機へいくことがある。少年少女の来る場所ではなかったので、見つかることを心配をする必要はなかった。 自動販売機は色々なものを売っている。真っ先に買ったのはマラカスだった。これを振ると音が出る。それだけのものだ。コーヒーや紅茶も買った。交互に飲んだ。ボーナスステージにコインがたくさんあったので、一日五杯飲んでも一年飲み続けられた。 一年後、洞窟に戻った。洞窟は一つ歳を取り、脱皮もしていた。迷路は一新されていた。案の定迷った。十七年掛けてマップを作った。筆や紙は自動販売機にはなかったので、頭の中にマッピングした。 マグマの間に出た。温泉に浸かった。今までは連続では二十分しか浸かったことがなかったが、今回は三十分浸かってみた。すると変化が起きた。マグマ竜が眠りから覚めた。 あたしは自らの歯を一本抜いて、それをマグマ竜に投げつけた。するとマグマ竜はマグマ龍に変わった。一段階レベルアップした。 マグマ龍の弱点は下手な歌だ。あいにく歌は上手なあたしだが、わざと下手に歌ってみた。マグマ龍は死んだ。経験値が三十ポイント入って、大きな肉も手に入った。 しかし肉を取るために温泉から出ようとした瞬間、温泉の下に大きな穴が開き、あたしはそこに飲み込まれた。真っ暗で涼しかった。 そこには象がいた。鼻が長い。色は赤だ。だがこれは象ではない。カミだと直感した。何語かで神を意味する存在なのではない。カミ。カと口を開けて、ミと口を閉ざすだけで表現出来る生き物だ。 カミは殺さねばならない。あたしの敵だ。左の人差し指で鼻を刺した。カミは泣いた。赤子の声だった。 カミを倒すと宝箱が手に入った。中を開けるとお面が入っていた。あたしはそれをかぶっていた。無意識の内にかぶっていたのである。呪われた装備品は外せない。聖なる水を振り掛けない限りは。そう呪われていたのだ。お面は魔王の呪いが掛かっていた。正面に敵が現われた。よく見るとあたしだった。何十年か昔のあたしだった。 あたしが炎を吐いた。黄色くて酸っぱい炎だった。炎が大地を舐める。昔のあたしへと向かっていく。視界が真っ黄色に染まった。世界が崩壊する。すべてが焼き尽くされた。あたしも一緒に。 そして光に包まれて、遥かなる天へと連れ戻された。 ◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆ コメント不能!? なものを書いてみました。 この無茶苦茶な世界は、私自身の見た夢をいくつも繋げて書きました。 理屈抜きで楽しんで頂けると嬉しいです。楽しめるかどうか分かりませんけど。 ちなみに「あたし」が「彼女」なのかどうかの判断は皆様に任せます。 |
28337 | Re:夢小説 | リョウコ | 2003/11/26 22:34:32 |
記事番号28315へのコメント こんにちは。以前、感想を頂いたリョウコと申します。覚えておられれば幸い。 面白そうだなあと思いつつ、未だ、過去ログに眠っている長編の方は拝見していないのですが、ここで新作が載せられているのを発見しましたので、これらのお話は読ませていただきました。 空の名前/砂の王子/青春/私 以前、友人の発案で、仲間うちで各々10分間、五秒以上指を止めることなく、ひたすらキーボードを叩き続けるという遊びをやったことがあります。それを思い出しました。 いや、実際オロシさんがどのように書かれたか判らないのですが、とにかく、そんな感じで書かれたのではないかと思いました。思いついたら止まらず勢いで突っ走って書いてみるといったような。 書く前にどれだけ何を書くと決めていたのかとか、何だか書き方を物凄く話題にしたいのですが、それじゃ話の感想にならないので(笑)、ちゃんと中身について。 一体、どういう動機で彼は筆を取ったんでしょう。私は何となく、徒然なるままに書きつづってみた感じを受けました。 最初に、物語を書くと宣言しておきながら、途中で自分の話になっているので、どこからが彼の創作でどこから彼の話なのか、想像の余地があって面白いです。 とにかく、このレイ・マグナスは面白い。いちいち何かと細かい断りをしている点を見ると、几帳面で真面目っぽいのだけれど、ところどころ身も蓋もない言い様をするあたり、どこか無頓着なというか、大雑把な面もありますよね。 内面から見ると相当変な人ですが、外側から見ると、どんな人に見えるんでしょう。 面白かったです。「喋るように書く」という発想を進めて「考えるように書く」感じで、いろいろと取り散らかりながらも進んでいくという、思考独特の展開が現れているように思いました。 冒頭にお話しした遊びを私たちがやったときは、まとまりがなく何だかやたら重複反復の多い、結構つまらない文章になってしまったのですが、オロシさんのは面白く読めて、ああ筆力の違いだ……と実感しました。少なくとも私のを推敲したとしても、ここまでにはならなかったと思います。 今度、彼の話……「砂の王子」と「二十三歳の時の旅」になるのでしょうか。彼の話になるのか彼の創作になるのかは判りませんが、とにかく、オロシさんの人物造型のもと出来上がったレイ・マグナスが出てくる、三人称か、彼以外の一人称の話を読んでみたいものです。 周囲の人間が、彼をどう見なしているのか、客観性のある人物像を、是非とも読んでみたい。 世界の果てとやる気のない学生ポエマー 詩に感想を書くのは苦手なので、思ったことだけですが。 この人、私のイメージする詩人を目指す人に近いです。自分は詩人だと確信する大きな自信と、違うかもしれないと疑う不安の間で、うだくだ悩みつつ突き進んでる印象を受けました。今は、ちょっと自信喪失中なのかな、と。 >詩人になる気など毛頭ない。 意地か負け惜しみであって、本心じゃないだろうと思いました。 ドラグ・スレイブ全力発射! 最高。思いつきませんでした。外来語一単語は「ヤンキー」だったのですね! 何だか、案外ありえない話でもなさそうで非常に受けました。私たちの生きるこの世界で、最も意義のある使い方ではないかとさえ思います、彼のドラグ・スレイブ 。 しかし、ここでは最後の「ドラグ・スレイブ」しか言うことはできませんね。「黄昏よりも……」などと呟く時間はないでしょう。ある意味コワくて向こうは退いてくれるかもしれませんが。(笑) スレイヤーズファンの一人としては、何だか、心があったかくなるいい話でした。 夢小説 いかにも夢の中ですね。「彼女」ではないのでは。……食べ物らしい食べ物が出てこないから(笑)。肉を手に入れ損なっても、大して気にしてなさそうですし。 「空の名前〜」と同じように、これも脈絡なく話が続いていきながらも、何となく連想的に繋げなくもないので、わけがわからんなりに付いていけました。目まぐるしさが楽しかったです。ちょっとしたジェットコースター気分。 オロシさんは面白い話を書かれる方ですね。 ……まあ、今回載せてらっしゃる話はイレギュラーな部類に入るでしょうから、ノーマルな話の場合は、また少し趣は変わってくるとは思うのですが。 とにかく、時間が出来たら過去ログを漁ろうという決意を新たに致しました。 よろしければ、そう極端に長くないので、これがオススメ!という過去ログにある話を教えて頂けると有り難い……思いつくことがあったら、お教え下さいませ。 近ごろ急激に寒くなって参りましたので、お風邪などにお気を付け下さい。 長々とお時間を取らせました。それではここで失礼をば。 |
28345 | どうもありがとうございます! | オロシ・ハイドラント | 2003/11/27 19:08:51 |
記事番号28337へのコメント > こんにちは。以前、感想を頂いたリョウコと申します。覚えておられれば幸い。 > 面白そうだなあと思いつつ、未だ、過去ログに眠っている長編の方は拝見していないのですが、ここで新作が載せられているのを発見しましたので、これらのお話は読ませていただきました。 こんにちは。 もちろん覚えていますよ。 > > >空の名前/砂の王子/青春/私 > > 以前、友人の発案で、仲間うちで各々10分間、五秒以上指を止めることなく、ひたすらキーボードを叩き続けるという遊びをやったことがあります。それを思い出しました。 > いや、実際オロシさんがどのように書かれたか判らないのですが、とにかく、そんな感じで書かれたのではないかと思いました。思いついたら止まらず勢いで突っ走って書いてみるといったような。 最初から大体の考えはありましたけど、完璧に纏まっていたわけではないです。 書き出しには時間掛かりましたけど、スピードに乗った後は結構なペースで気持ち良く書けました。間に食事を挟んだりもしましたけど。 > 書く前にどれだけ何を書くと決めていたのかとか、何だか書き方を物凄く話題にしたいのですが、それじゃ話の感想にならないので(笑)、ちゃんと中身について。 > > 一体、どういう動機で彼は筆を取ったんでしょう。私は何となく、徒然なるままに書きつづってみた感じを受けました。 > 最初に、物語を書くと宣言しておきながら、途中で自分の話になっているので、どこからが彼の創作でどこから彼の話なのか、想像の余地があって面白いです。 最初からすべて計算済みだったのかも知れませんしね。 > とにかく、このレイ・マグナスは面白い。いちいち何かと細かい断りをしている点を見ると、几帳面で真面目っぽいのだけれど、ところどころ身も蓋もない言い様をするあたり、どこか無頓着なというか、大雑把な面もありますよね。 何となく、本とか書く時にもユーモラスな文体とか使ってそうなイメージがあったので、こんな感じにしました。 似たような作風の話を読んだせいもあるんですが(でも誰のどの作品だったか思い出せない。ここまで大げさなものではなかったと思うけど)。 > 内面から見ると相当変な人ですが、外側から見ると、どんな人に見えるんでしょう。 多分親しみ易い人なのだと思います。 > > 面白かったです。「喋るように書く」という発想を進めて「考えるように書く」感じで、いろいろと取り散らかりながらも進んでいくという、思考独特の展開が現れているように思いました。 「考えるように書く」という手法は、夢枕獏氏の幻想小説の長編「腐りゆく天使」や短編「頭の中の湿った土」で使われていました。土の中に埋められた人間の魂が、自分が誰だったか思い出そうと思考をめぐらす話でした。 > 冒頭にお話しした遊びを私たちがやったときは、まとまりがなく何だかやたら重複反復の多い、結構つまらない文章になってしまったのですが、オロシさんのは面白く読めて、ああ筆力の違いだ……と実感しました。少なくとも私のを推敲したとしても、ここまでにはならなかったと思います。 まあ、でも10分と二時間という差がありますし。ある程度推敲もしましたから、筆力の差とは一概には言えないと思いますよ。 > 今度、彼の話……「砂の王子」と「二十三歳の時の旅」になるのでしょうか。彼の話になるのか彼の創作になるのかは判りませんが、とにかく、オロシさんの人物造型のもと出来上がったレイ・マグナスが出てくる、三人称か、彼以外の一人称の話を読んでみたいものです。 > 周囲の人間が、彼をどう見なしているのか、客観性のある人物像を、是非とも読んでみたい。 でも一人称になるかも(笑)。過去の記録という体裁で書くと思いますし。 違う人の一人称を使うとか、わざと三人称視点で書くとかという方法もありますけれども。 まあ、長編の「カオティック・サーガ――神魔英雄伝説」には三人称視点でチラっと出て来ますけど(本当にチラっとで、ご期待に添うものではないと思いますので、わざわざお読みになられることもないかと……)。 > > >世界の果てとやる気のない学生ポエマー > > 詩に感想を書くのは苦手なので、思ったことだけですが。 > この人、私のイメージする詩人を目指す人に近いです。自分は詩人だと確信する大きな自信と、違うかもしれないと疑う不安の間で、うだくだ悩みつつ突き進んでる印象を受けました。今は、ちょっと自信喪失中なのかな、と。 昔(といっても一年も昔じゃないですが)何かあるたびに詩を考えていたんですけど、近頃、全くやる気が起こらなくなりました。 作中の彼と私とは全然別人ですけど、私の心理も混じっていたり…… > >>詩人になる気など毛頭ない。 > > 意地か負け惜しみであって、本心じゃないだろうと思いました。 そうなのかも知れません。 説明が少ないため、解釈はいくつか出来るんじゃないかと思いますけど。 > > >ドラグ・スレイブ全力発射! > > 最高。思いつきませんでした。外来語一単語は「ヤンキー」だったのですね! なぜかこんなのが思いつきました。染めた髪とかも表現しておけば良かったと今さらになって思っています。 > 何だか、案外ありえない話でもなさそうで非常に受けました。私たちの生きるこの世界で、最も意義のある使い方ではないかとさえ思います、彼のドラグ・スレイブ 。 > しかし、ここでは最後の「ドラグ・スレイブ」しか言うことはできませんね。「黄昏よりも……」などと呟く時間はないでしょう。ある意味コワくて向こうは退いてくれるかもしれませんが。(笑) ……確かに。あんまりやりたくないですけど……。 > スレイヤーズファンの一人としては、何だか、心があったかくなるいい話でした。 あの主人公の未来はどうなるか分かりませんけどね(笑)。 > > >夢小説 > > いかにも夢の中ですね。「彼女」ではないのでは。……食べ物らしい食べ物が出てこないから(笑)。肉を手に入れ損なっても、大して気にしてなさそうですし。 でも夢と現実はまた違うものだと思いますよ。夢の詳しい内容なんて全然覚えてないので断言は出来ませんけど。 > 「空の名前〜」と同じように、これも脈絡なく話が続いていきながらも、何となく連想的に繋げなくもないので、わけがわからんなりに付いていけました。目まぐるしさが楽しかったです。ちょっとしたジェットコースター気分。 おおっそれは良かったです。ジェットコースターのようなスピード感を出したいと思って書きましたので。 > > > オロシさんは面白い話を書かれる方ですね。 ありがとうございます。でもつまらないものの方が圧倒的多数だと思います。作風も変化激しいですし。 > ……まあ、今回載せてらっしゃる話はイレギュラーな部類に入るでしょうから、ノーマルな話の場合は、また少し趣は変わってくるとは思うのですが。 > とにかく、時間が出来たら過去ログを漁ろうという決意を新たに致しました。 > よろしければ、そう極端に長くないので、これがオススメ!という過去ログにある話を教えて頂けると有り難い……思いつくことがあったら、お教え下さいませ。 大変恐縮ですが……短編でしたら記事番号26780番の誕生日シリーズ(リナの誕生日がツリータイトルになっています)が個人的には良いかと思います。 後、HP(一応上に明記しておきました)にも何本かありますけど、基本的に稚拙で読み辛い文章で書かれたものばかりだと思います。 > > > 近ごろ急激に寒くなって参りましたので、お風邪などにお気を付け下さい。 > 長々とお時間を取らせました。それではここで失礼をば。 ご感想本当にどうもありがとうございました。 リョウコさんもがんばってください。 陰ながら応援させて頂きます。新作が出来ましたら読ませていただきますね。 それでは、こちらこそ長い時間使わせて申し訳ございません。 またいつか…… |
28347 | って……(汗) | オロシ・ハイドラント URL | 2003/11/27 19:31:24 |
記事番号28345へのコメント 明記しておきましたとか言っておいて、載せておくの忘れてました。本当に馬鹿ですね。すみません。 http://gufuxtu.hp.infoseek.co.jp/です。 |
28364 | 難攻不落の詩人砦 | オロシ・ハイドラント URL | 2003/11/28 20:29:58 |
記事番号28241へのコメント 難攻不落の詩人砦 建つのは世界のど真ん中 僕が一人で住んでいるのさ 僕は毎日詩を創る むかつき軍が攻めて来る 悲しみ軍が攻めて来る 憎しみ軍が攻めて来る 寂しさ軍が攻めて来る 後悔軍も攻めて来る みんな僕の詩で倒すのさ だけど守るのとっても疲れる 捨ててしまいたい詩人砦 みんなと仲良く暮らしたい ◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆ 私が詩を書くのは、自分自身を慰めるためにである。これが最も大きい。 だが詩を書き続けるのは意外と辛い。 それを詩に表わしてみたつもりである。 以上。 読んでくださった方、感謝いたします。 |