◆−Encounter〜邂逅〜−エーナ (2003/11/24 19:19:58) No.28302
 ┣Unbalance〜不均衡〜第七話−エーナ (2003/11/28 21:22:33) No.28368
 ┃┗Unbalance〜不均衡〜えぴろぉぐ−エーナ (2003/11/28 22:06:09) No.28370
 ┃ ┗Re:あぁっ!終わってるぅ!−はるか (2003/11/28 22:44:23) No.28376
 ┣Encounter〜邂逅〜第一話−エーナ (2003/11/29 02:23:49) No.28381
 ┣Encounter〜邂逅〜第二話−エーナ (2003/11/30 03:35:34) No.28400
 ┗Encounter〜邂逅〜第三話−エーナ (2003/12/3 20:14:25) No.28456
  ┗Encounter〜邂逅〜すみなせん。−エーナ (2003/12/3 20:17:36) No.28457
   ┗Re:Encounter〜邂逅〜すみなせん。−エーナ (2003/12/3 20:20:05) No.28458
    ┗Re:削除・修正依頼にれっつごぉぉ!!−はるか (2003/12/4 18:11:50) NEW No.28468


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28302Encounter〜邂逅〜エーナ E-mail 2003/11/24 19:19:58




漆黒の宇宙。広がる空間。
その中に浮かぶあまたの星たち。
それらは銀河という群れをつくり、お互いに超高速で移動している。
――動宇宙――
この説は宇宙が誕生から今までの長い時を、外へと向けて超高速で広がっているとする説である。
宇宙の中心から宇宙の果てを見ると、光は届かず、光速よりも速く宇宙が膨らんでいっているという事になる。
そしてもうひとつ。
宇宙は広大に広く、スイカを太陽などの恒星に例えてみると、太平洋に三つしか浮かばない計算となる。
そのため、超高速で移動している銀河同士が衝突するというまれに見る事態があってもたいてい銀河はお互いにすり抜けて行ってしまう。・・・恒星の重力に片方の銀河の惑星がとらわれてしまうという事はあるが。

――そして今。
片方の銀河では、まれにある銀河の衝突が起こると話題になっていた。




Encounter〜邂逅〜
            プロローグ



「・・・銀河衝突の・・・観測?」

レティシアはそう言って眉をひそめる。
確かに、今それが話題になっていることは知っている。
だが、何故それが自分たちの仕事になるのだろうか。

『そう!銀河星系観測団って知ってるかい?』

映像パネルの向こう側で、ティモシーは語気を強めていった。
いつもと様子が違うところから、どうやらこういう事がわりと好きらしい。

「知ってる〜♪」

なんとなく楽しそうに答えるメニィ。

『そこからシェリフスター・カンパニーに依頼が来たんだよ』

「・・・で、銀河衝突の観測?」

『正確にはその手伝いと護衛だよ。何しろ人類暦観測史上初の事態だからね。何が起こるかわからない』

「それで最前線に出るのがトラブル・シューターなわけ?」

『そういうことだね。ちなみにこの依頼は『モーニング・スター』のほうにも出てる』

「レティ、あたし行きたい行きたい♪」

「・・・まあ、いいんじゃないかしら」

普段、意外にもトウフ以外で自己主張しないメニィだが、今回ばかりは目をきらきらさせてレティシアに擦り寄ってくるのを見て、思わずオーケーしてしまう。
・・・これがとんでもない事になるとも知らずに・・・





あとがき

エ:Dream、Unbaranceの番外編Encounter〜邂逅〜です。
  時間軸はUnbarance終了後ということになっています。

L:・・・・・・Unbarance終わってないのに?

エ:ああっ!それは言わない約束っ!

L:当然主役はあたしなんでしょうね?

エ:もちろん!ちなみに主役は、ルキ、レティシア、メニィ、サミィ、イーザーとなっています。
  ゼロスやレオン、リナやガウリイ、アメリア、ゼルガディス、ついでにセラーネも出てくる予定ですが脇役。
  もしかしたらメフィやミルさんとか、あと腹心や神様も出てくるかも。

L:今までのものよりずいぶん登場キャラが多いわね・・・なんで?

エ:なんとなく。

ぞごっ!ごがらららららら・・・・・・

L:ローラーにひかれたこのあほうはおいといて、これであとがきを終わります♪
  皆さん、またね〜☆




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28368Unbalance〜不均衡〜第七話エーナ E-mail 2003/11/28 21:22:33
記事番号28302へのコメント



Unbalance〜不均衡〜
             第七話



「ぅわっ!?」

ゼロスはいきなり別の場所へと放り出され、思わず倒れた。
――そばには、傷のいえたレオンが気絶している。

ゼロスは自分を放り出した虚空へと視線を移す。

かすかな、何か。
それは虚空から周囲へと吹きぬける、何か。
風のようにも感じるが、空気は動いてはいない。
虚空の揺らめき。

そして数秒黙考し――

レオンをそのままにして、空間転移した。


ゼフィーリア、ゼフィール・シティ魔導士協会。

「はい、それじゃあ次にいくわよ。浮遊〔レビテーション〕は風の属性の精霊魔法で――」

教壇で、小柄な栗色の髪を持つ、妙齢の女性が講義していた。

「――リナさんっ!」

「・・・へ?
あ・・・あんた、ゼロス!?」

女性――リナは虚空から現れた突然の珍客に目を丸くする。

「とにかく来てください!」

「あ、ちょ・・・ちょっとぉ!?」

ゼロスはやおらリナの手を引っつかみ、消えた。
後にはざわめく生徒たちが残るのみ。

「・・・なんなのよ一体!」

「とにかく大変なんですって!」

ふわりと二人が着地したのは・・・リナたちの家だ。
ゼロスはリナを引っ張ったまま、裏手の庭兼演習場に回る。

そこには、掛け声をかけて剣を振り回している子供たちと、その子供たちに構えを教えているガウリイがいた。

「ガウリイさん!」

「・・・おわ?ゼロス・・・それにリナ?どうしたんだ?」

きょとんとした顔でガウリイはゼロスとリナを振り返る。

「ガウリイさんも一緒に来てくださいっ!斬妖剣〔ブラスト・ソード〕を持って!」

「ゼロス!あんた一体どういうつもり!?」

ぺしっとリナはゼロスの手を振り払い、言い放つ。

「僕にもよくわからないんですが・・・魔王(仮)とルキさんが戦ってるんですっ!」

「・・・は?魔王(仮)って・・・何?」

「時間がないっぽいんですよ!今すぐいきますよっ!」

「お、おい!?」

「なんなのよっ!!」

頭を抱えるリナに、あわてるガウリイ。
ゼロスはそのリアクションを無視して、再びもとの場所へと戻る。

「あれです、あれ!」

「・・・あれ?」

「あれって・・・ゆらゆらしてるあれか?」

ゼロスの指先にあるのは、当然虚空の揺らめきだ。

「えーと・・・どっかで・・・うーん・・・?何回もあったような気がするんだけどな・・・」

ガウリイが首をひねり、必死に何かを思い出そうとしている。

「・・・何が?」

「・・・リナ、感じないのか?あそこからあふれ出してる・・・えっと・・・」

「・・・『金色の力』です。
あそこは、どうやら異空間の入り口のようなんですよ。そこから力が流れ出ているようなんです。
でも、その入り口は閉まっていて、中に入れないんです!」

「あんたでも無理なの?」

「僕はそういうのは苦手ですし、あまり手を加えると、逆に完全に消えてしまいそうなんです」

ゼロスは首をふり、言う。

「・・・斬妖剣〔ブラスト・ソード〕でなら、ここを開けられるかも知れないって思ったわけ?」

「ええ、そうです。ついでに言うと、リナさんに来てもらったのは、相手側への脅しのつもりなんですけど・・・
この際何でもいいです。とっとと開けて中に入りましょう」

「中にルキがいるのか?」

「そうです!早く!」

ゼロスがせかし、ガウリイが腰の剣を抜く。

ふっとガウリイが動き・・・剣が虚空を凪いだ。

刹那。

ぶわっ!

すさまじい圧倒感。

「――っ!?」

リナは一瞬顔を覆い・・・そして、見た。
広がる荒野と、蒼い空を。

「・・・ここは・・・・・・」

リナは渋面を作り、辺りを見回す。
嫌な思い出が蘇える。
しかし、今はそれにふけっている場合ではない。

「ルキの場所はどこだ?」

「・・・僕には分かりません。
彼女、オリハルコンのペンダントをつけてるはずですから、その波動をたどればいいと思ったんですけど・・・
こう、力が重苦しいくらいに充満していたら・・・」

「・・・あっち」

リナがすっと指をさす。

「リナ、分かるのか?」

「うーん・・・なんていうか・・・懐かしい感じが・・・どこかで、あったような――」

「時間がありません。リナさんのカンを信じましょう」

ゼロスはリナが指差したほうを見据え、虚空をわたった。


彼らは知らない。
自分たちがこの異空間には言ってきたあと、一羽の銀色の鳥が、羽ばたいてきたのを。


ごぁっ!

力の乱舞。

「・・・きりがないわね・・・っ!」

虚無をぎりぎりまで放出し、止める。
そしてエネルギーの補充。

「ふん・・・時間の制限がある貴様のほうが、不利だぞ?」

虚無によって力を削られても、すぐに金色の力で再生する。

「はん!そんな事知ったこっちゃないわよ!」

「負け惜しみを!」

「何やってるあんたらはっ!火炎球〔ファイアー・ボール〕っ!」

ぼごぅん!

飛び散る火炎。
それはルキと魔王の間に着弾した。

「か・・・母さん!?父さん・・・それにゼロスも!何でここに・・・」

「入り口を見つけてね!そっから無理やり入ってきたのよ!」

「・・・・・・入り口?
空間移動でゼロスを放り出して・・・そんなものできるはずないのに・・・」

ルキは眉をひそめる。

「どういうことよ、これ!」

びっとリナは魔王の方を指差した。

「・・・仮にも魔王をこれ扱いって・・・・・・」

ゼロスが弱々しくつっこむが、そんなものは誰も聞いてはいない。

「・・・・・・色々あったのよ、母さん。悪いけど、終わらせなきゃならないの」

ルキはリナから目線をはずし、魔王を見据える。

「・・・・・・ルキ。あんた、死ぬつもりでやってない?」

リナのその言葉に、ゼロスとガウリイが目を見開く。

「・・・やっぱり分かっちゃうか・・・・・・でもね。これは、あたしが片付けなきゃならない問題なのよ」

嘆息するルキ。しかし、目線は魔王からはずさない。

すっぱぁん!

「ぅみゃっ!?」

リナに頭をスリッパではたかれ、奇妙な声を上げるルキ。

「何すんのよ母さんっ!」

「『何すんのよ』ぢゃぁないっ!!」

額を青筋を立てて引きつらせ、リナが激怒する。
その剣幕に、思わずルキが引く。

「利用できるものは親でも使うっ!ゼロスみたいに便利なマジックアイテムがあったら使うのが鉄則!
忘れたとは言わせないわよっ!」

「いやあの・・・僕みたいなって・・・」

「・・・さっきから無視されているような気がするのは、私の気のせいか・・・?」

「・・・忘れて――ないわよ」

ゼロスと魔王(仮)を無視し、ルキはいささかむっとした様子でリナにそう返す。

「・・・あたしは、そうしたら、どうなるかが分かってるから、一番犠牲の少ない方法を選んだのよ。
後先考えずに重破斬〔ギガ・スレイブ〕を使った母さんに言われたくない・・・!」

「・・・!」

リナの顔がこわばる。

『・・・もう、止めなよ』

ほんの少し悲しそうな、そんな声。
それを聞いたルキは羽ばたいている銀色の鳥を見つける。

「・・・ミカエル!」

その声に、いっせいに全員が鳥のほうをむく。

『止めなよ。
『一番犠牲が少ない』だって?
みんな悲しむじゃないか。それを見たら、きっと姉さんも後悔する』

鳥――ミカエルはいい、ルキがそれをにらみつける。

「・・・うるさい。
それよりあんた・・・ここへの入り口を作ったでしょ?」

『それをしたのは僕じゃない。ベリアルと、ベルゼバブだよ。
・・・ちなみに、ほったらかしにされていたレオン君を近くの町に連れて行ったのは、アシュタロスだよ』

「全員グルになってたわけね」

ルキは嘆息する。

『・・・姉さん。何でわざわざ自分でやろうとするんだい?
この空間まであいつを引っ張ってくれば、後は僕たちでも混沌に引きずり込める』

「そんなのあたしの勝手でしょう!?」

『勝手?バカなことを!それはただのわがままだ!あなたは・・・後ろめたいからこんなことをしている』

「・・・どういう意味かしら?」

『一体何百億年一緒にいたと思ってるんだ!姉さんの考えが、僕に見抜けないとでも思ってるのかい!?』

鳥の姿が、銀色の髪を持つ、20歳前後の神官服の青年の姿へと変わる。

「あなたは逃げているだけだ。彼女たちが、あなたの事を受け入れられないとでも思ってるのか!?
あなたは不安を抱えている。もし自分のことを彼女たちが知って――」

「黙れっ!!」

「――彼女たちがあなたを否定するんじゃないかと、不安が心のどかにある!
だから、『ルキ=ファー=ガブリエフ』を消そうとした!」

ルキの言葉を無視し、ミカエルは叫んだ。

「違う・・・!」

「違わない!そうでもなければ、わざわざ自分を消そうとなんかしない!」

「・・・っ」

ルキは唇をかみ締め、固まった。

「・・・なるほど・・・そういうことだったわけね・・・」

リナのその言葉に、ルキがぴくりと震える。

「こんの大バカルキぃっ!!・・・家出したのはそういうわけかっ!」

「・・・うっ・・・」

どうやら家出については言い返せないらしく、ルキは言葉に詰まる。

「と、ゆーわけだから罰として今夜の晩御飯当番はルキよ。
あれ、さっさとどーにかしちゃいなさい」

「・・・へ?」

リナのその言葉に、間の抜けた声を返す。

「『へ?』ぢゃあないわよ。ほら、とっととやるっ!
――できるんでしょう?」

勝気に笑って言われた言葉に、ルキは奇妙な表情を浮かべ、笑った。

「・・・ミカエル」

「何をする気だい?」

「あれ、いぢめていびってごめんなさいって1000万回謝らせるくらいやっちゃって。
もちろんそうなっても手は緩めずに」

「もちろん♪」

ルキの言葉に、心底楽しそうに答えるミカエル。

「は!?ってか決定かっ!?よくよく考えたらお前誰だ!」

魔王(仮)が抗議する。

「自慢していい?姉さん」

「もちろん!」

「なら、自己紹介♪
悪夢を統べる存在〔ロード・オブ・ナイトメア〕の部下であり、対を成す存在として作られた混沌神官〔プリースト〕ミカエルだよん♪じっまぁん!」

えっへん。と胸を張って言うミカエルに、ゼロスと魔王(仮)が凍りつく。

「・・・・・・って・・・・・・だったらルキさん何者ですっ!?」

「え?あたし?悪夢を統べる存在〔ロード・オブ・ナイトメア〕に決まってるじゃないの」

その言葉に、今度はリナが凍りつく。

「おぉ。そういえばどっかで会った気がしたのは、このせいか」

ぽんとのんきに手を打ったガウリイは、やっぱりのんきにそう言った。

「あ、父さん分かっちゃってた?さっすがぁ」

「はははははははっ」

「・・・だめ・・・事態についていけない・・・」

頭を抱えたのは、リナだけだった。
ゼロスと魔王(仮)はいまだに凍結中。
ミカエルとガウリイ、ルキは朗らかに笑いあっている。
シリアスはどこへ行った?

「さて、おふざけはこれくらいにして先に話を進めさせてもらうよ」

「・・・く・・・!」

不敵に唇の端を吊り上げるミカエルと、苦々しげに構える魔王(仮)。

「さてさてミカエルと魔王(仮)の対戦はどうなるものでしょうか実況、ルキでお送りしますっ!」

どこからかテーブルと椅子を引っ張ってきたルキが、いきなり解説を始める。

「魔王(仮)は、本名ザルムズ=ルーグレイ42歳。奥さんに逃げられた哀れな中年男です」

「うっわ。いきなり始めたし」

「本日のゲストは旧姓リナ=インバースことリナガブリエフ、そして夫のガウリイガブリエフと獣神官〔プリースト〕ゼロスです。
おおっといきなり魔力の小競り合いです。そこのところはどうなんでしょうね、ゼロス?」

「え?あー・・・魔力や総合的な能力で言えば、ミカエルさんの方が上ですね」

わかっているくせに話をふられ、律儀に答えるゼロス。

「おおっと魔王(仮)餓骨杖を取り出しました。しかも剣の形になっています!
さてこれはどうなるのか!?父さんお願いします」

「純粋に剣技で言ったら、魔王(仮)のほうが上だろうな。ほら、押されてる」

「なるほどなるほど」

「神官と名のつく精神生命体ははやっぱり剣の扱いには慣れてないわね。
けど、ミカエルのほうが力が強いのなら、たぶん彼が勝つでしょうね」

「ほう。母さん解説ありがとうございました。
・・・ミカエル!のんびりしてないでやっちゃって」

「はいはい」

剣を少しずつ身体をずらしてよけているミカエルが投げやりに返事をする。
その手に純白に光が集い――

ごぅん!

魔力と剣がぶつかり合い、爆発が起こる。
爆風に乗って間合いを取った魔王(仮)の餓骨杖はあっさりと折れるが、瞬時に再生。

「魔王(仮)、バカですね。中距離、遠距離戦はミカエルのほうが当然得意です」

ごがぁっ!

ミカエルの放った魔力球が次々に命中する。
・・・が、ダメージをおっても魔王(仮)は瞬時に回復する。

「ん〜。そろそろ、かな?」

「それでは解説とゲストは失礼します。んっふふふふふふっ♪」

『え?』

ルキがぱちんと指を鳴らし――景色が歪む。
そして、歪んでいた景色が固定された場所は、町の入り口。

「あっちはもうほっといていいでしょ」

――ごがぁぁんっ!!

森のほうが、盛大に爆発し、銀色の光が撒き散らされる。

「・・・で・・・結局どうなったわけ?」

「空間ごと爆砕して、後は混沌に引きずりこんで終わり♪」

「・・・ルキさん・・・・・・いえ、ルキ様」

恭しく、礼をとるゼロス。

「悪夢を統べる存在〔ロード・オブ・ナイトメア〕だからってわざわざ頭下げなくていいわよ。
・・・しっかしこの状態じゃ、金色の力を保有してる存在を狩る事なんて意味なくなっちゃうわねー」

ぽりぽりとほほをかくルキ。

「・・・意味がないって?あんた、それのせいであそこまでやってたんでしょ?」

「うーん。そうだったんだけど・・・ほら、タダでさえ、気があふれかえってたあの空間に穴が開いて、勢いよく力が流れ出しちゃったからね・・・大気に乗って、こう力が広がってたら、回収なんて無理よ無理」

はたはたと手をふるルキ。

「まあ、いいんじゃないかしら?ここが、特別ってことで」

くすくすと笑う。

「じゃあ、こんばんの夕飯お願いね〜♪」

「ええ!どうせだからぱあっとおいしいものを作っちゃうわ!それこそ異世界の珍味だろうよ何でもござれよ!」

言って、ルキは楽しそうに心の底から微笑んだ。






あとがき

エ:おおぅ!後はエピローグだけっ!

L:メシ食って終わり?

エ:そのとぅりっ!

L:・・・・・・・・・。
  あたしの料理がまずい、なんて設定だったら容赦しないわよ。

エ:まさか!リナじこみだし、だてにうん百億年も生きてる年増じゃ・・・

げごしゃぁっ!

L:あんた、ちっとも学習しないわね。と、ゆーわけで終わります♪



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28370Unbalance〜不均衡〜えぴろぉぐエーナ E-mail 2003/11/28 22:06:09
記事番号28368へのコメント



Unbalance〜不均衡〜
             えぴろぉぐ。


「・・・と、いうわけで。あたしが腕によりをかけた料理よっ!三人ともちゃんと食べてねー」

エプロンをつけたルキが、どん!と料理をお皿でたくさん運んできた。

「え・・・いやあの・・・ムシっぽいのとか軟体動物っぽいものが・・・・・・」

リナが出された料理の一部を見ていった。

「あ、それ?異世界の半分ドラゴンっぽいのがてべてるやつよ。味は保障するわ」

「お?なんかいい匂いだな。いっただっきまーす」

無謀にも、ガウリイがムシっぽいものに手を出す。

「あ、殻をわって食べてね」

「お、そうか?」

ガウリイはぎこちなく殻を割り・・・

はむっ。

「おお、えびっぽくてなかなかうまいな」

リナとゼロスが緊張した面持ちで見られているのを気にせず、そのまま食べた。

その言葉に、リナは恐る恐る軟体動物っぽいのに手を出す。

「・・・ん?なかなかいけるじゃない」

「あ、そう?だったら腕によりをかけたかいがあったわね!」

「・・・はあ」

ゼロスは無難にシチューらしいものに手を出した。

「辛っ!?」

魔族なのに、味覚が分かるらしく叫ぶゼロス。

「おっと、そろそろ焼ける焼ける」

ぱたぱたと台所のほうへと走り去り、しばらくして大皿に・・・なにやらなんかの肉っぽいものが・・・

「ゾゾ肉のヌブリヤ風味。いっちょ上がり!」

何だか、それはうぞうぞと動いていた。



たしかに――おいしかった。

それは認めよう。

だがしかし。
焼いても生きている動物を料理として出すのはやめて欲しい。


以上、リナの心情でした。





「料理って楽しいわね♪」

そう言った人が、居たとか居なかったとか。







あとがき

エ:山の幸、海の幸、異世界の幸。
  奇妙なものを奇妙な料理法で作ったりする。
  ちなみに料理ででてきたムシっぽいもの軟体動物っぽいものシチューっぽいものは、神坂一先生の『クロスカディア・風ワタル地ノ放浪者タチ』に載っていた物を引っ張ってきました。

L:・・・ゾゾ肉のヌブリヤ風味は?

エ:たぶん『えんさいくろぺでぃあ』に載っていた物だと思います。私持ってないんで確認できないけど。
  と、いうわけで。無事(?)Unbalance〜不均衡〜が終わりました。ようやくEncounter〜邂逅〜に本腰を入れられます。
  ああ、この作品がここまで立派になって・・・母さんはうれしいっ!(ほろり)

L:そのネタ前にやったでしょ。あんた高校生。それとも何?未成年でできちゃった結婚とか?

エ:うっわ失礼な!私まだ誕生日来てないから15歳っ!
  しかも笑えないネタをふらないで!

L:じゃあわらえるねたをつくりましょう。

エ:・・・はい?

ごがっ!どぼどぼどぼ・・・ざぼん。ぶくぶくぶくっ。

エ:ぼぶばべぼぼっ!?

L:さて、エセ物書きをコンクリづめにして海に沈めたところであとがきを終わりまーす♪



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28376Re:あぁっ!終わってるぅ!はるか 2003/11/28 22:44:23
記事番号28370へのコメント

しばらく過去ログ見てあそんでて、ふと『更新』を押す。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
はるか:あああああああぁぁぁぁぁぁぁッ!?
    終わってるッ!?
リナ:何大声あげてんのよ。もうすぐ終わりだとはわかってたんでしょ?
はるか:分かってましたけどぉ・・・・。なんか、あぁ、終わっちゃたや・・・・。ってかんじで。
リナ:でも、あんたの期待にある程度こたえてたんじゃない?
はるか:うんっ!最強L様、見たかったっ!!!!
リナ:最強好きねぇ・・・。
はるか:もっちろんっ!だからあんたがラグナブレードやギガ・スレや
    オリジナルの問答無用広範囲殺戮混沌呪文使うシーンはだぁ〜いすき♪
リナ:あぶな・・・。とことんあぶな・・・。
はるか:だ・か・ら、リナがL様のこと誤解してる奴前にピーンチ!になって、ギガ・スレ唱えて、
    L様と一時的に同化して、それに気づかない敵を威厳と圧倒的な力をもってして滅ぼす♪てなシーンが最も好き♪
    最近はおりじなるのほうにそれ入れようかとも思ってたり♪
リナ:いやもぉなんでもいいけどさ・・・。
   んで、満足?
はるか:うん!満足!!
リナ:んでもって・・・・
はるか:いやもうちょっと眠いから。
リナ:あれ?いつもは12時までへーきなか顔して起きてるじゃない。
はるか:なんか頭痛くてさ・・・・・・・。
リナ:ふーん。期末前に大変ねぇ〜。
はるか:そうなんですよ。だから・・・
リナ:それにしては、パソで遊んでるけど?
はるか:ぎぎくぅ!!そ・・・それは言わない約束なのです♪(汗)
リナ:まぁいいけど・・。悪い点とって親ゴマかすのに必死になるのはあんたなんだから。
はるか:と、ともあれそういうわけでレスを終わらせていただきますです。
リナ:それじゃぁね〜♪
はるか:ぐぅっどなぁいとぉっ!!


            ―――――――幕・・・・遠い山でふくろうがほぅほぅと鳴いている―――――――


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28381Encounter〜邂逅〜第一話エーナ E-mail 2003/11/29 02:23:49
記事番号28302へのコメント




次々にともるレッドランプ。
頭は半ばパニック状態。
計器はことごとく故障。
エンジンなどの推進システムや生命維持装置には損傷はあるが、故障してはいない。
しかし、ドッグに戻らなければ修理できる状況でもない。
だが、戻れない。
なぜか?
Answer――ドッグが急速に離れていっている。今の状態では、追いつくのは不可能。
時間がたてば立つほどお互いが離れるスピードは上がり、絶望的となる。

自分たちは、自分たちの住んでいた場所から引き離されてしまった。

何故、こんなことになってしまったのだろうか?



Encounter〜邂逅〜
            第一話



春うららかな朝の日差し。
宿屋の一階、食堂であたしは弟の言葉に引っかかりを感じていた。

「・・・ミカエル、今なんていった?」

あたしは顔を引きつらせ、目の前にいる、銀色の髪の美青年に尋ねた。

「うん、だからさ、銀河同士の衝突。あと、十数分くらいで衝突するみたい。
まあ、こっちの銀河のほうが規模が小さいから惑星を少し持っていかれるだけだよ。
たいしたことじゃないよね?」

「・・・・・・・・・・・・早く言えぇぇぇぇぇっ!!」

「あ・・・えっと・・・何か・・・まずかった?」

あたしの叫びにばつが悪そうな顔をするミカエル。

「んっんっんっんっんっん・・・・・・
さぁてここでクイズです。何故あたしは怒っているのでしょうか?」

「ええっと・・・僕らがこのことを姉さんに知らせなかったから・・・?」

僕らとは、他の三人の事も入っているのだろう。
ミカエルはあたしの気迫に押されながらも答えた。

「正解よ。じゃあ、第二問。この惑星は今特殊な状態になっています。ここから導き出される結論はなんでしょう」

「・・・・・・もしかして・・・多量のエネルギーによる特殊アストラル引力の発生?
ってことは・・・・・・何かが、引き寄せられるってこと・・・なのかなぁ・・・?」

「・・・大正解よ・・・ミカエルっ!」

ごすっ。

「はぶっ!?」

あたしのカカト落としが見事に決まり、ミカエルが床に倒れふす。

「急いで処理しなさい!・・・いいわね!」

「り・・・了解・・・」

あたしは一気にまくし立て、ミカエルに言い放った。






――同時刻――

「・・・そっちは?」

サミィは映像パネルの向こう側のレティシアに声をかける。

『スタンバイしたわ。カメラも回してる』

なにやらパネルを操作しながらそっけなく返事をするレティシア。

・・・ぴぴぴっ。

「あれ?音声だけの通信・・・何かしら」

電子音にて知らされたそれに、首を傾げるサミィ。

『・・・それならこっちにも来てるわ。チャンネル、切るわよ』

レティシアが言い、映像が途切れる。

『警告!全周波数にて警告!』

「・・・警告・・・?」

『特殊なエネルギー磁場が発生しているのを確認!全員、その場から退避してください!』

「・・・!
イーザー、急いでエンジン始動!」

「・・・無理だ」

「何で!?」

イーザーから返された答えに驚愕するサミィ。

「すでにこの船は・・・『特殊なエネルギー磁場』とやらによって囚われてしまっている。
そのせいかどうかはわからないが、エンジンが変調をきたしていて、無理に動かせば・・・爆発する可能性がある」

『全員、その場から・・・・・・ザザ・・・ガ・・・・・・・・・ピピッ・・・・・・』

繰り返し流れる音声にノイズが走る。

「ど・・・どういうこと・・・!?」

「わからん」

『周波数、調整完了。
この音声が聞こえる範囲の人に警告。あなた方はこちらのエネルギーに捕らわれました。落ち着いて聞いてください。
あなた方は、今から強制的にこちらの銀河へと移動する事になります』

「ちょ・・・!?何これ!?一体どこから通信が・・・」

『落ち着いて聞いてください。こちら、惑星テラ。
銀河の衝突により、こちらの惑星の特殊力場に、質量が少ない物質・・・宇宙船などが引き寄せられます。
繰り返します。あなた方は、こちらに引き寄せられます』

涼しい声での音声の連絡。

「えええええっ!?」

星々の群れが、こちらに近づいてくる。
それをモニターで見て取り・・・

「・・・・・・嘘」

サミィは呆然とつぶやいたのだった。


そして、冒頭。


――ごぅん!

「左舷、湾曲(わんきょく)による装甲の剥離(はくり)を確認!
・・・レティ、空気漏れてる!」

「隔壁作動!・・・一体なんなのよ・・・!」

レティシアは奥歯をかみしめ、誰にともなく毒づいた。

「こ・・・コントロール効かないよ!?」

「なんですって!?」

「なんか引っ張られてるし!でも、恒星の重力場じゃないみたい・・・
・・・あれ?」

「どうしたの!?」

眉をひそめるメニィに、レティシアが声をかける。

「引き寄せられてるのは・・・普通の惑星!
目の前の恒星系の第三惑星・・・惑星と恒星の距離・・・一天文単位(地球と太陽までの距離が一天文単位)っ!?」

示されたデータに驚愕するメニィ。

「・・・モニターに出せる?」

「うん。・・・出したよ!」

映像モニターに映ったのは、青い惑星。

「・・・昔の地球とそっくり・・・・・・」

レティシアは、息を呑んだ。






あとがき

エ:Encounter〜邂逅〜第一話。ようやくアップです。

L:あんたにしてはなかなか遅いわね・・・

エ:テストだったんで。書く暇が・・・

L:まだEncounterしてないような気がするんだけど。

エ:だからって、ここをプロローグに入れられるわけないし。

L:そうだけど・・・あたしの見せ場は?

エ:もう少し先です。

L:・・・・・・まさか・・・雑魚を蹴散らす場面書いて見せ場だなんて言わないでしょうね?

エ:げふっ!

L:闇六望破呪〔ルーン・オブ・ダークネス〕。

どどどどどどぉん!

エ:ふぎゃぅ・・・

L:それじゃあ、エセ物書きも沈黙しまくりやがったところで、またね〜。




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28400Encounter〜邂逅〜第二話エーナ E-mail 2003/11/30 03:35:34
記事番号28302へのコメント


天空より舞い降りし四つの魂。
その者ら、それぞれの思い、願いを持ち続ける者たちなり。
常に在りし『堕天使』のもと、思い、願いを確かにせん。

                     ニブス村 前村長の祖父著 予言録 第17巻 735項より――



Encounter〜邂逅〜
            第二話



灼熱の風が船体をなぶり、船が悲鳴を上げる。

「どぉしてこんなときに限って・・・!」

ばん!と制御卓〔コンソール〕を叩き、金色の髪を持つ、見た目17歳前後の少女――サミィはいらつきを声に出した。
その勢いでフレームが少しひしゃげたようだが、今はそれを気にしている場合ではない。

「・・・クイーンの装備も形無しというわけか・・・」

珍しく表情を歪ませたイーザーが、サミィに同調する。

「エンジン出力60%に低下・・・!船体を保って大気摩擦で燃え尽きないようにするのがやっとよ!
・・・再び飛びたてるかどうかは疑問ね」

「今はそれよりも、助かるほうが先決だ。
幸運とも言うべきか、外部の大気は窒素が66%、酸素が33%、二酸化炭素、アルゴンなどが1%・・・地球とほぼ同じだ。
外での活動も可能だろう」

「・・・幸運だったらもともとこんなことになってないわよ」

「だろうな・・・
・・・ん?」

「どうかした?イーザー」

「・・・特殊なフィールドが確認された。コースから見て・・・そこに突っ込むらしい」

「・・・どうなるか予想、つく?」

サミィはとりあえずたずねてみた。

「まず、外装はぼろぼろになるだろうな。エンジンも故障する。
落ちる場所は森か海か砂漠か・・・要するに分からないと・・・っ!?」

ごぅん!

「きゃあっ!?」

「・・・フィールドに突っ込んだ。船体の揺れが・・・激しい・・・な」

びりびりと船体が揺れ、サミィが椅子から転げ落ちる。

「もう、どーなるのよっ!!」

サミィは頭を抱え、叫んだ。






「・・・う・・・・・・」

黒髪の15歳前後の少女――メニィは短いうめきを発し、起き上がる。

「むぅ・・・いたい」

何事もなかったかのように起き上がったメニィは、倒れたレティシアを見て顔色を変える。
あわてて駆け寄り――

「・・・レティ・・・レティシア!おきて、レティシア!」

「・・・ぅ・・・・・・あ・・・?・・・メニィ?」

うっすらと目を開けたレティシアはぼんやりとした視界の中、相棒の少女の姿を見つける。

「レティ、痛いトコない?」

「・・・ちょっと・・・頭がずきずきする、けど・・・大丈夫みたいね。
メニィ、貴方は痛い所・・・いえ、調子の悪いところはない?」

上半身を起こし、レティシアは後頭部をさすりながら言った。

「ないよ。あたしはぜんぜん大丈夫」

先ほどとは打って変わってにぱっと笑うメニィに、レティシアの表情もほんの少し和らぐ。

「・・・船のライトはついてるみたいだけど・・・他の機能はどうなってるのかしら」

傾いた床に立ち上がり、レティシアはパネルをいじる。
レティシアの表情が曇る。

「・・・ダメ?」

「らしいわね」

とりあえず、扉の前に立ち、レティシアは横に思い切り力を込めて引っ張る。

「・・・この・・・っ!」

が・・・ががが・・・

なんとか一人が通れるくらいの隙間が開く。

「メニィ、大気は地球と成分が近いらしいから外に出ても大丈夫だと思うけど・・・来る?」

「うん!」

何がうれしいのか、メニィは微笑みながらレティシアについていく。

扉を順々に回り、どこか開けれるところは・・・と、探し回ったが、内部の扉ほど外の扉はもろくはなく、ことごとく開けるのに失敗した。
外壁に穴が開いた場所があったが、そこの部分の隔壁も丈夫にできており、開ける事ができない。
結局、ハッチを無理やりパワードスーツでこじ開ける事になった。

「よっ・・・と」

メニィが開かれたハッチから飛び降りる。
肩にはザックが下げられ、食料と、役に立ちそうなものが入っている。
レーザーガン、携帯ライト、分子振動ブレード、着火装置、閃光弾、毛布、登山用ナイフ、簡易コンロなど。
周囲が森だということで食料は少なめに。

「レティ、早くきなよ」

「え、ええ・・・
・・・って、ちょっと待った」

ハッチから顔を覗かせたレティシアが見たものは・・・

人、人、人。
なんというか・・・野次馬のそれであった。

「ん?どうかした?」

「・・・・・・その人たちが気にならないの?」

「だって、何言ってるかわからないもん」

「いや・・・そうじゃなくって・・・どうしてこの星に人間がいるのかって事よ!」

レティシアは叫び、メニィは首をかしげた。

「いやだって、いるのはしょうがないし」

ざわざわとざわめく周囲の人々。

「――OK.I’ll go there」

栗色の髪の、奇妙な姿をした小柄な女性がなにやら話した後、おもむろにこちらに歩み寄ってきた。

「Hello.Who Are You?」

女性がおもむろに話しかけてきたが、何を言っているのかさっぱり分からない。

「・・・んっとね、あたしメニィ」

「Pardon?」

聞き取れなかったらしく、女性は眉をひそめる。

「メニィ」

メニィは自分をさして名前を言った。

「レティシア」

ぴっとレティシアに指をさして、今度はレティシアの名前を言う。
それをきいて女性はにっこりと笑い・・・

「T’m Lina.Lina=Invarce」

「リナ?」

「Yes.Lina」

「・・・・・・うそ。意思の疎通できてるし」

レティシアは呆然とつぶやいたのだった。






あとがき

エ:英語です。適当に。苦手なんであってるかどうかは分かりません。
  ちなみに、
「――OK.I’ll go there」
    ↓
「わかったわ。あたしが行く」

「Hello.Who Are You?」
    ↓
「こんにちは。あなたたちは誰?」

「Pardon?」
    ↓
「何て言ったの?」

「T’m Lina.Lina=Invarce」
↓(注:ファミリーネームのつづりあってないかもしれません。適当に当てはめたんで)
「あたしはリナ。リナ=インバース」

「Yes.Lina」
    ↓
「そう。リナ」
  ・・・と、なります。

L:ちょっと!あたしが出てないじゃないのよ!

エ:いやだってルキも主役だけど、後の四人もそうだし。

L:・・・むぅ・・・!

エ:ついでに言うと、冒頭部の『ニブス村 前村長の祖父著 予言録 第17巻 735項より』と言うのは私なりに考えた『魔王降臨』のおちです。これだけたくさん書いてたんだから、一個くらいは当たっててもおかしくないだろう、と。別に村長のおじいさんが預言者だったりしたんじゃなかろうと思ったわけで。
  それでは、またお会いしましょう!



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28456Encounter〜邂逅〜第三話エーナ E-mail 2003/12/3 20:14:25
記事番号28302へのコメント


エ:あれぇ?なんか予定が狂ってきたぞ?
  公言してたのに、ゼロスがでばってるし・・・アメリアやゼル、レオンにセラーネなんて一言も出てこなくなりそう・・・
  本来の設定年齢よりルキの年が上になってるし・・・
  ・・・・・・ま、いーか。(よくない)
  と、ゆーわけで第三話、始めさせていただくでゴンス(←ヲイ)。



Encounter〜邂逅〜
            第三話

小鳥が歌いそーなひるまのあたたかい日差しのなか、街道にて。

「過去に行っちゃったみたい。てへっ♪」

「暴爆呪〔ブラスト・ボム〕(怒)」

ごがぁん!

「オノレは『てへっ♪』で済むとおもってるのかしら?あぁ?」

紺色のゆるいウェーブのかかった髪を持つ女性――アシュタロスのセリフを一言聞くなり、あたしは問答無用で吹っ飛ばす。
なんだか口調まで変わっている。

「ひーん・・・ごめんなさーい・・・」

「・・・で、どうしてそうなったかくらいは調べてあるんでしょうね?」

「はひ。それはもう。
どうやら、この惑星状に固まっている『力』が宇宙船の突入によって攪拌されて、まだ『力』がこの惑星にうまくマッチしてなかったので何らかの誤作動のようなものが起きてしまったようなんですよ。
で、突入した宇宙船の質量によってジャンプした時間が違うんです。
小さいほうは18年前の・・・リナ=インバースがルーク=シャブラニグドゥを倒したほんの少し後で、大きいほうは21年前、リナ=インバースとガウリイ=ガブリエフが出会う直前のようですね。
ちなみに、位置は小さいほうがゼフィーリアのゼフィール・シティ近郊の森、大きいほうは竜達の峰〔ドラゴンズ・ピーク〕のあたりです」

「・・・・・・厄介ね・・・・・・時をわたることはできるけど、見つからないようにするっていうのは・・・・・・」

自分の部下たちの性格から見て、ミカエルはトラブルを起こしそうだし、アシュはドジりそう。ベルゼはナンパしまくりで、ベリアルは寡黙だが、何かとトラブルをひきつけやすい。

「しかも、小さいほうがゼフィール・シティ・・・母さんと父さんに見つからないようにしなきゃなんないわね・・・」

あたしはうなって、しばし黙考し――
――うし。きめた。

「と、ゆーわけで過去の世界へレッツゴー♪」

「L様ぁぁぁっ!?そんな無茶なっ!
第一、今の世界は『力』が満ちているから内側からあふれ出す力を抑えなくても変わらないから肉体が保っていられるのであって、当然過去ではそういうわけには・・・!」

アシュが頭を抱え、叫びだす。

「いーじゃない。力押さえれば」

あたしは飄々と言い放つ。

「そんなことをしたら、肉体が原子分解しますよ!?」

「4年も我慢してたからでしょ?1年以上滞在する気はないわよ」

「・・・むぅぅぅ・・・」

なにやら悩みこんでいるアシュ。

「よし。言いたいこともないみたいだし・・・」

「あ、ちょっと待ってくださいよぅっ!
・・・L様、冥王〔ヘル・マスター〕程度の力で過去にいけると思ってるんですか?」

「うっ・・・無理ね」

・・・・・・忘れていた。いやほんとに。
今のあたしの力は冥王〔ヘル・マスター〕程度になっていて、この状態ではまず時をわたる事は不可能だ。

「せめて、私たち4人のうち誰かをつれて行って下さい。
そうすれば帰ることもできますし」

「・・・ったく・・・いいわよ。一度で送れる存在はどれくらいかしら?」

あたしは嘆息して譲歩し、その条件を飲んだ。

「転送させる相手の力量にもよりますね。
普通の人間ならばそれこそ数百人連れて行っても大丈夫ですが、今の状態の・・・混沌と力の切り離しを行っている状態のL様を送るとなると、自分自身とL様・・・それに、腹心の部下の神官・将軍クラスを一人、と言った所でしょうか」

「じゃあゼロスも連れて行くわ」

「・・・へ?どうしてですか?」

「竜達の峰〔ドラゴンズ・ピーク〕に行くんだったらあいつの顔がきくからよ。
アシュ・・・あんた、人間がただ単に『長老にあわせてくれ』って言われて通すと思う?」

「・・・それもそうですねー」

こっくんこっくんうなずくアシュ。

「でもさ、あんたたちはともかく、あたしは未来の『人間』ってことになってるのよね・・・それじゃあちょっと都合が悪いわ」

あたしはほんの少しうなり――

「・・・イブリース」

「はい?」

あたしがぽつりと行った名前に、アシュが首をかしげた。

「イスラム教における悪魔王。キリスト教の『ルシフェル』と同じく、人間を堕落させるといわれる天使。
火と煙のない炎から作られたとされ、その正体が精霊〔ジン〕という説もあるヤツよ。
異世界の神話の天使だから、ばれる心配はナシ。
あたしにぴったりよね〜♪」

「・・・・・・全ての闇の母であるあなたが、偽名を使うなんてそんなことしちゃっていいんですか?」

少しきょとんとした目でこちらを見るアシュ。

「え?あんたにぶちん?
混沌は『有』と『無』が混在する矛盾した空間よ?それをいまさら言ってどうすんの。
それに、あたし何度も嘘ついたことあるしぃ」

「ええええええっ!?」

カルく言い放ったあたしの言葉に、アシュは目をむいた。

「・・・・・・あんた・・・・・・・・・うん百億年あたしの部下やってきて気付かないなんて・・・・・・
お仕置きしたげるわ。後で」

「あぁぅぅぅ・・・・・・」

あたしの言葉に今度は泣き出すアシュであった。
こいつ百面相ね。うん。やっぱりからかうと面白いわ。
お仕置きって冗談なのにね〜。
をう。あたしって結構角丸くなってるわ。







「いったたたた・・・・・・」

むくりと身を起こすサミィ。

「・・・大丈夫か?」

覗き込んだイーザーは、相変わらず無表情であった。
大丈夫ではあると分かってはいるが、一応たずねてみたのだろう。

「腰がちょっと痛いけど・・・まあ、ほっといても大丈夫でしょ。
・・・それにしても・・・・・・・・・船、逆さま・・・」

「空中で回転して、そのまま墜落したようだからな・・・」

「・・・ドアがあんな高いところにあるわね」

サミィは首を曲げ上を見る。
ライトが足元から照らされているので変な気分だ。

「飛べば届くだろう」

「いや、今のは『ああ、ホントに逆さまになっちゃったんだな〜』って、意味なんだけど・・・」

「まったくだ」

イーザーはまったく気にせず、そういった。

「・・・まずは、外に出なくちゃね」

サミィは懐から棒のようなものを取りだし・・・

「シェイプシフト」

きんっ!

その言葉と共に、かん高い金属音を立てて刃が出現する。
――分子振動ブレード。

「・・・よっ!」

サミィは普通の人間にはありえない跳躍力で、天井――もとは床だったものの近くまで飛び上がる。

その剣をもった手が、数回動く。

とん。・・・がんがらら!

サミィは猫のようなしなやかさを持って、軽い音を立てて着地する。
扉であった金属片は、ブリッジをつなぐ通路の向こう側へと崩れた。

「それじゃ、行きましょうか」

「ああ」

短い返答を聞いて、サミィは通路へと飛び移る。それに続いてイーザーも。




見た事もない、大きな金属の塊が落ちてから数時間。
竜たちはあきらかに人工物であるそれの周囲を取り囲み、警戒しつつもざわめいていた。

がごん!

鉄の塊の一部が飛び出すように離れ、穴が開く。
ざわめいていた竜たちは、一瞬にして沈黙に包まれた。

ひょこっ。

中から現れたのは、16・7の少女の顔。
こちらを見て、固まっている。あきらかに表情が引きつっているのが分かった。

「・・・‐‐‐‐・・・!?」

少女が短く何かをつぶやき・・・竜たちは呪文ではないかと身体をこわばらせたが、数秒たっても何も変わらなかった。

そのとき。
竜達の中で一匹が少女のほうへとゆっくりと近づいてくる。
全体の中では中くらいの大きさではあるが、同じ色・・・金色の竜達の中では最も大きい事が見て取れる。

『人間・・・か?』

「・・・??」

その金色の竜――ミルガズィアは言葉が分からない様子の少女を見て取り、人の形へと姿を変える。
少女に走る、あきらかな動揺。
思わず少女は鉄の塊の中に引っ込み・・・今度は銀色の髪の青年が出てきた。
青年は無表情に地面へと降り立つ。

「‐‐‐‐、‐‐‐‐」

銀色の髪の青年は、自分たちの言葉でしゃべるがもちろん竜たちにはそれが分からない。

「・・・何を言っているのだ?人間よ」

ばさぁっ!

唐突に聞こえた、翼のはためき。
漆黒の年若い竜が、あわてた様子で着陸する。

《・・・長老!ゼロスと名乗る人間の男と、その二人の連れが・・・》

「・・・通せ」

「その必要はありませんよ、ミルガズィアさん。もう勝手に来ちゃいましたから」

にっこりといつもどおりに微笑みながらでてきたのは・・・ゼロスだった。






あとがき。

L:・・・後半あたしが目立ってないっ!

エ:次は目立たせるように努力しますから・・・

L:むむぅ・・・

エ:まあそれはさておいて。
  イブリースに関しては、あんまり気にしないで下さい。
  L様が偽名を使うにあたって、ぴったりなのはないかなと探して見つけた名前です。
  それから『混沌は『有』と『無』が混在する矛盾した空間』というルキのセリフ。
  ええ。そうなんです。少なくとも私のイメージではそうなっているので、嘘ついちゃってオッケー!
  と、いうことです。
  今まで書きそびれていました。すみません。
  ・・・すみませんついでにもうひとつ。
  ベリアルとベルゼバブの頭文字が、同じBでした。
  いまさらキャラは変えられないので、そのままにしておいてください。(こら)

L:・・・まさかルシファーの文字が間違ってるなんて言わないわよね?

エ:それは何度も確認しましたから。
  でも、ベルゼとかアシュとかベリアルはCD−ROMのBook shelf basic2000にはつづりが載ってないんですよぅ。
  一時期無謀にも天使とかそういうのをベースにしたオリジナルを書こうとしていた時がありまして、そのときにあさっていた飼料で見つけた悪魔の名前を適当に当てはめたんです。しかもうろ覚えだったからこんなざまに・・・!・・・くすん。
  そういえば、某漫画(世紀末に終わったとおもう)で、アシュタロスがボスキャラと出ていました。
  しかぁし!文献を見るとアシュタロスは女。こいつ男ぢゃん!
  しかも部下の三人娘からアシュ様と呼ばれまくり、男冥利に尽きるって言うのに世界を滅ぼそうとしたとかでもと部下(前世での)の主役にやられてぽっくり。
  ・・・あほだ。こいつ。しかも自殺祈願者ということが発覚。ますますあほだ。
  ちょーちょとほたるとはちさんの部下がかわいそう。
  これが何の漫画かが分かったら答えてみよう!(プレゼントはありません)
  それではさようなら〜♪



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28457Encounter〜邂逅〜すみなせん。エーナ E-mail 2003/12/3 20:17:36
記事番号28456へのコメント

すみません。
本当なら『Encounter〜邂逅〜第四話』と表記するはずのタイトルが、レスになっていました。
少々付け足したかったので『投稿する』を押してからもどって書き直したらタイトルをなおすのを忘れました。
まことにすいませんでした。

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28458Re:Encounter〜邂逅〜すみなせん。エーナ E-mail 2003/12/3 20:20:05
記事番号28457へのコメント

あああああっ!

すみ『な』せん

ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいっっ!!

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28468Re:削除・修正依頼にれっつごぉぉ!!はるか 2003/12/4 18:11:50
記事番号28458へのコメント

画面の下の方にある削除・修正依頼でお知らせすると、
まもなく一坪さんに直してもらえます♪(他力本願)