-魔法学園リラその5-魔沙羅 萌(5/26-21:53)No.2838
 ┗Re:魔法学園リラその5-松原ぼたん(5/29-20:07)No.2855


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2838魔法学園リラその5魔沙羅 萌 5/26-21:53

修学旅行、京都、奈良へ行っていました。あの『千手観音』が1000ぐらいあるところ、
あれは恐かったなあ。トモダチの『中身』だけちがくなっちゃったし。


第5話、妖狐目覚める〜火山と霧には御用心〜


ゼルガディスたちは今、『殺生石コース』の登山道にいた。
ゼルガディスたちは知らなかったが、意外と殺生石は観光名所になっているらしい。
富士見混沌学園でも去年から、小学生の林間学校の行われるコースに組み入れられているぐらいだ。
「ゼルガディスさん、あとどれぐらいでつくんですか?」
アメリアがゼルガディスに問い掛ける。
「そろそろ着くはずなんだが……」
ゼルガディスは言葉を濁した。
その理由は辺り一面の霧のせいだ。
山の天気は変わりやすい。とはいえいくらなんでも、一行が来たとたん霧が出たというのはいくらなんてもおかしすぎる。
「ねえ、あの霧の中、何かがいるような感じがするんだけど…気のせいかな?」
エマの言葉に、一向は気を磨ぎ澄ます。
「確かに…何かいるみたいね。動物霊のレベルアップバージョンみたいなのがいるみたいです。まあ、どこにいるのかって聞かれたらちょっと困りますが」
アグニはいっこうにそう伝える。
「決まってるじゃないですか、アグニさん!殺生石のあたりですよ!絶対!」
アメリアは胸のあたりで右手のこぶしを握りながら妙な力説を言う。
「確かにそうかもしれないけど、どうしてそうなるんだい、アメリアさん?」
ジーブリールはアメリアに問い掛ける。
「悪役って言うものはそういうものなんです!」
「へえ、そういうモノなんだ」
「ちょっと違うと思うぞ」
アメリアの言葉を真に受けるエマに対してゼルガディスは疲れた声でそう答えた。


――また、獲物が近付いてきたようだ……。
ソレは心の中でそう呟いた。
ソレは獲物の気配がしたので霧をはっていた。
ソレは太古の昔より、そこにいたもの。
ソレは何時の間にかココに置かれた者。
ソレはヒトの手により一度は『殺された』モノ。
ソレは白銀と白金の毛を持った妖狐…。
ソレは………


ジーブリールには、なにかが聞こえたような気がした。
それが何かはわからない。ただ、彼の直感は…予言の力はこう告げていた。
「みんな!ふせるんだ!!」
そう叫びつつ、ジーブリールはすぐそばにいたエマを抱え込みながらふせた!
ゼルガディスも反射的にかアメリアを押し倒しふせる。
アグニはなにを考えたのか4人の前に立ち、紅い壁を作り出す。
瞬間!
そう、5人がそう行動した瞬間だった。
アグニのはった結界を白い輝が貫いたのは。

〔続く〕

てなわけで、次回は《水竜王御取り締まりバージョン》でいくと思います。

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2855Re:魔法学園リラその5松原ぼたん E-mail 5/29-20:07
記事番号2838へのコメント
 おもしろかったです。

>あれは恐かったなあ。トモダチの『中身』だけちがくなっちゃったし。
 ・・・・それは怖い。
>「悪役って言うものはそういうものなんです!」
 アメリアってパターン好きなのね。
>アグニのはった結界を白い輝が貫いたのは。
 貫いたって・・・・凄いんじゃ。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。