-病は気から(前編)-白川  萌黄(5/28-23:02)No.2848
 ┣Re:病は気から(前編)-松原ぼたん(5/29-20:18)No.2857
 ┣病は気から(中編)-白川  萌黄(5/29-21:54)No.2860
 ┃┗病は気から(後編)-白川  萌黄(5/30-15:23)No.2866
 ┃ ┣Re:病は気から(中編)(後編)-松原ぼたん(5/31-13:25)No.2876
 ┃ ┃┗Re:病は気から(中編)(後編)-白川  萌黄(6/2-15:52)No.2913
 ┃ ┗Re:病は気から-里月(6/16-22:02)No.3097
 ┗ゼロフィリぃぃぃぃぃ☆☆-栗夢(6/2-05:46)No.2909
  ┗Re:ゼロフィリぃぃぃぃぃ☆☆-白川  もえもえ(6/2-22:05)No.2916


トップに戻る
2848病は気から(前編)白川 萌黄 5/28-23:02

「くしゅんっ!」
ベットの中で、フィリアは小さくくしゃみをした。
体温38℃、頭痛・腹痛・鼻炎に気分不良と、ここまでくれば、フィリアが今どのような状態にあるかおわかりになられるであろう。
そう、フィリアは風邪をひいてしまったのだ。それも夏風邪に。
「こんな時に限ってあの二人はいないんだから・・・」
『あの二人』とは、もちろんグラボスとジラスの事である。
昨夜出ていったきり、二人とも戻ってこないのだ。
ふと窓の外を見ると、子供達が楽しげに走り回っていた。
フィリアはため息をつくと、そっと目を閉じた。

熱い、痛い、苦しい・・・・・・。
ああ、神よ、どうして私がこんな目に合わなくっちゃいけないのでしょうか?私が何かいけないコトでもしたでしょうか?
やってしまったとしたら、一昨日のグラボス夕食に間違ってトリカブトを入れてしまった事ですか?
それともその夜ジラスを泥棒と間違えて、半殺しにしてしまった事ですか?
どちらにしても悪気はなかったんですぅぅ〜〜〜・・・。

額にひんやりとした冷たいタオルが置かれたのを感じ、フィリアはうっすらと目を開けた。
「あ、起きました?」
そこにいたのは、グラボスでもジラスでもない。
にっこりとフィリアに笑顔を向けたのは、他でもない、獣神官ゼロスであった。
「ゼロス!?・・・ごほっ、ごほごほっ!」
「ああ、ほらほら、病人は大人しく横になっていた方がいいですよ」
「な・・・んであなたが・・・ココに・・・?」
「え?いえね、なんかこっちの方から美味しそうな気の匂いがしたので・・・。いやーホントごちそうさまです、フィリアさん」
「???」
ゼロスはタオルを濡らして、またフィリアの額に置いた。
今は何をしても体力を消耗するだけなので、フィリアはじっと大人しくしていた。
「でもこの季節に風邪ですかぁ。夏風邪はなんとかがひくって言いますよね」
ぎろりとフィリアがゼロスを睨む。
「でも安心して下さい、僕が今日は一日中看病してあげますから」
「はい?」
フィリアの顔に、怪訝な表情が浮かぶ。
ゼロスは椅子から立ち上がった。
「さて、じゃあフィリアさんのためにお粥でも作りましょうかね」
「え゛ッ!?」
フィリアの顔から、さーっと血の気が引いてゆく。
ゼロスは袖を捲り上げながら、台所へと降りていった。
「嫌な予感・・・」
そんなフィリアの不安を他所に、ゼロスは早速お粥作りに取り掛かった。
続く・・・んですね。

初投稿です!
・・・しっかし文章力ないですねぇ。このごろ小説読んでなくて・・・。
このネタを思いつかせてくれた友達のSには、もう感謝、感激雨アラレです。
早く風邪が治るといいんですけど・・・。その友達のね。

トップに戻る
2857Re:病は気から(前編)松原ぼたん E-mail 5/29-20:18
記事番号2848へのコメント
 おもしろかったです。

> そう、フィリアは風邪をひいてしまったのだ。それも夏風邪に。
 今年はたちが悪いっていいますよ(毎年言われてるけど・笑)。
> どちらにしても悪気はなかったんですぅぅ〜〜〜・・・。
 ・・・・いや、だからって・・・(^^;)。
> 「え?いえね、なんかこっちの方から美味しそうな気の匂いがしたので・・・。いやーホントごちそうさまです、フィリアさん」
 かなり苦しかったのね、フィリア。お大事にー。
> 「嫌な予感・・・」
 同感。
>・・・しっかし文章力ないですねぇ。このごろ小説読んでなくて・・・。
 お上手ですね。
>早く風邪が治るといいんですけど・・・。その友達のね。
 お大事にとお伝え下さい。

 続きを楽しみにしてます。がんばって下さい。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

トップに戻る
2860病は気から(中編)白川 萌黄 5/29-21:54
記事番号2848へのコメント
ぐつぐつぐつぐつ・・・・・・

「えーっと、確かこれを入れて・・・ついでにこれも入れちゃいましょう」
次から次へと、ゼロスはその辺の物を鍋に放り込んでゆく。
それはもう既にお粥と呼べる物ではない。
「この赤いのも入れちゃいましょう」
棚の奥にあった見るからに怪しげな赤い物体を、ゼロスはどぽんっと鍋の中に入れた。

チュドォォォォォォォォンッッッ!!!

「なッ・・・何ッ!?」
突然の爆発音に、フィリアはがばっと起き上がった。
下の階から、黒煙がもうもうと上がってくる。
その中から、ひょっこりとゼロスが姿を見せた。
手には、深皿に盛られたドス黒い『お粥』がある。
あまりのグロテスクさに、フィリアは吐き気がした。
「見た目はちょっとアレですけど・・・」
お世辞にも良いとはいえない。
ベッドの隣の椅子に座って、ゼロスはぐちゃりとスプーンでお粥を掬い取った。
「さ、遠慮しないで。あ――ん」
「いえ・・・いいです・・・本ッ当に」
部屋中に異様な匂いが漂う。
フィリアの吐き気はますますひどくなった。
「き・・・気分が優れませんので・・・うッ・・・」
「そうですか?まぁ無理に食べろとは言いませんけど」
心底ほっとして、フィリアはベットに横たわった。
めちゃくちゃになってるであろう台所の事を考えると、また頭も痛んだ。
何故ゼロスがこんな事をするのか、皆目見当もつかない。
タオルを取り替えてくれたり、汗を拭いてくれたり、・・・お粥を作ってくれたり。
一日中看病をすると言っていたけれど、・・・何か企んでいる・・・のか。
「あの・・・・・・」
「はい?」
「なんで・・・こんなに・・・してくれるんですか?」
「何をですか?」
「ですから、その・・・いろいろ・・・」
「ああ、フィリアさんはやっぱり元気な方がいいですから。早く治ってほしいなぁ・・・と」
フィリアは信じられないという目つきでゼロスを見た。
「あなたにそんな『心』があるとは知りませんでした。・・・しかも私に対して」
ゼロスはふっと笑ってフィリアをじっと見下ろした。

あれ?中途半端な続く・・・。




トップに戻る
2866病は気から(後編)白川 萌黄 5/30-15:23
記事番号2860へのコメント
ゼロスはフィリアの額に手を当たまま立ち上がった。
「熱は下がってきましたね。咳もなくなってきたし。これでちゃんとお薬を飲んで、ぐっすり眠っていれば明日の朝には元気になっていますよ」
ばさりとマントを羽織ると、ゼロスはベットから離れた。
「・・・行く・・・んですか?」
「はい。・・・そんな寂しそうな顔しないで下さいよ。帰りづらくなるでしょう?」
「そんな顔してません!・・・早く私の目の前から消えて下さいっ!!」
フィリアがぷいっとゼロスに背を向ける。
やれやれといった感じで、ゼロスはフィリアの肩に手を置いた。
そろりと、フィリアがゼロスを見上げる。
「また明日来てあげますから」
そう言うと、ゼロスはちゅっとフィリアの唇の端にキスをした。
「△■○☆¶♂×〜〜〜〜ッッ!!!」
フィリアの顔が真っ赤に染まってゆく。
「じゃあごきげんよう、フィリアさん」
口をぱくぱくさせているフィリアを残し、ゼロスはすっと消えてしまった。
「・・・・・・っく・・・」
フィリアはタオルを掴むと、ごしごしごしっと口の端を拭きまくった。
その横では、あのドス黒いお粥が、まだ湯気を立てている。
もしかすると、あれもこれもぜーんぶ、ゼロスのイヤガラセだったのかもしれない。
「ふぅ・・・・・・」
ため息をついて、フィリアは窓の外を見た。
空の色はすっかり茜色に変わり、子供達はそれぞれの家へと走っていった。
ぽっと家々に明りが灯り、夜を迎えようとしている。
「姐さーん!!」
聞きなれた声。ジラスとグラボスだ。
あの二人が台所を見たらどうなるだろう。
「ふふっ・・・」
小さく笑って、フィリアは再び目を閉じた。
今度目を覚ましたら、あの人は私の隣に座っているのだろうか。
やがて、台所から二つの悲鳴が聞こえてきた(笑)

終わりん。

なんかイキナリ出てきてイキナリ帰ってしまったゼロス君でしたね。
キスの時、唇にいっちゃおっかな〜とも思ったんですが、なんとなくやめました。
もうちょっと文章力ついたら、もっかいゼロフィリ書きたいな。
次はちゃんと話に合ったタイトル考えます。

トップに戻る
2876Re:病は気から(中編)(後編)松原ぼたん E-mail 5/31-13:25
記事番号2866へのコメント
 面白かったです。

>棚の奥にあった見るからに怪しげな赤い物体を、ゼロスはどぽんっと鍋の中に入れた。
 怪しげなって・・・・食べ物なの?
>「ああ、フィリアさんはやっぱり元気な方がいいですから。早く治ってほしいなぁ・・・と」
 それはそうかも。
> そう言うと、ゼロスはちゅっとフィリアの唇の端にキスをした。
 あらららら(笑)。
> もしかすると、あれもこれもぜーんぶ、ゼロスのイヤガラセだったのかもしれない。
 あははははは。
> 今度目を覚ましたら、あの人は私の隣に座っているのだろうか。
 あり得るかも。神出鬼没だから。
> やがて、台所から二つの悲鳴が聞こえてきた(笑)
 お気の毒・・・・・。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

トップに戻る
2913Re:病は気から(中編)(後編)白川 萌黄 6/2-15:52
記事番号2876へのコメント
> 本当に面白かったです。
え?ホントですか?うれしいです〜(T▽T)
もっとゼロフィリ書きたいんですけど、ネタが・・・。
また何か友達が思いつかせてくれたら、何か書いてみます。
ちなみに、友達の風邪はまだ治っておりません。
> ではまた、ご縁がありましたなら。
読んでくれてありがとうございました。

トップに戻る
3097Re:病は気から里月 E-mail 6/16-22:02
記事番号2866へのコメント
白川萌黄さん、はじめまして〜。
最近よーやく、過去記事を読み終わって、現在のページにたどり着いた里月ともーす者です〜。以後よろしく♪

>やってしまったとしたら、一昨日のグラボス夕食に間違ってトリカブトを
>入れてしまった事ですか?
>それともその夜ジラスを泥棒と間違えて、半殺しにしてしまった事ですか?
フィリア……いったい何やってんだか……
しかし、毒飲んだり半殺しにされたりしてるのに、翌々日には出かけてるって…(汗)
すばらしい生命力(笑)

ゼロスとフィリアの会話については何も言えません〜〜。
言うと、暴走する(笑)
キャーとか、うおぉぉぉとか奇声を発することになるので(笑)

>「さて、じゃあフィリアさんのためにお粥でも作りましょうかね」
ああああ……ゼロスの料理……(((((^^;)

>「え゛ッ!?」
>フィリアの顔から、さーっと血の気が引いてゆく。
気持ちはわかる。

>「この赤いのも入れちゃいましょう」
>棚の奥にあった見るからに怪しげな赤い物体を、ゼロスはどぽんっと鍋の中に入れた。

>チュドォォォォォォォォンッッッ!!!
なんで台所に爆発物が……何か科学反応おこした……?

>ベッドの隣の椅子に座って、ゼロスはぐちゃりとスプーンでお粥を掬い取った。
この、『ぐちゃり』って、表現は、そのお粥の気色悪さを表現してて良いです(^^)
――――って、変な感想。
>「なんで・・・こんなに・・・してくれるんですか?」
くくぅ〜、なんか、このフィリア素直☆ 熱のせいかなー☆☆

面白かったです♪
くふふふ……ゼロフィリ……ゼロフィリだ〜〜嬉しいいぃぃぃっ!
私はいまでこそ、ゼロゼラやゼロリナにも手を広げてますが、いっちばん最初はゼロフィリだったんですよ〜うぅぅっ☆
まー、なにかと風当たりの強いカップリングですが……。
また、書いてくださいね〜。楽しませて頂きました。
でわでわ。

トップに戻る
2909ゼロフィリぃぃぃぃぃ☆☆栗夢 6/2-05:46
記事番号2848へのコメント
きゃぁ〜〜〜〜〜〜。
きゃぁ〜〜〜〜〜〜。

いいデス!いいデス!すんっごくいいデス!
だって、実は私はゼロフィリ・フリークだものっっ!
しかもゼロスってば・・・ちゅっ・・・って・・・くっくっくっ。
また書いてくださいね!
ここにレス付けてない人でも、ゼロフィリ・フリークは
いっぱいいるんですよん!
私が知る限りでは、全国に1500人(真面目な話)

んじゃ!

トップに戻る
2916Re:ゼロフィリぃぃぃぃぃ☆☆白川 もえもえ 6/2-22:05
記事番号2909へのコメント
あらら?栗夢さん?お久しぶりのよ〜な・・・。
>きゃぁ〜〜〜〜〜〜。
>きゃぁ〜〜〜〜〜〜。
>いいデス!いいデス!すんっごくいいデス!
うをッ!?こ、興奮してマス??
>だって、実は私はゼロフィリ・フリークだものっっ!
>しかもゼロスってば・・・ちゅっ・・・って・・・くっくっくっ。
>また書いてくださいね!
はいです。
>んじゃ!
また見てやって下さい。