◆−All was Given 〜前書き〜−久賀みのる (2004/1/1 20:01:20) No.28900 ┗All was Given 〜7〜−久賀みのる (2004/1/1 20:03:23) No.28901 ┗TRPGならボコられますね(汗)−エモーション (2004/1/2 18:56:26) No.28911 ┗実は体験済み罠があります(爆)−久賀みのる (2004/1/2 21:19:26) No.28913
28900 | All was Given 〜前書き〜 | 久賀みのる E-mail URL | 2004/1/1 20:01:20 |
謹賀新年一月一日。皆様どのようなお正月をお過ごしでしょうか。 ひたすら寝正月を満喫しながら久賀みのるでございます。あけましておめでとうございます。 ……とは言ったところで、こちらの作品には正月も何もあったものでは無いのですが(をい) 年末はそれなりに修羅場でしたが、何はともあれ、締め切り破りは免れました。 「All was Given」、第七章をお届けにあがりました〜。 今回は容量控えめ15KB、約7500文字となっております。 今回は削る必要も無くて気楽でした。 ……というよりはむしろ、いったん削った状態で書き出してしまうと、増やしづらいものですね〜(こら) 年末年始で見るテレビの無い時などの暇つぶしになれば幸いです(笑) なお、前回と同じく、「宣伝レス」、「対談型レス」、「全文引用レス」はご遠慮願います。 またあらすじなどは書いていませんので、先月分までの話を読みたい方は、 著者別の「のりぃ」のリストからとんでくださいね。 いつものごとく長い前書きに付き合って頂いてありがとうございます。 それでは、本文をどうぞ。 |
28901 | All was Given 〜7〜 | 久賀みのる E-mail URL | 2004/1/1 20:03:23 |
記事番号28900へのコメント All was Given 〜Tramp Trap Trip!!〜 「っだあああああああっ!!沈めやぁぁボケぇぇぇぇ!!」 罵声と共に繰り出されたデューンの斬撃が、背後に迫っていた脅威 ――ローリングストーンを両断する! 間髪入れず、足場の悪さをものともせずに、跳ぶようにして後ろに下がる。足が地面に着くより早く、クレイスの呪文が完成した! 「――電よ磁よ雷よ神命により 我が名に従い 彼(か)の者を撃て ウスアサギ!!」 ぎゅぉぉぉぉぉん!! 今まさに二つに分かたれたまま転がりだそうとした大岩が、雷陣の中であっという間に削り取られて割れていく。単純に破砕するだけならばいちいち陣など敷かずに爆砕した方が早いのだが、狭い通路の中で大岩を爆砕すると、スピードをむしろ加速された形で破片が突き刺さる場合があり危険である。最大威力で破片が残らないようにしてもいいが、魔力がもったいない。よって今回クレイスは、電撃よりもむしろエネルギーに重点を置き、球形力場で岩を周囲から削ることにした。要は、これ以上転がって来なければいいのである。 なにやら程よく削れた岩がいびつな形で止まった時、ちょうどデューンが着地した。足元がそれなりに急な下り坂になっているため、足首と膝とで丁寧に重心を調整する。 岩の様子を確認する。さっきまでは通路をぎりぎり一杯まで使う一つの丸岩だったのが、自分の身長と同じぐらいの二つの岩になっていた。 「……まだ割っとくか?」 「んー、もう転がってこないならいーんじゃないかな〜」 状況を説明するならば、「罠」、という一語に尽きる。 狭い下り坂の通路の上から、大岩が転がり落ち、押しつぶしに来たのである。逃げるよりも粉砕したほうがいいとのとっさの判断で、二人掛りで破砕した。一度デューンが岩を両断したのは、魔法だけでは安全な大きさにまで削りきれないからだ。一見すると単純で、ありがちな罠のように見える。 「……ところでさ、デューン、その着地位置選んだのってわざと?」 「わざとって何がだよ?」 クレイスの質問の意図が読めないデューン。クレイスはそれを見て、説明するよりも早いと思ったのか、つかつかとデューンの横に来て、伸縮棒で床を叩き始めた。 こん、こん、けいーん、けいーん…… 途中から、やたらに軽い音がする。軽い音がするというのはつまり、床が薄く、なおかつ下に音を反響する大きな空洞があると言う事であり、早い話。 「……落とし穴かよっ!!」 「もーちょっと後ろに着地してたらまっ逆さまだね〜。いやー危ない危ないっと」 思わず大声を出すデューン。クレイスも、平然とした風を装いながら、冷や汗が一つ浮いている。何せ彼自身も、気がついたのは立ち止まった後である。岩から逃げるのではなく破砕するというデューンのとっさの判断がなかったら、どうなったやら。 一見普通だが、実の所極めて繊細かつ凶悪な罠だった。もっとも、落とし穴というのは人が通る所に作るのが常道である。その点では、ローリングストーンからの逃げ道に設置しておく、というのは間違った配置では無い。むしろ、下手に狼用のトラバサミでも置かれたほうがまずい。 その辺の機微はデューンにしろクレイスにしろ、よくわかっている。 「が――――っ!! いい加減にしろよコラぁ!?」 ……わかっているはずなのだが、デューンが切れた。 だがこの状況では、無理もないといえば無理もないかもしれない。 「ドアに鍵がかかってんのは普通だよ! んでその鍵がリドルの答えってなってんのもまあ王道だよな! 書いてあんのが古代文字ってぇのも俺でも読める程度だったから許すし、引っ掛け問題だったってぇのもまあそんな時代もあったかなとか流してやらぁ!! けどよ!! 正しい答えを入れたら鍵が開いて、そっちの通路に行ったら罠が発動して、元の部屋にも戻れねぇ上罠が二段構えでほぼドツボ確定ってぇのはどーゆー魂胆だ!? 責任者出てきやがれぇぇぇぇぇっ!!」 「ぜーっ……ぜーっ……ぜーっ……」 「デューン? あんまりやってると無駄に体力消費するよ?」 彼女は思った。 随分とよく叫ぶ男だ、と。 その後の道のりもまた、熾烈を極めた。 鍵穴を覗くと吹き出るからし水。 部屋入り口に仕掛けられた回転床に落とし穴。 バカにされたとしか思えない降って来る金だらい。 知恵に勇気に根気に友情。ノリに惰性に負けず嫌い。情け容赦も身も蓋も無い、数々の困難乗り越えて。 彼らはようやく、最下層の扉の前にいた。クレイスが手早く罠と鍵をチェックし、扉に耳を当てて中の様子を聞き取る。 「罠も鍵も無い……中に一人いる。歩いてるね」 洞窟最下層で、戸惑った様子もなく歩く人間。多分このトラップダンジョンの製作者だろうことは容易に想像がつく。 「気づかれた様子は?」 「こっちに気づいてるならもう少し慌てるか待ち構えるかすると思うな」 「……じゃあ不意が打てるな……」 「……デューン……その笑い方怖いんですけど……」 不穏な空気を漂わせつつ、小さな声で確認を終え、手早く位置を変わる二人。クレイスがドアを開ける側、デューンは不意打ち突撃を敢行する側である。 視線でタイミングをうち合わせ、クレイスが扉を開け放つ! 「全員動くなぁぁぁぁぁっ!!」 ――マニュアルどおりの警告だが、言いながら引き扉の影に遮蔽を取っているあたり、微妙に見た目が情けない。 さらに、そこにデューンが突貫をかける! 「 命(たま) 取ったりゃぁぁぁぁぁあっ!!」 ――全くもって王宮兵士のセリフではない。 「なっ何だっ!?」 そして、部屋の中にいた人影は、とっさに手近なレバーを引き倒す! がらららららららららがしゃんっ!! 即座に上からシャッターが下りてきて、部屋の向こうとこちらとが遮断された。 「うおっ!? 壁が降って来た!?」 「降って来た!? じゃねー!! その程度の防犯設備はこの研究所には標準装備だぜこの強盗め!!」 「誰が強盗だ!? 誰がっ!!」 「てーめーえーらーだああああああっ!!」 絶叫と共に、がん! がん! がん! と、向こうからシャッターを叩く音が聞こえる。 「人様の家に勝手に入り込んで革新的なトラップを全部はずした挙句に人影見るなりいきなり斬りかかってくるなんざ、強盗以外の何もんでもねーだろーがーあああ!!」 「ぅるっせぇあの偏執的罠の何処が革新的だってぇんだこぉの責任者っつかむしろ変態トラッパー!!」 こちらも、がん! がん! とシャッターを叩きながらデューンが返す。なかなか間抜けな光景である。 「ドアノブ握ると酸が噴いてくるわ! 落とし穴はやたらとパカパカ開くわ! トラバサミの罠を飛び越えていこうとしたらその先の地面がいきなり消失するわ!」 「革新的だろーが!? 作っててひじょーに楽しかったぞ!!」 「じゃああれか!? 正しい答えを入れたらローリングストーンの罠つき通路にご案内ってヤツもてめぇの趣味か!?」 「バカ正直なだけじゃ世の中渡ってけねーんだよ! 人生勉強だ感謝しやがれ!!」 「んじゃあ部屋のど真ん中に催涙ガス噴出のトラップスイッチを仕掛けて、真ん中歩かなきゃ踏まずに済むなと思ってたら、いきなり向こうから意味も無くちっこいアイアンゴーレムが走ってきてスイッチポチっとなっと押してまた走り去っていくっつーのも!?」 「ダンジョンの中にいるのがてめーらだけだと思うなよ!?」 「本気で死ヌルかと思ったじゃねぇか!!」 「非致死性の罠でどー死ぬ気だ!? てめーは心臓麻痺寸前のじーさんか!?」 「ん? 非致死性?」 「おう。オレの趣味でな。ってーかあんだけ罠があるんだから気づけって。」 「どーやって気づけってんだ?」 「罠にはまって死にかける場面になったら気づく。死なねーから。」 「あ―――ほ―――か―――――――!!」 「じゃあはなっから作動させんじゃねーよバーカ!!」 がんがん! がんがん! がんがんがん!! がんがんがんがんがんがんがん!!! ――クレイスの見た所。 事態はかなり馬鹿馬鹿しい方向に進んでいるようだった。 「……で、だ。」 いい加減デューンがシャッター叩きにも疲れ、クレイスが騒音に飽きた頃。 向こうでもやはり飽きたらしく、かなり疲れの残る声がシャッター越しにかかった。 「……お前ら、一体何しに来たんだよ? まさかシャッター叩きに来たとか言わねーよな?」 「どんな暇人だよそれ」 「いや単にお前らがどーゆーヤツらか知らねーからバカ言ってみただけだけどよ」 その声と共に、がしゃん、とシャッターが揺れる。どうもシャッターに寄りかかったらしい。 「いや……」 そこで、ようやっと本来の目的を思い出す。逆に言うなら、今まで忘れていたのだ。 「ふもとの街にいたときに妙な音を聞いた。で、その音の原因を追いかけてきた。以上。」 「そんだけかよおい。」 「そんだけだよボケ。」 双方、かなりやる気が失せている。ちなみにクレイスはもうすっかりやる気をなくして壁際に座り込んでぼーっとこちらを眺めているだけである。 「で、何か知らねぇか?」 「んー、心当たりはねーわけでもねーけどよ…… シャッター開けるなり斬りかかって来ねーだろーなてめー」 「やんねぇよ。もう。いー加減疲れたしよ」 「そーか。んじゃ開けるわ。そこどいとけよー危ねーぞー」 セリフと同時に、がらがらがしゃんっ!と、勢いよくシャッターが引き上げられる。 「んー、やっぱ動作 速えー方がいいな。スカっとしてよ」 レバーに手をかけたまま、今までシャッター越しに話していたそいつが言う。さっきは人影をよく確認もしないで突っ込んだので、きちんと見るのはこれが初めてだ。 背が高い。デューンも年齢平均よりは高いが、それよりさらに頭一つ弱違う。話し方から15〜18歳程を連想していたが、見た感じ彼らより5つ以上は上のようだ。赤茶の目に、額を押さえる鮮やかな緑のバンダナ。背中に流れる癖のある赤毛にはきちんと櫛が通っておらず、ポケットには何やらやたらとたくさん物が詰め込まれている。右手に持った良くわからない形状のロッドらしきものと、何よりつなぎの作業着の上から白衣を羽織るという格好が、あからさまに怪しかった。 「……何だお前」 「何だお前ってお前こそ何なんだってセリフだぞコラ。どーゆー意味だ」 そう開き直って言われ、逆にデューンが困る。見た目が怪しいと思ってとりあえず言ってみただけなのだ。 「いや、どーゆー仕事やってんだ?」 「んー……」 何とか穏便にそう言いなおすと、そいつは軽く考える様子を見せたが、にやりと笑って指を一つ立て、 「遺失技術魔術師 (ロステクマジシャン)ってとこでどーよ?」 「は? 何だよそれ」 ……どうも、会話が微妙に噛みあっていない……というより、成り立っていない気がする。 「いや、説明するより見たほーがぜってー早えーよ。いいからついて来な」 姿を見せたらますます正体がよくわからなくなったそいつは、あっさりと背中を向けて壁に開いた狭い階段を降りて行った。 何となく、顔を見合わせるデューンとクレイス。 「……なあクレイス、どー思うよ。あれ。」 「……悪い人間じゃあないと思うよ。 性質はめちゃめちゃ悪そうだけど」 「あー! そーいやーよー」 階段下から聞こえてくる声は、こちらの都合などお構い無しである。 「オレ、マック!「遺失技術魔術師 (ロステクマジシャン)のマックっつーのよ! 何ならマック・ザ・フリーバードの方で呼んでくれてもかまわねーけどよー」 何となく、今は何を言っても無駄な気がしたので、彼らはとりあえずその階段を降りることにした。 降りていった先の洞窟には、これまた奇妙なものがあった。 一言で言うなら、鋼鉄製の舟だろう。だが、どう考えても形が変だ。奇妙に小さく丸っこく、漕ぐべきオールもはためくべき帆も、無論船籍もでていない。そもそも単純に考えれば、全部鉄で出来ているものが浮くのかどうかも謎なのだが、それは海底洞窟につながっているらしい海面に、実際浮いているのだ。 「……何だよこれ」 「潜水艦。」 マックの答えは簡潔すぎて、全くわからない。 「多分これの原動力に使ってる『超伝導クリティカルボイラー』の作動音が洞窟内に反響してふもとまで聞こえたんだろ。中に組み込んじまえばそうやかましくもねーんだけどよ、Rumbleケーブル接続とエーベル力場の保全作業が面倒だから取り外しっぱでやったのが……」 「いや、何言ってるか全然わかんないんだけど。 えーっとさ、『せんすいかん』ってーのは、言葉どおりに『水に潜る船』なわけ?」 クレイスが聞く。何せ、説明されない事には何もわかりそうにないのだ。説明されてもわかるとは限らないが。 「おう! 言っちゃあ何だが、古代文明じゃあ割と有名だった乗り物だぜ? 割と原形を残してそーな感じの遺物があったんで、補修してみたわけよ。 これさえありゃあだな、時化も嵐も知ったこっちゃねー、悠々島と大陸を行き来できるってぇ寸法さ!」 「へー。」 「……何だよリアクション少ねーなー……張り合いがねーぞ」 「いや、なんか良くわかんないし。それって沈まないわけ?」 「んあ? 沈むって言やー海に潜るわけだから沈んでるんだろーが…… 溺れるかっつー意味なら溺れたりしねーよ。酸素ボンベだって余裕持たせてあるしよ」 「だからその『さんそぼんべ』ってのはまず何さ?」 「……そっから説明せにゃならんのか……」 微妙に食い違いを続ける会話に、突如デューンの声が割って入る。 「お、おい、クレイス! これ、大変だぞ!?」 「何どーしたのさデューン!?」 「これ鉄じゃねぇ! 全部 遺失金属(ロスト・メタル) で出来てやがる!!」 「マジぃぃぃぃっ!?」 「お前ら……驚くポイントはそこかよ……」 微妙に淋しげなマックをよそに、一度にヒートアップする彼ら。 「どっどーしよう!? こんなに一度に見つかるもんなのかな!?」 「よし! バラして売っ払え!!」 「待て―――――――!!」 さすがに顔色を変えて絶叫するマック。 「てってめーらなあ!! 人の技術の結晶を何だと思ってやがるんだ!?」 「何言ってんだ、 遺失金属(ロスト・メタル)だぞ!? こんなとこで塩水漬けにしてる方がよっぽどもったいねぇに決まってんじゃねぇか!」 「……こ、このバカどもが…… いいかお前ら!? これの重要性はなー、そんじょそこらに埋まってる使用不可遺跡なんか比べ 物(もん)になんねーんだぞ!? 生きたまんま動いてる遺跡と扱い的には大差ねーんだからな!?」 「ちょっと待った! これって、今現在動いてんの!?」 「だから動くように直したって言ってんだろーが!? いいか!? 古代文明が残した金属が遺失金属(ロスト・メタル)!んで、古代文明期に使用され、かつ現代に至るまでに失われた技術が遺失技術(ロスト・テクノロジー)! んでもって、それを解明して使いこなそうと試みてんのがオレみてーな遺失技術魔術師(ロステクマジシャン)なわけよ。でっかいのは無理なのも多いけどな、これぐらいのチマい遺物なら修理と整備ぐらいは朝飯前ってやつだぜ! 実際大陸のハーフェンの港町ぐらいなら2日ぐらいで余裕で行けんぞ!? マジに乗っけてやろーか!?」 実際にはまだ行ったことはないのだが、計算上は十分行けるはずだった。 だが、あくまで計算上でしかないため、デューンがこんな事を言い出すのは予定外だったわけである。 「よっしゃ頼んだ!!」 『決断早っ!?』 マックだけでなく、クレイスも思わず声を上げる。 「マジに乗る気かよ!?」 「乗れねぇのか?」 「…………………………っなわけねーだろ!? この際だ、3人ぐらいまとめてどーんっ、と乗っけてやろーじゃね―か!!」 酸素と重量の制限的には大丈夫なはずだった。……多分。 「ちょっとデューン、こんな怪しげなもん使って大陸に行く気!?」 「一週間分の宿代と船代が浮くぜ? それに船だと他のとこよるから3日以上かかるしよ」 「さー、ちゃっちゃと街まで戻って荷物とって来ようか!」 「…………お前らって…………まあいいけどよ…………」 頭を振りながら、マックが階段のほうへ戻っていく。 「とりあえず、今日はもういい加減遅いからよ。 近道空けとくから、いったん街に帰って寝て、荷物まとめてからまた明日来いや…… …………っと。忘れてた」 懐から一枚銀貨を取り出し、デューンに投げ渡す。 「街に行くついでに、適当なサイズのついたて一枚買っといてくれや。 オレこー見えてもいい家の出だしよ。短期間とは言え男二人と同衾してたなんて言われちゃあ、親が草葉の陰で泣くわ」 『は?』 二人はなにやら理解不能なセリフを吐かれたような気がした。それを見て、マックが何かに気づいたような顔をして、軽く頬を掻く。 「いや、どーゆーリアクション取るかは大体そーぞーつくんだけどな…… ひらったく行こうか。オレ、こー見えて女だから。」 ……………………………… 「嘘だ―――――――!!」 「詐欺だ―――――――!!」 潜水艦は、我関せずと言わんばかりに、波にかすかに揺れていた。 |
28911 | TRPGならボコられますね(汗) | エモーション E-mail | 2004/1/2 18:56:26 |
記事番号28901へのコメント あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。 「All was Given」7話、お待ちしていました。 まずトラップの凄さ、と言いますか、トンデモなさに爆笑しました。 TRPGでこれやったら、マスターがプレイヤーにボコられる事、間違いなしですね。 正解するとトラップ発動。上手くかわしても、きちんと罠を発動させてくれる 隠れキャラ(?)までいる、という念の入りようが何とも言えません。 罠の発動とデューン君の痣は関係なかったんですね。見事に引っかかってしまいました。 また最後まで読んで、防犯の点で考えれば、ここまで徹底してもおかしくないかな、 とも思いました。……さらに作る側としては、確かに楽しいかもとも……(笑) マックさんとデューン君の会話も面白かったです。相手が誰でも、デューン君の 会話のノリは、基本的に変わらないのですね。そしてこうなると、ギャラリーに 徹するクレイス君も。 〃彼女〃の正体には驚きでしたが、お仕事もこれまたこの世界では、 珍しい仕事になるのでしょうか。ロスト・メタルを見たときの一般的な認識は、 デューン君やクレイス君とあまり変わらないような気がしますし。 ハーフェンまで、ほとんど試験……というより実験航行することになった(としか思えない) デューン君とクレイス君。さて、無事にたどり着けるのでしょうか。 今回も、本当に楽しく読ませていただきました。続きを楽しみにお待ちしています。 それでは、この辺で失礼いたします。 また、今年がのりぃさんにとって、良い年でありますように。 |
28913 | 実は体験済み罠があります(爆) | 久賀みのる E-mail URL | 2004/1/2 21:19:26 |
記事番号28911へのコメント 明けましておめでとうございます。 こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。 それと、前書きで書き忘れたのでこちらでお知らせしますが、 2月分は休載とさせていただきます。 オフラインが忙しくなるだろう事と、HPのMIDIをどうにかしたいのと、 年末に色々と目を酷使したのでちょっと再発が心配に(←だったらMIDIもやるな) >罠踏み旅行 今回のサブタイは無理に意訳するとこんな感じです。 あまりに罠が多すぎるので、元々用意していたサブタイから変更しました(爆) ちなみに、『解除しないでおくと他の何かが踏みに来る罠』というのは、TRPGで体験した事があります。 GM 「罠の一歩手前で踏まないようにガーゴイルに構える? んじゃ罠のある床にガーゴイル降りるから。ポチっとな(笑)」 PL's「マヂですかぁぁぁっ!?(爆)」 ……と、いうノリで。『セブンフォートレスV3』と言うシステムでした。 このシステムではローリングストーンは撃破するものです(爆) ちなみに、『D&D』というシステムの時には、 PL 「(罠探知判定ファンブル)大丈夫!この扉にはきっと何も無いっ!開けるよー(笑)」 GM 「うむ! 罠発動。即死魔法かかりました!(笑) 抵抗失敗したら死ぬからね」 PL 「(ころころっ)GMっ!死にました(爆)」 ……と、言うのも発生したり。 …………メンツが良く死ぬゲームです(爆) >防犯 いや、あの洞窟は、普段は普通の洞窟のふりしてるんで。 基本的に、あれは全部マックの趣味の産物です(きっぱり) >会話のノリ クレイスは保身に走る傾向が強いらしいですねー(笑) デューンのほうは、自分が後から不利になるシチュエーションでも思わずツッコミ入れてしまうタイプですから。「天然ツッコミ」ですし(をい) >ろすてくまじしゃん(←平仮名かい) 少なくとも彼らが聞いたことのない職業である事は間違いないですねー。 どうでもいいと言えばどうでもいいのですが、「遺失技術魔術師」って、微妙に早口言葉っぽいような語呂がいいような悪いような(をい) >無事にたどり着けるのでしょうか さあ?(微笑←待て) いやほら、この小説って「お約束重視」ですから(こらこら) 8話の締め切りは3月1日になるかと思います。 ……さすがに3月分まで休載にはならないと思うんですけどね…… 何にせよ、読んで頂いてありがとうございました! 長文返しレスになってしまいましたが、この辺で失礼いたします。 エモーションさんにも、今年良い事がありますように。 |