◆−続・うちのジョン知りませんか?−スティック (2004/1/5 12:38:10) No.28937


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28937続・うちのジョン知りませんか?スティック 2004/1/5 12:38:10



 前書き

 スペシェルの「るなてく・へすてばる」に出てきたラギアソーンとジョンの友情物語
 うちのジョン知りませんか?の第二段目を勝手につくっちゃいましたv
 時間は、ちょうどリナがアメリア達と一緒にディルスへ向う途中の出来事です。
 このときには、生ゴミはリナの護衛役ということでいますのでゼロスが魔族ということはリナ意外知らないはず・・知りません!!

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「いくわよ、アメリア!」

「はい!では・・・」

 よじよじ・・・その場で一番高い木に攀じ登るアメリア・・・と、レビテーションで飛んだほうが早いような・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・。

 (よけいなことはいいから勧めなさい)

 ・・・・・は!し・・失礼しました・・・。

 すっくと立ち、息をすって

「そこまでです!」

 びしぃ!と人差し指をさす、いきなりの少女の声に驚く人々・・・
 と、いうが、誰もが皆「私は怪しいです」と主張しているようなやつらばっかりだった
 そのうちの1人が言う

「だれだ!!」

「罪も無い人々から金品を強奪するような悪党に名乗る名もありません!!
 このアメリア=ウィル=テスラ=セイルーンの名のもとに貴方方に神の鉄槌を・・・」

「名乗ってるジャン」

 と、今度は別の人・・・う!、と行き詰まるアメリアだが

「とにかく!悪は正義の前に屈するのみ!とう!!」

 ば!

「「おおぅ!!」」

 べし!

「「おおぅ・・・」」

 頭から突っ込むアメリア
 棒入れでつんつんつっつく人

 がばぁ!! どげし!!

「ぐはぁぁ!!」

 起き上がりぎわのキックが見事にヒット!吹っ飛ぶ盗賊A・・・
 まぁ、いつものとおり、とうぞくいぢめをやっているこの2人リナとアメリア
 リナは1人でやりたい所だがアメリアが「絶対に悪を野放しに・・・」とかうんぬん言うので仕方なく連れてくることに
 
「A!!おのれ、貴様!!子供だと思って・・・いくぞ!B、C!D!!お前はお頭を・・・」

 このさい名前のことはきになさらずに・・・
 見張り番をしている盗賊達が動き出す・・・が

「残念でしたvファイアー・ボール♪」

 ずごしゃぁん!!

「「ぴぎょええぇぇぇ!!!」」

 意味不明な情け無い声を出して吹っ飛ぶ盗賊達・・・魔法をうったのはアメリアではなく

「んふっふっふ・・・有り金全部いただくわよ!!」

 リナであった。



 もちろん盗賊団は壊滅し意外にあったお宝を手にほくほく顔で宿にと戻るリナとアメリア
 ついでに時間帯は夜・・・遠くもなく近くもない場所で音が聞こえればそれなりに目立つので
 野次馬がこないうちに退散したのであった・・・一般人が着てみればそこは煤だらけにこげた物体が・・・



「今日も大量ね♪」

 今日「も」というあたり、日ごろのストレスやなんかを盗賊いぢめで発散させているリナ

「そうですね〜・・これでまた一歩悪完全撲殺に近づいたわけです!!」

「まったく、ことわりもなく出ないで下さいよ〜・・・心配するじゃないですかぁ・・・」

「「!?」」

 部屋にはリナとアメリアのみ、男性陣は隣の部屋で出かける間際にスリーピングをかけておいたので
 おきてくることは無い
 もちろん、ゼルやガウリィなどではなく・・・

「ゼロスさん!?いったいいつのまに・・・」

「というか、女性の部屋に入ってくるとはいい度胸ね」

 完全に目が据わっているリナ・・だが、お宝の仕分けは続いている
 半分感心し半分あきれるアメリア

「そんなこといたって〜・・・」

「だあぁ!情けない声出すな!鬱陶しい!!」

「たしかに情けないです、ゼロスさん・・・」

 とまぁ、こんなやりとりはいつものこと・・・
 心配とはいったが、しっかり精神世界面にてリナを見守っていたゼロス
 お役所仕事は大変だ・・・。


 が、次の朝に事件は起こる・・・・


「誰か、うちのジョンをみませんでしたか!?」

 ぶふうぅぅぅ!!!

 いきなり入ってくる人に噴出す客・・・無理も無い
 布を全身に巻きつけた格好で宿屋兼食堂に入って来たのは面妖な生物
 リナには心当たりがあった・・・むしろ、関りあいたくないと思うが・・・

 『ジョンを見なかったか?』

 という言葉によると、例のアレがいなくなったことを示している

 とてとて・・がしぃ!

「ちょっと、こっちに」

 肩をつかみずるずるとテーブルの方に引っ張って行くリナ
 席に着いている、ガウリィ、ゼル、アメリア、ゼロスはきょとんとした顔で見ているが・・・

「おや、あなたは・・・」

「なぁに?知り合いなの?ゼロス?ラギアソーン?」

「!!何故分かったんですか!リナさん・・」

 しっかりと席につき驚くラギアソーン
 ふぅぅ・・と深いため息をつき

「見れば分かるわよ・・・まったくいきなり人のいる所に堂々と出てくるなんて・・・」

「いやぁ〜・・結構上手い変装・・・」

「仮装よ・・それじゃぁ・・・」

「リナも人のこと言えんだろ?」

 ずばしぃ!!余計なことを言うガウリィを撃沈する
 で、ラギアソーンはふと横を見る・・・

「お久しぶりです。」

「なぁぁ!!ゼロス様ぁぁぁ!!何故あなたがここに・・・」

「・・・・あぁ、さてはペット禁止のカタートでジョンを飼っていいと言ったのってゼロス?
 たしか、高位魔族って言ってたわよね?以前・・・」

 リナはポン、とてをうつ「そのとおりです」とラギアソーン
 で、今まで黙っていたゼルが・・・

「で?そいつは誰なんだ?見た目からして魔族だが・・・敵意も悪意も感じないし・・リナの知り合いみたいだし」

「いや・・正直知り合いとかにはなりたくないけど・・・うーんとね」

 うーん・・とうなるリナ・・・説明するのもいいが、はっきり言って思い出したくない一件なのだ
 なんせ、あの女魔道士も出てくるのである

「なんなら私がお話しましょうか?」

 とラギアソーン・・っていうか、ゼロスが魔族だってこと・・・(汗

「・・そうねぇ〜・・・あ、でもアイツの名前は出さないで・・ただの面妖な魔道士とだけ・・ね?」

「・・はぁ・・・(なんでナーガさんの名前を出しちゃいけないんですかね〜)」

「話すのは構わんが・・・部屋に移ろう・・・ここだと目立ちすぎる(
汗)」

「「ん?」」

 ゼルに言われたとおり周りを見ると物珍しそうにしている客の顔が・・・
 
「そのほうがよさそうね・・・いきましょうリナ」

 アメリアが先に上る
 
「ま、たしかに話しにくいわな・・・」

 ガウリィも続く・・・奇妙な一行は部屋へと消えていった
 


「そこのリナさんと今はいないみたいですが面妖な魔道士さんには以前なにかとお世話になりまして・・・」

 ・・・ぷぷぅ・・・

 笑うリナ
 で、ラギアソーンの話は続く・・・だいたいのことは話終えたが、ときたまジョンとの友情話も出てきた

「・・・お前・・昔っからそういう事件と関りがあったのな・・・」

「うるさいわね!!」

 ぼそっと呟くガウリィ叫ぶリナ
 
「リナさんは変わった星の下で生まれたんですね・・・きっと・・こんな人生歩んでちゃひねくれるのも無理はないですねぇ〜・・」

「・・・闇よりもなお暗きもの 夜よりもなお深きもの 混沌の海・・・」

「「ああぁぁ!まったまったぁぁぁ!!」」

 禁呪文を唱え始めるリナ・・・一斉にストップかける皆
 1人・・一匹ラギアソーンは「?」を浮かべる

「はぁ・・はぁ・・・で?ジョンがまぁた行方不明?」

「そうなんですよぉ!!」

「・・・たしかに心配ね・・・ジョンがブレスをはこうならどこに行くか分からないし・・・」

 たらぁ〜・・・と嫌な汗を流すリナ
 今、話を聞いたアメリア達もこと重大さにきづく・・・ただ1人理解してないガウリィはこのさいほっとく
 
「探してくれますね?」

「まぁ・・・しょうがないわね・・・」

 額に指を当てるリナ・・・ぴっかぁん!とこの時リナの頭で何か輝いた

 ぞくぅ!!

 えも知れぬ悪寒が生ゴミ魔族の背をかけていった・・・まぁ肉体が無い魔族に悪寒が・・
 と、いうようなことはどうかと思うが・・ようするに比喩、例えである

「ぜ〜ろ〜す〜・・・」

 に〜っこりと天使の笑みを浮かべるリナ

「やれv」

 ラグナ・ブレードを突きつけるリナ

「・・・とはいっても・・・空間操作しているなら時間がかかると思うので・・・その間皆さんも探した方が」

「「・・・・・・・・・・」」

「命令以外のにはまったくもって無関心ね・・・」

 ぴく!

「いえ、そうじゃなくて・・本当に時間がかかるので・・・♪」

「と、いうか探せるのか?それに命令って・・・」

「・・・・え!?・・え・・えぇまぁ、昔そういうのを探すの教わったので・・・」

 下手すれば魔族だとばれてしまう・・のでなんとかごまかすが・・・
 皆が気づいていないだけでゼロスは魔族です発言はすである




 で、ジョン捜索作戦は始まった。

 ジョンは、この町周辺ではぐれたと言う
 
「・・・リナ・・まさか、晩に壊滅させた盗賊団のアジトにいた・・な〜んてことは」

 アメリアがリナに話し掛けるが、リナは首をふり

「それはないわ、お宝部屋は全部回収したし、他の部屋もしらみつぶしに・・・」

「お前、またいったのか・・・」

 ゼルがあきれる

「まぁ、そのおかげで資金には困らないんだがな・・・でも毎夜毎夜よくあきないな」

「ガウリィがまともなこというなんて・・・」

 まじで驚くリナしょぼくれるガウリィ

「お〜い!ジョンやぁ〜い!!」

「ジョン!観念して出てきなさい!!」

「お前は完全に包囲されている〜!」

「出てこないとリナさんに食べられますよ〜!」

「おーい!じょーん!」

 誰が誰だか考えてみてねv

 ガサガサ

 草を掻き分け、木々を倒し、モンスターをなぎ倒し、野盗をしばき倒し、金品奪うもとい回収し
 ゆくゆくリナ=インバースとその一行、そしてラギアソーン

「へっへっへ、こいつは珍しい・・・」

「とぉう!!」

 ボクシ!!

「ぐへああぁぁ!!」

「よっし、いたわよ!」

 野盗の後頭部にとび蹴りをいれ、ジョンを回収するリナは皆を呼ぶ
 
「おおぉ!ジョン!!」

「ぷぎゅぅ〜!」

 小さなお子様が左手でうつらうつら書いたような黒い物体は奇妙な泣き声をあげて買主の下へ

「うわ、なんか・・・」

「ラギアソーンさんのかいた似顔絵どおり・・ね」

「・・・・・デザインセンスか・・・」

 ボソっと呟くゼル





「皆さんありがとうございました!ゼロス様にも宜しく言っといて下さい」

「・・・は!そういえばゼロスが・・・」

 いわれてきづくリナ

「・・・・それじゃぁ私達は戻りますので・・・」

 カタート・・・に?

 その辺が疑問になるが、あえて聞かないことにするリナであった
 ひゅいっと空間を移動したんだろう・・・その場から消え去るラギアソーン

「それにしても、ゼロスはどこにいったんだ?」

 ガウリィがいい

「ん?ちょっと待て・・なんでラギアソーンは人間のゼロスに様づけを?」

「そういえば、リナも高位魔族がどうとか・・・言ってたわよね?その場の流れで聞き流したけど
 まるでゼロスさんが魔族のような言いっぷり」


「・・・げ・・まずひ・・・」

 おもわず口に出す・・あわてて黙るが・・・

「まずひ・・?なにがだ?」

 ガウリィが押し黙ったリナを見て問う
 皆の視線が集まる中・・・

「あれ?どうやら見つかったみたいですね」

 何事も無かったかのように木の間から出てくるのはゼロス

「・・・ゼロスさん、あなた・・・もしかして魔族?」

「ええぇぇ!!??何故ですぅ??」

 据わった目をして問うアメリアに慌ててパタパタ手を振り叫ぶゼロス

「だって、今考えたら・・・ラギアソーンがお前のことを様づけしてたしな・・・・
 下級とは言え、人間に魔族が様をつけるなんて考えられないが?」

「・・・・えっと、ん〜・・・しかたないですねぇ〜・・実は・・・」

「「実は?」」

 にぱぁ!と笑い花までさかせ

「以前、ラギアソーンさんと戦ったことがあるんですよ、上・・かつて仕えていた神殿の大司祭様に倒して来いといわれたんで
 僕も自分で言うのもなんですが、結構戦闘とかには自身あるんでv
 とりあえず、負かして・・それからですねラギアソーンさんが僕に様づけで呼ぶようになったのは・・・」

「「・・・なんか納得したようなしないような・・・」」

 アメリアとゼルが呟く
 
「なるほど・・・ゼロスも苦労してるんだなぁ・・・」

 1人、ガウリィがゼロスの肩をポンポンと叩きながら言う

「まったくですよ〜・・・で、いい加減嫌になってきたんで偶然会ったリナさん・・・
 楽しい方であきないし、皆さんも面白いですし・・・で、ついてきているというわけなんですv」

「「・・・・・こじつけのように聞こえるような聞こえないような・・・」」

 またまた同時に言うゼルとアメリア

「ようするに、あんたは自分の暇つぶしと休養?のためにあたしにくっ付いてきてるのね・・・」

 あきれたようなしぐさで言うリナ・・・もっとも、これは演技だが・・・
 とりあえず、ゼロスの話にあわす

「人聞きの悪い・・・僕はただ楽しい人生を・・・」

「・・・・あっそ・・・(っていうか魔族が楽しい人生って?)」

 そっけない返事をしてから心のなかで呟く・・・まぁしごく当然だろう

「ま、とにかくえ〜っと・・・なんたらっていう国にいくんだろ?」

「ディルスよディ・ル・ス!!のガイリアシティ!!しっかりしなさいよねクラゲ!」

 早速ボケるガウリィ・・・・。彼は気配とかでなんとなくゼロスの正体にきづいているが
 ・・・いままでの発言は演技なのか素なのか・・・たぶん素だろう・・・
 こいつのことは付き合いの長いリナでも分からないことはたくさんある




 ラギアソーンとジョンはその後、いたって平和にくらしているらしい

 何故か田舎の村にすみついて・・・・

 ついでに、ジョンはお子様達や女性に人気があり、ラギアソーンは魔族なのになにかと手伝いをしているので

 村の男性達と意気投合・・・自分が魔族だといっても「いい魔族もいたもんだ」で流される

 まぁ、これはこれで幸せなのかもしれない・・・・




 つーか、魔族って不の感情を糧として自分自身が幸せという正の情・・・・

 ・・・・・・・まぁいいか、ラギアソーンだし・・・・


                                   byナレ



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 後書き

 ・・・・・あぶないあぶない・・・まだゼロスが魔族だってこと知らないということを忘れてた(汗

L様:最後でこじつけ・・・見苦しいわね

 いや、だってもうゼロスは魔族で生ゴミでパシリで・・っていうイメージが私にも皆さんにも定着・・・
 まだアメリア達がゼロスが魔族だってこと知らない時期の話も書いたこと無いんで・・・
 いや〜・・・きづいてなかったら前書きと矛盾する所だった・・・

L様:時間てきには、ディルスの前、もちろんアメリアやゼルがゼロスの正体に気づくのは
   炎につつまれた町の中・・・それなのに魔族だって知ってたら矛盾所の話じゃないんじゃない?

 う・・・でも、まぁ無事に終わったことですし・・・vね?L様

L様:・・・・・・・・・結果オーライ?

 結果オーライ・・・v

L様:・・・・・ま、とりあえずこれで勘弁・・・・

 げ!?特大とげつきはんまぁ!!???ちょっ・・それは・・・みぎゃあぁぁぁ!!


L様:じゃ、また今度v