◆−奇蹟のパテェシィエ8―前書き―−RIN (2004/1/13 23:45:26) No.29002 ┣奇蹟のパテェシィエ8−RIN (2004/1/13 23:51:16) No.29003 ┣奇蹟のパテェシィエ9−RIN (2004/1/14 23:02:21) No.29014 ┗奇蹟のパテェシィエ10−RIN (2004/1/19 19:23:56) No.29089
29002 | 奇蹟のパテェシィエ8―前書き― | RIN URL | 2004/1/13 23:45:26 |
奇蹟のパテェシィエ8―前書き― 皆様随分お待たせしてしまいました、申し訳ありませんRINです<(_ _)> …年が明けてしまいました…(-_-;) …えーと…後少しでこの『奇蹟のパテェシィエ』も第1章が終わる予定です。 …ホントは年内に終わらせようと思っていたのですけど…; …まあ…兎に角この章が終わりましたら、連載を一時中断し… …代わりに企画駄文『スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!』の続きを書きたいと思います。 ―それでは本編をお読み下さい―RIN― |
29003 | 奇蹟のパテェシィエ8 | RIN URL | 2004/1/13 23:51:16 |
記事番号29002へのコメント ―ゼフィール奇譚― ―大神殿・最奥にある清めの為の聖域にバレヌゥスはいた… …其処は大神殿内において…光の力の最も集まる神聖な処だった… 奇蹟のパテェシィエ―8― 「…確かに…準備は調えられていますね…」 光溢れる聖域で…バレヌゥスは嘆息を吐きつつ…用意された『それ』を見つめていた… …其処にある『それ』は…神官長であるフル=セレフォスの手で清められ… …そして『赤き秩序と月の女王』の手により『祝福』を受けた… …『赤の竜神の騎士(スーフィード・ナイト)』の『従者』『赤き奇蹟の僧正』の為の忍びの旅用の旅装束だった… ―続く― ―あとがき― お待たせして申し訳ありませんでした、RINです<(_ _)> …それに…間が開いた割にまたも短いですし… …本当に申し訳ありません<(_ _)> ―それではまたの機会に―RIN― |
29014 | 奇蹟のパテェシィエ9 | RIN | 2004/1/14 23:02:21 |
記事番号29002へのコメント ―ゼフィール奇譚― 「……それにしても…いくら彼女が不在だからといっても…何も僕でなくても…テミスの『従者』は本来『腹心』である彼女の役目なのに…そりゃ…彼女の不在時は『僕等』の中の『誰か』がって決まっているけど…でも…テミスの『従者』ってきついし…」 …嘆息を吐き…薄い朱色の神官衣を身に纏いながらバレヌゥスは呟く… 「…大体…予定では確か…後もう2・3日もしたら帰ってくる筈だし…確か一週間前の定期連絡の時にはむしろ予定より早く帰れるかも知れないって言ってたんだから…今日あたり帰ってくるかもしれないし…そうでなくたって…テミスが『帰ってこい!』って一言言えば、彼女は予定を切り上げて、何がなんでも、地の果てからでも帰ってくると思うんだけどなぁ…すぐに……」 …錫杖を手に取り… …もう一度大きく嘆息を吐く… 「…思えば…大変な身の上だよな…僕等……尤も…一番大変なのは…やっぱり…当事者の…彼女等なんだけど…」 …そう言ってバレヌゥスは…聖域を後にした… 奇蹟のパテェシィエ―9― …バレヌゥスは、王宮大神殿を出ると、まず真っ直ぐに私室に向かった… …旅支度を調える為である… …ある程度は…既に王宮や神殿側が準備をしていてくれたが、それは…あくまでも『ある程度』必要最低限でしかない。 …それで旅が出来ないと言う訳では無いが… …この旅はただの旅ではない… …詳しい旅の目的や…行き先等は知らなくとも… 『永遠の女王(エターナル・クイーン)』の『勅命』で『赤の竜神の騎士(スィーフィード・ナイト)』が『旅』に出るからその『従者』として着いて行けと言われれば… …その『旅』がどんな『旅』であるかなど… …言わずもがな…と言うものだろう…やはり… …だからバレヌゥスは『旅』の支度はしっかりとしておこうと思った… …尤も…本当のところ…理由はそれだけでは無いのだが… (…『旅』の途中なにがあるか解らないからな…もしもの時の為にも出来る限りの準備はしておかないと…彼女になんて言われるか…) …そう…実質のところ…こちらこそが本当の理由だった… ―続く― |
29089 | 奇蹟のパテェシィエ10 | RIN | 2004/1/19 19:23:56 |
記事番号29002へのコメント ―ゼフィール奇譚― 「…遅かったわね。バレン」 王城を出ると門の所に、赤い旅装束を纏い、ロングソードを帯剣し、旅支度を調えた、アルテミスが腕を組んで立っていた… 奇蹟のパテェシィエ―10― 「…よく言うよ…絶対ワザとだろ…」 アルテミスを軽く睨め付け、バレヌゥスはぼやく。 「…何か言った?バレン」 涼やかな声に…しかし凄みを感じ… 「…なんでもないよ!」 …バレヌゥスは僅かに冷や汗を垂らし、そう言うしか無かった… 「…でも…テミスなんで僕が?もうそろそろ彼女が帰ってくるんじゃなかったけ?」 バレヌゥスはずっと疑問に思っていた事を問い掛ける… 「…ああ…それがね…あの子予定が変わって、当分帰ってこれなくなったのよ…」 小さく嘆息を吐きアルテミスは城の方を見て言う… 「…え?…それって…まさか…」 アルテミスの視線の先とその態度からバレヌゥスはその言わんとしている所を悟る… 「…そう…そのまさかよ…」 アルテミスは辛そうな表情で頷き… 「…旅先のあの子へ『女王』から『勅命』が下ったのよ…だから…無理よ…」 「…そうか…」 「…次いでに言うと…他の連中もそれぞれの事情で無理だし…何より一番の適任者があんただったのよ…」 「…だから…」 「つべこべ言わず!さっさと行くわよ!!」 そう言った、アルテミスに引きずられる様に… 『彼』の『旅』は始まった! …その長く…そして辛い『旅』が… ―奇蹟のパテェシィエ―第1章・完― ―あとがき― 皆様こんばんは、RINですm(_ _)m ようやく『奇蹟のパテェシィエ』第1章終了致しました<(_ _)> …と言うわけで、兼ねてからの宣言通り、次ぐらいに『スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!』の連載を再開致したく思います。 ―それではまたの機会に―RIN― |