◆−お久しぶりです。−雫 (2004/1/18 11:46:36) No.29053
 ┗Re:お久しぶりです。−氷月椋佳 (2004/1/18 13:21:06) No.29055
  ┗Re:お久しぶりです。−雫 (2004/1/18 13:32:03) No.29061


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29053お久しぶりです。2004/1/18 11:46:36


 お久しぶりです。復活しようと思います(日本語が何かおかしいのは気にしないでください。)。実は今まで受験だったんです。私立なので今日結果が出るのですが・・・。久々に短編書きます。
*************************************

   〜お久しぶりです。〜

 黒い髪が風になびく。少女は高いところに立っていた。空が青く澄んでいる。その空の色と同じ色の瞳が輝いている。
 少女はそこから飛び降りた。ある人物を見つけた。特徴は無いのだがあの後姿と言い、表情と言い、忘れられるものではなかった。

「おや、・・・『おひめさま』が城から出て良いんですか?」

 青年が笑う。『おひめさま』といわれた少女はその柔らかい表情の青年を指差していった。

「そうですよね・・・。今まで旅してたのだって珍しいんですからね。」

 少女の手を押し戻してから青年は手を差し出して言った。

「お久しぶりです。」

 少女は軽く会釈した。しかし、何かしっくり来なかったのか青年の手を握り返してから建物の中に案内した。






「でも、魔族のあなたがどうしてここに?」

 その言葉に青年の表情が少し曇る。しかし、それでも変わらない笑顔が少し怖い感じがする。青年は少女に差し出されたカップの中身を少し飲んでから言った。

「フィリアさんが・・・死にましたよ。」

 長い沈黙。少女は机を叩いて言った。

「嘘でしょう!?」

 少女の顔に絶望の色が出てくる。青年はうっすらと瞳を開けて首を振った。

「いいえ。事実です。これは真実です。それだけではありませんよ。フィリアさんの持ってた卵も壊しましたし、リナさんも、ガウリィさんも、・・・ゼルガディスさんも殺しました。」

         「殺・・・した?」

「はい。」

 とても恐ろしい言葉に少女は地面に膝を付いた。青年は少女を見下すような残酷な笑みを浮べていった。

「獣王様に言われまして・・・あの事件に関係する人を全て殺せと。リナさんは強いので勧誘しましたよ。でも・・・馬鹿ですよねぇ。ガウリィさんが死んだだけであんなに取り乱して・・・。」

             ぱしっ      ん

 空間に響き渡る音。少女は青年の頬を叩いていた。少女の顔が涙で濡れる。少女は青年に向かって言った。

「あなたは・・・、魔族です。あなたに、正義を・・・心を求めた私が馬鹿でした。」

 青年が少女の名前を呼ぼうとする。しかし少女はそれを遮って言った。

「私も関係者です。私のことも殺すでしょう?」

「はい。」

 その言葉に少女が笑みを浮かべる。少女は青年に言った。

「もう何もうまく行かなくって嫌になってたんです。
 大切な人は帰ってきませんし、大事な人は死んでしまって・・・
 信じてた人に裏切られて・・・・。
 正義を信じても上手くいかないんですね。もう信じてても意味無いんでしょうか?」

 青年が首を横に振る。青年は冷たくも優しい声で言った。

「悪が在るから正義が要る。正義を信じて良いんですよ。今の貴女は正義でも悪でもない。ただの被害者ですがね・・・。」

 少女は優しい、疲れきったような表情で言った。

「私を・・・皆さんの墓に連れて行ってください!」









「着きましたよ。」

 花の溢れる場所に少女と青年は現れた。そこに石が五つあった。青年は石を持ってきていった。

「あなたのはこんなので良いですか?」

「はい・・・。」

 少女は静かに石へと近づいた。少女は言った。

「お久しぶりです。」

 明るいリナさん。くらげなガウリィさん。親切なゼルガディスさん。優しいフィリアさん。正義を否定したヴァルガーヴさん。
 少女の目に涙の雫が生まれた。
 その時少女の動きが止まった。そこだけ時間が止まったのだろうか・・・。その後、少女は赤い水を噴出して地面に倒れた。少女の後ろに青年が立っていた。







「さてと・・・彼女も埋めましたし・・・・。」

 青年は悲しそうな表情をした。青年は六つ並んだ石の隣に七つ目の石を置いた。

「皆さん。僕も・・・関係者なんですよ?」

 青年は石を見て言った。

「向こうに着いたら・・・皆さん僕のこと迎え入れてくれますか?」

 そして青年は魔王の呪文を唱え始めた。




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 暗い!久々に書いたのにとても暗いです。
 これから書き途中の『存在する意味』も書いていかなければ・・・。
 それでは・・・。

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29055Re:お久しぶりです。氷月椋佳 E-mail URL2004/1/18 13:21:06
記事番号29053へのコメント

> お久しぶりです。復活しようと思います(日本語が何かおかしいのは気にしないでください。)。実は今まで受験だったんです。私立なので今日結果が出るのですが・・・。久々に短編書きます。
こちらこそお久しぶりです。雫さん。受験ですか・・・・。色々と大変だと思いますが頑張ってくださいね。


> 黒い髪が風になびく。少女は高いところに立っていた。空が青く澄んでいる。その空の色と同じ色の瞳が輝いている。
> 少女はそこから飛び降りた。ある人物を見つけた。特徴は無いのだがあの後姿と言い、表情と言い、忘れられるものではなかった。
>
>「おや、・・・『おひめさま』が城から出て良いんですか?」
>
> 青年が笑う。『おひめさま』といわれた少女はその柔らかい表情の青年を指差していった。
>
>「そうですよね・・・。今まで旅してたのだって珍しいんですからね。」
>
> 少女の手を押し戻してから青年は手を差し出して言った。
>
>「お久しぶりです。」
>
> 少女は軽く会釈した。しかし、何かしっくり来なかったのか青年の手を握り返してから建物の中に案内した。
アメリアがゼロスの手・・・・握った。わぁお。


>「でも、魔族のあなたがどうしてここに?」
まさか真人間になるためにっ?!

> その言葉に青年の表情が少し曇る。しかし、それでも変わらない笑顔が少し怖い感じがする。青年は少女に差し出されたカップの中身を少し飲んでから言った。
>
>「フィリアさんが・・・死にましたよ。」
>
> 長い沈黙。少女は机を叩いて言った。
>
>「嘘でしょう!?」
>
> 少女の顔に絶望の色が出てくる。青年はうっすらと瞳を開けて首を振った。
>
>「いいえ。事実です。これは真実です。それだけではありませんよ。フィリアさんの持ってた卵も壊しましたし、リナさんも、ガウリィさんも、・・・ゼルガディスさんも殺しました。」
>
>         「殺・・・した?」
>
>「はい。」
>
> とても恐ろしい言葉に少女は地面に膝を付いた。青年は少女を見下すような残酷な笑みを浮べていった。
>
>「獣王様に言われまして・・・あの事件に関係する人を全て殺せと。リナさんは強いので勧誘しましたよ。でも・・・馬鹿ですよねぇ。ガウリィさんが死んだだけであんなに取り乱して・・・。」
・・・・おぉ。魔族だ魔族。

>「さてと・・・彼女も埋めましたし・・・・。」
>
> 青年は悲しそうな表情をした。青年は六つ並んだ石の隣に七つ目の石を置いた。
>
>「皆さん。僕も・・・関係者なんですよ?」
>
> 青年は石を見て言った。
>
>「向こうに着いたら・・・皆さん僕のこと迎え入れてくれますか?」
>
> そして青年は魔王の呪文を唱え始めた。
・・・大好きだったんだねぇ。皆のこと。あぁ、なんか泣きそう。


>*************************************
> 暗い!久々に書いたのにとても暗いです。
> これから書き途中の『存在する意味』も書いていかなければ・・・。
> それでは・・・。
では、これからも頑張ってくださいね。




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29061Re:お久しぶりです。2004/1/18 13:32:03
記事番号29055へのコメント


>> お久しぶりです。復活しようと思います(日本語が何かおかしいのは気にしないでください。)。実は今まで受験だったんです。私立なので今日結果が出るのですが・・・。久々に短編書きます。
>こちらこそお久しぶりです。雫さん。受験ですか・・・・。色々と大変だと思いますが頑張ってくださいね。
 はい!実は今結果が出ました。合格しました。嬉しいです。勿論頑張りますよ!
>>「そうですよね・・・。今まで旅してたのだって珍しいんですからね。」
>>
>> 少女の手を押し戻してから青年は手を差し出して言った。
>>
>>「お久しぶりです。」
>>
>> 少女は軽く会釈した。しかし、何かしっくり来なかったのか青年の手を握り返してから建物の中に案内した。
>アメリアがゼロスの手・・・・握った。わぁお。
 やった!(え?)ゼロスとアメリアだと気付いていただけました!
>>「でも、魔族のあなたがどうしてここに?」
>まさか真人間になるためにっ?!
 だったら平和でほのぼのとした良い話ですよね。
>> その言葉に青年の表情が少し曇る。しかし、それでも変わらない笑顔が少し怖い感じがする。青年は少女に差し出されたカップの中身を少し飲んでから言った。
>>
>>「フィリアさんが・・・死にましたよ。」
>>
>> 長い沈黙。少女は机を叩いて言った。
>>
>>「嘘でしょう!?」
>>
>> 少女の顔に絶望の色が出てくる。青年はうっすらと瞳を開けて首を振った。
>>
>>「いいえ。事実です。これは真実です。それだけではありませんよ。フィリアさんの持ってた卵も壊しましたし、リナさんも、ガウリィさんも、・・・ゼルガディスさんも殺しました。」
>>
>>         「殺・・・した?」
>>
>>「はい。」
>>
>> とても恐ろしい言葉に少女は地面に膝を付いた。青年は少女を見下すような残酷な笑みを浮べていった。
>>
>>「獣王様に言われまして・・・あの事件に関係する人を全て殺せと。リナさんは強いので勧誘しましたよ。でも・・・馬鹿ですよねぇ。ガウリィさんが死んだだけであんなに取り乱して・・・。」
>・・・・おぉ。魔族だ魔族。
 これゼロスさんの忘れてはいけないところです。たまに忘れるんですがそういえばゼロスって魔族なんですよね。
>>「さてと・・・彼女も埋めましたし・・・・。」
>>
>> 青年は悲しそうな表情をした。青年は六つ並んだ石の隣に七つ目の石を置いた。
>>
>>「皆さん。僕も・・・関係者なんですよ?」
>>
>> 青年は石を見て言った。
>>
>>「向こうに着いたら・・・皆さん僕のこと迎え入れてくれますか?」
>>
>> そして青年は魔王の呪文を唱え始めた。
>・・・大好きだったんだねぇ。皆のこと。あぁ、なんか泣きそう。
 ゼロスはきっと皆を殺す事がとても悲しかったでしょう。書いてたときはただひたすら書いていてよくわかりませんでした。
>>*************************************
>> 暗い!久々に書いたのにとても暗いです。
>> これから書き途中の『存在する意味』も書いていかなければ・・・。
>> それでは・・・。
>では、これからも頑張ってくださいね。
 はい、ありがとうございます。氷月さんも頑張って下さい!それでは・・・。