◆−導かれちゃった者たち 冒険をする ディオル Lv5−助さん核酸 (2004/4/23 01:40:23) No.29871 ┣〜導かれし者たちとの対談〜 その1−助さん核酸 (2004/4/23 01:43:57) No.29872 ┣導かれちゃった者たち 第四話 太陽と月の姉妹−助さん核酸 (2004/4/23 01:45:50) No.29873 ┃┗Re:導かれちゃった者たち 第四話 太陽と月の姉妹−エモーション (2004/4/24 23:57:20) No.29886 ┃ ┗岩が目立つ物語−助さん核酸 (2004/4/26 23:08:35) No.29901 ┣導かれちゃった者たち 第五話 信じる心−助さん核酸 (2004/4/26 22:51:51) No.29900 ┃┗パルプンテを唱えたら、グレイトドラゴンを一撃で倒した馬(実話)−エモーション (2004/4/27 22:02:17) No.29903 ┃ ┗この物語はパルプンテ物語−助さん核酸 (2004/5/1 15:42:02) No.29947 ┗導かれちゃった者たち 第六話 熱血商人−助さん核酸 (2004/5/4 23:12:37) No.29977 ┣特技を生かした戦い方が見事です−エモーション (2004/5/6 22:15:33) No.29986 ┃┗そう言えば湯船が懐かしい(シャワーを浴びてるという意味ですよ。誤解のないように)−助さん核酸 (2004/5/12 00:01:15) No.30009 ┗初めまして−Laytear (2004/5/8 20:54:56) No.30000 ┗ある意味プロジェ〇トXな話にようこそ−助さん核酸 (2004/5/12 00:56:36) No.30010
29871 | 導かれちゃった者たち 冒険をする ディオル Lv5 | 助さん核酸 | 2004/4/23 01:40:23 |
神父:ディオル殿、よくぞ戻られました。 今までのあらすじ(おーむねこの通り) 山々と樹海に囲まれたとある村で、ディオルは家族や村人の愛情を受け、幼なじみのウィニーとともに幸せな時間を過ごしていた、しかし、ディオルは自分が伝説の勇者の血を引いていることをまだ知らず、母親より背丈が大きくなった日に見た夢の意味も分からなかった。 人間の殲滅を望む若き魔族の王ガウリイ=ガブリエルは、勇者であるディオルが未熟なうちに抹殺するため、彼の居場所を聞き出すべく天空城を襲撃した。天空城の主である第十五代マスタードラゴンのスィーフィードは、ガウリイと互角の戦いを繰り広げるも、部下のラグラディアを人質に取られ、やむなくディオルの隠れ里を教えてしまった。 ディオルの居場所を知ったガウリイ=ガブリエルは、あろうことかディオルの十七歳の誕生日に突如村を襲来した。村人はディオルに彼が勇者の末裔であることを知らせると、彼をかくまい、魔族に全力で抵抗を試みる。しかし、無残にも彼らは息絶え、ウィニーはディオルの身代わりとなってその命を散らした。突然訪れた悲しみに打ちひしがれながらも、ウィニーと結んだ約束『この世界を救う』を守るべく、ディオルは旅立った。 |
29872 | 〜導かれし者たちとの対談〜 その1 | 助さん核酸 | 2004/4/23 01:43:57 |
記事番号29871へのコメント す=助さん核酸 エ=エニクス(男勇者) ぴ=ピサロ す:あらすじの直後に本編でなくてごめんなさい。 それはともかく、ついに動き出しました! 兆本書く大方大我ドラマ、もとい、超本格大型大河ドラマ、その名も『導かれちゃった者たち』!! お分かりの方はお分かりの通り、ドラゴンクエスト4のパロディです。そこで、このコーナーでは、本家本元の導かれし皆様にお越しいただくことになりました。第一回目のお客様は、エニクスさんとピサロさんです。 パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ エ:(青筋ボーボー)勇者のエニクスです。 ぴ:(脂汗だくだく)ピサロだ。って、……とりあえず、オレを『ぴ』で表すのはやめてほしいのだが。 す:(無視して)ご足労ありがとうございます。 お二方、今までのの二話のご感想はいかがでしょうか。 エ&ぴ:アレの感想を言えというのか!? す:是非ともお聞きしたいです。 ……………………………………………………………………………………………………(しばし沈黙) エ:オレはマスタードラゴンにやられて、腐った死体で復活かい!? す:いやー、話せば長くなるのですが……。 エ&ぴ:ならいい。 す:(無視して)旧作では、SP8巻の超巨大あとがきで、ディオルが作者公認で真の勇者の称号を与えられていたのと、SP第1話で、『王子がハンサムとは限らない』というのがあったので、それをミックスした結果、『スタート時点で勇者ディオルが天寿をまっとうしている』という設定になっていました。 それから、とある事情で連載休止になった後、新作として再びこのシリーズを立ち上げたのですが、新たに導入した第一話で、赤竜の剣がすっぽ抜けるシーンを書いていた時、とある考えが頭をよぎり、今に至りました。 ぴ:……どうにせよ、エニクスは『どうやらただの屍』スタートか。 す:あと、ディオルを復活させる前に『第一回天空杯・明日の勇者は君だ大会』を開催して、次の勇者を決めようという流れがあったのですが。 ここで、ウォーレンなど、やはり自称他称問わず勇者と呼ばれている人たちが出る予定だったのですが、くどくなりそうなのでボツりました。 エ:確かに、お前的にオチはゾンビだからな。 ぴ:……ところで。 村に襲来したオレは逆に襲われてしまったが、まさかあそこで『ぐふっ!』じゃないだろうな!? す:もちろんですよ。 彼にはもっともっとたっぷりと壊れてもらいます。あそこで『ぐふっ!』だった方が幸せだったと思えるくらいに。 ぴ:……………………………………………………………………………………………………………………。 はっ!! 貴様! 劇中では「リ」と言いかけていたが、ロザリーは誰にするつもりだ!? もしや、旧作と同じじゃないだろうなっ!? ピサロ、助さん核酸から導かれちゃった者たちの脚本を奪う。 す:あっ、何をするんですかピサロさん! ピサロ、ロザリーの配役欄を見て顔面真っ青。 エニクス、隣で大爆笑。 ぴ: うをををををををををををををををををををををーーーーーーっ!! 貴様ああぁぁぁーーーーーっ!! 貴様ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっっっっっ!! す:ぐるじい、ぐるじいでずよ、ビザロざん! ぴ:貴様だけは絶対に許さん! 完膚なきまでにコナゴナに砕いて燃え尽きるまで灰にした後、三十回に分けて便所に流してやる!! うおおおおぉぉぉっ! 進化の秘法!! エ: いきなりそれを出すか。 す:あっ! ピサロさん、それ使っちゃダメです!! 助さん核酸の忠告を無視したピサロ、進化の秘宝により、見る見るうちに異形の姿に変わる。 体は緑色になり、手は何本も生え、口からは黄色い粘液が涌き出る。 ぴ:…………もう何も思い出せない。わたしが何者なのか、自分の名前すらも。だが、何をなすべきかだけは知っている。 ……って、何だこの姿はああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! エ:こ、これは酷い。何も思い出せないというより、何も思い出したくないな。 す:だから言ったじゃないですか。それは劇中の進化の秘法ですよ。 ぴ:……と言うことは、進化の行き着く先はコレか!? す:そうです。 プチイイイイイイイイイィィィィィィィィィィィィィィィン ピサロは混乱した! ぴ:『ですぴさろ』アイウエオ作文始めま〜ぁす。 で! デリバリー す! 酢飯センターが ぴ! ピンチなのに さ! 佐山店長が ろ! ロングバケーション ぼぐごしっ 物体Xがお空の星になる。 エ:ロザリーさんはオレたちが面倒を見るから、安らかに眠るがいい。 ピサロ、フォーエヴァー。 す:エニクスさんが言いますか。 エ:ゾンビ話を書いたのはお前だろ。 ところで、これって後々の展開のバラシが入っていないか? ピサロの最終形態、スレイヤーズの傾向を熟知した人には分かるかもしれないし。 す:まあ、確かにそうかもしれません。 いわゆるチラリズムってやつですか。 エ:……こういうのをチラリズムと表現するかお前は。 まあ、この調子だと、この後出てくる連中も曲者だらけだな。 す:そうです。 多分、こんなパロディ小説は今までありません。 エ:それは認めるが……自慢できることでもないだろ。アヴァンギャルドすぎるぞ。 す:それが『冒険』なんですよ。 エ:じゃあ、前の冒険では崖から転落したのか。 あ、そう言えば『あらすじ』は前と変わってねーな。 す:まあ、『伝説』の裏側というのはああいうモノですから。 歴史の勝者は真実を何かで埋めるものです。 エ:何をらしいことを。 あっ…………………………………………………………………………………………………………。 そう言えばシンシアはどうなった? す:彼女が出てなくて残念ですか? エ:いや、そっちの方がホッとする。 とりあえず、エンディングでシンシアが小粋でアドリブの利くゾンビになって甦ることはないわけだからな。 す:そういうテもアリでしたねぇ。 まあ、シンシアはウィニーが演じているので、ご安心下さい。 エ:ウィニーはシンシアだったのか! す:だって、ディオルが生まれたころから一緒ですし。 ある意味幼なじみでしょ。 エ:それは苦しい解釈だぞ。幼なじみというより母親じゃないか? す:カタいことは言いっこなしです。 というわけで、まだまだ話したいことは沢山ありますが、そろそろお開きの時間となりました。 エ ……オレはもう話したいことはないぞ。 す:お付き合い下さった方々、どうもありがとうございました。 それでは、引き続き第四話をご覧下さい。 終わりの挨拶とともに席を立つ二人。 ……十分後。 ぴ: おすぎとピーコで〜す。 エニクスはギガデインを唱えた! ピーコに205ポイントのダメージを与えた! |
29873 | 導かれちゃった者たち 第四話 太陽と月の姉妹 | 助さん核酸 | 2004/4/23 01:45:50 |
記事番号29871へのコメント 世界でも一、二を争う巨大都市エンドール。 商業が発展しているこの町は、今や世界経済の中心的な役目を担っており、古い伝統を持つ老舗から発展著しい新進気鋭の店舗までずらりと店を構え、億万長者になって華を咲かせてやろうと意気込む者が必ずここに訪れる。 「うわぁ、すごぉ〜い」 生まれて初めて見るその光景に、ウィニーが圧倒される。 「うむ。前に何度か来たが、相変わらずだ」 と、大きなキノコのぬいぐるみを着たディオル。 最初はディオル一人で旅をする予定であったが、腕の立つ人間に出くわす度に浄化されてしまうので、ウィニーが同行することになったのだ。 ディオルがキノコの姿をしているのは、自分の格好を人前にさらさないためであるのは言うまでもない。居心地がいいのを理由に、ディオルはカムフラージュに棺桶を要求したが、怖がられるということで即刻却下となった。 ……キノコの着ぐるみでも恐れられているのは言うまでもないが。 「でもぉ、こんなに人がいっぱいだとぉ、踊り子さんや占い師さんを探すのも難しいですねぇ」 ――踊り子と占い師、栄華を極めし地にて勇者と出会わん――。 歴代マスタードラゴンに伝わる『天空黙示録』に記された預言である。 この預言に従って二人はエンドールへ訪れた。この預言がエンドールに導かれ(ちゃっ)た者がいるという意味かどうかは定かではないが、手がかりはこれしかない。 また、預言の出所はスィーフィードの記憶なので、実際の黙示録に書かれている事なのかどうかも定かではない。 「うむ。出来れば手分けして探したいのだが……」 二人で一緒に探しても非効率的であるが、だからといって二手に分かれて、ディオルが一人になってしまえば、エンドールは魔王が復活したかのような事態に陥るのは火を見るよりも明らかである。 「片っ端から探すしかないですな、マスター」 「そうですねぇ。じゃあ、まずはあっちに行きましょう」 そう言って、ウィニーは共同墓地へと歩き出した。 「後悔しませんね……」 「…………はい?」 どこまでも低く、どこまでも小さく、どこまでも暗く、それでいてよく耳に響く女性占い師の声に、運勢を占いに来た男が思わず質問を質問で返した。 「あなたが……、やがてあなた自身のもとに訪れる広大な暗闇の一部……すなわち、未来を知ってしまうことを……。後悔しませんね?」 ひゅうぅぅぅぅ…… 閉め切られた部屋で、何故か蝋燭の火が風にゆらめく。 「あなたが後悔しないのなら……たぶん……構わないと思いますけど…………、よろしいのですか?」 「あ……あの、そ、それって、ど、ど、ど、どういう意味でしょうか?」 判決を待つ被告人のようなどもり声で、男が恐る恐る尋ねる。 「……そのままの意味ですよ。本当に未来を知りたいですかと、尋ねているのです」 バサバサバサバサバサ………… 真っ黒な鴉が羽ばたいた音は、果たして空耳であろうか? 『な、何だよここは!? よく当たるって聞いたから来たのに!』 骨の髄まで駆け巡る蒼白い悪寒に、男は心の中で今にも泣き出しそうな悲鳴を上げた。おそらくそれは背中から流れる汗のせいだけではないだろう。 彼は軽い気持ちでここを訪ねたことを後悔した。占い師が警告する前にすでに後悔しているとは、なんとも皮肉なことである。 「時間はいくらでもあります。ごゆっくりお考え下さい」 『ど、どうする?』 岐路に立たされた男が、今までの人生で最も苦悩する。 『聞かない方が幸せな余生を送れそうだなぁ ……いや待て、聞いておけばその後の対処ができるかも。そもそも未来に備えるための占いじゃないか! でも、……オレは運命に逆らえるほど大層な男か!? 今だって、占いなどという至極胡散臭いものに人生を託しているじゃないか!! その上、そんな胡散臭いものにこんなに振り回されているんだぞ!! ……ん、そうか! 占いなんてどうせ胡散臭いんだから、何も気にしなければいいじゃないか!! だけど、……ここの占いってよく当たることで有名だからなぁ』 不安と確信が目まぐるしく交錯する中、男は何とかして悟りを開こうと、絶え間ない禅問答にふけっていた。 ……………………………………………………………………………………………… 『――よし』 蝋燭の長さも残り少なくなったところで、見違えるほど痩せこけた彼はついに決断した。 「聞きます」 ドンガラガッシャアアアァァァァァーーーン 彼が答えると同時に、青く晴れ渡っているはずの空に雷鳴が轟く。 「く…………くくくくく。そうですか…………。あなた……勇気がありますね」 ざあざあざあざあざあざあざあざあざあざあざあ…… 突然降り出した雨が静寂を冷たく彩った。 気がつけば、占い師はいつの間にか全身ずぶ濡れになっている。それだけではない。美しい顔は土気色に淀み、艶やかな唇は青紫色に染まり、閉じかけた瞳は赤く血走っている。 「覚悟はいいですか?」 占い師の口許が死神のそれになる。 その瞬間、店内を凍てつく静寂と禍々しき暗黒が支配した。確かに蝋燭の火は消えているが、それが原因ではあるまい。 「ひいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」 自分の心臓を握る何かにとうとう耐え切れなくなり、男は絶叫した。 「や、やっぱりいいや! お、お代はこ、こ、こ、こ、こ、ここに置いとくよ! つ、つ、つ、釣りはいいや!」 ずざざざっ! 男は逃げ出した。 「ありがとうございました。またのご来店を。く……くくくく……」 高い代償を払った男が払った代金が足りていないのがそんなに嬉しいのか、彼女の含み笑いはしばらく途絶えることがなかった。 ちなみに、占いの結果は『あなたは今夜悪夢にうなされるでしょう』。 その夜、占い師の予言通り彼は悪夢にうなされた。 しばらくして、 「すいませ〜ん」 この占いの館にウィニーが呑気な声で来店した。 「はぁい、いらっしゃいませぇ」 どう考えても光の反射具合を計算しているとしか思えない位置に蝋燭を保ちながら、彼女が客を出迎える。 確かに、彼女は怪談が三度の飯より好きである。 「ようこそおいで――」 しかし。 「ろげえええぇぇぇぇぇぇーーーーっ!!」 ウィニーに続いて姿を現した本物の怪奇現象にはかなわなかった。 「な、な、な、何を占ってさしあげましょうか!?」 失神寸前で何とか持ち堪えた彼女が、気を取りなおして接客する。 『この人ぉ、そうなんですかねぇ?』 『どれ、一つ腕試しでもしてみましょう』 ディオルは彼女が本当に導かれ(ちゃっ)た者なのかどうか確かめることにした。 「そうですな。では、わたしの前世でも」 彼女がディオルと運命で結ばれているのなら、彼の前世を探ることでその正体を悟るであろう。ただ、ディオルの前世というのは『ゾンビになる前のディオル』なのか、それとも『ゾンビになる前のディオルの前世』なのか、意見の分かれるところではある。 「わ、分かりました」 占い師が青い水晶に手をかざす。 すると、水晶から放たれる神秘的な光が部屋を淡い照らした。 別にドッキリのための仕掛けではない。明かりがないと水晶に何が映っているか暗くてよく見えないのだ。 しばらくして、水晶にディオルの前世が映し出された。 「はっ!」 それを見て彼女が驚愕した。 「こ、これは!!」 水晶が描いたのは、齢にして六十はありそうなジジイが『悪の女魔道士ルック』の衣装を十着もオーダーメイドで注文している姿であった。 「あ……あなたはもしや……わたしたちが探していた伝説の勇者!!」 「あぁ! すごいですぅ!」 「ほう、お察しになられたか」 何でやねん!? 「あなたが現れるのをずっと待っていました。……あたしはラティーナと申します」 「うむ。共に平和のために戦っていきましょう。ラティーナ殿」 「ええ」 ディオルが差し出した手を、ラティーナが固く握り返した。 「えええぇぇぇぇぇぇっ! なんでえええぇぇぇぇぇっ!!」 クラウンのJ、Q、K、Aまで勢揃いしながら、クラウンの10が出るべき場面でスライムの9が出現し、マーティーという名の女性の叫びがカジノにこだました。 赤が好きなのか、人工的に赤い髪、赤いビキニ、赤いブーツ、そして、左手にはめたメタル・リベットを施した赤いグローブ。冷え込む季節には必ず風邪をこじらせるアレである。 「あと一歩のところで、なんでそれが出てくるのっ!!」 ポーカー最高の役、ロイヤル・ストレートフラッシュを妨げたスライムの嘲笑に、マーティーの血圧がぐんぐんと上昇する。 「お客様?」 ただならぬ異変を感じたか、従業員が彼女に声をかける。 金銭が一瞬で右へ左へ流れていき、天国と地獄の人生ドラマが織り成されるカジノでは、暴力沙汰は珍しいことではない。そのため、従業員はトラブルを起こしそうな客を見つけ、迅速に対処して早期に乱闘騒ぎの芽を摘み取らなければならないのだ。 「けっ! さっきから『もう少しで、もう少しで』って、未練がましいったらありゃしねぇぜっ!」 だが、そんな従業員の心中などお構いなしに、こちらも大負けしたのか、酒に酔った明らかにヅラの中年男が彼女にちょっかいを出した。 「なんですって! あんた、あたいにケンカ売ってんの!?」 鼻をつく男の口臭も手伝って、マーティーはどこからか取り出したチェーンフックを片手に、敵意をむき出しにする。 「ほう、そう聞こえたか?」 それに対し、男はせせら笑いながらゆっくりと席を立つ。 「別に頭の悪そうな姉ちゃんなんぞ相手にしたくもねぇが、どうしてもって言うならやってもいいぜ」 男が酒の臭いと同時に殺気を放つ。 「お客様! 騒ぎを起こされちゃ困りますよ!」 いよいよパンク寸前の不穏な空気に、従業員の顔も青くなる。 その険悪なムードを察知したか、客たちの動揺も、そこを中心に水面に広がる波紋のように伝わっていく。 だが、二人はそんなことなど眼中にない。 「上等じゃん! かかってきなさいよっ! このハゲ!!」 「何だとっ!! このアマ! 言ってはならんことを!!」 マーティーの言ってはならない一言で、ついに争いの火ぶたは切って落とされた。 と、思いきや。 「待てぇい」 意外なところから助け舟がやってきた。 颯爽と現れた男は、想像を軽く超える巨漢であった。 「きぃさぁまぁらぁぁ、こぉぉぉぉんなところでケンカとはぁぁぁ」 眉の薄い顔を真っ黒な墨で塗りつぶし、何かの毛皮で作られたダーク・グリーンのマントを羽織ったその男は、血に飢えたグリズリーに似ていた。 『あわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわっ』 正体不明のモンスターの到来に、二人は完全に腰を抜かす。 「こぉの不届き者めらぁぁ」 人食い鬼は、手に持ったククリをねっとりと舐め回しながらさらに二人に迫る。 「このマイルズが、天に代わって成敗してくれるわ!」 暴れ猿が宣言すると、己の心身を高揚させるための儀式なのか、『アオアオアオー』と奇声を上げながら、踊りを披露する。 その踊りは、例えば、満月の夜に、いくつものトーテムポールが立つ神聖な場所で、霊的な意味が込められた仮面を被ったシャーマンが、原住民の太鼓を鳴り響かせ、燃え盛る炎を回りながら踊るのが相応しい踊りである。 『ぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』 とうとう恐怖に耐えられなくなった二人は、他の客やカジノの従業員とともに、その場から一目散に逃げ出した。 この日、カジノの売上が激減したのは言うまでもない。 「むうぅっ、もう終わりか。せっかく戦いの踊りまで踊ったのに」 肩透かしを食らい、マイルズはややがっかりした。 そこへ、 「あっ!」 ラティーナがディオルとウィニーを連れてやって来た。 「兄さん」 「おお、ラティーナか」 …………………………………………………………………………………… この二人は兄妹らしい。 それ以上の言葉が見つからない。 「こちらの方々はディオルさんとウィニーさん。ディオルさんは、わたしたちが探していた勇者様よ」 ラティーナに紹介された二人は、軽く会釈をして、 「初めまして。わたしはディオルと申します」 「ウィニーですぅ」 人間が人間であるための閾値を超えた二人が握手を交わす。 「おお、そなたが勇者殿か! わたしはマイルズと申す。以後よろしくお願いいたす」 ――こうして、彼らは人知を超えた出会いを果たしたのだった。 ところで、黙示録に記されていた『踊り子』はどこにいるのだろうか? それとも、あれはスィーフィードの記憶違いだったのであろうか? 新作からお出での方、驚かせてすいません。書いた本人が衝撃を受けたほどですから。 旧作を読よまれた方はご存知の通り、これからも濃厚な人たちがわんさか登場します。なので、激しい運動や脂っこい食事の後にコレをお読みになるのはお控え下さい。 |
29886 | Re:導かれちゃった者たち 第四話 太陽と月の姉妹 | エモーション E-mail | 2004/4/24 23:57:20 |
記事番号29873へのコメント こんばんは。 前ツリーに繋げられた3話の存在に気づかず、最初にこちらを見て 「あれ? いきなり復活してウィニーと旅をしている。どうしてだろう?」と 首をかしげてました。……すみません。(T.T) 3話。「死んでからも働かせるつもりかい?(by銀英伝)」な台詞を 吐かないところが、さすが勇者です(笑) そして復活のあらすじ(笑) さすがにこれは、変わり様がないですね(笑) また対談を見る限り、ロザリー役は変更なのでしょうか。 でも今回も怒ることになるんですね、デスピサロ様。 「リ」のつくキャラ……誰でしょうね。クイズ再びでしょうか。 ……関係ないですが、旧作を読んだためか、PS版DQ5をプレイしていて、 スライムは勿論、動く石像やら土偶戦士やら見ると、思わず笑いが(笑) ちなみにスライムのレベルはLv99を目指してます。凄い特技を覚えるそうなので。 4話。マイルズさんとラティーナさん、笑劇の登場ですね。 分かっていても「踊り子って何だろう……(滝汗)」と、呟いてしまいます。 まあ、それが人生とゆーものです(どんな人生だよ……) 順調に増えていく仲間。(ミスリードにマーティーさんがいたりしましたが(笑)) 次は最強の馬、パトリシア(仮名)ですね。 ……とうとう彼女の辛く険しい旅が、はじまるのですねぇ……(ほろり) それでは、続きをお待ちしつつ、今日はこの辺で失礼いたします。 |
29901 | 岩が目立つ物語 | 助さん核酸 | 2004/4/26 23:08:35 |
記事番号29886へのコメント >前ツリーに繋げられた3話の存在に気づかず、最初にこちらを見て >「あれ? いきなり復活してウィニーと旅をしている。どうしてだろう?」と >首をかしげてました。……すみません。(T.T) いえいえ、第3話を投稿したのがツリー日没寸前だったので、気付かれなくても不思議はありません。 感想をもらえるだけでありがたいので、お気になさらずに。 >3話。「死んでからも働かせるつもりかい?(by銀英伝)」な台詞を >吐かないところが、さすが勇者です(笑) 彼の場合、生前は働いていなかったので、「死んでから働かせるつもりかい?」でしょう。(笑) >そして復活のあらすじ(笑) >さすがにこれは、変わり様がないですね(笑) ヒュパティアさんも張り切ってます。 >また対談を見る限り、ロザリー役は変更なのでしょうか。 それは今後のお楽しみ。 >……関係ないですが、旧作を読んだためか、PS版DQ5をプレイしていて、 >スライムは勿論、動く石像やら土偶戦士やら見ると、思わず笑いが(笑) 主人公やその嫁が石になったときには細心の注意を。 また、腐った死体が仲間になっても、絶対に天空の剣を装備させないよう、お気をつけ下さい。 >4話。マイルズさんとラティーナさん、笑劇の登場ですね。 >分かっていても「踊り子って何だろう……(滝汗)」と、呟いてしまいます。 >まあ、それが人生とゆーものです(どんな人生だよ……) 人生はワン・ツー・パンチ by水前〇清子 >順調に増えていく仲間。(ミスリードにマーティーさんがいたりしましたが(笑)) >次は最強の馬、パトリシア(仮名)ですね。 >……とうとう彼女の辛く険しい旅が、はじまるのですねぇ……(ほろり) あの日 あの時 あの場所で 君に会えなかったら 僕らはいつまでも 見知らぬ二人のまま〜♪ by小田〇正 >それでは、続きをお待ちしつつ、今日はこの辺で失礼いたします。 ついさっき投稿しました。ほとんど内容変わってませんが。 それでは。 |
29900 | 導かれちゃった者たち 第五話 信じる心 | 助さん核酸 | 2004/4/26 22:51:51 |
記事番号29871へのコメント 「どういうことだよ!? 親父!!」 次元の違ったヒゲを鼻の下に蓄えたとある町の歴史研究部の責任者が、調査が完了した遺跡の研究報告書をまとめているところに、二十歳を目前にした息子が激しい剣幕で詰め寄った。 「ノックもせずにいきなり何だ!?」 突然の大声に驚いた拍子にインクをこぼしてしまい、やや憮然とした声の父親。 だが、息子は一歩も引かない。 「親父! オレを欺いたな!!」 父親の胸ぐらをつかむ息子の目は紅蓮に染まっていた。彼にも情緒不安定な時期はあったが、破壊的な衝動さえ感じられるほどの反抗は今までなかった。 「親父のことをずっと信じてきたのに!!」 無意識に、自分がまだ三、四歳だったころの、理想となっていた父親の姿が一瞬脳裏に去来した。今となっては虚像と化したそれが、目の前の虚しい現実と衝突して、火のついた彼の心に油を注ぐ。 「……聞いてくれ」 我を忘れかかっている息子を諌めようと、父親はつとめて冷静な口調で訴えかける。 「息子よ、世の中は理想論がすべてではないのだ。現に――」 「うるせえ! そんな話は聞き飽きたよ!!」 だが、息子は父親の優しいまなざしを拒否した。 まだ幼いころは、父親は心が広いと感じていた。だが、とりあえずの段階ながらも成長した今では、父親のこういった態度の何もかもが懐柔的な行為に映ってしまう。 このままでは、輝いていた思い出が次々と汚れていく。 「あんたを信用していたオレがバカだった!!」 彼にとって、もう父親は無条件に手本となる存在ではない。一人の人間として、信じるに値する根拠とその想いが必要なのだ。 「オレはあんたのようなヨゴレた面にはならない!! 絶対にな!!」 そう言って、息子はまだインクが残っていた容器を父親に投げつけた。 「……言いたいことはそれだけか」 息子の血を吐く勢いの罵声にも、父親は涼しい顔でやり過す。 ともすれば我を忘れそうになる自分と、眉をピクリとも動かさない父親。格の違いをまざまざと見せつけられて、彼はたまらなく悔しかったが、それを表に出すのだけは何とかこらえた。 「いや。もう一つある」 自分と父親を比較したことで少し冷静さを取り戻した彼は、最後にこう言った。 「もうあんたと一緒にいるのはゴメンだ! こんな家、出てってやらぁ!!」 「天空黙示録の預言によると、まだ出会っていない導かれ(ちゃっ)た者たちに関するキーワードは『姫と召使いたち』、『商人』『剣士』。となると――」 「くっくっく……、確かに気になりますね。武術大会優勝のお姫様とその御一行に、ブランカへのトンネルを開通させた商人、ディオルさんのことを聞き回っていた剣士」 町で収集した情報を総合しながら、ラティーナが妙に喜悦に満ちた顔で言った。 やはり特別な存在ゆえか、導かれ(ちゃっ)た者の居場所はラティーナの占いでも全く分からない。まだ見ぬ仲間の居場所は自力で探さなければならないのだ。 「えぇと、お姫様たちとぉ、剣士さんの居場所は不明ですからぁ、とりあえず、商人さんから当たってみた方がいいと思いますぅ」 「わたしもマスターと同じ意見だ」 「しかし、その商人は船で南へ向かったそうじゃないか。我々はどうやって南へ行く?」 マイルズが困り果てた口調で言った。 ブランカの南へ行くには、途中にある広大な砂漠を越えなければならない。そんなところに徒歩で横断しようとすれば、行き倒れになるのは目に見えている。特にディオルはカラカラに乾涸びてミイラになってしまうだろう。 砂漠を迂回するという手段に転じるなら、西側に回るルートと、東側に回るルートがあるが、これはどちらも無理な話である。 西ルートは海路だが、最近はどこも海が大荒れで、どこの港も船を出していない。そのため、自分で船をこしらえて強行出航ということになるが、彼らに造船できるだけの資金も技術もないし、出航できたところで海のどこかで沈没するのは目に見えている。 一方東ルートは、砂漠を渡る距離の二倍以上歩かなければならないほど遠回りである上に、険しい山脈と深い森林が待ち構えていて、かなりの時間と手間をロスするのは目に見えている。 この先が思いやられ、一同が頭を悩ませていると、 「んっ!」 自分の世界に没頭していた、もとい何かを占っていたラティーナが声を上げた。 「何だラティーナ? 何か見つかったのか?」 「馬車。……砂漠の近くに馬車があります。くっ……くっくっく。その馬車を引く馬はドラゴンホースですよ」 ラティーナが喜びの笑顔を浮かべた。 ドラゴンホースとは、その名の通り馬の一種であるが、伊達や酔狂で『ドラゴン』の文字が名前の最初に冠されているのではない。サイズこそ普通の馬より一回り大きいくらいだが、その力は馬三、四十頭分に相当する。ドラゴンホースをもってすれば、問題の砂漠を渡ることなど容易なことである。 「おおっ! これはちょうどいい」 「渡りに船とはこのことですな」 「ばんざ〜い」 ラティーナが見つけた馬車の存在に。皆の表情が晴れ渡る。 「では、その馬車の持ち主に頼んでみるか。事情を話せば、砂漠を渡りきるまでは貸してくれるだろう」 方針が決まり、ディオルたちは旅の支度を整えた。 「うわぁ〜っ、改めて見ると広いですねぇ」 障害物となっている砂漠を横切りながら、ウィニーがつぶやいた。 オアシスは見当たらず、草木も生えていない。砂漠の中心に立てば、おそらく四方八方どこを見渡しても同じような景色である。唯一違うとすれば、夜空を美しく彩る無数の星だけであろう。 「ふむ、……羅針盤も少し狂ってきたな」 人間の叡智はある種の金属が北を向くことを発見した。しかし、この砂漠にはその機能が有効に働かない。羅針盤の針が北を向くのは地磁気が生み出す磁場が針にもたらす現象であるのだが、この砂漠には地磁気とは別に特有の磁気嵐が発生しているらしく、羅針盤はその影響を受け、北の方角を示さなくなるのである。 その証拠に、ディオルたちはラティーナの霊能力を頼りに東南東に向かって歩いてきたのだが、羅針盤は進行方向から見て右前方に向いている。本来なら左斜め前に向いていなければならないはずだ。 故に、この砂漠を渡るならば、入り口と出口を一直線で結んだ経路を設定しない方がいい。少しでも方向が狂えば、もう夜空の星しか目印がなくなり、方向の修正ができないからである。最も堅実な方法は砂漠の端に沿ったルートである。時間はかかってしまうが、道に迷うことはない。 「あそこよ」 さらに歩いていると、ラティーナが指差した方向に一軒の宿が見えた。 「ドラゴンホースの馬主はあの宿屋にいるわ」 「やっと着いたか。しかし宿とは丁度いい」 すでに日は地平線に交わりつつある。一行は宿泊も兼ねて宿の中へと入っていった。 「あーっ! いましたぁ!」 厩舎を見てみると、一般の馬とは明らかに輝きの違うドラゴンホースがいた。 その横では、二十歳前後の若者がドラゴンホースの毛繕いをしていた。おそらく彼がこのドラゴンホースの馬主であろう。 「すいません」 ドラゴンホースを借りようと、ディオルが馬主に声をかけた。 「はっ――」 ディオルたちの姿を目に収めた瞬間、呼びかけられて振り向いた馬主は引きつらせた顔から脂汗を滝のように垂れ流した。 「な、何だよ!」 意外にも早く動揺から脱出した馬主は、自分の思い通りに行かなくて不機嫌な子供のトーンでディオルに応答する。 「ご覧の通り、わたしたちは旅の身なのですが」 ……何が『ご覧の通り』だ? 「ちょっと事情がありまして、あの砂漠を一刻も早く越えなければならないのですよ。ですから、砂漠を渡るために、しばらくの間、あなたの馬車をお借りしたいのですが、よろしいでしょうか?」 「ダメだね!」 ディオルたちの申し出を、馬車の持ち主はトゲトゲした声で拒否した。 「そこを何とかできませんか?」 彼の態度に少々反感を覚えながらも、ディオルが頭を下げる(ように見える動作をした)。 「ヤダね! あんたらなんかに馬車を貸す気はこれっぽちもねぇよ!」 見ず知らずの人間の頼みを断る時は、申し訳ないという気持ちを織り交ぜつつやんわりした口調で断り、相手に気を使うものである。だが、彼の口調は必要以上にいちいちこちらを刺激する。 まるでわざと憎まれているかのように。 「なんでですかぁ? 別によこせって言ってるわけじゃないですよぉ」 馬主の言い草に、思わずしかめ面になるウィニー。 「けっ! 何言ってんだよ! どうせフィリアをパクる気だろ!」 そう言って、馬主はフィリアと言う名のドラゴンホースの頭を優しく撫でた。 「神に誓って――」 「へっ、そんなの信じないね」 マイルズが『そんなつもりは断じてない』というより先に、馬主がその誓いを否定する。 「それに、あんたらに少しの間だけでも馬車を貸しちまったら、オレの大事なフィリアが汚れちまうだろうが!!」 確かに一理ある。 「なっ――」 馬主のあまりの言い草に、ディオルも腹に据えかねる。……って、しょうがないじゃん。 「く、くっくっくっく……」 そんな一触即発の状況で、ラティーナが底無しの笑みを浮かべた。 「な、何笑ってんだよ!?」 ラティーナの笑みに少々逃げ腰になりながらも、意地で強気な姿勢を崩さない。 「そんなにお父さんが信じられないですか、ニード=ブランナーさん」 その言葉が彼を射抜いた。 ディオル、ウィニー、マイルズの三人は、「二人でじっくり話をしたい」というラティーナの要望でその場を立ち去った。 「だ……誰だよ!? そのニード何とかってのは!」 彼女の虚ろな眼差しに心の奥を侵食された感覚を覚えた馬主は、喉の奥からとぼけたセリフを搾り出すのがやっとだった。 「くっくっく……。せっかく二人きりにさせてあげたのですから、もう少し正直になられてはいかがです? あたし以外、誰も聞いてはいませんよ」 だが、ラティーナは追撃の手を緩めない。 「あなた、歴史研究部のお父さんに、地位を引き継ぐために研究部の伝統であるヒゲを強要されましたね。こんな感じの……くっくっく」 地面にブーメランのようなヒゲを書くラティーナ。 「最初は拒否しましたが、『最近はこんなヒゲが流行っているんだ。お前も生やせば酒場のねーちゃんたちにモテモテだぞ』とお父さんに言われ、あなたは喜んでヒゲを生やしましたのではないですか」 『…………………………………………』 父親のセリフを一字一句事細かにに再現され、今度こそニードは何も言えなくなる。 「でも、実際には彼女たちの評判は最悪。――それ以来、人が信じられなくなったのね」 彼は最も信頼していた肉親に裏切られたのだ。人間不信になっても不思議ではない。 力が抜ける経緯だが……。 「な、何故それを……」 「くっくっくっく……。何故って、わたしは占い師ですから」 霊能力の強い彼女にとって、ニードのような一般人の過去を知ることなど造作もない。ただ、頭の中で念じればいいだけである。 「て、てめぇ! 過去を無断で覗くなんて、どういう神経してんだよ!!」 「そんなことより」 ニードの領域を土足で踏み込んだことを『そんなこと』で済ませるラティーナ。 「もし、あたしたちに馬車をあげれば、『えぇー!? 見ず知らずの人たちに馬車を丸ごと貸しちゃったの!? すごぉーい! ニードって気前がよくて素敵!! あたし、好きになっちゃうかもー!!』という具合で、酒場のねーちゃんにモテモテになるわ」 …………………………………………………………………………………… 「どうぞお使い下さい!!」 まるで『お手』をする犬のように、ニードは回れ右をしたのだった。 分かった、分かった。……分かったから舌出すな。 こうして、ディオルたちはドラゴンホースのフィリアの馬車に乗り、無事砂漠を渡ることができたのだった。 ちなみに。 ニードは確かに酒場のねーちゃんにモテモテだったが、財布の中身がカラになったら愛想つかされたらしい。 世界を救うため綺麗事は通用しない。時として、何かを得るには何かを失わなければならないのだ。 ありがとう、ニード=プランナー。君のことはいつまでも忘れないよ。 ……ブランナーだっけ? 砂漠の磁気嵐は思いっきり怪しい理論です。思いつきなので気にしないで下さい。 さて、五話目にしてメジャーキャラがようやく出てきました。馬役ですが、本家のパトリシアもメス(だったと思う)ので、まあいいでしょう。 ちなみに、『裏切りの洞窟』はどうしたのかとお困りの方、バッサリ省略しました。 |
29903 | パルプンテを唱えたら、グレイトドラゴンを一撃で倒した馬(実話) | エモーション E-mail | 2004/4/27 22:02:17 |
記事番号29900へのコメント これには驚きました。まだHPが満タン状態のグレイトドラゴンだったのに……。 本当に最強です、パトリシア。 ……ということで、こんばんは。 フィリア登場……と同時にパクられ(拉致られ)る、の巻ですね。……あれ?(笑) ラティーナさんの交渉(?)は、的確に相手に沿った交渉ですね。 嘘は一言も言っていませんしね♪ ……モテ続けるとは、誰も言ってないし(笑) こうして主人の下を離れたフィリア。彼女の旅はまだ始まったばかりー!!(笑) 今回はパーティ構成においての最重要キャラ、フィリアGetと次回への繋ぎですね。 無事に砂漠を渡りきり、次はギザンさんですね♪ ……何気に、旧作では一番まとも(笑)に見えていた商人の。 それ以上にゼル○ディスシリーズが楽しみですが。 それでは、短いですがこの辺で失礼します。 続きを楽しみにしていますね。 |
29947 | この物語はパルプンテ物語 | 助さん核酸 | 2004/5/1 15:42:02 |
記事番号29903へのコメント 黄金週間のせいか、あっという間に下の方に……。 >これには驚きました。まだHPが満タン状態のグレイトドラゴンだったのに……。 >本当に最強です、パトリシア。 >……ということで、こんばんは。 そりゃ、ヘビー級モンスター(ゴーレム、ギガンテス、キラーマシン、etc)を乗せて、エビルマウンテン(でしたっけ?)までいきますからね。 >フィリア登場……と同時にパクられ(拉致られ)る、の巻ですね。……あれ?(笑) 彼女は人生……もとい、馬生のブラックホールに落ちてしまいました。もう戻れません。 >無事に砂漠を渡りきり、次はギザンさんですね♪ >……何気に、旧作では一番まとも(笑)に見えていた商人の。 まともというより、ギザンが存在感を消すキャラなので、他のキャラクターの存在感(特に勇者、踊り子、お転婆姫)に負けてしまったという方が正しいかも。それは、単にわたしの実力のせい……。 >それ以上にゼル○ディスシリーズが楽しみですが。 ストーンマンの登場は前回とちょっと変わるかもしれません。もしかしたら、初登場が延びるかもしれません。 でも出ます。 >それでは、短いですがこの辺で失礼します。 >続きを楽しみにしていますね。 それでは。 |
29977 | 導かれちゃった者たち 第六話 熱血商人 | 助さん核酸 | 2004/5/4 23:12:37 |
記事番号29871へのコメント 漂流してかれこれ一ヶ月のガウリイ=ガブリエル(生きてた)は、手製の船の残骸にしがみつき、激しく上下する海面と格闘していた。 「ぬああぁぁぁっ! こんなことになると分かっていたら、海の守り神を潰すんじゃなかったああああぁぁぁ!!」 山奥の村での農婦との忌まわしき死闘は熾烈を極め、生還したはいいが、何故か魔法が封じられ、アジトに瞬間移動できなくなってしまった。 そこで、船で戻らなくてはならなくなったのだが、何やら彼が以前目論んだことが裏目に出たのか、すっかり荒れ果てた海に挑むハメになったようである。 「ん?」 ふと訪れた予感に従って海面下に目をやると、不気味な四つの影が下からガウリイに近づいていた。 影の形から判断して、こちらに近寄っているのは魚らしいが、尾びれであろう部分のシャープ加減がとても気がかりである。 「ま、まさか……」 その影の主がどの程度の深さにいるのか分からないので大きさも分からないが、比較的浅いところを泳いでいる魚の群れが一斉に散っていく様子が、しきりにガウリイの脳にシグナルを鳴らす。 「もしか……しなくても」 影は次第に大きくなるが、まだ、その全貌は見えない。おそらく体長はかなりのものであろう。 「や、やっぱり……」 影の主が、光が届くくらいまでの深さに達した時、ガウリイの目に飛び込んできたのは、どんな肉でも食いちぎってしまいそうな牙であった。 「ひ、人喰――」 反響するものが何一つない大海原のド真ん中では、途切れた彼の断末魔の悲鳴も全く響くことはなかった。 「今、向こうでサメに食われてたヤツがいたぞ」 「海が大荒れだっていうのに船出とは、阿呆なヤツだ」 とある岬に聳え立つ塔の窓から、虎の獣人二匹と七面鳥の獣が哀れな男の末路を眺めて嗤っていた。 「ああいうヤツって、外見はハンサムだけど内面がアブノーマルな気がするな。俺は」 「じゃあ、乙女チックな女装が趣味に金貨一枚!」 「闇夜の露出狂に銅貨四百五十枚!」 「う〜ん、俺は超絶ロリコン男に銀貨七十枚!」 不幸な男をダシに、好き勝手に賭け事を始めた獣人たち。 そんな彼らに、天罰は早々に訪れた。 ドササッ―― 二つの物がほぼ同時に倒れる音。 「――!?――」 そして、それに七面鳥獣人が気付いた瞬間――。 「動くな」 黒装束の男が、喉元にナイフを突き付けていることにも気付いた。 「安心しろ。こちらが満足する行動をとれば殺しはせん。まずは騒ぐな」 「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あい……」 耳に入れただけで鼓膜を八つ裂きにされそうな声に、七面鳥はチキンと化す。 「『海の守護神』はどこだ?」 「しゅ、守護神? し、知らねぇ。……う、嘘じゃね――」 「静かにしろ。騒ぐなと言ったはずだ」 七面鳥の声が悲鳴に近くなるのを感じ取り、黒装束が黙らせる。 「なら、それを知っている奴の居場所を教えてもらおう」 砂漠を越えたディオルたちはさらに南へ進み、港町のコナンベリーに到着していた。 かつては漁業の町であったコナンベリーは、時代の流れとともに造船技術が発達し、やがては通商の町としても栄えるようになった。故に、この町の生活は海と密接につながっており、今では町の人口の約六割が海洋関係の仕事に従事している。 「しかし活気がないな」 それとは裏腹に人影が見当たらない港を眺めながら、マイルズがつぶやいた。 「確かに寂しいですぅ」 コナンベリーの人々は粋がいいと聞いていただけに、波の音しか聞こえないこの静けさでは、生まれて初めての海でも、ウィニーの顔は冴えない。 「でも、こんな状況では無理もありません」 世界の破滅の前ぶれなのか、最近は嵐もないのに海が荒れていて、船を沖に出すことができずにいる。そのため、人々は全く収入を得ることができず、町の空気は暗い灰色に染まっている。 漁師や船員たちは途方にくれ、昼間から酒を浴びて現実逃避する始末である。おかげで港は次第にさびれ、船もすっかり朽ち果ててしまった。 「あれぇ?」 しかし、光を失った港の中でウィニーの視界に飛び込んできたのは、燦然と輝く巨大な船であった。 数人の船大工が甲板で作業をしているので、船は未完成か修理中かのどちらかであろう。だが、無気力な空気が充満した町の中で、唯一人々の健全な営みが見られる場所である。 「まさか、この海に挑もうというのか?」 「いくら何でもそれは無謀だ。蛮勇は誉められるものではない」 ディオルが勇気について語った。お忘れの方もいるかもしれないので注釈しておきますが、彼は勇気のエキスパートです。 「希望のない町にしては威勢がいいが、人間は命あってのものだ」 彼が言うと説得力があるのかないのか謎である。 「もしそのつもりなら、ここは止めねばなるまい」 そう言うと、ディオルは船に向かって歩き出した。 「この船の持ち主は……ギザンって人だ」 ディオルに船の持ち主を聞かれ、船大工は一瞬の眩暈の後にそう答えた。 「レイクナバ出身の商人とか言ってたけど、とてもそうは見えなかったなぁ」 ふと、ディオルたちの脳裏に、エンドールとブランカへのトンネルを開通させた商人が頭をよぎった。 「そのギザンさんは、今どちらに?」 「何でも、大灯台に行ったらしいな」 「大灯台?」 「ほら、あそこだよ」 船大工が指差した方向には、確かに灯台がそびえていた。だが、 「あれは、魔物に乗っ取られていますね。くくくく……」 「実はそうなんだよ。よく分かったなぁ。あの灯台は、昔の人が海の神様を奉るために建てられたんだが――」 船大工の話によると、その大灯台が魔物に襲われたのは一月ほど前である。さらに、その日を境にコナンベリー周辺の海が荒れ始め、今では世界中どこの海も高波が巻き起こり、船が出せなくなっているらしい。 「魔物に襲われてから、あんな風に、あの大灯台の光が何か気味悪い色になってな。『海が荒れ始めたのは、その光のせいで海の神様が怒ってるからだ』って噂があったんだよ。で、ギザンさん、その話を聞いたら置手紙を残して一人で行っちまった。無事だといいんだが……」 この船を所有できるほどの商人なら、ギザンという人物はなかなかの商才があると考えていいだろう。そんな人物が思慮なしの無謀な蛮勇を振るうとは思えない。それなりの勝算があるか、そうでなくても、引き際をわきまえているはずだ。ディオルは少し安心した。 「ところで」 船の持ち主が導かれ(ちゃっ)た者であろうとなかろうと、放っておくわけにはいかない。彼らが次に知るべきことはこれであった。 「その大灯台へはどうやって行けばいいのか、教えて頂きたい」 日も暮れかかったころ、ディオルたちはコナンベリー東方の海の番人、大灯台へとやって来た。 最上階より灯された毒々しい濃い紫の光は、邪悪なる儀式のための炎としか思えず、それを間近で見るほど、光を神々しい救いの象徴と考える者を激しく挑発する。 「なんという汚らわしい輝きだ!」 偉大なる海の平穏を祈った先人の思いに対するこの上もない侮辱に、ディオルが怒りに燃える。……って、アンタの体と同じ色ですが。 「ラティーナ、敵は?」 「くくくくっ……。リビング・メイル六体、ゴースト二十三匹、スケルトン八匹、獣人は虎系統が五匹と鳥系統が七匹です。この扉の向こうで待ち構えています」 ラティーナが扉に手をあてて、大灯台の内部を透視する。 「合計四十九匹か。ちょっと数が多いな」 勢力比は四対四十九。一人あたりおよそ十二体の敵を相手にしなければならない。 「じゃあ、まずはあたしが仕掛けますぅ」 「ウィニー殿、一体何を?」 「あたしの十八番ですぅ」 マイルズに得意げにそう言うと、ウィニーは呪文を紡ぎ始めた。 「な、何だ!?」 扉の近くで待ち構えていたベンガル虎の獣人は、突然襲いかかってくるスケルトンに驚愕した。ただ襲いかかってくるだけではない。巧みな剣技と連携でこちらを翻弄しようとさえするその動きは、意思を持っているようにさえ思える。 「これは一体どういうことだ?」 まさか敵にネクロマンサーがいるとは思わなかったのだろう。スケルトンの予期せぬ豹変に、彼らは軽くパニックに陥っていた。 「くっ!」 たまらず、七面鳥の獣人がスケルトンに向かって剣を振り上げた瞬間、 ドガシャアアァァッ 開いた扉からマイルズの一撃をまともに受け、部屋の隅まで吹っ飛ばされる。 「ををっ!!」 さらに、マイルズの雄叫びで足がすくんだところに、 「はあっ!」 ディオルが剣を走らせ、虎男二匹をあっさりと斬り伏せる。ちなみに、この剣は彼を滅ぼした赤竜の剣である。 「ムルハレモンドンマカベイルラマラマソーレダルマ……」 頭に二本の蝋燭を巻きつけたラティーナが、床に描いた紋様に杭を打ちつけながら意味不明の呪詛を紡ぐ。 『キエエエエエエエエエエエェェェェェェェェェェェーーーーーーーッ』 ラティーナの破邪によって、リビング・メイルとゴーストの群れが耳につんざく音を発しながら虚空に消え去る。さらに、その余波でディオルの肉が落ちている。 「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 だが、それが逆に獣人の恐怖を生んだ。 「スキありっ!!」 その瞬間を逃さなかったディオルが、がら空きのわき腹を見事にとらえた。 だが、その勢いで脆くなっていた腕の骨が千切れる。 「スキありはそっちだよ!」 千載一遇のチャンスとばかりに、虎獣人がディオルの頭に棍棒を叩きつけた。 グシャアァァァ…… ディオルの頭から緑色の脳しょうが飛び散る。 「――今、何かしたか?」 しかし、それ以上期待されるようなことは起こらなかった、 「バ、バカな!!」 ディオルの常識はずれの生命力(生命力ゼロとも言えるし、無限大とも言える)に、虎獣人が恐怖の声を上げたところに、 ドゴオォォォォォォォォォン マイルズの上段回し蹴りがクリティカルヒットし、虎獣人は自らの体で天井を貫いた。 「あ……あああ……」 力の差をまざまざと見せつけられ、虎獣人が完全に腰を抜かす。 「これで分かっただろう。貴様らではわたしたちに傷一つつけられん」 とディオル。傷だらけですけど、あんた……。 「くっ……くくく。別に、あたしたちは必要以上にあなたたちを痛めつけるつもりはないわ。……大人しくしていただければですが」 とラティーナ。って、醸し出すオーラだけで必要以上に痛めつけられるんですけど……。 「わ、分かった! 降参だ! 降参する!!」 虎男が尻尾を巻いて逃げ出すと、残りのモンスターも我先にと逃げ出した。 「うむ。これで大灯台も少しはきれいになったな」 魔物たちがいなくなった一階を見渡しながら、ディオルが満足げに言った。だが、まるで大灯台がより邪悪な存在に乗っ取られた気がするのは何故だろうか? 大灯台の最上階。 中心に設けられた巨大な竈には絶望の炎が静かに燃え上り、夜の帳が下りた空を照らして、いや、さらに漆黒に染め上げている。 「ちっ、こざかしい奴らだ」 ディオルたちの戦いぶりを魔法の水晶球で観戦しながら、全身を赤い甲冑で覆った男が面白くなさそうに言った。 「あまりそう熱くなるな」 闇を想起させるダーク・ブルーの液体を喉の奥に流し込みながら、黒いマントの男が赤い甲冑の男を諭す。 「飲むか?」 「いや、いい。酒は苦手だ」 甲冑の男がマントの男が差し出した杯を手で制する。 「だが、三階にはラハニムがいる」 先ほどまで所在なげに夜空を眺めていた白虎が、その巨体を二人の方へと向ける。 「そうだな」 「そしてそこまでだ」 「貴様らがな」 三人の会話に、あるはずのない相づちが打たれた。 「何者!?」 白虎が怒鳴るが、返ってきた答えは、 「アーク・ブラス」 彼らを絡め取る蜘蛛の巣のように、床一面に広がる雷であった。 第六話です。結構書きなおしました。 トルネコは(旧作の)最初の構想ではズーマだったので、「せっかくだからズーマでいったろか」とも思いましたが、やっぱズーマでこのノリは書くのが難しいので、ギザンで変更なしです。 ところで、最近年金未納問題が激しいですが、何だが昔の血が騒いだので、練習専用の場所で『悲しいとき』を一発だけかましました。う〜ん、何か『スレリサ』もやりたくなってきたなぁ……。 |
29986 | 特技を生かした戦い方が見事です | エモーション E-mail | 2004/5/6 22:15:33 |
記事番号29977へのコメント こんばんは。 お風呂掃除をしていて手が滑り、洗剤が混ざった残り湯に頭から突っ込んだ上に、 バスタブに左肩を打ちつけるという、昔のマンガみたいな目にあったりもした今日この頃ですが、 連休をいかがお過ごしでしたでしょうか。……ああ、肩が痛い……(愚痴吐き) 「導かれちゃった者たち」第6話、実はどれも大当たりしてそうで、 賭になりなさそうな賭をしているモンスターを脅しているのって……ギザンさん、ですよね? ラストもかな? でもギザンさん。「アーク・ブラス」使えたっけ……? もしかしたら、旧作ではパデキアの洞窟で初登場だった集団が、すでに ご登場なのでしょうか。 また、旧作では単にディオル専用「ザオリク(?)」係で同行していたウィニーが、 特技を生かして戦闘などでも、きちんと話に絡んでいるのはいいな、と思いました。 確かに彼女にだからこそ出来る戦闘ですね。 個人的にはゼ○ガディス・シリーズ(笑)の登場が楽しみだったのですが。 大灯台の攻略は、今回は何回か回数使って書くのですね。三階にラハニム……。 やっぱり二枚に下ろされるかな(笑) でもどことなく力押しな方々が揃っているので、どんな展開になるのかと楽しみです。 最後に、どこまでも不幸なガウリイ=ガブリエ「ル」氏に合掌。 それでは妙な感想になりまして申し訳ありませんが、続きを楽しみにお待ちしています。 では、この辺で失礼します。 |
30009 | そう言えば湯船が懐かしい(シャワーを浴びてるという意味ですよ。誤解のないように) | 助さん核酸 | 2004/5/12 00:01:15 |
記事番号29986へのコメント >お風呂掃除をしていて手が滑り、洗剤が混ざった残り湯に頭から突っ込んだ上に、 >バスタブに左肩を打ちつけるという、昔のマンガみたいな目にあったりもした今日この頃ですが、 >連休をいかがお過ごしでしたでしょうか。……ああ、肩が痛い……(愚痴吐き) それはお気の毒に。では、わたしの不運話をば。 連休の少し前、布団を干したまま学校に出かけたのですが、帰宅しようと外に出たら、雨が降っているじゃあ〜りませんか! 自転車フルスロットルで(途中転倒)家に帰ったら、案の定布団が見事に濡れてました。 その晩は最高の寝心地でした。 >「導かれちゃった者たち」第6話、実はどれも大当たりしてそうで、 >賭になりなさそうな賭をしているモンスターを脅しているのって……ギザンさん、ですよね? >ラストもかな? でもギザンさん。「アーク・ブラス」使えたっけ……? 使えます。二つ名『雷光のギザン』の由来(多分)ですから。 ついでに、『雷』のつく魔法なら、たとえ雷でなくても使えることにしてます。(ただし発信源が高位魔族の場合は除く) >もしかしたら、旧作ではパデキアの洞窟で初登場だった集団が、すでに >ご登場なのでしょうか。 この場で言うのもなんですが、そんな手の込んだことはしません。 >また、旧作では単にディオル専用「ザオリク(?)」係で同行していたウィニーが、 >特技を生かして戦闘などでも、きちんと話に絡んでいるのはいいな、と思いました。 >確かに彼女にだからこそ出来る戦闘ですね。 すいませんが、この辺は旧作も同じような感じでしたけど。 >大灯台の攻略は、今回は何回か回数使って書くのですね。三階にラハニム……。 >やっぱり二枚に下ろされるかな(笑) ラハニムは、旧作では再現してなかったルーラ野郎の役です。 >それでは妙な感想になりまして申し訳ありませんが、続きを楽しみにお待ちしています。 >では、この辺で失礼します。 第七話は80%完成していて、リナ&ゼルが張り切ってます。 ということで、なるべく次回もこのツリーで。(無理かも) |
30000 | 初めまして | Laytear | 2004/5/8 20:54:56 |
記事番号29977へのコメント 初めまして。助さん核酸さん。 感想を述べさせてもらいます。 すっごく楽しいです。もともとの話を知っていればと後悔するぐらい楽しくて、読むたびにおなかを押さえています。(ゲームやったことのない人間) ロザリーさんの配役は今度は誰になるのでしょうか。 前回と違うなら、誰になるんだろう。 進化の秘法・・・まさかスィートポテトクイーンなのでは・・・・。 いや、私の予想が当たる確立は‰以下でしょうが。 では、作品を楽しく読んでいます。拙い感想ですがこれで失礼します。 |
30010 | ある意味プロジェ〇トXな話にようこそ | 助さん核酸 | 2004/5/12 00:56:36 |
記事番号30000へのコメント >初めまして。助さん核酸さん。 >感想を述べさせてもらいます。 初めまして、Laytear さん。すでに名前に『さん』が二つも入っているので、わたしにさん付けしなくても構いません。(笑) >すっごく楽しいです。もともとの話を知っていればと後悔するぐらい楽しくて、読むたびにおなかを押さえています。(ゲームやったことのない人間) お褒めのお言葉、どうも有り難うございます。 元ネタをご存じない方にも分かるように書いているつもりではありますが、未熟さのため、説明不十分な箇所があるかもしれません。もし説明が省略されていると感じたら、遠慮なくご質問して下さい。 ちなみに、プロローグ〜第6話までで、本物(ドラクエ4)では、 ◆勇者の仲間の話(1〜4章)が前にある。 ◆天空城は襲われない。 ◆勇者の村はピサロ(ガウリイ=ガブリエル)によって壊滅する。シンシアが勇者そっくりの格好になって身代わりになる。もちろん、勇者はゾンビにならない。 ◆マーニャ(マイルズ)は女。 ◆馬車は、裏切りの洞窟という所で『信じる心』というアイテムを取った後手に入り、ついでにホフマン(ニード)が仲間になる。 となっています。まあ、他にも違いは山ほどありますが……。 >ロザリーさんの配役は今度は誰になるのでしょうか。 >前回と違うなら、誰になるんだろう。 >進化の秘法・・・まさかスィートポテトクイーンなのでは・・・・。 >いや、私の予想が当たる確立は‰以下でしょうが。 パーミル(だったかな)をご存知とは。ただ者じゃないですね。 ヒントとしては、名前が『リ』から始まるということです。(前と同じという説あり) >では、作品を楽しく読んでいます。拙い感想ですがこれで失礼します。 それでは。(できれば)来週までに。 |