◆−ショートコント(またヴァルフィリ……)−じょぜ (2004/5/4 20:28:31) No.29970 ┣ええー!?−ミキ (2004/5/5 00:13:36) No.29979 ┃┗ゼロヴァルフィリガーという究極のカップリングに挑戦(いっぺん死ね)−じょぜ (2004/5/5 18:14:13) No.29982 ┣そーいえば当時はCMの間、ずっと石化してたっけ……−エモーション (2004/5/6 22:42:08) No.29987 ┃┗もしAパートじゃなくてBパートだったらさらにエライことになってたかも−じょぜ (2004/5/7 20:20:45) No.29996 ┣スタッフさんに乾杯−Laytear (2004/5/7 17:10:54) No.29991 ┃┗そして言い出しっぺの神坂先生にも乾杯−じょぜ (2004/5/7 20:29:01) No.29997 ┗ショートコント2(のわりにはちょっと長め)−じょぜ (2004/5/14 18:30:51) No.30019 ┗Re:ショートコント2(のわりにはちょっと長め)−P.n.t. (2004/5/15 19:15:53) No.30027 ┗リナフィリヴァル……かな今回は−じょぜ (2004/5/16 00:34:42) No.30029 ┗ヴァルフィリvvです−春眠 (2004/5/17 03:21:00) No.30034 ┗初めまして〜−じょぜ (2004/5/17 22:20:03) No.30038 ┗レスありがとうございましたv−春眠 (2004/5/30 17:11:39) No.30096
29970 | ショートコント(またヴァルフィリ……) | じょぜ | 2004/5/4 20:28:31 |
ショートコント 〜恋とはどんなものかしら?〜 「ねえヴァル、ちょっと聞きたいことがあるんですけど」 「なんだよ」 「私と一緒にいて幸せですか?」 「……決まってるだろ」 「ほんとに?」 「しつこいな」 「魔竜王ガーヴより、私のこと好きですか?」 「……ああ」 「じゃあじゃあ。 セーラー服を着た私と、セーラー服を着たガーヴがここにいたら。 どっちを選びますか?」 「そりゃお前に決まってるだろ」 「ほんとに!?」 「そりゃあそうだ。 お前が着てるほうが、ガーヴ様より百倍、いや千倍はかわいい」 「そ、そう? そんなに断言されるとなんだか……嬉しいけど……」 「だいたいあのおっさんにあんなもん着られた日にゃ、こちとらの神経が持たん。全国脳死者続出だぞ。最終兵器だろ、核より恐ろしいだろあんなの」 「え、えっと……」 「降魔戦争のとき捨て石にされて、水竜王と心中させられたぐらいでグレやがって、転生してるうちにコロッと意見変えちまってよ。公約違反かよ、どっかの政治家よりタチわりーだろ。でもって部下の人使いは荒いしよ、ケッ、ヘルマスターなんぞにあっさりやられていい気味だっつー」 ガタンっ!!!!!! 「……その先言う度胸あるのかコラ……おかっぱ……」 「ええっ!? ヴァルが二人!? どーゆーこと!?」 「いやあバレちゃいましたか、お帰りなさいヴァルガーヴさん」 ぽん。 「なっ……生ゴミ!? 嘘っ!?」 「なにてめー人んちでくつろいで、フィリアの茶飲んで、ガーヴ様の悪口言いたい放題してるッ!? 覚悟出来てんだろーなオイ!!!!」 「ああちょっと喉乾いたんでお茶飲みたかったんですよ。んであなたいなかったんで暇つぶしも兼ねて」 「な……な……生ゴミの分際で……よくも……よくも乙女心を……!!!!!」 「大丈夫かフィリア、あいつに何された!? 言ってみろ!!」 うるうる。 「ヴァル……もしここに、セーラー服を着た私と、セーラー服を着たガーヴがいたら。 どっちを選びますか?」 「そりゃあお前に決まってる」(真摯な瞳) 「──本当?」 「俺を信じろ」 きらきら。 「……………………嘘……………………だわ」(絶対零度) 「嘘なわけねえだろ、だいたい」 どっっっっかああああん!!!!!! 「おーモーニングスター健在ですねー」 「ちょっ、ちょっと待てフィリア! なんでそこで殴られるんだ俺が!?」 「そんなの……そんなのヴァルじゃないわっ! 私の好きなヴァルじゃないっ!」(よよと泣き崩れる) 「参考までにお聞きしますが、どんなヴァルガーヴさんなら満足なんですか?」 「てめ、ゼロスっ!! いーから口挟むなっ!!──いってー……」 「私の……私のヴァルはね……」 しくしくめそめそ。 「セーラー服ガーヴと何かを天秤にかけられたら、必ず一週間は悩みに悩んで答えを出す──そーゆー人なのっ!! そんな0コンマで即答できるような人じゃないのっ!! それこそが私のヴァルガーヴなのにいいいいいいい──────っ!!!!!」 「あれ? それならなんで僕のときには怒らなかったんです?」 「一瞬嬉しくて舞い上がっちゃたんですっ!!!! あのときに気づくべきだったわ!!!!! なんて愚かな私……許してヴァルっ!!」 「待たんかコラッ!!!! お前どーゆー眼で俺のこと見てたんだ、ああ!?」 「そういうところも含めて好きになったんですものっ!! 仕方がないでしょうっ!!」 「し、仕方ないって……う……嬉しいよーな嬉しくねーよーな……」 「いやあ大胆かつ熱烈な愛の告白ですねえ」 じっ。 「さあヴァルガーヴ、もう一回おさらいよ。 セーラー服ガーヴと私、どっちを取る?」 「……えっと……そ……それは……」(冷や汗だらだら) にっこり。 「いいのよゆっくり考えて。それでこそあなただわ。 さ、お茶いれ直しますね」(いそいそとキッチンへ) 「うーん、天然ポケもここまで来るとすがすがしいですね。 じゃあ僕はこれで」 しゅんっ。 「…………こ、この…………」 むっかあああああああああああああっ!!!!!! 「こんのパシリ魔族!!!! 二度と来るな──────ッ!!!!」 ───────────────────── お読みいただきありがとうございました。m(__)m 笑い飛ばしてくださると嬉しいです。 しかし……く、くだらな……。 いやあの、2に投稿したのがあまりにもド暗い話だったんで、気分転換もかねて……。 またヴァルフィリだし……しつこいなあ我ながら。 では。 |
29979 | ええー!? | ミキ | 2004/5/5 00:13:36 |
記事番号29970へのコメント こんばんは!!じょぜさん!読んで即、カキコカキコ♪と張り切りました!! 今度は一番乗りだ〜。 >「じゃあじゃあ。 > セーラー服を着た私と、セーラー服を着たガーヴがここにいたら。 > どっちを選びますか?」 >「そりゃお前に決まってるだろ」 私としては、看護婦のフィリアも好きです!(笑) >「だいたいあのおっさんにあんなもん着られた日にゃ、こちとらの神経が持たん。全国脳死者続出だぞ。最終兵器だろ、核より恐ろしいだろあんなの」 私もやられかけました・・・。(ゴフッ)後遺症が・・・。 >「ヴァル……もしここに、セーラー服を着た私と、セーラー服を着たガーヴがいたら。 > どっちを選びますか?」 >「そりゃあお前に決まってる」(真摯な瞳) >「──本当?」 >「俺を信じろ」 > > きらきら。 >「……………………嘘……………………だわ」(絶対零度) はい、私も以下同文。 絶対零度ってマイナス237.15度で考えうる最低の温度なんですよ〜(笑)痛いですね〜。 > どっっっっかああああん!!!!!! >「おーモーニングスター健在ですねー」 この時って、フィリアのお腹の中に赤ちゃんいるんでしょうか?フィリアがんばって大丈夫? >「セーラー服ガーヴと何かを天秤にかけられたら、必ず一週間は悩みに悩んで答えを出す──そーゆー人なのっ!! > そんな0コンマで即答できるような人じゃないのっ!! > それこそが私のヴァルガーヴなのにいいいいいいい──────っ!!!!!」 確かに!!そんなのヴァルじゃないー!セーラー服ガーヴはあなたにとってそんなもんだったの!?(泣) >「一瞬嬉しくて舞い上がっちゃたんですっ!!!! あのときに気づくべきだったわ!!!!! なんて愚かな私……許してヴァルっ!!」 >「待たんかコラッ!!!! お前どーゆー眼で俺のこと見てたんだ、ああ!?」 そりゃ〜ガーブ様命でそれだけでご飯を三杯食べれ ゴスッ ・・・・。(黙) はっ!?三途の川が見えた!! >「さあヴァルガーヴ、もう一回おさらいよ。 > セーラー服ガーヴと私、どっちを取る?」 >「……えっと……そ……それは……」(冷や汗だらだら) > にっこり。 >「うーん、天然ポケもここまで来るとすがすがしいですね。 > じゃあ僕はこれで」 天然なんですかあれ? >「…………こ、この…………」 >「こんのパシリ魔族!!!! 二度と来るな──────ッ!!!!」 今回ヴァルやられっぱなしでしたね!(笑)そうそう記憶が曖昧だったのでつい最近tryのビデオを借りてきて見たあとに、コナンを見てたらヴァルガーブの声が聞こえる・・。とその出所が高木刑事!!声優さんには疎い私はかなりビックリしてました。(遅!!!)それも高木刑事って結構やられキャラだから眼を閉じて聞くとヴァルがいじられてる・・プッ。てな感じで今回は高木刑事モードヴァルで楽しくよまさせていただきました。 > いやあの、2に投稿したのがあまりにもド暗い話だったんで、気分転換もかねて……。 いや〜、おいしかったです!!! > またヴァルフィリだし……しつこいなあ我ながら。 むしろ、オッケーです!!(笑) 傷痕の私の質問もご丁寧意に解説しただきありがとうございました!とても分かりやすくて納得いたしました!次の作品も楽しみにさせていただきます。ではでは、失礼します。 |
29982 | ゼロヴァルフィリガーという究極のカップリングに挑戦(いっぺん死ね) | じょぜ | 2004/5/5 18:14:13 |
記事番号29979へのコメント こんばんはーミキさん、早速の感想ありがとうございます! >私としては、看護婦のフィリアも好きです!(笑) フィリアが看護婦ってハマりすぎですよね。あのゼロフィリ&ヴァルフィリのアイキャッチ、もう一種類ずつ描いて欲しかったです。 >私もやられかけました・・・。(ゴフッ)後遺症が・・・。 最初に見た時の印象がどうだったか、もはや記憶に残ってないのですが…………アニメスタッフ…………よくやったよなあ、あれ。 >はい、私も以下同文。 >絶対零度ってマイナス237.15度で考えうる最低の温度なんですよ〜(笑)痛いですね〜。 きらきら、はバックに点描とかお花を飛ばして少女漫画的二人の世界をたった四文字で表してみたというミニマムな表現の限界に挑戦…………嘘です手抜きですはい。 絶対零度、懐かしい!「絶対零度とは何だ!! 答えろ、氷河!!」っていうマンガにはまってたなあ、昔々、リアルタイムで。 >この時って、フィリアのお腹の中に赤ちゃんいるんでしょうか?フィリアがんばって大丈夫? あれとは時間軸は別です。そんなに深く考えてないんですよ、勢いだけの話なんで(汗)。 >確かに!!そんなのヴァルじゃないー!セーラー服ガーヴはあなたにとってそんなもんだったの!?(泣) バックでにこやかに応援団やってたもんなあ…………すごい嬉しそうだったよなあ…………あのヴァル。 >そりゃ〜ガーブ様命でそれだけでご飯を三杯食べれ >ゴスッ >・・・・。(黙) > >はっ!?三途の川が見えた!! 今のはヴァル!? それともL様!? >天然なんですかあれ? ヴァルにとって大事な人は、フィリアにとっても大事なわけですよ、ええ。 だからヴァルとガーヴがそーゆー関係だったとしても彼女はすべてを受け入れて許す……それこそ究極の愛!! そうですとも、そうなんですよきっと!! ………………いえ天然です、ただの。あと世間知らずってことで。 >今回ヴァルやられっぱなしでしたね!(笑) どーも詰めが甘いんですよね、ウチのヴァルは(笑)。 >それも高木刑事って結構やられキャラだから眼を閉じて聞くとヴァルがいじられてる・・プッ。てな感じで今回は高木刑事モードヴァルで楽しくよまさせていただきました。 あっそうなんですか。いや私も声優さんのことはホント知りません。コナンもまともに見たのって数回ぐらいだし。高木さんが出てるのは知ってたんですが(同名の役なんですよね)、そうなんだ〜ぜひ見てみなければ! >傷痕の私の質問もご丁寧意に解説しただきありがとうございました!とても分かりやすくて納得いたしました!次の作品も楽しみにさせていただきます。ではでは、失礼します。 どうも〜喜んでいただけて、感謝感謝です。m(__)m 「痕跡」のほうの拙い説明、おわかりいただけましたか。ありがとうございます(涙)。 なんちゅーか、改めて意味を尋ねられると、結構ノリと勢いだけで書いてるんで「ぎぎくぅっ!」と冷や汗流しつつ、書いたものを読み返して、えーとえーとと唸りながらレスしてました。情けない。今度はもうちょっと推敲して寝かせてから投稿しよう……うん。 ではでは、ありがとうございました〜!!!! |
29987 | そーいえば当時はCMの間、ずっと石化してたっけ…… | エモーション E-mail | 2004/5/6 22:42:08 |
記事番号29970へのコメント こんばんは。そして初めまして。 失礼ながら読み逃げばかりしていましたので、コメント付けるのは初めてです。 もう大爆笑しました。 天然な上に、無茶苦茶言いまくっているフィリアが最高です! シリアスでもギャグでも、ヴァルは彼女にひたすら振り回されるのですね。 ……まあ、スレイヤーズの男性陣は程度の差こそあれ、女性陣に振り回されているような 気もしますが、そこそれ「ごちそうさま」ということで(^.^) >「だいたいあのおっさんにあんなもん着られた日にゃ、こちとらの神経が持たん。全国脳死者続出だぞ。最終兵器だろ、核より恐ろしいだろあんなの」 この台詞にはひたすら、納得してしまいました(^_^;) よく考えれば、ヴァルはたとえ意見はこれと同じでも、仮も心酔するガーヴ様を 「おっさん」とは言わないでしょうけれど、すんなり騙されました(笑) 何せ、私の住んでいる地域では放送がほぼ半年遅れで、その事を話で聞いていたにも関わらず、 見た瞬間、タイトルのような状態になりましたからねぇ……(遠い目) >「セーラー服ガーヴと何かを天秤にかけられたら、必ず一週間は悩みに悩んで答えを出す──そーゆー人なのっ!! > そんな0コンマで即答できるような人じゃないのっ!! > それこそが私のヴァルガーヴなのにいいいいいいい──────っ!!!!!」 >「あれ? それならなんで僕のときには怒らなかったんです?」 >「一瞬嬉しくて舞い上がっちゃたんですっ!!!! あのときに気づくべきだったわ!!!!! なんて愚かな私……許してヴァルっ!!」 >「待たんかコラッ!!!! お前どーゆー眼で俺のこと見てたんだ、ああ!?」 >「そういうところも含めて好きになったんですものっ!! 仕方がないでしょうっ!!」 >「し、仕方ないって……う……嬉しいよーな嬉しくねーよーな……」 >「いやあ大胆かつ熱烈な愛の告白ですねえ」 そしてこの場面は最高です。ひたすら笑うしかありませんでした。 どこまでも深いフィリアの愛! ヴァルはひたすら複雑な気分でしょうね。 そしてもう、完璧に楽しんでますねゼロス。 本当に楽しく読ませていただきました。 シリアスもギャグも、本当に上手く書けていて、羨ましいです。(私はギャグは 上手く書けないので) それでは、拙いコメントですみませんが、この辺で失礼します。 |
29996 | もしAパートじゃなくてBパートだったらさらにエライことになってたかも | じょぜ | 2004/5/7 20:20:45 |
記事番号29987へのコメント >こんばんは。そして初めまして。 >失礼ながら読み逃げばかりしていましたので、コメント付けるのは初めてです。 初めまして、エモーションさん、このたびは感想ありがとうございます。 いえ、読んでいただけるだけでもう充分です。感想を書くというのも大変な作業ですし。 お名前は私も拝見しております。どうぞよろしく。m(__)m >もう大爆笑しました。 >天然な上に、無茶苦茶言いまくっているフィリアが最高です! >シリアスでもギャグでも、ヴァルは彼女にひたすら振り回されるのですね。 >……まあ、スレイヤーズの男性陣は程度の差こそあれ、女性陣に振り回されているような >気もしますが、そこそれ「ごちそうさま」ということで(^.^) 笑っていただけましたか! 最高の感想です! ありがとうございます! なんちゅーか、ねえ……あんなフィリアでいいんだか……最初はガーヴァルフィリにしようかと思ったんですね。ガーヴ様ガーヴ様言ってるヴァルガーヴにフィリアが嫉妬するというお話は、こちらにも他のサイトさんにもあるんで、一度書いてみたかったんですはい。ヴァルフィリ好きとしてガーヴの存在は重要ですし(笑)。 そしたら、ガーヴァルを推奨するフィリア、という性格になってしまいました……いいんですこれで。ウチのフィリアは……たぶん……本人も幸せみたいだし……(涙)。 スレの女性陣はみんな強くてたくましいですからね、振り回されてるのを見るのは実は私も楽しいです、かなり。 >この台詞にはひたすら、納得してしまいました(^_^;) >よく考えれば、ヴァルはたとえ意見はこれと同じでも、仮も心酔するガーヴ様を >「おっさん」とは言わないでしょうけれど、すんなり騙されました(笑) あ、うまく騙されていただけましたか。だんだんゼロスの地が出る、というふうに書こうかと思ったんですが、短い話だしイントロでそんなに凝ってもしょうがないか、と思ってあんまりいじらなかったんですが(笑)。 >何せ、私の住んでいる地域では放送がほぼ半年遅れで、その事を話で聞いていたにも関わらず、 >見た瞬間、タイトルのような状態になりましたからねぇ……(遠い目) もうどんな印象だったか、ほんとに記憶にありません。きっと脳が拒否してたんですね、記憶することを。今はもう慣れましたが(笑)。 >そしてこの場面は最高です。ひたすら笑うしかありませんでした。 >どこまでも深いフィリアの愛! ヴァルはひたすら複雑な気分でしょうね。 >そしてもう、完璧に楽しんでますねゼロス。 ありがとうございます。ここは確かに笑いどころとして書いたので、ここで腹抱えて笑ってもらえると書いた甲斐がありますです。 深すぎますねフィリアの愛は。ガーヴもろとも受け入れられて嬉しいはずなんですが、ヴァル的には複雑でしょう。お前の方が好き、って一応言ってるのに信じてもらえないんだから(笑)。 ゼロスがうまーくひっかきまわす役におさまってくれて、書き手としては満足です、はい。 >本当に楽しく読ませていただきました。 >シリアスもギャグも、本当に上手く書けていて、羨ましいです。(私はギャグは >上手く書けないので) >それでは、拙いコメントですみませんが、この辺で失礼します。 楽しんでいただけて、こちらも嬉しいです。ありがとうございます。 いえいえ、私も昔はギャグ書けるなんて思ってもいなかったです。こちらの過去ログの膨大な作品のおかげです。面白い作品はほんと勉強になります。 ていねいな感想ありがとうございました。!!!!! |
29991 | スタッフさんに乾杯 | Laytear | 2004/5/7 17:10:54 |
記事番号29970へのコメント こんにちわ こっちにもコメント出します。 せぇらぁ服ガーヴですか・・・・・・・・・・。 ・・・ 私の記憶は、放送時、固まっていたことしか思い出せません。 家に母がいなかったら、TVの前で突っ伏していたかもしれません。 スタッフさんたち、やるな!!と思ったのが最初でした。 ふと思ったのですが、ガーヴがこの格好で現れていたら、リナが重破斬を使っていたかもしれないなぁ、でした。 脳死者を続出させたガーヴ・・・結構スキだけど、せぇらぁ服きるなら、ムダ毛カットはわすれずに。 変なコメントですみません。 |
29997 | そして言い出しっぺの神坂先生にも乾杯 | じょぜ | 2004/5/7 20:29:01 |
記事番号29991へのコメント こんばんは、感想ありがとうございます。 >せぇらぁ服ガーヴですか・・・・・・・・・・。 はい……一度はやってみたかったセーラーガーヴネタ……いかがでしたでしょうか? >・・・ この沈黙がすべてを物語っていますね(笑)。 >私の記憶は、放送時、固まっていたことしか思い出せません。 >家に母がいなかったら、TVの前で突っ伏していたかもしれません。 >スタッフさんたち、やるな!!と思ったのが最初でした。 英断と言うべきか無謀と言うべきか、しかし拍手を送りたいですね。 こうやってパロディ書くのに絶好のネタになってくれたという意味でも……(汗)。 >ふと思ったのですが、ガーヴがこの格好で現れていたら、リナが重破斬を使っていたかもしれないなぁ、でした。 そ、そーですね。フィブリゾの出番もなく世界は滅びていた、のかも知れません。 >脳死者を続出させたガーヴ・・・結構スキだけど、せぇらぁ服きるなら、ムダ毛カットはわすれずに。 いや、あれがいいんですよきっと! あのムダ毛を隠すことなく堂々と見せる、男らしいじゃありませんか! きっとヴァルもそーゆーところに惚れたんだと(以下強制終了)。 ではでは、感想ありがとうございました〜!!!!! |
30019 | ショートコント2(のわりにはちょっと長め) | じょぜ | 2004/5/14 18:30:51 |
記事番号29970へのコメント ショートコント 〜運とチャンスと偶然とタイミング〜 冷え込みのきつくなった冬のある日、フィリアが風邪を引いた。 最初は咳き込むだけで、特に熱が高いというほどではなかったのだが。 「──あーあ、完全にこじらせやがったな。たく」 「……ううう……すみません……ごほごほ」 いまやふとんの中でがたがたと震えて、毛布を三枚重ねで、海老のように丸くなっている。 熱は高いが、唇は青ざめて、ぞくぞくする悪寒が、どうにもこうにもとまらない。 「おとなしく寝てりゃよかっただろうが。編み物なんざいつだってできるんだからよ」 「……だって……寝てるだけって暇だったし……ううう……さ、さむ……」 それなら火の近くのほうがいいだろうと、リビングの暖炉のそばへと運んでやり、 ばちばちと火の爆ぜる音に耳を傾けて、フィリアはうつらうつらしていた。 芋虫みたいに毛布にくるまれながら、相変わらず歯の根があわないでいる。 「紅茶もう一杯飲むか? それかホットミルクに蜂蜜いれたやつのほうがいいか?」 「……どっちでも……あ、そうだわ……おとといリナさんがくれた、ほら……」 リナたち一行が、このあたりに宿を取って遊びに来たのが五日ほど前。 おみやげよーとリナがくれたのが、ゼフィーリア産のブランデーだった。 なんでも来る途中のバザールでたまたま見つけた掘り出し物で、懐かしさもあって衝動買いしたらしい。 「あーあれな。でもお前あーゆーの苦手じゃなかったか?」 「ええ、でもお酒のほうがすぐあったまると思うし……汗も出ると思うんです……」 棚の奥にしまっておいた、麻布にくるまれた瓶を取り出した。 コルク栓を開けて、グラスと一緒にフィリアに渡す。 一応、何か腹にいれたほうがいいだろうと、ヴァルガーヴはキッチンへと逆戻り。 三十分ほど経って、下ごしらえを終えていったん様子を見にリビングへ戻ってみると。 とくとくとく………………ぴちょん。 明るい褐色の液体を、グラスに手酌しつつ、ぼそっとフィリアは呟いた。 「あら……もうなくなっちゃったわ」 で、そのままぐーっと飲み干す──最後の一杯を。 まさか、とあわてて彼が瓶とグラスをひったくったときにはすでにすっからかん。 「……な……ぜ……全部……飲んだのか……?」 「………とっても……とーっても……おいしくて……あったかくて……うふ……うふふふふ……」 ひっく。 しゃっくりとともに、ふいにくすくすくすくすくす、と肩を震わせて笑いがとまらなくなり。 ぽわん、と頬を赤らめて────まごうことなく彼女は酔っぱらっていた。 「ちょ、ちょっと待てっ!! なんでこんな短時間でひとビン空けるっ!?」 すり、とふいに猫のようにフィリアが身体を寄せてきた。 うふうふ、と不気味な笑いを浮かべて、彼女はつとヴァルガーヴの手を取り、 上目遣いでその指を口に含む。やけに色っぽい眼つきで。 「お、お、お前……な、何やってんだ!?」 「だって……なんかすっごく気持ちいいんです……さっきから……身体がぽかぽかしてきて……。 ねえねえ、あのお酒もうないんですか……? もーちょっと飲みたいんですけど……」 しなだれかかってくるフィリアに、大混乱しながら後ずさる。 「……あったかくて……うふ……なーんかとーっても……熱い……熱くて……」 突然フィリアはぶちぶちとボタンを外すと、ネグリジェを脱ぎ始め、ロングスリップ一枚になった。 とろんとした笑みを浮かべて、ヴァルガーヴの首筋にねだるように腕を巻きつける。ああ熱い熱いと呟きながら。 「何やってんだ!? 脱ぐなっ!! 着てろっ!!」 「……ねえヴァル……」 「な、な、な、なんだ……?」 「私って、魔竜王ガーヴより魅力ないですか?」 「…………どーゆー意味だ」 「だってガーヴとは…………寝たんでしょう?…………こんなふうに…………」 は? と眉をひそめ、意味が理解できた瞬間。 どさっ。 彼は彼女に押し倒されていた。 「ね、ね、寝たって──お前言ってることわかってんのか!? おいこらどけっ!!」 「前にリナさんが言ってたんです……『あの二人絶対デキてたと思うわ、間違いないわね』って……」 「──なっ……!?」 「でね……『あんたがショックを受けるのもわかるわ。でもね、そーゆー嗜好の持ち主は世の中には結構いるのよ。幸いってゆーかガーヴはもう滅んじゃってるわけだしさ。今からだって更正可能よ。あんまり気にしないほうがいいわよ』……って」 (──あ、あ、あ、あの女──次こそぜっっっっっってー殺す!!!! マジで殺す!!!!) ロクなこと吹き込んでじゃねえッ! しかも更正可能たーなんだッ!! とリナへの殺意を新たにする。 とりあえず目の前に、というか上に乗っかってくるフィリアをどうにかせねば、と。 腕をつかんで押し戻そうとした──が。 「いいのよヴァル……私覚悟はできてたんです……話には聞いてたし……男の人同士でもそういう関係になるって……リナさんから教えてもらったから今さら驚かないわ……」 「違うっ!! 俺とガーヴ様は断じてそーゆー関係なんかじゃねえっ!!」 「たとえ男同士でも……真実の愛なら恥じることなんかないわ……だってそうでしょう……?」 「そ、そ、そうかもしれねーけどなっ!! 俺とガーヴ様は別にそーゆーことじゃねーんだよっ!!」 この細腕でどっからこんな力が出てくるんだと疑問に思うくらい、 フィリアはヴァルガーヴの肩を抑えつけ、ついでに右膝で彼の腹を抑えつけ、びくともしない。 「それにあなたの場合は仕方がないといえばいえるし……今は私のこと好きでいてくれるんだし……あなたにとっては命の恩人なわけだし……そうよ、過去じゃなくて今に眼を向けなきゃってリナさんも言ってたし……真実の愛には真実の愛で対抗するのみですってアメリアさんが教えてくれたし……ガウリイさんは成せば成るって励ましてくれたし……ゼルガディスさんは物好きだなって言ってたけどあばたもえくぼって言いますからって言い返しといたし……それからえーと……」 「だからなんでいちいちあの女の言うことを引き合いに出すんだっ!! ほ、他の奴らの言うこともひっかかるが…………てゆーかちょっと待て!! どけっ!! 頼むからどいてくれっ!!」 ぎぎぎ、ぐぐぐ、と上と下でもみ合いながら、 男としてのプライドと渾身の力をこめて、ヴァルガーヴはフィリアを突き飛ばした。 ぜーはーぜーはーくーはー。 どうにかこうにか起き上がった彼だったが、彼女は顔を歪めてわっと泣き出した。 「ひどい……その人とはあんなことやこんなことしたくせに……私にはしてくれないなんて……」 「だからしてないって言ってるだろ!? 殴るぞしまいにゃ!!」 「そんなに私とじゃイヤなんですかっ!? ほんとのこと言ってくださいっ!! あとで綿アメ買ってあげますからっ!!」 「俺はガキかっ!? それに嘘なんかついてねえっ!! 信じろ、つーか信じてくれっ!!」 「……やっぱり……やっぱり……男の人のほうがいいんですね……?」 「やっぱりって何だ!? やっぱりって!!!!」 ばんばんっ!! と床を叩きつつ真っ赤な顔で彼はわめき、彼女はべそべそと眼をこすり始める。 泣きたいのはこっちだと思いながら、彼は頭をかきむしりつつ仕方なくなだめにかかった。 が、ちょっと油断した隙に、彼女は彼にふたたび抱きつき、うるんだ眼で見つめてくる。 このままじゃ理性が持たん、と焦りまくって毛布を彼女に投げつけ、ふたたびわめいた、大声で。 「頼むからこれかぶってろ!! な!?」 「……私のこと……嫌いなんですか……?」 「そんなこと誰も言ってねーだろっ!?」 「そりゃあ私はキスだって下手だし……きっとガーヴの方が何十倍も素敵で上手だったんでしょうけど……キスだけじゃなくきっとその先だってずーっと……」 ぶちっっっ。 とりあえず、キレた。 「いーかげんにしろよ……言ってることわかってんだろうな……?」 「だって……一緒に住んでるのに、いい加減キスだけでそこから先に進んでくれないのは私に何か問題があるんでしょうかってリナさんに相談したら、それはきっとガーヴのことが忘れられないからに違いないって」 うるっと涙を滲ませ、ああなんだか自分で言ってて悲しくなってきたわ、となどと呟きつつ、 ヴァルガーヴの眼が恐ろしいほどすわっていることに、てんで気づくことなくフィリアはしゃべり続ける。 「でもいいんです……あなたにとってはそれだけ大事な人だったんでしょうから……初恋って、男の人には一生忘れられないものだって聞いたことあるし……」 熱っぽく、どこか焦点の合わない眼つきで、しかしぺらぺらと口だけはよく動く彼女に、 彼はこめかみに怒りマークを張り付かせながら、かろうじて笑みを浮かべてみせた。 「……リナ=インバースリナ=インバースってな…………俺の言うことは信じねーで、あの女の言うことならあっさり信じるのかヲイ……?」 「だってそうとしか思えないんですもの」(しれっ) ぶちぶちっっっ。 (……こ、このアマ……) 「別に責めてるわけじゃありませんよ。世の中にはいろーんな愛の形があるんですから、あなたとガーヴの関係のひとつやふたつ、受け入れる心づもりはちゃーんと」 「……ほほう……俺がガーヴ様と恋人同士だったとしても一向にかまわない……と……そーなのか?」 「はい」 無邪気な笑顔であっさりとうなずくフィリアを前に、さらに、ぶちぶちぶちっっっと堪忍袋の緒を切らし、 そーかそーかありがとよ、と、地の底から響くような声でヴァルガーヴは言葉を絞り出した。 「……なら……どうすりゃいいんだ……え……?」 「だからそろそろ次の行動に移してくださいってば」(さらり) 「……………………」 「何照れてるんですか? もう、ガーヴのときとおんなじことしてくださいって言ってるだけなのに」(にっこり) 「いっぺん殺すぞこの天然が。」 と、即座にツッコミ入れつつも、 据え膳食わぬはなんとやら、という言葉が彼の脳裏を駆けめぐった──が。 手を出せば、ガーヴとの仲を認めることになるし、 出さなきゃ出さないで、永遠に誤解され続けるのだろうし、 そうやって悩み続けている間にも、理性が持つかどうかはなはだ自信がなかったし。 堂々めぐりのジレンマに陥って、こぶしを握りしめ、やり場のない怒りをどこにぶつければいいのかと、叫びそうになった──そのとき。 トントン! ばたん。 がたん。ばたばた。がさがさ。 「こんちゃー、入るわよー」 ちゃっ。 「ねーフィリアの具合どうー? だいじょぶー? うー、なーんか雪降りそーなくらい寒いしねー」 「よー、見舞いに来たぜー」 「せっかく近くに来たことだしさ、恐れ多くもあたしが夕飯作りに来てやったってわけ。感謝してよねっ」 「オレよりアメリアのほうがいいんだけどさ、アメリアもちょっと風邪気味でなー」 「ゼルは相変わらず調べもので忙しいってゆーしさ」 いそいそと楽しげな声を響かせつつ入って来たのは、 買い物袋を両手に抱え、文字通り荷物持ちにさせられたに違いないガウリイと、 いたって軽めの袋をぶら下げたリナだった。 「フィリアの分なんだけどさー、きのこのリゾットとかどう? それとも具少なめにしたスープにする?」 「オレ的には鍋もいいと思うんだけどなー。あったまるし。やっぱ冬は鍋だよな、うん」 「だーから! そりゃあんたの好みでしょ。一応病人なんだからオーソドックスでいーのよ」 「どーするヴァルー? オレたちは鍋にしてフィリアだけ」 ぴたっ。 二人は同時に固まった。 抱き合ってる(ように二人には見えた)男女各一名。 女のほうはしどけない下着姿。 そのそばに脱ぎ捨ててあるネグリジェと。 ぐしゃぐしゃと、いー感じに乱れてる毛布とか? 眼に入ったもろもろのそれに二人が絶句したのち。 「あらリナさんガウリイさんいらっしゃい」 ヴァルガーヴの首に手をかけたまま、 くるんと振り向き、おっとりした声で沈黙を破ったのはフィリアだった。 「……こ、こんにちは……じゃなくてこんばんは、か……」 「えーと……結構元気みたい……だな」 「そ、そーね、お邪魔だったかな……?」 あは、あはは、と乾いた笑い声で、顔を見合わせるリナとガウリイ。 「いーやちょうどいいところに来たなリナ=インバース……てめーとは一度じっくりカタつけとかなきゃいけねーと前々から思ってたんだ……わかってんだろうがな……」 ドスの効きまくった声で、ヴァルガーヴがゆっくりと口を開いた。 「な、なにそんな血走った眼で睨んでんのよ、だーから邪魔して悪かったって」 「……なあフィリア、余計な口出しする気はまったくないんだが……」 「ふざけんなっ!!!! こいつの世間知らずをいーことに、ないことないこと吹き込みやがって!!!!」 「はいガウリイさん、なんですか?」 「なによなによ、なに怒ってんのそんなに」 「ちゃんと治ってからのほうがいいんじゃないか?」 「俺とガーヴ様がいつ恋人同士だった!? そーゆー関係だってわかるんだ!? 見たのか!? ああ!?」 「あら、大丈夫ですよ? 全然」 「見てないけど…………違うの?」 「肺炎とかならないように気をつけろよ? 風邪はこじらせると怖いからなあ」 「違うに決まってんだろーがッ!!!!!!」 「ありがとうございます。こう見えても身体は丈夫なほうですから」 「またまた、ごまかさなくたっていーじゃん」 「無理すんなよ、あんまり」 「無理なんかしてねー……だ──────っ違うっ!! お前にオマエっ!! こっちを無視してのんびり怪しい会話を進めるなッ!!!!」 「まま、そう怒るなって」 「そうよヴァル、あんまり怒ると眉間のシワが増えますよ」 「それになっ!! てめーが持ってきたこの酒のせいでこいつがおかしくなりやがったんだぞっ!!」 転がってる空き瓶を腹立ちまぎれに投げつける。頭をぽりぽり掻きつつリナはそれを拾い上げた。 「突然笑い出して、服脱ぎ出して、わけわからんこと言い出し始めて──その酒になんか変なもん入れたんじゃーねーのかっ!!」 「そんなことしないわよっ。それにまたたび酒なんだからそのせーなんじゃないの?」 「たった三十分で空にしやがっ……………… …………またたび……酒……?」 「そう、ラベル見なかった? 説明しなくてもわかると思ったんだけど」 「……ブランデーとか言ってたじゃねーか……確か……」 そーよほら、と瓶をくるんである麻布を外すとラベルを示した。 「『ドラゴン専用またたび酒(ブランデーベース)』。書いてあるでしょ? ものすっごい強いお酒なんだけど、ドラゴンにとってはクセになる味らしくて、彼らの間じゃあ有名なお酒らしいじゃない。ものの本にも書いてあるわよ、昔々ゼフィーリアの魔道士が開発したレシピから作ったそう何本もない貴重な酒でさ、別名『竜殺し』。 え、ほんとに知らなかった? ……あー……でも言われてみればそーよねー……フィリアは箱入りお嬢さんだし、あんた半分魔族やってたんだもんね。知らなくて当然かー。でもさ」 ほらほら、とさらにリナは人差し指でラベルをなぞった。 「ていねいに注意書きまであるじゃない。『大変口あたりのよいお酒ですがアルコール度は高いため、女性の場合、人格が変わる恐れもあります。くれぐれも飲みすぎ、またレーザーブレスの吐き過ぎには注意しましょう』。やーねー、ちゃーんと説明ぐらい読んでよ。 ちなみにね、なんで『竜殺し』かっていうと、その魔道士ってのがどーしてもドラグ・スレイブが習得できなくて悔しまぎれにそーゆー命名したらしいんだわ。まさかドラゴンに大人気の酒になるなんて思ってもいなかったでしょーけど、あはは」 「……また……たび……」 「そそ、猫が泣いて喜ぶってやつ。あれをドラゴン用に品種改良してブランデーにつけ込んだものなのよ。アイテムショップかミルガズィアさんとこに売りつけてもよかったんだけど、珍しいモンだし、あんたたちに飲んでもらったらどんなことになるのか実験、い、いや、興味があったもんで、つい……えへ。 でもお酒が苦手なフィリアですら飲みすぎちゃうなんてさー、さっすが噂に違わない名酒だけのことはあるわねー、いやーすごいわ、うん」 とりあえず、完全にキレた。 「──てめえっ!! そこ動くなっ!! 今度こそ叩きのめすっ!! マジだからなっ!! ガーヴ様だけじゃねえっ!! 俺のカタキだっ!! あんとききっちり殺っとくべきだったッ!! 一発二発じゃ足りねーぞ!! バラバラだっ!! ケシズミだっ!! 完全に息の根止めてやる────────────ッ!!!!」 がばっと立ち上がりざま、リナに飛びかかろうとしたヴァルガーヴだったが、 「待ちなさいヴァルっ!! まだ話は終わってないんですよっ!! 続きをしましょう!! さあっ!!」 フィリアが腰にしがみついて、タックルをかましたので、 着地に失敗したアメリアよろしく、ごちっ!! とそのまま床に激突。 「は、離せ、止めるなっ!! どけったらどけっ!!!!」 「どきませんっ!! 離しませんっ!! こっちが先ですっ!!」 じたばた暴れる二人にあっけにとられながらも、 なんだかわからないけどヤバイわこりゃ、とリナは後ずさりし始めた。 「ごめんごめん、邪魔して悪かったわ。すぐ帰るからさ、ゆっくり続き続けて」 「そだな、出直すか」 「材料ここに置いとくから、テキトーに食べてよね」 「身体壊さない程度に頑張れよーフィリア」 ぢゃっ! ときびすを返して、二名は脱兎のごとくその場を去った。 「待てこのっ!!──いーかっ!! たとえ世界の終わりが来ようとも俺だけはてめーをまたがねーぞッ!!!!!!! それくらいだったらな、自分にドラグ・スレイブぶつけて自殺するほうが数億倍マシだッ!!!!」 ぜーはー。ぜーはー。ぐほぐほ。はーっ、はーっ。は──…………。 「────そ、それよりお前も早くどかねーかっ!! いつまで乗っかってる気だっ!?」 「だから話はまだ終わってないって言ったでしょう?」 「〜〜〜〜いーからもう勘弁してくれッ!!」 てなわけで。 逃げようとするヴァルガーヴを上からフィリアが抑えつけ、 どったんばったん、じゃれ合うさまは、それなりに微笑ましい痴話喧嘩の図になっていた。 たぶん。 やがて、小一時間ほど経ったころ、動き回ったせいで酒が全身にまわったフィリアが、 ばたり、と唐突にお休みモードに突入した。 やれやれとがっくり脱力しながら、ほっとしたものの、一難去ってまた一難。 彼女は彼のちょうどみぞおちのあたりに頭を乗せて、首にかじりついたまま、 完全に熟睡して、叩こうが揺すぶろうが蹴っ飛ばそうが起きやしない。 ぐ────す────ふ────す────くぅぅぅぅぅぅ────…………。 「………………………………………………」 彼に、もし。 寝込みを襲う、などという芸当ができるものなら、今こんな状況に陥ったりはしないであろう。 ので、一晩一睡もできずに枕に徹するはめになったのだった、お約束通り。 翌朝、目覚めたフィリアが自分の姿を見て、 鼓膜を突き破るがごとき黄色い悲鳴とともにモーニングスターでヴァルガーヴをぶっ飛ばし、ついでにゆうべの記憶なんぞかけらも残っちゃいないのも、これまたお約束。 拷問のような一夜が明けたあと、彼は、運命とおのれの不甲斐なさと、 ドラまたと世間知らずを呪いつつ、涙したという。 ──────────────────────────────────── お読みいただきありがとうございました。m(__)m 全然ショートじゃないや……なんでこうだらだら長くなるんでしょう。 フィリアがぶっ壊れるきっかけがお酒ってのは初めから決めてたんですが、つじつまをどう合わせるかってのを試行錯誤していくうちに、だんだん付け加えが多くなってしまいました。 ネタがいまいちきわどくてすみません。シリアスでもギャグでも、最近こっちのほうにどうも走りたいみたいで……あ、そんなこた聞いてない? 失礼しました。では。 |
30027 | Re:ショートコント2(のわりにはちょっと長め) | P.n.t. | 2004/5/15 19:15:53 |
記事番号30019へのコメント こんばんは☆P.n.t.です。 率直な感想。ヴァルガーヴみじめですねぇ。ははは(^^;) ヴぁるがーヴさまへ ご愁傷様です。(^−^) いや〜面白かったですね〜。個人的にあのキレっぷりとパニクっぶりが(笑) かなり切れてるヴァルガーヴに微笑みながらしれっと言い返すフィリア… すごいぞフィリア。酔ってなかったらかなりの大物だ(^о^;) お酒の飲みすぎは注意しましょう。(笑) 本人はどうあれ、傍から見てると夫婦漫才ですねぇ。 何か最近時間無いので、これくらいにしときます;; では… |
30029 | リナフィリヴァル……かな今回は | じょぜ | 2004/5/16 00:34:42 |
記事番号30027へのコメント こんばんは、お元気でしたか? もー前回よりさらに気の毒なヴァルの受難その2でした、はい。 あんまりかわいそうなんで、次かその次ぐらいの話はリベンジさせてあげたいんですけど、うまく書けるかな(笑)。 >いや〜面白かったですね〜。個人的にあのキレっぷりとパニクっぶりが(笑) ありがとうございます。面白かったと言ってくださるのが一番嬉しいです! パニクってるあたりのヴァルは書いてて自分でも笑ってました。 >かなり切れてるヴァルガーヴに微笑みながらしれっと言い返すフィリア… ヴァルの切れ長の三白眼で睨まれたらかなり怖いはずなんですがねえ。 >すごいぞフィリア。酔ってなかったらかなりの大物だ(^о^;) 酔ってなくてもフィリアですからねえ……常にヴァルはフィリアに振り回され、肝心なところで詰めが甘い……それがうちのヴァルフィリ、というかフィリヴァルですね(笑)。 >お酒の飲みすぎは注意しましょう。(笑) はいまったく今回はそのひとことに尽きる話です。 >本人はどうあれ、傍から見てると夫婦漫才ですねぇ。 わぁお、こんな話でも私の中では充分らぶらぶなんで(笑)、そう言ってもらえるとありがたいです。 ではお忙しい中、感想ありがとうございました!!!!! m(__)m |
30034 | ヴァルフィリvvです | 春眠 | 2004/5/17 03:21:00 |
記事番号30029へのコメント じょぜさん はじめまして、ヴァルフィリラブvの春眠と申します。 (ささはら朋様のヴァルフィリ小説に同名の題があり、少々ドキドキしています。) じょぜさんのこちらでの作品、全て読ませて頂いています。 何度も読み返したく作品ばかりなので、著者別リストに登録があるのが嬉しいです(^−^) もっと早くにカキコしたかったのですが、過去ログには出来ないのでどうしよう…と思っていた所、小説がUP。よし!と書き込んだ次第です。 勿論小説2の方も読みました。 ヴァルフィリにガウリナだ♪これでゼルアメが加わればvなんて。 次回は小説のコメントを書き込みたいと思います。 これからもヴァルフィリスキーの為に書き続けて下さい(^∀^) (他の方へのコメントで「〜さん」付けで良いと書かれていたので、初めてですが、じょぜさんとお呼びしてしまいました。宜しかったでしょうか?) |
30038 | 初めまして〜 | じょぜ | 2004/5/17 22:20:03 |
記事番号30034へのコメント 初めまして、春眠さん、このたびはコメントありがとうございます! ヴァルフィリ好きさんがいらっしゃって私もとっても嬉しいです。 ささはらさんの「春眠」……うふふ、三十秒キスのお話ですね! あれも素敵でいいお話ですよねー、ほのぼののんびり、でもらぶらぶ〜って感じで。 よく考えたら、こちらに投稿した作品の中で、私一度もヴァルフィリのキスシーン書いてないんですよね……そーゆーとこ全部すっ飛ばして、フィリアをおかーさんにしちゃったり、2のほうのヤバい設定の話とか書いたりして……なにかが激しく間違っているような気がする今日この頃……。 拙作を読んでいただいたとのこと、ありがとうございます。大変嬉しいです。著者別に登録しながら、自分では結構な量を書いたつもりでしたが、そーでもないことが判明し、少々寂しくなりました……が、頑張って書けるだけ書いてみるつもりです(笑)。 2のほうのダークな話も読んでくださいましたか? もちろんゼルアメも好きですよ〜。あの話にはゼルアメちょっと出しにくいんで(汗)……たぶん書かないと思いますが……。 あ、もちろん、さんづけで呼んでくださって一向に構いません。そんな様づけされるようなタマじゃありませんて。ダメダメ人間なんですから……ふっ。 では、この辺で。ありがとうございました。m(__)m |
30096 | レスありがとうございましたv | 春眠 | 2004/5/30 17:11:39 |
記事番号30038へのコメント ここの所忙しくて、こちらにお邪魔も出来ずでした。 レスのお礼が遅れて申し訳ないです(・〜・;) 勿論小説2の方も読んでます! いつかはじょぜさんのシリアス話にも感想を書かせて頂きたいのですが、好きな作品なだけに、うまく想いがまとめられなくて…。 取り急ぎお礼まで、の春眠でした(^∀^) |