◆−セイルーン姉妹珍道中 28−神高 紅 (2004/5/30 20:30:00) No.30098
 ┣Re:大丈夫ですよぉ〜(何が!?−スティック (2004/5/30 22:40:54) No.30107
 ┃┗ちょっと遅れました。−神高 紅 (2004/6/1 23:41:24) No.30123
 ┣セイルーン姉妹珍道中 29−神高 紅 (2004/6/10 20:07:48) No.30185
 ┗セイルーン姉妹珍道中 30−神高 紅 (2004/6/18 17:06:19) No.30226
  ┗Re:がんばって続けてください・・・目指せ三桁?−スティック (2004/6/18 21:04:54) No.30229
   ┗努力はしてみます・・・−神高 紅 (2004/6/19 19:22:22) No.30234


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30098セイルーン姉妹珍道中 28神高 紅 2004/5/30 20:30:00


はろーこんにちはそろそろいいかげんにしとけって言われそうな感じの紅です。
コ(言われるだろ。いや見てくれてる人いないんだからやっぱいないか)
ではタイトルコール!
こ(今いやみをきれーにスルーしましたね・・)
第28話『陰謀の魔道師協会 前編』予想以上にシリアスです。
コ(・・・センスねえタイトル名・・・)
こ(知性の欠片も・・感じさせませんね・・)
やかましいですvではスタート!!

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

「もしぬしたちは旅の魔道師かの?私はこの協会の評議長なのじゃが。少し・・・時間が取れるかの?」

その声がかかったのはアメリアとナーガがたまたまある町の魔道師協会を訪れていた時だった。

「いいですけど。なにかあったんですか?」

そう問い掛けたのはアメリア。

「ここでは人が多すぎる。ひとまず私の部屋まで来てくれんか」


第28話『陰謀の魔道師協会 前編』


「というわけなのだ・・・ここまででなにか質問はないかの?」

評議長、マシュールが顔を上げる。

「んー質問も何も急に言われて信用できる話じゃないわね『副評議長が反乱を企てている』だなんて」

「疑うのならば証拠も見せよう。入ってくれ」

そう評議長が促すとドア開けて1人の女が入ってきた。

「この人が何かを知っているんですか?」

しかしそのアメリアの質問にマシュールは首を横に振り、

「いやこやつ『その物』が証拠じゃ・・・」

そう言っておもむろにそばにあった杖でその女を殴りつける。

「ちょっといきなりなにするんです・・・か・・・?」

アメリアは驚愕した。
その女についた傷が見る間に再生していく。

「ホムンクルス・・・ね」

「その通りじゃ・・・そしてこやつはきゃつの屋敷近くの林に倒れとった。どういうわけかは知らんがの。つまりきゃつイブラドは・・・」

「ホムンクルスをなんらかの目的で創っていると?」

「そういうことじゃ。まさかこんなものを観賞用に創るような趣味は持っておるまい」

その部屋に重い沈黙が流れる。

「でも・・・それだけじゃ絶対とは言えないんじゃないですか?」

「確かにそれもそうじゃ。だからぬしたちに頼むんじゃ。すなわちイブラドの屋敷に忍び込んで証拠を見つけてきて欲しい」

「なるほどねよーくわかったわ」

「こうゆうことを正規の警備隊に任せることは出来んからのう」

だから流れの魔道師を雇うということである。

「でもちょっと報酬は多くなるわよ」

「ちょ、ちょっと姉さん」

「まあそれはわかっとる。こんなもんでどうじゃ」

そこに提示された額は協会がらみでなくとも破格の値段だった。

「おーっほっほっほっほっほ!任せときなさい!この私白蛇のナーガの辞書に不可能と二日酔いと穏便と平和とかその他もろもろの文字はないのよ!」

いや・・・ないと駄目なの一杯だしむしろ・・・

「・・・人選誤ったかのう・・・」

マシュールの呟きはあながち間違ってもいなかった。とゆーか間違ってなかった。


その晩2人はさっそくイブドラの屋敷に忍び込んでいた。
まず浮遊でこっそり庭に侵入した頃

「でも姉さん・・・いいんですかこんなことして」

「いいのよ!」

「即答デスカ!?」

「私がいいと言ったらいいのよ・・・ってあんた評議長のとこにいた合成獣じゃない!?」

いつから着いて来ていたのか2人の後ろには評議長の部屋で見たホムンクルスがいた。

「あんたいつの間に・・・いったい何しに来たのよ」

「てゆーかあなた喋れたんですね」

「私モアナタガタノオ手伝イガシタクテ、ソレニ・・・」

ホムンクルスの女性はうつむきながら

「コノママ・・・悪ノ道ニ走ルマスターヲ放ッテ置ケマセン」

どうやらイブドラのやろうとしていることを評議長の家で聞かされたようだ。

「あなたの気持ちはわかったわ」

「あとあなた名前はあるんですか?」

「レイラン・・・デス」

「レイランさん。一緒にイブドラって人を更生させましょう」

「ハイ・・・」

「んじゃ話もまとまったところで、そろそろ出て来たらどう?」

ナーガの発した一言に近くの木の後ろから

「侵入者ハ排除シマス」

レイランとまったく同じ顔をした女性が1人現れた。

(つづくと思いたい)

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

コ(なんつーか・・・ギャグほとんど入ってないような・・・)
奇遇ですね僕もそー思います。
こ(いいんですか・・そんなんで・・?)
いやーたまにはいいんじゃないですか?どうやら後編も結構シリアスになりそうだし。書いて見なきゃわかりませんが。
コ(まあ書きながら考えてるようじゃあな)
しー!それはトップシークレットです。
こ(もういいよ。ではまたな見てる奴いるか知んないが)
こ(さよなら・・ここまで読んでる人・・いないと思いますけど・・)
くっお前ら・・・ではまた近い内に、さよーなら。

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30107Re:大丈夫ですよぉ〜(何が!?スティック URL2004/5/30 22:40:54
記事番号30098へのコメント

呼ばれてもないで飛び出ても無い普通にこんばんわ!

ニセス:・・・意味不明ですけど・・?

ニセック:・・・・・・呼ばれて飛び出てなんとやら・・じゃないんですね

 ちょっとつまんないから・・・

ナレ:はぃ〜! こんばんは! レスいきます!!

3人:取られた!!

L様:・・んっふっふっふ・・・いい度胸ね・・・私を差し置いて始めるなんて・・

四人:んぎゃああぁぁ!! やっぱりでたあぁあ!!!

 また会う日までさよなら・・・

ニセス:あ! 待てオリジナル!!

ニセック:・・・昇天・・・?

ナレ:パト○ッシュ?

L様:っふ、甘いわね・・・スティックの行き先はすなわち混沌!
   つまり、あ・た・しv

 にょろれええぇぇぇぇ!!!!

3人:・・・・・・・・・・。


>第28話『陰謀の魔道師協会 前編』予想以上にシリアスです。
>コ(・・・センスねえタイトル名・・・)
>こ(知性の欠片も・・感じさせませんね・・)

ニセス:あ、大丈夫ですよぉ〜、うちのオリジナルもセンス皆無ですからv

ナレ:そのセンスの無さをコピーであるニセスさんも引き継いで・・・

 ピシっ(固まるニセス

>そう言っておもむろにそばにあった杖でその女を殴りつける。
>
>「ちょっといきなりなにするんです・・・か・・・?」
>
>アメリアは驚愕した。
>その女についた傷が見る間に再生していく。
>
>「ホムンクルス・・・ね」

L様;人造人間○○号?

ニセック:ドラ○ンボー○ですか・・・?

L様:・・・伏字の意味ないしね

ニセック:・・・・・・しくしく

>「おーっほっほっほっほっほ!任せときなさい!この私白蛇のナーガの辞書に不可能と二日酔いと穏便と平和とかその他もろもろの文字はないのよ!」
>
>いや・・・ないと駄目なの一杯だしむしろ・・・
>
>「・・・人選誤ったかのう・・・」

L様:そう思うんなら諦めろ

ナレ:べつにいいんじゃないですか? どーせ私には関係ありませんし

ニセス:(こんなに酷いことサラリという人だったっけ?

ニセック:魔族感染病・・・?

全:WHAT!?

>「私モアナタガタノオ手伝イガシタクテ、ソレニ・・・」
>
>ホムンクルスの女性はうつむきながら
>
>「コノママ・・・悪ノ道ニ走ルマスターヲ放ッテ置ケマセン」

L様:無能な魔族の部下を持つあたしとしてはそっちの方が・・・

全:おいおい

>「レイランさん。一緒にイブドラって人を更生させましょう

L様:なんなら、この改新マシーンを・・・

 (そう言って、怪しげな機械を取り出すL様

全:お願いですから止めてくださいぃぃー!!

>コ(なんつーか・・・ギャグほとんど入ってないような・・・)
>奇遇ですね僕もそー思います。

スティ:私もそうおもいまふ。

全:(いつのまに!?

L様:っでいうか、さっきから「全」っていうの(全員の略)多くない?

スティ:うっ・・・気のせいです・・・。(滝汗

>コ(まあ書きながら考えてるようじゃあな)
>しー!それはトップシークレットです。

ニセス:その点に関しても、オリジナルも同様書きながら考えてますから(笑

ニセック:そのコピーの姉さんのシャドウの僕もいい加減ってこと・・・?

ニセス:うっ・・・

L様:墓穴ほってどーすんのよ

>こ(もういいよ。ではまたな見てる奴いるか知んないが)
>こ(さよなら・・ここまで読んでる人・・いないと思いますけど・・)
>くっお前ら・・・ではまた近い内に、さよーなら。

ナレ:あら? コウ君の台詞も「こ」になってますよ?

ニセス:そんな細かいことに・・・

ニセック:ナレさんは、几帳面ですからねぇ〜・・・(のほほん

L様:・・・・こういうレスとか後書きに出れば出るほどキャラ変ってるわね
   あんた達・・・(ニセックは今のところ大丈夫っぽいけど

スティ:・・・・・(脂汗
    で、では! 次回もたぁのしみにしてますんで!!

L様:何を見た目はっきり動揺してるの?(ニッコリ

スティ:いいえ! って、何を普通に大鎌かまえてるんですか!!

 ザクっ!!

ニセス:グッバイ♪

ニセック:・・・何故・・、英語・・・?

ナレ:・・・・(遠い目

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30123ちょっと遅れました。神高 紅 2004/6/1 23:41:24
記事番号30107へのコメント

夜分遅くこんばんは紅です。
コ(コウだ)
こ(こうです・・)
とりあえずすんませんレス返し遅れました(土下座)
とにかくレス返しと行かせて貰います。
>L様:・・んっふっふっふ・・・いい度胸ね・・・私を差し置いて始めるなんて・・
>
>四人:んぎゃああぁぁ!! やっぱりでたあぁあ!!!
>
> また会う日までさよなら・・・
>
>ニセス:あ! 待てオリジナル!!
>
>ニセック:・・・昇天・・・?
>
>ナレ:パト○ッシュ?
>
>L様:っふ、甘いわね・・・スティックの行き先はすなわち混沌!
>   つまり、あ・た・しv
>
> にょろれええぇぇぇぇ!!!!
>
>3人:・・・・・・・・・・。
どこにも逃げ場なしとゆーことですか・・・
コ(そもそも逃げられるわけないだろう)
>ニセス:あ、大丈夫ですよぉ〜、うちのオリジナルもセンス皆無ですからv
>
>ナレ:そのセンスの無さをコピーであるニセスさんも引き継いで・・・
>
> ピシっ(固まるニセス
今さっきタイトル名は『陰謀渦巻く魔道師協会』だったとノート見て気づいたし。
コ(駄目駄目じゃねーか・・・)
こ(あとニセスさん・・センスなかったんですか・・)
>L様;人造人間○○号?
>
>ニセック:ドラ○ンボー○ですか・・・?
>
>L様:・・・伏字の意味ないしね
>
>ニセック:・・・・・・しくしく
なつかしーですねえ。
コ(もうかなり前のだったよな)
うんそうです。
>L様:そう思うんなら諦めろ
>
>ナレ:べつにいいんじゃないですか? どーせ私には関係ありませんし
>
>ニセス:(こんなに酷いことサラリという人だったっけ?
>
>ニセック:魔族感染病・・・?
>
>全:WHAT!?
こ(確かに・・ナレさんの性格変わってきたかも・・)
コ(お前の性格も当初とかなり違うと思うが)
>ニセス:その点に関しても、オリジナルも同様書きながら考えてますから(笑
>
>ニセック:そのコピーの姉さんのシャドウの僕もいい加減ってこと・・・?
>
>ニセス:うっ・・・
>
>L様:墓穴ほってどーすんのよ
こ(今日はニセスさん・・言われ放題ですね・・)
コ(こいつの性格もかなり変わったな)
>ナレ:あら? コウ君の台詞も「こ」になってますよ?
>
>ニセス:そんな細かいことに・・・
>
>ニセック:ナレさんは、几帳面ですからねぇ〜・・・(のほほん
コ&こ(・・・・・・・・・・・・・・・)(冷たい目)
人間誰でも失敗はあります・・・ごめんもう間違えないから・・・
>スティ:・・・・・(脂汗
>    で、では! 次回もたぁのしみにしてますんで!!
>
>L様:何を見た目はっきり動揺してるの?(ニッコリ
>
>スティ:いいえ! って、何を普通に大鎌かまえてるんですか!!
>
> ザクっ!!
>
>ニセス:グッバイ♪
>
>ニセック:・・・何故・・、英語・・・?
>
>ナレ:・・・・(遠い目
コ(じゃあまたなの前に、『闇の剣よ!』)
あっちょっと急よ・・・
ざくんv
コ(しーゆーあげいん)
こ(ばいばい・・)

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30185セイルーン姉妹珍道中 29神高 紅 2004/6/10 20:07:48
記事番号30098へのコメント

どもこんばんは紅です。はぁ・・・やっと模試も球技大会も終わったよ・・・ってもうツリー半分落ちてる!?
コ(なにその言い訳くさいひとりごとは)
こ(いいかげんにしないと・・怒っちゃいますよ・・)
うぎゅう・・・ごめんなさい・・・では見てくれている皆様へ送る第29話!
コ(『陰謀渦巻く魔道師協会 後編』始めるぞ)
しかし・・・シリアスに書くべきかギャグに走るべきか・・・まあたぶんシリアスでしょうけど。
こ(まだ決めてなかったんですか・・!?)
遅れた原因の1つでもあったりします。
コ(馬鹿だこいつ・・・)

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

「イブドラ様侵入者ノヨウデス」

「侵入者?こんな夜更けに来るなんて物騒な輩もいるものね」

「如何イタシマスカ?」

「そうねさっさと片付けて頂戴。証拠は残らないように・・・ね」

どちらのほうが物騒なのか。

「ッハ!了解シマシタ」

ホムンクルスが去った後、暗い部屋に佇むこの女性は狂気の笑みを浮かべていた。


第29話『陰謀渦巻く魔道師協会 後編』


場面は変わってイブドラの屋敷の庭先で3人はホムンクルスと対峙していた。

「同じ顔・・・」

「レイランと同じタイプのホムンクルスって事ね。ちょっとやりづらいわね」

「・・・・・・・・・」

「話し合い・・・は無理ですかね・・・」

「残念だけど無理そう・・・よ!?」

とっさにナーガはその場にしゃがみこむ。
ひゅおん!ちゅぞぼどおおん!
顔が在ったその場所を不可視の衝撃波がすり抜けその先の木に直撃する。

「排除シマス」

「問答無用ってわけね。振動弾!」

「ガッ!?」

見事その一撃はホムンクルスに直撃する。がしかし、

「やっぱりそう一筋縄じゃいかないみたいね・・・」

その言葉どおりホムンクルスは瞬く間に再生していく。
はたで見てて気持ちのいいもんでもないけど・・・

「どうするんですか。このままじゃきりがありませんよ」

「こうなれば黄昏よりもくら・・・」

「ヤメテクダサイ!ソンナ呪文ヲ使ッタラコノマチゴト吹ッ飛ッンデシマイマス!」

「だったらどうしろって言うのよ!」

「・・・・・・復活ヲ・・・復活ヲ使ッテクダサイ。ソウスレバ・・・」

「復活ってなんでよ?」

「・・・・・・・・・」

「あーもーわかったわよ!聖なる癒しの御手よ以下呪文中略!復活!」

するとナーガの手から放たれた復活の光はホムンクルスを包み込み、

「グガガアアア!!!」

そのまままるで砂山が崩れるようにホムンクルスは倒れていく。

「どうゆうことなんですか?」

「その話は後でするわよアメリア」

「えっ?」

アメリアが振り向くとレイランと同じ顔をした何十人ものホムンクルスが3人を囲んでいた。

「これはもしかして大ピンチって奴ですか」

「お気楽ねえアメリア」

大げさなリアクションをとる妹に対してナーガは思わず呆れてしまっていた。




「よく・・・ここまで来れたわね。とりあえず誉めてあげるわ」

茶色の髪の知的な美人と言う言い回しが似合うであろう長身の女性は低くそれでいて威圧感を与える声で語りかけた。顔には相変わらず笑みを付けたままで。彼女の周りには怪しげな装置が並んでいる。

「っとまあこんなもんでいい?悪のボスの台詞としては」

「お約束が好きなのかしら?やけに余裕ね」

「結構ね。でもこのままやられるとは思わないでね」

口調は明るいのだがなぜかその声には感情があまりないよう感じられる。

「マスター!」

堪え切れなくなったのだろうレイランは哀願するように叫んだ。

「あら失敗作じゃない。久しぶりね。なにかしらあなたも私の計画を邪魔するつもり?」

「ソンナ・・・私ハタダ・・・」

このイブドラの言いようにアメリアとナーガの怒りは凄まじい勢いで膨れ上がった。

「あなたよくそんな事が平気で言えますね!」

「私もさすがにむかっ腹が立ってきたわね」

しかしそれらの言葉もイブドラは冷たく無視し、

「はいはい。であんたたち外にいたホムンクルスたちはどうやって倒してきたの?そんな大きな音も聞こえなかったのに結構数はいたわよ」

「復活をかけたら一発だったわよ。でもあれはいったいどうゆうことかしら」

「簡単な事よ。あの子たちは常に復活がかかってる状態だと思ってもらえればいいわ。んでなんで壊れちゃったかっていうのはまあ水を与えすぎたら植物は枯れるって事よ。単純でしょ?」

まるでおもちゃか何かのことについて話しているかのごとくさらりと言ってのけるイブドラ。

「マスター!モウヤメテクダサイ!」

レイランはイブドラの元に駆けよりしがみつく。

「なによ!離しなさい!」

「イヤデス!」

しかしイブドラはレイランを突き飛ばし、

「・・・ええい黙りなさい黙りなさい黙りなさい黙りなさい黙れ黙れ黙れダマレダマレダマレ・・・」

まるで狂ったかのように呟き始める。

「一体どうしたっていうのよ・・・」

そのままイブドラは静かになると再び狂気の笑顔を浮かべ、顔を上げる。
その瞬間イブドラの体から瘴気が吹き上がる。

『まったくうっとおしいゴミどもだ』

「声が変わった!?」

「いえ・・・声だけじゃないわ気配も。これはまさか・・・魔族」

『ほう鋭いな小娘。ただのゴミではないということか』

人を小ばかにしたような口調で答える一体の魔族。

『俺は魔族だ。名はグランドゥという。まあ覚える必要もないが』

「その通りです!あなたはここで滅ぶんですから!」

そう言ってイブドラ・・・いやグランドゥに飛び掛る。
が、しかしグランドゥは突然口調を変え、

「やめて殺さないで!」

「え!?」

一瞬アメリアの動きが止まる。そこへグランドゥは衝撃波を放つ。
アメリアはそれをまともに受けてしまう。

「きゃああ」

「アメリア!?」

『くは、くはははは!人間と言うものはどいつもこいつも弱くもろいものだ』

「なんですってぇぇぇ!」

ナーガは怒りの表情をあらわにする。

『この人間もイブドラとか言ったか?こいつも簡単に乗っ取れたわ』

「ジャアマスターハアナタノセイデ!?」

『ああそうだ。こいつは妹を無くしたようでなその心の隙に付け込めばあっけないほど簡単だったわ。いつまでもレイラレイラと叫んでおった』

グランドゥは一層嘲笑を深める。

『さて遊びは終わるとしよう。おっと動くなよ。動くとこの小娘の命はないぞ』

「卑怯なものね」

『なんとでもぬかせ。くはは死ね』

グランドゥの指先からナーガに向かい光の球が放たれる。
ナーガは思わず目をつぶる。
ぼきゅう!
当たったしかしいつまで経っても痛みが来ない。
おそるおそる目を開けると、そこには腹部がなくなっているレイランが立っていた。

「レイラン!」

「マスター・・・モウ・・・ヤメマショウ・・・昔ミタイニ・・・」

それだけ呟くとレイランはその場に力なく崩れ落ちた。

『馬鹿がそのような言葉が届くとでも思っ・・・てい・・・な???』

「苦しんでる?まさか!」

『貴様貴様貴様いいかげん消え去・・・うがああ!!』

耐え切れずにグランドゥはイブドラの体から飛び出す。

「崩霊裂!」

『!?』

そこへナーガの呪文が決まりグランドゥは悲鳴すらあげれず跡形もなく消え去った。

「消え去るのはあんたよ。あんたが言う、弱い人間のせいでね」



「・・・きっかけはほんの些細な事だったのよ。お祭りに行こうって・・・」

倒れたまま途切れ途切れの息をしながらイブドラは話し始めた。

「途中ちょっとした喧嘩に巻き込まれて・・・妹がレイラが大怪我しちゃって・・・そのまま死んじゃって・・・」

「・・・・・・・・・・・・・」

2人は黙ってその話に耳を傾けていた。

「ああ人間ってあっけないんだなって・・・でもあきらめきれなくって・・・」

「だから・・・レイランさんを作ったんですか・・・」

「ええそうよ・・・レイラそっくりに作ったの・・・でもどんどん悲しく虚しくなってきちゃって・・・レイランには何の罪もないのに・・・」

「その時あの魔族に付け入られたのね」

「・・・全部私が悪いのよ。そのあとレイランと違って意志を持たないホムンクルスを大量に作ったのよ・・・この世界が人間が全てが嫌になって・・・」

イブドラの声はもう涙混じりになっていた。

「レイランを捨てたのは・・・レイランといると昔の自分を、妹を思い出して自分が壊れちゃいそうだったから・・・ごほっ!」

突然イブドラは血を吐き出す。

「イブドラさん!」

「いいのよ・・・私はもう助からない・・・でもほんとにほんとにレイランには悪いことしちゃったなあ・・・」

横で倒れているレイランを見つめながらイブドラは消え入りそうな声で呟いた。

「最後に勝手なお願いだけど・・・わたしたちをこの屋敷ごと・・・ふっ飛ばしてくれないかしら・・・」

笑顔でそう頼むイブドラ。

「わかったわ・・・」

「姉さん!!」

「アメリア・・・わかって頂戴」

「でもでも」

「いいのよそれで・・・あと評議長にも謝っといてくれるとうれしいなあ・・・あの人いい人なんだけど・・・愚痴っぽいか・・・ら」

それきり・・・イブドラは動かなくなった。レイランとイブドラ、2人の顔は笑っているようにも見えた。



「そうか・・・そんな事がのう・・・なんとも・・・痛ましいことじゃ」

下を向きマシュールは首を横に振った。

「あの2人のことはもう」

「わかっとる不問にするとも。町外れのきゃつの家の残骸はそのままにしておこう」

「ありがとうございます」

「なんのことはない」

マシュールは無理をした笑顔を2人に向けた。

「じゃあわたしたちはこれで行かせて貰うわ」

「報酬は・・・すまん。聞くだけ野暮じゃったの」

「いえ・・・」


そして今2人は次の町に向かっている。

「私ももしアメリアが死んだりしたら・・・」

「姉さーん!今何か言いましたか!」

「お、おーっほっほっほっほ!なんでもないわ。さあ早く次の町へ行くわよ」

ナーガは前を行くアメリアの元へ走っていった。



<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

結局めちゃくちゃシリアスに終わってみました。
コ&こ(・・・・・・・・・・・・・・・・・)
どうしましたか?
コ(いやまさかここまでシリアスな終わり方をするとは・・・)
こ(ギャグもほとんど入ってなかったですよ・・)
コ(なんつーか原作風って感じだな)
毎回毎回ギャグだけじゃなくたまにはスパイス効かせてみるのも良いかと思いまして。
コ(しっかし暗い話だなおい・・・)
こ(レスないかもしれませんね・・)
それはそれ次回からはギャグ復活です!それになんつっても30話目ですからね。
コ(そういえばそれを記念してなんかやるのか?)
いや別に予定なし。レスとかでなんかやって欲しいって来たらやりますがそれ以外は通常営業で行きます。
こ(では今まで通りまったり進行ってことですか)
ことですではではこんなところまでこんな長くてくだらない駄文を読んでくれた皆様に感謝の意をひょうしつつ、
全(さよーなら!次回30話でお会いしましょう)

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30226セイルーン姉妹珍道中 30神高 紅 2004/6/18 17:06:19
記事番号30098へのコメント

そろそろ陽射しもきつくなってきた今日この頃如何お過ごしですか?神高紅です。
コ(梅雨入りした割にゃあ雨少ねえよな。コウだ)
こ(特に何も言うことないですが・・こうです・・)
さーて挨拶も終わったところでとうとうこの話も30話目ですねえ姉御。
こ(誰が姉御ですか・・)
その場のノリです。深くは気にしない。さてさてでは30話目ですが特にこれと言ったこともなくいつも通り始めようかと思います。
コ(じゃあタイトルコール!)
こ(祝第30話『懐かしの再会!ゾアナの火は熱く燃えているか!』・・始まり始まり・・)
いっやー自分で考えといてなんですがまあったくネーミングセンスないっすよねえ。
コ(じ・ぶ・ん・で言うな!)
ああ、あと「この2人は今どこ旅してんだ」ていう突っ込みはやめてください。僕も考えてませんから。
こ(駄目すぎだこの人・・)

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

「ゾアナ王国ですか?」

「ええなんでもここ最近赤っぽい髪をした胸のない・・・まるでリナね。まあとにかくそんな魔道師に滅ぼされて最近やっと復興してきた国よ。アメリアも知ってるでしょ?」

「え・・・ええ、まあ・・・」

「なによ気のない返事ねえ」

ナーガはアメリアの反応を不思議そうに眺めていた。


第30話『懐かしの再会!ゾアナの火は熱く燃えているか!』


「アメリア!久しぶりじゃないどうしたのよ急に」

「たまたま近くを旅していたんです」

「そうなの。来てくれて嬉しいわ!やっと復興も進んできたところなのよ。あれそういえば今日は1人なの?リナたちは?」

「今はリナさんたちとは旅してないんです。今日は姉さんと2人で来ました」

「その肝心のお姉さんは?」

「それは私のことよマルチナ!」

その時突然姿をあらわすナーガ・・・なぜか天井から・・・そこでずっと出番待ってたのかナーガ・・・

「ナナナナナナナーガお姉さまぁぁ!!!?」

「はい?」

「お久しぶりです!来てくださったんですか。嬉しいですわ」

「えーと・・・」

事情がさっぱり飲み込めないアメリア。

「姉さん。マルチナさんと知り合いなんですか?」

「ふっ昔ちょっとね」

「まさかアメリアのお姉さまがナーガお姉さまだったなんて。なんて素敵な偶然なんですの」

「なんかものすごく尊敬されてますね」

「まあ無理もないわね。ほーっほっほっほっほっほ!」

「はぁ・・・」

世界って広いようで狭いということをアメリアは今身をもって実感していた。
そこら辺の経緯を知りたい方は過去ログかカテゴリー検索か著者別で『ダブルプリンセス』って話を探してください。

「そういえば・・・」

アメリアは辺りをきょろきょろ見回す。

「ザングルスさんはどうしたんです?」

その問いにマルチナの顔から笑顔が消える。

「実は今ちょっとしたことで喧嘩になっちゃってて・・・」

「なにか深いわけがありそうですね」

「そうなのよ!聞いてくれる!ザングルス様ったら私が、私が太ったって言うのよ!・・・あのなんで2人ともこけてるの?」

「いえ・・・なんでもありません・・・続けてください」

「だから私は腹いせに料理にからしを混ぜたんだけどそれがもとで大喧嘩に・・・」

しょぼい・・・しょぼすぎる喧嘩の理由だ。小学生クラスかもしんない・・・

「と、とにかく話し合いましょうよ。このままじゃ何も解決しませんよ」

「大丈夫よそのために明後日ブラスラケッツの大会を開くことにしたの」

「それと喧嘩に何の関係が?」

そこでマルチナはちっちっちと指を振り。

「その大会で優勝したほうが正しいって話になったのよ!」

ずさー
アメリア本日2度目のズッコケ。

「足腰弱いわねえ」

「誰のせいですか誰の!てゆーかそれって根本的に間違ってるような気がするんですが」

「いいのよ正義は勝ったほうに在るのよ!」

「あーもー姉さん何とか言ってください」

「まったくその通りよマルチナ!」

どかあ!
アメリア本日3回目のズッコケ。

「私も及ばずながら力をかすわ」

「さすがナーガお姉さまは話がわかるわ」

いまだこけたまんまのアメリアをよそに2人はやけに意気投合していた。

(ごめんつづくよ)

<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<

コ(あれ?つづくなのに前後編じゃねえのか?)
はい何話かゾアナ編がつづくのでそーゆー形になりました。
コ(てゆーか短かいわ)
ごめん次回からは精進します。
こ(しかし・・前も言った気がしましたけど・・いつまで続くんでしょうかねえ・・)
うーん・・・わからん!まあ騙し騙しつづけていくよ。
コ(まあ別にどうでもいいことなんだがな)
ではあとがき短いですがこの辺でさよーならまた次回!
コ(じゃあまたな)
こ(さよなら・・)

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30229Re:がんばって続けてください・・・目指せ三桁?スティック URL2004/6/18 21:04:54
記事番号30226へのコメント


 こんばんは、早速レス行きます。

L様:・・・・私、ちょっと気がめいりそうだから部下Sの所にでもいくわ

 えぇ! 珍しい・・・どうなさったんですか?

L様:・・・ふ、・・・

    あんたがいつもよりノリも突っ込みも悪いからよ!!
    毎度毎度殴り倒してるあたしの立場が無いじゃないの!!

   じゃ、そういうことで・・・

スティ:・・・行っちゃった・・・・
    どーしたんでしょうね?


>「ゾアナ王国ですか?」
>
>「ええなんでもここ最近赤っぽい髪をした胸のない・・・まるでリナね。まあとにかくそんな魔道師に滅ぼされて最近やっと復興してきた国よ。アメリアも知ってるでしょ?」
>
>「え・・・ええ、まあ・・・」
>
>「なによ気のない返事ねえ」
>

スティ:・・・わかるよーな気がします。アメリアの気持ち。
    でも、ゾアナもようやく復興してきたんですねぇ〜・・・

>「ナナナナナナナーガお姉さまぁぁ!!!?」
>
>「はい?」

スティ:・・・・はい?

>「お久しぶりです!来てくださったんですか。嬉しいですわ」
>
>「えーと・・・」
>
>事情がさっぱり飲み込めないアメリア。

スティ:すみません。私も事情がさっぱり・・・

>「まあ無理もないわね。ほーっほっほっほっほっほ!」
>
>「はぁ・・・」

スティ:ええと・・打倒勇者様! とかいう題名の文庫すぺしゃるでもありませんでした?
    そういう意味不明なこと・・・。

>「いいのよ正義は勝ったほうに在るのよ!」

スティ:・・・いや、なんか違う・・かなり違う・・・ぶつぶつ

>こ(しかし・・前も言った気がしましたけど・・いつまで続くんでしょうかねえ・・)
>うーん・・・わからん!まあ騙し騙しつづけていくよ。
>コ(まあ別にどうでもいいことなんだがな)
>ではあとがき短いですがこの辺でさよーならまた次回!
>コ(じゃあまたな)
>こ(さよなら・・)

スティ:目指せ三桁!! ・・・・・無理ですか?(聞くな
    えっと、以前もいいましたが、ネタ尽きないように頑張ってください。
    あと、ダブルプリンセスの方も機会があったら見させていただきます。
    では、さようなら。


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30234努力はしてみます・・・神高 紅 2004/6/19 19:22:22
記事番号30229へのコメント

どうも紅ですさっそくレスありがとーです。
コ(どうもコウだ)
こ(どうもこうです・・)
ではではさっそくレス返しです。
>スティ:すみません。私も事情がさっぱり・・・
僕もさっぱり。
コ(お前はそれじゃあ駄目だろーが!)
>スティ:・・・いや、なんか違う・・かなり違う・・・ぶつぶつ
いやでもマルチナ的にはそうかと思いまして。
コ(その考えは間違ってると思うぞ)
こ(私も・・そう思います・・)
>スティ:目指せ三桁!! ・・・・・無理ですか?(聞くな
>    えっと、以前もいいましたが、ネタ尽きないように頑張ってください。
>    あと、ダブルプリンセスの方も機会があったら見させていただきます。
>    では、さようなら。
できるだけ頑張りますのでこれからも応援ヨロシクお願いしまする。ネタは・・・根性で出します。
コ(まあ俺が無理してでも書かすから)
それとダブルプリンセスのほうももし見たならちょこちょこと感想くれれば嬉しいです。
コ(じゃあまたな)
こ(ばいばい・・)
さよーなら。