◆−滅びる寸前に考えてみること−しーぷ (2004/6/27 00:50:45) No.30303
30303 | 滅びる寸前に考えてみること | しーぷ | 2004/6/27 00:50:45 |
こんにちは。しーぷといいます。今回初投稿なので、どきどきしています。 ゼロスの詩、なのですが、思いつくままに綴りました。 題名から推測できる通り、暗めです。 これは“愛”じゃないんです “愛”なんて、そんな醜くて哀れでそのくせ優しくて美しいものじゃないんです どれほど貴方が眩しくて どれほど貴方に触れていたくとも この感情は“愛”じゃないんです だってそうでしょう? “人間”でない僕が、“愛”を感じるはずがない だってそうでしょう? ちっぽけな“人間”の貴方を、“愛”するはずがない これは“好奇心”です (ヒトトハドンナカオヲミセルノカ) これは“執着”です (アナタハドンナカオヲミセルノカ) “愛”というのはね 貴方の隣にいつも在る 貴方が隣にいつも在る その人があなたに あなたがその人に 囁くものなんですよ 最高に美味になるくせに、至高の毒にもなる、そんな食材なんですよ その美味な毒を身近で味わって 味をしめて 僕は、注意散漫だったのでしょう 近付きすぎて近付きすぎて いつの間にか、身体中に毒が回っていたのに気付かなかったようなのです ああ、ああ、まったく なにをしているんでしょうね ああ、ああ、だってね 貴方の感情は、それはそれは甘美で そのくせ奥底で苦くて 毒だとは分かっていました 毒だと分かっていて それが腹立たしく感じ出してから そのころには僕は、おかしくなっていたのでしょう 本当は、気付いていたのかもしれません “貴方”がいつか僕を殺すと けれど、気付いたその時から それを願っていたのかもしれません だってそれを望んでしまうほど 貴方はそれはそれは甘美で そのくせ奥底で苦くて |