◆−ある愛の光景〜今そこにある危機〜−棒太郎 (2004/7/2 20:48:01) No.30336 ┣ある愛の光景〜今そこにいる・・・求愛者−Laytear (2004/7/2 21:10:39) No.30337 ┃┗ある意味馬鹿です−棒太郎 (2004/7/5 10:15:10) No.30359 ┗モテモテなデイルさん(でもちょっと不運かも)−エモーション (2004/7/3 21:58:23) No.30343 ┗禍福はあざなえる縄の如し−棒太郎 (2004/7/5 10:32:34) No.30360
30336 | ある愛の光景〜今そこにある危機〜 | 棒太郎 | 2004/7/2 20:48:01 |
こんばんは、棒太郎です。 『竜剣抄』の続きを書こうと思ってたんですが、何故かこちらの話しになってしまいました。 まあ、ちょっと小休止ということで。 それではどうぞ。 ************************************* 『ある愛の光景』 〜今そこにある危機〜 「♪〜〜♪〜♪〜〜」 自室の机に向かいながら、ダルフィンは鼻歌を歌いながらペンを握り、なにやら積み上げられた書類に書き込んでいっていた。 この珍しい光景に、彼女の部下達は「ようやくちゃんと仕事をしてくださるようになったか」という気持ちがあったが、それ以上に「あの海王様が机に向かって仕事してるなんて・・・・・・・」と、なにやら天変地異が起こりそうな不安と戦慄に襲われていた。 そんな戦々恐々とした部下達なぞ、はなから目に入ってはいないダルフィンは、時折「うふ、うふふ・・・・・・」と不気味な笑いをこぼしていた。 そんな彼女が何を作成しているのかというと――― 「よし、これでいいわね」 満足気に見つめる書類の束には『ふたりの愛の炎は夏の太陽も真っ青!ラブラブサマーバケイション&ハッピー家族計画(仮題)』と記されていた。 どんな内容なのかは推し量るべくもないが、やっぱりダルフィンはいつもの通りでした。 「うっふふふふ・・・・・・今年の夏はコイツで決まりよ。ココ(魔海)はふたりだけのリゾートビーチ(はぁと)、誰も侵すことの出来ないふたりの愛の世界よ・・・・・・・」 両手を頬にあて、クネクネと身をよじらせる。熱い恋に身を焦がす乙女に見えなくはないが、何を想像してるのか時折じゅるりと涎を拭うのはいただけない。 そして城の中では、発せられるラブオーラに部下達は身を悶えていた。 「はっ!そうだわ!この計画を立ててたから、もう1週間もデイルに会ってないわ。もう私ってば」 そう言い、瞬時に服を着替える。何故か気合の入った勝負服だった。 「待っててね〜〜、デイル〜。すぐに1週間会えなかった寂しさをた〜っぷり慰めてあげるから〜〜〜〜〜〜」 キラキラと顔を輝かせながら、蒼い髪の捕食者(プレデター)は城を飛び出していった。 街の外れに立つ一軒家。 こじんまりとした造りの家であるが、そこがデイルの診療所だった。 彼の医術の腕に加え、当代屈指の魔道士ヴェルミスの魔法薬もふんだんに取り揃えられており、患者の信頼は厚かった。 その診療所の扉の前にダルフィンが立ち、瞳をキラリンと妖しく輝かせながらドアノブに手をかけたとき――――― 『わ、ちょ、ちょっとランさん!?何を―――』 『ふふ、先生。私、先生のこともっと知りたいですわ』 『だ、だからちょっ――ま――、わーーーっ!?』 中からなにやらデイルの叫び声が聞こえてきた。 (な!?なに、なんなの!?あの声は――――女!?) ダルフィンがそう悟ったとき、 「レッドフィアー先生・・・・・・もうそんな顔して・・・・か・わ・い・い」 プッチ〜〜〜〜ン 何かが切れる音がした。 「おんどりゃーーーーっ!!なにさらしとんじゃーーーっ!!!!」 バゴォォォンとドアを蹴り飛ばし、ダルフィンが診察室に飛び込んだ。 そこにはカルテを盾に決死の防衛を行っているデイルと、両手をワキワキとさせながらデイルに跳びかかろうとする女性がいた。 「デ〜〜イ〜〜〜ル〜〜〜〜」 地の底から響くような声が発せられた。 「わ〜〜た〜〜し〜〜と〜〜ゆ〜〜も〜〜の〜〜〜が〜〜あ〜〜り〜〜な〜〜が〜〜ら〜〜」 いつの間にか右手に研ぎ澄まされた出刃包丁が握り締められていた。刃が上を向いている。殺る気満々だ。 「ダルフィンさん!!」 だがそんなダルフィンに怯まず、デイルは彼女の側に駆け寄りその手を握った。 「ランさん。申し訳ありませんが、私は既にこの人とお付き合いをしてるんです」 デイルはランと呼んだ女性にそう言った。 「やだ、デイルったら。改めてそう言われると照れちゃうわ♪」 先程の殺気が嘘のように消え失せている。そのダルフィンをランはじーっと睨んでいる。それに気付いたダルフィンもガンを飛ばし返す。 「デイル・・・・あの女、誰?」 「え?ああ・・・・1週間ほど前にこちらに来られた方なんですが―――」 「あなたねぇ、勝手に人の男に手を出さないでくれる?」 ダルフィンがそう言うや、ランはフッと鼻で笑った。 「あら?あなたのような嫉妬にまみれるような女なんて、先生に相応しくないわ」 「なんですって!?」 「先生があなたのような女に振り回されるなんて思うと、とても可哀想だわ」 「だからなんだっていうのよ!私とデイルはもうお付き合いしてるんだから、この泥棒猫!!」 「(怒)!ふん!時間なんて関係ないわ!愛は最後に勝ち取ったほうのものなのよ!」 「このアマ〜〜、いけしゃあしゃあと〜〜〜〜」 「ふふん、あなたごときなんかに負けないわよ。指先ひとつでダウンよ」 その瞬間、ダルフィンは戦闘態勢をとった。 「砕け散れっ!!」 「わーーー!!ダルフィンさん!!」 デイルの制止も虚しく、シャレにならない力がランを襲った。だが――― 「!?」 ランが両手をかざすや、目の前に障壁が現われ、襲い掛かるダルフィンの力を四散させた。 「ちっ、私としたことが――――」 相手の正体に気が付き、ダルフィンは小さく舌打ちをした。 デイルは四散した力によって被害を受けた診療所を見て、青い顔をしていた。 「ふふ、いきなりそんな行動に出るなんて。やっぱり、野蛮な女ね」 「ふん・・・・・あなた、神族ね」 「ふふ、ようやく気付いたみたいね。海王ダルフィン。そう、私はスィーフィード様直属の四大竜王のひとり、地竜王ランゴート」 「竜王が略奪愛ってどういうことよ・・・・・・」 「あらぁ、質の悪い魔族にたぶらかされている人間を、正しき道へ導こうとしているのよ」 互いに相手を見据えながら、言葉を投げかける。 「(怒)、私とデイルは既に運命の赤い糸で結ばれているのよ。あとから来たポッと出の女がなにをほざいても無駄よ、む・だ!」 「(怒)、ふん、それこそ思い込みの激しい妄想女の戯言よ。彼のような殿方は私のような母なる大地の慈愛に溢れた女性が相応しいのよ」 「(怒)(怒)、あらぁ、戯言もそこまでいけば立派なストーカーねぇ。現実と妄想の区別がつかないのって怖いわねぇ」 「(怒)(怒)、そのお言葉、そっくりお返しするわぁ」 そう言い、二人ともホーッホッホッホとひとしきり笑って―――― 「「ブッ殺す!!!!」」 互いに手に武器を取り、突進していった。 「死にさらせぇぇぇーーーーっ!!!」 「命(タマ)獲ったらぁぁぁーーーーっ!!!」 その余波で次々と診療所が破壊されていく。 その光景を見ながら呆然と立っていたデイルであったが、 「――――――――とも・・・・・・」 やおら何かを呟いた。 「ふたりともそこに座りなさーーーーーいっ!!!!!!!」 衝撃破かと思うほどの大音声が響き渡り、ふたりも思わず動きを止めた。 見るとそこには阿修羅の如きオーラを迸らせたデイルが立っていた。 「え・・・あ、あの・・・・デイル・・・・?」 流石のダルフィンも今まで見たことのないこの姿に戸惑っていた。 「いいから!!そこに正座!!」 「「は、はい」」 思わずふたりともその場に正座した。 「いいですか!?ここは他の患者さんも訪れるところです!そんなところでこんな大暴れしてどうするんですか!!大体―――――」 ガミガミクドクドとその後説教は12時間続いた。 「・・・・・・・珍しい絵だな」 説教の最中にやって来たヴェルミスは、その光景を見てそう言った。 「と、取りあえず・・・・今日のところは預かりにしましょ・・・・・・」 「そ、そうね・・・・・決着はまた後日に・・・・・・・・」 そう言ながら、ダルフィンとランゴートは足が痺れて立ち上がれずに、地面に何度も突っ伏していた。 ************************************* 久々の『ある愛の光景』でした。 今回、ダルフィンに強力なライバルが現われました。これからも死闘を繰り広げていくことでしょう。 そしてデイルの記念すべき初勝利。しかし払った犠牲は大きかった・・・・・・(再建まで2,3ヶ月の見込み) 次にこのシリーズ書くなら、ルナとタイタスでやってみたいですね。 それでは。 |
30337 | ある愛の光景〜今そこにいる・・・求愛者 | Laytear | 2004/7/2 21:10:39 |
記事番号30336へのコメント 棒太郎さん、お久しぶりです。 もちルナ姉さんの竜剣抄も読ませてもらっています。 タイタスさんじゃないけれど、グレンさんびょーきはいってまね。 強い人と戦いたいなら、ダークナイトのガルダさんのようにジョセフィーヌさんと戦えばいいのに。 関係ないところにすいません。ではこちらの感想行きます。 >「「ブッ殺す!!!!」」 >互いに手に武器を取り、突進していった。 >「死にさらせぇぇぇーーーーっ!!!」 >「命(タマ)獲ったらぁぁぁーーーーっ!!!」 ああ、言葉遣いが二人とも…(泣) >その余波で次々と診療所が破壊されていく。 >その光景を見ながら呆然と立っていたデイルであったが、 >「――――――――とも・・・・・・」 >やおら何かを呟いた。 あ。キれた。 >「ふたりともそこに座りなさーーーーーいっ!!!!!!!」 > >衝撃破かと思うほどの大音声が響き渡り、ふたりも思わず動きを止めた。 >見るとそこには阿修羅の如きオーラを迸らせたデイルが立っていた。 >「え・・・あ、あの・・・・デイル・・・・?」 >流石のダルフィンも今まで見たことのないこの姿に戸惑っていた。 >「いいから!!そこに正座!!」 >「「は、はい」」 >思わずふたりともその場に正座した。 >「いいですか!?ここは他の患者さんも訪れるところです!そんなところでこんな大暴れしてどうするんですか!!大体―――――」 ごもっともで――――― >ガミガミクドクドとその後説教は12時間続いた。 えっと、患者さんは?やっぱり帰っちゃったんでしょうか。 とゆうより、帰ったんでしょうね。 >「・・・・・・・珍しい絵だな」 >説教の最中にやって来たヴェルミスは、その光景を見てそう言った。 世紀の光景かもしれませんね。 >「と、取りあえず・・・・今日のところは預かりにしましょ・・・・・・」 >「そ、そうね・・・・・決着はまた後日に・・・・・・・・」 >そう言ながら、ダルフィンとランゴートは足が痺れて立ち上がれずに、地面に何度も突っ伏していた。 正座つらいんですよね。背骨にはいいかもしれませんけど、足には最悪です。 えと、あるノンフィクションの本の目次に「今、そこにいる馬鹿」というタイトルがあって(その本自体かなり楽しいのですが)、この話は馬鹿ではないのですがタイトルを見て思い出しました。 危機は訪れてもデイルさんがダルフィンさん一筋だと思うので危機にならない様な気がしないでもないです。 |
30359 | ある意味馬鹿です | 棒太郎 | 2004/7/5 10:15:10 |
記事番号30337へのコメント >棒太郎さん、お久しぶりです。 >もちルナ姉さんの竜剣抄も読ませてもらっています。 >タイタスさんじゃないけれど、グレンさんびょーきはいってまね。 >強い人と戦いたいなら、ダークナイトのガルダさんのようにジョセフィーヌさんと戦えばいいのに。 >関係ないところにすいません。ではこちらの感想行きます。 こんにちは、Laytearさん。 『竜剣抄』もお読みくださってありがとうございます。 そっちも間もなくクライマックスです。 >>「「ブッ殺す!!!!」」 >>互いに手に武器を取り、突進していった。 >>「死にさらせぇぇぇーーーーっ!!!」 >>「命(タマ)獲ったらぁぁぁーーーーっ!!!」 > >ああ、言葉遣いが二人とも…(泣) ふたりとももうリミットブレイク状態です(笑) >>その余波で次々と診療所が破壊されていく。 >>その光景を見ながら呆然と立っていたデイルであったが、 >>「――――――――とも・・・・・・」 >>やおら何かを呟いた。 > >あ。キれた。 はい。ついにキレました。 >>「ふたりともそこに座りなさーーーーーいっ!!!!!!!」 >> >>衝撃破かと思うほどの大音声が響き渡り、ふたりも思わず動きを止めた。 >>見るとそこには阿修羅の如きオーラを迸らせたデイルが立っていた。 >>「え・・・あ、あの・・・・デイル・・・・?」 >>流石のダルフィンも今まで見たことのないこの姿に戸惑っていた。 >>「いいから!!そこに正座!!」 >>「「は、はい」」 >>思わずふたりともその場に正座した。 >>「いいですか!?ここは他の患者さんも訪れるところです!そんなところでこんな大暴れしてどうするんですか!!大体―――――」 > >ごもっともで――――― 一応言ってることは正論ですので。 >>ガミガミクドクドとその後説教は12時間続いた。 > >えっと、患者さんは?やっぱり帰っちゃったんでしょうか。 >とゆうより、帰ったんでしょうね。 やって来た患者さんもあまりの迫力にさっさと引き返していきました。 >>「・・・・・・・珍しい絵だな」 >>説教の最中にやって来たヴェルミスは、その光景を見てそう言った。 > >世紀の光景かもしれませんね。 滅多にお目にかかれない光景ですから。 >>「と、取りあえず・・・・今日のところは預かりにしましょ・・・・・・」 >>「そ、そうね・・・・・決着はまた後日に・・・・・・・・」 >>そう言ながら、ダルフィンとランゴートは足が痺れて立ち上がれずに、地面に何度も突っ伏していた。 > >正座つらいんですよね。背骨にはいいかもしれませんけど、足には最悪です。 正座は確かにきついです。長時間の正座は足に悪いそうですし。 >えと、あるノンフィクションの本の目次に「今、そこにいる馬鹿」というタイトルがあって(その本自体かなり楽しいのですが)、この話は馬鹿ではないのですがタイトルを見て思い出しました。 > >危機は訪れてもデイルさんがダルフィンさん一筋だと思うので危機にならない様な気がしないでもないです。 なんか聞いたことがあります、そのタイトル。 まあ、この話もある意味馬鹿です(笑) それではどうもありがとうございました。 |
30343 | モテモテなデイルさん(でもちょっと不運かも) | エモーション E-mail | 2004/7/3 21:58:23 |
記事番号30336へのコメント 棒太郎様、こんばんは。 過激度はこちらの方が上のはずなのに、何故か「竜剣抄」のらぶらぶっぷりよりも、 こちらの方が身悶えしなくてすむのが(笑) 何故でしょう……とても清々しく思えます。ダルフィン様の愛の大暴走が。 >満足気に見つめる書類の束には『ふたりの愛の炎は夏の太陽も真っ青!ラブラブサマーバケイション&ハッピー家族計画(仮題)』と記されていた。 >どんな内容なのかは推し量るべくもないが、やっぱりダルフィンはいつもの通りでした。 >「うっふふふふ・・・・・・今年の夏はコイツで決まりよ。ココ(魔海)はふたりだけのリゾートビーチ(はぁと)、誰も侵すことの出来ないふたりの愛の世界よ・・・・・・・」 もうすでに、しっかり夏の休暇もGetして、計画を立てているんですね。 上司が仕事をしている、と思いたいのであろう部下の皆様。ちょっと不幸ですね。 >「待っててね〜〜、デイル〜。すぐに1週間会えなかった寂しさをた〜っぷり慰めてあげるから〜〜〜〜〜〜」 >キラキラと顔を輝かせながら、蒼い髪の捕食者(プレデター)は城を飛び出していった。 ……この瞬間、部下達は「ああ、やっぱし(滂沱)」と思いつつ、もくもくと 仕事をしているのでしょうか……。 ダルフィン様、向かうところ敵なしです(^_^;) >街の外れに立つ一軒家。 >こじんまりとした造りの家であるが、そこがデイルの診療所だった。 >彼の医術の腕に加え、当代屈指の魔道士ヴェルミスの魔法薬もふんだんに取り揃えられており、患者の信頼は厚かった。 デイルさんのことですから、患者の経済状態に優しい温情会計なのでしょうね。 人柄の良さにつけ込んで、治療費等を誤魔化す輩もいそうですが、そういう輩は 影でダルフィン様やヴェルミスさんが締めてるんだろうなあとか、妄想しました。 >『わ、ちょ、ちょっとランさん!?何を―――』 >『ふふ、先生。私、先生のこともっと知りたいですわ』 >『だ、だからちょっ――ま――、わーーーっ!?』 思いっきり迫られてますね、デイルさん。 どちらかというと、受け身タイプなのですね(笑) >そこにはカルテを盾に決死の防衛を行っているデイルと、両手をワキワキとさせながらデイルに跳びかかろうとする女性がいた。 >「デ〜〜イ〜〜〜ル〜〜〜〜」 >地の底から響くような声が発せられた。 >「わ〜〜た〜〜し〜〜と〜〜ゆ〜〜も〜〜の〜〜〜が〜〜あ〜〜り〜〜な〜〜が〜〜ら〜〜」 >いつの間にか右手に研ぎ澄まされた出刃包丁が握り締められていた。刃が上を向いている。殺る気満々だ。 だ、ダルフィン様、落ちついてくださいませーーーーーーっ!! この状況は誰がどう見てもデイルさんに非はないです。殺るなら女の方です!!(爆) >だがそんなダルフィンに怯まず、デイルは彼女の側に駆け寄りその手を握った。 >「ランさん。申し訳ありませんが、私は既にこの人とお付き合いをしてるんです」 ……何気に怯まないところが凄いと思います、デイルさん……(^_^;) 伊達にダルフィン様と付き合ってませんね。 >「(怒)、私とデイルは既に運命の赤い糸で結ばれているのよ。あとから来たポッと出の女がなにをほざいても無駄よ、む・だ!」 >「(怒)、ふん、それこそ思い込みの激しい妄想女の戯言よ。彼のような殿方は私のような母なる大地の慈愛に溢れた女性が相応しいのよ」 >「(怒)(怒)、あらぁ、戯言もそこまでいけば立派なストーカーねぇ。現実と妄想の区別がつかないのって怖いわねぇ」 >「(怒)(怒)、そのお言葉、そっくりお返しするわぁ」 >そう言い、二人ともホーッホッホッホとひとしきり笑って―――― > >「「ブッ殺す!!!!」」 > >互いに手に武器を取り、突進していった。 >「死にさらせぇぇぇーーーーっ!!!」 >「命(タマ)獲ったらぁぁぁーーーーっ!!!」 どちらも基本的に、似たタイプに見えるのは何故でしょう……(滝汗) 一人の人間の男性を巡って起きた、ナノマシンレベルの神魔戦争。 他の竜王&腹心たちは……関わるの、嫌でしょうね……(笑) >「ふたりともそこに座りなさーーーーーいっ!!!!!!!」 > >衝撃破かと思うほどの大音声が響き渡り、ふたりも思わず動きを止めた。 >見るとそこには阿修羅の如きオーラを迸らせたデイルが立っていた。 >「え・・・あ、あの・・・・デイル・・・・?」 >流石のダルフィンも今まで見たことのないこの姿に戸惑っていた。 >「いいから!!そこに正座!!」 >「「は、はい」」 >思わずふたりともその場に正座した。 >「いいですか!?ここは他の患者さんも訪れるところです!そんなところでこんな大暴れしてどうするんですか!!大体―――――」 >ガミガミクドクドとその後説教は12時間続いた。 温厚なデイルさんがついにキレましたか。 有無を言わさず、ダルフィン様とランゴートさんを正座させて、お説教。 薬品の配達にきたのか、状況を察知して来たのか、ヴェルミスさんも思わず 目を丸くしてしまうような迫力だったのでしょうね。 さすが、神と魔に愛される男だけのことはあります。 ……でも、その割りに運が悪そうに見えるのは何故?(^_^;) >久々の『ある愛の光景』でした。 >今回、ダルフィンに強力なライバルが現われました。これからも死闘を繰り広げていくことでしょう。 >そしてデイルの記念すべき初勝利。しかし払った犠牲は大きかった・・・・・・(再建まで2,3ヶ月の見込み) 無敵のダルフィン様の前に現れた、強力なライバル! ダルフィン様の愛のパワーと暴走に、ますます拍車がかかりそうですね。 ……ヴェルミスさんは「端で見ている分には、男女の仲はこじれた方が面白い」と、 ウオッチングしていそうな気がしました。(私の方のユストゥスみたいに) 彼の場合、どう考えてもゼラス様が浮気するとは思えないし、 ちょっかいだそうとする輩は、クリスマスの時のフィブリゾくんみたいな目に あわせてそうですから、その手のトラブルはなさそうですし。 >次にこのシリーズ書くなら、ルナとタイタスでやってみたいですね。 >それでは。 現在でも凄まじいパワーのあのお二人をですか……(汗) その場合、不幸になるのはもちろん彼女(笑)ですね。 楽しんで読ませていただきました♪ 本当に、この戦いはこの先も凄そうですね。デイルさんも大変です。 それでは、今日はこの辺で失礼します。 「竜剣抄」、楽しみにしています。 |
30360 | 禍福はあざなえる縄の如し | 棒太郎 | 2004/7/5 10:32:34 |
記事番号30343へのコメント >棒太郎様、こんばんは。 > >過激度はこちらの方が上のはずなのに、何故か「竜剣抄」のらぶらぶっぷりよりも、 >こちらの方が身悶えしなくてすむのが(笑) >何故でしょう……とても清々しく思えます。ダルフィン様の愛の大暴走が。 こんにちは、エモーションさん。 『竜剣抄』のほうは濃厚仕立てなラブラブですからね。 こちらは過激度というか暴走度がとことんまで突き抜けてしまってますので、かえってそれで清々しく見えるのだと思います(笑) >>「うっふふふふ・・・・・・今年の夏はコイツで決まりよ。ココ(魔海)はふたりだけのリゾートビーチ(はぁと)、誰も侵すことの出来ないふたりの愛の世界よ・・・・・・・」 > >もうすでに、しっかり夏の休暇もGetして、計画を立てているんですね。 >上司が仕事をしている、と思いたいのであろう部下の皆様。ちょっと不幸ですね。 まだ休暇は決定してませんが、どうであろうとも絶対取る気満々です。 >>「待っててね〜〜、デイル〜。すぐに1週間会えなかった寂しさをた〜っぷり慰めてあげるから〜〜〜〜〜〜」 >>キラキラと顔を輝かせながら、蒼い髪の捕食者(プレデター)は城を飛び出していった。 > >……この瞬間、部下達は「ああ、やっぱし(滂沱)」と思いつつ、もくもくと >仕事をしているのでしょうか……。 >ダルフィン様、向かうところ敵なしです(^_^;) 思ってますが、下手に関わると物凄いとばっちりが来るので、なるべく関わらないようにしています。 >>街の外れに立つ一軒家。 >>こじんまりとした造りの家であるが、そこがデイルの診療所だった。 >>彼の医術の腕に加え、当代屈指の魔道士ヴェルミスの魔法薬もふんだんに取り揃えられており、患者の信頼は厚かった。 > >デイルさんのことですから、患者の経済状態に優しい温情会計なのでしょうね。 >人柄の良さにつけ込んで、治療費等を誤魔化す輩もいそうですが、そういう輩は >影でダルフィン様やヴェルミスさんが締めてるんだろうなあとか、妄想しました。 「医は仁術」を地で行ってますから。 まあ、悪意のある誤魔化しは後々、何者かによってエライ目に合わされて入るようですが。 >>『わ、ちょ、ちょっとランさん!?何を―――』 >>『ふふ、先生。私、先生のこともっと知りたいですわ』 >>『だ、だからちょっ――ま――、わーーーっ!?』 > >思いっきり迫られてますね、デイルさん。 >どちらかというと、受け身タイプなのですね(笑) 性格ゆえでしょうが。どちらかというとそうですね。 >>「わ〜〜た〜〜し〜〜と〜〜ゆ〜〜も〜〜の〜〜〜が〜〜あ〜〜り〜〜な〜〜が〜〜ら〜〜」 >>いつの間にか右手に研ぎ澄まされた出刃包丁が握り締められていた。刃が上を向いている。殺る気満々だ。 > >だ、ダルフィン様、落ちついてくださいませーーーーーーっ!! >この状況は誰がどう見てもデイルさんに非はないです。殺るなら女の方です!!(爆) かつての脳内シュミレートが現実のものになりかけるところでした。 >>だがそんなダルフィンに怯まず、デイルは彼女の側に駆け寄りその手を握った。 >>「ランさん。申し訳ありませんが、私は既にこの人とお付き合いをしてるんです」 > >……何気に怯まないところが凄いと思います、デイルさん……(^_^;) >伊達にダルフィン様と付き合ってませんね。 まあ、あのダルフィンと付き合ってる人ですからねぇ。 >>そう言い、二人ともホーッホッホッホとひとしきり笑って―――― >> >>「「ブッ殺す!!!!」」 >> >>互いに手に武器を取り、突進していった。 >>「死にさらせぇぇぇーーーーっ!!!」 >>「命(タマ)獲ったらぁぁぁーーーーっ!!!」 > >どちらも基本的に、似たタイプに見えるのは何故でしょう……(滝汗) >一人の人間の男性を巡って起きた、ナノマシンレベルの神魔戦争。 >他の竜王&腹心たちは……関わるの、嫌でしょうね……(笑) 確かに似たタイプです。もしかしたら近親憎悪かも・・・・・・ 他の者たちには思いっきり溜息ものの争いです。 >>「いいから!!そこに正座!!」 >>「「は、はい」」 >>思わずふたりともその場に正座した。 >>「いいですか!?ここは他の患者さんも訪れるところです!そんなところでこんな大暴れしてどうするんですか!!大体―――――」 >>ガミガミクドクドとその後説教は12時間続いた。 > >温厚なデイルさんがついにキレましたか。 >有無を言わさず、ダルフィン様とランゴートさんを正座させて、お説教。 >薬品の配達にきたのか、状況を察知して来たのか、ヴェルミスさんも思わず >目を丸くしてしまうような迫力だったのでしょうね。 >さすが、神と魔に愛される男だけのことはあります。 >……でも、その割りに運が悪そうに見えるのは何故?(^_^;) 「仏の顔も3度まで」と言いますし。 ヴェルミスはたまたまやって来たのですが、ダルフィンが正座させられデイルにお説教されてるというレアな光景に、思わず呟いたのでした。 >>久々の『ある愛の光景』でした。 >>今回、ダルフィンに強力なライバルが現われました。これからも死闘を繰り広げていくことでしょう。 >>そしてデイルの記念すべき初勝利。しかし払った犠牲は大きかった・・・・・・(再建まで2,3ヶ月の見込み) > >無敵のダルフィン様の前に現れた、強力なライバル! >ダルフィン様の愛のパワーと暴走に、ますます拍車がかかりそうですね。 >……ヴェルミスさんは「端で見ている分には、男女の仲はこじれた方が面白い」と、 >ウオッチングしていそうな気がしました。(私の方のユストゥスみたいに) >彼の場合、どう考えてもゼラス様が浮気するとは思えないし、 >ちょっかいだそうとする輩は、クリスマスの時のフィブリゾくんみたいな目に >あわせてそうですから、その手のトラブルはなさそうですし。 ライバル出現で、ますますヒートアップしていくでしょう。 確かにヴェルミスはその争いを傍で観戦しているでしょうね。 >>次にこのシリーズ書くなら、ルナとタイタスでやってみたいですね。 >>それでは。 > >現在でも凄まじいパワーのあのお二人をですか……(汗) >その場合、不幸になるのはもちろん彼女(笑)ですね。 >楽しんで読ませていただきました♪ >本当に、この戦いはこの先も凄そうですね。デイルさんも大変です。 >それでは、今日はこの辺で失礼します。 >「竜剣抄」、楽しみにしています。 『竜剣抄』が完結したら、書いてみたいですね。 タイタスはヴェルミスタイプの人種ですし。 まあ、どっちみち一番とばっちりをくうのは彼女でしょうが(笑) それではどうもありがとうございました。 |