◆−夏だスイカだ蚊取り線香・オルキャストホラア予告−琴見奈々 (2004/8/20 19:38:28) No.30598 ┣月曜日のくしゃみ、危険のしるし−琴見奈々 (2004/8/20 19:51:54) No.30599 ┣火曜日のくしゃみ、知らない人にキスをする−琴見奈々 (2004/8/24 01:17:20) No.30632 ┣水曜日のくしゃみ、手紙がくるぞ−琴見奈々 (2004/8/29 02:44:10) No.30653 ┃┗ルーク&リナvv−竹内 恵 (2004/8/29 14:21:23) No.30655 ┃ ┗ありがとうです↑↑−琴見奈々 (2004/8/29 22:50:41) No.30659 ┗わたしもやりましたー!!−チカ (2004/8/29 12:38:25) No.30654 ┗やりましたかvv−琴見奈々 (2004/8/29 22:17:06) No.30658
30598 | 夏だスイカだ蚊取り線香・オルキャストホラア予告 | 琴見奈々 E-mail | 2004/8/20 19:38:28 |
こんにちわ、琴見奈々であります。タイトルは気にしないでいただきたい。 短編をいくつか、などどといいつつ、続きもの。 これ終わったら血継の完結に向けて頑張りたいと思う次第で。 夏なんでホラーにしようと思ったんですが、書く前から挫折気味。しかももう夏終わりますが。宿題やってませんが。 さらにオルキャスト言うほどオールでもないという。いい加減です。良い加減と読んでほしかったり。。 まあ、ホラーというより、外国の民話みたいな雰囲気を出したいです。現代に設定してる時点で私には無理そうですが(自虐的⇒☆★☆)。 設定は現代で学園もの。ヨーロッパあたりをイメージして…(でも話には関係ない)。だからここでいう国語が英語なんだけど、自分わからなくなるので英語の授業も流してください(ならヨロとか書くな)。今回も原作調アメリア。最近自分内流行。リナとアメリアは仲良しです。なんかアニメ調だとどうも芯が弱いというか…リナの妹分みたいな気がして……可愛いけど。他のみなさんのを読む分には全然いいんですけど私みたいな文章力のない奴は口調一つでそういうの変わってしまうのです(;△;)あしからずー。。精進しまッス!! ※姫が違います。暴走してます。原作調の時点でエラーの方はご注意くださいませ※ 月曜日には出てきませんがルークにも出演していただこうかと。ミリーナは…どうかな(←一発書き野郎)。。リナとルークは割と仲いい。 各話のタイトルにもなっている曜日とくしゃみ。 これは去年だったかな??英語の授業でやったものです。 私にはこの詩?がとても恐ろしいものに思えたのです。恐ッッとしか思いませんでした。だからずっとこれでホラー(もどき)書きたいなあって思ってました。そして今に至る。 ぐはは、それでは琴見の野望の始まりだあ |
30599 | 月曜日のくしゃみ、危険のしるし | 琴見奈々 E-mail | 2004/8/20 19:51:54 |
記事番号30598へのコメント 『月曜日のくしゃみ、危険のしるし』 セイルーン・ハイスクール、それは田舎とも都会ともいえぬ街で、一番活気に満ちた場所。 そこそこ頭のいい学校で、ほどほどに自由な校風。 キリスト教がさかんなこの地域は信仰心も厚く、ハイスクールの敷地内にはちゃんとした教会もあって、授業でも取り入れている。ただ、本格的なミッションスクールではないし、第一男女共学だ。 理事長は古くからこの街で繁栄してきたセイルーン。今では貿易で儲けまくっている世界有数の企業となっている。有り余る金で作られた、それでいて豪華すぎないレンガ造りの快適な校舎はあたしのお気に入りだ。 ハイスクール二年の夏。 あたし、リナ=インバースの名は、スクール中に知れ渡ってしまっている。 自分で言うのもなんだが、成績優秀なのはさることながら、この美少女ぷり。当然のことである。―そこ、先に断ってるんだから同じつっこみしないよーに。 しかしながら。 同じクラスのアメリアに言わせると、性格というか、あたしの素行不良の方が目立つらしい。 今週いっぱいは夏休みの授業日登校。その休み時間で、この話題になった。 「リナはねえ、最近はあまり喧嘩とかに行かなくなったけど、それでもまだまだ問題ばっかり起こすんだから…」 このアメリア、言わずとしれた理事長の娘。野獣のような父親には全く似ず―正義かぶれの性格はそっくりだが―思わずおめでとうな顔立ち。 良家のお嬢様ながらヒネていないその性格が、あたしは好きだ。……やっぱり性格に難があるのはあたしだけじゃないと思うけど。 でも素直で可愛い子だと思う。 「なんでよ。あたし最近何かした?」 この学校の夏服である白いポロに水色に近い青と白と黒のチェックのスカート。丈は短いがそこはうるさく言われない。アメリアも同様に短い。 「まず、去年入学したばかりの頃、先輩に目つけられたわね? で、呼び出ししてきた先輩を返り討ち」 …………………まあ、そんなこともあった。でもそれはあたしが悪いんじゃない!!正当防衛よ!!! ジュニアハイスクールの頃から、呼び出しなんてしょちゅうだったので、つい、ついよ!ついやりすぎてしまっただけで……。あえてその人たちがどうなったかは伏せておこう。いやー、女って恐いからー。いや、あたしじゃなくてセンパイがね!? 「あたし、最近って言ったんだけど……」 特に反論できないので弱気な声。 それにアメリアは、 「それに、なんで今は誰にも喧嘩売られないか知ってる?」 「は?あたしに喧嘩売るのに何百年と必要なのがわかったからかしら」 「あなたが、街で悪行の限りをつくす組合のボスに敬語なんか使われてるからでしょうが!!」 ん?? 「いや、あれは違う違う!!あたしが何かしてるんじゃなくて!!」 ちなみにここで言う組合とは、ギャングのことだとでも言うと想像しやすいだろうか。 「その今のトップ?が!昔あたしんちの近くでそれはそれは悪行の限りを尽くし、あたしのお菓子カツアゲしようとしたから軽〜く成敗したらそれからあたし見ると怯えちゃってさあ……いや、ホント、迷惑な話よね、アハ…ハハハハ………」 自分で言っててちょっと問題あるなあって思ってきたぞ。乾いた笑い。 「おかげであなたが裏でその世界を仕切ってるとか、変な噂まで広まるし! 正義を愛する私の親友の、いわば正義の使者であるはずのリナがよ!?悪に染まってるなんて…!!そんなあることないこと言われるのは、日ごろの行いが悪いからよ!!」 おいおい……あたしゃいつから正義の使者になったんだ……。というかそんな噂まであるのか、あたし。 と、そこへ。あたしたちがいる席へやってきたのは、 「お前ら教室中に声が聞こえてるぞ」 学級委員長―面倒くさいのでみんなに押し付けられた―のゼルだ。 アメリアも学級委員で、なんとなく気が合い、つるむようになった。ちなみに彼女は立候補。 「しかもすごい内容だな……」 こちらは一人バカ高い背のガウリィ。ゼルとは友達……というよりあらゆる面でどうしょうもないガウリィのツッコミ役といった関係だろうか。 同じおいしいもの好きの彼とは気が合い、よく二人でごはんを食べに行ったりする。もちろん四人で行くことの方が多いけど。何故かあたしとガウリィがそろうと食事がやかましいとアメリア達に注意されるからだ。 「リナったら、本当はそこまで悪い子じゃないのに、噂とか弁解しないからみんなに恐がられるのよ!!もう、二人とも言ってやってくださいよ!!」 「それ誉めてるのかあ??」 ガウリィが言い、被せるようにゼルが、 「そういやお前、この前の聖書の時間に堂々と黒魔術の本読んで長々と説教されてただろ」 う゛。 アメリアのジト目が痛いわ……。 「だってだってえ〜〜!!ここの図書館、良い本ばっかなんだもんっ。なによっ、アメリアだっていろいろ読んでるじゃない!!」 思わずぶりっこ。 「ぶりっこしてもダメ! なんでわざわざ神聖なる聖書の時間に読むのよ……」 「いや、読みたいのたくさんあるから。聖書なんて読んでる暇があったら……」 アメリアの瞳が、メラメラと音をたてて燃えたぎる。 「なんてことを!!!正義の使者たるもの、正義のバイブルを読まずしてどうするのよ!それは悪の行為だわ!!」 白状すると、あたしはあまり信仰心が強いとは言い難い。 生まれてきたことへの感謝だとか、隣人への愛だとか。それらをバカにしているわけではない。でも顔も知らぬ『神様』なんかに祈りを捧げるよりは、教えを習うよりは、興味のある古代の魔術本でも読んでいた方がよっぽど有意義だと思う、ただそれだけのことだ。 「まあまあ、アメリア!聞きなさいよ…。 いっとくけど!ガウリィだっていつも聖書の時間は眠ってるし、だいいちゼルだってあたしと似たような本読んでるのよ!?ちゃーんと知ってるんだからねっ!」 「なっ!!そうだったんですか!?ゼルガディスさん! 私達と立派な正義の味方になろうねってあの日、あの夕焼けの丘で誓い合ったのに!!!騙してたんですね!!?」 「何の話だそれは!おれはそんな誓いを立てた覚えはない!!」 悲観にくれるアメリアのめちゃくちゃな言い分に、顔を真っ赤にして否定するゼル。 大声でわめくアメリアのせいで、『正義の味方』だの『夕焼けの丘』といったキーワードが周囲に筒抜けで、あちこちからくすくすと声が聞こえてくるのだ。 「ゼル、顔赤いぞー」 「だまれ。」 窓際の一番後ろというかなりよい席をゲットしているあたしは教室の様子がよくわかる。ひきかえ同じ列の一番前というアメリアは、クラスの真ん中らへんにいるゼルのことは見えない。彼は先生に見つかったこともないし。ましてや擦り切れるほど読み込んだ聖書に飽きることなく没頭する彼女だ。気付くはずがない。 「でもゼルはまだ見つかったことないんだろ?たしか」 寝ているくせに起きている。どこかが!言外にすげえな、とガウリィ。 すかさずあたしは、 「そうよ!あたしみたいに堂々とすればいいものを。こそこそと聖書で隠して…!タチ悪いわねー」 嫌味ったらしく言い、アメリアの非難をそちらに向けようとする。隣でゼルがお前なあ!と声をあげたが無視。 「ガウリィさんは寝るわ、魔術本読む人はいるわ…ああ……」 よよよ、と泣き崩れるアメリア。 しかし、 「この私が学級委員を務めるというのに、なんたる失態!! これもまだまだ私の未熟さゆえ……!!私は誓うわ!イエス様、マリア様…必ずやこのアメリア、スクール二年C組のみなさんを悪に立ち向かう正義の味方に更生させてみせます!!」 大窓を開けはなって大空に向かって……。 「なに時代錯誤なこと言ってんだか…。どこに正義の味方を必要としてる人がいるってのよ」 あたしは呆れ、頭を手で押さえる。 「ん〜?オレはいいと思うけどな。正義の味方。面白そうじゃないか」 ガウリィはちょっと正義の味方に仲間入り気味。彼の言葉にアメリアはこくこくと大きく頷く。 「でもリナ、そういうあなたは黒魔術って、どんな本読んでるのよ?」 よくぞ聞いてくれた!あたしの目は、自分でもそれとわかるほど輝いたはずだ。 「ふふん。こーれよお。まだロッカーにも借りた本があるんだけどね」 ドサッ。 あたしは机の中から分厚い三冊の本を取り出した。どれも見るからに古そうで、背表紙は濃紺や黒に金文字といったありさま。 「……………黒魔術の禁じ手…?」 「古代魔術と黒魔術の融合??」 「黒魔術の………偉人達??」 一同ぽかんとしてそれらの本を見つめる。 ややあってゼルが、 「アメリアに向かって時代錯誤なんていえた義理じゃないな」 やかましい。あたしはこの男が『精神と魔力』、『精霊魔術と黒魔術の相違点』を読んでいるのを見た。 「リナ、こんな分厚い本じゃ重いし、マゼンダにもばれるだろ、バカだなあ」 マゼンダとは、次の英語の授業を持つこのクラスの担任。しっかし、ガウリィにバカ呼ばわりされるのがこんなにこたえるとは……。 「ちょっと、二人とも、そんなことより、これ、持ち出し禁止の本じゃない!!」 「ん?」 アメリアが手にしたのは濃い青の表紙の『黒魔術の禁じ手』。背表紙にはでかでかと持ち出し禁止の印が押してある。 「どうしても読みたかったのよ、それ。でも持ち出し禁止って、本が古いからなんでしょ?ちゃんと丁寧に扱ってるから!お願い、見逃して!」 このとーり!っと彼女に手を組んで祈りのポーズをとる。 図書館の管理をしているのはアメリアの家。見逃してもらわなければ解読もできないままだ。 「もお…なんでライブラリで読まないのよ!あそこで読むぶんには許可されてるんだから」 「だってこの本、古代文字で書かれてるのよ?家に持ち帰って解読してても時間かかるし…だから学校でも読んでるんじゃない」 「リナ…お前古代文字読めるのか?」 ガウリィが心底感心したような声を出す。 「ま、ちょっとはね。専門書と辞書使いながらだけど」 自慢じゃないがこれはちょっとすごいことだ。ゼルだって最近勉強し始めたばかりだし。 「すっごーい……ハッ!…それでも!!ルールは守りなさい!あなただけ目をつぶることはできないわ」 「わかったわよ!読み終わったら返す!」 「読み終わるまで返さない気か」 「あ゛ー、もう!!うるさいわね!いいでしょ!あのへんの本読みたがる人なんて誰もいないんだから!誰も困らないわよ!」 「なんて言い草なの!?だいたい今時こんな本読んでるのリナだけよ!私に時代遅れなんて言ってる暇があったらそのオカルトまがいな趣味やめなさいよ!!」 「だから誰も困らないって言ってんでしょ!?」 「うるさいなあ……よくやるぜ」 「ほっとけガウリィ。それよりもう次の授業始まるぞ」 ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー。 言い争うあたしたちは予鈴にも授業の開始にも気付かず、マゼンダに怒られた。 窓の外に広がる街並みを眺めながら、やたら露出度の高い服ばかり着るマゼンダの英語の授業に耳を傾ける。 ビルディングが立ち並ぶ都市部とは違い、ここらへんはまだ昔の建物も多く残っている。外観を守るために、でかい建物は作っても、昔ながらの建築方法が用いられているのだ。 今日は英語の歌の紹介。内容的にはジュニアハイスクール程度だが。 タイトルは、『月曜日のくしゃみ、危険のしるし』。 どう聞いても面白くて笑ってしまうリズムの歌声がCDから流れてくる。繰りかえして歌えというマゼンダに応えるのは、やる気のない、ぼそぼそとした声。聞き取れたものではない。―口も開けないあたしが言うことじゃないけど。 その中で、アメリアの声がやたら聞こえる。苦笑。 あたしとアメリアはさっきみたいにしょっちゅうケンカをするけど、でも引きずったりはしない。授業が終われば何事もなかったかのようにまた会話が弾む。そんなところも良いな、なんて思ってる。 ふと、聞いている歌の内容に不思議な感覚を覚える。 Sneeze on Monday,sneeze for danger. Sneeze on Tuesday,kiss a stranger. Sneeze on Wednesday,get a letter,,,, 教科書をよく読む。 月曜日のくしゃみ、危険のしるし。 火曜日のくしゃみ、知らない人とキスをする。 水曜日のくしゃみ、手紙が来るぞ。。。。。。 。。。 。。 悪魔がお前を支配する。 ―――――ゾクッ。 瞬間。室内の温度が急に下がった気がした。 寒い。悪寒というものか。 冷や汗。顔に鳥肌がたっているのがわかる。冷房効きすぎなんじゃない? あたしにはこの詩がとても恐ろしいものに感じられた。 周りのみんなにはそんな素振りが感じられないけど…。 寒い。異常に寒い。鳥肌が。冷や汗が。恐いってコレ。 アメリアの声が聞こえる。前の方で大きな声でこの歌を歌っている。 「くしっ…!」 おとなしめのくしゃみ。 あたしは月曜日のくしゃみをしてしまった。 Sneeze on Monday,sneeze for danger. ―getuyoubi no kusyami,kiken no sirusi. □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ わお。つっこみどころ満載。 ヨロの古代文字ってなんやねん。リナ、大事に本を扱うとか言いながら最初の擬音が『ドサッ』ってなんやねん。ガウとゼル存在感薄っ。 月曜日はまださわり程度。恐くないです。というよりほのぼのしちゃってますか。 全面的にごめんなさい↓↓下手なことはするなと。でももうちっとあがいてみます。お付き合いくださると嬉しいです。 でも露出度高い英語教師のマゼンダさんはちっとお気に入りvvv 逃げっっ。 |
30632 | 火曜日のくしゃみ、知らない人にキスをする | 琴見奈々 E-mail | 2004/8/24 01:17:20 |
記事番号30598へのコメント うーん…まだホラー要素は出てきませんです…。。 タイトルは教科書のを抜粋してます。日曜日までしか載ってなかったけど。 火曜日はすごいタイトルだ!! 『火曜日のくしゃみ、知らない人にキスをする』 「――――――通り魔だあ?」 「それもキス魔よ!!」 朝、教室に入ってきたアメリアは、先に着いていたあたし、ガウリィ、ゼルに向かって開口一番そんな話をした。 最近このあたりで変質者がうちのスクールの生徒を狙っているらしい。 夕方から夜にかけて、一人で歩いている女生徒にいきなりだきつき、キスをするのだとか。一年生で二人、三年生で一人、被害が出ている。 まあ、噂には聞いていた。 そこまで聞けば、彼女のたくらみもわかるというもので。 「くだらないわね」 「まったくだ」 「??…いや、キス魔はくだらんが」 口々に発せられた言葉に、アメリアもこちらの意図を読み、くわっと目を見開く。 「なんですか!その態度は!!夜闇にまぎれていたいけな婦女子の唇を奪うなんて言語道断!!百害あって一利なし!!そのような悪に私の愛するこの街が危険にさらされているのよ!!さあ!今こそ正義の仲良し四人組みが力をあわせて悪を打ち砕く時!!!」 大声で演説するアメリアに、クラスの女子から声援が送られる。 「朝から元気ねえ〜…」 そのテンションの高さにあてられて、げんなりとしてくる。 あたしは特別朝が弱いわけではないが―アメリアに言う自分も、朝からテンション高いと言われたことなんかざらだし―、これからさせられることを思えば、気が滅入ってくるのも当然だと思う。そして、それがどうも断れそうにないときなどは。 「どうでもいいが正義の仲良し四人組ってのだけはやめてくれ」 アメリアが、こと正義を貫くことに関しては、一度言い出したら聞かず、それに付き合わされることも、充分心得ているゼルは比較おとなしかった。 「そのキス魔を退治しようって話か?」 「そうですよー、ガウリィさん」 「リナとかそういうの好きだろ」 この言葉に、アメリアの瞳が光り輝いた。 「おおっ!さっすがガウリィさん!そうですよね!そうですよね!だいたいリナ、普段は自分から首つっこんではストーカー退治とか、好きじゃない」 誤解をまねく言い方はやめてほしい。 うむ。たしかに通り魔なんぞとゆー輩はむなくそ悪いし、どつきたくもなる。 だが何故だろう。アメリアが正義に燃えているのをはたから見ていると、どうも冷静になるようで。 まあ、結局はあたしも『正義の味方』なんて肩書きがこそばゆいだけなのかな。 しかし、どう反論したって言い出したことは止めず、あたしたちがみんな全力で協力を拒否しても、彼女は最後は一人でだって夜道の見張りをするだろう。そうなれば、どうしても心配になろうというもの。 そして夕方。 あたしたち四人は校門の前に集まることになる。 「で?まさか夜中に見張りでもしろって?」 「まさか。誘い出す方が見張るより確実だわ。おとりになってね、リナvv」 はあぁぁぁぁぁぁ〜……………げんなり。 ……って今なんていいました!!? 「何であたしがおとりなのよ!?言い出したあんたがやるべきでしょーが!」 「バカねえ。リナが襲われそうになったところで、さっそうと私が現れて悪を叩きのめす!!これがステキな王道というものよ?」 げんなりげんなり。 「おい、じゃあオレらいなくてよくないか?」 ガウリィが言った。すかさずこたえるあたし。 「じょーだんじゃないわ。アメリアがさっそうとって、いつもの口上は入るわ、お約束のようにこけるわでアテにできないわよ。 その隙にあたしが変質者の魔の手に落ちたらどうしてくれるのよ」 アメリアの文句より早く、 「まずはそのまえにお前を襲うものずきがいるかだな」 「なんですって?ゼル!!」 「いやいや、ゼルガディス、夜は暗くて見えないし、万が一ってこともあるぞ」 「〜〜ガウリィ!!だったらあんた、女装でもしたいわけ?」 「…………………ごめんなさい」 ったく。いちいち多いのよ! 人脈の多いアメリアが集めた情報によると、そのキス魔、正確には『キス』までしていないらしい。 被害者はみな口をそろえてこう言った。 『まっくらな道でいきなりだきつかれて、口に触れてきた。なまあたたかさとふさふさの毛が』 うげえええっ。 あたしたちはアメリアの先導で歩いている。 「今日始めて、すぐひっかるほど欲求不満なのか?そいつは」 暗くなりかけた空を見ながら、ゼルはめんどうそうに。 そこへ自信満々なアメリアの声。 「だーいじょうぶですよ。 一連の騒ぎで、うちの制服のまま―犯人は制服好きですね!―こんな時間にうろつく生徒はいませんし。それに!この街には通りに家も街頭も少ない四つの通りがあります。まあ、細かい裏路地は除いて、ですけど。 今まで三人の被害者はみな、それらの通りで起きているんです」 推理探偵さながらに胸をはり声をはりあげるアメリア。 「―そして!これから行く通りが、その最後の道、第4のルートなんです!もうちょっとちかずいて道がわかったら、リナには一人でそこを歩いてもらうわ」 「はいはい……って、あたし、犯人が来るまでそこを行ったり来たり、なわけ?」 「私は知ってる道だけど…けっこう距離があるからいったりきたり、とまではいかないと思うわ。少し離れてちゃーんと見てるから安心してっ」 なんて嬉しそうな顔をするんだろう……。 とゆーわけで、あたしはスクールの制服を着て、暗い通りを歩いている。 …ホンッとーに暗いわね。これじゃ街頭まで来ないとスクールの制服なんてわかんないわね。 前を見ると長い通りを、ぽつぽつとしか見えない街頭。 あたしはあんまりこのへん来たことないのよねー。 気になって後ろをふりかえると、街頭の光が届かずに姿は見えないが、ある程度距離をとったところでうごめく影と気配が三つ。 それにしても寒い。このへんは昼暑く、夜になるとめちゃくちゃ寒い。 この夏服ではなおさらだ。あたしは寒さにやたら弱いのだ。まぎらわすために腕をさする。 あ、くしゃみでそう。 は…は… 「へぶしッ!」 ずずー。 くしゃみは静かな通りに反響し、耳のいいあたしには、後ろの方から『もうすこしかわいらしくくしゃみできないのかしら』だのいろいろ聞こえてくる。 あとで覚えてなさいよ! と、前方から誰かやってくる。ここまで来るのに、それなりの人通りはあった。 ここ歩く人全員疑うわけではないが、一応の警戒心。しかし暗すぎて人影については全くわからない。たった今街頭の下を通った。次の街頭までの間に人影はある。ガウリィ達からもあたしも姿は見えなくなったことだろう。 人影までもう少し。あと少し。あ、男だ。 思った瞬間、男の動きが変わった。 バッ! 抱きつこうとする動作。 ―――こいつ!! ホントに欲求不満かこのやろう!アメリアに行動読まれすぎだし! とっさに男の腕をつかむ。力ではかなわないかと思ったが、男はひるんだ様子。 かわりに、 ぼふん。 みょーな弾力とともに、あたしの唇に感じたなまあたたかさと、ふさふさの、毛。 いや、正確にはそれが顔中に。うげえええ。 「んんんんんんん!!!??」 暗闇の中、わけがわからずパニックになるあたし。 「リナ!!」 声が聞こえて、 「ごめんなさい、ごめんなさい!!」 と、知らない声。 ややあって、 「リナー??大丈夫かあ?」 のんきなガウリィの声とともに、あたしの顔から、それは離れ、皮膚に冷たい空気が心地よく触れた。 「なななななんなのよ、これ!!」 あわてふためくあたしの前に、どこに持っていたのか、ゼルが懐中電灯で示す。 「ふん…、くだらん」 光に照らされたのは、一匹の猫だった。 「どおゆうことかしら??」 怒りに震える声であたしはアメリアが捕まえている―彼女は正義の口上もできずに不満そう―ひよわそうな男をにらみつけた。 ビクッと震える男。 「ごめんなさいいぃぃ!!オレはたっ…ただ女の子にぎゅーってしたくって…んで、うちの猫、女の子とキスするの…好きみたいで…だからつい、一緒に連れてっちゃって……」 まくしたてる男。 そこに冷静なゼルの声。 「つまりこの男は飼い猫と利害の一致で通り魔をしていたわけだ。で、今日はお前さんが抵抗したからびっくりしたところで、猫だけリナの顔面にダイブした、と」 はあ?? 「まったく、女の敵だわ。私がじっくり正義の道がどんなにすばらしいかを教えてあげましょう」 「オレ、もう腹へったし眠いんだが…早く帰ろうぜ」 んっふっふっふっふっふっふ……………………… こおんなくだらないことに付き合わされたあたしの立場は!? この男、根性ないのか情けない!! 猫とコンビ!? ていうかさっきの猫が顔面に張りついたの、あれはキスにはいるのか!? 「リナ……?ちょっと、恐いわよ…?」 さあて、この落とし前、誰がどうつけてくれるのかしら? |
30653 | 水曜日のくしゃみ、手紙がくるぞ | 琴見奈々 E-mail | 2004/8/29 02:44:10 |
記事番号30598へのコメント 『水曜日のくしゃみ、手紙がくるぞ』 昨日は通り魔を捕まえたあと、警察に引き渡したり事情を説明したりで家についたのは夜遅くだった。 おかげで今日は朝から眠い眠い。 だから本当なら昼休みは寝たかったけど…。今日は図書館に借りっぱなしだった本を返すと決めていた。 あたしは一人、校舎とは別に、スクールの敷地内にある古めかしい図書館に向かう。 ここのスクールの図書館は、セイルーンが理事を務めることもあって、その蔵書の数は国立図書館にも匹敵する。 独立した図書館の重い扉を開いた。 独特の紙の匂いがする。そしてひんやり冷たい空気。 図書館のは、日光で貴重な本が焼けてしまわないように、綿密な設計の上で作られている。窓の位置など。そのせいで中は薄暗いが、あたしはこの雰囲気が好きだ。読書にも集中できる。 高い天井まで、本棚が背伸びして、その中にびっしりと埋まっている蔵書の数々。 その様は壮観だ。 あたしはこの図書館が、スクールの中でも一番好き。 もともとあたしは熱中すると止まらないタイプで、研究者なんかに向いていると言われた。 初めてここを訪れて、絶対この蔵書たちを読みきってやろうと決めたのは、そう、去年の入学式。 いまだにここにある本のごくわずかしか読めていない。 興味のある本が多すぎるのだ。 中でも一番は、館の一番奥にある、魔術に関するもの。 周りからは趣味が悪いだの気味が悪いだの言われるが、そんなことは気にならない。 「ゼロスー、本返しに来たわよ」 円形のカウンターの中で読書にふけっていたのはこの図書館を管理しているゼロス。 「おやリナさん、こんにちは」 本を閉じ、かけていた丸メガネをはずして笑顔を向けてくる。 ゼロスは学生時代、専門的に魔術の研究をしていたらしく、あたしがここに入浸るようになって知り合った。参考になる話も聞ける。 彼は唯一、魔術について熱く語り合えるあたしのよき理解者である。 「ほい、二冊返すから」 中まで本や書類であふれかえってごちゃごちゃしたカウンターの上に本を二冊置く。 「もう〜…リナさん、一週間の貸し出し期限はちゃんと守ってくださいよ?延滞しすぎです」 「いいじゃないの、予約入ってるわけでなし」 「そういう問題じゃありません」 ゼロスはいくつもある引出しの中から、『L』と彫ってある引出しから、冊子カードの束を取り出す。そして手際よく、あたしのカードを見つける。 カードの欄にスタンプをぽんぽん押して、今持ってきた本の背表紙をめくったところについてるポケットにカードを入れていく。カードがポケットになければ返したことにならないのだ。このカードには今までこの本を借りた人の名前と、借りた日付が記されている。それは年単位で更新されて、中には誰も借りたことのない本もある。 ゼロスは残った、あたしの名が最新のカードを数える。 「あ、まだ五冊も返してないのあるじゃないですか!どれも期限すぎてますよ、早く返してください」 はいはい、とにこにこ返事するあたし。 分厚くて難しい本ばかり、一度に借りるからですよ、とゼロス。 「じゃあ今日借りれるのは五冊までですからね」 一度に借りられるのは十冊までなのだ。 「わかってるわよ。 あ、ねえ知ってた?あんた、そのださいメガネとったらかっこいいって結構評判なのよ」 「はあ……」 「でもちょっとヤダな。あんたに人気がでたら」 「??」 「だって男目当てにここに来る人が増えたらなんか嫌じゃない。ここは静かで落ついたとこじゃなきゃあ」 「……僕は毎日静かに本が読めればそれでいいですよ」 「なんか年寄りくさーい」 ふふっと笑う。 やっぱりこんな雰囲気、好きだなあ。 館の中央にずらり並んだ机には、目に優しい翠のランプで読書に没頭する人たちがちらほら。 あたしは持ってきた本を返すべく、そして新たに借りる本を探すべく、まっすぐ館の奥を目指す。 たどりつくと、四方を本にかこまれて、なんとも居心地がいい。 このあたりには人がよりつかないし。 「よっ、と」 背伸びして一冊目の本を棚にかえす。 「ふぁぁ〜……」 思わずあくび。目のはしにたまる涙。 ドカッ。 「わあああ!!」 長いあくびで前をよく見ていなかった。勢いよく足元のものにつまずく、というより蹴ってしまった。 「痛ってえなあ……。大口あけてあくびなんかしてんじゃねえよ」 その声は!! 「ルーク!!」 そう、この男はあろうことかあたしの聖域ともよべるこの―魔術本の宝庫を指すのである―館で悔しいが長い足を投げ出し、座り込んでいたのだ。 「危ないじゃない!あんたここで何してんのよ!本なんかろくに読まないくせに!」 場所を考え、声は抑えて、だが怒鳴りつける。 そんなあたしに、ルークは笑顔。嘲笑というやつだ。 「はっ、見りゃわかんだろ。寝てたんだよ。こんな奥まで来るやつ滅多にいねえから邪魔されないですむと思ったのによ。オカルトおたくのてめえのこと忘れてたぜ」 「あら、それはおあいにくさま。 こんなとこで足広げられたら迷惑なのよ。寝てたって、どうせあんたさっきの授業のときからここでサボッてたんでしょ?」 校舎とは離れているここなら先生の目にもつかない。 「だからなんなんだよ。てめえにゃ関係ねえだろが。 しかしまた、好きだねえ、なになに?『黒魔術の歴史』…?ホンットにそればっかだな。他にねえのかよ」 「それこそ関係ないわね。だいいち、無趣味よりはだいぶましだと思うわ。 ま、あんたが無趣味だとは言わないわよー?あたし、知ってるんだから。 あんたが結構、ここが気にいってて?冒険ものや紀行文が好きで読んでるって」 にんまり言って、意地悪く微笑む。 とたん、彼の顔はまぬけづらになり、その一瞬あとには険悪なものになった。 「何で知ってんだよ!気持ち悪ぃな!!」 「な!?気持ち悪いとは何よ!!あたしだって別にアンタのことなんか見張ってないわよ!たまたま見ちゃっただけよ!人のことストーカーみたいに言わないでほしいわね!」 「だからそのたまたまが気持ち悪いんだよ!」 「誰が好き好んでアンタなんか見たがるのよ!そんなんだから愛しのミリーナvvにも相手にされないのよ、自意識過剰!!」 「なんでミリーナが出てくんだよ、発育不良!!」 「はつい……!アンタねえ、希望もないのにミリーナミリーナ言って追いかけてると、そのうち他に好きな子できたとき引っ込みがつかないわよー」 「ハッ!!そんなやつが出てきてから言うこったな。つまりするだけ無駄な話なんだよ!オレがミリーナに愛想を尽かすとでも思ってんのか!」 「アンタがとっくに尽かされてんのよ!!」 『うるさい!!!』 読書中の人々の見事なハモリに当てられてしまった。 そりゃあ広い図書館の一番奥でもこれだけ大声で怒鳴りあっていたらなあ………反省。 「だーっ、もお!アンタのせいよ!」 「お前が言い出したんだろ!」 小声になって互いを罵る。 ルークとはいつもこうだ。 とにかく気があわない。相手が何をしても、文句をつけずにはいられない。 初めて会った一年前は、なんと席が隣だったのだ。一年生の時は毎日のように口汚く罵りあったものだ。懐かしい。 二年でクラスが変わったものの、廊下ですれちがうだけで、やれ肩がぶつかっただの邪魔だのと我ながらチンピラみたいなことをする。 おまけにルークはガウリィと仲が良かったりするもんだから、なかなか接点が断ち切れないでいる。 午後の授業開始の鐘が鳴った。 「ちょっと!どうしてくれるのよ!あたしの昼休み〜…弁償してちょーだいっ」 小声ながらかみつく。 「オレの知ったことか」 しれっとした返事。 「まだ本選んでないし……いいや、サボろお」 「自分はそれでいいのかよ…」 「だって、今鳴ったのは開始の鐘よ?今から校舎まで行って教室戻っても遅刻あつかいなんだから。ならここで本でも読んでた方がずっといいわ。 どうせ今日はホームルームだし。………アメリアが後でうるさそうだけど」 「アメリアって……あー、あれか、あのうるさくて頑丈な。正義の味方ごっこが好きな」 そうそうと頷くあたし。 しかし、理事長の娘としてよりそっちの方が知られてるアメリアって……。 「よっし、そうときまれば本探そーっと。アンタも何か読めば?あ、煙草やめてね、本が劣化する」 「わーってるよ。 お前……頭良いし先公受けもいいのに―問題もあるが―そう言ってしょっちゅうここでサボってんだろ。知ってるぜ」 「あたしだってアンタが知ってることは知ってるわよ。よく上にいるじゃない。 それとも声かけてほしかった?」 この口撃にバツの悪そうな顔をした。 あたしが指差したのは、棚の、天井に近い高さのところの本をとるための幅のせまいデッキ。あそこでサボっていたら、当然あたしも見下ろせる。 図書館は一般公開もしてるので、昼休みが終わったからって閉められたりしない。 ゼロスは本を読むのに夢中で出てく人なんか見てないし。 あたしは持ったままだった『黒魔術の歴史』を棚に返した。 そして本の物色にかかる。 ルークは呆れたように、しかし興味深そうに魔術本のタイトルを目で追う。 眠いなあ。今日ははやく寝よ。 静かなひととき。 を、うちやぶったのは、 「はくしっ!!」 あたしのくしゃみだった。 「汚ねえなぁ……」 「口ふさいだわよ!!」 寒くはないんだけど。誰か噂でもしてるな?ん? 「ね、ルーク、」 「あ?」 「あれとって」 あたしが指さしたのは、自分の背より二段分は上の棚をさす。 「あれ、『魔術と病気』」 めんどうそうに立ち上がるルーク。 あたしと並び、目的の本がどれかを確認すると、驚いて普段あたしには向けない顔をした。 「お前……本当にちっこいんだな」 どうやらあたしがとってくれと頼んでいるものが、思いのほか自分にはたやすいもので驚いたようだ。 小言の一つでも言いたかったが、ならとってやらん、ということになったら面白くない。 「女の子らしくて可愛いでしょー?」 「気色悪ぃ。………ほらよ」 ひょいと目当ての本を手にとり、あたしによこす。 「ありがと」 硬い表紙をめくる。 カサ…… パラリと落ちたものに、あたしは凍りついた。 「あ?何だこれ」 ルークがひろいあげる。 それは真新しい、白い便箋―――――――――手紙だ。 バッ!! 即背表紙の裏のポケットを確認。 前に借りてるのは――六年前。この手紙は新しすぎる。たった今ここにはさんだような。 「ねえ………今日、何曜日だっけ…?」 「水曜じゃなかったか?」 そう、だよね。 月曜日の悪寒。 昨日、猫とキス。 今日、手紙。 「おい、」 肩で息するほど動揺するあたしを、不審がるルーク。 「それ……、中に、何て…書いてある?」 言われて手紙の内容を確認するルーク。 「『いけない子。返却日は守ろうよ。だけどここには不思議がいっぱい。 決して開いてはいけない扉が、ほらそこらじゅうに。 でも明日はきっといいことあるよ』………なんだこれ。意味わかんねえ」 ダメだ。恐い。 がたがたと震える。 手紙まできてしまった。 ―――――――――――――アシタハキットイイコトアルヨ―― だとしたら、あたしは日曜日――― 目の前が真っ白になって、ルークに、なんでもない素振りをするまで、少し時間がかかった。 ―――Sneeze on Wednesday, get aletter.――― ―――suiyoubinokusyami,tegamigakuruzo――― ■□■□■□■□■□■ 火曜日は雰囲気的に外しましたが、↑最後のはこうですね↓ Sneeze on Tuesday,kiss a stranger. 教科書の挿絵では猫とキスしてたのでそのまま使ったとゆー…。 私の書くルークとリナってやたらうるさい迷惑な人。 |
30655 | ルーク&リナvv | 竹内 恵 | 2004/8/29 14:21:23 |
記事番号30653へのコメント どうも。初めまして 竹内です。 このシリーズ、読ませていただきました〜vv ルークとリナのコンビに思わず机を叩いて喜んでしまいました!やはりこの二人の口喧嘩は面白いですvv >「だからなんなんだよ。てめえにゃ関係ねえだろが。 > しかしまた、好きだねえ、なになに?『黒魔術の歴史』…?ホンットにそればっかだな。他にねえのかよ」 >「それこそ関係ないわね。だいいち、無趣味よりはだいぶましだと思うわ。 > ま、あんたが無趣味だとは言わないわよー?あたし、知ってるんだから。 > あんたが結構、ここが気にいってて?冒険ものや紀行文が好きで読んでるって」 >にんまり言って、意地悪く微笑む。 >とたん、彼の顔はまぬけづらになり、その一瞬あとには険悪なものになった。 >「何で知ってんだよ!気持ち悪ぃな!!」 >「な!?気持ち悪いとは何よ!!あたしだって別にアンタのことなんか見張ってないわよ!たまたま見ちゃっただけよ!人のことストーカーみたいに言わないでほしいわね!」 >「だからそのたまたまが気持ち悪いんだよ!」 >「誰が好き好んでアンタなんか見たがるのよ!そんなんだから愛しのミリーナvvにも相手にされないのよ、自意識過剰!!」 >「なんでミリーナが出てくんだよ、発育不良!!」 >「はつい……!アンタねえ、希望もないのにミリーナミリーナ言って追いかけてると、そのうち他に好きな子できたとき引っ込みがつかないわよー」 >「ハッ!!そんなやつが出てきてから言うこったな。つまりするだけ無駄な話なんだよ!オレがミリーナに愛想を尽かすとでも思ってんのか!」 >「アンタがとっくに尽かされてんのよ!!」 の会話に始終悶えてましたvv テンポのいい二人の会話が魅力的です! >『うるさい!!!』 > >読書中の人々の見事なハモリに当てられてしまった。 >そりゃあ広い図書館の一番奥でもこれだけ大声で怒鳴りあっていたらなあ………反省。 笑いました(喜)ここは本当に笑わせていただきましたvv最高ですvv 実に展開の読めない小説で面白いです! 続きがとても気になります。それでは乱文にて失礼しました。 |
30659 | ありがとうです↑↑ | 琴見奈々 E-mail | 2004/8/29 22:50:41 |
記事番号30655へのコメント >どうも。初めまして 竹内です。 はじめまして、レスありがとうございました! まさかあの竹内さんからルーク&リナで感想いただけるとわ!! きゃーきゃー叫んでしまいました。 >このシリーズ、読ませていただきました〜vv >ルークとリナのコンビに思わず机を叩いて喜んでしまいました!やはりこの二人の口喧嘩は面白いですvv 私、実は竹内さんのルクリナ小説をたっくさん読ませていただいてます…。投稿小説2などはツリーの勢いに圧倒されてなかなか…ごめんなさい、読み逃げ常習犯です↓ 私もルクリナ好きなんですよーvv喧嘩するほど仲が良い友達としても好きだけど、悪女的なリナと駆け引きを楽しむ大人の二人も好きですvv でも何でも読みます。ルクミリも読んじゃうし。←浮気者 >>「だからなんなんだよ。てめえにゃ関係ねえだろが。 >> しかしまた、好きだねえ、なになに?『黒魔術の歴史』…?ホンットにそればっかだな。他にねえのかよ」 >>「それこそ関係ないわね。だいいち、無趣味よりはだいぶましだと思うわ。 >> ま、あんたが無趣味だとは言わないわよー?あたし、知ってるんだから。 >> あんたが結構、ここが気にいってて?冒険ものや紀行文が好きで読んでるって」 >>にんまり言って、意地悪く微笑む。 >>とたん、彼の顔はまぬけづらになり、その一瞬あとには険悪なものになった。 >>「何で知ってんだよ!気持ち悪ぃな!!」 >>「な!?気持ち悪いとは何よ!!あたしだって別にアンタのことなんか見張ってないわよ!たまたま見ちゃっただけよ!人のことストーカーみたいに言わないでほしいわね!」 >>「だからそのたまたまが気持ち悪いんだよ!」 >>「誰が好き好んでアンタなんか見たがるのよ!そんなんだから愛しのミリーナvvにも相手にされないのよ、自意識過剰!!」 >>「なんでミリーナが出てくんだよ、発育不良!!」 >>「はつい……!アンタねえ、希望もないのにミリーナミリーナ言って追いかけてると、そのうち他に好きな子できたとき引っ込みがつかないわよー」 >>「ハッ!!そんなやつが出てきてから言うこったな。つまりするだけ無駄な話なんだよ!オレがミリーナに愛想を尽かすとでも思ってんのか!」 >>「アンタがとっくに尽かされてんのよ!!」 >の会話に始終悶えてましたvv >テンポのいい二人の会話が魅力的です! あああありがとうございます!! ここは調子にのって書きすぎて、投稿してから読みづらっ!!って思ってたので嬉しい限りですvv >>『うるさい!!!』 >>読書中の人々の見事なハモリに当てられてしまった。 >>そりゃあ広い図書館の一番奥でもこれだけ大声で怒鳴りあっていたらなあ………反省。 >笑いました(喜)ここは本当に笑わせていただきましたvv最高ですvv そんな、滅相も滅相も……!! 竹内さんのステキな笑いのセンスを知ってると恐縮です……。。 >実に展開の読めない小説で面白いです! >続きがとても気になります。それでは乱文にて失礼しました。 いえいえ、こちらこそ暴走気味な返事で申し訳ないです↓ それでわ、ほんっとうにありがとうございましたーー!! |
30654 | わたしもやりましたー!! | チカ | 2004/8/29 12:38:25 |
記事番号30598へのコメント はじめまして、チカです! くしゃみの歌、わたしもやりました!言われてみるとホラーっぽいです。 通り魔からネコにいくのは面白かったです★★ リナとルークのケンカがすっごく楽しいです♪ちょっとリナ優勢ですね。 でわでわ、携帯から失礼しました♪♪ |
30658 | やりましたかvv | 琴見奈々 E-mail | 2004/8/29 22:17:06 |
記事番号30654へのコメント >はじめまして、チカです! はじめまして、チカさん。レスありがとうございます!! >くしゃみの歌、わたしもやりました!言われてみるとホラーっぽいです。 チカさんもやりましたか?これは…マザーグースなんですかね?そこがよくわからなかったです。関連サイトも少なくて… >通り魔からネコにいくのは面白かったです★★ >リナとルークのケンカがすっごく楽しいです♪ちょっとリナ優勢ですね。 あわあわ…ありがとうございます!! リナとルークの口喧嘩は書いてて調子にのってしまって…;そう言ってもらえると嬉しいですvv >でわでわ、携帯から失礼しました♪♪ それでは、本当にありがとうございました!! |