◆−+ Your Voice + +生か死か外伝+−煌天由亜 (2004/10/21 20:58:56) No.30788 ┣そうですか−GURE−TO MASA (2004/10/21 21:29:11) No.30789 ┃┗Re:そうですか−煌天由亜 (2004/10/21 23:01:37) No.30790 ┗+ Your Voice + +生か死か外伝+−煌天由亜 (2004/11/9 22:51:21) No.30885
30788 | + Your Voice + +生か死か外伝+ | 煌天由亜 | 2004/10/21 20:58:56 |
OneSorry 頼ミゴト それは 暗い闇い夜のこと 私は一番大切だと思えるものに出会えました 嘘の自分が終わって 本当の私が始まる そしてまた・・・・すぐに終わる 「で、白虎。 紫苑は、何を俺達にさせるつもりなんだ?」 「知らない。 ・・騰蛇、もう少し、声落としなって。ここ病院だよ?」 2M近い背丈の濃い夕闇色の神と真紅の瞳の青年と黄緑色の髪と瞳の女性にしては背の高い女性が総合病院にいた。 そこは、『ちょっと』事情のある人の入院率が高い病院である。 一ヵ月半前に、呪われた宝石として禍いを振りまいていた黒曜石を封印し、その際の力の消耗が回復しないうちに、しにぞこないの悪魔を蘇生させる為に力を使い消耗しすぎて、永連―紫苑と呼ばれていた頃の―が担ぎ込まれたのだ。 お見舞いには、朱雀や玄武の十二神将の中でも女性型と子供型しか来ていない。男性型では、人当たりのいい天空ぐらいしか来ていない。他の面々は永連の同室の女の子が怖がるからだ。 「それでだ。 何の頼みだ、紫苑?」 「・・少しくらい待って欲しいよ。 頼みたいことというのはね。 この病院にいるある少女に会って欲しいからのよ。 一応、この病院のご隠居の個人的な頼みなの。」 この頃の永連の口調には、裏らしさがあったがまだ女言葉が残っており、今よりは柔和な雰囲気であった。 「俺は、行かんぞ。」 「は?今、何って言った、騰蛇? 主の頼み事だぞ?」 「聞こえなかったか? 行かん、そう言ったんだ。」 「あっあの・・・・・」 そのとき、半ばインテリアと化していた金髪碧眼の女性・天一が、紅蓮に遠慮がちに話し掛ける。 白虎は、はっきり言って、珍しいと思った。 天一は、今まで滅多な事では騰蛇に話し掛けることがなかったからだ。 「どうした?」 騰蛇は、何気なく目を向けたのだろうが、目つきが悪いせいで睨むような感じになった。天一は少し涙ぐむ。 「あっ・・あのなんで行かないんですか?」 「・・・・・その娘、幾つだ?」 「なんでですか?」 天一は、騰蛇の言った言葉に少し困惑した。 天空のように、騰蛇画素の少女に手を出すとは考えていないからだ。 「・・・・・14か15歳ぐらいだったと思うよ?」 「怖がるだろうが・・・他の奴らなら、ともかく。 まだ、同じ無口でも六合を行かせたほうがましだろうが?」 どうやら騰蛇は、自分の無表情さと目つきの悪さで 幼い(?)少女が怖がるだろうと思ったらしい。 「確かに・・・・・怖がるかもね・・・・。」 「・・・・・・行くだけだぞ。」 白虎に、言われたことに少しムッときて、騰蛇は、思わずそれを受けてしまう。 「じゃあ、天一案内を。 二人は付いて行って。 私は、これから、客が来るからね。」 ―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+ ユア;3―9などで、少しほのめかせていた 紅蓮こと騰蛇が再び嫌われて。 そして、永連を殺しかけたエピソ―ドをやっていきます。 永連;それで、下手したら、本編よりも先に、『闇の魔術師』が出て来るかも知れないのだろう? ユア:いえす。 進行状況次第ですが。 それでは、本編かこっちの次回で。 |
30789 | そうですか | GURE−TO MASA | 2004/10/21 21:29:11 |
記事番号30788へのコメント 外伝も読ませてもらいました。 進行状況具合では、「闇の魔術師」が早々に登場ですか。 楽しみですね。 本編の更新を首を長くして、待っております。 |
30790 | Re:そうですか | 煌天由亜 | 2004/10/21 23:01:37 |
記事番号30789へのコメント >外伝も読ませてもらいました。 ありがとうございます。 >進行状況具合では、「闇の魔術師」が早々に登場ですか。 >楽しみですね。 次の次辺りかな。 騰蛇達が、少女に会う前に出せるかなぁと思いつつ筆を進めているので。 >本編の更新を首を長くして、待っております。 明日か明後日に更新します。 それでは。 |
30885 | + Your Voice + +生か死か外伝+ | 煌天由亜 | 2004/11/9 22:51:21 |
記事番号30788へのコメント TWO Storys +未来ノコト+ 私の隣のベッドにいる野宮=ファルナンテ=翔子が検査に行き、私が一人になった頃。 廊下から、こんな会話が聞こえてくる。 『手品のお兄ちゃん、また手品見せてね。』と言う十歳ぐらいの子供の声と『ハイ、分かりマシタ。でもちゃントお薬飲ンで元気でイテくださイヨ。』という発音に特徴のある男の声だった。 男のほうは、私の友人で、もう一分もすればこの病室に入ってくるだろう。 「永蓮サン、具合どうデスカ?」 「まだいいわ。 カ−ディナルは元気かしら?」 「えエ、元気でスヨ。」 彼は濃紫の髪を肩でざんばらにきり、ニット帽を目深に被り、ジ−パンの上下にアクセントにシルバ−アクセをつけている。少々怪しいがまあ普通の格好だ。 「そうよかった。」 「デモ、死に掛けてマデ生かス必要あリマしタカ? ダいタい、貴女ハお人好し過ぎマスヨ。」 この青年(女性かもしれないが)−ロスは、誰にでも明るくは振る舞うが、そのくせ嫉妬深いというか執念深いというか・・・・仲間と認めたやつ以外は、心を許さないやつである。 「でもね、五十年後必要になるわ。」 「そんナ、後ヨリも今ノ貴女が死に掛ケたんデスヨ。」 「でもね、≪到達者≫とにもなると『自分』の未来まで見えちゃうの。 ・・・・つい、一縷の望みの無いことでも試したくねってしまうのよ。」 そのあとは、色々と雑談した。 しかし、ある瞬間、異様な雰囲気に病室が満たされる。 「楽しそうだね、≪占札ノ姫≫。」 ロスは、何の予備動作も無く爪を伸ばし、私の後ろにあらわれたであろう男に向かって突き立てる。 がしかし、それが刺さる前にその気配は、一端霧散し私たちの前に現れる。 「危ないと思わないのかね?」 「貴方にソウ思う必要ないデスヨ。」 彼は闇色の髪、白い貌、銀縁の丸メガネに黒が複雑に混じりあった夜色のマント。 大正か明治を題材にしたら出てくるような格好といえば一番分かりやすいだろう。 実際、彼の襟元を飾るのは、ネクタイではなく真紅の紐であった。 「で、何のよう? 確か、貴方≪人を捨てた暗黒≫? ・・・・ロス、爪は戻してね。」 「・・・ハイ。」 「≪占札ノ姫≫は変わらないね。幾代、代を重ねても。 ・・・・君があの『凶将』に頼んだこと。 どう転ぼうとカナシイ結果にしかならないのによく頼めたものだね。」 「種属こそ、違うけれど同じ運命(さだめ)のものなら分かるでしょう?」 「理解はできる・・・・分かりたくも無いが。 少なくとも、自分に関わることにまで発展するとまで分かっているのならね。」 私は、努めて穏やかに話すが、彼は私にとって解っている事を告げる。 「私はね、運命ってやつが大嫌いだ。 それで、二十二人もの人間−じゃないね、今の私から見れば神にすら通じる存在ななだろうね。 それで、二十二人もの心がある人たちを私は生み出し、そして六年前に封じた。 私は幸せにならなくてもいい。 だからこそ、仲間には幸せになってもらいたい。 それにね、紅蓮と小夜の運命はまだまだ定まってはいない。」 私は、血を吐くような思いでこの男に、そう思いを叩き付ける。 「≪占札ノ姫≫よ。 それは詭弁という者だと思うがね? 君や私のような≪到達者≫であるならば、少なくともそう思わないはずだ。 的中100%の預知も能力のうちだよ?」 「わかってるよ。 用件が終わったなら、帰ってくれ。」 「それでは。 君の今生での初邂逅は楽しかったよ。」 そういうと、男は来たとき同様に姿を唐突に消す。 「・・・・・・」 「ロス、久遠にも連絡しして、今あるあいつの状況を調べて。」 「・・・はっハイ。ワカりマシタ。」 そして、また私は一人になる。 −+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+ ユア;コメントのしようないこの作品。 それでも感想待ってます。 それと、夜宵様、ロスさんの喋り方こんな感じですか? では、また。 |