◆−前書き−桜月 梓 (2004/11/8 13:25:21) No.30874
 ┣1 マジですか?何をやってる妹よ・・・−桜月 梓 (2004/11/8 20:48:02) No.30877
 ┣2 神殿と、人と力と、声の音−桜月 梓 (2004/11/13 20:20:55) No.30903
 ┣3 時間なく阻む問題世間は狭い−桜月 梓 (2004/11/20 19:02:18) No.30914
 ┣4 忘れてる?そんな奴にはお仕置きを−桜月 梓 (2004/11/28 13:12:55) No.30927
 ┣5 実兄に、昔馴染みと、妹は−桜月 梓 (2004/12/4 12:58:30) No.30945
 ┣6 願いを叶えし、その者と−桜月 梓 (2004/12/16 19:59:15) No.30966
 ┣7 約束を果たすためには条件を−桜月 梓 (2004/12/18 12:51:09) No.30967
 ┃┗Re:7 約束を果たすためには条件を−麻穂 (2004/12/18 18:56:04) No.30968
 ┃ ┗どうもですv−桜月 梓 (2004/12/19 11:47:43) No.30969
 ┗8 対面は真面目な笑顔と自己紹介−桜月 梓 (2004/12/25 13:52:00) No.30987


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30874前書き桜月 梓 2004/11/8 13:25:21



梓:皆様どうもこんにちはー♪多分忘れてしまった人は多いと思います(自滅
  いつのまにか自然消滅しかけていた桜月梓という者です。

K:梓のオリキャラのKです。
  ・・・というかお前・・・今は学校だろう・・・。

梓:はい。お昼休み利用してますよ?

K:何を開き直っているんだお前は(汗)勉強しろ、勉強を。

梓:普通はそうしなければいけない所なんですがねぇ・・・実は
  新しい小説のネタを考えついてしまったんですよ。
  某TVで無印、NEXTと丁度放送しているのでかかさず見ているので。

K:あのな・・・。

梓:という事でまたもや「気長にのんびりまったり小説」を始めたいと思います。

K:・・・「目覚め」「モリガナ」の方はどうするんだ?

梓:一応ネタを暖めていますのでv

K:(交わしたな)

梓:またもオリキャラを介入させていく小説になってしまいますが、一応リナ一行や
  ルナ、スポット(笑)などは出していこうと思ってますので。
  チャイムがなったので前書きはここまでで!

K:・・・はぁ・・・まぁ、長い目で見てやってくれ。



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308771 マジですか?何をやってる妹よ・・・桜月 梓 2004/11/8 20:48:02
記事番号30874へのコメント








 「っだあああああああああああああああああああああああああー!!!!!!!!!!!!!!!!」





 剣を床に叩きつけて俺は叫んだ

 某「いーち!にー!さーん!」じゃない









 1 マジですか?何をやってる妹よ・・・









 俺の名前はラナ。正確にはラナヴィス。

 生まれ育った郷里の実家の近くで、魔道士兼占い師なんぞをやってる



 こっちも正確に言えば「魔術習ってたら何か知らないけど占いが出来た」と両親達に言ったら

 にこやかに(強制的に?)「じゃあ占い師になってみたらいいんじゃない?」と言われて

 何となく観光?に来ていた人・・・自称・両家の奥様とやらのお坊ちゃまを占って

“心身ともに鍛えられる人に出会い、成果を上げられるだろう”という結果を伝えたら

 気に入られたらしくその事を奥様が言いまくり俺の名前が売れて、辞めるに辞められなくなって続けている

 というわけなのだが・・・



 まぁ、それはこの際置いといて

 俺は毎朝1時間くらい1人だけの時間をとり、占いに使う剣を手入れする

 その時にふと、いそいそと手入れし終えた剣を持ってある事を占ってみたのだ

 そして叫んで剣を床に叩きつけた

 めちゃくちゃふざけてるというよーな結果が出たから八つ当たり・・・






 「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


 叫ぶ気力がなくなった俺は、今はしゃがみこんで頭を抱え嘆く

 そこの声を聞きつけたのか部屋のドアがノック無しに開いた


 「どうしたのよ、ラナ?あんたの叫び声が街じゅうに響いてたわよ?」


 頭を抱え込んだまま見上げると、そこには双子の妹がいた

 服を見るとアルバイトの制服

 どうやら仕事中に俺の叫び声を聞いて来てくれたらしい

 妹は床に叩きつけられている剣を見て、俺を見た


 「何か占ってたの?顔が真っ青だけど」

 「あぁ・・・」


 首をかしげた妹に俺は小さいながらもしっかりと頷いた

 信じたくはない

 だけど、俺の占いはほぼ100%だと皆が言ってるから多分そうなんだろう

 ううう信じたくないのにぃ・・・


 「で、何を占ってたの?」

 「久しぶりに・・・あいつの旅の行方を・・・」


 あいつ、っていうのは旅に出てから全然帰ってこないもう1人の妹の事だ

 色こそは違うが髪質と瞳が良く似ている妹。

 昔は

 『あのねあのねラナ兄ちゃん、今日は盗賊団3つ倒したんだよっ!!』とか

 『こ、このケーキって兄ちゃんのっ?!ごめんなさいごめんなさい許してぇえ』とか

 『・・・最強(恐)な兄ちゃんと姉ちゃんであたし嬉しいわ・・・(遠目)』とか

 楽しい思い出がいっぱいだ!!

 そんな妹は今はどこらへんを旅してるんだろーか?

 兄ちゃんはまさかあんな結果が出るとは思わなかったぞ、妹よ・・・


 「それで?どんな結果が出たわけ?ラナ」




















 「自分の意志とは関係なく巻き込まれただけだけどあの呪文でSの欠片を1つ倒して何かそこから魔族内部でかなり動いたらしくて獣神官と知り合いになってデモン・ブラットを買い占めたのは良くやったと褒めたい所だがクレアバイブルを目指す事になったらしくてその後ガーヴの奴に狙われる結果になって神官・将軍に襲われて国が燃えてドラゴンズ・ピークでクレアバイブルを見てあの方の事を理解した時にガーヴが自ら手を出してきて何俺の妹に手ぇ出してんだコラと怒りたい所だがそこにフィブが出張ってきてガーヴを滅ぼして仲間が1人攫われて今サイラーグに向かっててフィブの狙いはリナにあの呪文を唱えさせて世界を滅ぼすことらしい」




















 ここまで分かる俺の占いもどうかは知らんが・・・

 俺の長ったらしい占いの結果を聞いた妹は、その旅路より“ある呪文”と“あの方”という言葉に絶句した

 はははっ・・・俺の場合は絶句じゃすまなかったから叫んださ



 「ななななななななななななななななな・・・!」

 「そういうわけで、俺はサイラーグに直接向かう事にするから、ルナ、悪いけど
  俺の店の看板は休みにしといてくれ、んじゃ行って来る!!!!!」


 “あの呪文”

 ディルスの文献だけで魔法を編み出す事が出来たのは天才だと言いたい

 だけど俺は固く“あの呪文”だけは使うなと言ってきた

 そうか、Sを倒す時に使ったのか!

 はぁ・・・・いつもいつもトラブルに巻き込まれるな、妹は・・・・





 俺の名前はラナ。ラナヴィス=インバース。

 ゼフィーリアに住んでいる魔道士兼占い師をやっている

 兄妹は双子の妹の、ルナ=インバースと

 リナ=インバースがいる











 続く

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309032 神殿と、人と力と、声の音桜月 梓 2004/11/13 20:20:55
記事番号30874へのコメント












 「いよう、そこの兄ちゃん!どうだい?1つ買っていかないかい?」

 「あっあのっ!一緒にお茶でも飲みませんかっ?」

 「魔剣士さんとお見受けいたします、お話を聞いていただけませんか・・・?」


 サイラーグに足を踏み入れてからそんな声が後を絶たない

 あまりの多さに俺は苦笑を浮かべた














 2 神殿と、人と力と、声の音














 「いえ、すみません。今は行かなければならないので・・・」


 全てにやんわりと断る

 話しかける人々の中にある、冷たく止まった鼓動が伝わってきそうになる

 気配や生気、とでもいえばいいのか?

 分かってしまっている事に俺は1つだけ息を吐いた





 謎の壊滅をしたサイラーグ

 その原因を知る事はどんな方法を使っても容易い事だ

 だから、俺やルナは知っている





 「おお、これはこれはラナヴィス殿ではありませんか!よくぞいらっしゃいました」

 「お久しぶりですね・・・神官長殿」


 向かった神殿で出迎えてくれたのは、サイラーグの神官長殿

 あまり表にはされていない俺とも面識を持っていた

 俺が一礼すると


 「よして下さい。頭を下げるのはこちらですよ」


 そう苦笑された

 そして俺は神官長殿に案内されて部屋に通される

 出された紅茶のカップを持て余しながら、窓の外を見やる

 町へ足を踏み入れる前に怪訝に思った





 フラグーンがなくなり、その場所にある神殿





 まぁ・・・

 可能性としては1つしかないけれど

 暗くなってきているし、あまり長居は出来そうにないな

 そして俺は神官長殿に目線を移して単刀直入に言う


 「あの神殿は?」

 「・・・・私どもには答える術がないのです・・・・申し訳ありません・・・・」


 謝罪の言葉に俺は首を横に振った

 ―――この神官長殿だけは自我を持っている

 リナ達が彼に会うのを見透こしてか

 それとも。


 「いや・・・では質問を変えよう。ここにリナ=インバースという魔道士は来たかな?」

 「それならばシルフィールのご友人として来ましたが・・・」


 シルフィール?

 そういえばアレに神官長の娘も関わっていたという話だったな

 ふぅ、急いできたつもりだけどやっぱり遅かったか

 うーん・・・

 ならもう始まってるな


 「そうか。ありがとう、神官長殿。私はもう行かなくては」

 「そうですか・・・・お気をつけて」

 「あぁ」


 カップをテーブルの上に戻して立ち上がると、神官長殿も立ち上がり深く頭を下げてくる

 俺はそれを見てから頷いて神殿を後にした

 向かうはあの神殿



















 「やっぱりというか・・・入り口が閉じているな」

 ぺしぺしと神殿を叩きながらそう呟く

 暗いな。

 早く行かないとまずいか・・・

 数秒だけ瞳を閉じる

 そしてゆっくりと瞳を開けて、大きく1歩踏み出した



 スッ



 まるで神殿の壁がただの幻だったかのように、俺の体は難なく神殿の壁をすりぬける

 この力は、妹のルナよりも断然に劣る

 けれど俺はまだこの力を使えなければいけないようだ

 通路を走ったり階段を降りてる暇はない

 俺は久しぶりに力を使いながら、床をすりぬけて下へ下へと降下していく


 ―――ぃい・・・・いいいい・・・いいいいいい・・・・―――


 耳の奥に響くような音

 いや、この“声”はどこかで?

 そう思いつつ降下しようとした部屋の中を見て、俺は立ち止まった









 続く

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309143 時間なく阻む問題世間は狭い桜月 梓 2004/11/20 19:02:18
記事番号30874へのコメント













 「―――クリスタル?」


 怪訝に呟く

 部屋の中央に固められた蒼いクリスタル

 その中で眠るように閉じ込められている4人の人間


 「リナの仲間達か」










 3 時間なく阻む問題世間は狭い










 リナに仲間がいるという事は知っていたが、誰なのかは知らなかった

 所詮力を使わない占いはその程度のものだ

 ・・・時間はない

 だけど放っておく事は出来ないし

 改めて4人の人物を見てみる

 あの長い黒髪の神官服の女性が神官長殿の娘だとして・・・



 軽くて動きやすそうな白い服を着た黒髪の少女

 ―――セイルーンの第二王女、アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン

 昔、王宮主宰の祭に行った時フィル殿下と一緒にいるのを見た



 全身白い服をまとう岩の肌と針金の髪の青年

 ―――白のゼルガディス、ゼルガディス=グレイワーズ

 占いを始めて少したった頃に彼の調査を頼まれた事がある



 長い金髪にアーマーをつけた剣士のような青年

 ―――ゴルンノヴァの現所持者、ガウリイ・ガブリエフ

 まぁ・・・彼に関してはノヴァの事で知ってはいたのものの。





 世間は狭いと思わざるを得ない

 リナが前に旅していたのも彼女だし・・・





 「汝らを守護せよ」


 それはカオス・ワーズでもないただの言葉

 だが、俺が差し伸べた手の上で淡く集った光が、それぞれ4つのクリスタルの

 中に入り込んで4人の身体に優しく纏わりついた


 「これで一先ずはOKだな」


 多分このクリスタルは冥王が魔力で作った物だろう

 仮死状態にさせて、じわじわと生気を吸っていくクリスタル

 なんつー悪趣味な。

 そこで俺は4人を魔力で囲んで、生気を吸うのを断ち切らせたというわけだ

 まぁ仮死状態は冥王を倒せばクリスタルから開放されるだろうし

 ―――って、早く行かないと










 「そこまでです」










 ふっと空間が揺らいで1人の青年が出てきた


 「すみませんがここから先は行かせるわけにはいかないんですよ」

 「ふーん?それは俺が部外者だからか?」


 苦笑していうそいつに、俺も口はしを上げて聞き返す


 「えぇまぁ・・・はっきり言うとそういう事ですね」


 ぽりぽりと頬をかく仕草をして肯定する

 何とも暇な奴だ

 まだお役所仕事なのかこいつは。


 「うーん、そうなのか。・・・どうしても用があるんだけどな〜・・・」

 「すみません」

 「どうしても駄目なら力付くしかないか〜?」


 少しだけ演技じみている俺の言葉に何故か謝ってくる

 そして独り言のように、思案するように俺が顎に手を当てて言う

 すぅっとそいつの瞳が開眼した



 ゆったりとした黒の神官服

 安っぽそうな宝玉付きの杖

 切りそろえた紫色のおかっぱ頭

 何処か胡散臭そうなにこにこ顔

 人間じゃない事は確かだ

 そして俺は、めちゃくちゃ怪しさ爆発のこいつに、かなり見覚えがあった

 やっぱり世間って狭いもんなんだなぁ・・・









 続く

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309274 忘れてる?そんな奴にはお仕置きを桜月 梓 2004/11/28 13:12:55
記事番号30874へのコメント











 「力づく・・・ですか?随分と荒っぽいですねぇ」


 紫の瞳を開眼した黒神官はさっきと一転して冷笑を浮かべた


 「だって通してくれないんだろ?」


 俺が困ったように笑いながら言うと、静かに杖を構える

 もしかして。

 こいつ俺の事を忘れてたり・・・する・・・?


 「では僕はそれを止めさせてもらいましょう」










 4 忘れてる?そんな奴にはお仕置きを











 うわー、きっぱりすっぱり忘れてるんじゃないかこいつ

 まぁ最後に会ったのは十何年前で、その前となると俺が仕事してた時の事だし・・・

 この場合は忘れても仕方ないか?

 でも俺に向かって杖を構えるとは良い度胸だ

 こいつなら指一本でも大丈夫だとは思うけどさ・・・

 俺はちらっとそいつの顔を盗み見た

 うっすらと冷笑をして紫の瞳で俺を見ている


 「どうしたんですか?」


 そいつはそのまま動かずに、挑発するように言ってきた

 はぁ・・・

 こうなったらやるしかないか。

 俺は剣を鞘から抜こうとしてふと静止する


 「名前―――聞いていいか?」

 「えぇ、構いませんよ。僕の名前はゼロスといいます」



 ゼロス。

 魔王の腹心、獣王のただ1人の部下、獣神官ゼロス

 降魔戦争時において竜族を壊滅の危機にまで追い込んだ魔族

 以後“ドラゴン・スレイヤー”と呼ばれる

 上記、ゼフィーリア王国王立図書館・『降魔戦争で活躍した魔族達』293ページより



 とはいっても、実際はお役所仕事の使いっぱしりだけど。

 俺は一瞬だけ俯いてニヤリと笑う

 そしてすぐに顔を上げると、誰もが爽やかだ!と絶賛する笑顔を浮かべる


 「じゃあ時間ないんで手っ取り早くやろうか」

 「そうですね」


 そして俺は素早くゼロスの元へ駆ける!










 「そういえばゼラスは元気にしてるかな〜?また『着せ替え』して遊んでみたいな〜」








 ―――ぴしっ!

 ガキィンッ!!!!!



 俺の大きめな声の台詞にゼロスが一瞬だけ固まる

 もちろんその隙を狙って剣を振り、杖を遠くへと弾き飛ばした


 「なっ・・・そっ・・・えっ・・・?!」

 「後、ダルフィンも元気にしてるかな?『お手製の料理』は絶品だったよな〜♪」



 ―――ばしっ!



 ゼロスのどもりを無視して、また思い出したように言うと今度も固まる

 ふっ・・・やっぱり効いたか

 必殺『知られたくない・思い出されたくない・消し去りたい過去話』は


 「ちょ、ちょ、・・・ちょっと待って下さ・・・」

 「『メモリー・オーブに記録』されて、裏から好評に出回ってたっけ。噂では『彼』も買ったとか」



 ―――びししっ!



 「あああああああああの(滝汗)」

 「しかも『指さされて大爆笑』されてて、一時期『名場面集』とかも出て・・・」

 「止めて下さいぃいいいい!!!!!!!」


 続けようとした言葉を、真っ赤な顔で大絶叫したゼロスに遮られる

 床に手をついてぜぇはぁと肩で息をつく

 それを横で笑顔で見ていると、涙目できっ!と睨まれた


 「あ、貴方どうして知ってるんですかぁあっ?!」

 「どうしてって・・・そりゃ知ってるから?」

 「答えになってません!!」


 最初から知ってたのもあるし、関わってたのもあるし、占いで見たのもあるし

 色々なんだけどな


 「じゃあ、俺が誰かヒントでも」

 「・・・ヒント?」


 俺がそう言うと怪しげな目をするゼロス

 そしてすぅっと息を吸い込む





 るぅおおおおお・・・・





 ―――ばしいいいいいいいいん!!!!!!!!!!!



 あ、本気で硬直した

 ゼロスに言った言葉はただの竜語

 こいつはもちろん竜語が分かるから、普通の言葉じゃなくてOKだしな

 硬直したゼロスはひくひくと痙攣して床に倒れる

 情けないな・・・


 「・・・・・・・・・ラ・・・・・・・・・・・ラナさん・・・・・・・・・・・・・・・・っ・・・・・」

 「久しぶりだな、ゼロス。ようやく思い出したのか?」

 「・・・えぇ・・・あのギャグを知ってるのはラナさんだけ・・・ですから・・・」

 「ま、忘れてたからお仕置きって事だ」





 ちなみに俺が竜語で言ったのは

 とある『ギャグ』だったりする





 ―続くー

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309455 実兄に、昔馴染みと、妹は桜月 梓 2004/12/4 12:58:30
記事番号30874へのコメント













 「それにしてもフィブは妹を利用するなんて根性あるよな」

 「えぇまぁ・・・何しろあの御方の呪文をとな・・・・・・・ってぇええぇええええええ?!!!!!!!!」

 「どうした?」

 「いいいいいい今何てぇええぇええ?!!!!!!」


 ゼロスと一緒に降下してる途中に呟いた言葉

 それに答えようとしたゼロスは、いきなり叫んだ










 5 実兄に、昔馴染みと、妹は










 「根性あるよな」

 「違います、その前ですよ!!」


 俺がきょとんとしてゼロスに言うと怒鳴られた

 その前?

 っていうと・・・・・

 あ。

 そういえばこいつに俺の本名名乗ってなかったっけ?

 いつも面倒だから “ラナ” で済ませるからな・・・俺って

 まぁいいか


 「俺の名前はラナ。ラナヴィス=インバース。リナの実兄だから、宜しく」

 「り・・・・・・・・・・・リナさんの・・・・・・・・・・お兄さんだったんですカ・・・・・・・・・・・・・・」


 うめくようにゼロスは呟いた


 「何でリナさんがあんな性格なのか・・・・・ようやく分かりました」


 母さんと父さんもさながら、俺とルナで育てたって言っても過言じゃないからなぁ



 ―――ビリッ



 降下し続けているとふいに重圧感を感じた

 その重圧感はまるで空間を飲み込むかのような、闇

 瞬時に俺は力を使って重圧感を感じなくさせる

 それでもまだ胸に残るざわめき

 ちらっと横を見るとゼロスも少し苦しそうに俺の方を向いていた

 やっぱりゼロスは無理があったか・・・


 「俺が行くから後で来い」

 「すみま・・・・せん・・・、・・・・この場も・・・・約束も・・・・」

 「いいから、行け」


 ゼロスは少し頭を下げるとアストラルサイドへ戻って行った

 “約束”。

 あいつの口からそんな言葉が出るとは・・・

 久しぶりに聞いたな



 ―――ドンッ!!!!!



 「・・・・ちっ」


 空間を伝ってきた一瞬の衝撃に、俺は舌打ちして降下するスピードを上げる

 やっぱり遅かったか

 それでも、それでも連れて行かれる前に・・・・!





 「ぎゃぁあああうううーーーーーーーっ!!!!!!!!!」





 耳をつんざく苦痛の悲鳴

 その声は数秒もしないうちに断ち切られた

 ・・・・あいつは眠ったな

 そして降下した最後の部屋

 そこに佇んでいるクリスタルの呪縛から解けた4人の姿

 闇ともとれるような金色が一箇所に集結する

 その光を纏っているのは

 リナの姿。


 「・・・・・リ・・・・・・リナ・・・・・さん・・・・・・?」


 彼女の神々しさに近づけない4人のリナの仲間たち

 その中の1人がおそるおそる声をかける



 「―――あれはリナさんじゃありませんよ―――」



 アストラルサイドで回復してきたのか、ゼロスが岩の上に現れる

 そう

 あの御方は・・・・

 俺の妹のリナ=インバースじゃない





 続く

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309666 願いを叶えし、その者と桜月 梓 2004/12/16 19:59:15
記事番号30874へのコメント






 純粋なる意志

 純粋なる願い

 純粋なる力

 まったき穢れの無い心こそがあの御方の望む物

 その望む物を俺の妹は持っていた

 だからあの御方は現れた

 そこにいるのは俺の妹のリナ=インバースじゃない

 金色の魔王。

 ―――ロード=オブ=ナイトメア様・・・










 6 願いを叶えし、その者と










 「・・・ではあれは・・・ロード=オブ=ナイトメアなのかっ!?」

 「そんな・・・じゃあリナさんは・・・!!」


 愕然としたように吐き出された言葉

 言われなくても気がついた現実

 それを突きつけられてがくっと床に座り込むシルフィール

 ゼロスは俺の方をちらりと目線だけで見た後、彼女に向かって跪く



 『我はかつてリナと呼ばれていた者・・・
  己の全てと引き換えにこの者が願ったのだ・・・
  すなわち、貴様達を助けることを・・・』



 静かにそう言うと彼女はゆっくり4人を指差した

 ガウリイは何か言おうとしたが、それは声にならなかった

 ・・・はぁああ・・・

 一歩間違えば自分自身ですむ問題じゃないってのにな

 まぁ―――

 それがあの子の強さかもしれないが。


 「そんなのは、駄目だ・・・・・・取り消しだっ!リナがいなくなるなんて、そんなのは駄目だ!!」



 いつも強気でいつも破天荒で



 「そうですっ!リナさんはこの世界を守ったんですっ!!」

 「そういう事だな」



 いつも怖がりでいつも甘くて


 いつもいつも心配かけて


 どんな時でも大切な“妹”。


 それをあなたが俺に与えてくれたのをお忘れですか?


 金色の、いや、全てにおいてのお母様


 ロード=オブ=ナイトメア様・・・?



 『この者が戻るためなら何を見返りにしても構わない・・・・と?』

 「リナがいてくれる世界になるなら、構わないよ」

 『ふ・・・まったく我ながら面白い生き物を造ったものだな・・・』


 小さく面白そうに笑う彼女

 その様子を見て、俺はゆっくりと前に進み出た


 「だからこそ世界は飽きないのです。永久の時間を統べる者達には分かるはずなのに―――
  正直、ヘルマスターにはがっかりでしたね。多少怒ってもいますが」


 ゼロス以外に俺の存在に気がついていなかった4人は、一斉に振り返った

 俺を困惑したような、驚愕したような、警戒したような目付き

 しかしガウリイだけは違う目付きをしていた

 俺は彼女の正面で跪いた


 「お久しぶりです、エル様」

 『・・・我に跪いてどうするというのだ?ラナヴィシャールクロスよ』


 俺はすっくと立ち上がると彼女に苦笑してみせた


 「一応休業中ですので。しかし懐かしい響きにも慣れたくはないのですよ。
  単刀直入に申しますが・・・
  私もリナを連れて行く事だけは反対させていただきますね」


 その言葉に後ろの4人が驚く気配が分かった

 ゼロスは微動だにもしない

 そして目の前の御方は予想していたと言わんばかりに、微笑を浮かべた






 続く

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309677 約束を果たすためには条件を桜月 梓 2004/12/18 12:51:09
記事番号30874へのコメント









 「貴女が与えて下さった・・・・・まさかお忘れですか?」

 『ふふ、忘れるわけなかろう?』


 エル様は笑みを深くする

 そして俺をからかうような口調で言った


 『しかしお前も忘れているわけではなかろう?
  我の前で直々に願いを申し出るのならば―――・・・』










 7 約束を果たすためには条件を










 「もちろん覚えていますよ。明日から“復帰”します」


 ふいに後ろの方で跪いていたゼロスの気配が、ぴくりと揺れた

 これであいつとの“約束”も果たせるだろ

 ・・・忙しくなるのは覚悟してるけど。


 『先の働きに比べれば足りない休業だがな』

 「構いません。それに私はあの時すでに了承したでしょう?」


 にっこりと笑ってエル様に言う

 エル様はくっと面白そうに喉の奥で声を漏らした


 『ならば良かろう』


 俺の答えに満足そうに頷く

 そして呆然と成り行きを見ていた4人―――

 いや、ガウリイの方を向いてエル様は不敵に笑った





 『これが貴様の願った、世界だ』





 ガウリイの手にあった光の剣が掻き消える

 そしてリナの体が一瞬だけ薄くなり、はっきりと色を変えた

 ゆらりっと1歩踏み出す










 「ガウリイ!駄目じゃない、家宝の剣あたしと引き換えにするなんて!!
  ―――馬鹿なんだから!!」





 「―――リナ!?」

 「リナさん!!」










 そして神殿も、街も人も消え、ただ俺達だけが残った





 「リナv」

 「・・・え?―――って・・・・・・・らららららららららららららららららららぁあ??!!!!!!!!」


 瓦礫の街を見て佇む一行

 そんなリナを見て、俺は笑顔で話し掛ける

 振り向いたリナの顔は、真っ青に染まり驚愕に叫んだ

 さぁぁああて・・・と(笑)





















 『 ―――えぇ、そう・・・そうよ 』


 とある鏡に向かって彼女は相槌をうった


 『 少しばかり早い気もするが仕方の無いことだ 』


 鏡からは低く凛とした彼の声が響く

 その言葉に彼女は苦笑する


 『 分かっていたつもりだけどね。何せあの子達は気に入ってるし・・・』

 『 ならば平気だろう?・・・これからも楽しくなるんだ』


 彼の声は幾分笑いが含まれていた


 『 ・・・そうね 』


 それに対した言葉を言う、彼女の顔には微笑があった









 続く

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30968Re:7 約束を果たすためには条件を麻穂 E-mail 2004/12/18 18:56:04
記事番号30967へのコメント

はじめまして。
最初から一気に読んでしまいました。オリキャラの『ラナ』いいですね。正体と今後の進展が気になります。
それにしても、リナは姉プラス兄、二人も逆らえない存在がいて大変そうです。

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30969どうもですv桜月 梓 2004/12/19 11:47:43
記事番号30968へのコメント


梓:どうも麻穂さん。
  こちらこそ初めましてこんにちは。
  このたびはコメント有り難う御座いましたv
ラ:オリキャラのラナです。
梓:読んでくれた上に、こんなラナをいいと言って下さって。
ラ:“こんな”風にお前が書いてるんだと思うぞ・・・?
梓:ぎくぅ!
ラ:・・・・・・・・・・・・。
梓:ま、まぁそれは置いといて。
  確かにリナは大変でしょうね・・・頑張ってもらいましょう(他人事/ぉぃ
  コメント本当に有り難う御座いました!
  まだ少し続きがあるので良ければ読んで下さいねv
  ではではv

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309878 対面は真面目な笑顔と自己紹介桜月 梓 2004/12/25 13:52:00
記事番号30874へのコメント






 「どどどどどどーしてこここここにいるんでありますのでしょーか・・・!?」

 「リナ、普通に話そうか」

 「はいっ!!!」


 噛みまくるリナに俺はそう言う

 するとリナは背筋をぴんっ!と正した

 見えないけれどアストラルサイドでゼロスは爆笑しているだろーな










 8 対面は真面目な笑顔と自己紹介










 リナの仲間達が後ろで見ているのをいい事に、俺は話を続けた


 「どうして俺がここにいるか、分かるよな?」

 「・・・・う・・・・占い・・・・」

 「正解」


 にっこりと笑って、俺はそう言ってから剣の柄を撫でる

 真っ青なリナの顔をだらだらと流れる冷汗

 俺は知っている





 リナが嫌いものは、なめくじと寒いのとルナのお仕置き



 そして怖いものは、時々見るはめになる俺の真面目な笑顔




 基本的にルナより客に接するのが多い俺は、笑みを浮かべている事が多い

 でも結局表向きだから、本気で笑う事は少ししかない

 そして多少怒っている時に見せるのが―――

 この真面目な笑顔。


 「俺はずっと昔から・・・・リナが旅に出る前からあの呪文は使うな、そう言っていたよな?」

 「はい・・・」

 「何か言う事は?」


 もちろん俺が聞きたいのは謝罪ではないんだ


 「あ・・・あの・・・えー・・・っと・・・、へ、ヘルマスターに皆を盾に取られちゃって・・・その・・・
  いちかばちかでもあれ使わないと危なかったし・・・そ・・・それに・・・」


 リナはちらりと後ろを向こうとして止めた

 そんな妹に気づかれないように、俺は溜息をついた

 恥ずかしくて言えない、か。

 ま・・・今回は仕方なかったけどな


 「分かった、もういい。リナ」

 「あぅ・・・はい・・・」

 「金輪際あの呪文を使うな。分かったか?あの御方が条件を忘れてないおかげで助かったんだからな」

 「って、見てたのぉぉおおおお?!!!!!!!!」


 ・・・やっぱりエル様に乗っ取られた事は話さないつもりだったのか・・・

 甘いぞリナ。

 多分、ルナなら力を使わなくても薄々感づくと思う

 何より俺が忙しくなるからな


 「分かったか?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい。」


 よし。










 「あの、リナさん?そちらの方は・・・?」


 話が一段落したのを見かねてか、シルフィールがおずおずと話し掛けてくる

 俺はリナが答えるよりも先に自己紹介をした



 「リナの仲間達だね?どうも初めまして、リナがお世話かけてます。
  俺はラナ。そう呼んでくれて構わないよ。
  ・・・あぁ、本名はラナヴィス=インバース・・・リナの兄だ」


 『えぇええぇええぇぇぇえええ?!!!!!リナ(さん)の(お)兄(さん)ーーー?!!!!!』



 ゼロスよりも大きいリアクションに、思わず吹き出してしまった

 そんな俺を見て冷静さを取り戻して皆も自己紹介してくれた


 「初めまして!アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンです!
  それにしてもすごいですね〜、リナさんのお兄さん」

 「・・・ゼルガディス=グレイワーズだ
  あぁ、さすがリナの恐れる兄。姉もいたらしいが」

 「こちらこそ初めまして、シルフィール=ネルス=ラーダです
  すごく慌ててましたねぇリナさん」

 「あ、リナの保護者させてもらってるガウリイ=ガブリエフです
  ・・・いやぁあんなリナは初めて見た」


 全員の思い思いの言葉に、リナのこめかみが引きつった


 「・・・・・・・あ・・・・・・あんたらねぇ・・・・・・・っ!」





 そして気持ちのいいハリセンの音が辺りに響き渡った









 続く