-降魔-辻斬りマリィ(6/18-17:06)No.3128
 ┣Re:降魔-松原ぼたん(6/18-19:23)No.3134
 ┣回帰-辻斬りマリィ(6/19-16:56)No.3146
 ┃┗Re:回帰-松原ぼたん(6/20-20:43)No.3158
 ┣思慮-辻斬りマリィ(7/9-16:45)No.3335
 ┃┗Re:思慮-松原ぼたん(7/10-22:13)No.3350
 ┗復讐幼年期-辻斬りマリィ(7/10-15:28)No.3343
  ┗Re:復讐幼年期-松原ぼたん(7/10-22:13)No.3351
   ┣松原さん毎度どうもありがとうございます-辻斬りマリィ(7/11-16:07)No.3362
   ┗松原さんに捧げる。-辻斬りマリィ(7/11-16:11)No.3363
    ┗間違えた・・・(汗)-辻斬りマリィ(7/11-16:20)No.3364


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3128降魔辻斬りマリィ 6/18-17:06

−それは、不意に胸をよぎる感覚−


いつからだろうか。自分に対して、違和感を覚えるようになったのは。
−オレハココニイテハイケナイ−
いつからか、不意に胸をよぎるようになった、ひとつの記憶。
−グレンノホノオニネムリシモノ−
なにかがずれている。そうかんじるようになったのは、いつだった?
−コッチニオイデヨ−
誰かが、俺を呼ぶ声が聞こえる。
何処かで、この胸の何処かで。
−グレンノホノオニネムリシモノヨ−
だれかが、呼んでいる。
−赤い髪は、魔力の証−

いつか、何かの本で読んだ事。
強い魔力を持つ証・・・俺の、長い赤毛。この髪が短かった記憶はない。
物心付いた時には、もう、今と同じ長さだった。

−ハヤクメヲサマセ−
また、聞こえる。
−グレンノホノオニネムリシアンコクノリュウヨ−
誰だ、俺を呼ぶのは!?
−ナンジノナハ・・・・−
違う、俺はそんな名前じゃない!!
−メザメヨ−
イヤダ!俺はそんな名前じゃない!!
−メザメヨ!!−
イヤダ!イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダアアアア!!!!!

なにかが、ぱぁんと音を立てて、はじけて、消えた。

−チガウ−
まただ。
なにかが俺の中で叫ぶ。
−オレハチガウ−
泣き叫んでやがる。
・・・いいかげんにしろよ。俺は俺なんだ。
全てを焼き尽くし、混沌へと導くもの。
紅蓮の炎に眠りし暗黒の竜。
俺の名は、
魔竜王・ガーヴ

・終・

どもども
いかがでしょうか?
ザ・即興劇場です。
ちょっとダークなスレイヤーズのパラレルが書きたかったので、
魔竜王ガーヴ様の話ですけど、呼んで頂ければ光栄です。
でわでわ。

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3134Re:降魔松原ぼたん E-mail 6/18-19:23
記事番号3128へのコメント
 おもしろかったです。

> いつからだろうか。自分に対して、違和感を覚えるようになったのは。
 知らないうちに何か変化があったんでしょうか?
>・・・いいかげんにしろよ。俺は俺なんだ。
 入れ替わったんですね。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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3146回帰辻斬りマリィ 6/19-16:56
記事番号3128へのコメント
−あの、紅い夕日を見た時、なにかが動き出した−

紅い色が、好きだった。
キレイだから。
−いつか、忠誠を誓った−
それは僕にとって、絶対のなにか。
−キミジャボクニハカテナイヨ−
決して、裏切る事は、許されない。
それをみていると・・・・・壊したくなる。
−ボクヲウラギッタカラダヨ−
・・・・裏切る?誰が?
−キミガニゲタカラダヨ−
・・・・僕じゃないよ。
−キサマアアアアァァァァァァァ!!!−
どうして?どうしてそんなに怒っているの?
−ヲマエニホロビヲアタエテアゲルヨ−
どうして?僕は死にたくなんか無いよ!!
−ウソ−
うそなもんか!
−ウソ−
僕は・・・生きてるのに・・・。
−ドウシテ?−
ぼくは・・・・。
−ホラ、ウソデショウ?−
チ・・・ガ・・ウ・・・ボ・・ク・ハ・・・・
−ダッテ、ボクトキミハオナジナンダヨ?−
オ・・ナ・・・ジ・・・・・
−ボクタチハ・・・マゾクナンダヨ?−
魔族・・・・すべての滅びを望むもの・・・・。
混沌に帰る事を望むもの・・・・・。
−サア、カエロウヨ・・・・−
カ・・エ・・ル・・・・・・・・

最後にみたのは、大好きな紅ではなく、鮮やかなほどに、眩しい金色。

ああ・・・思い出した・・・・・・
僕は・・・・・


・終・

即興劇場フィブの巻!!いかがだったでしょうか?
松原さん、そしてこれを呼んで下さってる皆さん。
毎度毎度暗くてすいません。
このままだと、腹心シリーズになるかも。
でわでわ、また思い付いたら書きますね♪

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3158Re:回帰松原ぼたん E-mail 6/20-20:43
記事番号3146へのコメント
 面白かったです。

> 僕は・・・生きてるのに・・・。
 魔族は難しいですねぇ。
> 最後にみたのは、大好きな紅ではなく、鮮やかなほどに、眩しい金色。
 L様ですね。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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3335思慮辻斬りマリィ 7/9-16:45
記事番号3128へのコメント
・・・ツマラナイ・・・
いつから?私はいつから、こんなふうに退屈を感じていたの?
・・・ツマラナイ・・・
はじめから?生まれたときから、私は退屈だった?
いいえ、きっと違う。生まれたときは、何も知らなくて、何かを知りたくて、今よりもずっと、ずっと多くのことをしていた。
沢山のことを、知りたくて・・・。
・・・コワシテキタノ・・・
きっと、私は知りすぎたから。

・・・ソレハヒミツデス・・・
だって、ツマラナイじゃないですか。
少しくらい、秘密があったほうが、面白いでしょう?
・・・ヒミツデスヨ・・・
ほら、こうした方が、皆、僕の周りにいるでしょう?
・・・イツカハコワシテシマウノダカラ・・・
今はこうして、皆で居ませんか?
・・・ホロブトキマデ・・・
そうした方が、ね?楽しいでしょ?
だって僕は、退屈するのは嫌なんですから。


久々のダークなスレイヤーズ、獣王&ゼロスでしたーーー。
はっはっは。みなさん、どうぞ読んでくださいませ。
でわでわ。

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3350Re:思慮松原ぼたん E-mail URL7/10-22:13
記事番号3335へのコメント
 面白かったです。

>いつから?私はいつから、こんなふうに退屈を感じていたの?
 大概は自覚し始めた直前です。
>少しくらい、秘密があったほうが、面白いでしょう?
 確かに。
>ほら、こうした方が、皆、僕の周りにいるでしょう?
 それが理由か?
>だって僕は、退屈するのは嫌なんですから。
 みんないやでしょう、たぶん。

 本当におもしろかったです。
 では、次読んできますので。

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3343復讐幼年期辻斬りマリィ 7/10-15:28
記事番号3128へのコメント
・・あの日、俺は大切なものを無くした・・

それは、母さんの手の中で、蒼く、光り輝いていた。
宝石では、ない。
小刻みに、しかしはっきりと脈打つ・・・。
−モウスグ、オニイチャンネ−
母さんが、わらう。
もうすぐ、生まれてくるのだと、じきに、この殻を破るのだと、微笑んだ。
−オマエモ、ムカシ、コウシテイタノヨ−
悲しいほど、綺麗な、微笑み・・・。


悲鳴
怒号
肉の裂ける音
断末魔の叫び
それは、その日まで、聞いたことの無い物だった。
目の前で、友人が、男が、女が、殺されていく。
自分たちと同じ種類の生き物に。
槍を構えた、金色の死神に・・・・・。

−マモラナクチャ−
手の中に、あの光り輝く命が眠っていた。
−モウスグデウマレルンダ−
逃げないといけない、あの悪魔が追ってこないように・・・。
−ボクガマモルンダ−
走り出したとき、目の前に、死神が一人、立っていた。
ぶつかる。
ぶつかった拍子に、手の中の物が、零れ落ちる。
「・・あ!!」
死神は、それを、槍で突いた。
ぐしゃ。
「・・・・あ・・あああ・・・」
−シンダ−
殻越しに槍で貫かれた小さな体は、ぴく、と痙攣したきり、動かなかった。
「ああああああああああああああ!!!!!!」

気がついたとき、そこには、金色の死神が死んでいた。

あれから、どれくらいが経つのだろう・・・?
俺は、砂漠にいた。
いま、俺の目の前に立っているのは、あの時の金色の死神じゃ、ない。
俺を救ってくれた、紅蓮の髪の、魔族。
−コレカラハジマルンダ−
もう俺は、あの時のひ弱な子どもじゃ、ない。
−ユルシハシナイ−
逃がすものか。
−コンドハオレノバンダ−

そして、俺の復讐がはじまった・・・・。



スレイヤーズ即興ダーク劇場。第四弾はヴァルガーヴでしたーー!!
いやー暗いですなあ。
もしよろしければ、読んでください。
それでは、また御縁がありましたなら・・・。
でわでわ、辻斬りマリィでした。

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3351Re:復讐幼年期松原ぼたん E-mail URL7/10-22:13
記事番号3343へのコメント
 面白かったです。

>もうすぐ、生まれてくるのだと、じきに、この殻を破るのだと、微笑んだ。
 卵なんですか?
>死神は、それを、槍で突いた。
 容赦ないですねー。
>そして、俺の復讐がはじまった・・・・。
 気持ちはわかる気もしないでもないような気がしますが・・・・かなしいですね。
>いやー暗いですなあ。
 確かに(^^;)。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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3362松原さん毎度どうもありがとうございます辻斬りマリィ 7/11-16:07
記事番号3351へのコメント
いやーもう毎度毎度のれすありがとうございます。
ああ、読んでくれているんだなあ、と思うと、また何か書いてやろうという気力が湧いてきますね!
でわでわ、また何か思い付いて書いたときなどにでも、読んでやってください。
かしこ

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3363松原さんに捧げる。辻斬りマリィ 7/11-16:11
記事番号3351へのコメント
松原さん毎度どうもありがとうです。読んでくれているんだなあ、と思うと、次の話が書きたくなります。

>>もうすぐ、生まれてくるのだと、じきに、この殻を破るのだと、微笑んだ。
> 卵なんですか?
えっと・・・一応そういう設定です。
アニメで、エンシェントドラゴンの卵が槍で砕かれるシーンがあって、そこから考え付いた話なんです。
いつも読んでくれてありがとうございます。また何か書いたときは、読んでやってくださいな。
でわでわ。

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3364間違えた・・・(汗)辻斬りマリィ 7/11-16:20
記事番号3363へのコメント
似たようなコメントを二回連続で投稿してしまった・・・。
と、いうわけで、ここらへんで言い訳でも。

「降魔」・・・あそこでガーヴ様になったキャラには、名前があったりします。
アラディン・バーツという極々普通の騎士見習いの青年です。
「回帰」・・・フィブリゾの滅びのシーンから考えました。一瞬のうちに、もうひとつの、人間としての自分を「疑似体験」している、という設定。
「思慮」・・・とりあえず、衝動的にゼロスが書きたくなったんです。
「復讐幼年期」・・・ヴァルガーヴの幼い頃を勝手に想像して書きました。ヒントは、前にも書いたように、ヴァルの回想シーンです。


・・・ふふふ・・・こういう状況でこの話は書かれたんですねえ。しかし、そもそもの始まりは、ただ単に暗い話が書きたかっただけともいう・・・・。
でわでわ。