◆−闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 1−棒太郎 (2005/4/29 21:38:57) No.31403
 ┣Re:闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 1−エモーション (2005/5/1 21:47:46) No.31411
 ┃┗やっとこさ、本番の舞台です−棒太郎 (2005/5/2 21:43:50) No.31419
 ┣闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 2−棒太郎 (2005/5/13 13:20:48) No.31448
 ┃┗♪川◯浩が〜どーくつにはーいるぅ〜♪−エモーション (2005/5/14 00:19:11) No.31449
 ┃ ┗我々がそこで見たものはっ!?(CMへ)−棒太郎 (2005/5/15 21:37:08) No.31455
 ┣闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 3−棒太郎 (2005/5/26 11:33:23) No.31465
 ┃┗Re:闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 3−エモーション (2005/5/28 00:22:01) No.31467
 ┃ ┗なんとかピンチは切り抜けました−棒太郎 (2005/5/28 23:36:34) No.31470
 ┣闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 4−棒太郎 (2005/5/29 22:42:55) No.31478
 ┃┗Re:闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 4−エモーション (2005/5/31 22:45:06) No.31484
 ┃ ┗戦いはまだまだ続く−棒太郎 (2005/6/2 00:17:08) No.31487
 ┗闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 5−棒太郎 (2005/6/2 11:35:46) No.31489
  ┗この方が仕掛けた罠ですか……(思わず納得)−エモーション (2005/6/3 22:43:06) No.31491
   ┗問答無用で納得、ですね−棒太郎 (2005/6/4 21:12:27) No.31493


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31403闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 1棒太郎 2005/4/29 21:38:57


こんばんは、棒太郎です。
本当に、久しぶりに、長編の続きです。
長らく間が空いてしまいました。
それではどうぞ。


*************************************

 『闇黒の断章』 〜第4章〜

  「無名都市」 1



近づく者、全てを拒むかのように吹き荒ぶ砂塵。
いや、これは近づく者を呑み込み、喰らうといったほうがいいかもしれない。
空一面にはぶ厚い雲が覆い、暗鬱ともいえる気色を醸しだしている。
その、ある意味地獄とも言える砂漠の中を行進してゆくキャラバン。
砂塵から身を護るために全身をフードなどでガッシリと覆い、ある方角を目指して一直線に突き進んでゆく。
そうして一体どのくらい歩いたのか―――――
もはや時間の感覚さえ茫洋となりかけていたとき、先頭を行く隊がその歩みを止めた。
「御覧下さい、陛下・・・・・・・・辿り着きましたぞ」
砂塵をもろともしないように立つエズダゴルの声に、イルファンが前方に目を凝らし、息を呑んだ。
「これが・・・・・・・・伝説の・・・・・・・・」




静かに瞬く夜空の星。
王宮の一角で、アルウェンはそっと手を組み、イルファンの無事を祈っていた。
そこへ廊下のほうから、バタン、バサバサと大きな音が聞こえてきた。
アルウェンが廊下へ出てみると、ひとりの男が床に散らばった本や書類をワタワタと拾い集めていた。
「クラーリッツ、どうされました?」
「あ、こ、これは王妃様。とんだところをお見せいたしました」
アルウェンの姿を認めると、慌てて書類を拾い上げ、立ち上がった。
その顔には疲労の色が浮き出ている。
「クラーリッツ、なにやら疲れがひどいようですが大丈夫ですか?」
「これは勿体無いお言葉を・・・・・・いえ、ご心配にはおよびません。少し休めばこのくらいどうということは―――――」
ハハハと笑みを浮かべるクラーリッツ。
「国王陛下のお留守をお任せいただいたこの身、粉骨砕身であたる所存であります」
彼はイルファンがいない間の国のことを任されていた。
国王不在を諸外国に悟られぬようにしながら、様々な公務に当たっていた。
当然その肉体的・精神的疲労は普段の比ではない。
「クラーリッツ、あなたには苦労をかけますね・・・・・」
「何を仰いますか、王妃様。それは言わない約束でございましょう。国王陛下はこの国を、民草のことを思っておられます。その国王陛下を信じ、公務に勤めることこそ我ら臣下の役目にございます」
熱を込めて弁を振るうクラーリッツに、アルウェンも「そうですね」と応える。
「陛下は必ず戻ってらっしゃいます」
「ええ・・・・・そうですね。陛下がご無事であるなら・・・・・私はそれで―――――」

 ユヨ  ユヨロ  ユヨ

そのアルウェンたちの視界の届かぬところで、窺うように物陰や隙間を蠢く粘塊質のものがあった。






「っぷ!酷い砂嵐ね、これ!」
吹き荒ぶ砂塵に辟易とした声を上げるリナ。
場所によっては10メートル先も見えない。
「砂漠は何回か通ったことはあるが、ここまで激しいのは初めてだ!」
ゼルガディスもこの状況にはいささか参っていた。
その後ろには庇うようにしてアメリアがついていた。
「下手したら方角を見失ってしまうな!大丈夫か、リナ!」
「大丈夫よ!・・・・・・・・・・・多分」
おいおいとツッコミの声を上げるガウリイ。
「いざとなったら人間レーダーのあんたの出番だから、ガウリイ!」
「無理!いくら俺でもそれは無理!」
「人間死ぬ気になりゃなんとかできるもんよ!」
無茶言うな!という声が風に乗って流されてゆく。
そうした掛け合いをBGMにしながら先頭を行くミカズチ、シキブ、ラ・モルテだったが、やがて足を止める。
「どうしたの?」
「いや、お嬢様。こいつぁどうもただの砂嵐じゃねえな」
ミカズチが辺りを舞い乱れる砂塵に目をやりながらそう言った。
「どうも風に魔力というか妖気というかそんなものを感じやがる」
「そうね・・・・・・おそらく禁断の廃都の霊力の影響でしょうね」
「・・・・・・それがある種の結界のようになっていると思われます」
3人がそう述べた。
「下手すりゃ近づけずに、そこらを堂々巡りする破目に陥るかも知れませんぜ」
「とは言ってもどうするというんだ?」
「そうですね・・・・・・少々手荒になりますが、一部分に穴を開けましょうか。そしてそこに莫大なエネルギーをぶつけ、無理矢理道を作るのです」
シキブがそう提案した。
「でも・・・・・・その穴を開けるというのはどうするんですか?」
アメリアの問い掛けに、
「それは私がやります。僅かでも裂け目ができればあとはそこにエネルギーをぶつければいいのですから。ラ・モルテ、”聖櫃”はもう一発いけるかしら?」
「・・・・・まだ大丈夫だ」
「ならよろしく頼むわ」
そう言うと、シキブは一歩前に踏み出し、小刀を手に持った。
「ゴウクウタイソクミョウオウソクタイジッポウコウクウシン――――」
その小刀の刃に指文字でなにやら書き込みながら、祝詞を唱える。
「この矛は我が矛ならず千早振る神の矛、神の矛もて刺す時はなに刺すとても叶わぬはなし!」
祝詞を唱えるや、前方の空間に向かって小刀を投げた。
矢のようにそれは飛んでゆき、その姿が見えなくなった途端、カッと光が奔った。
「今よ!」
「”聖櫃”!」
ラ・モルテの背負っていた柩の蓋が開き、中から凄まじいエネルギーの奔流が、獲物に喰らいつく獣のように飛び出した。
光の筋を描き奔った次の瞬間、空間が激しく揺れた。
バアンと何かが弾ける感覚がした。気が付けば、辺りに吹き荒れていた砂塵は消えていた。
「どうやらビンゴだったみてぇだな」
ニヤリと笑うミカズチの言葉に前方に目を向けると、その向こうに砂に埋もれた都市の影がそびえていた。
「あれが・・・・・・・・・」
「禁断の廃都・・・・・・・・・”無名都市”・・・・」
誰知らず、息を呑み込んだ。














 ――――クカカ クカカカカ

 ――――さて、これで役者が揃う

 ――――後は事の成り行きを見ているだけ・・・・か

 ――――クカカ クカカカカカカカカカカか



*************************************

久々の続きでした。
今回のメインステージに到着です。
いよいよ、決戦の火蓋が切って落とされます。
それでは、また次回。

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31411Re:闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 1エモーション E-mail 2005/5/1 21:47:46
記事番号31403へのコメント

棒太郎様、こんばんはです。

>こんばんは、棒太郎です。
>本当に、久しぶりに、長編の続きです。
>長らく間が空いてしまいました。
>それではどうぞ。

お待ちしていました〜(^.^)
さすが〃無名都市〃というべきか、当然と言うべきか、簡単には入れないのですね。

>「御覧下さい、陛下・・・・・・・・辿り着きましたぞ」
>砂塵をもろともしないように立つエズダゴルの声に、イルファンが前方に目を凝らし、息を呑んだ。
>「これが・・・・・・・・伝説の・・・・・・・・」

とうとう着いてしまったのですね……(汗)
あの下手に動くと「敵も味方もぺぺぺのぺぃ!」な伝説の都市に。

>彼はイルファンがいない間の国のことを任されていた。
>国王不在を諸外国に悟られぬようにしながら、様々な公務に当たっていた。
>当然その肉体的・精神的疲労は普段の比ではない。

場所は変わってアルゼンスタンの王宮内。
イルファンさんの無事を、祈る様な気持ちで心配しているアルウェンさんを、
任された公務を片づけつつ、気遣うクラーリッツさん。
この二人が嘆かずにすむ状況になると良いのですが……。

> ユヨ  ユヨロ  ユヨ
>
>そのアルウェンたちの視界の届かぬところで、窺うように物陰や隙間を蠢く粘塊質のものがあった。

そして、きっちりと王宮にも何かがいるのですね……(汗)

>「いや、お嬢様。こいつぁどうもただの砂嵐じゃねえな」
>ミカズチが辺りを舞い乱れる砂塵に目をやりながらそう言った。
>「どうも風に魔力というか妖気というかそんなものを感じやがる」
>「そうね・・・・・・おそらく禁断の廃都の霊力の影響でしょうね」
>「・・・・・・それがある種の結界のようになっていると思われます」
>3人がそう述べた。
>「下手すりゃ近づけずに、そこらを堂々巡りする破目に陥るかも知れませんぜ」

砂漠で砂嵐はデフォとしても、この砂嵐はあの都市の結界ですか……。
邪魔者が入れないようになっているのですね。
アルゼンスタンの人間は入っていかないと思いますが、他の国から来た一般人が、
うっかり砂漠に足を踏み入れてしまったら、周囲をぐるぐる歩かされて遊ばれそうですね。
そうでなければ呼ばれて(←何に?(滝汗))あの都市へ招かれて、もっと酷い目にあいそう……。

>「そうですね・・・・・・少々手荒になりますが、一部分に穴を開けましょうか。そしてそこに莫大なエネルギーをぶつけ、無理矢理道を作るのです」
>シキブがそう提案した。
>「でも・・・・・・その穴を開けるというのはどうするんですか?」
>アメリアの問い掛けに、
>「それは私がやります。僅かでも裂け目ができればあとはそこにエネルギーをぶつければいいのですから。ラ・モルテ、”聖櫃”はもう一発いけるかしら?」
>「・・・・・まだ大丈夫だ」
>「ならよろしく頼むわ」
>そう言うと、シキブは一歩前に踏み出し、小刀を手に持った。
>「ゴウクウタイソクミョウオウソクタイジッポウコウクウシン――――」
>その小刀の刃に指文字でなにやら書き込みながら、祝詞を唱える。
>「この矛は我が矛ならず千早振る神の矛、神の矛もて刺す時はなに刺すとても叶わぬはなし!」
>祝詞を唱えるや、前方の空間に向かって小刀を投げた。

結界に裂け目を作るシキブさん。
祝詞の言葉に、ふと日本神話の「秋津島(日本列島)を作るために使われた矛」を連想しました。

>ラ・モルテの背負っていた柩の蓋が開き、中から凄まじいエネルギーの奔流が、獲物に喰らいつく獣のように飛び出した。
>光の筋を描き奔った次の瞬間、空間が激しく揺れた。
>バアンと何かが弾ける感覚がした。気が付けば、辺りに吹き荒れていた砂塵は消えていた。
>「どうやらビンゴだったみてぇだな」
>ニヤリと笑うミカズチの言葉に前方に目を向けると、その向こうに砂に埋もれた都市の影がそびえていた。
>「あれが・・・・・・・・・」
>「禁断の廃都・・・・・・・・・”無名都市”・・・・」
>誰知らず、息を呑み込んだ。

そしてリナたちも到着した〃無名都市〃。
当然、結界が壊されたことに、向こうも気づいているでしょうから、相手のお出迎えがどうでてくるか、
というところですね。
いよいよ本番ですね。

> ――――クカカ クカカカカ
>
> ――――さて、これで役者が揃う
>
> ――――後は事の成り行きを見ているだけ・・・・か
>
> ――――クカカ クカカカカカカカカカカか
>

ナイの方、すっかり望みどおりの展開になってきて、お喜びのようですね。
彼の御方もどう行動するのか、楽しみです。
……………………そして、しっかりどこからかウォッチングしているんでしょうねー、ジゴマさんも(^_^;)


>久々の続きでした。
>今回のメインステージに到着です。
>いよいよ、決戦の火蓋が切って落とされます。
>それでは、また次回。

表ではリナたちとエズダゴルさんたちが。裏(……?)では都市の中の人(?)とナイの方と、
関わるものがものだけに、かなり激しいものになりそうですね。
一体どんな戦いになるのか。そしてこの都市にどんな謎が秘められているのか。
そして、さりげなく王宮にいる〃モノ〃が気になってます。
……アルウェンさんやクラーリッツさんたちに、何もないと良いのですが……。
それでは、続きを楽しみにお待ちしつつ、今日はこの辺で失礼します。

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31419やっとこさ、本番の舞台です棒太郎 2005/5/2 21:43:50
記事番号31411へのコメント


>棒太郎様、こんばんはです。

>お待ちしていました〜(^.^)
>さすが〃無名都市〃というべきか、当然と言うべきか、簡単には入れないのですね。

こんばんは、エモーションさん。
長らくお待たせしてしまいました。
けど、今回も入り口手前で『続く』に・・・・・・


>>「御覧下さい、陛下・・・・・・・・辿り着きましたぞ」
>>砂塵をもろともしないように立つエズダゴルの声に、イルファンが前方に目を凝らし、息を呑んだ。
>>「これが・・・・・・・・伝説の・・・・・・・・」
>
>とうとう着いてしまったのですね……(汗)
>あの下手に動くと「敵も味方もぺぺぺのぺぃ!」な伝説の都市に。

とうとう、ようやく本番の舞台にたどり着きました。やれやれ・・・・・

>>彼はイルファンがいない間の国のことを任されていた。
>>国王不在を諸外国に悟られぬようにしながら、様々な公務に当たっていた。
>>当然その肉体的・精神的疲労は普段の比ではない。
>
>場所は変わってアルゼンスタンの王宮内。
>イルファンさんの無事を、祈る様な気持ちで心配しているアルウェンさんを、
>任された公務を片づけつつ、気遣うクラーリッツさん。
>この二人が嘆かずにすむ状況になると良いのですが……。

まだまだこの後にこの二人の身に襲い掛かる出来事が!(以下次号)

>> ユヨ  ユヨロ  ユヨ
>>
>>そのアルウェンたちの視界の届かぬところで、窺うように物陰や隙間を蠢く粘塊質のものがあった。
>
>そして、きっちりと王宮にも何かがいるのですね……(汗)

はい。そしてこれが二人の(以下略)

>>「どうも風に魔力というか妖気というかそんなものを感じやがる」
>>「そうね・・・・・・おそらく禁断の廃都の霊力の影響でしょうね」
>>「・・・・・・それがある種の結界のようになっていると思われます」
>>3人がそう述べた。
>>「下手すりゃ近づけずに、そこらを堂々巡りする破目に陥るかも知れませんぜ」
>
>砂漠で砂嵐はデフォとしても、この砂嵐はあの都市の結界ですか……。
>邪魔者が入れないようになっているのですね。
>アルゼンスタンの人間は入っていかないと思いますが、他の国から来た一般人が、
>うっかり砂漠に足を踏み入れてしまったら、周囲をぐるぐる歩かされて遊ばれそうですね。
>そうでなければ呼ばれて(←何に?(滝汗))あの都市へ招かれて、もっと酷い目にあいそう……。

霊的な磁場が乱されて、生半可なことでは入れない状況になっています。
確かに呼ばれるかなにかしないとあそこにはたどり着けませんね。

>>そう言うと、シキブは一歩前に踏み出し、小刀を手に持った。
>>「ゴウクウタイソクミョウオウソクタイジッポウコウクウシン――――」
>>その小刀の刃に指文字でなにやら書き込みながら、祝詞を唱える。
>>「この矛は我が矛ならず千早振る神の矛、神の矛もて刺す時はなに刺すとても叶わぬはなし!」
>>祝詞を唱えるや、前方の空間に向かって小刀を投げた。
>
>結界に裂け目を作るシキブさん。
>祝詞の言葉に、ふと日本神話の「秋津島(日本列島)を作るために使われた矛」を連想しました。

このシキブの祝詞は、修験道系の調伏法が参考になっています。

>>「どうやらビンゴだったみてぇだな」
>>ニヤリと笑うミカズチの言葉に前方に目を向けると、その向こうに砂に埋もれた都市の影がそびえていた。
>>「あれが・・・・・・・・・」
>>「禁断の廃都・・・・・・・・・”無名都市”・・・・」
>>誰知らず、息を呑み込んだ。
>
>そしてリナたちも到着した〃無名都市〃。
>当然、結界が壊されたことに、向こうも気づいているでしょうから、相手のお出迎えがどうでてくるか、
>というところですね。
>いよいよ本番ですね。

はい、いよいよ本番です。
そしてお出迎えも次から登場します。
どれも一筋縄ではいかないようなのを出す予定です。

>> ――――クカカ クカカカカ
>>
>> ――――さて、これで役者が揃う
>>
>> ――――後は事の成り行きを見ているだけ・・・・か
>>
>> ――――クカカ クカカカカカカカカカカか
>>
>
>ナイの方、すっかり望みどおりの展開になってきて、お喜びのようですね。
>彼の御方もどう行動するのか、楽しみです。
>……………………そして、しっかりどこからかウォッチングしているんでしょうねー、ジゴマさんも(^_^;)

この御方も裏で暗躍していくことでしょう。
ただ、前にも言っていたように、「余計なこと」はしないようにしてますので、目当てのもの以外にはあまり手出しはしないと思います。

>>久々の続きでした。
>>今回のメインステージに到着です。
>>いよいよ、決戦の火蓋が切って落とされます。
>>それでは、また次回。
>
>表ではリナたちとエズダゴルさんたちが。裏(……?)では都市の中の人(?)とナイの方と、
>関わるものがものだけに、かなり激しいものになりそうですね。
>一体どんな戦いになるのか。そしてこの都市にどんな謎が秘められているのか。
>そして、さりげなく王宮にいる〃モノ〃が気になってます。
>……アルウェンさんやクラーリッツさんたちに、何もないと良いのですが……。
>それでは、続きを楽しみにお待ちしつつ、今日はこの辺で失礼します。

いよいよクライマックスの舞台に突入です。
ようやくバトルもいろいろと展開できそうです。
時間は掛かると思いますが、気長にお付き合いください。
それでは、どうもありがとうございました。

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31448闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 2棒太郎 2005/5/13 13:20:48
記事番号31403へのコメント

こんにちは、棒太郎です。
間が空いてしまいましたが、ようやく続きです。
それではどうぞ。


*************************************

 『闇黒の断章』 〜第4章〜

  「無名都市」 2





  ―――先ほど感じた力、あれがそうかしら?


  ―――多分そうだろう


  ―――ソレが妨害者?ココまで来たの?


  ―――ソイツらが何だろうが関係ェねぇさ


  ―――私たちは”門番”たる役目を果たすだけ




  ククク   ウフフフフフ   アハハハ   ハハハハハハ







目の前に広がるは、砂に埋もれた遺跡の群れ。
これまでに見たことも無い形・様式の遺跡群にリナたちは目を奪われる。
「お、どうやらあちらさんも既に到着してたみてぇだな」
少し離れた場所で何かを発見したのか、ミカズチの声がした。
「けど・・・・・・どこにもそれらしいのは見当たらないわね・・・・・」
ほとんどが砂に埋もれた都市群に、キャラバンの一隊全てが姿を隠せるような場所など見当たらない。
「いえいえ・・・・・・この部分は氷山の一角に過ぎませんよ」
ニヤリと愉快気な笑みを浮かべながら、チャンドラプトラが言った。
「地上にその姿が見えぬのなら―――――」
チャンドラプトラの言葉に、リナたちの視線が下へと下がる。
「どうやらその御方の言うとおりのようです」
そこへシキブがやって来た。
「見つけたぜ」
ミカズチがクイッと親指で示す方向に、砂に埋もれかけた石造りの扉が見えた。



「ほう、ここまでやって来れたか」
気配を感じたエズダゴルがニヤリと笑みを浮かべる。
「ほう、例の妨害者ですかな?」
その言葉にネフレンカが問い掛ける。
「おそらくは・・・・・・」
「ならば、ボルボックを向かわせましょうかの」
「ご自由に。ただし、ここの全てが我らに害を為さないとは限りませんので、ご注意を」
「よく言っておきましょう」
ハハハ、と笑いながらネフレンカは回廊の奥へと消えていった。




薄暗い回廊の中を、辺りを探りながらリナたち一行は進んでゆく。
先頭にミカズチとスキブ、最後尾にラ・モルテがつき、歩みを進める。
ライティングによる光に重厚ともいえる石造りの回廊が映し出される。
ところどころにワニやアザラシを思わせるような爬虫類っぽい彫像が、回廊の左右に並んでいた。
それらはひと目見ただけでもあまりいい感じのするものではなかった。
やがて広間と思えるような開けた場所に出た。
天井が遥かに高い。
どのくらいまで下に下ったのかなかなか検討がつかない。
そのとき、静寂の空気を震わせて不気味な音が聞こえてきた。

 キア  ギャギャ  クワァ

それは何かの鳴き声のようであったが、生理的に嫌悪感を催すような不快なものだった。
「む!」
突如最後尾のラ・モルテが担いでいた柩を振るった。
ブンッと空気を震わせ薙ぎ払うと、ギャッという声とともに幾つかの影が吹き飛んだ。
「げっ!?なによこいつら!?」
光を向けると、それはまさしく回廊にあった彫像とそっくりの奇怪な異形の生物であった。
物陰からそれらが幾つも姿を現す。
「お〜、お〜、団体さんのお越しだ〜」
「古いわよ、それ」
楽しげな声を上げるミカズチにシキブがぼそりとツッコんだ。
あとは乱戦だった。
しかし数は多いがこれまででてきたものとさして力は変わりないため、そう苦戦することも無かった。
なにせ、大半がラ・モルテの振り回す柩に吹き飛ばされていた。
一体どれほどの重量があるのか、柩が床につくだけで床にひびが入り、少しめりこむのである。
大体を一掃できたと思ったとき、
「!?」
突然足元の石床の感触が消えた。
見ると、石床が砂へと変わり、波打つように揺れた。
ドォンと破裂するように床の一部が崩れ落ちた。
「きゃあっ!?」
「アメリアッ!?」
突如開いた奈落を思わせる穴に落ちていく砂の流れがアメリアの足元を巻き込み、濁流の如く流れ落ちていく。
そのアメリアの手を掴み、ゼルガディスは引っ張り上げようとするが、その彼の足元にも砂の流れは及んだ。
さらに崩壊は大きくなり、気が付けばアメリア、ゼルガディス、ラ・モルテ、チャンドラプトラの4人の姿が見えなくなった。
「アメリア!ゼル!」
「待て、リナ!お前さんまで巻き込まれるぞ!」
「でも――――!」
「お嬢様、落ち着きな。ラ・モルテもお二人のところにいる。そうそう心配はいらねぇ」
飛び出そうとするリナをガウリイが押さえ、ミカズチが宥める。
「あのおっさんも巻き込まれたのか・・・・・」
「でもまあ、こう言っちゃあ何だが、あいつが離れてくれたのはありがてぇな」
「どういうことだ?」
「どうにもあの野郎、得体が知れねえ。胡散臭ぇ臭いがプンプンしやがる。言い方は悪いが、疑わしい奴ぁなるだけお嬢様の側にゃ置いておきたくねぇ」
「お姫様が親しくしておられたようなので、表立って口にはしませんでしたが」
ミカズチ、シキブがそう口にした。
そのとき―――

「ほう、4人も残ったか」

声がしたそこに、一人の男が立っていた。
見かけは線の細い優男風であるが、身に纏う空気がやはり常人とは異なっている。
いや、そもそも人間の気配でない。
「落ちた奴らのことも心配するこたぁねえ。どのみちお前らが行く先は地獄なんだかよォ」
顔に似合わず、ミカズチと同じくべらんめぇ口調だった。
「何モンよ・・・・・・って聞くだけ野暮よね」
「俺ぁタクラマカン。ココの”門番”のひとりだ」
「”門番”?」
「そしてお前ェらを消去するよう言われてるんでな」
ザワリとざらつくように空気が震えた。
異様な空気の気配にリナたちは身構える。
トッと地面を蹴ってタクラマカンが跳びかかった。
何の小細工も無い真っ直ぐな突進に、ミカズチの拳が、ガウリイの剣が迎え撃つ。
タクラマカンの頭部にそれらがぶつかった瞬間、彼の頭部は四散した。
「!?」
いや、タクラマカンの全身が細かな砂へと変わり、辺りに飛び散ったのだった。
その砂がリナたちを囲むように、竜巻の如く廻りだした。
その瞬間、足場が崩れた。
「なっ!?」
砂へと変じた床が陥没し、大渦を描いている。
「くっ、レビテ――――」
だが、浮遊の呪文より早く流砂はリナたちの体を捕らえた。
「はーはっはっはっは!これぞ”流砂流し”!はまれば二度と抜け出すせねェ!そこで大人しくミイラになりな!」
「ふ、ふざけんじゃないわよ――ワプッ!」
「く、リナ!」
「チィ!」
なんとか抜け出そうと足掻くが、流砂はますますリナたちを深みへとはまらせる。
「無駄だ無駄だ。この流砂自体がいわば俺自身、俺の世界だ。ひとつ教えといてやるぜ。”タクラマカン”ってなぁな、俺達の世界の言葉で”入ったら出られない”って意味なのサ」
はーーはっはっはっはとタクラマカンの高笑いが広間に響き渡った。






「う・・・・・・・」
闇の中から意識が浮かび上がる。
「こ、ここは・・・・・?」
「気がつかれましたか?アメリア姫」
その声に起き上がると、ラ・モルテが護るように立っていた。
「ラ・モルテ・・・さん・・・・?」
「アメリア、起きたか」
「ゼルガディスさん・・・・・!」
もう一人、ゼルガディスの姿を見つけ、完全に意識が覚醒する。
「ここは一体・・・・?それにリナさんたちは・・・・?」
「お嬢様たちはあの崩落に巻き込まれなかったようです。ただあの男――チャンドラプトラも我々と同じく巻き込まれたはずですが、別のところへ飛ばされたのか姿を見かけません」
3人の周りは湖だかなにかだろうか、巨大な水面が広がっていた。
その水面下に薄っすらと建物のような影が見える。
なにやら水没した建物群のようだ。そして自分達が立っている場所もその一部らしい。
「ここも恐らく遺跡の一部なのでしょうが・・・・・・・」
ラ・モルテが辺りを見回してそう言ったとき、
「!?」
「きゃっ!?」
「なっ!?」
ラ・モルテがゼルガディスとアメリアを抱えて後方に大きく跳んだと同時に、先ほどまでいた場所が水面から飛び出したナニかに砕かれた。
「へぇ・・・・思ったよりはやるようね・・・・」
そう声がし、前方の水の中からゆっくりと女が出てきた。
異様な気配を身に纏った女だった。
その瞳はまるで深海のように昏く、ぞっとするような光を宿していた。
「お前は―――!?」
ゼルガディスが剣を抜き、構える。
「私はサルガッソー、ココの”門番”のひとり。ようこそ私の世界へ―――」
青白い唇が笑みの形に歪む。
「―――そして、地獄へ」
その瞬間、サルガッソーの足元の水面からいくつもの黒い藻が大蛇のように3人に襲い掛かった。



*************************************

続きでした。
しばらくは”門番”との戦いになります。
彼らの名前の元ネタは言わずもがなでしょう。
ちなみに『タクラマカン』は本当に現地の言葉でそういう意味です。
それではまた次回。

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31449♪川◯浩が〜どーくつにはーいるぅ〜♪エモーション E-mail 2005/5/14 00:19:11
記事番号31448へのコメント

棒太郎様、こんばんはです。
GWが終わった途端、いきなり気温が冬へと逆戻り……。
雪が降らないだけマシなのかもしれないです。
ふふふ、初夏って何?……(T∀T)←冗談抜きでヒーター使用中。

さて、昔・川◯、今・藤◯な某TV番組の探検隊のごとく、「無名都市」へ潜入したリナたち。
さっそく門番の方々からの歓迎……。
門番とはいえ、さすがに一筋縄ではいかない相手なのですね。


>  ―――ソイツらが何だろうが関係ェねぇさ
>
>
>  ―――私たちは”門番”たる役目を果たすだけ

さっそくご登場するのは門番の方々。会話で見た感じでは男性人格と
女性人格のコンビなのですね。

>目の前に広がるは、砂に埋もれた遺跡の群れ。
>これまでに見たことも無い形・様式の遺跡群にリナたちは目を奪われる。

特に歴史や文明の研究をしていなくても、「これ絶対違う」と思えるような代物なのですね。

>「地上にその姿が見えぬのなら―――――」
>チャンドラプトラの言葉に、リナたちの視線が下へと下がる。
>「どうやらその御方の言うとおりのようです」
>そこへシキブがやって来た。
>「見つけたぜ」
>ミカズチがクイッと親指で示す方向に、砂に埋もれかけた石造りの扉が見えた。

本拠地は地下。一体何がそこにいるのやら……(汗)

>「ならば、ボルボックを向かわせましょうかの」
>「ご自由に。ただし、ここの全てが我らに害を為さないとは限りませんので、ご注意を」

そしてリナ達の到着・潜入に気づくエズダゴルさん。ただ者ではないですね。
でも、さすがにこの遺跡について、完璧に知り尽くしているわけでもないのですね。
……もっとも、よく知っていても油断出来ないのが、クトゥルー神話の愉快な仲間達だけど(^_^;)

>光を向けると、それはまさしく回廊にあった彫像とそっくりの奇怪な異形の生物であった。
>物陰からそれらが幾つも姿を現す。
>「お〜、お〜、団体さんのお越しだ〜」
>「古いわよ、それ」
>楽しげな声を上げるミカズチにシキブがぼそりとツッコんだ。
>あとは乱戦だった。
>しかし数は多いがこれまででてきたものとさして力は変わりないため、そう苦戦することも無かった。

まずは物量作戦での侵入者対策、というところでしょうか。
これで始末出来ればよし。できなくても相手の力を殺ぐのと、力量を見るのが
目的のような感じですね。

>突如開いた奈落を思わせる穴に落ちていく砂の流れがアメリアの足元を巻き込み、濁流の如く流れ落ちていく。
>そのアメリアの手を掴み、ゼルガディスは引っ張り上げようとするが、その彼の足元にも砂の流れは及んだ。
>さらに崩壊は大きくなり、気が付けばアメリア、ゼルガディス、ラ・モルテ、チャンドラプトラの4人の姿が見えなくなった。

……勝つとこうなる……のですね(汗)
思いっきり分断されてしまったリナ・ガウリイ組と、アメリア・ゼルガディス組。
ナイの方がきっちり巻き込まれているのは……わざとなんでしょうねぇ……多分……(^_^;)

>「あのおっさんも巻き込まれたのか・・・・・」
>「でもまあ、こう言っちゃあ何だが、あいつが離れてくれたのはありがてぇな」
>「どういうことだ?」
>「どうにもあの野郎、得体が知れねえ。胡散臭ぇ臭いがプンプンしやがる。言い方は悪いが、疑わしい奴ぁなるだけお嬢様の側にゃ置いておきたくねぇ」
>「お姫様が親しくしておられたようなので、表立って口にはしませんでしたが」
>ミカズチ、シキブがそう口にした。

気づかないはずはないというべきか、やはりゴーメンガースト組もナイの方の
怪しさ加減には気づいていましたか。
特に危害を加える気はなさそうとはいえ、確かに守る側としては、そんな相手が
護衛対象の側にいて欲しくないですね。

>なんとか抜け出そうと足掻くが、流砂はますますリナたちを深みへとはまらせる。
>「無駄だ無駄だ。この流砂自体がいわば俺自身、俺の世界だ。ひとつ教えといてやるぜ。”タクラマカン”ってなぁな、俺達の世界の言葉で”入ったら出られない”って意味なのサ」
>はーーはっはっはっはとタクラマカンの高笑いが広間に響き渡った。

露払いの後に真打ち登場。
門番のタクラマカンさん。彼自身が武器であり、魔族の結界のようなものなのですね。
流砂の中ではまともに立っていられない上に、呪文を唱えるのも難しい……。
通常の物理攻撃が効かない相手、厄介ですね。

>「ここは一体・・・・?それにリナさんたちは・・・・?」
>「お嬢様たちはあの崩落に巻き込まれなかったようです。ただあの男――チャンドラプトラも我々と同じく巻き込まれたはずですが、別のところへ飛ばされたのか姿を見かけません」

まだ門前(?)だけに、ナイの方は自分が表に出る気がないのでしょうけれど、
どこに行ったのでしょう……。ラ・モルテさんはミカヅチさんやシキブさんと同じく、
口には出さないけれど「これ幸い」と思っているのでしょうけれど、同時に、
単独行動させるのも不安でしょうね。

>「お前は―――!?」
>ゼルガディスが剣を抜き、構える。
>「私はサルガッソー、ココの”門番”のひとり。ようこそ私の世界へ―――」
>青白い唇が笑みの形に歪む。
>「―――そして、地獄へ」
>その瞬間、サルガッソーの足元の水面からいくつもの黒い藻が大蛇のように3人に襲い掛かった。

そしてアメリア・ゼルガディス組はもう一人の門番・サルガッソーさんとご対面。
タクラマカンさんは砂。サルガッソーさんは水。違うように見えて
「特定の形を持たない」という点では共通するコンビなのですね。
こちらもそれだけに大変そうな相手です。どう戦うのでしょうか。


>続きでした。
>しばらくは”門番”との戦いになります。
>彼らの名前の元ネタは言わずもがなでしょう。
>ちなみに『タクラマカン』は本当に現地の言葉でそういう意味です。
>それではまた次回。

門番コンビ、本当に面倒な相手ですね。サルガッソーという単語を見た瞬間、
頭の中に「銀河歴史がまた1ページ」な小説が浮かんでしまいました。
「確か〃サルガッソ・スペース〃って宇宙空域がでてきたなあ」と。
そちらの名もそこからついたと分かっているのですがつい……(汗)
タクラマカン砂漠……昔は本当に砂漠越えって命がけだったのでしょうからねぇ……。
感覚としてはスレイヤーズの世界に置ける「滅びの砂漠」みたいなものだったのでしょうね。

分断され、それぞれの場で門番の相手をすることになるリナ達。
そして……ナイの方はどこへ行ったのでしょうか。
続きを楽しみにお待ちいたします。
それでは、今日はこの辺で失礼します。

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31455我々がそこで見たものはっ!?(CMへ)棒太郎 2005/5/15 21:37:08
記事番号31449へのコメント


>棒太郎様、こんばんはです。
>GWが終わった途端、いきなり気温が冬へと逆戻り……。
>雪が降らないだけマシなのかもしれないです。
>ふふふ、初夏って何?……(T∀T)←冗談抜きでヒーター使用中。
>
>さて、昔・川◯、今・藤◯な某TV番組の探検隊のごとく、「無名都市」へ潜入したリナたち。
>さっそく門番の方々からの歓迎……。
>門番とはいえ、さすがに一筋縄ではいかない相手なのですね。

こんばんは、エモーションさん。
ここしばらくまた冷え込んできましたね。
こちらは朝夕は肌寒いですが、日中は過ごしやすいです。
しかしこの時期でヒーターとは・・・・・・寒さに弱い私には戦慄ものです。


>>  ―――ソイツらが何だろうが関係ェねぇさ
>>
>>
>>  ―――私たちは”門番”たる役目を果たすだけ
>
>さっそくご登場するのは門番の方々。会話で見た感じでは男性人格と
>女性人格のコンビなのですね。

男性人格と女性人格の”門番”が数人います。

>>目の前に広がるは、砂に埋もれた遺跡の群れ。
>>これまでに見たことも無い形・様式の遺跡群にリナたちは目を奪われる。
>
>特に歴史や文明の研究をしていなくても、「これ絶対違う」と思えるような代物なのですね。

風格というか雰囲気がまるっきり違うでしょうからね

>>「見つけたぜ」
>>ミカズチがクイッと親指で示す方向に、砂に埋もれかけた石造りの扉が見えた。
>
>本拠地は地下。一体何がそこにいるのやら……(汗)

砂に埋もれて地下に潜ってしまった部分。そこが今回の舞台のメインです。

>>「ならば、ボルボックを向かわせましょうかの」
>>「ご自由に。ただし、ここの全てが我らに害を為さないとは限りませんので、ご注意を」
>
>そしてリナ達の到着・潜入に気づくエズダゴルさん。ただ者ではないですね。
>でも、さすがにこの遺跡について、完璧に知り尽くしているわけでもないのですね。
>……もっとも、よく知っていても油断出来ないのが、クトゥルー神話の愉快な仲間達だけど(^_^;)

知り尽くしてないのもあるでしょうが、本能だけで敵・味方の区別がつかない奴も多数ごろごろしていますからね。

>>あとは乱戦だった。
>>しかし数は多いがこれまででてきたものとさして力は変わりないため、そう苦戦することも無かった。
>
>まずは物量作戦での侵入者対策、というところでしょうか。
>これで始末出来ればよし。できなくても相手の力を殺ぐのと、力量を見るのが
>目的のような感じですね。

この都市の住人というか、生息しているものが獲物が来たので襲い掛かっています。
まあ、エズダゴル側から見ればこれで始末できたらそれに越したことはないと思っているでしょう。

>>さらに崩壊は大きくなり、気が付けばアメリア、ゼルガディス、ラ・モルテ、チャンドラプトラの4人の姿が見えなくなった。
>
>……勝つとこうなる……のですね(汗)
>思いっきり分断されてしまったリナ・ガウリイ組と、アメリア・ゼルガディス組。
>ナイの方がきっちり巻き込まれているのは……わざとなんでしょうねぇ……多分……(^_^;)

これは、後から出てくるタクラマカンの仕業です。
チャンドラプトラが巻き込まれたのは、勿論ワザとです。

>>「どうにもあの野郎、得体が知れねえ。胡散臭ぇ臭いがプンプンしやがる。言い方は悪いが、疑わしい奴ぁなるだけお嬢様の側にゃ置いておきたくねぇ」
>>「お姫様が親しくしておられたようなので、表立って口にはしませんでしたが」
>>ミカズチ、シキブがそう口にした。
>
>気づかないはずはないというべきか、やはりゴーメンガースト組もナイの方の
>怪しさ加減には気づいていましたか。
>特に危害を加える気はなさそうとはいえ、確かに守る側としては、そんな相手が
>護衛対象の側にいて欲しくないですね。

ミカズチたちもリナたち以上に得体の知れなさを感じ取っています。
不確定要素は側には置いておきたくないと思ってます。

>>「無駄だ無駄だ。この流砂自体がいわば俺自身、俺の世界だ。ひとつ教えといてやるぜ。”タクラマカン”ってなぁな、俺達の世界の言葉で”入ったら出られない”って意味なのサ」
>>はーーはっはっはっはとタクラマカンの高笑いが広間に響き渡った。
>
>露払いの後に真打ち登場。
>門番のタクラマカンさん。彼自身が武器であり、魔族の結界のようなものなのですね。
>流砂の中ではまともに立っていられない上に、呪文を唱えるのも難しい……。
>通常の物理攻撃が効かない相手、厄介ですね。

この”流砂流し”は、いわば彼に呑みこまれている状態ですね。
半端なことでは抜け出せません。

>>「ここは一体・・・・?それにリナさんたちは・・・・?」
>>「お嬢様たちはあの崩落に巻き込まれなかったようです。ただあの男――チャンドラプトラも我々と同じく巻き込まれたはずですが、別のところへ飛ばされたのか姿を見かけません」
>
>まだ門前(?)だけに、ナイの方は自分が表に出る気がないのでしょうけれど、
>どこに行ったのでしょう……。ラ・モルテさんはミカヅチさんやシキブさんと同じく、
>口には出さないけれど「これ幸い」と思っているのでしょうけれど、同時に、
>単独行動させるのも不安でしょうね。

側にいないのはまあ幸いとして、まったく居場所と行動が掴めないのも困る――といった感じです。

>>「私はサルガッソー、ココの”門番”のひとり。ようこそ私の世界へ―――」
>>青白い唇が笑みの形に歪む。
>>「―――そして、地獄へ」
>>その瞬間、サルガッソーの足元の水面からいくつもの黒い藻が大蛇のように3人に襲い掛かった。
>
>そしてアメリア・ゼルガディス組はもう一人の門番・サルガッソーさんとご対面。
>タクラマカンさんは砂。サルガッソーさんは水。違うように見えて
>「特定の形を持たない」という点では共通するコンビなのですね。
>こちらもそれだけに大変そうな相手です。どう戦うのでしょうか。

この”門番”たちは、後で出てきますがそれぞれ関連あるものを核に造りだされたものです。
まあ、能力がシンプルなものほど強いということもありますからね。

>>続きでした。
>>しばらくは”門番”との戦いになります。
>>彼らの名前の元ネタは言わずもがなでしょう。
>>ちなみに『タクラマカン』は本当に現地の言葉でそういう意味です。
>>それではまた次回。
>
>門番コンビ、本当に面倒な相手ですね。サルガッソーという単語を見た瞬間、
>頭の中に「銀河歴史がまた1ページ」な小説が浮かんでしまいました。
>「確か〃サルガッソ・スペース〃って宇宙空域がでてきたなあ」と。
>そちらの名もそこからついたと分かっているのですがつい……(汗)
>タクラマカン砂漠……昔は本当に砂漠越えって命がけだったのでしょうからねぇ……。
>感覚としてはスレイヤーズの世界に置ける「滅びの砂漠」みたいなものだったのでしょうね。

砂漠は生物が住むのに最も困難な場所のひとつですからね。
現代でもそう簡単には越えられませんからね。空を飛ぶならまだしも。

>分断され、それぞれの場で門番の相手をすることになるリナ達。
>そして……ナイの方はどこへ行ったのでしょうか。
>続きを楽しみにお待ちいたします。
>それでは、今日はこの辺で失礼します。

これからしばらくはパーティーが分かれた状態になります。
あとでまた合流しますが。
そして暗黒の御方ですが・・・・・・行方不明と見せかけて色々と裏で動くでしょう。
それでは、どうもありがとぷございました。

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31465闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 3棒太郎 2005/5/26 11:33:23
記事番号31403へのコメント

こんにちは、棒太郎です。
休みを挟んでも10連勤が二回続くとキツイもんです。
ようやっと休めます。
外はいい天気だけど、一日中グデ〜〜ッとしてます。
それでは、続きをどうぞ。


************************************


 『闇黒の断章』 〜第4章〜

  「無名都市」 3



水底から飛び出した幾つもの黒い藻が、大蛇のようにゼルガディスたちへと襲い掛かる。
「むっ!」
アメリアを抱え、ゼルガディスとラ・モルテは横の、水面に顔を出した遺跡の一部へ飛び移る。
ガンッと鈍い音がし、先ほどまであった足場は藻に絡みつかれ、砕かれた。
「ほほほ、それに捕まれば二度とは抜け出せないわ。この水底で永遠にたゆたうといいわ」
サルガッソーの笑い声が響く。
だが、
「それはどうかな?」
「!?」
盾のように前にかざしたラ・モルテの柩に、藻の突進は弾き飛ばされた。
「なにっ!?」
「ふ、この程度のやわな攻撃ではこの『ゴルゴダ』を砕くことはできんぞ」
そう言うや、柩――ゴルゴダを大きく振り回し、サルガッソー目掛けて振り下ろした。
「くっ!?」
柩が脳天にぶつかる寸前に、サルガッソーは水の中へ入っていった。
「逃げたのか?」
「いえ、まだ気配はあります」
ラ・モルテの言葉にゼルガディスも油断無く剣を構える。
(だが、おかしい。こちらの出を窺っているが、必殺の気配が薄い)
ラ・モルテがなにやら訝しんだその時、
ドォンと水柱があがり、その中からサルガッソーと蛇の如き藻が襲い掛かった。
「愚かな、”聖櫃――――っ!?」
突進してくるサルガッソーに、必殺の一撃を撃とうとした瞬間、別の方向から凄まじい水の衝撃が襲いかかった。
「ぐあっ!?」
「きゃあっ!?」
もろにそれを受け、3人とも水面へ放り出される。
「ふふふ・・・・・」
「うふふ・・・・・」
見ると、サルガッソーとは別に、もう一人似たような女性が水面に立っていた。
「不覚・・・・・もう一匹潜んでいたか・・・・」
「ふふふ、私はバミューダ。私たちはふたりでひとつ」
「うふふ、私たちが地獄へ送ってあげるわ」
そう言うと、それぞれを中心に凄まじい勢いで水が渦巻き始めた。
「これはっ!?」
ふたつの大渦が3人を呑みこみ砕かんと咆哮をあげる。
「ほほほほほほ!これが死の大渦”モスケンストロム”!」
「あははははは!これから逃れることは不可能!砕け散るがいいわ!」
二人の哄笑が、大渦の水面に響き渡った。



「はーーはっはっは!そろそろトドメといくか!」
ニヤリと笑みを浮かべて、タクラマカンは流砂に呑まれるリナたちを見下ろした。
「く、一瞬でいいから、呪文を唱える隙ができたら――――」
リナが唇を噛むが、流砂の勢いは留まることを知らない。
「ちぃっ!舐めた真似しやがって!!」
ブハッと砂の中から顔を出したミカズチが怒鳴った。
「調子こいてんじゃねぇーぞ!ゴルァッ!!」
その瞬間、凄まじい閃光と轟音が響き渡った。
「!?なんだァ!?」
その中心にはなにか甲冑めいたものを身に纏ったミカズチの姿があった。
しかし異様なのはその身を包むそれが、何やら黒雲のような感じであった。
バチ、バチィとところどころ火花を鳴らしている。
と、ミカズチが片手を掲げるや、凄まじい豪雷が周りを吹き飛ばした。
「あ、あれは――――?」
「ミカズチの武具、『雷雲甲冑』です」
驚きの目を向けるリナに、シキブがそう説明した。
「ちっ!?てめェ!てめェから血祭りだ」
「ぬかせ、ボケナスが!てめえの”砂”か俺の”雷”かどっちが上か勝負だ」!!」
その途端、ミカズチに凄まじい力が集まる。
「お嬢様、ガウリイ様、私の後ろへ。とばっちりを食ってはいけませんわ」
シキブが二人を背後へ庇う。
「死にやがれっ!”流砂崩し”!!」
砂の牙がミカズチに襲い掛かる。だが―――――
「なめんなよ!俺の雷は底なしだぜ!」
ミカズチが両手を突き出す。
「”ユピテルサンダー”ァァァァァッ!!!!」
カッと太陽のような閃光が閃き、先ほどとは比べ物にならないほどの豪雷が轟いた。
「なにぃぃぃぃぃっ!!??」
豪雷は襲い来る砂を吹き飛ばし、タクラマカンに襲い掛かった。
咄嗟に砂の防壁を張り、それを防ぐ。しかしそのとき、
「お嬢様!今だ!!」
「!?」
その防壁すら切り裂き、魔力が襲い掛かった。
「ラグナブレードッ!!」
虚無の刃はタクラマカンの身を半ばまで切り裂いた。
「な、なんだとぉ!?虚無の力だとっ!?」
タクラマカンの顔に驚きと困惑と狼狽の色が同時に浮かんだ。
「こ、小娘!てめェ、一体―――――!?」
「てめえが知る必要はねえよ」
その言葉とともに、雷が叩き込まれた。




「うふふふ、案外あっけなかったわね」
先ほどの大渦が嘘のように、ベタ凪に静まり返った水面にバミューダの声が響いた。
水面には3人の姿は無く、ただラ・モルテの柩、ゴルゴダだけが浮いていた。
「タクラマカンのほうも始末がついたころでしょうし。もう少し楽しませてくれるかと思ったけど――――」
所詮こんなものかしら――――サルガッソーが笑った。
だが、

 『そう期待に添えないものでもないぞ』

「なっ!?」
「ばかな!?」
辺りを見回したその時、サルガッソーの胸から刃が生えた。
「アメリアッ!」
「はい!ゼルガディスさん!エルメキア・ランス!!」
間髪いれずアメリアの魔法が炸裂した。
「ば、馬鹿な・・・・・あの”モスケンストロム”から逃れられるはずが・・・・・」
「言ったはずだ。その程度の攻撃でこのゴルゴダを砕くことはできん、と」
柩の蓋が開き、ヌゥッとラ・モルテが姿を現した。
「ぐ・・・・そ、その中で”モスケンストロム”をやり過ごしたというの・・・・」
「なかなかの力だったが惜しかったな。まあ、我々の方が役者は上だった、ということだ」
そう言うと、革ベルトを振るい、柩を振上げた。
「我がゴルゴダの力の贄となるがいい!”鋼鉄の処女”!」
そのままサルガッソーへと向かい、彼女を吸い込むようにその中へと閉じた。
断末魔のような叫びがその中から聞こえたような気がした。
「”聖櫃”!!」
返す刀で、超エネルギーの奔流がバミューダに襲い掛かる。
しかし、すんでのところでバミューダの姿は掻き消えた。
「逃げられたか・・・・・・」
そう言うと柩の中から何かを取り出した。
「それは・・・・・?」
「恐らく・・・・これが奴らの正体でしょうな」
その手には一冊の古びた本が握られていた。
その表紙には古い文字で『Unter−Zee Kulten』――――――『深海祭祀書』と書かれていた。



***********************************

続きでした。
前回に続き、バトルメインでお送りしました。
そろそろエズダゴル側の魔道士とも闘わせなけれなりませんな。
まずは、ガウリイとボルボックの剣士対決を予定しています。
しかしそうなると、また長くなりますな・・・・・・
さて、今回出てきた魔道書の元ネタを

 ・『深海祭祀書』
   ドイツで書かれた海の魔物に関する魔道書

それではまた次回。

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31467Re:闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 3エモーション E-mail 2005/5/28 00:22:01
記事番号31465へのコメント

棒太郎様、こんばんは。
今日は夕方から、雷が激しく鳴り響く(ついでにどっかに落雷したと思われる)日でした。
黄金犬鷲と浪速の猛虎の交流戦が、中止になるのも無理ないです。
威力が弱まったとはいえ、8時くらいまで鳴ってましたし。

10連勤が二回ですか……。
「シフト表の前で、適度な休みをくれと叫ぶ」ですね。それは(^_^;)

さて、二手に分かれたリナ達の戦い。さすがに相手は中級魔族並と言う感じでしょうか。
それだけに、援軍のゴーメンガースト組が、頼もしい存在になっていると思いました。


>盾のように前にかざしたラ・モルテの柩に、藻の突進は弾き飛ばされた。
>「なにっ!?」
>「ふ、この程度のやわな攻撃ではこの『ゴルゴダ』を砕くことはできんぞ」
>そう言うや、柩――ゴルゴダを大きく振り回し、サルガッソー目掛けて振り下ろした。

ラ・モルテさんの柩は『ゴルゴダ』(何故か「ゴルゴだ」と変換されて脱力しました(笑))
というのが正式名称なのですか? 「聖櫃」といい、キリスト教関連っぽい方面で、
意味ありげな名称なのですね。

>「ふふふ・・・・・」
>「うふふ・・・・・」
>見ると、サルガッソーとは別に、もう一人似たような女性が水面に立っていた。
>「不覚・・・・・もう一匹潜んでいたか・・・・」
>「ふふふ、私はバミューダ。私たちはふたりでひとつ」
>「うふふ、私たちが地獄へ送ってあげるわ」
>そう言うと、それぞれを中心に凄まじい勢いで水が渦巻き始めた。

こちらは二人いたのですか……。(それとも分裂?)おまけに名前はバミューダ……。
サルガッソーとバミューダ、そろっていやんな名前ですね(汗)
いやんな双子(?)の攻撃に、ピンチのアメリア・ゼルガディス組。
どうなってしまうのか。続きはCMの後! というところでリナ・ガウリイ組へ、ですね♪

>「はーーはっはっは!そろそろトドメといくか!」
>ニヤリと笑みを浮かべて、タクラマカンは流砂に呑まれるリナたちを見下ろした。
>「く、一瞬でいいから、呪文を唱える隙ができたら――――」
>リナが唇を噛むが、流砂の勢いは留まることを知らない。

呪文が唱えられない、という状況はリナにとっては悔しいでしょうね。
何せ、ここはタクラマカンが造りだした亜空間。どうにかできる呪文を持っているだけに、
使う隙がないのは、悔しさ倍増でしょうから。

>その中心にはなにか甲冑めいたものを身に纏ったミカズチの姿があった。
>しかし異様なのはその身を包むそれが、何やら黒雲のような感じであった。
>バチ、バチィとところどころ火花を鳴らしている。
>と、ミカズチが片手を掲げるや、凄まじい豪雷が周りを吹き飛ばした。
>「あ、あれは――――?」
>「ミカズチの武具、『雷雲甲冑』です」
>驚きの目を向けるリナに、シキブがそう説明した。

……いつの間に着たのだろう? と思った瞬間、頭に「ミカズチは『雷雲甲冑』の装着を
0.0001秒間で完了する。ではそのプロセスをもう一度見てみよう」という
さすがにうろ覚えな、某特撮のナレーションが駆けめぐっていきました。

>「ぬかせ、ボケナスが!てめえの”砂”か俺の”雷”かどっちが上か勝負だ」!!」
>その途端、ミカズチに凄まじい力が集まる。
>「お嬢様、ガウリイ様、私の後ろへ。とばっちりを食ってはいけませんわ」
>シキブが二人を背後へ庇う。

戦闘モードに突入したミカズチさんと、しっかりフォローしているシキブさん。
連携がしっかりできているのですね。

>豪雷は襲い来る砂を吹き飛ばし、タクラマカンに襲い掛かった。
>咄嗟に砂の防壁を張り、それを防ぐ。しかしそのとき、
>「お嬢様!今だ!!」
>「!?」
>その防壁すら切り裂き、魔力が襲い掛かった。
>「ラグナブレードッ!!」
>虚無の刃はタクラマカンの身を半ばまで切り裂いた。
>「な、なんだとぉ!?虚無の力だとっ!?」
>タクラマカンの顔に驚きと困惑と狼狽の色が同時に浮かんだ。
>「こ、小娘!てめェ、一体―――――!?」
>「てめえが知る必要はねえよ」
>その言葉とともに、雷が叩き込まれた。

いかにも周囲との連携もなしに戦闘していたように見えて、リナが呪文を唱える時間を
稼いでもいたミカズチさん。さすがですね。

>「ば、馬鹿な・・・・・あの”モスケンストロム”から逃れられるはずが・・・・・」
>「言ったはずだ。その程度の攻撃でこのゴルゴダを砕くことはできん、と」
>柩の蓋が開き、ヌゥッとラ・モルテが姿を現した。
>「ぐ・・・・そ、その中で”モスケンストロム”をやり過ごしたというの・・・・」

頑丈な船(?)で大洪水をやりすごして助かる……。「ノアの方舟」ですね。
柩と思うとちょっといやんですが、色々と使えるのですね。
でも、“鋼鉄の処女”って……(滝汗)
本当に、色々と使っているのですね。

>返す刀で、超エネルギーの奔流がバミューダに襲い掛かる。
>しかし、すんでのところでバミューダの姿は掻き消えた。
>「逃げられたか・・・・・・」
>そう言うと柩の中から何かを取り出した。
>「それは・・・・・?」
>「恐らく・・・・これが奴らの正体でしょうな」
>その手には一冊の古びた本が握られていた。
>その表紙には古い文字で『Unter−Zee Kulten』――――――『深海祭祀書』と書かれていた。

逃げられたとはいえ、アメリアとゼルにダメージを与えられ、サルガッソーさんが
倒されたことで、おそらく力は半減、もしくは半分以下になったと思われるバミューダさん。
今後の登場があるのでしょうか。
そしてその正体は例の曰く付きな本シリーズ(汗)
本拠地にいるのですから当然なのでしょうけれど、この先どんな代物が出てくるのでしょう。

>続きでした。
>前回に続き、バトルメインでお送りしました。
>そろそろエズダゴル側の魔道士とも闘わせなけれなりませんな。
>まずは、ガウリイとボルボックの剣士対決を予定しています。
>しかしそうなると、また長くなりますな・・・・・・
>さて、今回出てきた魔道書の元ネタを
>
> ・『深海祭祀書』
>   ドイツで書かれた海の魔物に関する魔道書
>
>それではまた次回。

二手に分かれたリナ達、それぞれの戦い。楽しませていただきました♪
そろそろエズダゴルさん側もご登場ですか。剣士対決……楽しみです。
それでは、今日はこの辺で失礼します。
続きを楽しみにお待ちしています。

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31470なんとかピンチは切り抜けました棒太郎 2005/5/28 23:36:34
記事番号31467へのコメント

>棒太郎様、こんばんは。
>今日は夕方から、雷が激しく鳴り響く(ついでにどっかに落雷したと思われる)日でした。
>黄金犬鷲と浪速の猛虎の交流戦が、中止になるのも無理ないです。
>威力が弱まったとはいえ、8時くらいまで鳴ってましたし。
>
>10連勤が二回ですか……。
>「シフト表の前で、適度な休みをくれと叫ぶ」ですね。それは(^_^;)
>
>さて、二手に分かれたリナ達の戦い。さすがに相手は中級魔族並と言う感じでしょうか。
>それだけに、援軍のゴーメンガースト組が、頼もしい存在になっていると思いました。

こんばんは、エモーションさん。
こちらはホントにエエ天気だったので、驚きです。
仕事は、まあようやく落ち着きましたが・・・・・・
しかし、たまったもんじゃないです。


>>「ふ、この程度のやわな攻撃ではこの『ゴルゴダ』を砕くことはできんぞ」
>>そう言うや、柩――ゴルゴダを大きく振り回し、サルガッソー目掛けて振り下ろした。
>
>ラ・モルテさんの柩は『ゴルゴダ』(何故か「ゴルゴだ」と変換されて脱力しました(笑))
>というのが正式名称なのですか? 「聖櫃」といい、キリスト教関連っぽい方面で、
>意味ありげな名称なのですね。

最初は”門番”側のキャラの名前で考えていたのですが、語感がカッコイイかなと思い、彼の柩の名前になりました。

>>「ふふふ、私はバミューダ。私たちはふたりでひとつ」
>>「うふふ、私たちが地獄へ送ってあげるわ」
>>そう言うと、それぞれを中心に凄まじい勢いで水が渦巻き始めた。
>
>こちらは二人いたのですか……。(それとも分裂?)おまけに名前はバミューダ……。
>サルガッソーとバミューダ、そろっていやんな名前ですね(汗)
>いやんな双子(?)の攻撃に、ピンチのアメリア・ゼルガディス組。
>どうなってしまうのか。続きはCMの後! というところでリナ・ガウリイ組へ、ですね♪

後でサルガッソーの正体が出てきますが、バミューダも似たような”書”です。

>>「く、一瞬でいいから、呪文を唱える隙ができたら――――」
>>リナが唇を噛むが、流砂の勢いは留まることを知らない。
>
>呪文が唱えられない、という状況はリナにとっては悔しいでしょうね。
>何せ、ここはタクラマカンが造りだした亜空間。どうにかできる呪文を持っているだけに、
>使う隙がないのは、悔しさ倍増でしょうから。

自分の力がなかなか発揮できない状況というのは歯がゆいですからね。
焦れば焦るほど、相手の思う壺ですし。

>>「あ、あれは――――?」
>>「ミカズチの武具、『雷雲甲冑』です」
>>驚きの目を向けるリナに、シキブがそう説明した。
>
>……いつの間に着たのだろう? と思った瞬間、頭に「ミカズチは『雷雲甲冑』の装着を
>0.0001秒間で完了する。ではそのプロセスをもう一度見てみよう」という
>さすがにうろ覚えな、某特撮のナレーションが駆けめぐっていきました。

まあ、装着は似たようなものですね。
瞬間的に装着してしまうわけですから。

>>「お嬢様、ガウリイ様、私の後ろへ。とばっちりを食ってはいけませんわ」
>>シキブが二人を背後へ庇う。
>
>戦闘モードに突入したミカズチさんと、しっかりフォローしているシキブさん。
>連携がしっかりできているのですね。

なんだかんだ言ってもコンビネーションはきちんと取れてます。

>>豪雷は襲い来る砂を吹き飛ばし、タクラマカンに襲い掛かった。
>>咄嗟に砂の防壁を張り、それを防ぐ。しかしそのとき、
>>「お嬢様!今だ!!」
>
>いかにも周囲との連携もなしに戦闘していたように見えて、リナが呪文を唱える時間を
>稼いでもいたミカズチさん。さすがですね。

伊達にタイタスの推薦は受けてませんから。
クセが強そうですが、きちんと状況は把握してます。

>>「ば、馬鹿な・・・・・あの”モスケンストロム”から逃れられるはずが・・・・・」
>>「言ったはずだ。その程度の攻撃でこのゴルゴダを砕くことはできん、と」
>>柩の蓋が開き、ヌゥッとラ・モルテが姿を現した。
>>「ぐ・・・・そ、その中で”モスケンストロム”をやり過ごしたというの・・・・」
>
>頑丈な船(?)で大洪水をやりすごして助かる……。「ノアの方舟」ですね。
>柩と思うとちょっといやんですが、色々と使えるのですね。
>でも、“鋼鉄の処女”って……(滝汗)
>本当に、色々と使っているのですね。

ジゴマの櫃みたいなもんです。
人が3人スッポリは入れる居住性を装備しています。

>>「恐らく・・・・これが奴らの正体でしょうな」
>>その手には一冊の古びた本が握られていた。
>>その表紙には古い文字で『Unter−Zee Kulten』――――――『深海祭祀書』と書かれていた。
>
>逃げられたとはいえ、アメリアとゼルにダメージを与えられ、サルガッソーさんが
>倒されたことで、おそらく力は半減、もしくは半分以下になったと思われるバミューダさん。
>今後の登場があるのでしょうか。
>そしてその正体は例の曰く付きな本シリーズ(汗)
>本拠地にいるのですから当然なのでしょうけれど、この先どんな代物が出てくるのでしょう。

斃されてはいないので、今後の登場はあります。
何の”書”が正体なのかも明かさないといけませんし。
あと何冊かでてくる予定です。

>>続きでした。
>>前回に続き、バトルメインでお送りしました。
>>そろそろエズダゴル側の魔道士とも闘わせなけれなりませんな。
>>まずは、ガウリイとボルボックの剣士対決を予定しています。
>>しかしそうなると、また長くなりますな・・・・・・
>>さて、今回出てきた魔道書の元ネタを
>>
>> ・『深海祭祀書』
>>   ドイツで書かれた海の魔物に関する魔道書
>>
>>それではまた次回。
>
>二手に分かれたリナ達、それぞれの戦い。楽しませていただきました♪
>そろそろエズダゴルさん側もご登場ですか。剣士対決……楽しみです。
>それでは、今日はこの辺で失礼します。
>続きを楽しみにお待ちしています。

そろそろそっちの戦いも進めないといけませんし。
ボルボックも名前だけでなく行動させてやらないと。
それでは、どうもありがとうございます。

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31478闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 4棒太郎 2005/5/29 22:42:55
記事番号31403へのコメント

こんばんは、棒太郎です。
2,3日前に腰をいわしてしまってエライ目にあってます。
大分落ち着いてますが、まだ力を入れるとキますね。
それでは続きをどうぞ。


************************************

 『闇黒の断章』 〜第4章〜

  「無名都市」 4



 「おやおや、のっけからエライのとあたってるやな」

どこかから黒子の影が囁いた。
「こいつぁ、ちょいと早めにネタ振りしといたほうがよさそうだな」
カラカラと愉しそうな声が響く。
キリ、キリリと糸の引き絞る音もそれに重なる。
「さぁて、舞台はこれからさね」




流砂の止んだ広間。
先ほどまでとは打って変わって、砂は静かに通路に散らばっている。
体中にまみれた砂を払いながら、リナたちは這い出してきた。
「はぁ、ヒドイ目にあった。ミカズチさん、アイツは?」
ペッペッ、と口の中の砂を吐き出しながら、リナはミカズチに問い掛けた。
「すんでのところで逃げやがりました」
チッと舌打ちしながら、『雷雲甲冑』を解く。
「それにしても凄いわね、その鎧。どこでもすぐにつけられるわけ?」
「そうです、お嬢様。コイツァ、俺の意思でいつでもどこでも装着できる仕組みになってるんで。他の世界じゃ”蒸着”とか”赤着”とか言ったりしますがね」
「へぇ〜〜〜〜〜〜」
感心しきりと声を上げるリナだったが、なにやら瞳にキラキラとした光が宿っている。
「・・・・・・・・・・・あげませんよ」
「ええ!・・・・・いやぁね、ミカズチさん。何言ってんのよ。オホホホホ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっとだけいい?」
「そいつぁダメだ」
「ちぇ〜〜〜、ケチ」
「ケチで結構」
御宝鑑定モードに入ったリナに、ミカズチはジト目を向ける。
そんなやりとりをガウリイとシキブはのほほんと見ていた。
「さっきの奴もしばらくは来ないかな」
「そうですね。お嬢様のあの呪文を受けて、警戒するでしょうし」




「ほう、”門番”を退けたのか」
何かを感じ取り、エズダゴルが感心したような声を上げた。
「そうなるとこちらも急がねばならんな。残る書はあと一冊。こいつがなかなか厄介だな」
ランプの灯りで何かを照らし出す。
「なかなか捻くれた封印だ。なにをどうすればこうなるのやら・・・・・・・・・・・」
ブツクサと呟く先には、なにやら小さな祭壇らしきものが見えた。
「どうやらふたつに分断されたようだが、ひとつは離れているな。もうひとつはあの黒騎士の力を見せてもらうとするか」





遺跡内のいずこかの空間。
そこに突如、砂の風が吹き荒れた。
風は渦を巻き、その中心から一人の男―――タクラマカンが姿を現した。
「くっ、あの小娘・・・・虚無の力を操るのか・・・・・・・」
顔を歪め、憎々しげな色を浮かべている。
「あのヤロウといい・・・・・どうやらタダモンじゃねぇみてーだな」
そう呟く彼の前に、スゥッと何かが立っている気配がした。
「ん?」
見るとそこには、異国の衣装を着た褐色の肌の男がいた。
チャンドラプトラであった。
その顔には亀裂のような笑みが走っている。
知らずタクラマカンの身にゾクリとしたものが走った。
「てめぇ、確か奴らと一緒にいたヤロウだな」
肯定を示すようにチャンドラプトラの唇の端が吊り上った。
「サルガッソーたちの所へ落としたはずだが・・・・・・なら、ここで消去してやるぜ!!」
言うや、砂の激流が襲い掛かった。
タクラマカンの”流砂流し”。捕まれば逃れるのは困難、しかし―――――
「ククク、クカカカカカカカカカ―――――!」
流砂の中からチャンドラプトラの笑い声が響く。
「なっ!?」
その瞬間、砂が弾け飛んだ。いや、砂の中から闇が膨れ上がった。
それは瘴気の風を孕んだ邪悪なものであった。
さしものタクラマカンも目を見開き、呆然とソレを見つめていた。
「ば、ばかな・・・・・・・て、てめぇ一体・・・・・・・・」
「クカカカカ――――――、貴方もあちら側と関係があるものなら、刻まれたその中にありませんか?”私”のことが―――――」
その言葉を聞き、数瞬黙り込んだタクラマカンだったが、見る見るうちにその顔に恐怖と絶望の色が走った。
「ま、ままままままさか――――――い、忌まわしき”暗黒のファラオ”・・・・・砂漠の王、ナイアルラ―――――――」
その言葉を待たず闇がタクラマカンを呑み込んだ。
闇の奥から断末魔の叫びが聞こえ、それも闇に呑み込まれた。
闇が消え、代わりにチャンドラプトラの姿がそこにあった。
その手には一冊の”書”があった。
「ほう、『エメラルド・タブレット』・・・・・・・・なるほど、こういったものを核としているのか」
そう言うと、彼の手の中で『エメラルド・タブレット』は細かな塵となり、吹き飛んでいった。
「さて、これからどう出るのか、しばし見物させて貰いましょうか」
クカカカカカ――――と笑い声を残し、彼の姿はどこにもなくなった。





果てなく続く石の回廊。
行けども行けども似たような景色が続き、頭の方も混乱してきそうであった。
迷路、という点で、ゼルガディスあたりはあのゴーメンガーストの城を思い浮べるかもしれない。
ミカズチ・シキブを先頭に歩いていたリナたち一向だが、突如巨大な殺気が押し迫ってきた。
回廊の奥から二匹の怪物が、リナたち目掛け迫って来た。
一匹は全身が白い鱗に覆われ、頭部に3つに割れた単眼を持つ怪物。
もう一匹はのたくる蛇のような腕と牙を持つ黒い怪物であった。
「ケッ、第2弾のおでましかよ!」
言うや、ミカズチの身には『雷雲甲冑』が装着されていた。
シキブも前方を見据えている。
「ミカズチさん!シキブさん!」
「お嬢様!こいつらぁ、俺達にまかせな!」
と言ったとき、
リナの後ろでギィンと刃を打ち付ける音が響き、火花が散った。
「!?」
振り返ると、剣を抜いて構えるガウリイと、その対面にもう一人黒い重装の鎧を身に着けた男がいた。
ガウリイと同じ金の長髪がゆれている。
男の腕前はその隙のない構えから察せられた。
「本気ではなかったが・・・・・・・・・・不意打ちの非礼は詫びよう・・・・・・・」
黒騎士は静かにそう言った。
「そいつはご丁寧に」
ガウリイはおどけてような声でそう言ったが、構えは崩さなかった。
「・・・・・・・君のその剣・・・・・・魔力剣か・・・・・どうやら、切れ味に特化したもののようだな」
「・・・・・・・・・・・・・・」
ガウリイの油断のない構えの理由をリナも理解した。
先ほどの一撃を受けた剣、ガウリイは相手の剣を斬るつもりで受けたのだ。
確かに力を抑えているとはいえ、ガウリイの腕前が加わった斬妖剣の一撃を受けても、相手の剣は何の変化も見られなかった。
(アッチも相当な代物ってことね・・・・・・)
「・・・・・ここであったが、一期の縁。尊名をお聞かせ願いたい・・・・」
黒騎士の敵らしからぬ騎士道的な態度に眉をしかめるリナだが、
「ガウリイ=ガブリエフ、だ。お前さんは?」
「私の名はボルボック・・・・・・・」
かつて、黒笠の剣士リュウゼンと対峙した時のように、ガウリイとボルボックの間の空気は凍りつき、迂闊に手出しができなくなった。
後ろでは、ミカズチたちの派手暴れる音が聞こえてくる。
リナはう〜〜〜〜と唸った。
(ガウリイは自分たちの世界に入っちゃうし、あたしゃ、どうすりゃいいのよ!)
なんか手持ち無沙汰を感じるリナであった。





「早いところリナたちを見つけないといけないが・・・・・・しかし、思った以上に広いな、ここは・・・・・・」
回廊を用心深く歩きながらゼルガディスがぼやいた。
そもそもサルガッソーたちのいたところが遺跡のどの位置にあるのかがわからない。
それにこの迷宮のごとき遺跡。
あのゴーメンガースト城を思い出して、ゼルガディスはひとつ息を吐いた。
まだマシなのはあの時と違い、傍にいるのがあの黒子ではなくアメリアと、頼もしい戦力であるラ・モルテだということであろう。
神経が余計な疲労を強いられないで済む。
アメリアにもたまに強いられたりするが、あのクセ者の黒子に比べたら数百倍マシであった。
いくつかの扉を開け、奥へと進んでいく。
やがて――――
「わぁ・・・・・・」
「これは・・・・・」
アメリアが感嘆の声を上げた。
そこは部屋一面―――床から天井まで極彩色の壁画で彩られていた。
この遺跡のものとは思えない見事なものであった。
「おや・・・・・いらっしゃい」
部屋の奥から声がし、ひとりの男の姿が見えた。
ゼルガディスとラ・モルテが構える。
その男から感じるオーラは、あのサルガッソーやバミューダと似たものだった。
だが男は、
「はは、よしてくださいな・・・・・・確かに私も”門番”のひとりですが、他の者達のようにケンカが専門じゃないのでね・・・・・」
そう言って、敵意を示さないというジェスチャーだろうか、両手を軽く上に上げた。
「なら貴様の役目は何だというのだ?」
警戒を崩さずラ・モルテが訊ねた。
「私はベゼクリク・・・・・・私はここの情報管理を司っているものですよ」
「情報管理?」
「そう・・・・・・いうなれば、メインコンピューターの一部、みたいなもんですかね」
「??」
聞き慣れない単語に、アメリアとゼルガディスは首をかしげる。
「ならば、貴様はこの遺跡の機構や内部構造を把握しているというわけか」
ふたりを置いてラ・モルテがそう訊いた。
「ええ・・・まあ」
ニッと笑みを浮かべるベゼクリク。
「何が起ころうとしているのか、何をしようとしているのか・・・・・・・・一応は把握していますけどね」



***********************************

続きでした。
”門番”との戦いはひとまず終了。
次からはエズダゴル側との戦いになります。
それではまた次回。

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31484Re:闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 4エモーション E-mail 2005/5/31 22:45:06
記事番号31478へのコメント

棒太郎様、こんばんは。

>2,3日前に腰をいわしてしまってエライ目にあってます。
>大分落ち着いてますが、まだ力を入れるとキますね。

腰ですか……。何気に日常的な動きの要みたいな部分だけに、キツイですね。
無理をせずに労ってくださいませ。


>「こいつぁ、ちょいと早めにネタ振りしといたほうがよさそうだな」
>カラカラと愉しそうな声が響く。
>キリ、キリリと糸の引き絞る音もそれに重なる。
>「さぁて、舞台はこれからさね」

お久しぶりのジゴマさん♪
『舞台監督』として、しっかり〃観劇〃しながら、演出と進行調整していますね。
一体何をしたのでしょう?

>「それにしても凄いわね、その鎧。どこでもすぐにつけられるわけ?」
>「そうです、お嬢様。コイツァ、俺の意思でいつでもどこでも装着できる仕組みになってるんで。他の世界じゃ”蒸着”とか”赤着”とか言ったりしますがね」
>「へぇ〜〜〜〜〜〜」
>感心しきりと声を上げるリナだったが、なにやら瞳にキラキラとした光が宿っている。
>「・・・・・・・・・・・あげませんよ」

さすがリナ。こういう物は見逃しませんね(笑)
そしてしっかりリナの思惑を見抜くミカズチさん。こういう点では、
リナは分かりやすいのでしょうか。
めげずに交渉するところは、さすが商人の娘ですね。
“蒸着”と“赤着”……やはり、あれですか? あのメタリックな某宇◯刑事!!(笑)

>「そうなるとこちらも急がねばならんな。残る書はあと一冊。こいつがなかなか厄介だな」
>ランプの灯りで何かを照らし出す。
>「なかなか捻くれた封印だ。なにをどうすればこうなるのやら・・・・・・・・・・・」
>ブツクサと呟く先には、なにやら小さな祭壇らしきものが見えた。
>「どうやらふたつに分断されたようだが、ひとつは離れているな。もうひとつはあの黒騎士の力を見せてもらうとするか」

〃門番〃たち、といいますか、本を元にしている存在は、エズダゴルさんが
放っていたようなもの、なのですね。
厄介な書物を所持しまくっているだけにこれは大変かも……。
とりあえず、あと一冊だけなのが救いでしょうか。

>見るとそこには、異国の衣装を着た褐色の肌の男がいた。
>チャンドラプトラであった。
>その顔には亀裂のような笑みが走っている。
>知らずタクラマカンの身にゾクリとしたものが走った。

タクラマカンさん。彼の御方に遭遇してしまいましたか。
感じ取ったいやんな気分に従って、さっさと逃げた方が身のためでしょうに……。

>「ば、ばかな・・・・・・・て、てめぇ一体・・・・・・・・」
>「クカカカカ――――――、貴方もあちら側と関係があるものなら、刻まれたその中にありませんか?”私”のことが―――――」
>その言葉を聞き、数瞬黙り込んだタクラマカンだったが、見る見るうちにその顔に恐怖と絶望の色が走った。
>「ま、ままままままさか――――――い、忌まわしき”暗黒のファラオ”・・・・・砂漠の王、ナイアルラ―――――――」
>その言葉を待たず闇がタクラマカンを呑み込んだ。
>闇の奥から断末魔の叫びが聞こえ、それも闇に呑み込まれた。

雉も鳴かずば、撃たれまいに……。(遠い目)
相手がナイの方では、あっさり倒して貰えただけ、幸せですよね……。

>「ほう、『エメラルド・タブレット』・・・・・・・・なるほど、こういったものを核としているのか」
>そう言うと、彼の手の中で『エメラルド・タブレット』は細かな塵となり、吹き飛んでいった。
>「さて、これからどう出るのか、しばし見物させて貰いましょうか」
>クカカカカカ――――と笑い声を残し、彼の姿はどこにもなくなった。

降りかかってくるのなら、払い落としつつ、客演の大物俳優はしばらく休憩ですね。
次はどこで現れるのでしょうか。

>果てなく続く石の回廊。
>行けども行けども似たような景色が続き、頭の方も混乱してきそうであった。
>迷路、という点で、ゼルガディスあたりはあのゴーメンガーストの城を思い浮べるかもしれない。

ミカズチさんとシキブさんも、何となくゴーメンガーストを連想していたのでしょうか。

>回廊の奥から二匹の怪物が、リナたち目掛け迫って来た。
>一匹は全身が白い鱗に覆われ、頭部に3つに割れた単眼を持つ怪物。
>もう一匹はのたくる蛇のような腕と牙を持つ黒い怪物であった。

これは元から遺跡にいるものでしょうか。
さすが、再び厄介そうな物が出てきましたね。

>振り返ると、剣を抜いて構えるガウリイと、その対面にもう一人黒い重装の鎧を身に着けた男がいた。
>ガウリイと同じ金の長髪がゆれている。
>男の腕前はその隙のない構えから察せられた。
>「本気ではなかったが・・・・・・・・・・不意打ちの非礼は詫びよう・・・・・・・」
>黒騎士は静かにそう言った。

「まかせな」と言われた途端の新手。ミカズチさんとシキブさんは
気づいていたのかなと思いました。

>ガウリイの油断のない構えの理由をリナも理解した。
>先ほどの一撃を受けた剣、ガウリイは相手の剣を斬るつもりで受けたのだ。
>確かに力を抑えているとはいえ、ガウリイの腕前が加わった斬妖剣の一撃を受けても、相手の剣は何の変化も見られなかった。
>(アッチも相当な代物ってことね・・・・・・)

不意打ちをものともせず、当然のように反応し、反撃したガウリイの剣を止めた技量。
そして、斬妖剣の一撃でも刃が折れずタメを張っていられる剣。
これは……剣も持ち主も相当なものですね。

>「・・・・・ここであったが、一期の縁。尊名をお聞かせ願いたい・・・・」
>黒騎士の敵らしからぬ騎士道的な態度に眉をしかめるリナだが、
>「ガウリイ=ガブリエフ、だ。お前さんは?」
>「私の名はボルボック・・・・・・・」
>かつて、黒笠の剣士リュウゼンと対峙した時のように、ガウリイとボルボックの間の空気は凍りつき、迂闊に手出しができなくなった。
>後ろでは、ミカズチたちの派手暴れる音が聞こえてくる。
>リナはう〜〜〜〜と唸った。
>(ガウリイは自分たちの世界に入っちゃうし、あたしゃ、どうすりゃいいのよ!)
>なんか手持ち無沙汰を感じるリナであった。

ボルボックさん。この辺りのノリはリュウゼンさんに近い感じですね。
(修羅に走ってないだけで)
そして対するガウリイも、久しぶりの好敵手に出会って何気に楽しんでいるような……。
超一流レベルの剣士が対峙したのでは、こうなるのは当然というのか
仕方がないのでしょうね。
リナ、今回はギャラリーになるしかなさそうですね。

>それにこの迷宮のごとき遺跡。
>あのゴーメンガースト城を思い出して、ゼルガディスはひとつ息を吐いた。
>まだマシなのはあの時と違い、傍にいるのがあの黒子ではなくアメリアと、頼もしい戦力であるラ・モルテだということであろう。
>神経が余計な疲労を強いられないで済む。
>アメリアにもたまに強いられたりするが、あのクセ者の黒子に比べたら数百倍マシであった。

やはりゴーメンガーストを思い出しているゼルガディス。
確かに、同じ精神疲労でも根本的な質と、その相手に対する感情が違うというのは、
大きいですよね。

>アメリアが感嘆の声を上げた。
>そこは部屋一面―――床から天井まで極彩色の壁画で彩られていた。
>この遺跡のものとは思えない見事なものであった。

内装だけで、何となく他とは違う部屋、と言う感じがしますね。

>その男から感じるオーラは、あのサルガッソーやバミューダと似たものだった。
>だが男は、
>「はは、よしてくださいな・・・・・・確かに私も”門番”のひとりですが、他の者達のようにケンカが専門じゃないのでね・・・・・」
>そう言って、敵意を示さないというジェスチャーだろうか、両手を軽く上に上げた。
>「なら貴様の役目は何だというのだ?」
>警戒を崩さずラ・モルテが訊ねた。

荒事専門じゃないといっても、敵ではないとは限りませんし、〃弱い〃とは限らない。
ラ・モルテさんが警戒を崩さないのは当然ですね。

>「私はベゼクリク・・・・・・私はここの情報管理を司っているものですよ」
>「情報管理?」
>「そう・・・・・・いうなれば、メインコンピューターの一部、みたいなもんですかね」
>「??」
>聞き慣れない単語に、アメリアとゼルガディスは首をかしげる。
>「ならば、貴様はこの遺跡の機構や内部構造を把握しているというわけか」
>ふたりを置いてラ・モルテがそう訊いた。

アメリアとゼルは仕方がないですが、ラ・モルテさんは「メインコンピューター」が何かは、
分かっているのですね。さすがにゴーメンガーストの住人というところでしょうか。
情報管理をしているベゼクリクさん。
もしかしたら上手く戦わずに済み、尚かつ何かしらの情報を手に入れられるのでしょうか。

>続きでした。
>”門番”との戦いはひとまず終了。
>次からはエズダゴル側との戦いになります。
>それではまた次回。

“門番”はラストのベゼクリクさんで最後なのですね。彼との対話で
何か得られるのものがあると良いのですが……。
そしてエズダゴルさんサイド第一弾のボルボックさん。
リュウゼンさん以来のガウリイと、超一流剣士との戦い。楽しみです。
それでは続きを楽しみにしつつ、今日はこの辺で失礼します。

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31487戦いはまだまだ続く棒太郎 2005/6/2 00:17:08
記事番号31484へのコメント

>棒太郎様、こんばんは。
>
>腰ですか……。何気に日常的な動きの要みたいな部分だけに、キツイですね。
>無理をせずに労ってくださいませ。

こんばんは、エモーションさん。
さすが、月(にくづき)に要と書くだけあって、重要部分だと痛感させられてます。とは言え、ほとんど治ってきました。


>>「こいつぁ、ちょいと早めにネタ振りしといたほうがよさそうだな」
>>カラカラと愉しそうな声が響く。
>>キリ、キリリと糸の引き絞る音もそれに重なる。
>>「さぁて、舞台はこれからさね」
>
>お久しぶりのジゴマさん♪
>『舞台監督』として、しっかり〃観劇〃しながら、演出と進行調整していますね。
>一体何をしたのでしょう?

リナやアメリアに渡したモノに対する準備をしています。
これはもうすぐ出てくる予定です。(そんな期待するものでもないですが)

>>感心しきりと声を上げるリナだったが、なにやら瞳にキラキラとした光が宿っている。
>>「・・・・・・・・・・・あげませんよ」
>
>さすがリナ。こういう物は見逃しませんね(笑)
>そしてしっかりリナの思惑を見抜くミカズチさん。こういう点では、
>リナは分かりやすいのでしょうか。
>めげずに交渉するところは、さすが商人の娘ですね。
>“蒸着”と“赤着”……やはり、あれですか? あのメタリックな某宇◯刑事!!(笑)

リナならばそう簡単に引き下がることはしないでしょう。
”蒸着”と”赤着”は・・・・・・・そう、アレです(笑)

>>ブツクサと呟く先には、なにやら小さな祭壇らしきものが見えた。
>>「どうやらふたつに分断されたようだが、ひとつは離れているな。もうひとつはあの黒騎士の力を見せてもらうとするか」
>
>〃門番〃たち、といいますか、本を元にしている存在は、エズダゴルさんが
>放っていたようなもの、なのですね。
>厄介な書物を所持しまくっているだけにこれは大変かも……。
>とりあえず、あと一冊だけなのが救いでしょうか。

”門番”たちはこの遺跡に元からいた存在です。
しかし、エズダゴルはそれらがなんなのか理解していますし、一応主のような関係です。

>>見るとそこには、異国の衣装を着た褐色の肌の男がいた。
>>チャンドラプトラであった。
>>その顔には亀裂のような笑みが走っている。
>>知らずタクラマカンの身にゾクリとしたものが走った。
>
>タクラマカンさん。彼の御方に遭遇してしまいましたか。
>感じ取ったいやんな気分に従って、さっさと逃げた方が身のためでしょうに……。

まあ、最悪のジョーカーに遭ってしまいましたね。

>>「ま、ままままままさか――――――い、忌まわしき”暗黒のファラオ”・・・・・砂漠の王、ナイアルラ―――――――」
>>その言葉を待たず闇がタクラマカンを呑み込んだ。
>>闇の奥から断末魔の叫びが聞こえ、それも闇に呑み込まれた。
>
>雉も鳴かずば、撃たれまいに……。(遠い目)
>相手がナイの方では、あっさり倒して貰えただけ、幸せですよね……。

”門番”としてインプットされたプログラムに従っての行動でしたが・・・・・・
どう転んでも蟷螂の斧ですね・・・・・

>>「さて、これからどう出るのか、しばし見物させて貰いましょうか」
>>クカカカカカ――――と笑い声を残し、彼の姿はどこにもなくなった。
>
>降りかかってくるのなら、払い落としつつ、客演の大物俳優はしばらく休憩ですね。
>次はどこで現れるのでしょうか。

こちらから手は出さないけど、ケンカを仕掛けるのなら正当防衛で受けてたつ――――――そんな感じです。

>>迷路、という点で、ゼルガディスあたりはあのゴーメンガーストの城を思い浮べるかもしれない。
>
>ミカズチさんとシキブさんも、何となくゴーメンガーストを連想していたのでしょうか。

ミカズチたちにとっては、ゴーメンガーストは庭みたいなものですから、あんまり意識してないです。

>>回廊の奥から二匹の怪物が、リナたち目掛け迫って来た。
>>一匹は全身が白い鱗に覆われ、頭部に3つに割れた単眼を持つ怪物。
>>もう一匹はのたくる蛇のような腕と牙を持つ黒い怪物であった。
>
>これは元から遺跡にいるものでしょうか。
>さすが、再び厄介そうな物が出てきましたね。

説明文が無いですが、これはネフレンカの仕業です。

>>男の腕前はその隙のない構えから察せられた。
>>「本気ではなかったが・・・・・・・・・・不意打ちの非礼は詫びよう・・・・・・・」
>>黒騎士は静かにそう言った。
>
>「まかせな」と言われた途端の新手。ミカズチさんとシキブさんは
>気づいていたのかなと思いました。

次で書きますが、ミカズチたちにも直前まで察知させませんでした。

>>確かに力を抑えているとはいえ、ガウリイの腕前が加わった斬妖剣の一撃を受けても、相手の剣は何の変化も見られなかった。
>>(アッチも相当な代物ってことね・・・・・・)
>
>不意打ちをものともせず、当然のように反応し、反撃したガウリイの剣を止めた技量。
>そして、斬妖剣の一撃でも刃が折れずタメを張っていられる剣。
>これは……剣も持ち主も相当なものですね。

彼もただの人間じゃないですし、剣も”魔剣”と呼ばれる一品です。

>>かつて、黒笠の剣士リュウゼンと対峙した時のように、ガウリイとボルボックの間の空気は凍りつき、迂闊に手出しができなくなった。
>>後ろでは、ミカズチたちの派手暴れる音が聞こえてくる。
>>リナはう〜〜〜〜と唸った。
>>(ガウリイは自分たちの世界に入っちゃうし、あたしゃ、どうすりゃいいのよ!)
>>なんか手持ち無沙汰を感じるリナであった。
>
>ボルボックさん。この辺りのノリはリュウゼンさんに近い感じですね。
>(修羅に走ってないだけで)
>そして対するガウリイも、久しぶりの好敵手に出会って何気に楽しんでいるような……。
>超一流レベルの剣士が対峙したのでは、こうなるのは当然というのか
>仕方がないのでしょうね。
>リナ、今回はギャラリーになるしかなさそうですね。

立場はどうあれ、人物的にはフェアな人間です、ボルボックは。
インバース家、ゴーメンガーストは別にして、これくらいのレベルの剣士はなかなか出会えないので・・・・・やはりついつい喜びも出てしまうのでしょう。

>>神経が余計な疲労を強いられないで済む。
>>アメリアにもたまに強いられたりするが、あのクセ者の黒子に比べたら数百倍マシであった。
>
>やはりゴーメンガーストを思い出しているゼルガディス。
>確かに、同じ精神疲労でも根本的な質と、その相手に対する感情が違うというのは、
>大きいですよね。

相手への意識の仕方だけでも、疲労などは随分と変わりますからね。

>>アメリアが感嘆の声を上げた。
>>そこは部屋一面―――床から天井まで極彩色の壁画で彩られていた。
>>この遺跡のものとは思えない見事なものであった。
>
>内装だけで、何となく他とは違う部屋、と言う感じがしますね。

無機質というか、薄気味悪い石積みが続いているので、余計に強く感じますね。

>>そう言って、敵意を示さないというジェスチャーだろうか、両手を軽く上に上げた。
>>「なら貴様の役目は何だというのだ?」
>>警戒を崩さずラ・モルテが訊ねた。
>
>荒事専門じゃないといっても、敵ではないとは限りませんし、〃弱い〃とは限らない。
>ラ・モルテさんが警戒を崩さないのは当然ですね。

敵陣の真っ只中ですから、相手の言うことを100%信じるのは危険ですからね。

>>聞き慣れない単語に、アメリアとゼルガディスは首をかしげる。
>>「ならば、貴様はこの遺跡の機構や内部構造を把握しているというわけか」
>>ふたりを置いてラ・モルテがそう訊いた。
>
>アメリアとゼルは仕方がないですが、ラ・モルテさんは「メインコンピューター」が何かは、
>分かっているのですね。さすがにゴーメンガーストの住人というところでしょうか。
>情報管理をしているベゼクリクさん。
>もしかしたら上手く戦わずに済み、尚かつ何かしらの情報を手に入れられるのでしょうか。

フー・マンチューに限らずいろいろと他世界に行ってますから。
ベゼクリクから情報を引き出そうと考えています。

>>続きでした。
>>”門番”との戦いはひとまず終了。
>>次からはエズダゴル側との戦いになります。
>>それではまた次回。
>
>“門番”はラストのベゼクリクさんで最後なのですね。彼との対話で
>何か得られるのものがあると良いのですが……。
>そしてエズダゴルさんサイド第一弾のボルボックさん。
>リュウゼンさん以来のガウリイと、超一流剣士との戦い。楽しみです。
>それでは続きを楽しみにしつつ、今日はこの辺で失礼します。

”門番”はベゼクリクで最後です。
本文では書いてませんが、”ベゼクリク”はタクラマカンと同じウイグルの言葉で「絵がたくさんあるところ」という意味です。(シルクロードの遺跡、ベゼクリク千仏洞が元ネタ)
エズダゴル配下の魔道士たちも控えてますし、戦いはますます激しくなっていくと思います。
それではどうもありがとうございました。

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31489闇黒の断章 〜第4章〜 「無名都市」 5棒太郎 2005/6/2 11:35:46
記事番号31403へのコメント

こんにちは、棒太郎です。
せっかくの休みですが、雨が降ってるのでどこにもいけません。ちくしょう・・・・・・
あと何故かジーコジャパンでバーレーン戦のGKやってる夢を見ました。
サッカーやったことない素人に何をしろと・・・・・・
それでは続きをどうぞ。


************************************


 『闇黒の断章』 〜第4章〜

  「無名都市」 5



「何が起ころうとしているのか、何をしようとしているのか・・・・・・・・一応は把握していますけどね」

その言葉と共に、ベゼクリクは小さく笑みを浮かべた。
「そうか・・・・・・ならばひとつ聞かせてもらおうか」
そう言いながら、ラ・モルテは『ゴルゴダ』を縛るベルトを構える。実力行使で聞こうとしているが、
「はは、先ほども言いましたがケンカは勘弁してください。私のプログラム設定は異物の消去ではなく、情報管理。畑違いです」
「それを素直に受け止めると思うか?」
「まあ、それも当然ですか」
あっけらかんとそう言うが、しかし信じていただかないと、とその顔は語っていた。
「私は中立的な存在ですよ。ある程度の情報ならあなた方でも引き出せますよ。最も上の方の情報になると、プロテクトが何重にも掛けられてますし、キー・コードが必要ですから、不可能ですが」
出てくる単語に意味の分からないものもあるが、とりあえずこの”門番”は大丈夫だろう、とゼルガディスの直感は語っていた。
ただ、警戒は解いてはいないが。
「とりあえず、今のこの場所はどこら辺なのかが知りたい」
ゼルガディスはベゼクリクに向かってそう言った。
「よろしいですよ」
と、ベゼクリクの手元に淡く光る長方形の平面体が現われた。
その平面体にいくつか指を這わすと、ヴンという低い音と共に、空間に線で表された遺跡の立体映像が出現した。
その中の一部分が点滅している。
「この光点が今あなた方がいる場所、すなわちこの部屋です」
もうひとつ別の色の光点が別の場所で点滅している。
「もうひとつの光点が、あなた方のお仲間のものです」
「・・・・・・お嬢様たちと随分離れているな」
「そこへはどう行ったらいいんです?」
アメリアの声に、ベゼクリクは再び平面体に指を這わした。
すると重く石の動く音がし、部屋の一角がぽかりと開いた。
「そこから右の壁伝いに行かれると、そこへ行けます」
「ありがとうございます!!」
元気にそう言うと、アメリアは駆け出した。
「あ!待て、アメリア!!」
慌ててゼルガディスも後を追う。
ラ・モルテはベゼクリクを見据えていたが、
「お気をつけ下さいよ。この遺跡の中には、いろいろな”門番”以外にもさまざまな”住人”がいますからね」
にこやかにベゼクリクがそう言うと、
「ふん・・・・・100%信用してはいないが、この場合仕方あるまい」
ラ・モルテも開いた穴の向こうへ駆け出した。
その後姿を見送って、
「ふむ・・・・・ここに人がやって来たのは187年と8ヶ月23日ぶりだ。またあの時と同じような戦いが起きるのかな?」
あまり自分とは関係ないことだが、当時の記録を思い浮かべ、ベゼクリクは静かに笑った。


ヒュッと空を切り裂く音がし、続いて火花が飛び散る。
閃く銀光を操るふたつの影は、数合打ち合うと大きく間合いを開けた。
ひとつはガウリイ、もうひとつはボルボックであった。
互いに伯仲した打ち合いが続いている。
傍からそれを見ていたリナであったが、
「お嬢様―――――」
呼ばれて振り向くと、シキブが傍にいた。
「申し訳ございません。あの男の気配、掴む事ができませんでした」
「いいわよ。別にシキブさんが謝ることじゃないし―――――あのモンスターは?」
「ミカズチが仕留めました。もう一匹も間もなくです」
背後から「ABRA HADABRA!!」という叫び声とともに、バシィッと雷の走る音が響いた。
ガウリイとボルボックは剣を構えなおし、また向かい合う。
「あんたも、その剣も大したモンだな」
「・・・・魔剣ストームブリンガー、ひとたび抜けば血を見るまで鞘には納まらぬ」
ギラリとストームブリンガーが禍々しい光を放つ。
「しかし、貴公もなかなかのお手前。これほどの遣い手、久しくお目にかかってはいない・・・・・」
「ありがとよ」
そう言葉を返すガウリイ。
実際、今のところガウリイはさしたる逼迫感を感じてはいない。
どのような力を持っているのかは知らないが、あのストームブリンガーはまだ完全に力を解放してはいない。
伯仲しているが、純粋に剣術勝負なら負ける気はしなかった。
ボルボックの剣技はガウリイたちと同じ技術体系のものであるし、なによりかつて闘ったリュウゼンの剣技を体験しているためでもあった。
リュウゼンの剣技はこれまでガウリイの知る剣術のものとは異なるものだった。
どちらかというと『打つ』『叩く』というようなイメージの従来の剣術に比べ、純粋に『斬る』という剣術であった。
そしてまた体捌きも、無駄な動きをなくし予備動作を悟らせぬ独特のものであった。
そんな高い技術体系の剣と死闘を繰り広げたのだから、ガウリイの剣のキャパシティが上がるのは当然であった。
「でも・・・あんたもまだ本気じゃないんだろ?」
「ほう・・・・」
「もったいぶらなくてもいいぜ?でないとその前に倒しちまうからな」
「ふ・・・・粋なことを言うものだ」
二人の間の空気が変わったような気がした。
「ならばゆくぞ、ガウリイ=ガブリエフ――――――――っ!?」
「なっ!?これはっ!?」
「え!?」
突如、激しい空間の揺れが襲いかかった。




「さて、これで最後だな」
エズダゴルが息をついてそう言った。
「この結界を解けば、封印は破れる。やれ――――」
エズダゴルの命に傍らの魔道士団の魔道士たちが呪文を唱え始める。
「これですべてが揃うというわけですな」
横にいたネフレンカも顎を撫でながらニヤリと笑う。
「ええ、これで準備が整――――――っ!?」
そのときエズダゴルの体に貫くようなイヤな直感が走った。
「待て!!お前達―――――――」
そう叫んだ瞬間、

「ぐっっ!!!!????」
「むおぉぉぉぉっっ!!!???」

体の芯まで粉々に砕け散るかと思うような凄まじい衝撃と振動が一面を襲った。
「おのれっ!?」
咄嗟に障壁を張り、エズダゴルたちはなんとかソレをやり過ごすが、
「なんと・・・・・これは・・・・・・」
ネフレンカが険しい声を上げた。
異様な光景が広がっていた。
先ほど結界を解こうとしていた魔道士たちは、全員息絶えていた。
体の一部が無くなっていたり、全身の穴から血を流している者、また回りの壁や床と体が同化している者もいた。
「くっ、ぬかった。これまでの解呪はすべてフェイクだったのか。こんなトラップを仕掛けていようとは」
エズダゴルが憎々しげに舌を打つ。
視線の先にあの祭壇があった部屋はなかった。
それどころか、様々な空間が歪曲を引き起こしている。
「影響でどこかへ飛ばされたか・・・・・・仕方あるまい、あれを探している時間も無い」
「ではどうなさるのかな?」
「我々の魔力で補えばなんとかなるでしょう。少々キツクはなりますが、問題はありません」
すぐさま、この場を撤収するとの命令を伝える。
「気をつけろ!いろいろなところで空間が歪曲したり、寸断されたりしている。狭間に落ちぬようにな!!」
そう言うと先ほどの場を振り返った。
「これほどまでのトラップを仕掛けていたとはな・・・・・・・・・確かに一筋縄ではいかない男だったようだ、ヴェルミス=インバースめ・・・・・・・・・」



「な、なによ!これ!?」
「くっ!リナ!」
「お嬢様っ!!」
発動したトラップの余波は遺跡のあちこちにも及んでいた。
リナたちもそれに巻き込まれてしまっていた。
ガウリイとミカズチが駆け寄ろうとするが、一瞬早空間が爆発した。

「な、なんだったんだ?さっきの衝撃は・・・・・」
ゼルガディスとアメリアは呆然とした顔を見せた。
こちらは余波は小さかったようで、二人の前には『ゴルゴダ』を盾にしたラ・モルテが立ち、事を凌いだようだ。
「この空間振動、ただごとではありません。急ぎましょう」
そう言うと、再び3人は駆け出した。



「ん?」
激しい振動にベゼクリクの姿が一瞬ぶれた。
「おやおや、彼が最後に仕掛けたトラップを発動させてしまったのか」
そういうと、目の前の平面パネルをタイピングしてゆく。
「これはひどいもんだ。まあトラップに加減なんかしないが」
空間に羅列されてゆく記号のようなものを見ながら、ベゼクリクは呟く。
「これほどとなると、修復には少し時間が掛かるな。情報伝達機構も一部がめちゃくちゃになっている。さてどうするか――――――」
タイピングの手を止め、ひとつ息をついた。と、そのとき――――

「できれば修復していただけるとありがたいのですがねぇ」

そこには褐色の肌の長躯の男がいた。
「貴方は――――――」
男はニヤリと笑った。
「なるだけスムーズに目的を果たしたいのでね。そうなると彼らにもスムーズに行ってもらわないと」
それを聞いてベゼクリクは肩を竦めた。
「タクラマカンとのことは知っていますよ。その気になれば私の支配権を奪うことなど容易いでしょうし。私には道はひとつしかありませんね」
「物分りの良い方で助かりますよ」
クカカカカカ――――と男の笑い声を聞きながら、ベゼクリクはパネルをタイピングし始めた。



***********************************

続きでした。
今回は解説めいたものが多かったですが。
リナたちの方はさらにパーティーが分かれてしまいます。
それではまた次回。

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31491この方が仕掛けた罠ですか……(思わず納得)エモーション E-mail 2005/6/3 22:43:06
記事番号31489へのコメント

棒太郎様、こんばんは。

本格的な梅雨入り宣言はまだですが、先週あたりから天気があまり良くないですよね。
……個人的には雨が降ることよりも、昨日は26〜28℃。今日は14〜16℃等という、
極端な気温差に苛ついてますが。

>あと何故かジーコジャパンでバーレーン戦のGKやってる夢を見ました。
>サッカーやったことない素人に何をしろと・・・・・・

何故?と思う夢って、たまに見たりしますよね。私は何故か柔道の試合をしている夢を見たことが……。
もちろん柔道はしたことないです。(帯ギュは読んでいたけど)


>「私は中立的な存在ですよ。ある程度の情報ならあなた方でも引き出せますよ。最も上の方の情報になると、プロテクトが何重にも掛けられてますし、キー・コードが必要ですから、不可能ですが」
>出てくる単語に意味の分からないものもあるが、とりあえずこの”門番”は大丈夫だろう、とゼルガディスの直感は語っていた。

とりあえず今現在のベゼクリクさんは、「ご自由に利用下さい」と設置されている、
外来者用施設案内コンピューター状態なのですね。

>その平面体にいくつか指を這わすと、ヴンという低い音と共に、空間に線で表された遺跡の立体映像が出現した。
>その中の一部分が点滅している。
>「この光点が今あなた方がいる場所、すなわちこの部屋です」
>もうひとつ別の色の光点が別の場所で点滅している。
>「もうひとつの光点が、あなた方のお仲間のものです」

言われなくてもちゃんとリナたちの場所も示す辺り、確かに「何が起きているのか。
何が起ころうとしているのか」分かっているのですね。さすが情報管理担当!!

>すると重く石の動く音がし、部屋の一角がぽかりと開いた。
>「そこから右の壁伝いに行かれると、そこへ行けます」
>「ありがとうございます!!」
>元気にそう言うと、アメリアは駆け出した。
>「あ!待て、アメリア!!」
>慌ててゼルガディスも後を追う。

仕事柄なのでしょうが親切ですね。そしてすぐに駆けていくアメリアと、追いかけるゼル。
ゼルとしてはもう少し情報を得たかったのでしょうけれど、アメリアを心配する気持ちの方が
優先なのですね(^.^)

>「ふむ・・・・・ここに人がやって来たのは187年と8ヶ月23日ぶりだ。またあの時と同じような戦いが起きるのかな?」
>あまり自分とは関係ないことだが、当時の記録を思い浮かべ、ベゼクリクは静かに笑った。

結界に囲まれた場所だけに、人がやって来るときは何かが起きるとき、とも言えるのでしょうね。
ベゼクリクさんはずっと〃記録者〃として、この遺跡で起きた出来事を記録していくのですね。

>実際、今のところガウリイはさしたる逼迫感を感じてはいない。
>どのような力を持っているのかは知らないが、あのストームブリンガーはまだ完全に力を解放してはいない。

リュウゼンさんとの死闘と、ここ数ヶ月ベルベインじーちゃんに鍛えられていたことで、
かなりレベルアップしているだろうガウリイ。
同じ技術体系の剣だけが相手なら問題ないだけに、魔剣がどんな力を持つものかが気になるわけですね。

>「もったいぶらなくてもいいぜ?でないとその前に倒しちまうからな」
>「ふ・・・・粋なことを言うものだ」
>二人の間の空気が変わったような気がした。
>「ならばゆくぞ、ガウリイ=ガブリエフ――――――――っ!?」
>「なっ!?これはっ!?」
>「え!?」
>突如、激しい空間の揺れが襲いかかった。

ガウリイの言葉に、本気を出してきたボルボックさん──というところで、起きた揺れ。
剣の力なのか、それとも他から邪魔が入ったのか……?

>異様な光景が広がっていた。
>先ほど結界を解こうとしていた魔道士たちは、全員息絶えていた。
>体の一部が無くなっていたり、全身の穴から血を流している者、また回りの壁や床と体が同化している者もいた。
>「くっ、ぬかった。これまでの解呪はすべてフェイクだったのか。こんなトラップを仕掛けていようとは」

解除に手間取りつつも封印を解いたら……すべてがフェイク……。(汗)
解いている側からすれば、ひたすら腹が立つ上に、普通に見てもかなりイヤンな罠ですね(汗)

>すぐさま、この場を撤収するとの命令を伝える。
>「気をつけろ!いろいろなところで空間が歪曲したり、寸断されたりしている。狭間に落ちぬようにな!!」
>そう言うと先ほどの場を振り返った。
>「これほどまでのトラップを仕掛けていたとはな・・・・・・・・・確かに一筋縄ではいかない男だったようだ、ヴェルミス=インバースめ・・・・・・・・・」

誰が仕掛けた罠なんだ、いや、あっちの世界の遺跡ならこれくらいありだよね。
……と思っていたら……この方でしたかーーーーーーー!!!!(笑)
「ある愛の光景」のノリと、本編でのキャラの性格を一緒にしてはいけないとは思いつつも、
ヴェルミスさんが仕掛けた罠だと知った途端、すみません、思いっきり納得してしまいました(^_^;)

>発動したトラップの余波は遺跡のあちこちにも及んでいた。
>リナたちもそれに巻き込まれてしまっていた。
>ガウリイとミカズチが駆け寄ろうとするが、一瞬早空間が爆発した。

先程のは魔剣の力ではなく、これだったわけですね。
空間の歪みに巻き込まれたリナ達。再び分断されてしまうのでしょうか。

>「な、なんだったんだ?さっきの衝撃は・・・・・」
>ゼルガディスとアメリアは呆然とした顔を見せた。
>こちらは余波は小さかったようで、二人の前には『ゴルゴダ』を盾にしたラ・モルテが立ち、事を凌いだようだ。

こちらのアメリア・ゼル組は、何とか凌いだのですね。
ラ・モルテさんの『ゴルゴダ』、かなりお役立ちなアイテムですね。

>「おやおや、彼が最後に仕掛けたトラップを発動させてしまったのか」
>そういうと、目の前の平面パネルをタイピングしてゆく。

情報管理担当なのですから、当然なのでしょうけれど……。やはりベゼクリクさんは、
この罠を知っていたわけですね。
トップシークレットな機密データに指定されていたのでしょうけれど、よくこんな罠の設定を、
許可しましたね、彼も。(いざという時の自爆装置みたいなものかな?)

>「できれば修復していただけるとありがたいのですがねぇ」
>
>そこには褐色の肌の長躯の男がいた。
>「貴方は――――――」
>男はニヤリと笑った。
>「なるだけスムーズに目的を果たしたいのでね。そうなると彼らにもスムーズに行ってもらわないと」
>それを聞いてベゼクリクは肩を竦めた。
>「タクラマカンとのことは知っていますよ。その気になれば私の支配権を奪うことなど容易いでしょうし。私には道はひとつしかありませんね」
>「物分りの良い方で助かりますよ」
>クカカカカカ――――と男の笑い声を聞きながら、ベゼクリクはパネルをタイピングし始めた。

この程度ではびくともしない御方は、ここに現れましたか。
情報管理担当だけに、正体を知っているのに抵抗する気にはなりませんよね。
役割の差が遭遇後の結果を分けましたね。


>続きでした。
>今回は解説めいたものが多かったですが。
>リナたちの方はさらにパーティーが分かれてしまいます。
>それではまた次回。

楽しませていただきました♪
まさかヴェルミスさんのお名前が出てくるなんて(笑)
でも、さすがの彼も187年と8ヶ月23日後、子孫が自分の罠に巻き込まれることまでは
予測していなかったでしょうね。(……「愛の光景」の方の彼なら、分かっていて
仕掛けそうですが)
リナ・ガウリイ組はこの件で、さらに男女別に分かれてしまったのですね。
必死に探す、シリアスなガウリイが見られるかなと、ちょっと期待(^.^)
ベゼクリクさんが修復し始めていても、歪みまくった空間の中では、どこで誰と遭遇するか
分からないだけに、分かれてしまったリナっちはちょっとキツイですね。
続きがどうなるのか、楽しみにしています。
それでは、今日はこの辺で失礼します。

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31493問答無用で納得、ですね棒太郎 2005/6/4 21:12:27
記事番号31491へのコメント

>棒太郎様、こんばんは。
>
>本格的な梅雨入り宣言はまだですが、先週あたりから天気があまり良くないですよね。
>……個人的には雨が降ることよりも、昨日は26〜28℃。今日は14〜16℃等という、
>極端な気温差に苛ついてますが。

>何故?と思う夢って、たまに見たりしますよね。私は何故か柔道の試合をしている夢を見たことが……。
>もちろん柔道はしたことないです。(帯ギュは読んでいたけど)

こんばんは、エモーションさん。
だんだんと空気もムシムシしてきてますね。
天気も不安定ですし。
それと夢はほんと脈絡の無いものが多いですね。
でも変な夢は見るのは好きです(たまに悪夢も見ますが)


>>「私は中立的な存在ですよ。ある程度の情報ならあなた方でも引き出せますよ。最も上の方の情報になると、プロテクトが何重にも掛けられてますし、キー・コードが必要ですから、不可能ですが」
>
>とりあえず今現在のベゼクリクさんは、「ご自由に利用下さい」と設置されている、
>外来者用施設案内コンピューター状態なのですね。

”侵入者は攻撃”というプログラムは彼にはありませんからね。
来るもの拒まず、みたいな感じです。

>>「この光点が今あなた方がいる場所、すなわちこの部屋です」
>>もうひとつ別の色の光点が別の場所で点滅している。
>>「もうひとつの光点が、あなた方のお仲間のものです」
>
>言われなくてもちゃんとリナたちの場所も示す辺り、確かに「何が起きているのか。
>何が起ころうとしているのか」分かっているのですね。さすが情報管理担当!!

ある意味中枢部分を統括してますからね。
隅々の端末までチェック入れてます。

>>元気にそう言うと、アメリアは駆け出した。
>>「あ!待て、アメリア!!」
>>慌ててゼルガディスも後を追う。
>
>仕事柄なのでしょうが親切ですね。そしてすぐに駆けていくアメリアと、追いかけるゼル。
>ゼルとしてはもう少し情報を得たかったのでしょうけれど、アメリアを心配する気持ちの方が
>優先なのですね(^.^)

ま、アメリアの手綱役ですから、ゼルは。

>>「ふむ・・・・・ここに人がやって来たのは187年と8ヶ月23日ぶりだ。またあの時と同じような戦いが起きるのかな?」
>>あまり自分とは関係ないことだが、当時の記録を思い浮かべ、ベゼクリクは静かに笑った。
>
>結界に囲まれた場所だけに、人がやって来るときは何かが起きるとき、とも言えるのでしょうね。
>ベゼクリクさんはずっと〃記録者〃として、この遺跡で起きた出来事を記録していくのですね。

一般人がヒョイと来れるところではありませんからね。
ベゼクリクは、なにかしらで滅びるまでずっと己の役目をこなしていきます。

>>実際、今のところガウリイはさしたる逼迫感を感じてはいない。
>>どのような力を持っているのかは知らないが、あのストームブリンガーはまだ完全に力を解放してはいない。
>
>リュウゼンさんとの死闘と、ここ数ヶ月ベルベインじーちゃんに鍛えられていたことで、
>かなりレベルアップしているだろうガウリイ。
>同じ技術体系の剣だけが相手なら問題ないだけに、魔剣がどんな力を持つものかが気になるわけですね。

かなり密度の濃い体験をしてますからね。
思っている以上に力は蓄えられているでしょうね。

>>「ならばゆくぞ、ガウリイ=ガブリエフ――――――――っ!?」
>>「なっ!?これはっ!?」
>>「え!?」
>>突如、激しい空間の揺れが襲いかかった。
>
>ガウリイの言葉に、本気を出してきたボルボックさん──というところで、起きた揺れ。
>剣の力なのか、それとも他から邪魔が入ったのか……?

予想も出来ない大きな事故発生です。
運命のいたずらとでも思うしか・・・・・

>>「くっ、ぬかった。これまでの解呪はすべてフェイクだったのか。こんなトラップを仕掛けていようとは」
>
>解除に手間取りつつも封印を解いたら……すべてがフェイク……。(汗)
>解いている側からすれば、ひたすら腹が立つ上に、普通に見てもかなりイヤンな罠ですね(汗)

コレまでの苦労がすべて水の泡。
というか無駄な労力を強いられたのですから、もう胸にもやもやとした怒りが溜まることでしょう。

>>そう言うと先ほどの場を振り返った。
>>「これほどまでのトラップを仕掛けていたとはな・・・・・・・・・確かに一筋縄ではいかない男だったようだ、ヴェルミス=インバースめ・・・・・・・・・」
>
>誰が仕掛けた罠なんだ、いや、あっちの世界の遺跡ならこれくらいありだよね。
>……と思っていたら……この方でしたかーーーーーーー!!!!(笑)
>「ある愛の光景」のノリと、本編でのキャラの性格を一緒にしてはいけないとは思いつつも、
>ヴェルミスさんが仕掛けた罠だと知った途端、すみません、思いっきり納得してしまいました(^_^;)

まあ、あのノリを見ればそう思われても無理は無いですね(笑)

>>発動したトラップの余波は遺跡のあちこちにも及んでいた。
>>リナたちもそれに巻き込まれてしまっていた。
>>ガウリイとミカズチが駆け寄ろうとするが、一瞬早空間が爆発した。
>
>先程のは魔剣の力ではなく、これだったわけですね。
>空間の歪みに巻き込まれたリナ達。再び分断されてしまうのでしょうか。

リナとシキブ、ガウリイ、ミカズチの三手に分かれてしまいます。

>>こちらは余波は小さかったようで、二人の前には『ゴルゴダ』を盾にしたラ・モルテが立ち、事を凌いだようだ。
>
>こちらのアメリア・ゼル組は、何とか凌いだのですね。
>ラ・モルテさんの『ゴルゴダ』、かなりお役立ちなアイテムですね。

盾に使ってもよし、鈍器に使ってもよしの優れものですから

>>「おやおや、彼が最後に仕掛けたトラップを発動させてしまったのか」
>>そういうと、目の前の平面パネルをタイピングしてゆく。
>
>情報管理担当なのですから、当然なのでしょうけれど……。やはりベゼクリクさんは、
>この罠を知っていたわけですね。
>トップシークレットな機密データに指定されていたのでしょうけれど、よくこんな罠の設定を、
>許可しましたね、彼も。(いざという時の自爆装置みたいなものかな?)

ヴェルミスが”書”を狙う輩用に仕掛けたものですから、”書”を必要としない彼らには別にどうこうするものでもなかったものですから。
それと彼らも解呪できないというのも理由ですが。

>>「タクラマカンとのことは知っていますよ。その気になれば私の支配権を奪うことなど容易いでしょうし。私には道はひとつしかありませんね」
>>「物分りの良い方で助かりますよ」
>>クカカカカカ――――と男の笑い声を聞きながら、ベゼクリクはパネルをタイピングし始めた。
>
>この程度ではびくともしない御方は、ここに現れましたか。
>情報管理担当だけに、正体を知っているのに抵抗する気にはなりませんよね。
>役割の差が遭遇後の結果を分けましたね。

ジゴマと同じでこれからしばらくは裏方にまわってます。
戦闘用ではないので、ベゼクリクも抵抗する気はありません。

>>続きでした。
>>今回は解説めいたものが多かったですが。
>>リナたちの方はさらにパーティーが分かれてしまいます。
>>それではまた次回。
>
>楽しませていただきました♪
>まさかヴェルミスさんのお名前が出てくるなんて(笑)
>でも、さすがの彼も187年と8ヶ月23日後、子孫が自分の罠に巻き込まれることまでは
>予測していなかったでしょうね。(……「愛の光景」の方の彼なら、分かっていて
>仕掛けそうですが)
>リナ・ガウリイ組はこの件で、さらに男女別に分かれてしまったのですね。
>必死に探す、シリアスなガウリイが見られるかなと、ちょっと期待(^.^)
>ベゼクリクさんが修復し始めていても、歪みまくった空間の中では、どこで誰と遭遇するか
>分からないだけに、分かれてしまったリナっちはちょっとキツイですね。
>続きがどうなるのか、楽しみにしています。
>それでは、今日はこの辺で失礼します。

まあ、さすがのヴェルミスも187年後までは予測できませんでしたね。
確かに『愛の光景』Verの彼なら判ってたかもしれませんね。
しかし、鋭いですね。
シリアスなガウリイ、予定してますよ。
それでは、どうもありがとうございました。