◆−孤独な涙 U−十叶 夕海 (2005/6/17 16:49:41) No.31537 ┣孤独な涙 V−十叶 夕海 (2005/6/17 16:51:42) No.31539 ┃┗続きだっ!−朱姫 依緒琉 (2005/6/18 16:52:58) No.31541 ┃ ┗Re:ネットカフェより愛を込めてでした。−十叶 夕海 (2005/6/19 17:30:45) No.31546 ┣孤独な涙 W−十叶 夕海 (2005/6/20 13:25:59) No.31547 ┃┗うわぁい!セイさんだ!(って、あんた何歳ですか!?)−朱姫 依緒琉 (2005/6/20 16:55:30) No.31548 ┃ ┗Re遅れました−十叶 夕海 (2005/6/22 16:42:22) No.31554 ┃ ┗是非是非−朱姫 依緒琉 (2005/6/22 16:58:10) No.31555 ┣孤独な涙 X−十叶 夕海 (2005/6/22 16:30:49) No.31552 ┃┗大変短いですが・・・・−朱姫 依緒琉 (2005/6/22 17:04:53) No.31556 ┃ ┗いえいえ。−十叶 夕海 (2005/6/22 18:17:10) No.31558 ┣孤独と涙のココロ−十叶夕海 (2005/6/23 20:02:25) No.31559 ┣孤独な涙 Y−十叶 夕海 (2005/6/27 13:52:32) No.31569 ┗孤独な涙 Z−十叶 夕海 (2005/7/24 16:53:34) No.31605
31537 | 孤独な涙 U | 十叶 夕海 | 2005/6/17 16:49:41 |
U 姉妹と親友と 「ディスちゃん?」 「かっ海王様!?」 「姉様でしょう? そう言うんでしたら、≪妖鳳王(ホ‐クキング)≫で通しますわよ。 いまは、私的な時間ですわ。 お茶しましょう、ディスちゃん。」 此処は、海王の居城の私室。 そこに、女性とディスティアがいた。 女性は、黒く艶やかな髪を腰まで伸ばし、深海の青の瞳は黒目がちで、シンプルな青のドレスを身に纏っていた。 その人こそが、≪海王(ディ−プ・シ−)≫ダルフィンであった。 「いいけど・・・・洋服合わせだけは・・・」 「まだ、兄様・・・初代冥王と風神に殺されたティル君のこと忘れられませんの?」 「・・・・・・」 ディスティアは、ただ淋しげに無言で微笑む。 兄様‐初代冥王‐セレスティン。 彼は、ディスティアにとって、兄であり、父であり・・・・そして最愛の人でもあった。 しかし、彼は今から千年余前に、とある竜族に滅ぼされている。 ティル‐妖鳳神官・スティル。 彼は、セレスティンを亡くしたばかりのディスティアを支えた、まだ幼かった妖鳳族。 僕が、真実かどうかも調べずに、風神‐アル=シルヴィア・・・ディスティアの双子の兄に殺されたと伝えた。 本当の所はわからない。 「・・・・・じゃあ、お菓子作ってお茶会しましょうね。 アクアとサフィも呼びましょう。」 「俺も混ぜてくれよな。」 そう言って入ってきたのは、アイリスティナ=ムルカ=アイリス。 両性の異界の魔族で。今は男性形態だ。 彼は、黒の長髪を背中で括り、纏めきれなかった分をノイズ柄のバンダナで抑えている。 瞳は、優しくて深い色の青の瞳の持ち主。 袖なしで丈の短い黒革の上衣と脚のラインにぴったりな革パンツという女性形態でも違和感のないコ−ディネ−トである。 「アイリ−ンちゃん。」 「海王、頼むから、この形態の時は、ムルカで呼んでくれ。」 少々げんなりしたアイリ−ンはそう言う。 「わかりましたわ。 あなたも手伝ってくださいね。」 「ほいほい。 ・・・で、なに作んの?」 「え−とですね・・・」 −+++−+−+−+−+ 都合上 後書き割愛 |
31539 | 孤独な涙 V | 十叶 夕海 | 2005/6/17 16:51:42 |
記事番号31537へのコメント V 過日の形見 「アル、今日お前んちで飲もうぜ。」 「はあ?」 神殿内・某所廊下。 あるにそう言ってきたのは、親友の一人、ケイト。 「酒をお前の自宅で飲もうぜって言ってんの。 ラディも行きたいって言ってるし。 それに、もうしばらくしたら、出撃だろ?」 『あの御方』の耳に入れば、アブナイだろうけど。 3ヶ月かけて、糸を引いた甲斐があった。 そうもしなかったら、あと半年は出撃しなかったかも知れない。 「・・・わかった。 六時半に、来い。 急ぎの仕事もないはずだしな。」 「そんじゃ、六時半にな。」 「あるぅ、遅いやんけ。」 「そうそう。」 アルが、2時間ほど遅れて帰宅すると、ケイトとラディは既に出来上がっていた。 ちなみに、ラディことラディハルト=レンスタ‐は、金巻髪碧眼で黙っていれば、容姿端麗なのだが、螺子の一本もはずれたような雰囲気と関西弁のおかげで二枚目半である。 服は、神官の略装をさらに着崩している。 彼とアル、ケイトは、スィフィ‐ド神官学校の同期で、よく3人でつるんでいるのだ。 「・・すまん。」 「らぁ、そのペンダントの中身見せて〜な。」 「は?」 「そろ、ペンダント、中に写真入れれるやろぉ? 矢から、その中身見せてぇ、言うてんねん。」 確かに、アルの胸元には、ルビ−の酔うなあかの楕円形を銀が縁取ったペンダントが光っていた。 アルは,もうべろべろだし、こいつらは誰かに話す心配もないと思い話し始めた。 「これは、ウテナ様・・・私の養母が言うには、私の本当の亡き母が、双子の妹とそろいで作ったものらしい。 中の写真は、母親らしいが・・・・」 アルは、ふとペンダントの蓋を開ける。 写真の女性は、やさしく微笑んでいる。 そして、その女性はディスティアを柔和にし、温かい炎色の髪と瞳にすればそっくりである。 ・・・・・この女性こそ、ディスティアとアル=シルヴィア・・・いやアルティアの母親なのである。 当然、このことは、アルもディスティアも知らない。 「それで・・・・寝たか。」 そのあと、アルは、一人酒杯を傾ける。 写真を見ながら・・・・・・・・・ −+−+−+−+−+−++−−−+−+−+− 時間がないので、失礼します。 |
31541 | 続きだっ! | 朱姫 依緒琉 | 2005/6/18 16:52:58 |
記事番号31539へのコメント > 朱姫:こんにちは!早速ですが、感想です。 > > >U 姉妹と親友と > >「ディスちゃん?」 >「かっ海王様!?」 >「姉様でしょう? > そう言うんでしたら、≪妖鳳王(ホ‐クキング)≫で通しますわよ。 > いまは、私的な時間ですわ。 > お茶しましょう、ディスちゃん。」 >此処は、海王の居城の私室。 >そこに、女性とディスティアがいた。 >女性は、黒く艶やかな髪を腰まで伸ばし、深海の青の瞳は黒目がちで、シンプルな青のドレスを身に纏っていた。 >その人こそが、≪海王(ディ−プ・シ−)≫ダルフィンであった。 >「いいけど・・・・洋服合わせだけは・・・」 >「まだ、兄様・・・初代冥王と風神に殺されたティル君のこと忘れられませんの?」 >「・・・・・・」 >ディスティアは、ただ淋しげに無言で微笑む。 語り部:寂しげ・・・・か。心の傷は未だ癒えず、というわけかな。 朱姫:なぜか、ここにも登場の語り部さんですが、まあ、気にしないでください。 >兄様‐初代冥王‐セレスティン。 >彼は、ディスティアにとって、兄であり、父であり・・・・そして最愛の人でもあった。 >しかし、彼は今から千年余前に、とある竜族に滅ぼされている。 >ティル‐妖鳳神官・スティル。 >彼は、セレスティンを亡くしたばかりのディスティアを支えた、まだ幼かった妖鳳族。 >僕が、真実かどうかも調べずに、風神‐アル=シルヴィア・・・ディスティアの双子の兄に殺されたと伝えた。 >本当の所はわからない。 >「・・・・・じゃあ、お菓子作ってお茶会しましょうね。 > アクアとサフィも呼びましょう。」 朱姫:あ!名前だけ出た!・・・・んですよね? 語り部:自信なさそうだねぇ、朱姫。 > > > > > > >>「・・すまん。」 >「らぁ、そのペンダントの中身見せて〜な。」 >「は?」 >「そろ、ペンダント、中に写真入れれるやろぉ? > 矢から、その中身見せてぇ、言うてんねん。」 >確かに、アルの胸元には、ルビ−の酔うなあかの楕円形を銀が縁取ったペンダントが光っていた。 >アルは,もうべろべろだし、こいつらは誰かに話す心配もないと思い話し始めた。 >「これは、ウテナ様・・・私の養母が言うには、私の本当の亡き母が、双子の妹とそろいで作ったものらしい。 > 中の写真は、母親らしいが・・・・」 >アルは、ふとペンダントの蓋を開ける。 >写真の女性は、やさしく微笑んでいる。 >そして、その女性はディスティアを柔和にし、温かい炎色の髪と瞳にすればそっくりである。 >・・・・・この女性こそ、ディスティアとアル=シルヴィア・・・いやアルティアの母親なのである。 >当然、このことは、アルもディスティアも知らない。 語り部:運命の皮肉か、それとも・・・・・・・・悲しいね。 >「それで・・・・寝たか。」 >そのあと、アルは、一人酒杯を傾ける。 >写真を見ながら・・・・・・・・・ 朱姫:改めまして、こんにちは!何とかネット復帰されたようで喜ばしい限りです。 語り部:続きが楽しみだよ。・・・・だけど、無理だけはしないように、気をつけて。 朱姫:では、ちょっと時間が足りないので、非常に短いですがこの辺で。 二人:では、また! |
31546 | Re:ネットカフェより愛を込めてでした。 | 十叶 夕海 | 2005/6/19 17:30:45 |
記事番号31541へのコメント > >> >朱姫:こんにちは!早速ですが、感想です。 ユア:はい、返レス行きます。 >> >> >>U 姉妹と親友と >> >>「ディスちゃん?」 >>「かっ海王様!?」 >>「姉様でしょう? >> そう言うんでしたら、≪妖鳳王(ホ‐クキング)≫で通しますわよ。 >> いまは、私的な時間ですわ。 >> お茶しましょう、ディスちゃん。」 >>此処は、海王の居城の私室。 >>そこに、女性とディスティアがいた。 >>女性は、黒く艶やかな髪を腰まで伸ばし、深海の青の瞳は黒目がちで、シンプルな青のドレスを身に纏っていた。 >>その人こそが、≪海王(ディ−プ・シ−)≫ダルフィンであった。 >>「いいけど・・・・洋服合わせだけは・・・」 >>「まだ、兄様・・・初代冥王と風神に殺されたティル君のこと忘れられませんの?」 >>「・・・・・・」 >>ディスティアは、ただ淋しげに無言で微笑む。 >語り部:寂しげ・・・・か。心の傷は未だ癒えず、というわけかな。 >朱姫:なぜか、ここにも登場の語り部さんですが、まあ、気にしないでください。 ユア;そうですね。 そう簡単に癒える傷ではないですもの。 モイラ;無効の語り部さんが出るなら、僕もでるぅ。 > >>兄様‐初代冥王‐セレスティン。 >>彼は、ディスティアにとって、兄であり、父であり・・・・そして最愛の人でもあった。 >>しかし、彼は今から千年余前に、とある竜族に滅ぼされている。 >>ティル‐妖鳳神官・スティル。 >>彼は、セレスティンを亡くしたばかりのディスティアを支えた、まだ幼かった妖鳳族。 >>僕が、真実かどうかも調べずに、風神‐アル=シルヴィア・・・ディスティアの双子の兄に殺されたと伝えた。 >>本当の所はわからない。 >>「・・・・・じゃあ、お菓子作ってお茶会しましょうね。 >> アクアとサフィも呼びましょう。」 >朱姫:あ!名前だけ出た!・・・・んですよね? >語り部:自信なさそうだねぇ、朱姫。 ユア;はいそうです。 モイラ:ちゃんと、わかるように書いてあげようね。 > >> >> >> >> >> >> >>>「・・すまん。」 >>「らぁ、そのペンダントの中身見せて〜な。」 >>「は?」 >>「そろ、ペンダント、中に写真入れれるやろぉ? >> 矢から、その中身見せてぇ、言うてんねん。」 >>確かに、アルの胸元には、ルビ−の酔うなあかの楕円形を銀が縁取ったペンダントが光っていた。 >>アルは,もうべろべろだし、こいつらは誰かに話す心配もないと思い話し始めた。 >>「これは、ウテナ様・・・私の養母が言うには、私の本当の亡き母が、双子の妹とそろいで作ったものらしい。 >> 中の写真は、母親らしいが・・・・」 >>アルは、ふとペンダントの蓋を開ける。 >>写真の女性は、やさしく微笑んでいる。 >>そして、その女性はディスティアを柔和にし、温かい炎色の髪と瞳にすればそっくりである。 >>・・・・・この女性こそ、ディスティアとアル=シルヴィア・・・いやアルティアの母親なのである。 >>当然、このことは、アルもディスティアも知らない。 >語り部:運命の皮肉か、それとも・・・・・・・・悲しいね。 モイラ:ある種の必然だろうね。 ユア;正気を失った スィフィ−ドによって引き起こされた。 > >>「それで・・・・寝たか。」 >>そのあと、アルは、一人酒杯を傾ける。 >>写真を見ながら・・・・・・・・・ > >朱姫:改めまして、こんにちは!何とかネット復帰されたようで喜ばしい限りです。 >語り部:続きが楽しみだよ。・・・・だけど、無理だけはしないように、気をつけて。 >朱姫:では、ちょっと時間が足りないので、非常に短いですがこの辺で。 >二人:では、また! ユア;はいありがとうございます。 しかし、まだネット復帰はなってい降りません。 モイラ;しばらくは、ネットカフェや学校から投稿するみたいだね。 二人;また会えますことを。 |
31547 | 孤独な涙 W | 十叶 夕海 | 2005/6/20 13:25:59 |
記事番号31537へのコメント W 望まれぬ邂逅 と 芽生えるココロ T 神魔戦争は、神であっても魔であっても、人のように野営地を決めて、その近くで日々ぶつかり合っていた。 今回の野営地及び、その周辺は次のような感じである。 南北に、両軍の野営地。 その魔族軍を北に見ての東に湖を有する広大な森が広がっていた。 そして、その森のその湖でそれは起こった。 僕が,セイをたきつけて導かせるように仕向かせたとはいえ,こうも上手く行くとは思わなかった。 ・・・・・・・お母様に,見つかったら,どうなるんだろうね,僕は。 某日某時刻 魔族軍 司令官ディスティアのテント。 「ディスティア様。 お休みのところ申し訳・・・・ディスティア様?」 グェイランが、その日のその時間にディスティアのテントを訊ねた。 しかし、ディスティアはおろか仔猫一匹いなかった。 ただ、寝台の横のチェストにこう置手紙が。 『眠れないので 東の森に行ってきます。 D』 「ディ,ディスティア様?」 某日某時刻 神族軍 副司令官ケイトのテント 「アル,何で此処におるんや?」 「明日のことについてな。 ラディハルト,おまえは?」 「酒でも飲もうかなぁ、思うてな。」 「・・・ほどほどにしろ。 ケイト,ケイト? いないのか,ケイト?」 二人が返事がないので、中に入る誰も折らず,寝台に校記された置手紙が一通。 『少し,散歩してくる。 心配するな。 ケイト』 「静か・・・・・」 「そこにいるのは誰だ?」 ディスティが森を歩いていて,少々開けた所に来たとき、そう声を掛けられた。 声の主は,切り株に座っていた。 主は女性で、黒のイブニング風のドレスに動きやすいように左脇に深いスリットが入っていた。左肩から薄い紗の布をマントのように垂らして,精緻な細工の扇でゆったりと仰ぐのは,白銀の長い髪と青紫色の瞳の外見は二十歳位の女性。 背丈は,女性にしては高く,170センチに少し足りないぐらいだ。 「・・おや、魔族の姫君か。 我は,セ−ジュ=サラス。 セイと呼んでも構わん。 何時から,生きているのかわからない元・精霊王と言ったほうがわかりやすいのかもな。」 「精霊・・・・・・・神族?」 「そうだ。 間違っても、今のトチ狂ったスィフィ−ドに忠誠を誓ってはいない。 今のひよっこ精霊王が、忠誠を誓っているから,とりあえずこっちにいる。 ディスティア嬢、そなたは何故此処に?」 自分のぺ−スで話すセイにディスティアは少々戸惑いながら、眠れないから散歩にきたことを話した。 「そうか。 ならば,此処からこっち・・・西の方にいけば、小さな湖に出る。 そこで、水浴びでもするといい。 我も,その場所の静寂が好きでよく利用している。」 「・・ありがとうございます。」 とりあえず、ディスティアがさっって数分。 「・・・で、これでいいのか、モイラ氏?」 「多分ね。」 「気に入らんな。 そなたの目的は,我には理解できん。」 「・・ただの感傷だよ,ただのね。」 −++−+−+−+−+−+−++− もうすぐ,講義が始まるので。 これにて失礼。 |
31548 | うわぁい!セイさんだ!(って、あんた何歳ですか!?) | 朱姫 依緒琉 | 2005/6/20 16:55:30 |
記事番号31547へのコメント 朱姫:こんにちは!冒頭から、喜びのあまり幼児退行(?)を起こしている朱姫です。早速、感想を・・・・ > > >W 望まれぬ邂逅 と 芽生えるココロ T > >神魔戦争は、神であっても魔であっても、人のように野営地を決めて、その近くで日々ぶつかり合っていた。 > > > >某日某時刻 魔族軍 司令官ディスティアのテント。 > >「ディスティア様。 > お休みのところ申し訳・・・・ディスティア様?」 >グェイランが、その日のその時間にディスティアのテントを訊ねた。 >しかし、ディスティアはおろか仔猫一匹いなかった。 >ただ、寝台の横のチェストにこう置手紙が。 >『眠れないので > 東の森に行ってきます。 D』 >「ディ,ディスティア様?」 > > >某日某時刻 神族軍 副司令官ケイトのテント > >「アル,何で此処におるんや?」 >「明日のことについてな。 > ラディハルト,おまえは?」 >「酒でも飲もうかなぁ、思うてな。」 >「・・・ほどほどにしろ。 > ケイト,ケイト? > いないのか,ケイト?」 >二人が返事がないので、中に入る誰も折らず,寝台に校記された置手紙が一通。 >『少し,散歩してくる。 > 心配するな。 ケイト』 語り部:フフフ・・・・時を同じくして、両陣から抜け出した二人・・・・。一種の『運命』かな? 朱姫:あんたがそれを言ったらおしまいだと思うよ、語り部さん。 > > >「静か・・・・・」 >「そこにいるのは誰だ?」 >ディスティが森を歩いていて,少々開けた所に来たとき、そう声を掛けられた。 >声の主は,切り株に座っていた。 >主は女性で、黒のイブニング風のドレスに動きやすいように左脇に深いスリットが入っていた。左肩から薄い紗の布をマントのように垂らして,精緻な細工の扇でゆったりと仰ぐのは,白銀の長い髪と青紫色の瞳の外見は二十歳位の女性。 >背丈は,女性にしては高く,170センチに少し足りないぐらいだ。 >「・・おや、魔族の姫君か。 > 我は,セ−ジュ=サラス。 > セイと呼んでも構わん。 > 何時から,生きているのかわからない元・精霊王と言ったほうがわかりやすいのかもな。」 朱姫:セイさん登場!うわぁいやったぁ!しかもなんか偉い人(違)そうだ! 語り部:君何歳だい?とても今年度成人式を迎えるとは思えないよ・・・・。ごめんよ、夕海さん。こんな朱姫で・・・・。 >「精霊・・・・・・・神族?」 >「そうだ。 > 間違っても、今のトチ狂ったスィフィ−ドに忠誠を誓ってはいない。 > 今のひよっこ精霊王が、忠誠を誓っているから,とりあえずこっちにいる。 > ディスティア嬢、そなたは何故此処に?」 >自分のぺ−スで話すセイにディスティアは少々戸惑いながら、眠れないから散歩にきたことを話した。 >「そうか。 > ならば,此処からこっち・・・西の方にいけば、小さな湖に出る。 > そこで、水浴びでもするといい。 > 我も,その場所の静寂が好きでよく利用している。」 >「・・ありがとうございます。」 語り部:・・・・朱姫がずっと含み笑いしてて、不気味なくらい喜んでいるよ。いや、これは『舞い上がっている』と言ったほうが正しいだろうね。とりあえず、まともな思考形態じゃない朱姫に変わり、僕からお礼を。 ありがとう、夕海さん。朱姫のキャラを使ってくれて。 > > > >とりあえず、ディスティアがさっって数分。 >「・・・で、これでいいのか、モイラ氏?」 >「多分ね。」 >「気に入らんな。 > そなたの目的は,我には理解できん。」 >「・・ただの感傷だよ,ただのね。」 > > > >−++−+−+−+−+−+−++− > >もうすぐ,講義が始まるので。 >これにて失礼。 > 朱姫:続きがとてもとても(以下しばらく『とても』が続く)楽しみです!でも、未だネット復帰されてはいないそうで、ゆっくり待つことにします。 語り部:そもそも、朱姫の自前のパソコンは、ネットに繋いですらいないんだよね。文章だけ作って、いつも短大から投稿・・・・。 朱姫:・・・・まあ、とにかく、今回はこの辺で。講義頑張って下さい。 二人:では! > |
31554 | Re遅れました | 十叶 夕海 | 2005/6/22 16:42:22 |
記事番号31548へのコメント > >朱姫:こんにちは!冒頭から、喜びのあまり幼児退行(?)を起こしている朱姫です。早速、感想を・・・・ ユア:そんなに喜んでいただいてありがとうございます。 >> >> >>W 望まれぬ邂逅 と 芽生えるココロ T >> >>神魔戦争は、神であっても魔であっても、人のように野営地を決めて、その近くで日々ぶつかり合っていた。 >> >> >> >>某日某時刻 魔族軍 司令官ディスティアのテント。 >> >>「ディスティア様。 >> お休みのところ申し訳・・・・ディスティア様?」 >>グェイランが、その日のその時間にディスティアのテントを訊ねた。 >>しかし、ディスティアはおろか仔猫一匹いなかった。 >>ただ、寝台の横のチェストにこう置手紙が。 >>『眠れないので >> 東の森に行ってきます。 D』 >>「ディ,ディスティア様?」 >> >> >>某日某時刻 神族軍 副司令官ケイトのテント >> >>「アル,何で此処におるんや?」 >>「明日のことについてな。 >> ラディハルト,おまえは?」 >>「酒でも飲もうかなぁ、思うてな。」 >>「・・・ほどほどにしろ。 >> ケイト,ケイト? >> いないのか,ケイト?」 >>二人が返事がないので、中に入る誰も折らず,寝台に校記された置手紙が一通。 >>『少し,散歩してくる。 >> 心配するな。 ケイト』 >語り部:フフフ・・・・時を同じくして、両陣から抜け出した二人・・・・。一種の『運命』かな? >朱姫:あんたがそれを言ったらおしまいだと思うよ、語り部さん。 闇:まあ、『運命』と言う名の『必然』だろうね。 この物語の全ての母たる者にとっては。 ユア:・・・・・・・・・・・・・・という事にしときましょう。 > >> >> >>「静か・・・・・」 >>「そこにいるのは誰だ?」 >>ディスティが森を歩いていて,少々開けた所に来たとき、そう声を掛けられた。 >>声の主は,切り株に座っていた。 >>主は女性で、黒のイブニング風のドレスに動きやすいように左脇に深いスリットが入っていた。左肩から薄い紗の布をマントのように垂らして,精緻な細工の扇でゆったりと仰ぐのは,白銀の長い髪と青紫色の瞳の外見は二十歳位の女性。 >>背丈は,女性にしては高く,170センチに少し足りないぐらいだ。 >>「・・おや、魔族の姫君か。 >> 我は,セ−ジュ=サラス。 >> セイと呼んでも構わん。 >> 何時から,生きているのかわからない元・精霊王と言ったほうがわかりやすいのかもな。」 >朱姫:セイさん登場!うわぁいやったぁ!しかもなんか偉い人(違)そうだ! >語り部:君何歳だい?とても今年度成人式を迎えるとは思えないよ・・・・。ごめんよ、夕海さん。こんな朱姫で・・・・。 > >>「精霊・・・・・・・神族?」 >>「そうだ。 >> 間違っても、今のトチ狂ったスィフィ−ドに忠誠を誓ってはいない。 >> 今のひよっこ精霊王が、忠誠を誓っているから,とりあえずこっちにいる。 >> ディスティア嬢、そなたは何故此処に?」 >>自分のぺ−スで話すセイにディスティアは少々戸惑いながら、眠れないから散歩にきたことを話した。 >>「そうか。 >> ならば,此処からこっち・・・西の方にいけば、小さな湖に出る。 >> そこで、水浴びでもするといい。 >> 我も,その場所の静寂が好きでよく利用している。」 >>「・・ありがとうございます。」 >語り部:・・・・朱姫がずっと含み笑いしてて、不気味なくらい喜んでいるよ。いや、これは『舞い上がっている』と言ったほうが正しいだろうね。とりあえず、まともな思考形態じゃない朱姫に変わり、僕からお礼を。 > ありがとう、夕海さん。朱姫のキャラを使ってくれて。 ユア;割と出ることになると思います。 >> >> >> >>とりあえず、ディスティアがさっって数分。 >>「・・・で、これでいいのか、モイラ氏?」 >>「多分ね。」 >>「気に入らんな。 >> そなたの目的は,我には理解できん。」 >>「・・ただの感傷だよ,ただのね。」 >> >> >> >>−++−+−+−+−+−+−++− >> >>もうすぐ,講義が始まるので。 >>これにて失礼。 >> >朱姫:続きがとてもとても(以下しばらく『とても』が続く)楽しみです!でも、未だネット復帰されてはいないそうで、ゆっくり待つことにします。 >語り部:そもそも、朱姫の自前のパソコンは、ネットに繋いですらいないんだよね。文章だけ作って、いつも短大から投稿・・・・。 >朱姫:・・・・まあ、とにかく、今回はこの辺で。講義頑張って下さい。 >二人:では! ユア;とりあえず、続き投稿しました。 それと、敵募集終わったようですが、一人、夕方入れるつもりでフロッピ−に入れて持ってきたのですが、如何いたしましょう? 闇;では、また。 >> > |
31555 | 是非是非 | 朱姫 依緒琉 | 2005/6/22 16:58:10 |
記事番号31554へのコメント 時間が少ないので用件だけ。 締め切りましたが、ぜひともキャラ投稿してください。 本当に、短くてすみませんでした! |
31552 | 孤独な涙 X | 十叶 夕海 | 2005/6/22 16:30:49 |
記事番号31537へのコメント X 望まれぬ邂逅と芽生えたココロ U 「ここどこだよ、おい。」 ケイトは森で迷子になっていた。 この森の面積は・・・・そうだねぇ,田舎の公立高校の敷地ぐらいかな。 その中を僕が迷わせた。 「げげっ,此処さっき通った所だぜ・・・。」 気に印をつけながら,来たらしいが堂堂巡りをしている気が付いたらしい。 そろそろいいか。 「ねぇ,お兄さんどうしたの?」 僕・モイラが,森の精霊のフリをして『こっちを真っ直ぐ行けば,森から出られるよ。』と忠告だけして消える。 いま、長いこと姿を見せるわけにも行かないからね。 「ええと,この方向だよな・・・・・・」 ガサササッ これが,僕の役目から逸脱した本来してはいけない介入の結果。 ケイト=ジェスワン ディスティア=ペシュテル この二人は,遠い過日の僕とメイヴェ−ラを思い出させる。 せめてせめて,この二人には幸せになって欲しい。 「・・湖か。」 「・・・・・いっきゃあぁあぁぁぁ〜〜。」 湖には,セイに導かせたディスティアが水浴びをしていた。 しかもちょうど上がるところ&服がケイト側にあったため、上半身を丸々晒していた。 すくいは、上半身のみの所だろうか? しかし、ディスティアはやっぱり女の子。 手で胸を隠し、湖にかがみこんでしまう。 「いや・・・あの・・その・・・・覗くつもりは・・・・・」 「・・・・・・・」 ついには、泣き出すディスティア。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 沈黙が、しばしこの場を取り繕う。 「・・・ごめん。」 「もういい・・・かえるぅ。」 ディスティアは、ケイトの謝罪もロクに聞かずに、翼を出し、荷物を掴みと飛び去ってしまう。 「まってく・・」 スコン、スココン ケイトが止める前に、彼の頭に二つのペンダントを落としてしまう。 それは、ケイトにも見覚えのあるデザインの青色で楕円形のものと菱形のシンプルなもの。 両方とも、ロケットタイプのものだ。 楕円のほうには、ケイトもアルから見せてもらった絵と同じ女性の絵が。 菱形のほうは、ディスティアと三十歳ぐらいの男性と十歳ぐらいの男の子−セレスティンとスティルの絵が。 「・・・・・っにしてもイイオンナだったよなぁ。」 こうして 神族にとっても 魔族にとっても 望まれぬ邂逅が終わった・・・・・・・・・ −+−+-+−+−−−−−−+−+− 時間がないので失礼します。 |
31556 | 大変短いですが・・・・ | 朱姫 依緒琉 | 2005/6/22 17:04:53 |
記事番号31552へのコメント 本当に、短くてごめんなさい。珍しく授業が速く終わった合間に書いているので・・・・。 出会いましたねぇ、ケイト君とディスティアさん。微妙に幼児退行した口調のディスティアさんがすごくかわいかったです。 次こそは、まともにコメントできるよう頑張りますので。 今回はこの辺で失礼します。 ではまた! |
31558 | いえいえ。 | 十叶 夕海 | 2005/6/22 18:17:10 |
記事番号31556へのコメント > 本当に、短くてごめんなさい。珍しく授業が速く終わった合間に書いているので・・・・。 > ユア;いえいえ、本当にうれしいです。 > 出会いましたねぇ、ケイト君とディスティアさん。微妙に幼児退行した口調のディスティアさんがすごくかわいかったです。 ユア:そういってもらえるとは・・・・・・・・。 闇:思っていなかったみたいだね。 > > 次こそは、まともにコメントできるよう頑張りますので。 > 今回はこの辺で失礼します。 > ではまた! ユア;早ければ、明日。 遅ければ、来週頭に、投稿致します。 では、また次回。 キャラ投稿は明日します。 バイトまで、あと30分ぐらいしかないので。 本当にありがとうございました。 |
31559 | 孤独と涙のココロ | 十叶夕海 | 2005/6/23 20:02:25 |
記事番号31537へのコメント 叶えたいことがあった もう 叶うことはないけど 願いがあった… でも もう叶わない… 母なる金色にこの身を代償にしても 決して叶わない… あの人が 還る事はない だけど 還って来て欲しい セレス兄様… |
31569 | 孤独な涙 Y | 十叶 夕海 | 2005/6/27 13:52:32 |
記事番号31537へのコメント Y 信ずる導き ケイトと邂逅した後、退却しそして数ヶ月。 ディスティアは、自分の居城の私室から一歩も出ようとはしなかった。 誰も−側近のグェイランとシャル−ニのふたりも−部屋に入れようとはしなかった。 「どうしよう。 あの二つを落とすなんて。」 寝台に寝転がり、そう何度目かもわからない呟きを呟く。 彼女の母の名は、ヘスティア。 彼女の父の名は、・・・前々回でセイが『魔族の姫君』と言っていたのから察していただきたい。 「でも、あの人かっこよかったな。 ・・・・・・ううん、セレス兄様のほうが・・・・・・・。」 その時、ディスティアの視界に淡い光が目に入る。 「・・・・・・セレス兄様の机から?」 セレスティンが、滅んだあと、彼が使っていた文机や他の数点を居城に引き取っていたのである。 その文机の一番下の少し大きな引出しだけが開かないのだ。 しかし、今はそこから柔らかい光が発せられている。 ディスティアが、ゆっくりと近づくと、それに合わせるかのように引出しが開いていく。 その中には、手紙が二本。 一本は、ディスティア宛てだった。 内容は次のようなもの。 ≪ディスへ 君がこれを読み時には、当然僕は傍にいないだろう。 そして、これが読まれるのは、僕以外に心が向けられた頃になると思う。 それは、滅んでいるだろう僕にとって、とてもうれしいことだ。 だけど、後悔だけはしないで。 魔族が言うのも変だけれど、絶対に幸せになって。 セレス ≫ 「にぃ・・・い・・さま・・・」 ディスティアは、手紙を抱きしばらく涙を流す。 先年と少し前の春に、セレスティンとディスティアは一つに・・・・・夫婦になった。 それは、大人の夫婦というよりも、お互いを支えあっているような夫婦だった。 ディスティアの好む服の色からもわかるとおり、いまだセレスを思うディスティア。 「・・・・・・行こう。 絶対にもう一度会わなくちゃ。」 「おや、ディスティア様。 今日は、何の御用で。」 ディスティアが、一人、訪れたのは、整頓はされていたが≪哲学者の卵≫などの錬金術形のものが多い魔道アイテム屋だった。 店主も、錬金術師のようなロ−ブ+顔を隠しているので、少々・・・・いやかなり怪しい。 「神族に会いたい」 「誰ですか。」 「名前は知らない。 でも、赤い髪で、白い神官服を着崩してた。」 「・・・・・・ケイト=ジェスワンあたりですかね。 いいでしょう。 ちょうど、兄が神界に店を出していますし、すぐにいけますか?」 ディスティアがうなづくのを見て、店主はすぐにブラインドを閉め休業日の札を出す。 そして、その店の奥の楡材の扉をくぐり、ディスティアは、神界に赴いた。 |
31605 | 孤独な涙 Z | 十叶 夕海 | 2005/7/24 16:53:34 |
記事番号31537へのコメント Z それぞれの喪失せしモノ・・・・・・・ 「弟よ、久方ぶりだね。」 「ええ、兄さん。 かれこれ、五百年ぶりですか?」 ディスティアが、店主・弟に連れられて着いたのは、扉をくぐりあとにしたはずの店だった。 微妙な色合い以外、内装も店主の服装もまったく同じなのだ。 二人を見分けれるのは、兄のほうの口調が少々フランクなくらいである。 「・・・・ディスティアというと・・・・・件(くだん)の姫君だね、弟よ。」 「そうなりますね。」 「ふむ・・・・アレがいいか。」 店主・兄は奥に引っ込む。 すると、程なく何かが崩れたり店主・兄の悲鳴らしき声まで聞こえてくる。 「大丈夫なんですか?」 「大丈夫でしょう。 兄は、昔から壊滅的に片付けが苦手なので。」 ディスティアは心配そうにそう言うが、店主・弟は慣れているのか、勝手に婦たち分のお茶とお菓子を台所から取ってくる。 ―――それから、三十分。 「そういえば、なぜあの神族を。」 「・・・・気になるから。」 店主・弟の問いに、少々逡巡したとディスティアはそう答える。 「・・・・・・・・羨ましいですね、 真っ直ぐにそう、人を愛せるというのは。」 「・・・えっ・・・あ・・そう・・じゃなくて・・・・」 「ありました。」 真っ赤になったディスティアが、しどろもどろになっていると店主・兄がちょうど帰ってきた。 ヨレヨレのホコリまみれでではあったが・・・・。 手にしているのは、木箱。 その中身は、ピンポン球大の紅玉を中心に精緻な飾りがなされたティアラであった。 「これはね。 ラディハルト=レンスタ―のもし生きていれば、唯一の身内で上の妹・ビヴァリ―=レンスタ―の形見なんだ。 僕のマッドサイエント的改造で、装着者にその外見を映せるようにした。 まあ、幻術の補助道具だね。」 しばらくあと・神族の首都の大通り。 「生きとったんか、ビヴァリ―。」 ディスティアは、公衆面前の中で、金髪碧眼の二枚目半に抱き付かれていた。 その青年は、ディスティアが化けている女性とどこか似ていた。 「・・・・・あなた、誰?」 「とりあえず、帰ろや。 誰も居らんけどな。」 ラディハルトは、ディスティアを引っ張っていく。 「お嬢は、あの怪しい店の知り合い?」 お茶を出し、『妹と別人なん知っとたんやけどな。』と前置きしてから、ラディハルトはそう切り出す。 「・・・・」 「心配せんでも、ほかの神族に密告(ちく)ったりせぇへんから。」 その言葉で、ディスティアはティアラを取り、元の姿になる。 「私は、ディスティアといいます。 ・・・・ケイト=ジェスワンに会いたくて・・・・」 「会いとうて来たんか。」 ラディハルトは、そう言葉を継ぐ。 そして、悪戯少年のような顔をするとこう提案する。 「チュ―vさせてくれたら、案内したる。 ・・・どや。」 「・・・・・」 少々迷い、目を閉じる、ディスティア。 「ほなら。」 ・・チュ 「!?」 「ちぃと、からこうただけや。」 彼がキスしたのは、唇ではなく、額であった。 「・・・・ビヴァリ―に、その顔でも似とったからな。」 「・・・・妹さんは?」 「公的には、行方不明や。 ・・・・やけど、実際どうなんやろ。」 らディ春とは、泣き笑いのような顔をしてそう呟いた。 それは、もう妹の死を確信しているようでもあった。 「ま、今日は泊まってき。 憲兵に 見つかったらことやから。」 「ディスティアさん。 わいも、健全な男の子ですよ。」 「・・・・・・雷・・・雷怖いんです。」 その夜。 唯一つかえる寝室にて。 あのあと、崩れた天気は嵐になった。 ラディハルトが、ディスティアにベッドを譲り長椅子で寝ようとしたとき、彼女に服を掴まれた。 そう、ディスティアは雷が大の苦手。 「雷、怖いん?」 「・・・・(うなづく)」 「しゃ―ないわな。」 ラディハルトは呆れながらも一緒にベッドに横になる。 追記―。 ディスティアは、すぐに寝息を立て始めた。 ラディハルトに、体を寄せてである。 当然ながら、彼は一睡もできなかった。 +―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+―+― では次回で。 |