◆−はじめまして&中編連載です−あくあまな (2005/7/7 08:22:44) No.31579 ┣あなたですか・・・・−朱姫 依緒琉改め羅城 朱琉 (2005/7/11 08:40:14) No.31581 ┃┗私ですよ。−あくあまな (2005/7/12 12:38:48) No.31583 ┗レジェンドメーカー狂想曲 1日目の1−あくあまな (2005/7/12 12:39:58) No.31584
31579 | はじめまして&中編連載です | あくあまな | 2005/7/7 08:22:44 |
はじめまして。あくあまなと言います。 前々から考えていた話を投稿しようと思います。 良かったら読んでみてください。 レジェンドメーカー狂想曲 プロローグ:今日は今日とてどこへ行く? あたしのご先祖様は、あの有名な『デモン・スレイヤー』らしい。 あたし、セイラム=スピネル=インバース、通称セラ。朱金のふわっとした長い髪と真紅の瞳がチャームポイント、15歳の乙女頃!『インバース財閥』っていう、それなりに有名な財閥の後継者、ってことになってる・・・・のだが、我が家の不思議な風習のせいで、何故か現在修行の旅の真っ最中!ちなみに、その風習と言うのは、『魔道を一通り修めたら、最低5年は旅をして、その間に何か伝説を作ること』。伝説って何よ?って思うんだけど、実際代々風習守ってるんだから仕方がない。おかげで、今やインバース家の代々の伝記だけで一つの図書館が作れるくらいになっている。曰く、『カタート山脈の魔族たちをたった数人の仲間と共に駆逐した』だの(実際、今のカタート山脈は登山マニアの聖地になっている)、『外の世界を旅して知識を蓄え、この地に再び神聖魔法をもたらした』だの(あたしもいくつか使える)だの、嘘のような本当の話がごろごろしてるのだ、うちは。まあ、その中でも一番多くの伝説と功績を持つのは、初代・・・・リナ=インバースとガウリイ=インバース――婿養子だったらしくて、旧姓がガブリエフ――なんだけどね。 まあ、別に一人旅ってわけでもない。連れも、変わってるんだけどね。 「セラ、速くしてください!何空気に向かって呟いてるんですか!?」 あー・・・・。これが旅の連れ。ティアことミーティア=ファナ=エフィラ=セイルーン。この辺りで最大の国、大セイルーン連邦の代表国家、セイルーン共和国王室の第2王女サマだ。まあ、『共和国』だから、王室と言っても権力なんてなきに等しいけど。ちなみに、このセイルーン共和国。政策というか国の方針が『平和主義』に『絶対正義』。軍隊の規模がめちゃくちゃ小さいくせに、やたらと強いのだ。特に、王室の人たちって・・・・人間離れして頑丈なんだよね。ちなみに、ここの王室もまた変な習慣が多い。『登場は高いところから』とか、『まずは正義の名乗りを上げよ』とか、『より高いところから飛び降りるべし』とか。はっきり言って、うち以上に変なところである。・・・・悪い子じゃ、ないんだけどね。 「あー、はいはい。すぐ行くわよ!」 こんな感じで、あたしたちは旅を続けていた。 さて、今日はあたしたち、古い遺跡に潜っていたのだが、これがもう暗くてじめじめしてて最悪だった。・・・・ティアはやたらと元気だったけど。 ここを根城にしてた盗賊団を軽くぷち倒して奥へ向かい、次から次へ出てくるゴブリンコボルドオークの大群をふっ飛ばし、ようやく最奥にたどり着いた。 「なーんか・・・・やな感じねぇ。」 そう呟くと、ティアも同意をしてくる。 「何かの儀式の場・・・・でしょうか?」 「それ以外の何だって言うのよ?」 年月を経て薄れてはいるが、床には巨大な魔法陣。奥には祭壇。これが子供の遊び場って言うやつがいたら、そいつの頭は腐っている。 あたしは少し警戒しながら、床にそっと触れてみた。 ・・・・本っ当に、あたしは触れただけである。しかし、突如として床の魔法陣が輝きだしたことは事実だ。 逃げるまもなくあたしたちは光に包まれて・・・・ ・・・・気づいたときには、空を見上げていた。 とまあ、こんなノリの話です。良かったら観想くださると嬉しいです。 |
31581 | あなたですか・・・・ | 朱姫 依緒琉改め羅城 朱琉 | 2005/7/11 08:40:14 |
記事番号31579へのコメント > はじめまして。あくあまなと言います。 > 前々から考えていた話を投稿しようと思います。 > 良かったら読んでみてください。 こんにちは。朱姫 依緒琉改め羅城 朱琉です。・・・・と言えば分かると思うけど。お久しぶりですね、まなさん。 > > > > レジェンドメーカー狂想曲 > > プロローグ:今日は今日とてどこへ行く? > > あたしのご先祖様は、あの有名な『デモン・スレイヤー』らしい。 ってことは、未来の話ですか? > あたし、セイラム=スピネル=インバース、通称セラ。朱金のふわっとした長い髪と真紅の瞳がチャームポイント、15歳の乙女頃!『インバース財閥』っていう、それなりに有名な財閥の後継者、ってことになってる・・・・のだが、我が家の不思議な風習のせいで、何故か現在修行の旅の真っ最中!ちなみに、その風習と言うのは、『魔道を一通り修めたら、最低5年は旅をして、その間に何か伝説を作ること』。伝説って何よ?って思うんだけど、実際代々風習守ってるんだから仕方がない。おかげで、今やインバース家の代々の伝記だけで一つの図書館が作れるくらいになっている。曰く、『カタート山脈の魔族たちをたった数人の仲間と共に駆逐した』だの(実際、今のカタート山脈は登山マニアの聖地になっている)、『外の世界を旅して知識を蓄え、この地に再び神聖魔法をもたらした』だの(あたしもいくつか使える)だの、嘘のような本当の話がごろごろしてるのだ、うちは。まあ、その中でも一番多くの伝説と功績を持つのは、初代・・・・リナ=インバースとガウリイ=インバース――婿養子だったらしくて、旧姓がガブリエフ――なんだけどね。 流石、あのリナ=インバースの血を継ぐ人たち・・・・。 > まあ、別に一人旅ってわけでもない。連れも、変わってるんだけどね。 >「セラ、速くしてください!何空気に向かって呟いてるんですか!?」 > あー・・・・。これが旅の連れ。ティアことミーティア=ファナ=エフィラ=セイルーン。この辺りで最大の国、大セイルーン連邦の代表国家、セイルーン共和国王室の第2王女サマだ。まあ、『共和国』だから、王室と言っても権力なんてなきに等しいけど。ちなみに、このセイルーン共和国。政策というか国の方針が『平和主義』に『絶対正義』。軍隊の規模がめちゃくちゃ小さいくせに、やたらと強いのだ。特に、王室の人たちって・・・・人間離れして頑丈なんだよね。ちなみに、ここの王室もまた変な習慣が多い。『登場は高いところから』とか、『まずは正義の名乗りを上げよ』とか、『より高いところから飛び降りるべし』とか。はっきり言って、うち以上に変なところである。・・・・悪い子じゃ、ないんだけどね。 アメリアが継いだんですか、セイルーン。しかし、いつの間にやら共和制になったんですか、セイルーン。それでも変わらず見事なまでに受け継がれている『正義の血』・・・・。 >「あー、はいはい。すぐ行くわよ!」 > > こんな感じで、あたしたちは旅を続けていた。 > > > > さて、今日はあたしたち、古い遺跡に潜っていたのだが、これがもう暗くてじめじめしてて最悪だった。・・・・ティアはやたらと元気だったけど。 >ここを根城にしてた盗賊団を軽くぷち倒して奥へ向かい、次から次へ出てくるゴブリンコボルドオークの大群をふっ飛ばし、ようやく最奥にたどり着いた。 >「なーんか・・・・やな感じねぇ。」 > そう呟くと、ティアも同意をしてくる。 >「何かの儀式の場・・・・でしょうか?」 >「それ以外の何だって言うのよ?」 > 年月を経て薄れてはいるが、床には巨大な魔法陣。奥には祭壇。これが子供の遊び場って言うやつがいたら、そいつの頭は腐っている。 > あたしは少し警戒しながら、床にそっと触れてみた。 > ・・・・本っ当に、あたしは触れただけである。しかし、突如として床の魔法陣が輝きだしたことは事実だ。 >逃げるまもなくあたしたちは光に包まれて・・・・ > > > ・・・・気づいたときには、空を見上げていた。 一体二人の身に何が? > > > > とまあ、こんなノリの話です。良かったら観想くださると嬉しいです。 はいはい。続き、楽しみにしています。その内また会いましょう。 では! |
31583 | 私ですよ。 | あくあまな | 2005/7/12 12:38:48 |
記事番号31581へのコメント > >> はじめまして。あくあまなと言います。 >> 前々から考えていた話を投稿しようと思います。 >> 良かったら読んでみてください。 > こんにちは。朱姫 依緒琉改め羅城 朱琉です。・・・・と言えば分かると思うけど。お久しぶりですね、まなさん。 こんにちは、おひさです。朱琉ちゃん、大正解!私です。 > >> >> >> >> レジェンドメーカー狂想曲 >> >> プロローグ:今日は今日とてどこへ行く? >> >> あたしのご先祖様は、あの有名な『デモン・スレイヤー』らしい。 > ってことは、未来の話ですか? >> あたし、セイラム=スピネル=インバース、通称セラ。朱金のふわっとした長い髪と真紅の瞳がチャームポイント、15歳の乙女頃!『インバース財閥』っていう、それなりに有名な財閥の後継者、ってことになってる・・・・のだが、我が家の不思議な風習のせいで、何故か現在修行の旅の真っ最中!ちなみに、その風習と言うのは、『魔道を一通り修めたら、最低5年は旅をして、その間に何か伝説を作ること』。伝説って何よ?って思うんだけど、実際代々風習守ってるんだから仕方がない。おかげで、今やインバース家の代々の伝記だけで一つの図書館が作れるくらいになっている。曰く、『カタート山脈の魔族たちをたった数人の仲間と共に駆逐した』だの(実際、今のカタート山脈は登山マニアの聖地になっている)、『外の世界を旅して知識を蓄え、この地に再び神聖魔法をもたらした』だの(あたしもいくつか使える)だの、嘘のような本当の話がごろごろしてるのだ、うちは。まあ、その中でも一番多くの伝説と功績を持つのは、初代・・・・リナ=インバースとガウリイ=インバース――婿養子だったらしくて、旧姓がガブリエフ――なんだけどね。 > 流石、あのリナ=インバースの血を継ぐ人たち・・・・。 まあ、リナだし。 > >> まあ、別に一人旅ってわけでもない。連れも、変わってるんだけどね。 >>「セラ、速くしてください!何空気に向かって呟いてるんですか!?」 >> あー・・・・。これが旅の連れ。ティアことミーティア=ファナ=エフィラ=セイルーン。この辺りで最大の国、大セイルーン連邦の代表国家、セイルーン共和国王室の第2王女サマだ。まあ、『共和国』だから、王室と言っても権力なんてなきに等しいけど。ちなみに、このセイルーン共和国。政策というか国の方針が『平和主義』に『絶対正義』。軍隊の規模がめちゃくちゃ小さいくせに、やたらと強いのだ。特に、王室の人たちって・・・・人間離れして頑丈なんだよね。ちなみに、ここの王室もまた変な習慣が多い。『登場は高いところから』とか、『まずは正義の名乗りを上げよ』とか、『より高いところから飛び降りるべし』とか。はっきり言って、うち以上に変なところである。・・・・悪い子じゃ、ないんだけどね。 > アメリアが継いだんですか、セイルーン。しかし、いつの間にやら共和制になったんですか、セイルーン。それでも変わらず見事なまでに受け継がれている『正義の血』・・・・。 なんかいろいろあったんだよ・・・・。時代とか。 > >>「あー、はいはい。すぐ行くわよ!」 >> >> こんな感じで、あたしたちは旅を続けていた。 >> >> >> >> さて、今日はあたしたち、古い遺跡に潜っていたのだが、これがもう暗くてじめじめしてて最悪だった。・・・・ティアはやたらと元気だったけど。 >>ここを根城にしてた盗賊団を軽くぷち倒して奥へ向かい、次から次へ出てくるゴブリンコボルドオークの大群をふっ飛ばし、ようやく最奥にたどり着いた。 >>「なーんか・・・・やな感じねぇ。」 >> そう呟くと、ティアも同意をしてくる。 >>「何かの儀式の場・・・・でしょうか?」 >>「それ以外の何だって言うのよ?」 >> 年月を経て薄れてはいるが、床には巨大な魔法陣。奥には祭壇。これが子供の遊び場って言うやつがいたら、そいつの頭は腐っている。 >> あたしは少し警戒しながら、床にそっと触れてみた。 >> ・・・・本っ当に、あたしは触れただけである。しかし、突如として床の魔法陣が輝きだしたことは事実だ。 >>逃げるまもなくあたしたちは光に包まれて・・・・ >> >> >> ・・・・気づいたときには、空を見上げていた。 > 一体二人の身に何が? >> >> >> >> とまあ、こんなノリの話です。良かったら観想くださると嬉しいです。 > はいはい。続き、楽しみにしています。その内また会いましょう。 > では! では、続きをお楽しみに。 またねっ! > |
31584 | レジェンドメーカー狂想曲 1日目の1 | あくあまな | 2005/7/12 12:39:58 |
記事番号31579へのコメント こんにちは!再びやってきました、あくあまなです。 目標・週1〜2回の更新、目指せ!9月始めまでの完結!で行こうと思います。 ではでは、早速どうぞ! レジェンドメーカー狂想曲 1日目の1:出会い頭に驚いて あー、きれいな空だなー。 呑気に、あたしはそんなことを考えていた。次に思ったのは、疑問。このご時勢、どんな小さな道にも、フロート・バイク――風の魔法を連続発生させる装置を組み込んだ、ハンドルのついた板のような形をした乗り物。レイ・ウィング並の速度が出る。ちなみに、特許はうち、インバース財閥が持っている。――の一台くらいいるはずだし、フライ・ヴァン――同じく、風の魔法を応用した乗り物。主に、輸送手段として使う、大きな荷台のついたもの。――だっていてもおかしくない。なのに、ここには何もない。あるのはただ、濃い緑の匂いと、抜けるような青空だけ。 「あ!そうだ、ティア!」 すっかり忘れてたけど、そういえばあの光に、ティアも巻き込まれてたはずだ。と、言うことはどこかに・・・・ 「きゅう・・・・」 いた。けど・・・・ 「何でそんなところにいるのよ?ティア。」 ティアのいた場所。それは・・・・あたしの下。いやー、道理で地面が変に柔らかいと思ったら。 「セラ、ひどいです!不意打ちなんて美しくないです!何より、正義じゃありません!」 「あー、はいはい。」 あたしのせいじゃないことで、とやかく言わないでほしいものである。 さらりと流して、あたしは改めて立ち上がる。辺りをもう一度しっかり見回すと、どこを見てもおかしい。いまどき、舗装のされてない土の道なんて、よっぽどのド田舎でもまずありえない。 「ここ、どこなのよ・・・・」 あたしは、呆然と呟いた。 と、次の瞬間。突如としてティアが走り出した。 「へ?ちょ、ちょっとティア!?」 こういったことは、前にも何回かあった。それは、決まってティアが誰かの悲鳴とか、そういったものを聞きつけたとき。そして・・・・ まず間違いなく、厄介ごとの始まりとなるのだ。 「「おまちなさいっ!か弱き女性に危害を加えんとする者よ!」」 あー、やってるやってる。ティアの・・・・と言うより、セイルーン王室の風習『正義の名乗り』・・・・。言ってる間にフリーズ・ブリッドの一発も撃たれたらおしまいだと、あたしいつも思うんだけどねぇ・・・・。 にしても、声が二つあるように聞こえるんだけど・・・・まさかね。 「「たとえ天が、地が見ていなくても、この私の目をごまかすことなど出来ません!」」 あれ・・・・?やっぱり、声が二つ? 森を走りぬけたあたしの前にいたのは・・・・まあ、何と言うか、時代錯誤な服を着た人たちだった。まず、襲われている女性。何と言うか、ひらっとしたワンピースに洗いざらしたエプロン、って格好なんだけど、どうにもデザインが古い。次に、女性を襲っていた男たち。今時、上半身裸なんていないぞ?いたら、女の人襲う前に変質者として警察の厄介になってると思うんだけど。そして、木の上の女の子・・・・歳はティアと同じくらいだと思う。けど、なんでマント?アクセサリーも大振りで、何と言うか、せいぜいそういう格好した人が普通に出歩けてたのって、500年くらい前までが限度だと思う。・・・・コスプレマニアなんだろうか?と、がさりと正面の茂みを掻き分け、出てきた顔が三つ。全員、やっぱり時代錯誤な服を着ている。・・・・・・・・あれ?どっかで見たことがあるようなないような・・・・。 「「さあ、おとなしく裁きを受けるのです。抵抗するならば」」 「このアメリアが」 「このミーティアが」 「「許しません!!!!とうっ!」」 ティアと時代錯誤な少女は共に足元の枝を蹴り・・・・ ずめぐ。 「エア・アブソーブ!」 ぽよん。すたっ! 時代錯誤な少女は見事に顔から墜落し、ティアは寸前で呪文を発動させ、きっちりと両足で着地した。 『エア・アブソーブ』は、セイルーン王室の秘伝の呪文・・・・と、言うより、他では全く役に立たない呪文である。瞬間的に風を操り、衝撃を吸収する膜を作る呪文で、高いところから飛び降りる時、着地の失敗によるダメージを消し、華麗に着地を決めることを目的としている。代々セイルーンの王族のたしなみとされてきた。・・・・ってか、こんな呪文が代々伝えられるくらい、しょっちゅう着地失敗してたんかい!それでいいのかセイルーン王室!? そうこうしているうちに、時代錯誤な少女も復活した。・・・・復活速度速いし。 そして、二人そろってびしぃっ!と指を突きつけ、言った。 「「さあ、覚悟なさい!」」 あたしは毎度の事ながら額を押さえた。見ると、時代錯誤組の栗色の髪の女の人も同じポーズをしている。あっちも慣れっこのようだ。・・・・にしてもあの人、どこで見たんだろう? それはそれとして、あたしはティアと少女が男どもを一掃するのを待った。こうなった以上、やりたいようにさせるのが一番なのである。 「お・・・・覚えてやがれ!」 月並みなセリフを吐いて、コゲた男が逃げてゆく。ティアと少女は満足そうに頷くと、女性をなだめて(?)帰らせた。 「しかし・・・・こんな所で正義を志す方にお会いできるだなんて!」 「私も、お会いできて嬉しいです。」 をや・・・・? 「あなたも、世に正義を広めるために旅を?」 「はい!この世に正義の光を満たすため、微力ではありますが旅を続けている者です。」 「すばらしいです!」 ちょっと〜・・・・もしもーし・・・・。 どうやら、完全に二人で正義談義を始めてしまったようだ。栗色の髪の女性も、呆れたようだ。 あたしは、彼女に声を掛けた。 「ごめんなさいね。趣味が会っちゃったら、しばらく抜け出してこないと思うわ。」 女性は、驚いたような目を向ける。 「って、あんた、あの子の連れなの?」 「そう。あたしはセイラム。あっちはミーティア。」 「そう。セイラム、あんた、変わった格好してるわね。あの子も・・・・」 「セラでいいけど。変わってる?あたしから見れば、そっちのほうが変わってると思うけど。」 ちなみに、あたしの格好は、淡い藤色のハイネック・半そでのTシャツにGパン、登山も出来るスニーカー。黒の皮ジャンを羽織っている。ティアは、白いミニのワンピースの下に黒いショートパンツをはいて、優しい撫子色のカーディガン。足元は、可愛いが動きやすいブーツを履いている。まあ、このくらいが一般的な旅人の服であろう。・・・・ティアは特殊だが。 「・・・・まあ、人の趣味とやかく言う気はないけど。ああ、まだ言ってなかったわね。あたしはリナ。リナ=インバースよ。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・。 りないんばぁす。 りな=いんばーす。 リナ=インバース・・・・ 「リナ=インバースぅっ!!?」 ちょっとまて、嘘でしょそれは流石に。ドッキリカメラ?どこにカメラがあるのよ? 大量の文字が頭の中を通り過ぎて、最後に残ったのはただ一言。 (ご先祖!?) 向こうでティアも真っ白になっているのが、かろうじて視界の端に映った。 1日目は次で終了予定。ではでは、またお会いしましょう! |