◆−生まれた意味−遙琥珀 (2005/9/24 15:15:48) No.31892 ┗Re:生まれた意味−未央 (2005/10/3 17:34:12) No.31918 ┗ありがとうですー(汗)−紫堂 遙陽 (2005/10/11 21:03:42) No.31940
31892 | 生まれた意味 | 遙琥珀 URL | 2005/9/24 15:15:48 |
自分は何故生まれたのだろう。 そう考えたことは無いだろうか。 「無いね」 フィブリゾはあっさり答えた。 「そんなこと考えたってどうしようも無いじゃん。 生まれたものは生まれたんだし」 「そりゃそうなんだが」 ゼラスは、いかにもフィブリゾらしい答えに、軽く苦笑した。 「何?また下らないこと考えてるんだ」 「下らないことって…」 「ゼラスの半分は下らないことを考えるということでできていると言っても過言ではありません」 「過言だ」 「優しさの半分はバファ○ンでできています」 「逆だよ」 「まぁ、それは冗談だけど。 実際、考えてもどうしようも無いこと考え続けるより、見えてることやった方がいいと思うよ」 「…そうだな…」 ゼラスは、こくりと頷いた。 「何故生まれたかですか?」 ゼロスは首を捻った。 「さぁ…それは僕に訊かれても…お忘れになったんですか?」 「いや、違う。お前個人の問題じゃない。 私たち…魔族という存在のことだ」 生より先に死を望み。 死をも超えて滅を欲し。 そんな存在が、生まれる意味はあったのか? そんな存在が、本当にこの世に必要だったのか? 一体… 一体、私たちは、何の為に創られた? 生まれた意味は? 生きている、意味は? 「それは」 ゼロスは、言葉を切った。それは。 その言葉は。 ゼロスは、何を言うべきか思いあぐねている様子だった。 迷って迷って。 迷って惑って守って迷って。 言葉を三回胸の内で繰り返し、そして唇に乗せた。 「それは――考えてはならないことだと想います」 ゼロスは、ほんの少し、厳しい顔をして。静かに…上司を諭すように言った。 ゼラスは、部下の言葉に…目を閉じ、ふっと笑う。 「そうだな。悪かった」 「………… そうだ、獣王様。 海王様から差し入れが届いています、おいしいフルーツケーキですよ」 「ああ、それは有り難い。 紅茶と頂くとしようか」 「では、ティーセットの用意を」 あからさまに、場の雰囲気を変える為の獣神官の発言に、頷く獣王。 ゼロスは頭を下げ、獣王執務室を後にした。 ゼラスはその後姿を見送り…頬杖をついて、息を付いた。 全く…自分たちは、何処まで因果な生き物なのだろう。 いや、そもそも生き物として分類していいのだろうか? 私は――― 何だ? 「…………」 いや… ゼラスは、笑った。 ゆっくり、首を振る。 私は、考える。 私は、思う。 心臓の鼓動は無いけれど。 確かに、胸の中には何かがある。 下らない分類学を適用すれば、確実に『生物』ではない存在なのかもしれないけど。 意味なんか、無いのかもしれないけど。 だけど。 私たちは、確かに… 私たちは、考える。 私たちは、思う。 私たちは、喜ぶ。 私たちは、怒る。 私たちは、哀しむ。 私たちは、楽しむ。 だから。 だから――――――― 私たちは、生きている。 わたしたちは、いきている。 あとがき。 『ワインレッド』『時間よ、急げ。』に続いて、ウチのサイトの『百のお題』のひとつです(汗) もともとこれはここに投稿する予定だったんですよね…。 駄文です。スミマセンデシタ。 |
31918 | Re:生まれた意味 | 未央 | 2005/10/3 17:34:12 |
記事番号31892へのコメント 初めまして。ちょこちょこ投稿してます、未央です。 私なんかがこんな所に書いてしまっていいのかなーとか思いつつ、レスさせて頂きます。 >自分は何故生まれたのだろう。 >そう考えたことは無いだろうか。 …生きてる限り・・・人間なら必ず出てくる疑問ですが、それを面と向かって考えるのはとても辛いですよね。答も出ないし。 >「無いね」 >フィブリゾはあっさり答えた。 はうっ。 何だかさっぱりときっぱりと…。 >「そんなこと考えたってどうしようも無いじゃん。 > 生まれたものは生まれたんだし」 >「そりゃそうなんだが」 >ゼラスは、いかにもフィブリゾらしい答えに、軽く苦笑した。 >「何?また下らないこと考えてるんだ」 >「下らないことって…」 >「ゼラスの半分は下らないことを考えるということでできていると言っても過言ではありません」 >「過言だ」 >「優しさの半分はバファ○ンでできています」 >「逆だよ」 傍から見てて飽きなさそうです。楽しいです。 最近のバファ○ンのCMはそんな事言ってない気がしなくもないのは私だけでしょうか? >「まぁ、それは冗談だけど。 冗談か(苦笑)!! > 実際、考えてもどうしようも無いこと考え続けるより、見えてることやった方がいいと思うよ」 >「…そうだな…」 >ゼラスは、こくりと頷いた。 …むぅ。どうしようもないものですよね…。 >「何故生まれたかですか?」 >ゼロスは首を捻った。 >「さぁ…それは僕に訊かれても…お忘れになったんですか?」 >「いや、違う。お前個人の問題じゃない。 > 私たち…魔族という存在のことだ」 >生より先に死を望み。 >死をも超えて滅を欲し。 >そんな存在が、生まれる意味はあったのか? >そんな存在が、本当にこの世に必要だったのか? >一体… >一体、私たちは、何の為に創られた? >生まれた意味は? >生きている、意味は? > >「それは」 > >ゼロスは、言葉を切った。それは。 >その言葉は。 >ゼロスは、何を言うべきか思いあぐねている様子だった。 >迷って迷って。 >迷って惑って守って迷って。 >言葉を三回胸の内で繰り返し、そして唇に乗せた。 > >「それは――考えてはならないことだと想います」 > >ゼロスは、ほんの少し、厳しい顔をして。静かに…上司を諭すように言った。 …やっぱり魔族のほうが考えるものですかね? 私は魔族じゃない(…はず)ので、分からないですが。 >ゼラスはその後姿を見送り…頬杖をついて、息を付いた。 >全く…自分たちは、何処まで因果な生き物なのだろう。 >いや、そもそも生き物として分類していいのだろうか? > >私は――― >何だ? > >「…………」 > >いや… > >ゼラスは、笑った。 >ゆっくり、首を振る。 > > > >私は、考える。 > >私は、思う。 > >心臓の鼓動は無いけれど。 > >確かに、胸の中には何かがある。 > >下らない分類学を適用すれば、確実に『生物』ではない存在なのかもしれないけど。 > >意味なんか、無いのかもしれないけど。 > >だけど。 > >私たちは、確かに… > > > > > > > > > > > >私たちは、考える。 > >私たちは、思う。 > >私たちは、喜ぶ。 > >私たちは、怒る。 > >私たちは、哀しむ。 > >私たちは、楽しむ。 > >だから。 > >だから――――――― > >私たちは、生きている。 > > > > > > > > > > >わたしたちは、いきている。 ・・・むぅう。考えないほうがいいもの?違うなぁ…。生きる…理由じゃないんですよね、決して。…で、・・・・・・。駄目だ、浮かばないっっ!!イメージみたいなものを書きたかったのにっっ!!何かもう泣きたい…って、ごめんなさい、昔っからこういうの苦手なんです…。難しいです。出来ないのでどうぞけなしてやってください。 >あとがき。 > >『ワインレッド』『時間よ、急げ。』に続いて、ウチのサイトの『百のお題』のひとつです(汗) >もともとこれはここに投稿する予定だったんですよね…。 > >駄文です。スミマセンデシタ。 ぅぎゃ――っ!!何が駄文ですかぁっ!? それ言ったら私のは一体どうなると言うのか…。 私これ(これとか言っちゃってごめんなさいぃ)読んでちょっと色々考えてたというのに…。 …色々好き勝手書いてしまってすみません。でもなんか好きなんです。 なんて言って良いか分からないですが、…ありがとうございます。 |
31940 | ありがとうですー(汗) | 紫堂 遙陽 URL | 2005/10/11 21:03:42 |
記事番号31918へのコメント 初めまして。改名して紫堂遙陽になった遙琥珀です。 でも中身は変わらないので宜しくしてやってください(汗) > >>自分は何故生まれたのだろう。 >>そう考えたことは無いだろうか。 > >…生きてる限り・・・人間なら必ず出てくる疑問ですが、それを面と向かって考えるのはとても辛いですよね。答も出ないし。 そうですね。 でも、確たる答を出す必要は無いのではないかと思います。 思い込みでも自分の信じる道を走るひとは美しいと思いますよ。 > >>「無いね」 >>フィブリゾはあっさり答えた。 > >はうっ。 >何だかさっぱりときっぱりと…。 正直者フィブちゃん。 >>「そんなこと考えたってどうしようも無いじゃん。 >> 生まれたものは生まれたんだし」 >>「そりゃそうなんだが」 >>ゼラスは、いかにもフィブリゾらしい答えに、軽く苦笑した。 >>「何?また下らないこと考えてるんだ」 >>「下らないことって…」 >>「ゼラスの半分は下らないことを考えるということでできていると言っても過言ではありません」 >>「過言だ」 >>「優しさの半分はバファ○ンでできています」 >>「逆だよ」 > >傍から見てて飽きなさそうです。楽しいです。 >最近のバファ○ンのCMはそんな事言ってない気がしなくもないのは私だけでしょうか? あ、そういえば。 でもやっぱりバ○ァリンと言えばこのキャッチフレーズな気がするです(笑) > > >>「まぁ、それは冗談だけど。 > >冗談か(苦笑)!! ユーモアのセンス(?)があるフィブちゃん(苦笑) > > >> 実際、考えてもどうしようも無いこと考え続けるより、見えてることやった方がいいと思うよ」 >>「…そうだな…」 >>ゼラスは、こくりと頷いた。 > >…むぅ。どうしようもないものですよね…。 そうです。 魔族とは言え、個人ではどうにもなりません。 > >>「それは――考えてはならないことだと想います」 >> >>ゼロスは、ほんの少し、厳しい顔をして。静かに…上司を諭すように言った。 > > >…やっぱり魔族のほうが考えるものですかね? >私は魔族じゃない(…はず)ので、分からないですが。 恐らくは…。 金色の魔王様は罪深い。 > > >> >>わたしたちは、いきている。 > > > > >・・・むぅう。考えないほうがいいもの?違うなぁ…。生きる…理由じゃないんですよね、決して。…で、・・・・・・。駄目だ、浮かばないっっ!!イメージみたいなものを書きたかったのにっっ!!何かもう泣きたい…って、ごめんなさい、昔っからこういうの苦手なんです…。難しいです。出来ないのでどうぞけなしてやってください。 いえ(汗) 正直私もよくわからんですし(汗) > > >>あとがき。 >> >>『ワインレッド』『時間よ、急げ。』に続いて、ウチのサイトの『百のお題』のひとつです(汗) >>もともとこれはここに投稿する予定だったんですよね…。 >> >>駄文です。スミマセンデシタ。 > >ぅぎゃ――っ!!何が駄文ですかぁっ!? >それ言ったら私のは一体どうなると言うのか…。 >私これ(これとか言っちゃってごめんなさいぃ)読んでちょっと色々考えてたというのに…。 >…色々好き勝手書いてしまってすみません。でもなんか好きなんです。 >なんて言って良いか分からないですが、…ありがとうございます。 まだまだですよ、わたしゃ(汗) レスくれてありがとうございましたv とても嬉しかったです。 また邂逅することがあれば、その時に…。 |