◆−ゼフィール奇譚シリーズ―前書き―−RIN (2005/10/18 21:06:26) No.31967
 ┣ゼフィール〜約束の地〜−RIN (2005/10/18 21:08:27) No.31968
 ┃┗ゼフィール奇譚・蛇足的補足−RIN (2005/10/18 21:44:46) No.31970
 ┣赤き存在達のフォーチュン―序―−RIN (2005/10/18 21:10:19) No.31969
 ┣赤き存在達のフォーチュン―1―−RIN (2005/10/21 17:05:07) No.31979
 ┣赤き存在達のフォーチュン―2―−RIN (2005/11/26 23:11:58) No.32086
 ┣赤き存在達のフォーチュン―3―−RIN (2005/12/4 22:32:28) No.32115
 ┣赤き存在達のフォーチュン―4―−RIN (2005/12/6 00:07:47) No.32117
 ┗赤き存在達のフォーチュン―5―−RIN (2005/12/6 22:57:33) No.32119


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31967ゼフィール奇譚シリーズ―前書き―RIN URL2005/10/18 21:06:26


 久し振りの投稿になるため、「初めまして」の方も多い事と思いますが、取り敢えず、「お久し振りです」とさせて頂きます、RINと申します。
 随分ご無沙汰してしまい、申し訳ありませんでした。
 
 それでようやくゼフィール奇譚序章の『神話の始まり』に続く、エピソードが出来はじめましたので、こちらにもUPさせて頂こうと思い書かせて頂きました。
 
 ―それでは早速…
 
 『ゼフィール〜約束の地〜』と『赤き存在達のフォーチュン』序話(連載)

 …の二つの幕間本編導入エピソードを…

 …拙い駄文ではありますが、お楽しみ頂けたら幸いです。

                                       ―それではまたの機会に―RIN―
 
 

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31968ゼフィール〜約束の地〜RIN URL2005/10/18 21:08:27
記事番号31967へのコメント



    ―…其の地は伝説の息づく地…―
    ―…奇蹟が息づく地…―

    ―…『神』が降り立ち…―

    ―…『天使』が生まれ…―

    ―…『光』と『闇』が…―

     ―…共に在る処…―



 ―…ゼフィール…―
       〜約束の地〜



                  …遙かな…古から…
                      …変わらぬコトが此処にはある… 

 …そう…まるで…奇蹟のように…

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31970ゼフィール奇譚・蛇足的補足RIN URL2005/10/18 21:44:46
記事番号31968へのコメント


 『ゼフィール奇譚』の最初のエピソードは、プロローグにあたる『神話の始まり』です。
 今年の1月から『ゼフィール奇譚』の本編も、投稿させて頂いておりましたが、本編エピソードは、これまで投稿させて頂いていた、外伝や番外編と異なり出来るだけ順序立てて、話の構成がどうなっているのか分かりやすく、UPしていきたいと思い、そのため、まず本編の前のプレエピソードを、先に投稿させて頂く事に致しました。
 それで実は、今回投稿致しました『ゼフィール〜約束の地〜』と『赤き存在達のフォーチュン』の間に、こちらに既に投稿させて頂いている、外伝エピソードの『奇蹟のパテェシィエ』が構成としては、入っているのですが、こちらは既に投稿させて頂いているモノなので、『ゼフィール奇譚』の投稿順の中からは抜けてしまうため、この度蛇足ながら、補足させて頂こうと思い書かせて頂きました。
 
 ―取り敢えず、現時点で出来上がっている構成の順序としましては…

 『神話の始まり』(本編プロローグ)
 『ゼフィール〜約束の地〜』(幕間その1本編導入エピソード)
 『奇蹟のパテェシィエ』(外伝)
 『赤き存在達のフォーチュン』(幕間その2本編導入エピソード)
 『召喚』(本編第1部)
  ↓
 以下本編エピソード未投稿作品のため、ここでは以下略とさせて頂きます。

 …と言う感じになっております。

 ―…まだまだ先は長いのですが、これからも頑張って書かせて頂こうと思っております。

                                          ―それではまたの機会に―RIN―

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31969赤き存在達のフォーチュン―序―RIN URL2005/10/18 21:10:19
記事番号31967へのコメント


 …夢を見た…その内容に…あたしはゾクリとした戦慄を感じ…

 …そして思い出した…

 …大切なコトを…


 ―赤き存在達のフォーチュン―
              ―序―



 …その日…朝食を食い終わるまでは、いつも通りだった…
 …いや…朝食を食い始めたばかりの時に、リナが何気なく言った(…だろう…)『言葉』が切っ掛けだったのかもしれない…
 (…良く覚えていないが…)
 …だが…食い終わってリナが言った『その言葉』は覚えている…
 …なにしろ…物凄い迫力だったから…

 「…ハアーvお腹いっぱいv…もう食べらンないv…っと!そうだガウリイ!さっきあたしが言ったことだけど、覚えてる?」
 リナが心持ち身を乗り出して言う。
 「………なんだっけ?」
 …だが俺は覚えていなかった…
 「…あ…あんたねー…いくらなんでもそれはどうよっ!ついさっきのことでしょ!あたしが大事な話があるって言ったのは!あんたが言ったのよ!大事な話なら食い終わってからにしないか?って!」
 …リナが凄い剣幕で言う…
 …あまりの剣幕に…リナの栗色の髪が乱れ…まだ…僅かに残っていた、白い部分が見える…
 …俺はそれにギョッとして…
 「…リナ…おまえその髪…まだ?」
 「…あ?…ああ、これね…まだちょっとね…ダイブ隠せる位になったから髪型工夫してうまく隠してたんだけど…こればっかりは仕方ないわね…」
 …そう髪を指で摘んで言った…
 「…で?それで大事な話ってなんだ?」
 …そう言って俺は話をもとに戻そうと、いきなりだが言った…
 …なんとなく…それ以上その話を続けたく無かったから… 
 「……はあ…そうね…(…時間もないし…)…単刀直入に言うわよ!」
 …バンといきなり俺の前に両手をあわせて、そう言った…
 「ガウリイ!悪いんだけど!なにも聞かずに、暫く一人にして欲しいの!!」
 「……へ?」
 …俺はいきなりのことになにがなにやらゼンゼンわからなかった…
 「…あー!もう!もう一度言うわよ!」
 …リナは…俺に呆れたのかもしれない…突然立ち上がり…
 「…悪いんだけど!今日から数日間一人にして欲しいの!あたしが自分で出てくるまで、絶対に部屋に来ないで!!」
 …そう言って食堂から出て行った…
 …俺は慌ててリナを追い駆け…
 「…でも…リナ食事とかどうすんだよ!」
 「いらない!」
 「…いらないって…おまえがか?」
 「…全然問題ないから、心配は要らないってそう言ってんの!」
 「…そ…そうなのか…」
 「…じゃあ…あたし暫く籠もるから!じゃあね!」
 …そう言ってリナは、宿屋のリナが泊まっている部屋の扉を閉めた。 

                                  ―続く― 


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31979赤き存在達のフォーチュン―1―RIN URL2005/10/21 17:05:07
記事番号31967へのコメント


 「…じゃあ…あたし暫く籠もるから!じゃあね!」 
 …そう…一方的にガウリイに言って、あたしは部屋に入り…
 …ドアの鍵を閉め…
 「…さあ…早く…急がないと…」
 …そう言うと…
 …今度は窓辺に行って…
 「…ここの宿は雨戸があるから助かったわ…」
 …そう言いながら窓を開け…雨戸を閉め、そして窓を閉めて、ついでにカーテンを引いた…

 
 ―赤き存在達のフォーチュン―
              ―1―
 

 ―………ナ……ナ………―

 ……う…ん……だ…れ……よ…ん…で…る……

 ―………さっさと…目覚めなさい!『イシュタル!!』…―

 …うわっ!…テ…テミス姉ちゃん!…

 ―…あんた…自分が『何をしたのか』…『解ってる』わよね?…―

 …あ…う……わ…わかってます…

 ―…それじゃあ…なんで『報告』をしなかったの?…
 …今日…『女王(クイーン)』に喚ばれて、初めて知ったのよ!…―

 …ご…ごめんなさい…姉ちゃん…その…使ったのが…不完全なやつだったから…封印も…不完全で……しかも…あたし一人じゃなかったのよ…勘が…そこそこ鋭いヤツが…一緒で…実は…いまも…それでちょっと…

 ―…フウ…もういいわ…兎に角…一度きちんと『報告』はすること。詳しい話はその時でいいわ…封印は…不完全だけど解けているのよね?…―

 …う…うん…さっき姉ちゃんに『名前』よばれたから…戻り掛けてたのが…また解けたけど…

 ―…なに?じゃあわたしが悪いって言うの?…―

 …い…いいいいえー…まさかー…そんな…つもりは…お…おかげで…思い出せました…

 ―…そう……まあいいわ…じゃあ…待っているからね…イシュ…―


 ―目覚めた時には…殆ど栗色だった…髪の一部分が…銀に変わっていた…

                                                 ―続く―

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32086赤き存在達のフォーチュン―2―RIN 2005/11/26 23:11:58
記事番号31967へのコメント



 「…カーテンは…まあ閉めなくてもいいとは思うけどね…」
 …ああ言っておけば、ガウリイはたぶん入って来ない…
 …あたしは…それでも念の為にと…カーテンを閉め…
 …そして…
 …次に頭に手をやり…
 …シュル…パサッ…
 …バンダナを外し…机の上に置いた…
  

 ―赤き存在達のフォーチュン―
              ―2―


 ―『ゼフィーリア王国・黄金宮殿』…その『玉座』の前に…
 …赤いドレスを纏った、黒髪の女性が跪いていた…
 『…そう…あの子が…それはとても楽しみね…『直接』あうのは久し振りですもの…貴女もそうでしょ?テミス』
 …そう言ったのは幾重もの薄布の幕に隠された『玉座』に『在る』…『女王』…
 「……クイーン…お伺いしたいことがございます…」
 …楽しそうな『女王』の様子に…しかし『テミス』と呼ばれた女性は重々しい様子でそう言った…
 『どうしたの?』
 「………大丈夫なのですか?」
 …暫しの沈黙の後に…ただそう問い掛ける…
 『…大丈夫よ…(…そう…少なくとも…いまはね…)…』
 …主語の無いテミスの言葉に『女王』は、ただ『大丈夫』とのみ告げて、微笑む…内心の含みを隠して…

                                  ―続く― 
 

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32115赤き存在達のフォーチュン―3―RIN 2005/12/4 22:32:28
記事番号31967へのコメント



 『…『永遠の女王(エターナル・クイーン)』『赤き秩序と月の王女』…『赤き幻影と星の王女』より『掟』に従い、これより『報告』を行います…』 


 ―赤き存在達のフォーチュン―
              ―3―


 「…さてと…」
 …あたしは…そう言うと…前もって宿屋のおばちゃんにお願いし、用意してもらっていた、シーツを床に敷いた…
 …シーツは…古くなっていらなくなったものを譲ってもらった為…少し黄ばんでいたが…そんなことはこの際言っていられない…
 …何しろ時間がないのだから…
 …色々あって…すっかり忘れていたけど…このままだと…姉ちゃんに……
 …ブルルッ!
 ……か…考えたくない……
 「…と…とにかく…いそがないと…」
 …もう何度言ったのか解らなくなっているその言葉を呟きながら…
 …あたしは…床に敷いたそのシーツに…
 …特殊な染料と液体を混ぜ合わせて作った…
 …トロリとした赤黒い液体をシーツの上に…
 …ゆっくりと…少量ずつ…慎重に…振り掛け始めた…

                                  ―続く―

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32117赤き存在達のフォーチュン―4―RIN 2005/12/6 00:07:47
記事番号31967へのコメント



 …月齢…星の位置…

 …総ての条件が…整いつつある…
 
 「…急がないと…」

 …儀式を…

 …『刻』は近い…


 ―赤き存在達のフォーチュン―
              ―4―


 ―…赤い…揺らめく『影』の様な存在が…重々しい様子で…声ならぬ声を発する…
 『…まずは調査・捜索の命の出ていた『レゾ=グレイワーズ』彼は候補者として、総ての条件を満たしておりましたが、残念ながらその死亡を確認致しました、引き続き候補者の選出と調査・捜索を続行致します』
 ―…『影』は告げる『報告』を…
 『…尚その件に伴い『リナ=インバース』の帰還遅延並びに『ルナ=インバース』の儀式遅延を報告致します…』
 ―…その場に在るは…『女王』と『王女』…
 『…そう…それで『イシュ』v『リナ』の方はどうしてるのかしらv』
 ―…玉座からの不意の『声』に『影』が揺れる…
 『…滞りなく…儀式の準備を……それと…『ゴルン・ノヴァ』を発見・現在『所有者』に対し交渉及び調査を…その件もあって帰還は更に遅れる見通しです…』
 『…そう…仕方ないわね……『報告』ご苦労様v『イシュ』vごめんなさいね、色々押し付けちゃってv』
 『…それでは…あたしはこれで…』
 ―…そう言うと…その『影』はその場から…ゆらりと消えた…

 …まるで…最初からその場に…いなかったかの様に…

                                  ―続く―

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32119赤き存在達のフォーチュン―5―RIN 2005/12/6 22:57:33
記事番号31967へのコメント



 …魔法陣を画き…
 …『報告』を送る…
 …『特殊』な方法で…

 …『スィーフィード=ナイト』と…
 …その『妹』…

 …その『絆』を『礎』として…


 ―赤き存在達のフォーチュン―
              ―5―


 …魔法陣を画いたシーツの中央で、リナは俯せになって、突っ伏していた…
 …ほぼ…徹夜で行われた…『特殊』な『儀式』…
 …消費する『魔力』も並ではなく…
 …リナの髪の色は『再び』白銀へと変わっていた…
 「…あー…ねむい…も…ダ…メ…」
 …猛烈に襲い来る睡魔に勝てず…
 …リナはその意識を手放す…
 …後始末は…起きてからで…いっか…
 …そう…薄れゆく意識で考えながら…

                             ―赤き存在達のフォーチュン――終わり― 

 ―あとがき―
 RIN:皆様こんばんは、お久しぶりです、RINですm(_ _)m
   L:…フフ…RIN…ようやく『あとがき』を書いたわねv
 RIN:ウゲッ!L様!なぜここに!
  螺旋:それは私が教えたからよv
 RIN:ら螺旋まで〜なななんで〜
  螺旋:なんでって…まさか本気で隠し通せると思っていたの?
 RIN:あ…アウアウ…
   L:…まあ…そう言うわけだから…それじゃあRINv
     覚悟は良いわよねv
 RIN:…ザー(←血の気が一気に引く音)
     ブンブンブン(←力一杯!これでもかと言うほど左右に首を振る)
   L:それじゃあvいくわよv
     エイッvv(そう言ってL様大鎌を振るう)
     …まったく…「ウゲッ!」だなんて失礼よねv

 L&螺旋―それではここまでお読み下さった皆様、どうも有り難うございましたv
      RINに代わりお礼を言うわv
      それではまたねv

 …ペコリとお辞儀をする、L様と螺旋…
 …その足下にはダクダクと『赤い何か』を流し倒れ伏すRIN…

 …そして…ゆっくりと…幕が引かれていく…

                                  ―幕―

                   ―ここまでお読み下さりどうも有り難うございます。
                        ―改めてお礼申し上げます。
 
                             ―それではまたの機会に―RIN―