◆−スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!前書き5−RIN (2006/2/14 20:13:07) No.32272 ┣スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2―1−RIN (2006/2/14 20:16:32) No.32273 ┣スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2ー2−RIN (2006/2/18 22:55:18) No.32306 ┣スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2―3−RIN (2006/3/11 18:59:31) No.32352 ┣スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2―4−RIN (2006/3/13 20:33:48) No.32358 ┣スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2―5−RIN (2006/3/14 20:32:35) No.32362 ┗スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2―6−RIN (2006/3/15 21:56:47) No.32369
32272 | スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!前書き5 | RIN URL | 2006/2/14 20:13:07 |
スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!―前書き― 皆様こんばんは、Happy Valentine!RINです。 えー今年は諸般の事情により、ぎりぎりまで発動できませんでしたが… …何はともあれ…本日はバレンタインデーです。 というわけで、RINは今年も懲りずに例年通り、既に恒例となりました、企画を発動!連載駄文の投稿を開始させて頂こうと思っております。 …それでは拙い駄文ではございますが、『エピソードその2』をどうぞよろしくお願い致します。 ―それではまたの機会に―RIN― |
32273 | スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2―1 | RIN URL | 2006/2/14 20:16:32 |
記事番号32272へのコメント ―…『ゼフィーリア』は魔族にとって禁忌の地… …理由も解らず…ただずっと…『そう』だった… …ただ…一部の高位魔族は…『或る理由』でもって… …それを『認識』していた… …その『認識』は…ある意味で間違いであり…同時に正しくもあったのだが… …その『理由』は… …いまもまだ… …大多数の魔族には知られてはいない… …『魔王』と『竜神』の… …新たな盟約により… …それが…高位魔族の識るところとなった… …現在においても… スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2 「…それでは僕は獣王宮に戻りますが、貴女はどうされますか?彼らはまだのようですが…」 ゼロスの言葉に、忌々しくも思いながらもあたしは… 「…そうね…でも…信じているのよ…あたし…」 …にっこりと微笑んで… 「…だから…帰るわ『黄金宮殿』へ…」 …そして消えた… 「…それじゃあ…またね…」 …ただ…それだけを…言い残して… …あたしはその場から去ったのだった… ―続く― |
32306 | スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2ー2 | RIN URL | 2006/2/18 22:55:18 |
記事番号32272へのコメント 「…そうね…でも…信じているのよ…あたし…」 …極上の微笑みを浮かべ…目の前の…『彼女』は言った… スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2 「…はあ…参りましたね…」 …去り際の『彼女』の言葉に…僕は少なからず動揺し… 「…でも…そんな『ところ』も…『貴女』の…『チカラ』…なのかも知れませんね…」 …しかし…同時に…深く納得し…一人頷き… 「…では…僕も戻りますか…」 …獣王宮に… ―…そして…ゼロスもまた、その『空間』から『姿』を消した… ―続く― |
32352 | スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2―3 | RIN URL | 2006/3/11 18:59:31 |
記事番号32272へのコメント ♪〜♪〜♪〜 「ん〜♪…ど♪う♪し♪よ♪う♪か♪し♪ラ〜ン♪」 「…獣王様…なにをしておられるのですか?」 …獣王宮に戻ったゼロスが見たのは… …上機嫌で鼻歌を歌いながら『何か』をしている獣王の姿だった… スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2 …なにやらがさごそとやっている獣王に、ゼロスは呆気に取られた様子で声を掛ける… 「…ん〜♪…ああ…ゼロス…帰ってきたのか?丁度いいオマエも手伝え!」 …ゼロスの声に…獣王は一瞬だけ…何事かをしていた手を停め…そして微かに…やはり一瞬だけ…その口端を上げて…そう言った… 「…は…はあ…解りました…」 …先程の…僅かな獣王の変化には気付かぬまでも…ゼロスは…長年の経験からか…なにやら主の様子に不穏なモノを感じつつも…命令には逆らえず頷いた…(…内心では嫌々ながらも…それは表には出さず…)… …そんなゼロスの様子には構わず…獣王は次々と大きな箱を指して指示を下す… 「…ゼロス…おまえ…コレとコレとコレと…ん〜♪…ああっ!後コレもだなっと…を隣の間に運んでおけ…」 「解りました、では…」 「待てっ!」 ゼロスが頷き杖を振ろうとすると、獣王が瞬時に待ったを掛け、ゼロスがしようとした事を停め… 「…獣王様?」 …停められたゼロスは一瞬怪訝な表情をするも…それはすぐに消し主の言葉を待つ… 「…ゼロス…それらは『特別』な『大事』な『品』だ!だから空間移動は使わず直接オマエが運べ!い・い・な?」 …獣王は重々しくもやたら念入りにそう言った… ―続く― |
32358 | スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2―4 | RIN URL | 2006/3/13 20:33:48 |
記事番号32272へのコメント 「……あ…あの…獣王様?…」 …主に『隣の間』へと運ぶように、命じられた…『特別』な『大事』な『品』を総て運び終えたゼロスは、次に告げられたその命に、今度こそ唖然とした… スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2 「……御意……」 …ただそれだけを口にし…よたよたと出ていく部下の後ろ姿を満足げな様子で見送り、獣王はその姿が見えなくなると、床に座り込みがさごそとなにやらしていたその作業の手を止めて… 「…良し…取り敢えず、コレは…これで良い…」 …そう言って、ニヤリと笑みを浮かべ、すくりと立ち上がると… 「…では…はじめるか…」 …ニィと美しくも壮絶な笑みを浮かべ… 「…あまり『時間』も無いしな…」 …そう言った… ―続く― |
32362 | スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2―5 | RIN URL | 2006/3/14 20:32:35 |
記事番号32272へのコメント 「…さて…では…いまのうちにするかな…」 …そう言った獣王の足下には、先程ゼロスに運ばせた荷物の数々があった… スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2 …獣王に命じられた通りに、すべての箱を隣の間へと運び終えて戻ってきたゼロスは、しかし主の元に戻ると同時に呆然とした… 「…あ…あの…獣王様…」 …それでもなんとか気を取り直し…己の主に声を掛ける… 「…うん?…ああゼロス戻ってきたか。丁度良いここを片付けておけ」 獣王はゼロスを見ると、顎でしゃくりそう命じた… 「……あ…あの…獣王様?…」 …こ…これは一体… ゼロスは獣王の命に唖然とした… …何故ならその部屋は…先程ゼロスが出ていった時には…大小の箱が数個あった程度だったというのに… …いまや凄まじいばかりに…よくぞここまでと言うほどに…散らかっていたからだった… 「…ああ…それからゼロス…ここにあるのはみな『大切』な『品』ばかりだから、『慎重』に取り扱う様に…いいな」 微笑を浮かべて獣王はそう言い足すと、部下の返事も待たず、何処かへと姿を消した… ―続く― |
32369 | スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2―6 | RIN URL | 2006/3/15 21:56:47 |
記事番号32272へのコメント 「……こ…これを片付けるんですか〜…」 …勘弁して下さい…獣王様… …これでもかと散らかった…その空間で…ゼロスは呆然と立ち尽くしていた… スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!=その2 「…はあ…ようやく終わりました…」 …ゼロスがなんとか、その空間を片付けたその時だった… 「ゼロス!ゼロス!」 …獣王がゼロスを呼びながら、何処からか現れた… 「…獣王様…あの…終わりました…」 …どこか緊張気味にゼロスは獣王にそう言った… 「…うん?…ああ…片付いた様だな…」 …獣王はゼロスの言葉に、しかし気のない返事で返し… 「…それより!ゼロス!これから出かけるぞっ!」 「…はあ…そうですか…行ってらっしゃいませ…」 「…うん?…何を言っている!ゼロス!おまえも来るんだぞ?荷物を持ってさっさと付いて来い!」 …そう言って獣王は、自分の足下を指差した… …その足下には…大きなトランクが(…何故か…)12個もあった… ―続く― |