◆−そのままの君で−氷室 相良 (2006/3/19 21:38:54) No.32379 ┣初・詩ですね!!−十叶夕海 (2006/3/21 01:01:45) No.32389 ┃┗Re:初・詩ですね!!−氷室 相良 (2006/3/21 18:10:18) No.32391 ┃ ┗少々補足説明−十叶夕海 (2006/3/22 00:37:18) No.32394 ┗そのままのあなたで−氷室 相良 (2006/3/25 15:27:44) No.32407
32379 | そのままの君で | 氷室 相良 | 2006/3/19 21:38:54 |
私は、私は知っているけど君は知らない人。 私の見る君は、常に明るく、笑顔を絶やすことがなかった。 私の見る君は、何かに怯えて、涙を枯らすことがなかった。 …日に日に君は、笑顔を見せなくなった。 忘れているだろうけど、君と私は一度だけ出会ったことがある。 その時の君も泣いていて、痛々しかった。 ふと顔を上げた君と私の視線が重なった。 私は迷わず目をそらした。 …きっと、脆い君は傷ついただろう。 それでも構わず、その場から去った。 君なんて気にせずに。 君の新しい顔を見たのは、数ヶ月前のことだ。 確か、そろそろ水泳の授業が終わる時期だった。 そのころから君は、様々な嫌がらせを受けていた。 私は、何もせずただ眺めていた。 …本当は、君の泣くところなんて見たくないのに。 それでも、助けなかった。 そんな気すら、起きなかった。 …君は、諦めたような顔をして、ただされるがままになっていた。 あまり離れていない位置にいる私に、縋ることもなく。 決定的なことは、ごく普通の火曜日に起こった。 クラスの女子共が、君の髪にライターで火をつけたのだ。 連中が言うには、火曜日にちなんで火をつけた、と言うことらしい。 君は焦げた髪を両手で包み、静かに泣いていた。 誰も、私も、クラスの奴らも、先生すら、それを咎めることはなかった。 代表して、私が言おう。 ―髪に火をつけるなんて最低だ― 無論、声には出さなかったが。 ―君は、窓から身を投げた。 一命を取り留めた君は、病院でまた泣いていた。 ―死にたい…死にたくない…死にたい― 何度も、何度も繰り返していた。 きっと、声が枯れるまで言い続けるつもりなのだろう。 …見舞いの品として持ってきた果物と、白い粉を入り口付近に置いて、私は帰った。 ―ああ、どうしてこうなってしまうんだろう。 誰よりも、私よりも大切な君なのに、どうして守らないんだろう。 守りたいのに、守りたくない。 近づきたくないのに、離れたくない。 矛盾した世界が、壊れない。 ―狂った私が、何故生きている。 …せめて、私を止めさせて。 急いで君の病室に戻った私は、入り口に果物とアレがないことに気づいた。 大きな音を立ててドアを開け、君の名を叫ぶ。 「――――!」 君は、水と白い粉…毒薬を手にしたまま、止まった。 「…――――。」 君が、優しく私の名を呼ぶ。…驚いた。君が私の名を知っていることに。 「ごめんね…ありがとう。」 初めて声をかけてくれた君の言葉だった。 そう言ってから君はゆっくりと、吸い込まれるようにベットに倒れ伏した。 君の頬には、最後の涙が光っている。 …私の頬にも、熱い何かが流れた。 ―私が止めていれば、君はいじめに耐えることが出来ただろうか― ―私が止めていれば、君は死ななかっただろうか― ―私が止めていれば…― ―どうか神様、いるなら叶えて。 私はもういらないから。 代わりに――――を、暖かく迎えてください。 私がやらなかった代わりに、どうか―― …私は、君が持っていた残りの薬を飲んだ。 ―きっと君は、今度こそ私を突き放すだろう。 それでも…それでもいいから。 どうか、君は君でいて。 本当の君で、どうか笑って―― ――どうか、そのままの君で―― ―意識が、暗闇に堕ちた。 後書き く、暗い…。 なんだか「私」、初めと最後でえらく変わったような…? ま、まぁとにかく、初めての詩?です。 一応、「君」視点のものもあったりします。 「そのままの君で」は、私の好きな歌のタイトルだったりします。 断然そっちの方が良いですけど。 中身も全然違いますし…。 …自己反省は後々じっくりとやることにします。 それでは。 |
32389 | 初・詩ですね!! | 十叶夕海 | 2006/3/21 01:01:45 |
記事番号32379へのコメント ええと、私の詩をする時の癖と言うか、そんなんで、返歌風味にレスさせていただきます。 >私は、私は知っているけど君は知らない人。 私は、私は知っていたけど貴方は知らないでしょう? > >私の見る君は、常に明るく、笑顔を絶やすことがなかった。 私が知る過日の貴方は 明るくて笑顔を絶やさないそんな人だった。 > >私の見る君は、何かに怯えて、涙を枯らすことがなかった。 私が知る過日の貴方は 身を縮こませ 泣いて哭いていた。 > >…日に日に君は、笑顔を見せなくなった。 ・・・火を追うごとに、貴方の笑顔は、蝋燭が消えるようになくなっていった > > > >忘れているだろうけど、君と私は一度だけ出会ったことがある。 > 忘れてるかも知れないけど、私と貴方はほんの一度だけ出逢った。 >その時の君も泣いていて、痛々しかった。 あの時も泣きはらしていて 見ていられなかった。 > >ふと顔を上げた君と私の視線が重なった。 なぜ顔を上げた貴方と視線が重なった。 > >私は迷わず目をそらした。 私は貴方に目をあわせて居られなくて > >…きっと、脆い君は傷ついただろう。 ガラスのような貴方の心は、砕けたかも知れない。 > >それでも構わず、その場から去った。 それでも、その場所に居られなくて駆け去った。 > >君なんて気にせずに。 貴方なんて考えないで。 > > > >君の新しい顔を見たのは、数ヶ月前のことだ。 貴方の新しい顔に気が付いたのは 数ヶ月前。 > >確か、そろそろ水泳の授業が終わる時期だった。 確か、まだまだ暑いのに水泳の授業が終わる時期だった。と思う。 > >そのころから君は、様々な嫌がらせを受けていた。 この時期から、君は嫌がらせ・・イジメを受けていた > >私は、何もせずただ眺めていた。 私は、傍観していた ただ傍観していた。 > >…本当は、君の泣くところなんて見たくないのに。 ・・ホントは、貴方の涙は見たくなかったのに。 > >それでも、助けなかった。 それでも、救けなかった。 > >そんな気すら、起きなかった。 それすら、思いつかなかった。 > >…君は、諦めたような顔をして、ただされるがままになっていた。 君は、疲れきったような諦念仕切ったような顔をして。 ただ 人形のようにされるがままになっていた。 > >あまり離れていない位置にいる私に、縋ることもなく。 すぐ側にいた 私に助けを求める事こともせず > > > >決定的なことは、ごく普通の火曜日に起こった。 『運命の輪』は、ごく普通の金曜日に廻り始めた。 > >クラスの女子共が、君の髪にライターで火をつけたのだ。 クラスの女子共が、貴方を金属製のモップで殴ったり、小突いたりしたのだ。 > >連中が言うには、火曜日にちなんで火をつけた、と言うことらしい。 あいつらが言うには、金曜日にちなんだと言うこと。 > >君は焦げた髪を両手で包み、静かに泣いていた。 貴方は痛む個所を手で押さえ、静かに涙していた。 > >誰も、私も、クラスの奴らも、先生すら、それを咎めることはなかった。 誰も、私も、クラスの残り全員も、先生でも、それを止めなかった。 > >代表して、私が言おう。 私は言おう。 > >―髪に火をつけるなんて最低だ― ―頭を殴るなんてどうかしている― ―死んだら如何するのだ― > >無論、声には出さなかったが。 ・・・・音にはしなかったが。 > >―君は、窓から身を投げた。 貴方は、窓から身を躍らせた。 > > > >一命を取り留めた君は、病院でまた泣いていた。 命だけは残った貴方は、病院でまた涙していた。 > >―死にたい…死にたくない…死にたい― ―死にたくない・・・でも、死にたい・・・・死にたくない・・・ > >何度も、何度も繰り返していた。 > 壊れたテ−プレコ−ダのように何度も繰り返していた >きっと、声が枯れるまで言い続けるつもりなのだろう。 声が無くなるまで そのままのつもりなのだろう。 > >…見舞いの品として持ってきた果物と、白い粉を入り口付近に置いて、私は帰った。 > ・・・見舞いの品として持ってきたお菓子と、スモモの香りの粉を置いて、私は、その場を去った。 > > >―ああ、どうしてこうなってしまうんだろう。 ―・・・どうしてこうなったんだろう。 > >誰よりも、私よりも大切な君なのに、どうして守らないんだろう。 誰よりも、自分よりも何よりも、大切にしたいのにどうして守れないんだろう > >守りたいのに、守りたくない。 守りたくないのに、守りたくなった。 > >近づきたくないのに、離れたくない。 離れたくないのに、近付きたくもない。 > >矛盾した世界が、壊れない。 奇妙なパラドックスが、終わらない。 > >―狂った私が、何故生きている。 ―矛盾した私が、何故生きている? > >…せめて、私を止めさせて。 せめて・・・私を止めさせて。 > > > >急いで君の病室に戻った私は、入り口に果物とアレがないことに気づいた。 急いで戻った私は 入り口に置いたはずの二つに気が付いた。 > >大きな音を立ててドアを開け、君の名を叫ぶ。 勢いよくドアを開け、貴方の名前を呼んだ。 > >「――――!」 『――――っ!!』 > >君は、水と白い粉…毒薬を手にしたまま、止まった。 貴方は、水とスモモの香りの粉・・・青酸を手にしたまま、止まった。 > >「…――――。」 「・・―――さん?」 > >君が、優しく私の名を呼ぶ。…驚いた。君が私の名を知っていることに。 貴方が、私の名前を始め呼んだ。・・・・・私の名前を貴方が知っているとは思わなかった。 > >「ごめんね…ありがとう。」 「ごめん・・でも、嬉しかった。ありがとう。」 > >初めて声をかけてくれた君の言葉だった。 初めての君からの私への言葉だった。 > >そう言ってから君はゆっくりと、吸い込まれるようにベットに倒れ伏した。 そう言って 貴方はゆっくり、ベッドに倒れこんだ。 > >君の頬には、最後の涙が光っている。 貴方の頬には、最期の涙が、 貴方の顔には、最期の微笑が、光っていた。 > >…私の頬にも、熱い何かが流れた。 私にも、熱い何かが流れ、触れた。 > > > >―私が止めていれば、君はいじめに耐えることが出来ただろうか― 私が側にいたら、貴方はいじめに耐えていただろうか・・・・・? > >―私が止めていれば、君は死ななかっただろうか― 私が逃げなければ、貴方は生きていただろうか。 > >―私が止めていれば…― 私が勇気を出していれば・・・・― > >―どうか神様、いるなら叶えて。 ―信じちゃいないけど、。カミサマいるなら叶えて > >私はもういらないから。 私はもういいから。 > >代わりに――――を、暖かく迎えてください。 代わりに―――を暖かく迎えてあげて。 > >私がやらなかった代わりに、どうか―― > 私がやれなかった代わりに・・・・お願い――― > > >…私は、君が持っていた残りの薬を飲んだ。 私は、残りの薬を飲んだ。 > >―きっと君は、今度こそ私を突き放すだろう。 ―――多分、貴方は今度こそ私を恨むだろう? > >それでも…それでもいいから。 だけど・・・それでもいい > >どうか、君は君でいて。 それでもいいから、貴方は貴方でいて。 > >本当の君で、どうか笑って―― > ホントの君のままで笑っていて・・・・― > > >――どうか、そのままの君で―― > ―あのままの君で―― > > >―意識が、暗闇に堕ちた。 > 『私』は、消えた・・・・--- > > > >後書き >く、暗い…。 >なんだか「私」、初めと最後でえらく変わったような…? 私も、似たり寄ったりです。 > >ま、まぁとにかく、初めての詩?です。 >一応、「君」視点のものもあったりします。 > こう言うレスの仕方どうですか? 見てみたいです!! >「そのままの君で」は、私の好きな歌のタイトルだったりします。 >断然そっちの方が良いですけど。 >中身も全然違いますし…。 『哀しみよこんにちは』も似たようなものです。 でも、題名は、イメ―ジで決めました。 > >…自己反省は後々じっくりとやることにします。 > > >それでは。 > > > はい、それでは。 追伸:『三日月は孤独な調べ』更新しました。 > > > > > > > > > > > |
32391 | Re:初・詩ですね!! | 氷室 相良 | 2006/3/21 18:10:18 |
記事番号32389へのコメント >ええと、私の詩をする時の癖と言うか、そんなんで、返歌風味にレスさせていただきます。 了解しました。 >>私は、私は知っているけど君は知らない人。 > >私は、私は知っていたけど貴方は知らないでしょう? > >> >>私の見る君は、常に明るく、笑顔を絶やすことがなかった。 > >私が知る過日の貴方は 明るくて笑顔を絶やさないそんな人だった。 > >> >>私の見る君は、何かに怯えて、涙を枯らすことがなかった。 > >私が知る過日の貴方は 身を縮こませ 泣いて哭いていた。 > >> >>…日に日に君は、笑顔を見せなくなった。 > >・・・火を追うごとに、貴方の笑顔は、蝋燭が消えるようになくなっていった …成る程、こういう表現の仕方もあったのか…。 >>忘れているだろうけど、君と私は一度だけ出会ったことがある。 >> > >忘れてるかも知れないけど、私と貴方はほんの一度だけ出逢った。 > >>その時の君も泣いていて、痛々しかった。 > >あの時も泣きはらしていて 見ていられなかった。 > >> >>ふと顔を上げた君と私の視線が重なった。 > >なぜ顔を上げた貴方と視線が重なった。 > >> >>私は迷わず目をそらした。 > >私は貴方に目をあわせて居られなくて > >> >>…きっと、脆い君は傷ついただろう。 > >ガラスのような貴方の心は、砕けたかも知れない。 > >> >>それでも構わず、その場から去った。 > >それでも、その場所に居られなくて駆け去った。 > >> >>君なんて気にせずに。 > >貴方なんて考えないで。 説明仕切れてなかった部分を埋めて頂き、ありがとうございます。 まぁ、初めの方の「私」は、結構冷たい性格の予定だったんですけど。 >>君の新しい顔を見たのは、数ヶ月前のことだ。 > >貴方の新しい顔に気が付いたのは 数ヶ月前。 > >> >>確か、そろそろ水泳の授業が終わる時期だった。 > >確か、まだまだ暑いのに水泳の授業が終わる時期だった。と思う。 > >> >>そのころから君は、様々な嫌がらせを受けていた。 > >この時期から、君は嫌がらせ・・イジメを受けていた > >> >>私は、何もせずただ眺めていた。 > >私は、傍観していた ただ傍観していた。 > >> >>…本当は、君の泣くところなんて見たくないのに。 > >・・ホントは、貴方の涙は見たくなかったのに。 > >> >>それでも、助けなかった。 > >それでも、救けなかった。 > >> >>そんな気すら、起きなかった。 > >それすら、思いつかなかった。 > >> >>…君は、諦めたような顔をして、ただされるがままになっていた。 > >君は、疲れきったような諦念仕切ったような顔をして。 > >ただ 人形のようにされるがままになっていた。 > > >> >>あまり離れていない位置にいる私に、縋ることもなく。 > >すぐ側にいた 私に助けを求める事こともせず …なんとなく言いそびれていたのですが、「君」は女の子ですけど、「私」は、男の子でも女の子でもいいです。 「僕」では男に、「あたし」では女になりそうな予感がしたので、曖昧な「私」に。 >>決定的なことは、ごく普通の火曜日に起こった。 > >『運命の輪』は、ごく普通の金曜日に廻り始めた。 > >> >>クラスの女子共が、君の髪にライターで火をつけたのだ。 > >クラスの女子共が、貴方を金属製のモップで殴ったり、小突いたりしたのだ。 > >> >>連中が言うには、火曜日にちなんで火をつけた、と言うことらしい。 > >あいつらが言うには、金曜日にちなんだと言うこと。 > >> >>君は焦げた髪を両手で包み、静かに泣いていた。 > >貴方は痛む個所を手で押さえ、静かに涙していた。 > >> >>誰も、私も、クラスの奴らも、先生すら、それを咎めることはなかった。 > >誰も、私も、クラスの残り全員も、先生でも、それを止めなかった。 > >> >>代表して、私が言おう。 > >私は言おう。 > >> >>―髪に火をつけるなんて最低だ― > >―頭を殴るなんてどうかしている― > >―死んだら如何するのだ― > >> >>無論、声には出さなかったが。 > >・・・・音にはしなかったが。 > >> >>―君は、窓から身を投げた。 おお、火曜日が金曜日に! いやぁ、柔らかな発想が羨ましいです。 私が他に考えていたのは、水曜日で水攻め、木曜日で首絞め(何故)でした。 >>一命を取り留めた君は、病院でまた泣いていた。 > >命だけは残った貴方は、病院でまた涙していた。 > >> >>―死にたい…死にたくない…死にたい― > >―死にたくない・・・でも、死にたい・・・・死にたくない・・・ > > >> >>何度も、何度も繰り返していた。 >> > >壊れたテ−プレコ−ダのように何度も繰り返していた > > >>きっと、声が枯れるまで言い続けるつもりなのだろう。 > >声が無くなるまで そのままのつもりなのだろう。 > >> >>…見舞いの品として持ってきた果物と、白い粉を入り口付近に置いて、私は帰った。 >> > >・・・見舞いの品として持ってきたお菓子と、スモモの香りの粉を置いて、私は、その場を去った。 スモモの香り…? 話の流れからすると、危なげなもののはずなんですが、私には分かりません。 テープレコーダーですか。 玩具とか、機械類を想像していたのですが、結局何もつけませんでした。 >>―ああ、どうしてこうなってしまうんだろう。 > > >―・・・どうしてこうなったんだろう。 > >> >>誰よりも、私よりも大切な君なのに、どうして守らないんだろう。 > >誰よりも、自分よりも何よりも、大切にしたいのにどうして守れないんだろう > > >> >>守りたいのに、守りたくない。 > >守りたくないのに、守りたくなった。 > > >> >>近づきたくないのに、離れたくない。 > >離れたくないのに、近付きたくもない。 > >> >>矛盾した世界が、壊れない。 > >奇妙なパラドックスが、終わらない。 > >> >>―狂った私が、何故生きている。 > >―矛盾した私が、何故生きている? > >> >>…せめて、私を止めさせて。 > >せめて・・・私を止めさせて。 この辺、一番出来が悪かったかなあなんて。 「私」の変わりっぷりが激しいんで(汗) >>急いで君の病室に戻った私は、入り口に果物とアレがないことに気づいた。 > >急いで戻った私は 入り口に置いたはずの二つに気が付いた。 > > >> >>大きな音を立ててドアを開け、君の名を叫ぶ。 > >勢いよくドアを開け、貴方の名前を呼んだ。 > > >> >>「――――!」 > >『――――っ!!』 > >> >>君は、水と白い粉…毒薬を手にしたまま、止まった。 > >貴方は、水とスモモの香りの粉・・・青酸を手にしたまま、止まった。 > >> >>「…――――。」 > >「・・―――さん?」 > >> >>君が、優しく私の名を呼ぶ。…驚いた。君が私の名を知っていることに。 > >貴方が、私の名前を始め呼んだ。・・・・・私の名前を貴方が知っているとは思わなかった。 > > >> >>「ごめんね…ありがとう。」 > >「ごめん・・でも、嬉しかった。ありがとう。」 > > >> >>初めて声をかけてくれた君の言葉だった。 > >初めての君からの私への言葉だった。 > >> >>そう言ってから君はゆっくりと、吸い込まれるようにベットに倒れ伏した。 > >そう言って 貴方はゆっくり、ベッドに倒れこんだ。 > >> >>君の頬には、最後の涙が光っている。 > >貴方の頬には、最期の涙が、 > >貴方の顔には、最期の微笑が、光っていた。 > >> >>…私の頬にも、熱い何かが流れた。 > >私にも、熱い何かが流れ、触れた。 確かに、最後に「君」は笑っていたはずですよね。 >>―私が止めていれば、君はいじめに耐えることが出来ただろうか― > >私が側にいたら、貴方はいじめに耐えていただろうか・・・・・? > >> >>―私が止めていれば、君は死ななかっただろうか― > >私が逃げなければ、貴方は生きていただろうか。 > >> >>―私が止めていれば…― > >私が勇気を出していれば・・・・― > > >> >>―どうか神様、いるなら叶えて。 > >―信じちゃいないけど、。カミサマいるなら叶えて > >> >>私はもういらないから。 > >私はもういいから。 > >> >>代わりに――――を、暖かく迎えてください。 > >代わりに―――を暖かく迎えてあげて。 > >> >>私がやらなかった代わりに、どうか―― >> > >私がやれなかった代わりに・・・・お願い――― > >> >> >>…私は、君が持っていた残りの薬を飲んだ。 > >私は、残りの薬を飲んだ。 > >> >>―きっと君は、今度こそ私を突き放すだろう。 > >―――多分、貴方は今度こそ私を恨むだろう? > >> >>それでも…それでもいいから。 > >だけど・・・それでもいい > >> >>どうか、君は君でいて。 > >それでもいいから、貴方は貴方でいて。 > >> >>本当の君で、どうか笑って―― >> > >ホントの君のままで笑っていて・・・・― > > >> >> >>――どうか、そのままの君で―― >> > >―あのままの君で―― こっちの「君」の方が素直ですね。(笑) …実は、「君」の方のタイトル、「ありのままのあなたで」でした…。 >>後書き >>く、暗い…。 >>なんだか「私」、初めと最後でえらく変わったような…? > >私も、似たり寄ったりです。 > >> >>ま、まぁとにかく、初めての詩?です。 >>一応、「君」視点のものもあったりします。 >> > >こう言うレスの仕方どうですか? >見てみたいです!! 一粒で二度美味しいって感じでした。 是非、「君」バージョンでも返歌風に!(勝手) >>「そのままの君で」は、私の好きな歌のタイトルだったりします。 >>断然そっちの方が良いですけど。 >>中身も全然違いますし…。 > > > >『哀しみよこんにちは』も似たようなものです。 >でも、題名は、イメ―ジで決めました。 私も、イメージで決めました。 >はい、それでは。 > >追伸:『三日月は孤独な調べ』更新しました。 今からレスしに行きます。 それでは。 |
32394 | 少々補足説明 | 十叶夕海 | 2006/3/22 00:37:18 |
記事番号32391へのコメント >>ええと、私の詩をする時の癖と言うか、そんなんで、返歌風味にレスさせていただきます。 > 了解しました。 ありがとうございます。 > > >>>私は、私は知っているけど君は知らない人。 >> >>私は、私は知っていたけど貴方は知らないでしょう? >> >>> >>>私の見る君は、常に明るく、笑顔を絶やすことがなかった。 >> >>私が知る過日の貴方は 明るくて笑顔を絶やさないそんな人だった。 >> >>> >>>私の見る君は、何かに怯えて、涙を枯らすことがなかった。 >> >>私が知る過日の貴方は 身を縮こませ 泣いて哭いていた。 >> >>> >>>…日に日に君は、笑顔を見せなくなった。 >> >>・・・火を追うごとに、貴方の笑顔は、蝋燭が消えるようになくなっていった > …成る程、こういう表現の仕方もあったのか…。 > > >>>忘れているだろうけど、君と私は一度だけ出会ったことがある。 >>> >> >>忘れてるかも知れないけど、私と貴方はほんの一度だけ出逢った。 >> >>>その時の君も泣いていて、痛々しかった。 >> >>あの時も泣きはらしていて 見ていられなかった。 >> >>> >>>ふと顔を上げた君と私の視線が重なった。 >> >>なぜ顔を上げた貴方と視線が重なった。 >> >>> >>>私は迷わず目をそらした。 >> >>私は貴方に目をあわせて居られなくて >> >>> >>>…きっと、脆い君は傷ついただろう。 >> >>ガラスのような貴方の心は、砕けたかも知れない。 >> >>> >>>それでも構わず、その場から去った。 >> >>それでも、その場所に居られなくて駆け去った。 >> >>> >>>君なんて気にせずに。 >> >>貴方なんて考えないで。 > 説明仕切れてなかった部分を埋めて頂き、ありがとうございます。 > まぁ、初めの方の「私」は、結構冷たい性格の予定だったんですけど。 なんとく、で返しているものなので、そう言ってもらえて嬉しいです。 『私』は、ボ−イッシュな女の子・・・漫画なら『NANA』のナナのイメ―ジで書きました。 > > >>>君の新しい顔を見たのは、数ヶ月前のことだ。 >> >>貴方の新しい顔に気が付いたのは 数ヶ月前。 >> >>> >>>確か、そろそろ水泳の授業が終わる時期だった。 >> >>確か、まだまだ暑いのに水泳の授業が終わる時期だった。と思う。 >> >>> >>>そのころから君は、様々な嫌がらせを受けていた。 >> >>この時期から、君は嫌がらせ・・イジメを受けていた >> >>> >>>私は、何もせずただ眺めていた。 >> >>私は、傍観していた ただ傍観していた。 >> >>> >>>…本当は、君の泣くところなんて見たくないのに。 >> >>・・ホントは、貴方の涙は見たくなかったのに。 >> >>> >>>それでも、助けなかった。 >> >>それでも、救けなかった。 >> >>> >>>そんな気すら、起きなかった。 >> >>それすら、思いつかなかった。 >> >>> >>>…君は、諦めたような顔をして、ただされるがままになっていた。 >> >>君は、疲れきったような諦念仕切ったような顔をして。 >> >>ただ 人形のようにされるがままになっていた。 >> >> >>> >>>あまり離れていない位置にいる私に、縋ることもなく。 >> >>すぐ側にいた 私に助けを求める事こともせず > …なんとなく言いそびれていたのですが、「君」は女の子ですけど、「私」は、男の子でも女の子でもいいです。 > 「僕」では男に、「あたし」では女になりそうな予感がしたので、曖昧な「私」に。 上にも、少し書きましたが。 この感想を聞くまで、『貴方(君)』を男の子、『私』は女の子で書いてました。 > > >>>決定的なことは、ごく普通の火曜日に起こった。 >> >>『運命の輪』は、ごく普通の金曜日に廻り始めた。 >> >>> >>>クラスの女子共が、君の髪にライターで火をつけたのだ。 >> >>クラスの女子共が、貴方を金属製のモップで殴ったり、小突いたりしたのだ。 >> >>> >>>連中が言うには、火曜日にちなんで火をつけた、と言うことらしい。 >> >>あいつらが言うには、金曜日にちなんだと言うこと。 >> >>> >>>君は焦げた髪を両手で包み、静かに泣いていた。 >> >>貴方は痛む個所を手で押さえ、静かに涙していた。 >> >>> >>>誰も、私も、クラスの奴らも、先生すら、それを咎めることはなかった。 >> >>誰も、私も、クラスの残り全員も、先生でも、それを止めなかった。 >> >>> >>>代表して、私が言おう。 >> >>私は言おう。 >> >>> >>>―髪に火をつけるなんて最低だ― >> >>―頭を殴るなんてどうかしている― >> >>―死んだら如何するのだ― >> >>> >>>無論、声には出さなかったが。 >> >>・・・・音にはしなかったが。 >> >>> >>>―君は、窓から身を投げた。 > おお、火曜日が金曜日に! > いやぁ、柔らかな発想が羨ましいです。 > 私が他に考えていたのは、水曜日で水攻め、木曜日で首絞め(何故)でした。 月曜日なら、石を投げるかな。(月の石ということで) 木曜なら、持ち物ロッカ−(木製)に押し込めるとか。 金曜なら、もう一つパタ―ンとして、掃除ロッカ−(金属製)に閉じ込めるとか。 初秋のようなので、きついかなぁと。 ちなみに、上記はすべて、通っていた高校を参考にしました。 > > >>>一命を取り留めた君は、病院でまた泣いていた。 >> >>命だけは残った貴方は、病院でまた涙していた。 >> >>> >>>―死にたい…死にたくない…死にたい― >> >>―死にたくない・・・でも、死にたい・・・・死にたくない・・・ >> >> >>> >>>何度も、何度も繰り返していた。 >>> >> >>壊れたテ−プレコ−ダのように何度も繰り返していた >> >> >>>きっと、声が枯れるまで言い続けるつもりなのだろう。 >> >>声が無くなるまで そのままのつもりなのだろう。 >> >>> >>>…見舞いの品として持ってきた果物と、白い粉を入り口付近に置いて、私は帰った。 >>> >> >>・・・見舞いの品として持ってきたお菓子と、スモモの香りの粉を置いて、私は、その場を去った。 > スモモの香り…? > 話の流れからすると、危なげなもののはずなんですが、私には分かりません。 ええと、青酸系の毒物は、スモモの香りがするらしいです(スケバン刑事(デカ)より)。 ちなみに、青酸系は、工場などでメッキに使われているのでたやすく手に入ります。 また、ア−モンドにも、含まれています。 正確には、私たちが食べているア―モンドは、毒性を弱めたもの。 或いは、文章の印象から、『スキトリ−ネ』かなと。 こちらは、強心剤に使われています。 > テープレコーダーですか。 > 玩具とか、機械類を想像していたのですが、結局何もつけませんでした。 これは、まったくのなんとなく。 > > >>>―ああ、どうしてこうなってしまうんだろう。 >> >> >>―・・・どうしてこうなったんだろう。 >> >>> >>>誰よりも、私よりも大切な君なのに、どうして守らないんだろう。 >> >>誰よりも、自分よりも何よりも、大切にしたいのにどうして守れないんだろう >> >> >>> >>>守りたいのに、守りたくない。 >> >>守りたくないのに、守りたくなった。 >> >> >>> >>>近づきたくないのに、離れたくない。 >> >>離れたくないのに、近付きたくもない。 >> >>> >>>矛盾した世界が、壊れない。 >> >>奇妙なパラドックスが、終わらない。 >> >>> >>>―狂った私が、何故生きている。 >> >>―矛盾した私が、何故生きている? >> >>> >>>…せめて、私を止めさせて。 >> >>せめて・・・私を止めさせて。 > この辺、一番出来が悪かったかなあなんて。 > 「私」の変わりっぷりが激しいんで(汗) でも、人間が思い詰めると結構変わりますよ? > > >>>急いで君の病室に戻った私は、入り口に果物とアレがないことに気づいた。 >> >>急いで戻った私は 入り口に置いたはずの二つに気が付いた。 >> >> >>> >>>大きな音を立ててドアを開け、君の名を叫ぶ。 >> >>勢いよくドアを開け、貴方の名前を呼んだ。 >> >> >>> >>>「――――!」 >> >>『――――っ!!』 >> >>> >>>君は、水と白い粉…毒薬を手にしたまま、止まった。 >> >>貴方は、水とスモモの香りの粉・・・青酸を手にしたまま、止まった。 >> >>> >>>「…――――。」 >> >>「・・―――さん?」 >> >>> >>>君が、優しく私の名を呼ぶ。…驚いた。君が私の名を知っていることに。 >> >>貴方が、私の名前を始め呼んだ。・・・・・私の名前を貴方が知っているとは思わなかった。 >> >> >>> >>>「ごめんね…ありがとう。」 >> >>「ごめん・・でも、嬉しかった。ありがとう。」 >> >> >>> >>>初めて声をかけてくれた君の言葉だった。 >> >>初めての君からの私への言葉だった。 >> >>> >>>そう言ってから君はゆっくりと、吸い込まれるようにベットに倒れ伏した。 >> >>そう言って 貴方はゆっくり、ベッドに倒れこんだ。 >> >>> >>>君の頬には、最後の涙が光っている。 >> >>貴方の頬には、最期の涙が、 >> >>貴方の顔には、最期の微笑が、光っていた。 >> >>> >>>…私の頬にも、熱い何かが流れた。 >> >>私にも、熱い何かが流れ、触れた。 > 確かに、最後に「君」は笑っていたはずですよね。 そうですね。クラスメイトに気にかけてもらっていたんですから。 > > >>>―私が止めていれば、君はいじめに耐えることが出来ただろうか― >> >>私が側にいたら、貴方はいじめに耐えていただろうか・・・・・? >> >>> >>>―私が止めていれば、君は死ななかっただろうか― >> >>私が逃げなければ、貴方は生きていただろうか。 >> >>> >>>―私が止めていれば…― >> >>私が勇気を出していれば・・・・― >> >> >>> >>>―どうか神様、いるなら叶えて。 >> >>―信じちゃいないけど、。カミサマいるなら叶えて >> >>> >>>私はもういらないから。 >> >>私はもういいから。 >> >>> >>>代わりに――――を、暖かく迎えてください。 >> >>代わりに―――を暖かく迎えてあげて。 >> >>> >>>私がやらなかった代わりに、どうか―― >>> >> >>私がやれなかった代わりに・・・・お願い――― >> >>> >>> >>>…私は、君が持っていた残りの薬を飲んだ。 >> >>私は、残りの薬を飲んだ。 >> >>> >>>―きっと君は、今度こそ私を突き放すだろう。 >> >>―――多分、貴方は今度こそ私を恨むだろう? >> >>> >>>それでも…それでもいいから。 >> >>だけど・・・それでもいい >> >>> >>>どうか、君は君でいて。 >> >>それでもいいから、貴方は貴方でいて。 >> >>> >>>本当の君で、どうか笑って―― >>> >> >>ホントの君のままで笑っていて・・・・― >> >> >>> >>> >>>――どうか、そのままの君で―― >>> >> >>―あのままの君で―― > こっちの「君」の方が素直ですね。(笑) > …実は、「君」の方のタイトル、「ありのままのあなたで」でした…。 そうですね、悪ぶっているくせに、素直(笑) ・・・・シンクロニティは、恐ろしいね。 > > >>>後書き >>>く、暗い…。 >>>なんだか「私」、初めと最後でえらく変わったような…? >> >>私も、似たり寄ったりです。 >> >>> >>>ま、まぁとにかく、初めての詩?です。 >>>一応、「君」視点のものもあったりします。 >>> >> >>こう言うレスの仕方どうですか? >>見てみたいです!! > 一粒で二度美味しいって感じでした。 > 是非、「君」バージョンでも返歌風に!(勝手) ありがとうございます。 では、そう言う風にします。 > > >>>「そのままの君で」は、私の好きな歌のタイトルだったりします。 >>>断然そっちの方が良いですけど。 >>>中身も全然違いますし…。 >> >> >> >>『哀しみよこんにちは』も似たようなものです。 >>でも、題名は、イメ―ジで決めました。 > 私も、イメージで決めました。 題名って、なんとなくイメ−ジでパシって決まりますね。 > > >>はい、それでは。 >> >>追伸:『三日月は孤独な調べ』更新しました。 > 今からレスしに行きます。 このあと辺レスします。 > >それでは。 はい、それでは。 > > |
32407 | そのままのあなたで | 氷室 相良 | 2006/3/25 15:27:44 |
記事番号32379へのコメント 私は、私は知っているけどあなたは知らない人。 私の見るあなたは、何事にも無関心で、心を動かすことがなかった。 私の見るあなたは、常に誰とも距離を取り、本当に笑うことがなかった。 …日に日に、私も自然に笑えなくなった。 忘れていると思うけど、私とあなたは一度だけ出会ったことがある。 その時の私もとても辛くて、泣いていた。 ふと滲んだ世界に誰かが見えた気がして、顔を上げた。 するとそこにはあなたがいて、目があった。 あなたは動揺するそぶりすら見せず、私から視線を外した。 …私の目には、別の涙が溜まった。 あなたは、振り向きもせず去っていった。 私を置いたまま。 あなたの新しい顔を見たのは、数ヶ月前のこと。 確か、そろそろ運動会の練習が始まる頃だった。 そのころから私は、悪質な嫌がらせを受けていた。 あなたは何をするでもなく、ただ立って事の成り行きを見ていた。 …本当は、怖くて助けてと言いたかった。 そうしてくれないことを理解してなお。 …私は、力を抜きただ相手を眺めた。 絶対に頼ったりなんかしないと、心に決めながら。 決定的なことは、何の変哲もない火曜日に起こった。 同じクラスの女子達が、私の髪にライターで火をつけたのだ。 …髪の先から、頭に向かって迫る火が、どうしようもなく怖かった。 急いで火を消し、焦げた髪を両手で包む。…それと一緒に、軽いやけどをした。 ―やはり、涙が出てきた。 …教室に、不気味な静寂だけが残る。 …慣れてはいるけど、辛い。 ―誰も、止めてくれないのは。 あなたはただ、私の様子を窺っているだけで。 …私は、窓から身を投げた。 死ねなかった私は、病院でまた泣いた。 ―死にたい…死にたくない…死にたい― 何度も、何度も繰り返した。 もうすでに、自分が何を言っているのかさえ分からなくなっていた。 …ドアのあたりに、軽い物音がした。 そこにあったのは、果物と白い粉。 ―誰が置いたのか、直感的に理解した。 きっと、私によこしたものだ。 果物と白い粉…恐らく毒薬…を手にして、ドアを閉める。 果物は机に置き、コップに水をついだ。 ――狂った私が、何故生きていた。 …せめて、私を終わらせて。 薬を飲んだらすぐに、頭が痛くなってきた。 …向こうに足音がすると思っていたら、ドアが勢いよく開けられた。 「――――!」 あなたが、私の名を呼ぶ。…私はとても吃驚した。 あなたがここにいることや、私の名を知っていることに。 「…――――。」 出来きるだけ優しく、あなたの名を呼ぶ。 「…ごめんね…ありがとう。」 こんな私に気を遣って、疲れたでしょう。 ――でも、嬉しかった。 …私はゆっくりと、でも確実に、意識を失っていった。 ―そんな顔をしないで。…私が勝手にやったことだから。 …私は、最後も泣いてしまった。 ―私があいつらを拒めば、あなたが振り回されることもなかっただろうか― ―私があなたに涙を見せなければ、あなたは私に気をかけなくて良かっただろうか― ―私が…― ―どうか神様、いるなら叶えて。 私を、地獄に落としても良いから。 変わりに、――――を、暖かく見守ってください。 弱すぎた私が出来なかった変わりに、どうか―― …私は、闇に包まれながら祈った。 ―きっとあなたは、こんな私を嘲るでしょう。 それでも…それでもいいから。 どうか、あなたはあなたのままで。 本当のあなたで、どうか笑って―― ――どうか、そのままのあなたで―― ――最後に見れたのが、あなたで良かった。 後書き 「そのままの君で」の『君』視点のものです。 …やはりこれも、自己反省をしなくてはいけませんね。 もう少し上達したら、幸せな感じの詩も書いてみたいです。 暗めのしか書けないので; タイトルは、「ありのままのあなたで」だったんですが、そのまま〜できているのなら、そのままでもいいじゃん。…みたいな思考回路で決めました。 だぶりましたし(笑) それでは。 |