◆−始めに。−びぎなーいっく。 (2006/5/15 00:53:36) No.32501
 ┣『与えるでもなく奪うでもなく』(ガウリナ)−びぎなーいっく。 (2006/5/15 01:04:36) No.32502
 ┣『命懸けの戦い』(ゼロリナ)−びぎなーいっく。 (2006/5/15 01:28:52) No.32503
 ┃┣Re:もぉゼロリナ中毒です(×▽×)−河田 優妃 (2006/5/16 21:02:06) No.32507
 ┃┃┗はじめまして。−びぎなーいっく。 (2006/5/21 22:35:58) No.32520
 ┃┗Re:うふふふふふふ。−みい (2006/5/31 19:45:29) No.32539
 ┃ ┗お礼の小話……の筈が、異様に長く……orz−みい (2006/6/1 00:44:42) No.32540
 ┃  ┗うひょう!!!(・0・)!!−びぎなーいっく。 (2006/6/15 03:18:47) No.32561
 ┃   ┗わおぅっ! d(>▽<)−みい (2006/6/16 03:35:05) No.32564
 ┣漫画単行本中表紙のおまけのようなヤツです。−びぎなーいっく。 (2006/6/17 01:12:52) No.32565
 ┗<<<世界に生きる・世界に在る>>>−びぎなーいっく。 (2006/7/8 01:09:07) No.32609


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32501始めに。びぎなーいっく。 2006/5/15 00:53:36


こんばんは。初めましての方がほとんどかと思います。
びぎなーいっく。と申します。
古株…と言えば古株。新参者といえば新参者です。
超びびりですがよろしくお願い致します。
練習板にこっそり書かせていただいた小話を勇気を出して表に
出させていただきます(汗)
CP要素ありですのでご注意ください。
ちなみにガウリナバージョンとゼロリナバージョンがありまして。
前半部分は『使い回し』という仕様になっております(をい)
ちなみに会話だけなのも仕様です。
…いっくの文章力がないだけとも言います(涙)

ゼロリナバージョンはゼロリナの友みいさんに捧げます。
返品はクーリングオフで七日間有効です(をい)

無茶苦茶ではありますが、
しばしのお目汚しにお付き合いいただければ幸いです。
ではでは。

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32502『与えるでもなく奪うでもなく』(ガウリナ)びぎなーいっく。 2006/5/15 01:04:36
記事番号32501へのコメント

こちらはガウリナです。苦手な方はダッシュでバックです!!!

******************************

ランプの安い油の燃える臭い
床に座る彼(ベッドはあたしの場所、椅子はなかったから仕方ない)
あたしの成長期がちょっぴり遅いことを除いても、まぁ、相手は男な訳だし。
いつもは見上げてばかりだもの。
見下ろすってのも貴重な体験かもしれない。

態度はいっつも見下ろしてるけどですって?失礼ねぇ。

この軽口はクセみたいなもので。
流れる空気にその軽さは反映されないのに。
お互いに気がついていた。
もう引き返せないところまで来てる。
わかっていた。わかっていて止めない。

ーこの体の隅々までも貴方への愛で満たされ
  あふれさせたりなんてしない
 私は欲張りなの
  一滴だって逃がしたりなんてしないわ
 貴方への思いも貴方からの思いも…ー

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 『与えるでもなく奪うでもなく』
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

全くお前さんって奴はとんでもない欲張りだな

 …その通りよ

俺にはひとしずくも恵まないと?

 当たり前よあたしの思いはあたしだけのもの
 あんたがあたしに愛を与えるのは
 あんたの勝手でしょ?
 貰ったものは渡さないのよ。
 欲しいのなら、奪うしかないわね

そうか?二人で共有するっていうのもあるぞ?

 無いわ。

にべもないな。

 だって、溶け合うことなんてできないんだもの。
 あたしたちは絶対に他人なの。
 他人である以上全てを共有することはできないわ。

溶け合わなくてもいいじゃないか。
俺は思いも存在も全部お前のもんだからな。
お前は俺そのものを持ってるんだ。
それって「全てを共有してる」ってことじゃないのか?

 ……馬鹿じゃないの?

そうか〜?

 それって全部あたしに委ねてるってことでしょ。
 あんたには自分ってもんがないの!?

あるぞちゃんと。リナの中にいたい。
リナにすべてを捧げたい。心も。身体も。

 …馬鹿。クラゲ。
 そんな馬鹿でっかい身体いらないわよ
 邪魔になるだけだわ。

ダメ、返品不可だからな。

 受け取った覚えもないわよ。

でも側にいるだろ。

 …なんか、新手の悪徳商法に引っかかったみたい。

悪徳じゃないぞー多分。

 自信ないんかい。

何たって俺はくらげだからなぁ〜。

 知ってるわよ。

ー彼の腕の中。
 おとなしくしていたのも、頬が桜色なのも。
 きっと彼が珍しく考えたようなことを言ったせいで天気がおかしくなって、
 そんで、そんで…冷えたからだ。ー

 (なんて、遠回りな理由。)

*********************************

…あ、アレ?なんか…これ小話っていうかなんだ?(汗)
うぅ…えっと、地面に額を擦りつけてお詫び致します。
しょうもないものを申し訳ありません!!!!!
こんなんリナさんじゃないやい!!等の苦情は…もっともでございます。
石とかは勘弁してくださいまし〜…

お付き合いいただきありがとうございました!!!!
次はゼロリナバージョンでございます。

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32503『命懸けの戦い』(ゼロリナ)びぎなーいっく。 2006/5/15 01:28:52
記事番号32501へのコメント

こちらはゼロリナです。苦手な方は見ないことをおすすめいたします。

********************************
ランプの安い油の燃える臭い
床に座る彼(ベッドはあたしの場所、椅子はなかったから仕方ない)
あたしの成長期がちょっぴり(ちょおっっぴりよ?)遅いことを除いても、
まぁ、相手は(少なくとも見かけは)男な訳だし?
いつもは見上げてばかりだもの。
見下ろすってのも貴重な体験かもしれない。

態度はいっつも見下ろしてるけどですって?失礼ねぇ。

この軽口はクセみたいなもので。
流れる空気にその軽さは反映されないのに。
お互いに気がついていた。
もう引き返せないところまで来てる。
わかっていた。わかっていて止めない。

ーこの体の隅々までも貴方への愛で満たされ
  あふれさせたりなんてしない
 私は欲張りなの
  一滴だって逃がしたりなんてしないわ
 貴方への思いも貴方からの思いも…ー

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
『命懸けの戦い』
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

おやおや、ひどいですねえ。
僕には一滴の愛もナシですか?

 当たり前よあたしの思いはあたしだけのもの
 あんたがあたしに愛を与えるのは
 あんたの勝手でしょ?
 貰ったものは渡さないのよ。
 欲しいのなら、奪うしかないわね

では、僕が貴方のすべてを手に入れてしまえば…
貴方の思いも僕の思いも共有できるということになりませんか?

 「すべて」を、手に入れる?

そう、…例えばここで貴方を殺してしまうとか?

 馬鹿言ってんじゃないわよ。
 命を失えばその瞬間にあたしはあたしじゃなくなる。
 その方法じゃあたしのすべてを手に入れるなんて不可能ね。

なるほど。
抜け殻を手に入れたところで貴方を手に入れたことにはならない、と。

 ぬ、抜け殻ってあんたねぇ。
 …まぁ、なにより?
 どうせ溶け合うことなんてできないんだもの。
 共有なんて無理でしょ。

 欲しいんなら奪ってみなさい。
 できるもんならね。

…本当に欲張りですねぇ、貴方というヒトは。
でもね、それこそ僕にとっては「望むところ」ですよ。

ー甘い言葉よりは挑発を
      馴れ合いよりは衝突を
         与え合うのではなく奪い合う

   勝負が付いたその時が。
         あたしたちの始まりで終わりなのだ。ー

**********************************

ええ、まぁね。
なんかもう色々とわかってます。(涙)
会話ばっかだとかちぐはぐでつながってないとか、
何より別人だとか!!!!(吐血)
妄想が暴走したんです!刑事さん私がやりましたすいません(意味不明)
こんなものですがみいさんに捧げまっす!捧げますったら捧げます(爆)

こちらはゼロリナバージョンですが、前のガウリナバージョンと対比して
私の中ではこういう関係なのかな〜と思ったのを形にしてみました。
使い回しと人は言う…(げふっ)
どちらも某米米CLUBの歌とそのボーカルさんの歌から
イメージしています。(かなりかけ離れている気もしますが)

く、苦情は受け付けますが、どうぞ石は投げないでくださいまし…
お目汚し大変失礼致しました。
そして、ここまでお付き合いいただいてありがとうございました!!
ではでは。

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32507Re:もぉゼロリナ中毒です(×▽×)河田 優妃 2006/5/16 21:02:06
記事番号32503へのコメント

こんばんわ。
初めまして(ですよね?)違っていたらスミマセン(汗
ゼロリナですね!!
リナらしい我侭な強い想いと、
それでも強く想い在るゼロスの感情(こころ)

この2人らしいやりとりがイイですね。

>ー甘い言葉よりは挑発を
>      馴れ合いよりは衝突を
>         与え合うのではなく奪い合う
>
>   勝負が付いたその時が。
>         あたしたちの始まりで終わりなのだ。ー
>

リナとゼロスの関係が上手く表されています。
リナの挑戦を真っ直ぐに受け止めて、
それでいて自分に絶対の自信を抱くゼロスが素敵ですv

では、このくらいで(^^;)
雑言スミマセンでした〜

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32520はじめまして。びぎなーいっく。 2006/5/21 22:35:58
記事番号32507へのコメント

河田優妃さんはじめまして!(ですね)
こんばんは。(^^)
コメントありがとうございます!!

>この2人らしいやりとりがイイですね。
そのように言っていただけるととっても嬉しいです!!
もう、別人28号かと…(何?)

>リナの挑戦を真っ直ぐに受け止めて、
>それでいて自分に絶対の自信を抱くゼロスが素敵ですv
やはり、自信たっぷりの方がくじくとき快感が…もとい、
魔族ですからやはり、プライドは存在価値にもつながる物なのかなと。
どうも私はお互い腹に一物持ってる関係が好きらしく…(^^;)
素敵とか言っていただいてもうどきどきです!!

河田さんも長いお話続けるのは大変かと思いますが、
続きを楽しみにしておりますよ〜
本当にコメントありがとうございました。
ではでは。

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32539Re:うふふふふふふ。みい E-mail URL2006/5/31 19:45:29
記事番号32503へのコメント


いやんv(何。
お久し振りです、いっくさん。今うっかり様つけて打っちゃいましたよ。
こちらが付けると返されそうなので打ち直しましたが。
だってだって!
うっふふふふふ(キモいから。
わーいぜっろりっなぜっろりっな♪
って事で感想逝きます!(ぇ

>********************************
前半部分は練習の方のレスと同じ事をだらだら語ってしまいそうなので、
割愛させて頂きますね(^_^

>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>『命懸けの戦い』
>−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
いやんもうタイトルからしてゼロリナーっv(妄想爆走中)

>おやおや、ひどいですねえ。
>僕には一滴の愛もナシですか?
いや、酷いとか言いつつゼロスさんなら搾り取りそうですけど。
それこそ酷いことしてでも。
へたれ鬼畜が基本ですもの。(断言!?)

> あんたがあたしに愛を与えるのは
> あんたの勝手でしょ?
> 貰ったものは渡さないのよ。
> 欲しいのなら、奪うしかないわね
はうぅぅ。リナちゃん素敵。むしろお嫁にカモン!
お菓子なら作ってあげるから!

> 「すべて」を、手に入れる?
リナちゃんてばちょっと心惹かれてる?vv

> …まぁ、なにより?
> どうせ溶け合うことなんてできないんだもの。
> 共有なんて無理でしょ。
……自分がパソコンだったなら、と思う事があります。
簡単に自分の情報と他人の情報を交換し、共有できるから。
生物である以上は、絶対的に無理なんでしょうけど。

> 欲しいんなら奪ってみなさい。
> できるもんならね。
奪わせる気は更々無いのねリナちゃん漢前ー!(笑)

>ー甘い言葉よりは挑発を
>      馴れ合いよりは衝突を
>         与え合うのではなく奪い合う
そう言いつつも、心の中では「甘い言葉が欲しい」「奪って欲しい」とか
思ってたら萌ゆります。(え)

>   勝負が付いたその時が。
>         あたしたちの始まりで終わりなのだ。ー
潔いというか、大人というか、……とにかく格好良いリナちゃんv

>**********************************
>会話ばっかだとかちぐはぐでつながってないとか、
>何より別人だとか!!!!(吐血)
そんな事ありませんよ!
最近僕小説書いてなかったから全然書けなくなってて……
僕が今書いたら絶対酷くて誰が誰だか判らなさそうですもの。

>妄想が暴走したんです!刑事さん私がやりましたすいません(意味不明)
>こんなものですがみいさんに捧げまっす!捧げますったら捧げます(爆)
いぇあっ☆
ありがとうございます!妄想暴走大歓迎!
僕も何か捧げられたら良いのですが……。

>こちらはゼロリナバージョンですが、前のガウリナバージョンと対比して
>私の中ではこういう関係なのかな〜と思ったのを形にしてみました。
どちらもとてもらしくて、素敵でしたよーv

>く、苦情は受け付けますが、どうぞ石は投げないでくださいまし…
じゃあ愛を! 精一杯の愛を投げ(やめろ。)

>お目汚し大変失礼致しました。
>そして、ここまでお付き合いいただいてありがとうございました!!
そんな事ありませんよ! 素敵な小説をどうもです!

>ではでは。
はい、では支離滅裂ですが失礼いたします。
レス遅くなってしまい申し訳ございませんでした!
ではでは、みいでした。

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32540お礼の小話……の筈が、異様に長く……orzみい E-mail URL2006/6/1 00:44:42
記事番号32539へのコメント

って事で捧げモノです。
一発書きで構想もネタも無い状態で書いてるので無茶苦茶になる事必至。(痛)
ていうか本気でどうなるか未定。(をい)
ではではどうぞー。

* * * * *

「おや、リナさん。お久し振りですねぇ。」
 貼り付けた様な笑顔に、穏やかな声。
 黒衣の神官は錫杖を片手に、こちらへ振り向く。
 いつもと全く変わらないゼロスに、あたしは戦慄した。
「な……ゼロ、ス?」
「はい。……ああ、これ、ですか?
 そうですね、リナさんにこういう姿はあまり見せていませんでしたからね。」
 一歩踏み出したゼロスの足元から、ぱちゃりと軽い音が響く。
 くらり、と、目の前が揺れた気がした。
「でもほら、僕の本業はこちらですから。」
 血の海と屍肉の山に囲まれて、ゼロスの口元は笑みの形に歪む。


   あか


 一人旅の途中。街道沿いに歩いていたのだが、食べ物を探しに森の中へと入ったら、いつの間にか方向を見失っていた。
 まあ、旅の途中ではよくある事だ。
 浮遊で辺りを確認してみると村(というよりも集落と言った方が適切かも知れない)を見つけ、その方向へと真っ直ぐ歩いた。
 勿論、その時はまだ、その村に人の姿を見つける事ができたのだが。
「一体、どういう事なの?」
 集落の方は、どうやら観光用だったらしい。
 すぐ近くの村――いや、元・村に移動し、宿屋として使われていた建物の一階(例に漏れずここも食堂だったのだろう、食べかけのお皿が何枚か残っている)の一席に座り込んだ。
 情けない話だが、事実座り込んだのだ。
 慣れていると思っていた人の死も、ここまでだと全身が拒絶する。
 どこをみても赤黒く染まっている。空までもが朱く染まり、どこかに入らないとやっていられなかった。
「どう、と言われましても。僕は獣王様のご命令に従ったまでなのですが……
。」
 頬に一滴汗を垂らして指先で掻いて。全く、芸の細かい奴……。
「それよりもリナさん、本当に大丈夫ですか?
 随分顔色が悪いようですけど。」
「あんたが言うな。」
「うーん、突っ込みにも切れがありませんねえ。」
 突っ込む気も失せるっての。
 何しろ、壁一枚隔てた向こう側にまだあれが存在しているのだ。濃厚な血の臭いだって、未だに鼻を刺激し続けている。
「……リナさん」
「なによ」
「これで、どうです?」
 ふわ、と全身に違和感が走り抜けた。しかし、あたし自身に変わった事は何も無い。強いて言えば、あの強烈な死の臭いを感じなくなった事。だからと言って嗅覚が麻痺している訳でもない。しかし、あれだけの中を歩いたのだ。服や髪に臭いが移っていても、おかしくないのだが。
「結界?」
「はい。」
 ご丁寧な事に窓から見える空の色も、朱ではなく蒼だ。差し込む光は白く、明るさが目に痛い。きっと服や髪の臭いも取ってくれたのだろう。
「どうして?」
「リナさんが、……あれ。どうしてでしょう。」
 訊くなっつの。
「まあ良いわ。それで、本当に何であんな事したの」
「ですから、上からの命令で。」
「意図を、訊いてんのよ。」
「はあ。」
 本当はあまり言いたくないんですけど、でもリナさんですしねぇ。秘密ですよ? なんていつものポーズを決めて、ゼロスは苦笑しつつ語る。
「リナさん、僕と初めて会った時の事覚えてます?」
「そりゃあ。ザナッファーと対峙するなんて事そうそうある訳……
まさかあんた、写本一枚の為だけに、これだけの人を殺した、なんて言わないわよね?」
「流石リナさん。相変わらず聡明でいらっしゃる。」
「ふざけないでっ!」
 ばしん、とテーブルを強く叩いた手の平からじんわりと響く。
 しかしゼロスは慌てず騒がず、ちっちっち、と言わんばかりに人差し指を振って見せた。
「確かに写本一枚なんですが、話はそう簡単じゃありません。
 僕は一度、確かにここへ来て写本を燃やしたんですから。」
「は?」
 じゃあ、この惨状は一体何なんだ。
 訝るあたしにゼロスは一つ頷き、そうして語りだした。

 何をふざけたのかいらん心理描写(しかも適当過ぎて酷い)が多く織り交ぜて語られていたので、簡潔に纏める。と、こうだ。
 昔、この村で一枚の写本が見つかった。
 数人で解読したそれは正確で、当然ゼロスは解読した人間達を殺した。
 (あの集落っぽい観光地は、その時の惨殺事件を元に色々煽り立てて心霊スポットとして売っているらしい。商魂逞しいとはこの事だ。)
 が、解読した人間の一人は妻子持ちで、子供が悪戯にその写本を写していたのだそうだ。
 残ってしまったもう一枚の写本。子供は父の残した資料を元に、再び解読に成功する。
 そしてその子供は、村中の人間にそれを配布した。
 もう何者かによって消されることの無いよう。

「成る程。その息子さんの取った行動が裏目に出た、って訳ね。」
 普通の人間相手なら、息子さんの取った行動は確かに有効だっただろう。
 人間相手なら。
 だが魔族相手なら、しかもそれがドラゴン・スレイヤーとまで言われたゼロス相手なら、被害を増大させるだけだ。
 知らなかったとは言え、何て事を……。
「まあ僕やお仲間の皆さんは丁度食事も出来て良かったんですけどね。」
 うわ。まあ魔族だし。
「……で、その息子さんがそこまでして守りたかった写本の内容は、一体何なの?」
「うーん。リナさん、それ、僕が教えると思います?」
「ここまで言っといて『それは秘密です』なんて抜かしたら神破斬v」
「………………やっぱり」
 予想済みなら訊くんじゃない。
「見返りは」
「ん?」
「見返りは、何です?」
 見返り、と来たか。
「だってそうでしょう?
 僕はリナさんの為に結界作ってますし。
 この上写本の内容を教えたって、僕には利点が一つも無いじゃないですか。」
「むー……。そうね、確かに不公平だわ。」
 目を瞑って、暫しの思考。そして、また目を開く。
「後で、考えてあげるわ。その写本に見合った分、何かしてあげる。」
「解りました。では、どうぞ。」
 いつの間に取り出したのか、ゼロスの手の平に乗る一枚の古ぼけた羊皮紙。
 その、内容は……。
「……ちょっと、これ。」
「はい。」
「魔族のこと、詳しく書いてあるのはいいけど……」
 確かに、あたしの知らない情報も書かれてるけど。
「ガーヴの事今更知ったって、何の意味も無いじゃない!」
「はっはっはっは」
「笑っとる場合かー!!」
 すぱーん! と小気味良い音と共にスリッパでどつく。
「でもリナさん、得る物が全く無かった訳じゃないでしょう?」
「う゛……」
 まあ知らなかった事も勿論あったけど。
「さて。何をして頂けるんでしょうv」
 男が無駄にハートマークを付けるなっ。
「こんなの、無しよ無し!」
「リナさーん……」
「大体っ! この村の人達全員の命と、負の感情と、いくら魔王の腹心だからってもう滅んだ魔族の情報が等価!?」
 そんなの、あんまりだ。
「それだけでもうお釣りが来るでしょうがっ!」
 ッガタン!
 あたしが足を踏み鳴らしたと同時に、厨房の方から大きな物音がする。
「え……?」
 結界が、張ってある筈じゃあ……?
 窓から見える景色はやはり蒼。ならば、
「あんた、最初からまだ生きてる人がいるって知ってたの……?」
「ええ。ついでに、もう少しだけお食事を。」
 この資料には、魔族の基本的な知識も書いてある。
 つまりは、糧が負の感情である事も。
「お前がっ……お前らが父さんと母さんを……村の皆を、あんな風にっ……!」
 出てきたのは、あたしよりいくつか下の、少年。
 いたいけな少年の顔は、正に負の感情で染められている。
「ちょ、ちょっと待ちなさい! あんたじゃコイツには敵わない……って、さっきあんた『お前らが』って言わなかった!?」
 最悪ッ! 魔族と一緒くたにされるなんてリナ=インバースの名が廃るっ!
「うるせえ! お前らなんか……!」
 包丁を構え、少年はゼロスへと真っ直ぐに奔る。
 わ、馬鹿!
「待ちなさいっての!」
 腰元の短剣を抜いて一歩踏み出し、包丁の刃を受け様とした刹那。
 軌道が変わり、包丁の切っ先が、あたしの胸元へと――
 ざちゅっ。
 目の前が、黒に染まる。
「ぐっ」
「あ……」
「リナさんの命を狙おうなんて、二千年早いんですよ。」
 すぐ横から響く、ゼロスの低い声。
 マントと手で覆われてるから、少年の方は見えないけど。
 錫杖の角度と、マントの下に見えるあの赤い液体は。
「ゼロス」
 人を殺すって事を咎める権利は、あたしにはない。
 直接間接を問わず、今まで人を殺したことが、全く無い訳じゃないから。
 けれど、これは。
「がふっ、ぐ」
 とさ、と人が倒れたにしては軽い音が響き、とん、とゼロスが錫杖で床を一つ叩くと視界の端に映っていた赤い液体が消える。
 おそらくあの少年も、結界の外に放り出されたのだろう。
「ゼロス」
「これで貸しが二つですね。いえ、三つですか?」
 あたしを腕の中に閉じ込めて、ゼロスは楽しそうに言う。
「何をしてくれるんです?」
 あたしは首を横に振る。
 あの少年は。この村の、唯一の生き残りだったのだ。
 このまま生き残った所で、この村の事をすっかり忘れて幸せに暮らす事はできなかっただろう。
 ――それでも。それでも、生きているなら、それだけで……
「では、僕が決めましょう。」
 ゼロスの楽しそうな声がまた降ってきた。顔を上げると、こちらを覗き込む笑顔。
 その時になってようやく自分とゼロスの体勢を思い出す。これでは抱き合ってる――訳ではないが、体が密着しすぎている!
「ちょっと、ゼロス!」
「決めました。」
 聞いちゃいない。
「ちゃんと話を、――!」
 を。
 う。
 え。え、えええええええええ!?
 こいつは一体何しとるんだ!?
 唇に! あたしのファーストキスっ!
 胸元を強く押して強引に唇を離す。が、再度奪われ、今度は中に、舌、が……!?
 抵抗の為にゼロスの胸元を強く押したり叩いたりしていた両手首を掴まれてゼロスの背中へと回される。
 この上腰元で抱かれれば、密着した身体を離す術なんてない。
 どうしろって言うのよこの状況は!?

「…………………………。」
「ご馳走様でしたv」
 殴りたい。
 けど、未だ身体は密着したままで、離す事ができずにいる上に、恥ずかしくて顔が上げられない。
 神破斬の呪文詠唱も、手が使えなければ意味が無い。
「ではリナさん。お取引ありがとうございましたv」
 意味不明の言葉を残し、ゼロスは結界と共に消える。
「は?」
 そう、消えた。
 今あたしのいる場所は森の中。
 ゼロスと出会う直前にいた、あの場所だ。
 木々の間から集落の建物が見える。
「あ……。」
 そう、決して夕日の所為だけではなく、赤く染まった建物が。
「あ」
 つう、と。涙が頬を伝う。
 村の人達の、あの少年の死を悼まない訳ではないけれど。
 涙の、理由は。
「ゼロス……」
 どうして。
「どうして、あんな事……」
 キスなんか。
「嫌じゃ、なかった……」
 どうして、魔族にキスなんかされて、嫌じゃないの?
 この、喪失感は、………………!
「ゼロス」
 村の人達を、こんなに大勢の人達を何の感慨も無く殺す、あいつを。
「あたしは、あいつのことが……」

 好き、だって言うの?

 しばらくあたしは、その場に立ち尽くしたまま動けなかった。
 陽が完全に落ちて、薄暗くなりかけた頃にようやく、来た道を走り出す。
 幸いすぐに街道に戻れ、夜遅くではあったが次の町の宿へと滑り込めた。
 脳裏に蘇るのは、あか。
 その夜、あたしはしばらく眠りに付くことができなかった。

* * * * *

はい! THE意味不明!
って事でお目汚し申し訳ない!
そしてお礼小説(なのか?)なのにこんなに暗い話は何でなんだ。
あっはははは本当もう笑うしかないですって!
それでは本当に失礼いたしました!
みいでしたーっ!(脱兎)



P.S.
URLは今シナリオ担当として参加中のボイスドラマ企画です。
興味が御座いましたら是非一度どうぞv
ではでは。

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32561うひょう!!!(・0・)!!びぎなーいっく。 2006/6/15 03:18:47
記事番号32540へのコメント

な、な、何ですってぇぇぇ!!!!
ちょっぴしきてなかったその間に、
みいさん!!!!!!!無理矢理押しつけた仇が三倍の恩で!!!
というかエビで鯨が釣れました!!!!!?????
ああ、コメント頂けただけでもシアワセですのに〜…(///)

>へたれ鬼畜が基本ですもの。(断言!?)
こ、この表現とても良いです!!ヘタレ鬼畜!!(笑)

>……自分がパソコンだったなら、と思う事があります。
生物である限りはわからないおもしろさもありますしね。
しかし、パソコンだったら私は常にフリーズして大変です(笑)

>僕も何か捧げられたら良いのですが……。
いや、そんな、こっちが勝手に押しつけただけなんですが。ぅぅ。
なのに、なのになのに〜♪
嗚呼…生きてるってスバラシイ♪

>じゃあ愛を! 精一杯の愛を投げ(やめろ。)
超キャッチ!!MAXキャッチ!!むしろ逃がしません!!(犯罪です)

そしてお話の感想をば…

>* * * * *
>「でもほら、僕の本業はこちらですから。」
> 血の海と屍肉の山に囲まれて、ゼロスの口元は笑みの形に歪む。
う、うわ…やっぱり魔族なんだなぁ…

> すぐ近くの村――いや、元・村に移動し、宿屋として使われていた建物の一階(例に漏れずここも食堂だったのだろう、食べかけのお皿が何枚か残っている)の一席に座り込んだ。
この表現がぞくっとします…

> 情けない話だが、事実座り込んだのだ。
> 慣れていると思っていた人の死も、ここまでだと全身が拒絶する。
ヒトの本能ってヤツですよね。
死になれるなんてやっぱり無理なんだと思うのです。

>「どうして?」
>「リナさんが、……あれ。どうしてでしょう。」
> 訊くなっつの。
ここ、好きです。
やはりゼロスさんは鬼畜で魔族なのですが、
気まぐれの中に少し情が出て、それにとまどうと良いなぁと言う…
妄想回路刺激されまくりです!!(変態さんです)

>まさかあんた、写本一枚の為だけに、これだけの人を殺した、なんて言わないわよね?」
>「流石リナさん。相変わらず聡明でいらっしゃる。」
う〜、人間にとってはとんでもないことなんですが、やっぱり魔族…

> (あの集落っぽい観光地は、その時の惨殺事件を元に色々煽り立てて心霊スポットとして売っているらしい。商魂逞しいとはこの事だ。)
それはホントにたくましい。
ケド、なんか薄ら寒いというかぞっとしないというか(−−;)

>「成る程。その息子さんの取った行動が裏目に出た、って訳ね。」
> だが魔族相手なら、しかもそれがドラゴン・スレイヤーとまで言われたゼロス相手なら、被害を増大させるだけだ。
> 知らなかったとは言え、何て事を……。
知識を伝えることに一生懸命で、その知識を手に入れさせられた人の安全
まで気が回らなかったのでしょうか…

> ッガタン!
> あたしが足を踏み鳴らしたと同時に、厨房の方から大きな物音がする。
うわうわうわ…ああああ…(涙)
逃げて〜(;−;)

>「あんた、最初からまだ生きてる人がいるって知ってたの……?」
>「ええ。ついでに、もう少しだけお食事を。」
や、やっぱりぃぃぃ(涙)

>「リナさんの命を狙おうなんて、二千年早いんですよ。」
いや、年代も桁が違いますね。(そういう問題じゃない)

> 人を殺すって事を咎める権利は、あたしにはない。
> 直接間接を問わず、今まで人を殺したことが、全く無い訳じゃないから。
このへんがリナさんの深さですね、それでも葛藤がある。

> あの少年は。この村の、唯一の生き残りだったのだ。
> このまま生き残った所で、この村の事をすっかり忘れて幸せに暮らす事はできなかっただろう。
> ――それでも。それでも、生きているなら、それだけで……
リナさん…(;−;)

>「ちょっと、ゼロス!」
>「決めました。」
> 聞いちゃいない。
マイペースに勝手ですね(笑)

>「ではリナさん。お取引ありがとうございましたv」
> 意味不明の言葉を残し、ゼロスは結界と共に消える。
おや?

> 今あたしのいる場所は森の中。
> ゼロスと出会う直前にいた、あの場所だ。
それなりの気遣い?なんでしょうか…

> 村の人達を、こんなに大勢の人達を何の感慨も無く殺す、あいつを。
>「あたしは、あいつのことが……」
> 脳裏に蘇るのは、あか。
> その夜、あたしはしばらく眠りに付くことができなかった。
うわぅ〜切ない。
とまどいとか怒りとか、懺悔みたいなものがないまぜになっているようで
悲しいです…

> * * * * *
>はい! THE意味不明!
>って事でお目汚し申し訳ない!
いや、全然そんなことないです!!!
と言うか、これ一発書きなんですか!!!???
…すっげぇ…

>そしてお礼小説(なのか?)なのにこんなに暗い話は何でなんだ。
>あっはははは本当もう笑うしかないですって!
あっはっは!暗い話大好きーー!(をい)
素敵でした!!

>URLは今シナリオ担当として参加中のボイスドラマ企画です。
ここで感想を書くのは控えさせて頂きますが面白そうですね(^^)

本当にコメント&素敵なお話をありがとうございました!!
しゃ〜わせです!!
ではでは、またみいさんの素敵なお話に出会えることを楽しみにしつつ!

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32564わおぅっ! d(>▽<)みい E-mail 2006/6/16 03:35:05
記事番号32561へのコメント

どうもみいです。
レス、エラーで消えてしまった…! もう一度いきますっ(泣)

>な、な、何ですってぇぇぇ!!!!
>ああ、コメント頂けただけでもシアワセですのに〜…(///)
むしろ有難い恩に3倍の仇で、鯛で長靴な気もしますが……。
でも、シアワセって言って頂けて嬉しいですv

>>へたれ鬼畜が基本ですもの。(断言!?)
>こ、この表現とても良いです!!ヘタレ鬼畜!!(笑)
ずっとへたれてたのに最後でいきなり黒かったり、
ずっと黒かったのに最後の最後で甘かったりとか、好きです(笑)
へたれ鬼畜マンセー!

>>……自分がパソコンだったなら、と思う事があります。
>生物である限りはわからないおもしろさもありますしね。
>しかし、パソコンだったら私は常にフリーズして大変です(笑)
うーん。僕なら使えなさ過ぎて捨てられちゃいそうですねぇ(苦笑)

>>僕も何か捧げられたら良いのですが……。
>いや、そんな、こっちが勝手に押しつけただけなんですが。ぅぅ。
あは、何か捧げちゃいましたねぇ。
>なのに、なのになのに〜♪
>嗚呼…生きてるってスバラシイ♪
アメりん発見ッ!

>>じゃあ愛を! 精一杯の愛を投げ(やめろ。)
>超キャッチ!!MAXキャッチ!!むしろ逃がしません!!(犯罪です)
本当ですか!? じゃあせーのっ(えー?)

>そしてお話の感想をば…
ありがとうございますーvv

>>* * * * *
>> 血の海と屍肉の山に囲まれて、ゼロスの口元は笑みの形に歪む。
>う、うわ…やっぱり魔族なんだなぁ…
ええ魔族です。パシリでもゴキブリ似でも雑用ばっかりやってても高位魔族なんですっ。(笑)

>> すぐ近くの村――いや、元・村に移動し、宿屋として使われていた建物の一階(例に漏れずここも食堂だったのだろう、食べかけのお皿が何枚か残っている)の一席に座り込んだ。
>この表現がぞくっとします…
あー。何だ何だーって外に様子見に行って終わりですね。
リナちゃんの気配見つけてわざと宿の中だけ綺麗に残していたら
本気でゼロスさん怖いですが。

>> 慣れていると思っていた人の死も、ここまでだと全身が拒絶する。
>ヒトの本能ってヤツですよね。
>死になれるなんてやっぱり無理なんだと思うのです。
そうですね。死は、こわいものです。
リナちゃんは優しいですし。

>>「どうして?」
>>「リナさんが、……あれ。どうしてでしょう。」
>ここ、好きです。
ありがとうございますv
>やはりゼロスさんは鬼畜で魔族なのですが、
>気まぐれの中に少し情が出て、それにとまどうと良いなぁと言う…
>妄想回路刺激されまくりです!!(変態さんです)
リナちゃんへの恋に気付いていなくて、魔族的にも宜しくない感情ですから
無意識のうちにそれを自覚する事を避けていて、
でもやっぱりリナちゃんには特別扱い、とかv
で、ふと自分の行動に疑問を持ったりするんだけど結局そのままスルー。
リナちゃん的には迫られてるんだか違うんだか微妙なところなので大変そうです。(笑)

>>まさかあんた、写本一枚の為だけに、これだけの人を殺した、なんて言わないわよね?」
>う〜、人間にとってはとんでもないことなんですが、やっぱり魔族…
はい。パシリでもゴキb(ry

>> (あの集落っぽい観光地は、その時の惨殺事件を元に色々煽り立てて心霊スポットとして売っているらしい。商魂逞しいとはこの事だ。)
>それはホントにたくましい。
>ケド、なんか薄ら寒いというかぞっとしないというか(−−;)
人間ですからね(苦笑)
まあ、そのままそこで住むのも嫌って言う理由もあるんでしょう。多分。
平和だからこそできる商売ですよね。

>>「成る程。その息子さんの取った行動が裏目に出た、って訳ね。」
>知識を伝えることに一生懸命で、その知識を手に入れさせられた人の安全
>まで気が回らなかったのでしょうか…
と言うよりも、過去の事件も解決してないんですよ。
良く解らないけどあの古びた羊皮紙は貴重な物でそれを夜盗が襲ったんだろう
いやむしろそうであってくれ、みたいな。
魔族の生態についての知識を持ったところで、
飽く迄も写本に書かれてるのはガーヴって言う神話に出てくる高位魔族ですから。
亜魔族も出ない平和な村に住んでいますから、
とても魔族なんて身近には感じられないですよ、多分。

>> あたしが足を踏み鳴らしたと同時に、厨房の方から大きな物音がする。
>うわうわうわ…ああああ…(涙)
>逃げて〜(;−;)
結界内なので、逃げてもゼロスさんの手の上ですよー?(^^;

>>「あんた、最初からまだ生きてる人がいるって知ってたの……?」
>>「ええ。ついでに、もう少しだけお食事を。」
>や、やっぱりぃぃぃ(涙)
少年からと、リナちゃんからも頂いてますが。

>>「リナさんの命を狙おうなんて、二千年早いんですよ。」
>いや、年代も桁が違いますね。(そういう問題じゃない)
本当は、ゼロスさんの年齢から少年の外見年齢引いた数が良かったんです。
でもほら、オフィシャルで出てないじゃないですか。
少なくとも降魔戦争よりは前から生きてますから、それ以前からって事できり良く二千年。
要は僕以外に殺させてたまりますか、と。ひねくれた愛情なんです(笑)

>> 直接間接を問わず、今まで人を殺したことが、全く無い訳じゃないから。
>このへんがリナさんの深さですね、それでも葛藤がある。
原作の中ではあまり大きく触れてないですけど(触れてたら話進みませんし)、
暗殺者や傭兵じゃなくても、命の危険っていっぱいあるんですよね。
旅をしていたら尚更。
不可抗力だったり、直接の責任は無いけど、でもリナちゃんだったら
知ってるってだけでその人の死を背負っちゃったりしそうだなあと。
とても重い筈なのに、それでも潰れたりはしないんですよね。

>> あの少年は。この村の、唯一の生き残りだったのだ。
>> このまま生き残った所で、この村の事をすっかり忘れて幸せに暮らす事はできなかっただろう。
>> ――それでも。それでも、生きているなら、それだけで……
>リナさん…(;−;)
他人が幸せかどうかなんて決められないですけど、でもだからこそ生きて、決めて欲しい。
リナちゃんだったらそういう考え方をするかなあと思いまして。
……これ、殺しちゃった僕が言うと色々終わりなんですけど(苦笑)

>>「決めました。」
>> 聞いちゃいない。
>マイペースに勝手ですね(笑)
だってイイコト思いついちゃいましたからv

>>「ではリナさん。お取引ありがとうございましたv」
>> 意味不明の言葉を残し、ゼロスは結界と共に消える。
>おや?
>> 今あたしのいる場所は森の中。
>> ゼロスと出会う直前にいた、あの場所だ。
>それなりの気遣い?なんでしょうか…
と言うよりも、どっちかと言えば自制です。(笑)
行き着くその先が「君をこーわしたいっ♪」なのか
「もっとキスしっまっしょー♪」の先なのかはお任せしますが。(笑/
元ネタ……通じないですよねぇ)

>> 脳裏に蘇るのは、あか。
>> その夜、あたしはしばらく眠りに付くことができなかった。
>うわぅ〜切ない。
>とまどいとか怒りとか、懺悔みたいなものがないまぜになっているようで
>悲しいです…
そうですね、ゼロスさんがいたら悶絶しそうな程美味しい負の感情出しまくってると思います。
……いや、本気雑じりの冗談はともかく。
僕のリナちゃん一人旅話は本編終了後設定なのですが、
それってルークの事があった後のリナちゃんなんですよね。
あの事件はやっぱりリナちゃんにとって大きいものだと思います。
そんな訳で、この場合のあかっていうのは、この話のあかだけではなくて、
今まで関わってきた魔族が関係している事件で見たものを含めた「あか」なんですよ。
ゼロスさんは、魔族ですから。生きとし生けるものの敵、なんですよね。

>> * * * * *
>>はい! THE意味不明!
>>って事でお目汚し申し訳ない!
>いや、全然そんなことないです!!!
いえいえだって補足ばっかりですよ!?
補足ついでにもう一つですが、実は少年がリナちゃんを狙ったのはちゃんとした理由があるんです。
一つは、少年を切れさせたのはリナちゃんの台詞だから。
「今更知ったって無意味」な情報が、「この村の人達全員の命と、負の感情と」「等価」であるってお話ですね。
もう一つは、村人全員を殺した魔族と、対等に語り合い、漫才までしてる事。
会話内容からリナちゃんが魔族じゃない事が推測できるので、余計に腹立ちますよね。
どうして村の人達は問答無用で殺されてるのに、あの姉ちゃんはあんなに仲良いんだ、って。
更にはゼロスさんも事も無げに、「食事」とか言ってますけど。
これらが原因で少年はキレ、包丁を持って向かったら敵の前に剣を抜いた彼女が立ちはだかる。
この状況じゃあ、リナちゃんがゼロスさんを庇っている様にしか見えないんですね。
……一人称でこんな解説いれられないです。戦闘シーンは本当に難しいっ(泣)

>と言うか、これ一発書きなんですか!!!???
>…すっげぇ…
凄くないですよ! 4時間でこれですから。
補足ばっかりですから…!(泣)

>>そしてお礼小説(なのか?)なのにこんなに暗い話は何でなんだ。
>>あっはははは本当もう笑うしかないですって!
>あっはっは!暗い話大好きーー!(をい)
>素敵でした!!
ありがとうございますー!

>参加中のボイスドラマ企画。
>ここで感想を書くのは控えさせて頂きますが面白そうですね(^^)
げふっ。僕、これ、降板します。(((><;
この2週間の内に色々ありまして……。
企画者と僕では話を作る事に対しての考え方が根本的に違ったのですよ。
それでなくても色々難しいお話ですし。
今出ている設定は僕が作ったものなので、多分変わると思いますが。
それでもまだ見てもいいかなと思いましたら見てあげて下さいませ。

>本当にコメント&素敵なお話をありがとうございました!!
>しゃ〜わせです!!
>ではでは、またみいさんの素敵なお話に出会えることを楽しみにしつつ!
いえいえこちらこそありがとうございました!
嬉しいお言葉ばかり頂いて、こちらが幸せですよっ!

ではでは、失礼いたします。
みいでしたっ!

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32565漫画単行本中表紙のおまけのようなヤツです。びぎなーいっく。 2006/6/17 01:12:52
記事番号32501へのコメント

こんばんは。いっくでございます。
タイトルで面白いお話を期待された方、もしいらしたらごめんなさい!!
ふと、浮かんだちっちゃいモノです。くだらないです。
タイトル通り漫画とかにある微妙なおまけぐらいを想像してください。
誰やねん?ゼルアメやねん?とか言ってみたいお年頃です。
姫好きな方は危険かもしれません。ネタです故…。
ほんっっっっっとーに短く意味不明です&会話だけです。

*********************************

  声を 聞かせて
    もう 心を 閉ざさないで

「好きなんです。」

「貴方が、『私が出会えた貴方』だから、好きなんです。」

「あ、いや。もちろんその姿じゃなくたって。
 その、えーと、…そう!例えうさぎさんや、シメ鯖になったって!!!
 貴方が大好きなんですよ!!!」

『〜〜〜お前な。…最後の台詞がなきゃ良かったんだが。』

「……でも顔色紫ですよ?」

『うるさい。』

   愛を 聞かせて
       明日が 側にあると 信じたい

*******************************

…短っっっっ!!!???
そして、そして!!意味不明にもほどがある。(アニメとラジオネタが…)
申し開きはいたしません。できようはずもありません。
「声を聞かせて〜」は工○静香さんの歌から(歌詞関係なくないか?)
シリアスになるはずだったのになぁ…
ではでは!失礼致しました!!!!(逃げ)

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32609<<<世界に生きる・世界に在る>>>びぎなーいっく。 2006/7/8 01:09:07
記事番号32501へのコメント

こんばんは、いっくでございます。
こんだけ皆様の素敵なお話あるし、少しくらいしょうもないのあっても
大丈夫よね〜とか、性懲りも無くやって参りました。
これで打ち止めにします故に。す、すいません!!
えっと、ゼロリナと言えばそうな気もしますが、
思いっきり別れていってしまいました。ノンシュガー?
お目汚し失礼致します。

*******************************
 いつだって命懸け
会うだけでハイテンション
  感情のメーターはあっちこち
心も身体も揺れすぎてムチウチになりそう
 愛と言うよりは欲望ね
燃えるような思い
   ロマンチックではあるけれど
「しあわせ」とはほど遠い

だから  あんたじゃだめなのよ


<<<<<世界に生きる・世界に在る>>>>>>>>


「貴方でも『人並みのシアワセ』なんてもの求めるんですね」

「いやぁ〜、リナさんって本当に人間離れしてますから。」なんて。
毎度おなじみニコ目すっとこ魔族はやたら爽やかに言う。
今日は天気も穏やか、風も爽やかなんだし。
コイツまで爽やかである必要は全くこれっぽっちも爪の先ほどもない。
だいたい、どす黒い内面なんだから<さわるな危険!!>みたいな
色とかとか臭いとか音とか(?)してればいいのだ。
それはそれで迷惑なんだろうだけど。

しっかし、まぁ…

表情こそいつもの笑顔だけど相変わらずこいつの皮肉は辛辣だ。
『人 並 み』
そこには、見下すような響きが含まれている。
魔族にしてみれば、人間は−限りある命に執着する弱く愚かなるモノ−で
人並みなんて言葉それこそ蔑みの対象でしかないから。

「そうね…あたしも自分がこんな風になるとは思わなかったわ。」

その皮肉を苦笑いで受け流しつつも、どこか心に痛みが伴うのは。
……いや、考えるのはよそう。
あたしの、あたしが、自分で選んだ道なんだから。

「彼の、そばに貴方の幸せはあるんですか」

深く、昏い声。普段は見ることのない、闇色の瞳が開く。
ーこの色は深い夜。人を突き放し惹きつける。ー

「あたしの中にあたしの幸せはあるのよ」

この瞳に映るあたしはきっと対照的な色をしているんだろう。

「幸せも不幸せも。
 それを決めるのは、いつだってそれを感じるあたしなんだから。
 たとえ、それが人並みといわれるものであろうと無かろうとね。」

ー選んだのはあたし。
 決めたのはあたし。ー
まっすぐに顔を上げて向き合う。
ここで逃げたりなんて、しない。

      風が、吹く。
   日は傾き始め
           風景はうっすらと紅をはらむ。

「……人並みの幸せを望むなんて貴方もやはりその程度なんだなぁと。
 正直、期待はずれかとがっかりしたんですが、
 やっぱり貴方は貴方なんですね。」

にっこりと、言葉に刺は含むけどその笑顔は善人そのもの。
それでもやはり、昏く、深い。
この深淵に惹かれた。それは嘘じゃない。
でも…。

「何よ、それ。勝手な期待なんてしてくれてんじゃないわよ。
 …一番驚いてるのはあたしなんだけど、さ。」

今、あたしは笑えている。こんなにも穏やかに。
それで十分だ。


「道が違いすぎたんでしょうか」

「求めるものが違ったのよ」

「貴方は僕を求め、僕は貴方を求めていたのに?」

「あんたもあたしも欲張りすぎなのよ。手に入れられない部分まで求めて。」

「それこそ僕たちにふさわしいと、貴方にふさわしいと思いましたが?」

「そうね…でもあたしには生きることは捨てられない。」

    家路につく人々。
  夕餉の香り。
     お帰りと迎える声。

 −旅暮らしのあたしはあの中に混じることはない。
  けれど、その中にある理(ことわり)からはずれることもないのだ。−
『貴方とは とてもいられない 
    生きる世界が違うから 心までは抱けない』

 そして、さよならを告げる。

******************************
…で?とか言わないでくださいね。
落ちがないのも会話ばかりなのも、なんかつながってないのも。
…え、演出ですよ(眼が泳いでいる)
相変わらず「米」のつく人達の歌からちょいと拝借してます。

読んでくださった心優しき貴方に、
どうぞ目薬を…
もしくはあのプールとかで眼を洗う噴水みたいなのを…
お薦めします。(薦めるだけかい!!)

ではでは、失礼致します。に、逃げさせてくださいまし(涙)