◆−梅桜−F-2 (2006/5/16 23:48:24) No.32509


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32509梅桜F-2 2006/5/16 23:48:24


・・・どきどきしながら彼は回ってくるクラス名簿を待っていた。
新緑の春、彼はついに中2となった。
そして、今日はその始業式である。
担任が発表され、ほっと息をついたのもつかの間、次はクラス替えと来た。
ぱさ。紙を見る彼は一心に自分の名前を探した。
あった!うれしそうに彼は無邪気に笑う。
ふと、少し下に目をやる。
そのとき、彼はその名前に少しもおどろかなかった。
自分の口元が緩むのを、彼は自分で感じなった。
その名前の主の彼女は、彼と同じ反応を示していた。
「まるでデジャ・ヴみたい・・・」
彼女はつぶやいた。特に好きというわけではないが、
それなりによくしゃべれるやつだ。
と彼女は感じていた。
・・・2ヵ月後・・・
今、彼はなぜか電話に向かっていた。彼は自分でもよくわからなかった。
なにか、胸のそこからわいてくる厚い炎の駆り立てられていた。
電話の相手に自分でも戸惑っていた。
なぜこいつんちにかけたのだろうか。
ふと疑問に思いながらも彼は言った。無論彼女に・・・
「俺と付き合ってください!」
自分でも何語をしゃべっているのかわからなかった。
一瞬、電話機から耳をはずす彼。
「・・・いい・・よ」
なにか、聞こえてる・・・
受話器に耳を当てる。
「いいよ。」
「ほんとに?」
「うん。」
「まじで?」
「しつこいわねえ・・・じゃまた明日学校で!」
ガチャ・・・
彼はまだ受話器に耳を押し付けていた・・・・


始めて書く学園物でーす。