◆−ゼルガディスさん大☆作戦!−をるてぃ (2006/5/17 22:05:46) No.32510
 ┗ゼルガディスさん大☆作戦!−をるてぃ (2006/7/3 15:57:44) No.32600


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32510ゼルガディスさん大☆作戦!をるてぃ 2006/5/17 22:05:46









──そう。すべては、純真なる願いだった・・・──




ビュオォォォォォ
風にマントがなびく。
「──私たちは、フィブリゾとの激闘の末、勝ち、別れ、そして・・・
また出会うことができた。
そのなかで、たくさんの笑顔を見ることができたわ。でも、ゼルガディスさんは・・・
あっでも!『ふっ』と笑ったりして、そこがまたカッコイイんだけども!
でも、もっとこうぺ・○ンジュンみたくにこぉって笑ってくれないかしら・・・」

──このセリフと思い付きが、後に悲劇を呼び起こすことになるとは、
当時のアメリアは思ってもいなかった。

ちなみに。



「おーい。あめりあー。宿行くから、その木から下りといでー」
したではリナがあきれてた。






「と、いう訳でゼロスさん、ご協力願えませんか?」
「いやなんで僕に」
「だいじょうぶです、リナとガウリイさんには協力を仰ぎました!」
いったい何が大丈夫なのだろう。
哀れそんなぜロスのまっとうな突っ込みは、次のアメリアの勢いでかき消される。
「笑いといえば!目ぇとじてんだかわかんねぇいつもアヤしいニコ目のあなたしかいないんです!」
「ほめてるんですか?それ」
「あ。もちろんちゃんとお礼はしますよ。」
「人の話を聞いてくださいよ・・・人じゃないですけども・・で、礼というのは?」
その言葉を待っていましたといわんばかりにアメリアが続ける。
「はい。もし、ゼルガディスさんを笑わせることができたのなら・・・」
魔性のアメリア、降臨。







「いやぁみなさん、あつまってくれてありがたうっ!」
無駄に元気なアメリアの声がひびく作戦会議。
が、アメリア以外の思考は、別のほうにいっていた。
もちろん、ゼルガディスをからかいたい、という思考も半分は占めているが。
金銀財宝。
1年間ニョヘロンの焼肉食べ放題。
セイルーン名物アイスクリーム無料券。
さぁ突っ込みを入れろ!といわんばかりの品物ばかりだが、
これらがアメリアの用意した『礼』である。
誰がどれだかは、言うまでもないだろう。
「で、ゼルガディスさんを笑顔にするには、どうしたらいいと思う?」
「はーい」
リナの手が挙がる。
「こーゆーのはどう?」

そのときのリナの笑みは後日、伝説となったそうな。


 


 続く・・・・。  

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32600ゼルガディスさん大☆作戦!をるてぃ 2006/7/3 15:57:44
記事番号32510へのコメント


─黒い影が忍び寄る─

「ふふふ・・・ふっふふふふ・・・」

─四つの、黒い、影─





その四人は、みんな銃を持っていた。


「ふっ。これさえあれば勝ったようなものね!」
「笑銃(スマイル・ガン)ですか。」
「アイディアはリナさん、技術は僕、その他はガウリイさん、アメリアさん・・」
「なんだかよくわかんないけど、これをゼルに撃てばいいんだな。」




かくて。
それぞれの思いを胸に、四人の影は駆けていった。



「!」
あれからしばらくして。リナが、ぴたりととまる。
気配を感じたのだ。
「・・・そこにいるのはだれかしら?」
気配は、こちらに向かってくる。
無音で。
「振り向き火炎球!!」
ゴォォンッ!!
リナのはなった呪文が炸裂する!
・・・気配がとまった。
「見つけたわよ!リナァァァァアアアッ!覚悟ォォォォオオオッッ!」
気配の正体は──
「ま・・・・さか・・・・」

続く・・・