◆−血。−柳 侑莱維 (2006/8/1 14:58:30) No.32673 ┣ちょっとつけたし。−柳 侑莱維 (2006/8/1 15:02:05) No.32674 ┣ちょっとつけたし。−柳 侑莱維 (2006/8/1 15:02:07) No.32675 ┗Re:初めまして!−河田 優妃 (2006/8/2 22:46:49) No.32677
32673 | 血。 | 柳 侑莱維 | 2006/8/1 14:58:30 |
死にたいなら死ねばいい。消えたいなら消えればいい。 それがお前の、望みならば。 いつものように頭痛を感じ、いつものように頭から滴り落ちる血に手を染める。赤い緋の血は己の瞳のようだと思う。 腕にはキリキリとする熱感。医者でも無理なくらいな大やけど。 どうでもいいけど髪の毛だっていつもと違う。何だ普通にいつもより短い。 当たり前だついさっき横の髪を少しだけ切り落とされたのだから。 カッターナイフで。そりゃあもう危険危険。死ぬかと思った。 ただ彼は、そんな体をさほど気にせずに、静かに画面に目を向けていた。 「黙れ小僧! お前にサンが救えるか!?」 「わからない…だが…共に生きる事はできる!」 それを見てますます、自分とあの方の共存って、限りなく自分を不利だと思っちゃう。いや、これ本当に。 「S様! 何してるんですか!? っていうかもうボロボロ!」 彼は仰向けに寝転がって声の主を確認した。まだ小さな、子供の、姿だった。 「ん? 普通に、もののけ姫見てますけど? 何か?」 少年は、言葉を失った。すでにあたりは彼の血で染まっているというのに。 「アッハハ! お父様! それメッサ笑えないですよ〜、アハハ」 苦笑いの目から小さく涙がこぼれた。 親父…哀れすぎるよ…、と。 「あ、見ます? 見る? 面白いよ〜。そうそう、ナウシカもあるんですよ? あれに出てくる金髪の手がない人と、その部下の茶髪さん…名前知らないけど私とL様に似てません? ほら、立場とか色々!」 なんてことをいうもんだから冥王はさらに言葉を失った。 「あれ、どうした?」 「S様」 言葉をとめ、また接続した。冥王はにっこりと笑った。 「本当に優しいんですね」 魔王は驚いたように目を丸めた。緋の目が濃く広がった。 「さすがです」 彼は首を横に振る。 「いいや、そうでもないよ。あの人だって、私を殺しはしない。死ねとかきえろとか言うけど、いじめるけど殺しはしない。死にたいなら勝手に消えますよ、私は。消えたいなら突然いなくなりますよ。まぁ…無駄ですからねー。 でもま…天邪鬼なあの方も、結構可愛いのだがな」 言って、ふたたび画面に目を移した。冥王は小さく笑ってその場から消えうせたのだった。 体中キズだらけの、優しい上司を目に焼いてから。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー どうもです。柳です。覚えていらっしゃる方が、果たしてどれほどいるでしょうか…(汗) 柳こと、もとエスエルで、駄文マンの称号があります。 久しぶりでしたが、相変わらずヤバイです私(笑) では、今日はこのへんで。 |
32674 | ちょっとつけたし。 | 柳 侑莱維 | 2006/8/1 15:02:05 |
記事番号32673へのコメント そうそう、やたらブラックなタイトルですが、全然ブラッグじゃないです(笑)スレは久しぶりです。久しぶりすぎてもうこんがらがってます。 漢字とか…(死)間違ってても…そしたらまあ、柳を殺すか焼くかしてくださいな(笑)へったクソな文章でいつもお目汚しをすいません…。 ある小説賞で、結構良い寄りの最悪最低指摘を(なんそれ?)受けた、柳でした。 |
32675 | ちょっとつけたし。 | 柳 侑莱維 | 2006/8/1 15:02:07 |
記事番号32673へのコメント そうそう、やたらブラックなタイトルですが、全然ブラッグじゃないです(笑)スレは久しぶりです。久しぶりすぎてもうこんがらがってます。 漢字とか…(死)間違ってても…そしたらまあ、柳を殺すか焼くかしてくださいな(笑)へったクソな文章でいつもお目汚しをすいません…。 ある小説賞で、結構良い寄りの最悪最低指摘を(なんそれ?)受けた、柳でした。 |
32677 | Re:初めまして! | 河田 優妃 | 2006/8/2 22:46:49 |
記事番号32673へのコメント 初めまして! 河田優妃(かわたゆうひ)と言います。 柳さん、エスエルさんのときから読んでいました!! 貴方の文を読んでとても影響されました。 それからあたしは貴方のオッカケです☆(ぇ。 というのは冗談ですが、部下SとL様の話は素敵で、 ディスプレイの前で何度奇声を発したかわからないくらいです(ォィオイ それくらいすきなんです! 今回のお話も優しい魔王様に涙が溢れそうです。 では、失礼しました〜。 |