◆−サンクスに死す(短歌)−囚鳳 (2006/8/1 16:01:18) No.32676


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32676サンクスに死す(短歌)囚鳳 2006/8/1 16:01:18


 マエガキ
 こんばんは、お久しぶりです。
 ここを去ったように見せかけて実はずっと覗いていた囚鳳です。
 ようやく家にもネット環境がやってきました(工事は終わったんですが、まだつないでません)。
 なんだか今回は2時間くらいでいいかげんなノリで作った短歌お届けします。五七五七七なリズムで読んでいってやってください。
 「これ好きぃ」とか言ってくださると素直によろこびます。




 ――サンクスに死す――




 強盗のみぎななめまえの立ち位置でお金を数えているお嬢さん


 「大切な書類」と書かれた書類らを川に流して晩秋の風


 お友達になりそこねそうな恋人と抱き合うことしかできないでいる

 
 大切な用事で朝まで喧嘩して遅れましたが勝ってきました


 25分前の私の残像と会話しないでお願い神様


 カフェーからカフェへとよぎる雲たちのあんなに明るく胃が死にそうだ


 公園のベンチに座る資格しか持たない彼を許してあげて


 ああやさしい視線で僕をみておくれ昆虫の目の信号機たち


 夕焼けとチヂミと君の優しさのマッチ具合はそれはさておき


 それでも夜空の星屑だれかと分かち合いカクテルにして全部流したい

 ルビ:夜空=そら


 ゴールデン・ゴーレムよりもよく響く名前で呼んでくれないと君

 
 背景はまあいいとして雲その2のポーズに微妙な違和感がある


 質量も感触もなく地球よりずうっと長い鎖につないで


 ジョバンニとカムパネルラを読み捨ててどのドームにも雪は降らない
 
 
 永遠に繰り返される処刑から涙をのんで見守っていて


 骸骨の窓からひょっこり顔出してこっちを見つめている君が好き


 そうだったねそのときぼくらはいやちがうあのときだったねあの眼球の


 小さくて大きな棘が刺さってる痛いいたいよヨーグルト味


 もうすでに死んでいるひと(空席)次に死ぬ運命のひと(空席)運命の恋人

 ルビ:恋人=ひと


 少しずつ停車時間が伸びている もうそろそろだねさよなら時間

 
 スロヴァキア前のバス停から5分歩いたところのサンクスに死す