◆−闇黒の断章 〜第6章〜 「魔術師の帰還」 6−棒太郎 (2006/8/31 00:49:34) No.32757 ┣闇黒の断章 〜第6章〜 「魔術師の帰還」 7−棒太郎 (2006/8/31 22:47:13) No.32758 ┣祝☆再開&再会!−エモーション (2006/8/31 22:50:22) No.32759 ┃┣タッチの差……−エモーション (2006/8/31 23:24:21) No.32760 ┃┗ようやく浮上しました−棒太郎 (2006/9/1 23:26:26) No.32765 ┗闇黒の断章 〜第6章〜 「魔術師の帰還」 8−棒太郎 (2006/9/1 23:33:28) No.32766 ┣衝撃の告白−エモーション (2006/9/3 22:59:12) No.32774 ┃┗二転三転してます−棒太郎 (2006/9/4 23:48:04) No.32776 ┗おかえりなさいです♪−猫楽者 (2006/9/12 12:35:14) No.32783 ┗ただいまです−棒太郎 (2006/9/13 21:41:17) No.32784
32757 | 闇黒の断章 〜第6章〜 「魔術師の帰還」 6 | 棒太郎 | 2006/8/31 00:49:34 |
『闇黒の断章』 〜第6章〜 「魔術師の帰還」 6 分かれることなく続く一本の回廊。 そこを突き進むひとつの影。それはリナ=インバースであった。 無論警戒は怠らないが、それでも何の気配もないことに内心訝しみながら、リナはその奥へと駆けて行く。 「おかしなくらい何にも出てこないわね・・・・・・」 もしや、自分が別の世界を彷徨っている内に、全てが終わってしまったのかとも思ったが、この遺跡に渦巻いている怪異の気配は、ここに入ってきたときとはそう変わっていなかった。 「しゃーないか・・・・他に何が分かるわけでもないし。とりあえずアイツの言葉を信じて、この道を行くしかないわね」 あのからくり師―――ジゴマは、確かに某ニコ目神官のように胡散臭さや得体の知れなさはあるが、あのときの言葉は信用のおけないものでもなかった。 そうしてしばらく回廊を進んでいたリナであったが、 「ん?」 ふと、前方の床に何かが積み重なるように倒れていた。 近寄って見てみると、リナの顔に緊張が走った。 倒れていたモノ――――それはこの遺跡に入ったときに襲われた、あの奇怪な爬虫類に似た異様な生物だった。 身構えながら、ゆっくりと側に近づいてみる。 それらはもはやピクリとも動きはしなかった。そいつらの身体には、見事な切り口を見せる太刀痕が刻まれていた。 「これは―――?」 「その声は―――」 リナの声のすぐ後に別の声が聞こえた。 身構え、その方向へ振り向くと、積み重なる奇怪な怪物たちの先――――これまた綺麗な切り口を見せる大きな鉄扉の残骸の前に、誰かが腰掛けていた。 「誰!?」 リナの言葉に、 「戻ってきたか。リナ=インバース―――――」 聞き覚えのある声であった。 「あんたは――――!?」 「久しいな。リナ=インバース」 「―――リュ、リュウゼン!?」 声の主にリナは絶句した。 かつて姉と互角の勝負を繰り広げたといわれ、ガウリイをも苦戦させた剣士。 修羅の道を歩み、その果てに倒れたはずの男であった。 「ど、どうしてあんたが――――――?」 驚きの声を上げたチナだが、すぐに脳裏に先ほど出会った黒衣の人形師の姿が結びついた。 「ふふ・・・・・私のことはどうでもいい。それより先ず、お主が顔を見せねばならぬ男がいるだろう?」 リュウゼンの言葉に、一瞬リナは言葉を詰まらせた。 「ど、どういう意味よ」 「早く行ってやるがいい・・・・・そうでなくば、彼奴は私と同じ道を歩むことになるぞ」 「―――ッ!?」 リナの表情が曇った。 リュウゼンとミヤリの最後は、リナにとっても心に小さな傷跡となって残っていた。 「・・・・・・大丈夫だ。お主がおる限り、彼奴はそうはならんよ」 リュウゼンがニッと笑みを浮かべた。 リナは少し顔を赤らめながら、「あ、当たり前よ。ぶん殴ってでもとめてやるわよ」と言った。 「さあ、行け。この道を真っ直ぐ進めばいい」 「あんたは・・・・・・・」 血こそ流れていないが、リュウゼンの体中には大小さまざまの傷が走っていた。 「私のことは気にしなくていい。お主にはやるべきことがあろう」 早く行け、と促すリュウゼンに押され、リナは数瞬彼に目を向け、回廊の奥へと駆けて行った。 「ふふ・・・・・彼奴によろしくな・・・・・・・・」 リナの後姿を見送りながら、リュウゼンはそう呟くと、小さく頭を垂れた。 静寂の戻ったその回廊には、積み重なるように倒れている怪物たちの屍骸と、その側に腰を下ろす白木の人形がけがあった。 闇の奥をどこまでも続く一本道。 無限に続くかと錯覚させるような長い回廊を、リナはひた走っていた。 奔れども走れども果ては見えず。 警戒は怠らなかったが、襲ってくるような気配も、潜んでいるような気配も、何も感じなかった。 「おかしい―――」と思ったそのとき、 ギャインッ!! 前方に、鋼のぶつかり合う音が響き、火花が散った。 2度、3度と鋼の轟音は響き、闇の奥からその音の主が姿を現した。 一人は軽装の鎧姿に金髪の男。もう一人は漆黒の重装鎧に身を包んだ男であった。 「ガウリイッ!!」 金髪の男の姿を認めたリナが、その名を呼んだ。 「!?リ、リナか!?」 ガウリイは信じられないというように、目を大きく見開き、リナを見た。 「ガウリ―――「リナ〜〜〜〜〜〜!」 状況を聞こうとしたリナに、ガウリイが抱きついてきた。 「いや〜〜〜、よかった。お前さん、無事だったんだな。ほんとよかった」 長年会えなかった娘と再会した父親のように、感動の声をあげるガウリイ。 「ち、ちょっと!離しなさいよ!暑苦しいっての!!」 「いや〜〜〜、よかった!ほんとよかっ――――――」 突如、ガウリイの声が途切れた。 「?ど、どしたのよ・・・・ガウリイ?」 「リナ・・・・・・・・」 いつになく真剣な表情で、ガウリイはリナの顔を見つめる。 「な、なによ――――」 その瞳に、内心ドギマギしながらリナは口を開く。 「・・・・・俺はお前さんとずっと一緒に旅をしてきた・・・・・・・だからお前さんという人間を他の誰よりも知っているつもりだ・・・・・」 (ちょ、ちょっと、なに言い出すのよ) 心のドギマギはなおも加速してゆく。 「お前さんがいつも苦しんできたのは知っている。しかし、いつも絶望せず前を向いて歩いてきた・・・・・・・」 「?」 なんかちょっと雲行きがおかしくなってきた。 「そうだ。リナ。お前は強い!こんな弱い人間じゃないはずだ!」 「ちょ―――何言っ――――」 「こんな・・・・・こんなものに逃げる、こんなもので誤魔化す人間じゃないはずだ!!」 と言うや、リナの胸をグワシッと掴んだ。 「○☆×△※☆□!!!!!」 「こんな―――こんな――――あれ?」 弾力がおかしいことに気付き、ガウリイはムニムニと揉んでみた。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・モノホン?」 「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!くそったりゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!!!!」 じーちゃん直伝、怒りと悲しみのブロウクンマグナム炸裂。 「殺す!殺し切る!神が許そうとも!魔が許そうとも!あたしが許しはしない!あまねく三千大千世界に一片たりとも残さず死にさらせっ!!!」 「ちょ――――リナ、待―――――ぎぃやpjあべmdkw」 マウントポジションからのオラオララッシュに、魔族が喜びそうな凄惨な地獄絵図がおこっていたといわれる。 ************************************ こんばんは。 本当に、本当〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜に、お久し振りの棒太郎です。 恥ずかしながら、帰って参りました。 もうすでに覚えている人などいないのではないかと思われる、お話の続きです。 本当に久々に動かすキャラたちばかりで、ブランクも相当あります。 まあ、なんとかやっていこうと思います。 それでは、今日はこのへんで。 |
32758 | 闇黒の断章 〜第6章〜 「魔術師の帰還」 7 | 棒太郎 | 2006/8/31 22:47:13 |
記事番号32757へのコメント 『闇黒の断章』 〜第6章〜 「魔術師の帰還」 7 「殺す!殺し切る!神が許そうとも!魔が許そうとも!あたしが許しはしない!あまねく三千大千世界に一片たりとも残さず死にさらせっ!!!」 「ちょ――――リナ、待―――――ぎぃやpjあべmdkw」 しばらく地獄絵図が続いた。 「すいませんでした。殺さないで下さい」 顔をボコボコに腫らしたガウリイ。もはや原型は留めていない。 マウントポジションは解いたが、リナはまだフゥーッ、フゥーッと荒い息をついている。 「フフ・・・ハハハハハハ」 今までの光景を見ていた黒騎士――ボルボックが愉快そうに笑い声を上げた。 「ハハハ・・・・・なるほど。彼にとって君は、まさに抜き身の刃を納める鞘というわけか」 「な、なによ!?」 ボルボックの言葉にリナが語気を強める。顔が少々赤いのは気のせいか。 ボルボックは柔らかい笑みを浮かべて、リナを見ていた。 その瞳にどこか郷愁と哀愁があるように思えた。 だが、ボルボックは剣を構え直すや、その眼光は突き刺すように鋭くなった。 「折角の再会だが・・・・・・私には侵入者を消去するという任がある。覚悟してもらおう」 そう言うや、ボルボックの全身から、凄まじいプレッシャーが沸き起こる。 それが両腕を通り、剣先にまで集束してゆく。 それに伴い、彼のみを包む鎧が生き物のように蠢き、両腕は大きく膨れ上がった。 「な、なによ、あれっ!?」 リナが驚きの声を上げる。 右腕のみだが、一度ソレを見ているガウリイは、リナを後ろに庇うように剣を構えた。 (アレはまともに受けたらまずい・・・・・どうする?) 汗が頬を伝う。 何か―――何か手はないか―――― どんどんと膨れ上がるプレッシャーに、リナも印を結び、呪文を唱えようとした。 そのとき、ガウリイが剣を正眼に構えた。 「ガウリイッ!?」 (一か八か・・・・・やるしかないッ!) スゥッと両眼を閉じ、精神を没入させていった。 「むっ――――?」 ボルボックが小さく声を上げた。 ガウリイに向かって放たれるプレッシャーが、受け流されてゆく。 それはまるで、風に舞う柳の枝のような―――――― (この一撃―――――受けられるか!) ボルボックが剣を振りかぶった。 『これはお主の宿題としておこう』 ガウリイの脳裏に、隻眼の剣士の言葉が蘇る。 『”風塵剣”――――我が流派の極意の太刀だ。私もまだ未完成だがな。 要は無念無想―――無我の境地のひと太刀よ。そこに達すれば技などという瑣末なものはいらぬ。 打ち出す剣が技そのものとなる。そうなれば敵う剣などあるまい」 暴風の如き殺気が、ガウリイに襲い掛かる。 『心を澄ませよ。曇りのない鏡の如く、止まる水の如く――――すなわち、明鏡止水なり』 カッとガウリイの両眼が見開かれた。 ******* リナにとっては、まさに疾風迅雷としか思えなかった。 ガウリイとボルボック――――互いにその位置が入れ替わり、背を向けた状態で立っていた。 「―――ッ!?」 ボシュッとガウリイの左肩から血飛沫があがった。 「ガウリイッ!?」 だが―――― 「・・・・見事なり。ガウリイ=ガブリエフ・・・・・・」 と、ボルボックの身体から袈裟斬りに大きく血が噴出した。 「大丈夫だ、リナ。浅く斬られただけだ」 軽く血止めをすると、ボルボックの元へと近寄った。 「・・・・・あのような剣技、お目にかかったことがない・・・・・・・・見事なものだ・・・・・・」 「いや―――――」 ガウリイがボルボックの言葉を遮った。 「俺にアレを授けてくれた友がいる・・・・・そいつがいなけりゃ、今頃ここに倒れているのは俺だったろうさ」 「ふふ・・・そうか・・・・・・満足だ。我が全身全霊見事燃やしつくした」 「ボルボック――――」 と、 「!?」 突如鎧が蠢き、グジュグジュと音を立てながら、ボルボックの傷を埋めていく。 「フ・・・・この鎧は私の身体そのものなのだ。いかに傷を負おうが、この通りだ」 「どうして、そんなものを――――」 「そのようにされたのだ――――私に施された手術によってな」 ******* ボルボックが語った。 彼は、ネフレンカをアルゼンスタンに遣わした国の、騎士のひとりであった。 武勇に秀で、騎士団の中でも十傑に数えられるほどの腕前だったという。 しかしあるとき、国境近くを根城にし出したという盗賊団の制圧に赴いたとき、山道で突然の落石事故にあい、谷へ落ちた。 「――――私はもはや虫の息だったらしい。そして意識を取り戻したときには、ネフレンカ様によって、このような手術が施されていた」 「なによ、それ―――――」 リナの顔に怒りの色が宿る。 「先ほどのような人外の力がついてきたが・・・・・・それ以来、ずっとネフレンカ様の傍で任についていた」 「どうしてそんなのに従ってんのよっ!?」 「命令どおりに任を果たせば、身体を元に戻してやると言われた・・・・・・・・・・私にも逢いたい者がいたのでね・・・・・・」 そう言うと胸元からペンダントを取り出した。 「君とよく似た快活な子だ。幼馴染でな・・・・・・・あの事故の直前にプロポーズしていた」 「・・・・・・・」 「言われたとおり、数多くの任を果たしてきたが・・・・・・・・未だにこの通りだ」 立ち上がると、ボルボックは二人に、自分についてくるように言った。 「ボルボック・・・・・お前―――――」 「フッ――――私とて、まだ騎士としての誇りは、少しは残っている」 ************************************ こんばんは、棒太郎です。 夏も終わりですね。 今年も何もできないまま、夏は過ぎていきました・・・・・・ 剣士対決、決着です。 まだガウリイも、あの奥義は未完成ですが、勝ちを収めました。 次はボス戦です。 それでは。 |
32759 | 祝☆再開&再会! | エモーション E-mail | 2006/8/31 22:50:22 |
記事番号32757へのコメント 棒太郎様、こんばんは。そして、お久しぶりでございます。 復活、復活ですね!!(←自分もさっさと復活しろ!な状態ですが(汗)) ここ見た瞬間、「やった!!」と画面の前で喜びました♪ >「しゃーないか・・・・他に何が分かるわけでもないし。とりあえずアイツの言葉を信じて、この道を行くしかないわね」 >あのからくり師―――ジゴマは、確かに某ニコ目神官のように胡散臭さや得体の知れなさはあるが、あのときの言葉は信用のおけないものでもなかった。 確かに……ゼロスとジゴマさんは、使用上の注意をきちんと心得ていれば、 これ以上ないくらい正確な情報源ですよね。 >身構え、その方向へ振り向くと、積み重なる奇怪な怪物たちの先――――これまた綺麗な切り口を見せる大きな鉄扉の残骸の前に、誰かが腰掛けていた。 リュウゼンさん……本当にあれを全部一人で片づけたんですか……。さすがです……。 >「ふふ・・・・・私のことはどうでもいい。それより先ず、お主が顔を見せねばならぬ男がいるだろう?」 >リュウゼンの言葉に、一瞬リナは言葉を詰まらせた。 >「ど、どういう意味よ」 >「早く行ってやるがいい・・・・・そうでなくば、彼奴は私と同じ道を歩むことになるぞ」 >「―――ッ!?」 >リナの表情が曇った。 >リュウゼンとミヤリの最後は、リナにとっても心に小さな傷跡となって残っていた。 >「・・・・・・大丈夫だ。お主がおる限り、彼奴はそうはならんよ」 >リュウゼンがニッと笑みを浮かべた。 >リナは少し顔を赤らめながら、「あ、当たり前よ。ぶん殴ってでもとめてやるわよ」と言った。 リュウゼンさんの言葉に面食らいながらも、言われた内容に少し動揺するリナ。 リュウゼンさんとミヤリさんがどんな思いをしたのか、知っているだけに 「そうはさせない!」と思いますよね。 リュウゼンさんが言った「確約」に、憎まれ口を言いながら顔を赤らめているリナが可愛いです。 >「ふふ・・・・・彼奴によろしくな・・・・・・・・」 >リナの後姿を見送りながら、リュウゼンはそう呟くと、小さく頭を垂れた。 >静寂の戻ったその回廊には、積み重なるように倒れている怪物たちの屍骸と、その側に腰を下ろす白木の人形がけがあった。 リュウゼンさん……凄くかっこいい……。本当に「漢」の生き様でした。 白木の人形だけが残っているのが、切なさと悲しさを感じさせます。 >前方に、鋼のぶつかり合う音が響き、火花が散った。 >2度、3度と鋼の轟音は響き、闇の奥からその音の主が姿を現した。 >一人は軽装の鎧姿に金髪の男。もう一人は漆黒の重装鎧に身を包んだ男であった。 >「ガウリイッ!!」 >金髪の男の姿を認めたリナが、その名を呼んだ。 >「!?リ、リナか!?」 >ガウリイは信じられないというように、目を大きく見開き、リナを見た。 >「ガウリ―――「リナ〜〜〜〜〜〜!」 >状況を聞こうとしたリナに、ガウリイが抱きついてきた。 >「いや〜〜〜、よかった。お前さん、無事だったんだな。ほんとよかった」 >長年会えなかった娘と再会した父親のように、感動の声をあげるガウリイ。 やっと会えたガウリイとリナ。この展開は至極当然のものだとは思います。が……。 はて、ガウリイはバトル中だったのでは……?(^_^;) >「そうだ。リナ。お前は強い!こんな弱い人間じゃないはずだ!」 >「ちょ―――何言っ――――」 >「こんな・・・・・こんなものに逃げる、こんなもので誤魔化す人間じゃないはずだ!!」 >と言うや、リナの胸をグワシッと掴んだ。 >「○☆×△※☆□!!!!!」 >「こんな―――こんな――――あれ?」 >弾力がおかしいことに気付き、ガウリイはムニムニと揉んでみた。 > >「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・モノホン?」 > >「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!くそったりゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!!!!」 急に真面目に語りだすので、一体何かと思ったら……(笑) ああ、ガウリイ。雉も鳴かずば撃たれまいに。(合掌) 胸のサイズで「偽者」とか言い出すのかと思ってだけに、この展開には……(爆笑) >「殺す!殺し切る!神が許そうとも!魔が許そうとも!あたしが許しはしない!あまねく三千大千世界に一片たりとも残さず死にさらせっ!!!」 >「ちょ――――リナ、待―――――ぎぃやpjあべmdkw」 >マウントポジションからのオラオララッシュに、魔族が喜びそうな凄惨な地獄絵図がおこっていたといわれる。 ま、まあ、普段と違うシリアスな言動でときめかせておいて、いきなりなセクハラ行動では 「さっきまでの胸のときめきを返せーーーー!!」と、なりますね。 リナが怒るのも無理ないです。 ……リュウゼンさん。あなたの友であり好敵手であるガウリイは、すぐにあなたのいる彼岸へと 送られそうです……。特急便で。 ……さて、バトルの相手は唖然として見ているのでしょうか、この光景……(汗) >こんばんは。 >本当に、本当〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜に、お久し振りの棒太郎です。 >恥ずかしながら、帰って参りました。 >もうすでに覚えている人などいないのではないかと思われる、お話の続きです。 >本当に久々に動かすキャラたちばかりで、ブランクも相当あります。 >まあ、なんとかやっていこうと思います。 >それでは、今日はこのへんで。 お久しぶりです。お帰りなさいませ。お待ちいたしておりました。m(__)m 再開の「闇黒の断章」、楽しく読ませていただきました! リナとガウリイの再会。感動的にそして、らぶらぶも燃え上がる……はずなのに、 こうなっちゃうのが彼らですね。 どつき&どつかれながらも、互いに心底ほっとしているのかも知れないと思いました。 さて、ブランクの長さはもう、私も人のこと言えませんので、(←リハビリとして小ネタから、 と、以前の勘を取り戻すのに必死(滝汗))復活なさったことに、ただただ 頭が下がるばかりです。 これからも頑張ってくださいませ。続きを楽しみにお待ちしておりますので。 では、今日はこの辺で失礼します。 |
32760 | タッチの差…… | エモーション E-mail | 2006/8/31 23:24:21 |
記事番号32759へのコメント 感想コメントを付けている間に、すでに次のお話が……orz とろとろしているからだと自らにツッコミ入れつつ、7話目の感想も。 ツリーの形が変にごちゃごちゃになると嫌なので、こちらに繋げます。 やはり唖然としつつ、事が収まるまで見守っていたのですね、ボルボックさん。 確かにあの再会から続くどつき夫婦漫才には笑うしかないと思いますが、 同時に彼にとっては酷く懐かしく、そして羨ましい光景でもあったのですね。 切ないですね、ボルボックさん。 そしてガウリイ。まだまだ未完成とはいえ、あの奥義を放つことが出来たのは、 やはりリナの存在があってのことなのだろうと思いました。 なんとなく、リナがこの場にいなかったら出来なかったのではないかと、そう感じましたので。 ただ元の身体に戻って、愛する人に会いたい一心で、ネフレンカさんに仕えてきたボルボックさん。 彼はネフレンカさんにその気がないことに(あるとはとても思えない)、 うすうす気が付いていたのだと思います。 それでも「もしかしたら」という小さな希望に縋っていたのでしょうね。 そんな、人の大切な思いを弄ぶネフレンカさんには、怒りを感じます。 ネフレンカさんの「都合のいい道具」であることを止めようと決心したらしいボルボックさん。 リナの中に自分の恋人と通じる何かを見たのでしょうか。 そして……何をするのでしょうか。 それでは、今日はこの辺で。続きを楽しみにお待ちいたします。 |
32765 | ようやく浮上しました | 棒太郎 | 2006/9/1 23:26:26 |
記事番号32759へのコメント >棒太郎様、こんばんは。そして、お久しぶりでございます。 >復活、復活ですね!!(←自分もさっさと復活しろ!な状態ですが(汗)) >ここ見た瞬間、「やった!!」と画面の前で喜びました♪ こんばんは、エモーションさん。 本当にお久し振りです。長い沈黙でした。 >確かに……ゼロスとジゴマさんは、使用上の注意をきちんと心得ていれば、 >これ以上ないくらい正確な情報源ですよね。 そうですね。 ただどちらも、その使用上の注意がなかなか難しいですが。 >リュウゼンさん……本当にあれを全部一人で片づけたんですか……。さすがです……。 その代わりに、リュウゼンも手ひどい傷を受けています。 >リュウゼンさんの言葉に面食らいながらも、言われた内容に少し動揺するリナ。 >リュウゼンさんとミヤリさんがどんな思いをしたのか、知っているだけに >「そうはさせない!」と思いますよね。 >リュウゼンさんが言った「確約」に、憎まれ口を言いながら顔を赤らめているリナが可愛いです。 互いに想い合っていながらの、あの悲劇ですからね。 リナも気を強めます。 >リュウゼンさん……凄くかっこいい……。本当に「漢」の生き様でした。 >白木の人形だけが残っているのが、切なさと悲しさを感じさせます。 武士道に生き、それに死す――――まさにサムライです。 >やっと会えたガウリイとリナ。この展開は至極当然のものだとは思います。が……。 >はて、ガウリイはバトル中だったのでは……?(^_^;) まあ、剣士として一流なので、相手の警戒は怠っていないと思いますが・・・・ >急に真面目に語りだすので、一体何かと思ったら……(笑) >ああ、ガウリイ。雉も鳴かずば撃たれまいに。(合掌) >胸のサイズで「偽者」とか言い出すのかと思ってだけに、この展開には……(爆笑) このシーン、ジゴマの慰謝料を書いたときに思いついてました。 でも「偽者」と言う展開も面白そうですね。 >ま、まあ、普段と違うシリアスな言動でときめかせておいて、いきなりなセクハラ行動では >「さっきまでの胸のときめきを返せーーーー!!」と、なりますね。 >リナが怒るのも無理ないです。 >……リュウゼンさん。あなたの友であり好敵手であるガウリイは、すぐにあなたのいる彼岸へと >送られそうです……。特急便で。 >……さて、バトルの相手は唖然として見ているのでしょうか、この光景……(汗) リナの怒りも最もですね。 『ある愛の光景』ならまだしも、ここでこんなアホみたいなことになっていたら、流石のリュウゼンも呆れます。 >やはり唖然としつつ、事が収まるまで見守っていたのですね、ボルボックさん。 >確かにあの再会から続くどつき夫婦漫才には笑うしかないと思いますが、 >同時に彼にとっては酷く懐かしく、そして羨ましい光景でもあったのですね。 >切ないですね、ボルボックさん。 騎士道精神を持ってる人ですから、とりあえず待ってました。 まあ、唖然としてたのもあるでしょうが。 ここでは書いてませんでしたが、ボルボックの恋人は容姿もリナに似ているという設定です。 >そしてガウリイ。まだまだ未完成とはいえ、あの奥義を放つことが出来たのは、 >やはりリナの存在があってのことなのだろうと思いました。 >なんとなく、リナがこの場にいなかったら出来なかったのではないかと、そう>感じましたので。 はい。リナという護るべき存在がいたからこそ、できました。 ただ、まだ未完成ですけど。 >ただ元の身体に戻って、愛する人に会いたい一心で、ネフレンカさんに仕えてきたボルボックさん。 >彼はネフレンカさんにその気がないことに(あるとはとても思えない)、 >うすうす気が付いていたのだと思います。 >それでも「もしかしたら」という小さな希望に縋っていたのでしょうね。 >そんな、人の大切な思いを弄ぶネフレンカさんには、怒りを感じます。 >ネフレンカさんの「都合のいい道具」であることを止めようと決心したらしいボルボックさん。 >リナの中に自分の恋人と通じる何かを見たのでしょうか。 >そして……何をするのでしょうか。 そうですね。ボルボックも僅かでもその希望に望みをかけていました。 でも、リナを見て、恋人もネフレンカに仕えている今の自分を見れば、叱咤するだろうと思い、彼に真意を問いただす決意をしました。 >お久しぶりです。お帰りなさいませ。お待ちいたしておりました。m(__)m >再開の「闇黒の断章」、楽しく読ませていただきました! >リナとガウリイの再会。感動的にそして、らぶらぶも燃え上がる……はずなのに、 >こうなっちゃうのが彼らですね。 >どつき&どつかれながらも、互いに心底ほっとしているのかも知れないと思いました。 > >さて、ブランクの長さはもう、私も人のこと言えませんので、(←リハビリとして小ネタから、 >と、以前の勘を取り戻すのに必死(滝汗))復活なさったことに、ただただ >頭が下がるばかりです。 >これからも頑張ってくださいませ。続きを楽しみにお待ちしておりますので。 >では、今日はこの辺で失礼します。 もう、本当にどの面下げてまたここに来たのか、ってな感じですが。 書く意欲が湧くまで、かなりの時間がかかってしまいました。 ただ、未完のまま放置というのはいけない、との思いはありましたので、自分のしりを蹴っ飛ばして、再開いたしました。 あまり間が空かないように書いていきたいとおもいます。 本当にありがとうございました。 |
32766 | 闇黒の断章 〜第6章〜 「魔術師の帰還」 8 | 棒太郎 | 2006/9/1 23:33:28 |
記事番号32757へのコメント 『闇黒の断章』 〜第6章〜 「魔術師の帰還」 8 暗い回廊を奥へ奥へと突き進む。 闇はどこまでも続くかと思われたが、やがてポツンと小さな光が見えてきた。 だんだんと大きくなっていき、そしてその向こうには――――― 「こ、ここは―――――」 ゼルガディスが声を上げた。 そこは神殿のような、大広間のようなところであった。 「シキブ・・・・・ここで間違いねェか?」 「ええ、間違いないわ」 ミカズチの問いかけに、シキブが答えた。 「・・・・・この魔性の神気・・・・・やはり尋常ではないな」 ラ・モルテが背負っていた”ゴルゴダ”を下ろす。 「ほう・・・・・全く役に立たない奴らよ。一匹も始末することができんとは」 全員が声のほうに目を向けると、ニッと唇の端を吊り上げたネフレンカの姿が―――少し離れたところに、粘塊質のものに捕らわれているイルファンとアルウェンの姿があった。 「こいつか・・・・・?」 「いえ・・・違うわ。エズダゴルという男じゃないわ」 シキブの言葉にネフレンカは笑い、 「ふはは・・・・・儂はアルゼンスタン王国宮廷魔道士団々長、ネフレンカよ」 「・・・・・なるほど。お前がツートップのもうひとりか」 「左様・・・・だが儂はもはやその程度のものではない。儂は”神”となるのだ」 「へっ、大きく出やがったな、ジジィ」 バチリと雷雲甲冑に電撃が迸る。 「年でボケたか?オジイチャンよォッ!!」 大音声とともに稲妻が走った。 だがそれは、ネフレンカに届く直前に、何かに阻まれるように四散した。 「くくく・・・・下衆如きが破れるものではないわ」 「へっ、デカイ口叩くだけあって、ちったァやるじゃねェか」 ミカズチの顔に不適な笑みが浮かぶ。 横のシキブとラ・モルテもそれぞれ身構える。 そのとき―――― 「ネフレンカ様・・・・・・」 アメリアとゼルガディスの背後から声が聞こえた。 振り返ると、黒騎士ボルボックの姿があった。 更にその後ろに見慣れた顔が―――― 「リナさん!?ガウリイさん!?」 「無事だったか!?」 アメリアとゼルガディスの、驚きと喜びの声が響く。 「ボルボック――――どういうことだ?ネズミどもを始末するどころか、ここまでつれてくるとは・・・・・」 「ひとつお聞きしたいことがございます・・・・・・」 「何だ?」 「あの時―――――私が瀕死の重傷を負ったあの事故。あれは・・・・・貴方の仕業ではありませんか」 その言葉に、リナとガウリイは眼を見開いた。 「何をバカなことを・・・・・・・何故そのようなことをせねばならんのだ?」 「この施術を行なうための肉体を手に入れるため・・・・・・・そうではないですか?」 低い声が重く響き、その瞳はじっとネフレンカを見据えていた。 「・・・・・・・・・」 しばし沈黙していたネフレンカだったが、やがてクツクツと咽喉の奥から笑い声が聞こえてきた。 「クックック――――ふむ、確かにそうだったかもしれんの」 外道の笑みが、その顔に張り付いていた。 その瞬間、ボルボックの身体は地を蹴り、剣の銀光が閃いた。 「―――ッ!?」 が、そのとき、突然ボルボックの身体が内部から吹き飛んだ。 胸部と腹部は跡形もなく消し飛び、下肢とそして両肩から上の部分が地面に落ちた。 「グ・・・ハ・・・・・・・」 「ふはははははっ。馬鹿めが。このようなことを想定して、安全装置を施していておらんと思うたか?」 何とか首を起こし、ギッとネフレンカを睨みつける。そんなボルボックに、ネフレンカは嘲笑を向けた。 「もうお前に用はない。去ねぃ」 嘲笑うネフレンカに向かって、掴みかからんとばかりにボルボックが腕を伸ばす。 だが、その手は力尽き、空しく地に落ちた。 リナが駆け寄り、その身を支え起こすが、沈痛な面持ちで首を横に振った。 ガウリイは表情を殺しながら、ネフレンカを見据えた。 「なあ、オッサン。ひとつ聞きたいんだが」 「ほう・・・・・なんだ?」 「あいつには将来を誓い合った娘がいたはずだが―――――」 「おお、確かにおったな」 「その娘はどうしてる?」 「死んだな」 ガウリイの眉が微かに吊りあがった。 「ボルボックは落石事故に遭い、命を落としたと伝えたのだがな。その後、憔悴のあまり身体を崩してな、そこへ流行り病に侵されてあっけなく死におった」 「そうか―――――」 低い呟きと共に、腰の剣が抜かれた。 「テメェを斬る理由が増えたな」 ゾクリとするような重い声色に、リナは思わず息を呑んだ。 それはアメリアもゼルガディスも同じだった。 「クックック。くだらんセンチメンタリズムに流されおって」 嘲笑うネフレンカも両手には、魔方陣の描かれた呪符がいくつも握られていた。 「まさかッ!?あれは――――!?」 「アブラメリン魔術か!?」 それを見たリナとゼルガディスが叫んだ。 「な、なんですか?そのアブラメリン魔術って?」 二人の剣幕に、アメリアが問いかけた。 「文字通り、アブラメリンという魔道士が編み出した魔術よ。 守護聖霊の力を借りて、契約を結ぶことなく悪魔を操る魔術といわれているわ」 「目的に応じた呪符を示すことによって、悪魔を使役できるそうだ。 つまり、何の代償もなく、強力な黒魔術を操れる――――そんな感じだ」 リナとゼルガディスから、ひと筋の汗が流れる。 「かなりヤバイものらしいな・・・・・・・」 「ええ・・・・特に呪殺系のものは、悪党の魔道士さえ躊躇するといわれるほどらしいわ」 「でも・・・・そんな悪は許せません!!」 案の定、アメリアが飛び出そうとする。 「バカッ―――!!アメリア、やめなさい!!」 「アメリアッ!!」 ネフレンカの呪符に、強大な魔力が集束してゆく。 それが一気に放たれようとしたとき、 「グアッ――――!?」 突如、それが遮られた。 見ると、ネフレンカの胸にぽっかりと風穴が開いていた。 「ク・・・ククク・・・・・」 その後ろから笑い声が聞こえてきた。 「一時でも、己の願望を夢見た気分はどうだ?」 聞き覚えのある声が響いた。 そして、イルファンとアルウェンの身を封じていた、粘塊質のモノが吹き飛んだ。 「な・・・に・・・・・」 呻くネフレンカの背後に現れた影。それは―――――― 「エ・・・エズダ・・ゴル・・・・・!?バ・・バカ・・・な・・・・!?」 「確かに殺したはず――――か?」 ニヤリとした笑みが浮かぶ。 「フフ、お前たちとは積んできた修行の質が違うわ」 そう言うや、ガシリとネフレンカの首根っこを掴んだ。 「ネフレンカ、ひとつ教えておこう。お前はこの砂漠のどこにもシャッド=メルはいないと言ったな」 見下すような、からかうような、そんな視線が向けられた。 「確かにシャッド=メルはこの砂漠にはいなかった・・・・・・・・・・・・・・・そう、砂漠にはな」 「な・・・・・ま・・まさか・・・・・・!?」 ネフレンカの言葉を待たず、凄まじい魔力の波動が炸裂し、ネフレンカの身体は跡形もなく消し飛んだ。 「まさか・・・・・ひょっとして、あんたが・・・・・・・」 ネフレンカの言葉を継ぐように呟いたリナに、エズダゴルはニィッと笑みを向けた。 「改めて挨拶しておこうか。 私がシャッド=メル秘密教団首領、五代目シャッド=メルだ」 『―――――ッ!?』 エズダゴル―――シャッド=メルの告白に、皆に驚きの色が浮かぶ。 シャッド=メルはそんなイルファンとアルウェンの前に降り立ち、膝を折った。 「国王陛下、王妃陛下。御身を危うきに晒しましたこと、お許しくださいませ」 「エ、エズダゴル・・・・・・お前は――――」 「陛下、ネフレンカめの申したようなことは、この私、微塵も抱いておりませぬ。ただ、獅子身中の虫を炙り出すため、今まで黙っておりましたこと、深くお詫びを申し上げます」 シャッド=メルの瞳には、確かに嘘偽りの色はどこにもなかった。 「我がお役目もようやく果たすことができまする」 「ど、どういう意味だ?」 「はっ、陛下におかれましては、我らがシャッド=メル秘密教団を率いていただく大事な御身でございますれば」 「なっ―――――――」 「今こそ、すべてをお話いたしましょう。陛下、陛下のお父上―――先代国王陛下が我らを陰ながら援助しておられたことはご存知のはず」 「ああ、王位継承のときに聞いているし、子どものときから知っている」 「これは初めてお話いたしますが―――――――陛下、陛下は先代国王陛下と我が師、四代目シャッド=メルとの間にお生まれになられた御子でございます」 「な――――!?」 イルファンもアルウェンも衝撃に言葉が詰まった。 リナたちも少なからずの驚きに包まれている。 「陛下がお生まれになられたとき、男子に恵まれなかった王室に引き取られたのでございます。そして、先代国王陛下が病でお隠れになり、我が師も後を追うように身罷るときに、私は首領の座と陛下のことを託されたのです」 その当時を思い返すように、シャッド=メルが瞳を細めた。 「私は宮廷魔道士として城に入り、陛下のご成長を見守りながら、魔道士団を整えてまいりました。すべては今日のこのため。この首領の座も、時が来るまで預かっていたに過ぎませぬ。 陛下、今こそ六代目シャッド=メルとして、我らをお率いくださいませ」 そう言うと、深々と頭を下げた。 「エズダゴル・・・・・・」 と、そこへ―――― 「お取り込み中、悪いんだがナ――――」 拳を鳴らしながら、ミカズチたちが彼らの前にやって来た。 「おたくらの事情はどうあれ、こちらとしちゃァ、やんなきゃなんねェことがあるンでな」 ミカズチの言葉に、シャッド=メルが頭を上げて立ち上がった。 「ほう・・・・・ネズミども。邪魔はさせんぞ」 たちまちあたりの空気は異様な緊迫に支配された。 「一気にケリつけさせてもらうゼ!!」 言うや、ミカズチ、シキブ、ラ・モルテが一斉に地を蹴った。 「雷雲甲冑最大奥義!”雷令・九天応元雷声普化天尊”ッッ!!」 「天・地・玄・妙・行・神・変・通・力・勝!詠え!カルラ、イザヨイ、ツクヨ!!」 「”聖櫃”フルパワーッ!!」 「馬鹿め―――――ッ!!」 シャッド=メルが両手の甲を見せながら、眼前で×の字に組んだ。 カッと閃光が弾け、魔力の暴風がぶつかりあい、吹き荒れた。 閃光が止み、眼を凝らすと、 「ミカズチさん!?シキブさん!?ラ・モルテさん!?」 床や壁に魔力の激しい爪あとが走り、3人は床に吹き飛ばされ、倒れていた。 ************************************ こんばんは、棒太郎です。 今回はまさに風雲急を告げる展開になりました。 エズダゴルのこの設定は最初から考えていましたので、ようやく出せたという気分です。 かなりの手ごわい相手です。 リナたちはどう向かっていくのか。 それでは、また次回。 |
32774 | 衝撃の告白 | エモーション E-mail | 2006/9/3 22:59:12 |
記事番号32766へのコメント 棒太郎様、こんばんは♪ 8話目ですね♪ 立て続けの投稿に喜んでます。 >「シキブ・・・・・ここで間違いねェか?」 >「ええ、間違いないわ」 >ミカズチの問いかけに、シキブが答えた。 >「・・・・・この魔性の神気・・・・・やはり尋常ではないな」 >ラ・モルテが背負っていた”ゴルゴダ”を下ろす。 > >「ほう・・・・・全く役に立たない奴らよ。一匹も始末することができんとは」 > >全員が声のほうに目を向けると、ニッと唇の端を吊り上げたネフレンカの姿が―――少し離れたところに、粘塊質のものに捕らわれているイルファンとアルウェンの姿があった。 最初に目的地にたどり着いたのは、アメリア・ゼル組とゴーメンガーストトリオでしたか。 >「ふはは・・・・・儂はアルゼンスタン王国宮廷魔道士団々長、ネフレンカよ」 >「・・・・・なるほど。お前がツートップのもうひとりか」 >「左様・・・・だが儂はもはやその程度のものではない。儂は”神”となるのだ」 >「へっ、大きく出やがったな、ジジィ」 >バチリと雷雲甲冑に電撃が迸る。 >「年でボケたか?オジイチャンよォッ!!」 ……確かに。「自分は神になる」と言うは、たいていろくでもない上に、 望みを果たせないまま終わりますよね。 >「ネフレンカ様・・・・・・」 > >アメリアとゼルガディスの背後から声が聞こえた。 >振り返ると、黒騎士ボルボックの姿があった。 >更にその後ろに見慣れた顔が―――― >「リナさん!?ガウリイさん!?」 >「無事だったか!?」 >アメリアとゼルガディスの、驚きと喜びの声が響く。 ここでリナ・ガウリイ組もやって来て、めでたく全員合流ですね。 >「あの時―――――私が瀕死の重傷を負ったあの事故。あれは・・・・・貴方の仕業ではありませんか」 >その言葉に、リナとガウリイは眼を見開いた。 >「何をバカなことを・・・・・・・何故そのようなことをせねばならんのだ?」 >「この施術を行なうための肉体を手に入れるため・・・・・・・そうではないですか?」 >低い声が重く響き、その瞳はじっとネフレンカを見据えていた。 >「・・・・・・・・・」 >しばし沈黙していたネフレンカだったが、やがてクツクツと咽喉の奥から笑い声が聞こえてきた。 >「クックック――――ふむ、確かにそうだったかもしれんの」 >外道の笑みが、その顔に張り付いていた。 ボルボックさんの悲劇は、偶然ではなく意図的に引き起こされたものでしたか……。 確かに、あの施術を施すのに最適な人材が偶然事故に遭うのも出来すぎだと思いましたが、 (なんとなく、施術に耐えられる身体を持つ人間もかなり少ないような気がしますし) 自分で事を引き起こしておいて、被害を被った相手に恩(?)を売り、言い様に使う……最低ですね。 >嘲笑うネフレンカに向かって、掴みかからんとばかりにボルボックが腕を伸ばす。 >だが、その手は力尽き、空しく地に落ちた。 >リナが駆け寄り、その身を支え起こすが、沈痛な面持ちで首を横に振った。 人の気持ちをどこまでも踏みにじるネフレンカさん……。本当に最悪な方ですね。 一太刀どころか、掴みかかる事さえ出来ずに命を落としたボルボックさん。 倒れた彼に駆けよって看取ったのが、恋人に似たリナだったことが、少しでも 慰めになればよいのですが……。 >「ボルボックは落石事故に遭い、命を落としたと伝えたのだがな。その後、憔悴のあまり身体を崩してな、そこへ流行り病に侵されてあっけなく死におった」 >「そうか―――――」 >低い呟きと共に、腰の剣が抜かれた。 >「テメェを斬る理由が増えたな」 >ゾクリとするような重い声色に、リナは思わず息を呑んだ。 >それはアメリアもゼルガディスも同じだった。 ボルボックさんの恋人も既に亡くなっていたのですか……。 直接手を下していないとはいえ、ネフレンカさんが殺したようなものですね。 そしてボルボックさんにその事を告げずに、今までずっと利用し続けてきた……。 ガウリイが本気で怒るのも無理ないですね。その気迫にはさすがのリナ達も驚いていますね。 >「文字通り、アブラメリンという魔道士が編み出した魔術よ。 > 守護聖霊の力を借りて、契約を結ぶことなく悪魔を操る魔術といわれているわ」 >「目的に応じた呪符を示すことによって、悪魔を使役できるそうだ。 > つまり、何の代償もなく、強力な黒魔術を操れる――――そんな感じだ」 >リナとゼルガディスから、ひと筋の汗が流れる。 >「かなりヤバイものらしいな・・・・・・・」 >「ええ・・・・特に呪殺系のものは、悪党の魔道士さえ躊躇するといわれるほどらしいわ」 不死の研究と並んで、魔道士にとっては「禁呪」になっている術なのですね。 巫女で系統が違うとは言え、普通に精霊魔術も使える(=ある程度まともに呪文を教わった)アメリアが、 ほとんど知らないあたり、一般レベルの者には知られないよう、相当念入りに 隠されてきたもの(当然だと思いますが)のように思えますし。 そんなものを使う……ネフレンカさん、もともとから完璧にヤバイタイプだったのですね。 >そして、イルファンとアルウェンの身を封じていた、粘塊質のモノが吹き飛んだ。 >「な・・・に・・・・・」 >呻くネフレンカの背後に現れた影。それは―――――― >「エ・・・エズダ・・ゴル・・・・・!?バ・・バカ・・・な・・・・!?」 アメリア、危機一髪!……なところを(結果的に)救ったのは……エズダゴルさん。 とりあえずは助かりましたが……死んだふりして再登場。それだけに倒すのが さらにやっかいな感じです。 >「まさか・・・・・ひょっとして、あんたが・・・・・・・」 >ネフレンカの言葉を継ぐように呟いたリナに、エズダゴルはニィッと笑みを向けた。 >「改めて挨拶しておこうか。 > 私がシャッド=メル秘密教団首領、五代目シャッド=メルだ」 衝撃の告白、ですね。あっさりとネフレンカさんを倒し、死んだふりして生きかえる、 なんて真似の出来る人間が、ただ者じゃないとは分かりますが、まさかラスボスだったなんて……。 それはまあ、言葉を失いますね(汗) >「今こそ、すべてをお話いたしましょう。陛下、陛下のお父上―――先代国王陛下が我らを陰ながら援助しておられたことはご存知のはず」 >「ああ、王位継承のときに聞いているし、子どものときから知っている」 >「これは初めてお話いたしますが―――――――陛下、陛下は先代国王陛下と我が師、四代目シャッド=メルとの間にお生まれになられた御子でございます」 >「な――――!?」 >イルファンもアルウェンも衝撃に言葉が詰まった。 >リナたちも少なからずの驚きに包まれている。 >「陛下がお生まれになられたとき、男子に恵まれなかった王室に引き取られたのでございます。そして、先代国王陛下が病でお隠れになり、我が師も後を追うように身罷るときに、私は首領の座と陛下のことを託されたのです」 >その当時を思い返すように、シャッド=メルが瞳を細めた。 >「私は宮廷魔道士として城に入り、陛下のご成長を見守りながら、魔道士団を整えてまいりました。すべては今日のこのため。この首領の座も、時が来るまで預かっていたに過ぎませぬ。 > 陛下、今こそ六代目シャッド=メルとして、我らをお率いくださいませ」 >そう言うと、深々と頭を下げた。 衝撃の告白、その2!ですね。教団のトップの割りに、イルファンさんやアルウェンさんと言った、 仕える主君に対する態度が、隠れ蓑にしては本気に近かったと思っていたら……。 やっていることはともかく、忠義の人ではあるのですね、エズダゴルさん。 イルファンさん……これは……かなり悩みますよねぇ……(汗) >「雷雲甲冑最大奥義!”雷令・九天応元雷声普化天尊”ッッ!!」 >「天・地・玄・妙・行・神・変・通・力・勝!詠え!カルラ、イザヨイ、ツクヨ!!」 >「”聖櫃”フルパワーッ!!」 > >「馬鹿め―――――ッ!!」 >シャッド=メルが両手の甲を見せながら、眼前で×の字に組んだ。 >カッと閃光が弾け、魔力の暴風がぶつかりあい、吹き荒れた。 >閃光が止み、眼を凝らすと、 >「ミカズチさん!?シキブさん!?ラ・モルテさん!?」 >床や壁に魔力の激しい爪あとが走り、3人は床に吹き飛ばされ、倒れていた。 一人でも充分強いミカズチさん、シキブさん、ラ・モルテさんの三人が、 一度にそれぞれの技をフルに使った攻撃を行ったのに、涼しい顔で防いで、 なおかつ彼らを吹き飛ばす……。シャレにならない強さです、エズダゴルさん。まさにラスボス、ですね。 >こんばんは、棒太郎です。 >今回はまさに風雲急を告げる展開になりました。 >エズダゴルのこの設定は最初から考えていましたので、ようやく出せたという気分です。 >かなりの手ごわい相手です。 >リナたちはどう向かっていくのか。 >それでは、また次回。 本当に、畳みかけるような衝撃の展開でした。とうとう正体を現したエズダゴルさん。 普通に話だけ聞いていると「ええ話や〜。忠義の人だよ、あんた」ですが、 率いている団体が団体だけに、「それは激しく望み費える事希望!!」にしかならないという……。 さて、次回から次の幕になり、ラストバトルに突入でしょうか。 個々でも充分強いゴーメンガースト組をあっさり蹴散らしたエズダゴルさんにどうやって対抗するのか。 そして、まだ高みの見物をしている「あの御方」はどう動くのか、続きを楽しみにお待ちしています。 それでは、今日はこの辺でしつれいします。 |
32776 | 二転三転してます | 棒太郎 | 2006/9/4 23:48:04 |
記事番号32774へのコメント >棒太郎様、こんばんは♪ >8話目ですね♪ 立て続けの投稿に喜んでます。 こんばんは、エモーションさん。 やっとこさ、ここまできました。 実はここまではすでに書き上がっていたので、すぐにUPできました。 >>全員が声のほうに目を向けると、ニッと唇の端を吊り上げたネフレンカの姿が―――少し離れたところに、粘塊質のものに捕らわれているイルファンとアルウェンの姿があった。 > >最初に目的地にたどり着いたのは、アメリア・ゼル組とゴーメンガーストトリオでしたか。 ガウリイのように、あれから足止めは食ってませんので、こちらが先に到着です。 >>「左様・・・・だが儂はもはやその程度のものではない。儂は”神”となるのだ」 >>「へっ、大きく出やがったな、ジジィ」 >>バチリと雷雲甲冑に電撃が迸る。 >>「年でボケたか?オジイチャンよォッ!!」 > >……確かに。「自分は神になる」と言うは、たいていろくでもない上に、 >望みを果たせないまま終わりますよね。 こういう発言をした輩は、決まって悲惨な最後を遂げることになるのは、お約束ですからね。 >>「リナさん!?ガウリイさん!?」 >>「無事だったか!?」 >>アメリアとゼルガディスの、驚きと喜びの声が響く。 > >ここでリナ・ガウリイ組もやって来て、めでたく全員合流ですね。 最初はもうちょっと後から合流と考えていたのですが、この後の展開を鑑みてここで合流させました。 >>しばし沈黙していたネフレンカだったが、やがてクツクツと咽喉の奥から笑い声が聞こえてきた。 >>「クックック――――ふむ、確かにそうだったかもしれんの」 >>外道の笑みが、その顔に張り付いていた。 > >ボルボックさんの悲劇は、偶然ではなく意図的に引き起こされたものでしたか……。 >確かに、あの施術を施すのに最適な人材が偶然事故に遭うのも出来すぎだと思いましたが、 >(なんとなく、施術に耐えられる身体を持つ人間もかなり少ないような気がしますし) >自分で事を引き起こしておいて、被害を被った相手に恩(?)を売り、言い様に使う……最低ですね。 目をつけられてしまったのが、不運だったというべきか・・・・・・ それまでにも何人か犠牲になってますが。 >>嘲笑うネフレンカに向かって、掴みかからんとばかりにボルボックが腕を伸ばす。 >>だが、その手は力尽き、空しく地に落ちた。 >>リナが駆け寄り、その身を支え起こすが、沈痛な面持ちで首を横に振った。 > >人の気持ちをどこまでも踏みにじるネフレンカさん……。本当に最悪な方ですね。 >一太刀どころか、掴みかかる事さえ出来ずに命を落としたボルボックさん。 >倒れた彼に駆けよって看取ったのが、恋人に似たリナだったことが、少しでも >慰めになればよいのですが……。 彼の退場は決まっていたのですが・・・・・・・・・思った以上に物悲しい最後になってしまいました。 >>低い呟きと共に、腰の剣が抜かれた。 >>「テメェを斬る理由が増えたな」 >>ゾクリとするような重い声色に、リナは思わず息を呑んだ。 >>それはアメリアもゼルガディスも同じだった。 > >ボルボックさんの恋人も既に亡くなっていたのですか……。 >直接手を下していないとはいえ、ネフレンカさんが殺したようなものですね。 >そしてボルボックさんにその事を告げずに、今までずっと利用し続けてきた……。 >ガウリイが本気で怒るのも無理ないですね。その気迫にはさすがのリナ達も驚いていますね。 事の原因はこの男ですからね。 ネフレンカの外道振りと、ボルボックの悲哀が更に強まります。 >>リナとゼルガディスから、ひと筋の汗が流れる。 >>「かなりヤバイものらしいな・・・・・・・」 >>「ええ・・・・特に呪殺系のものは、悪党の魔道士さえ躊躇するといわれるほどらしいわ」 > >不死の研究と並んで、魔道士にとっては「禁呪」になっている術なのですね。 >巫女で系統が違うとは言え、普通に精霊魔術も使える(=ある程度まともに呪文を教わった)アメリアが、 >ほとんど知らないあたり、一般レベルの者には知られないよう、相当念入りに >隠されてきたもの(当然だと思いますが)のように思えますし。 >そんなものを使う……ネフレンカさん、もともとから完璧にヤバイタイプだったのですね。 アブラメリン魔術は実際にある魔術です。 守護天使の力を借りて、悪魔を操る魔術だそうですが、とある本のその中のベルゼブブの力を使った呪いは強烈で、どんな魔術師も躊躇うものとあったので、そのイメージを使いました。 >>呻くネフレンカの背後に現れた影。それは―――――― >>「エ・・・エズダ・・ゴル・・・・・!?バ・・バカ・・・な・・・・!?」 > >アメリア、危機一髪!……なところを(結果的に)救ったのは……エズダゴルさん。 >とりあえずは助かりましたが……死んだふりして再登場。それだけに倒すのが >さらにやっかいな感じです。 再登場のお約束で、パワーは格段に上がってます。 この場合、力を解放して本気を出したモードですね。 >>「改めて挨拶しておこうか。 >> 私がシャッド=メル秘密教団首領、五代目シャッド=メルだ」 > >衝撃の告白、ですね。あっさりとネフレンカさんを倒し、死んだふりして生きかえる、 >なんて真似の出来る人間が、ただ者じゃないとは分かりますが、まさかラスボスだったなんて……。 >それはまあ、言葉を失いますね(汗) 知らなかったとはいえ、ラスボスと話してたんですからね。 絶句してしまいます。 >>「私は宮廷魔道士として城に入り、陛下のご成長を見守りながら、魔道士団を整えてまいりました。すべては今日のこのため。この首領の座も、時が来るまで預かっていたに過ぎませぬ。 >> 陛下、今こそ六代目シャッド=メルとして、我らをお率いくださいませ」 >>そう言うと、深々と頭を下げた。 > >衝撃の告白、その2!ですね。教団のトップの割りに、イルファンさんやアルウェンさんと言った、 >仕える主君に対する態度が、隠れ蓑にしては本気に近かったと思っていたら……。 >やっていることはともかく、忠義の人ではあるのですね、エズダゴルさん。 >イルファンさん……これは……かなり悩みますよねぇ……(汗) 事の善し悪しは別として、エズダゴルは忠義の人で描こうと思ってましたので。 それでこの設定を思いつきました。 >>シャッド=メルが両手の甲を見せながら、眼前で×の字に組んだ。 >>カッと閃光が弾け、魔力の暴風がぶつかりあい、吹き荒れた。 >>閃光が止み、眼を凝らすと、 >>「ミカズチさん!?シキブさん!?ラ・モルテさん!?」 >>床や壁に魔力の激しい爪あとが走り、3人は床に吹き飛ばされ、倒れていた。 > >一人でも充分強いミカズチさん、シキブさん、ラ・モルテさんの三人が、 >一度にそれぞれの技をフルに使った攻撃を行ったのに、涼しい顔で防いで、 >なおかつ彼らを吹き飛ばす……。シャレにならない強さです、エズダゴルさん。まさにラスボス、ですね。 一騎当千のつわものであるゴーメンガースト勢を一蹴。 こういう強さを持つ奴だ、ということをわかりやすくするために、踏み台になってもらいました。 >本当に、畳みかけるような衝撃の展開でした。とうとう正体を現したエズダゴルさん。 >普通に話だけ聞いていると「ええ話や〜。忠義の人だよ、あんた」ですが、 >率いている団体が団体だけに、「それは激しく望み費える事希望!!」にしかならないという……。 >さて、次回から次の幕になり、ラストバトルに突入でしょうか。 >個々でも充分強いゴーメンガースト組をあっさり蹴散らしたエズダゴルさんにどうやって対抗するのか。 >そして、まだ高みの見物をしている「あの御方」はどう動くのか、続きを楽しみにお待ちしています。 >それでは、今日はこの辺でしつれいします。 今回は本当に展開が二転三転するものでした。 最初はネフレンカのところと、エズダゴル再登場の二つに分けようかとも思ったんですが、「いーや、一気にいっちゃえ」と考え直し、UPしました。 次回からは第7章に突入です。 「あの御方」たちも出る予定です。 それでは、どうもありがとうございました。 |
32783 | おかえりなさいです♪ | 猫楽者 E-mail | 2006/9/12 12:35:14 |
記事番号32766へのコメント こんにちはです。棒太郎さん。 お元気ですか。猫楽者です。 おかえりなさいです♪ また。棒太郎さんの素敵なお話を読ませていただけるのですね^^。 ここしばらくの間、書き殴りさんに来てませんでした。 今日、久しぶりに来てみたら。棒太郎さんが復帰してくださっていました^^ >早く行け、と促すリュウゼンに押され、リナは数瞬彼に目を向け、回廊の奥へと駆けて行った。 >「ふふ・・・・・彼奴によろしくな・・・・・・・・」 >リナの後姿を見送りながら、リュウゼンはそう呟くと、小さく頭を垂れた。 >静寂の戻ったその回廊には、積み重なるように倒れている怪物たちの屍骸と、その側に腰を下ろす白木の人形がけがあった。 力を振り絞り戦い。 伝えたいこと。伝えるべき事を伝え。 静かに眠りについた、戦士。 ひとときの安らぎのとき。 今、このときは、リュウゼンさんのことを待っていてくださる。 ミヤリさんと共に。ゆっくりと休んでください。 >「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・モノホン?」 > >「死ねぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!!くそったりゃぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!!!!」 > >じーちゃん直伝、怒りと悲しみのブロウクンマグナム炸裂。 > >「殺す!殺し切る!神が許そうとも!魔が許そうとも!あたしが許しはしない!あまねく三千大千世界に一片たりとも残さず死にさらせっ!!!」 >「ちょ――――リナ、待―――――ぎぃやpjあべmdkw」 >マウントポジションからのオラオララッシュに、魔族が喜びそうな凄惨な地獄絵図がおこっていたといわれる。 ガウリイさん(汗) 迷わず成仏・・・・・しちゃダメですよ。 努力と根性で、リナさんとのご関係が、ここまで来てのですから 後。少し・・・・気力を振り絞って、頑張ってください(笑) それにしても。リナさんの容姿の「微妙(?)」な変化に、瞬時に気がつくとは いつも。リナさんのことを見続けておられる、ガウリイさんだけのことはありますね♪ >「俺にアレを授けてくれた友がいる・・・・・そいつがいなけりゃ、今頃ここに倒れているのは俺だったろうさ」 >「ふふ・・・そうか・・・・・・満足だ。我が全身全霊見事燃やしつくした」 ガウリイさんとボルボックさんの息詰まる戦い。 これで決着が付くのかと、思っていたのですけれど・・・・・ >「リナさん!?ガウリイさん!?」 >「無事だったか!?」 >アメリアとゼルガディスの、驚きと喜びの声が響く。 分断されてしまっていた。仲間の皆さんが合流して いよいよ反撃開始ですね。 >ガウリイは表情を殺しながら、ネフレンカを見据えた。 >「なあ、オッサン。ひとつ聞きたいんだが」 >「ほう・・・・・なんだ?」 >「あいつには将来を誓い合った娘がいたはずだが―――――」 >「おお、確かにおったな」 >「その娘はどうしてる?」 >「死んだな」 >ガウリイの眉が微かに吊りあがった。 >「ボルボックは落石事故に遭い、命を落としたと伝えたのだがな。その後、憔悴のあまり身体を崩してな、そこへ流行り病に侵されてあっけなく死におった」 >「そうか―――――」 >低い呟きと共に、腰の剣が抜かれた。 >「テメェを斬る理由が増えたな」 >ゾクリとするような重い声色に、リナは思わず息を呑んだ。 非道。 ガウリイさんは、今までリナさんに見せたことも無いほど、怒ってますね。 ボルボックさん。 もう。戦わなくていいんですよ。 これからは。ずっと会いたかったひとと。ボルボックさんのことをずっと待っていてくれた 大切な方と共に。心安らかにあることを・・・・・・ ネフレンカさん。 人はね。自分の身よりも大切に想うような人がいる人はね。 そのひとが消えてしまったら。もう生きていけなくなってしまう。 そんなひとも居るんですよ。 あなたにも。そんな人が居てくれれば・・・・・ こんなにも歪まないで、幸せに暮らせたのかもしれませんね。 >「でも・・・・そんな悪は許せません!!」 >案の定、アメリアが飛び出そうとする。 >「バカッ―――!!アメリア、やめなさい!!」 >「アメリアッ!!」 無茶な行動しようとするアメリアさん(汗) さすがに、ダイレクトアタックはまずいでしょう(汗) 魔剣士さまが、冷や汗流しながら 後ろからアメリアさんを押さえていたんでしょうね^^; >「グアッ――――!?」 >突如、それが遮られた。 >見ると、ネフレンカの胸にぽっかりと風穴が開いていた。 >「ク・・・ククク・・・・・」 >その後ろから笑い声が聞こえてきた。 > >「一時でも、己の願望を夢見た気分はどうだ?」 一瞬。無茶なことしようとしているアメリアさんを助ける為に 黒子さんが手を貸しくださったのかと思いました。 現れ出たのは、倒されてしまったと思っていたエズダゴルさん(汗) >「改めて挨拶しておこうか。 > 私がシャッド=メル秘密教団首領、五代目シャッド=メルだ」 >『―――――ッ!?』 >エズダゴル―――シャッド=メルの告白に、皆に驚きの色が浮かぶ。 まさに衝撃の告白ですね。 しかも。その実力はアブラメリン魔術を使っていたネフレンカさんをあっさり倒してしまうほど(汗) >「一気にケリつけさせてもらうゼ!!」 >言うや、ミカズチ、シキブ、ラ・モルテが一斉に地を蹴った。 > >「雷雲甲冑最大奥義!”雷令・九天応元雷声普化天尊”ッッ!!」 >「天・地・玄・妙・行・神・変・通・力・勝!詠え!カルラ、イザヨイ、ツクヨ!!」 >「”聖櫃”フルパワーッ!!」 > >「馬鹿め―――――ッ!!」 >シャッド=メルが両手の甲を見せながら、眼前で×の字に組んだ。 >カッと閃光が弾け、魔力の暴風がぶつかりあい、吹き荒れた。 >閃光が止み、眼を凝らすと、 >「ミカズチさん!?シキブさん!?ラ・モルテさん!?」 >床や壁に魔力の激しい爪あとが走り、3人は床に吹き飛ばされ、倒れていた。 桁違いの力をお持ちのミカズチさん達の同時攻撃を あっさりと返り討ち(汗) またまだ実力を出し切っていないであろう。シャッド=メルさん。恐ろしい方ですね。 3話分まとめてレスさせていただきました。 どうなるのだろう。とドキドキしながら。すごく楽しく読ませていただきました。 やっぱり棒太郎さんのお書きになるお話は、とても面白いです。 読ませていただけて。嬉しいのです^^ 集結したリナさん達、味方の方々と、メルさんが どのような戦いをされるのか。 様子を見て。楽しくでいそうな。黒子さんとクカカカ・・・のお方(滝汗)は どう動かれるのか。 続きを読ませていただけるのを、とても楽しみにお待ちしております。 レスが。とてつもなく遅くなってしまいまして。すみませんでした。 棒太郎さん。 おかえりなさいです。 季節の変わり目で、風邪も流行っているようですので お体にお気をつけて、お元気で。 では、失礼します。 |
32784 | ただいまです | 棒太郎 | 2006/9/13 21:41:17 |
記事番号32783へのコメント > こんにちはです。棒太郎さん。 >お元気ですか。猫楽者です。 > >おかえりなさいです♪ > >また。棒太郎さんの素敵なお話を読ませていただけるのですね^^。 > >ここしばらくの間、書き殴りさんに来てませんでした。 >今日、久しぶりに来てみたら。棒太郎さんが復帰してくださっていました^^ こんばんは、猫楽者さん。 しばらく逐電しておりましたが、このたび恥ずかしながら帰ってまいりました。 完結目指して、頑張っていきます。 >>静寂の戻ったその回廊には、積み重なるように倒れている怪物たちの屍骸と、その側に腰を下ろす白木の人形がけがあった。 > >力を振り絞り戦い。 >伝えたいこと。伝えるべき事を伝え。 >静かに眠りについた、戦士。 >ひとときの安らぎのとき。 >今、このときは、リュウゼンさんのことを待っていてくださる。 >ミヤリさんと共に。ゆっくりと休んでください。 リュウゼンも、最終決戦まで付き合わせるかどうか迷ったのですが、ここで退場ということになりました。 またいつかジゴマの櫃から出てくるでしょう。 >>「殺す!殺し切る!神が許そうとも!魔が許そうとも!あたしが許しはしない!あまねく三千大千世界に一片たりとも残さず死にさらせっ!!!」 >>「ちょ――――リナ、待―――――ぎぃやpjあべmdkw」 >>マウントポジションからのオラオララッシュに、魔族が喜びそうな凄惨な地獄絵図がおこっていたといわれる。 > >ガウリイさん(汗) >迷わず成仏・・・・・しちゃダメですよ。 >努力と根性で、リナさんとのご関係が、ここまで来てのですから >後。少し・・・・気力を振り絞って、頑張ってください(笑) > それにしても。リナさんの容姿の「微妙(?)」な変化に、瞬時に気がつくとは >いつも。リナさんのことを見続けておられる、ガウリイさんだけのことはありますね♪ ガウリイは、リナが胸のことを気にする余り、パットに走ったと思ったので諌めようとしたのですが・・・・・ さすがのガウリイもまさか本物とは思いませんでした。 >>「俺にアレを授けてくれた友がいる・・・・・そいつがいなけりゃ、今頃ここに倒れているのは俺だったろうさ」 >>「ふふ・・・そうか・・・・・・満足だ。我が全身全霊見事燃やしつくした」 > >ガウリイさんとボルボックさんの息詰まる戦い。 >これで決着が付くのかと、思っていたのですけれど・・・・・ 普通の剣士ならば、ここでいい闘いだったと締めくくられるのですが、その妖しい鎧のせいで・・・・・・ >>「リナさん!?ガウリイさん!?」 >>「無事だったか!?」 >>アメリアとゼルガディスの、驚きと喜びの声が響く。 > >分断されてしまっていた。仲間の皆さんが合流して >いよいよ反撃開始ですね。 全員集合はやはり最終決戦場だろうと思い、ここで合流と相成りました。 >>低い呟きと共に、腰の剣が抜かれた。 >>「テメェを斬る理由が増えたな」 >>ゾクリとするような重い声色に、リナは思わず息を呑んだ。 > >非道。 >ガウリイさんは、今までリナさんに見せたことも無いほど、怒ってますね。 > >ボルボックさん。 >もう。戦わなくていいんですよ。 >これからは。ずっと会いたかったひとと。ボルボックさんのことをずっと待っていてくれた >大切な方と共に。心安らかにあることを・・・・・・ > >ネフレンカさん。 >人はね。自分の身よりも大切に想うような人がいる人はね。 >そのひとが消えてしまったら。もう生きていけなくなってしまう。 >そんなひとも居るんですよ。 >あなたにも。そんな人が居てくれれば・・・・・ >こんなにも歪まないで、幸せに暮らせたのかもしれませんね。 ボルボックにはあんまりですが、この展開は初期の頃から考えていたものでした。 ネフレンカとボルボックはこのキャラ作りでいってましたから。 >>「でも・・・・そんな悪は許せません!!」 >>案の定、アメリアが飛び出そうとする。 >>「バカッ―――!!アメリア、やめなさい!!」 >>「アメリアッ!!」 > >無茶な行動しようとするアメリアさん(汗) >さすがに、ダイレクトアタックはまずいでしょう(汗) >魔剣士さまが、冷や汗流しながら >後ろからアメリアさんを押さえていたんでしょうね^^; こういう場合、アメリアは結構直情的な行動にでるのかな、と思ったのですが、なんか考えたらずな感じになってますね。反省。 >>その後ろから笑い声が聞こえてきた。 >> >>「一時でも、己の願望を夢見た気分はどうだ?」 > >一瞬。無茶なことしようとしているアメリアさんを助ける為に >黒子さんが手を貸しくださったのかと思いました。 >現れ出たのは、倒されてしまったと思っていたエズダゴルさん(汗) 黒子はリナに慰謝料(笑)渡して、舞台袖に引っ込んでいます。 >>「改めて挨拶しておこうか。 >> 私がシャッド=メル秘密教団首領、五代目シャッド=メルだ」 >>『―――――ッ!?』 >>エズダゴル―――シャッド=メルの告白に、皆に驚きの色が浮かぶ。 > >まさに衝撃の告白ですね。 >しかも。その実力はアブラメリン魔術を使っていたネフレンカさんをあっさり倒してしまうほど(汗) これも初期から考えていたのですが、ようやく出すことができました。 ラスボスは実は最も身近にいたのでした。 >>シャッド=メルが両手の甲を見せながら、眼前で×の字に組んだ。 >>カッと閃光が弾け、魔力の暴風がぶつかりあい、吹き荒れた。 >>閃光が止み、眼を凝らすと、 >>「ミカズチさん!?シキブさん!?ラ・モルテさん!?」 >>床や壁に魔力の激しい爪あとが走り、3人は床に吹き飛ばされ、倒れていた。 > >桁違いの力をお持ちのミカズチさん達の同時攻撃を >あっさりと返り討ち(汗) >またまだ実力を出し切っていないであろう。シャッド=メルさん。恐ろしい方ですね。 強さがインフレ起こさないようにしているのですが(もうすでに起こっているともいえますが)、けど実力を端的に表わすにはこういう踏み台イベントが一番ですしね。 >3話分まとめてレスさせていただきました。 >どうなるのだろう。とドキドキしながら。すごく楽しく読ませていただきました。 >やっぱり棒太郎さんのお書きになるお話は、とても面白いです。 >読ませていただけて。嬉しいのです^^ > >集結したリナさん達、味方の方々と、メルさんが >どのような戦いをされるのか。 >様子を見て。楽しくでいそうな。黒子さんとクカカカ・・・のお方(滝汗)は >どう動かれるのか。 >続きを読ませていただけるのを、とても楽しみにお待ちしております。 > >レスが。とてつもなく遅くなってしまいまして。すみませんでした。 > >棒太郎さん。 >おかえりなさいです。 > >季節の変わり目で、風邪も流行っているようですので >お体にお気をつけて、お元気で。 >では、失礼します。 ながらく放置してましたが、ようやく再開です。 出すときは一気に出すという形になりますが、よろしければもうしばらくお付き合い下さいませ。 拙作を面白いとのお言葉、ありがとうございます。 黒子は舞台袖に引っ込みましたが、這い寄る御方は次辺りから出てくる予定です。 それでは、どうもありがとうございました。 |