◆−赤法師−カナタ・マコト (2006/9/3 00:00:03) No.32772 ┗Re:赤法師−優美象・静 (2006/9/3 08:28:18) No.32773
32772 | 赤法師 | カナタ・マコト URL | 2006/9/3 00:00:03 |
いつか・・私はこの子の幸せを奪うのだろうか? 自分の孫が子を生んだと聞き及んだ私はすぐになつかしい我が家に戻りました 実際、家についたのは情報が届いてから3ヶ月後。 これでも急いでいたつもりでしたが、いかんせん私は旅をする身。 これぐらいの月日は掛かって当然でしょう。 しかし、自分の研究をほっぽり出してでも来たのです。 エリスに研究を押し付けてきてしまいました。 彼女は大丈夫でしょうかね?今回の実験はかなり危険なものでしたから これが・・親馬鹿もとい曾々爺馬鹿っていうんでしょうかね? 「ご苦労様でしたね・・二人共」 私は、二人の夫婦に声をかけました。 「お爺様っ!なんでそんなに他人行儀に振舞うんですか?」 子を産んでも、まったく変わらない幼い声音で話しかけたのは 20歳半ばの少し紫がかった長髪の女性もとい私の孫娘。 瞳は、赤く白い肌に映えて見える。 誰に似たのかは分かりません皆瞳はこの子に似ませんでした。 恐らく私似なのかもしれません私の瞳が何色かなんてわかりませんけどね 「そうですよ少なくとも今日は楽になさって下さい」 こちらも20歳半ばの男性。 黒い短髪の背の高い男私の孫娘の夫となった人です。 「そーいう二人もかたっ苦しいですよ?慣れないのなら敬語は止めなさい」 夫婦二人は、白い布に巻かれたものを抱きか抱えながら顔を見合わせ笑う 此処に魔族なるものがいればダメージを受けるような生の感情が満ち溢れるこの家 私は、居心地のよさをひしひしと感じていました。 私は、自分の目を開かせたいというたった一つの思いを望んできました それはこの時のような幸せな“笑顔”というものを見てみたいからなんですよ 私は自分の親の微笑みも見ることは出来なかった。 せめて・・この子達だけでも・・。 「この子よ・・レゾじぃ様」 「名前は・・この数ヶ月決めかねていたんだが・・・」 「おやまぁ・・・・3ヶ月たっても決めていないとは・・・」 そういいながら私は真新しい布で巻かれた赤子を抱きかかえました。 まだ幼く細い手足は私の頬に触れて・・・ 「あいたたたたっ!!!!!!!!!」 「!!」 「!!!」 みょーんと伸びる頬・・目は見えないのですが痛みでわかります。 この子はっ!!!!あいたたたっ! 「やっ!!!止めなさいっ!!レゾ爺様に恨みかったら何をされるかっ!」 「しょこっ!どさくしゃに混ひぃって何いってるんでひゅか!?」 縦線が入りまくっているであろう孫娘の方を見て(?)怒鳴ります。 まぁ・・・・・否定はしませんが・・ね・・ふふふっ・・ 「ははははっ・・こりゃあ大物になるなぁっ!大賢者赤法師レゾの頬をひったぱった子だなんて!!はは!」 「笑ひごとひゃありまへんっ!いひゃひゃひゃっ!」 するとすばやく孫は、私の頬を引っ張った子を取り上げました。 赤子が出し切る力の全てを使って引っ張っていたのか私の頬はまだひりひりします 「っで?このガキの名前は?どーするんです?」 「言葉使いが違うよ・・レゾ爺様ぁ・・」 「気にしないでくださいほほほっ」 「はぁ・・」 軽くおでこに青筋が浮いてる気がしますが今は無視して差し上げましょうね 「あの・・実は決めてないのではなく決めようとしてないのですが・・」 「は?」 私は、汗が大量に出たためにタオルで汗を拭きながら間抜けな声を上げました 「いえ・・・レゾ様に決めてもらうと思っていたのですよ」 「私に?」 「えぇ・・男の子ですよ?」 「そうですか・・では・・・・ルルでいかがですか?」 「・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・」 夫婦揃って沈黙。 「い・・・・今あたしが男のこって・・?」 「私に決めさせてくれるのでしょう?(にこぉー)」 「いっ・・いや・・あのその・・限度というものが・・・」 「じゃあっ!タコ君とか!グリーンとかっ!ヴィーナスとかっ!ガディスとか!」 「いやぁぁああめぇえええぇてぇぇええぇっ!」 「やめぇぇええてぇぇえっ!」 またまた夫婦そろって悲痛な叫び。 二人で土下座してわたしの足にすがるっ!我ながらこの仕打ちはひどい! あはははははっ!ははっ! この悪役丸出しの笑い声を上げる私っ! 赤子のルルは、恐怖に声もでてませんっ!あっはっはっ! 「んなことしたら家族の縁切るぞぉっ!!」 「うっ・・仕方ない・・・今のは冗談にしといてあげましょう」 やっと立ち上がって二人は抱き合いよかったなよかったわねと言い合っています わたしは恐怖の大魔王ですか?その二人にそそぐライトはなんです? さて・・と・・名前ですか・・・? そうですね・・二人から赤子を受け取った私はしばらく思案していました 「ゼル・・・ガディスでいかがです?」 「ゼルディガス?」 「ゼルガディス!!!ゼルガディス=グレイワーズですよっ!!(怒)」 「長いですけど・・・素敵な名前ですね」 「むぅ・・・・・俺達が間違えそうだな」 「「間違えたらたたきに来ますからv」」 「お前ら揃うなよ・・」 ―・・・・っ・・か・・・ふの・・じ・・・・は・・さ・・お前・・・― 重い重い声が聞えました。 洞窟から響くように反響する声のように聞えるようでもあり 耳に直接ささやかれるような声でもある 異質な声。 私は、何に耐え切らなかったのか膝をつき。 そしてゼルガディスを抱え込みながら体をクの字に曲げました。 あっ・・頭がっ・・・っ!!痛い!! 「!!!レゾ爺様!!」 「くぅっ・・あっうぅっ!!んっくぅ・・ぐぅっ!」 「どうしたんですか!?」 体の中から突き上げるような不快感を覚えました。 痛みというより体内に異物が駆け巡るような精神的な不快感 暗転。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++ えーととりあえず長編の小説です。 おかしい・・短編のはずだったのですが・・・。 なのでしばしお付き合い下さいませ〜 |
32773 | Re:赤法師 | 優美象・静 | 2006/9/3 08:28:18 |
記事番号32772へのコメント こんにちはカナタさん! 相変わらずのへっぽこ大ボケ小説書きの優美象・静でございます! 読ませていただきました。もう爆笑!! 何回「くくっ……」って言ったことやら……。 >いつか・・私はこの子の幸せを奪うのだろうか? 「この子」……ゼルさんだな!?多分生まれたときから奪っ……いえ、なんでもありません。 >自分の孫が子を生んだと聞き及んだ私はすぐになつかしい我が家に戻りました >実際、家についたのは情報が届いてから3ヶ月後。 3ヶ月!?遅ッ!!そーいえば、ゼルの母さんや父さんは原作ではどうなってたんでしょーね? >これでも急いでいたつもりでしたが、いかんせん私は旅をする身。 >これぐらいの月日は掛かって当然でしょう。 あ〜、なるほど!そういうことですかぁ! >しかし、自分の研究をほっぽり出してでも来たのです。 >エリスに研究を押し付けてきてしまいました。 >彼女は大丈夫でしょうかね?今回の実験はかなり危険なものでしたから エリスさん大丈夫か!?つーかレゾさん……あんた一応「聖人」でしょ!?研究ほっぽり出してきていいの!? >これが・・親馬鹿もとい曾々爺馬鹿っていうんでしょうかね? はい、そうです(きっぱり) >「ご苦労様でしたね・・二人共」 > >私は、二人の夫婦に声をかけました。 なぜ敬語!?そういえばレゾさんはゼルに対しても敬語ですよね…… >「お爺様っ!なんでそんなに他人行儀に振舞うんですか?」 「お爺様」って言い方もなんかすごい。 >子を産んでも、まったく変わらない幼い声音で話しかけたのは >20歳半ばの少し紫がかった長髪の女性もとい私の孫娘。 >瞳は、赤く白い肌に映えて見える。 美人だと思いますよ、この人は。 >誰に似たのかは分かりません皆瞳はこの子に似ませんでした。 >恐らく私似なのかもしれません私の瞳が何色かなんてわかりませんけどね 外見だけ似てるのならいいが中身も似てたら……(合掌) >「そうですよ少なくとも今日は楽になさって下さい」 こっちはゼルやんのおとーさんですかね? >こちらも20歳半ばの男性。 >黒い短髪の背の高い男私の孫娘の夫となった人です。 おとーさんだぁぁぁぁぁ!!(うるさいよ) 一瞬ルークかと……(冷や汗) >「そーいう二人もかたっ苦しいですよ?慣れないのなら敬語は止めなさい」 あなたもね♪ >夫婦二人は、白い布に巻かれたものを抱きか抱えながら顔を見合わせ笑う >此処に魔族なるものがいればダメージを受けるような生の感情が満ち溢れるこの家 >私は、居心地のよさをひしひしと感じていました。 抱きかかえられているのはゼルやんですね♪可愛いんでしょうな〜。確かにこんな雰囲気なら魔族が「ぐはっ」って言いそうですね。 >私は、自分の目を開かせたいというたった一つの思いを望んできました >それはこの時のような幸せな“笑顔”というものを見てみたいからなんですよ そうだったんですかレゾさん!いやでもゼルの場合は笑顔というより狂喜の……いえなんでもありません。 >私は自分の親の微笑みも見ることは出来なかった。 >せめて・・この子達だけでも・・。 生まれつきでしたもんね。 >「この子よ・・レゾじぃ様」 >「名前は・・この数ヶ月決めかねていたんだが・・・」 >「おやまぁ・・・・3ヶ月たっても決めていないとは・・・」 早く名前決めてあげようよぉぉぉ!! >そういいながら私は真新しい布で巻かれた赤子を抱きかかえました。 >まだ幼く細い手足は私の頬に触れて・・・ 無邪気で可愛いですね〜。私も触られてみたいですぅ〜(危険信号) >「あいたたたたっ!!!!!!!!!」 >「!!」 >「!!!」 引っ張ったな!?引っ張ったなゼル!! >みょーんと伸びる頬・・目は見えないのですが痛みでわかります。 >この子はっ!!!!あいたたたっ! 赤ちゃんの頃からこうだったとは…… >「やっ!!!止めなさいっ!!レゾ爺様に恨みかったら何をされるかっ!」 >「しょこっ!どさくしゃに混ひぃって何いってるんでひゅか!?」 このセリフも無性に酷いですね(笑)。つーかレゾさんのしゃべり方がぷりてぃ。 >縦線が入りまくっているであろう孫娘の方を見て(?)怒鳴ります。 >まぁ・・・・・否定はしませんが・・ね・・ふふふっ・・ 縦線……なるほど!確かに入りまくってそうですね。つーか否定しないのかよ!! >「ははははっ・・こりゃあ大物になるなぁっ!大賢者赤法師レゾの頬をひったぱった子だなんて!!はは!」 >「笑ひごとひゃありまへんっ!いひゃひゃひゃっ!」 確かに大物になりますねっ!シャブラニグドゥやガーヴにケンカ売ってたし!(ちょっと違うぞ) >するとすばやく孫は、私の頬を引っ張った子を取り上げました。 >赤子が出し切る力の全てを使って引っ張っていたのか私の頬はまだひりひりします この頃から力強かったんですね〜 >「っで?このガキの名前は?どーするんです?」 >「言葉使いが違うよ・・レゾ爺様ぁ・・」 >「気にしないでくださいほほほっ」 >「はぁ・・」 ガキ!?ガキって言ったな!?そーとー根に持ってるみたいですねえ……。ってか「ほほほっ」って……(ぞぞぞっ) >軽くおでこに青筋が浮いてる気がしますが今は無視して差し上げましょうね はい、無視して差し上げましょう(笑) >「あの・・実は決めてないのではなく決めようとしてないのですが・・」 >「は?」 何か意味ありげなセリフですね。 >私は、汗が大量に出たためにタオルで汗を拭きながら間抜けな声を上げました >「いえ・・・レゾ様に決めてもらうと思っていたのですよ」 >「私に?」 レゾに?やめた方がいいですよ(殴)ごめんなさい。 >「えぇ・・男の子ですよ?」 >「そうですか・・では・・・・ルルでいかがですか?」 >「・・・・・・・・・」 >「・・・・・・・・・」 違うレゾさん!それは女の子の名前だ!今、私の脳裏に「噂の彼女はゼルガディス?」のルルさんがチラッと…… >夫婦揃って沈黙。 >「い・・・・今あたしが男のこって・・?」 >「私に決めさせてくれるのでしょう?(にこぉー)」 こ……怖いっ! >「いっ・・いや・・あのその・・限度というものが・・・」 >「じゃあっ!タコ君とか!グリーンとかっ!ヴィーナスとかっ!ガディスとか!」 >「いやぁぁああめぇえええぇてぇぇええぇっ!」 >「やめぇぇええてぇぇえっ!」 もうやけくそですね……しかも「タコ君」って……。余談ですが、「ガディス」って英語で「女神」って意味らしいですね。 >またまた夫婦そろって悲痛な叫び。 >二人で土下座してわたしの足にすがるっ!我ながらこの仕打ちはひどい! うわっ!かわいそっ!しかもレゾさん確信犯だし! >あはははははっ!ははっ! >この悪役丸出しの笑い声を上げる私っ! >赤子のルルは、恐怖に声もでてませんっ!あっはっはっ! わーん、レゾさんが怖いよぉぉぉ!!ってか赤ちゃんの名前「ルル」で決定ですか!?「あきれてものも言えない」ってわけじゃないんですよね……? >「んなことしたら家族の縁切るぞぉっ!!」 >「うっ・・仕方ない・・・今のは冗談にしといてあげましょう」 こぉしてグレイワーズ家の人間関係は崩壊していくのね……。 >やっと立ち上がって二人は抱き合いよかったなよかったわねと言い合っています >わたしは恐怖の大魔王ですか?その二人にそそぐライトはなんです? そうです恐怖の大魔王です(断言)。だってほら、魔王を瞳に……ごめんなさい。 >さて・・と・・名前ですか・・・? >そうですね・・二人から赤子を受け取った私はしばらく思案していました そうそう、名前ですよ名前!! >「ゼル・・・ガディスでいかがです?」 >「ゼルディガス?」 >「ゼルガディス!!!ゼルガディス=グレイワーズですよっ!!(怒)」 一応「ガディス」は採用したんですね。ってか親にまで間違えられるゼルさんって……。 >「長いですけど・・・素敵な名前ですね」 >「むぅ・・・・・俺達が間違えそうだな」 素敵ですけどッ!間違えないでくださいね!?原作でもLさんとGさんとAさんが間違えてますから!親にまで間違えられたら立場ありませんから! >「「間違えたらたたきに来ますからv」」 > >「お前ら揃うなよ・・」 語尾のハートマークが怖いです。 >―・・・・っ・・か・・・ふの・・じ・・・・は・・さ・・お前・・・― をや?どなたでしょう? >重い重い声が聞えました。 >洞窟から響くように反響する声のように聞えるようでもあり >耳に直接ささやかれるような声でもある >異質な声。 これはもしや……。 >私は、何に耐え切らなかったのか膝をつき。 >そしてゼルガディスを抱え込みながら体をクの字に曲げました。 >あっ・・頭がっ・・・っ!!痛い!! や……やはりシャブラニグドゥ様の降臨!? >「!!!レゾ爺様!!」 >「くぅっ・・あっうぅっ!!んっくぅ・・ぐぅっ!」 >「どうしたんですか!?」 >体の中から突き上げるような不快感を覚えました。 >痛みというより体内に異物が駆け巡るような精神的な不快感 > >暗転。 こんなところで復活しないでぇぇぇぇぇぇ!!(ムンクの叫び風) >えーととりあえず長編の小説です。 >おかしい・・短編のはずだったのですが・・・。 >なのでしばしお付き合い下さいませ〜 は〜い、お付き合いしま〜す! いやー、笑った笑った。 こんなに笑ったのは久しぶりですぅ(ま、まずい、まだ残り笑いが……) 最後の方はかなりピーンチ!ですね。こういう最後も私好きです。 ではでは、この辺で! なんだか文章がまとまってない優美象・静でした! |