◆−Lacrimosa +雪の山荘殺人事件+ 第四奏−十叶 夕海 (2006/10/14 10:19:22) No.32823 ┗舞台裏では何がおきてるか?−月読 乾 (2006/11/3 22:05:32) No.32854 ┗きっかけはもう遥か遠く・・・・・−十叶 夕海 (2006/11/4 08:28:13) No.32855
32823 | Lacrimosa +雪の山荘殺人事件+ 第四奏 | 十叶 夕海 | 2006/10/14 10:19:22 |
本編の前に、それぞれのコテージの間取りを説明しておこう。 これからの先のヒントにもなっているかもしれない間取りを。 まず、入り口を入ると狭いながらも、しっかりとした作りの玄関。 その右側に靴箱が置いてある。 此処から先は、スリッパのようだ。 細い廊下の左側は、クローゼット。 右側は、ユニットバスと洗面所のようだ。 一番広いのは、寝室兼居間のスペース。 両側に、シングルベッド、その奥にパソコンがある。 ベッドにサンドイッチされるように、簡素なガラスのテーブルと見にソファが置いてある。 第四奏 《フィーア》と《ワトソン》の場合 「結構広いね。 ・・・パソコン二台・・・・。 マティ、張ってるね、そんなに楽しみだったのかな。 どうせ、すぐに別れなくちゃ行けないのに。」 「何か言いましたか、Miss《フィーア》?」 「べつに。 ・・・どっち、使う?」 「右側をいいですか?」 「いいよ。」 しばらく、無言で、荷物をほどいたり、文庫を開いたり、そんなこんなで数分が流れた。 先に聞いて置くかというふうに、荷物をほどく手を止め、さりげなくこう言った。 「なぁ、《ブラッディ・カタリナ》?」 「はい・・・・・・っ。」 「やっぱりか。 宿敵同士が、会うとは、カミサマとやらも、なかなか粋な再会を用意してくれるものだね。」 それまでにこやかで、人当たりのいい青年だった《ワトソン》は、表情を消し、《フィーア》の喉元に、ペティナイフを当てる。 銀製のようだ。 《フィーア》―ジュリでも、少なからずダメージは受けるだろう。 「ワオ。人間にしてはやるじゃない。」 「《氷の樹姫》か?」 「そう。こっちから挑発しておいて、なんだけど。 こういう命の遣り取りは、オフ会の後にね。 特務エクソシスト様?」 「・・・・・どういうつもりなんです?」 《ワトソン》の仮面を辛くもかぶり直した彼は、そう訊ねる。 ジュリは、まだのど元にナイフを当てられているのに。 微笑み崩さす、こう呟く。 「ただ、滅ぶことと友を止めることを望むのさ。 もう生きていたくはないが、友が咎を犯すのは、忍びない。 古い古い約束だ、友とのね。 ・・・・・一応、牽制目的だね。 邪魔はしてくれるなよ、特務エクソシスト。 最悪、お前を殺してでも、私はあいつに罪を犯させたくはないんだ。」 「・・・今は、信じよう。」 「ありがとう。 そろそろ、十分前だ。 本館へ、もどろう。」 最後まで、死神の刃ならぬ、特務退魔師のナイフが、のど元に突きつけられたまま、余裕の表情を崩さなかった。 いや、自分の命すら、駒程度にしか考えてないのだろう。 「・・・・・・恐ろしいね。」 「ん?どうした?」 「なんでもありませんよ。」 「そうか。 ・・・ああと、なるべく仲いいように振る舞ってくれよ。 お前にとっちゃ、人外と・・・・・吸血鬼と仲良くするなんて、業腹だろうが、怪しまれたくはなかろう。」 ・・・・・・・・とまあ、こんな感じの二人。 次回は、《BATMAN》《キャットウーマン》の二人の会話。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ かなりお待たせしましたが、ラクリモーサ第四奏。 意外な人の意外ない過去の性格も出てきましたね。 たぶん、もう少ししたら、これのヒントSSを投稿します。 それでは、次回もう少し早く出会えることを。 |
32854 | 舞台裏では何がおきてるか? | 月読 乾 | 2006/11/3 22:05:32 |
記事番号32823へのコメント 本編の前に、それぞれのコテージの間取りを説明しておこう。 >これからの先のヒントにもなっているかもしれない間取りを。 >まず、入り口を入ると狭いながらも、しっかりとした作りの玄関。 >その右側に靴箱が置いてある。 >此処から先は、スリッパのようだ。 >細い廊下の左側は、クローゼット。 >右側は、ユニットバスと洗面所のようだ。 >一番広いのは、寝室兼居間のスペース。 >両側に、シングルベッド、その奥にパソコンがある。 >ベッドにサンドイッチされるように、簡素なガラスのテーブルと見にソファが置いてある ふむふむ… 玄関口は狭く、中には幾つか広い空間がある構成と(くだけすぎ)? 第四奏 《フィーア》と《ワトソン》の場合 > > >「結構広いね。 > ・・・パソコン二台・・・・。 > マティ、張ってるね、そんなに楽しみだったのかな。 > どうせ、すぐに別れなくちゃ行けないのに。」 >「何か言いましたか、Miss《フィーア》?」 >「べつに。 > ・・・どっち、使う?」 >「右側をいいですか?」 >「いいよ。」 >しばらく、無言で、荷物をほどいたり、文庫を開いたり、そんなこんなで数分が流れた。 >先に聞いて置くかというふうに、荷物をほどく手を止め、さりげなくこう言った。 >「なぁ、《ブラッディ・カタリナ》?」 >「はい・・・・・・っ。」 >「やっぱりか。 > 宿敵同士が、会うとは、カミサマとやらも、なかなか粋な再会を用意してくれるものだね。」 >それまでにこやかで、人当たりのいい青年だった《ワトソン》は、表情を消し、《フィーア》の喉元に、ペティナイフを当てる。 >銀製のようだ。 >《フィーア》―ジュリでも、少なからずダメージは受けるだろう。 >「ワオ。人間にしてはやるじゃない。」 >「《氷の樹姫》か?」 >「そう。こっちから挑発しておいて、なんだけど。 > こういう命の遣り取りは、オフ会の後にね。 > 特務エクソシスト様?」 >「・・・・・どういうつもりなんです?」 >《ワトソン》の仮面を辛くもかぶり直した彼は、そう訊ねる。 >ジュリは、まだのど元にナイフを当てられているのに。 >微笑み崩さす、こう呟く。 >「ただ、滅ぶことと友を止めることを望むのさ。 > もう生きていたくはないが、友が咎を犯すのは、忍びない。 > 古い古い約束だ、友とのね。 > ・・・・・一応、牽制目的だね。 > 邪魔はしてくれるなよ、特務エクソシスト。 > 最悪、お前を殺してでも、私はあいつに罪を犯させたくはないんだ。」 >「・・・今は、信じよう。」 >「ありがとう。 > そろそろ、十分前だ。 > 本館へ、もどろう。」 ?このオフ会に隠された何かの意図が…? 事件との関連も気になります >最後まで、死神の刃ならぬ、特務退魔師のナイフが、のど元に突きつけられたまま、余裕の表情を崩さなかった。 >いや、自分の命すら、駒程度にしか考えてないのだろう。 >「・・・・・・恐ろしいね。」 >「ん?どうした?」 >「なんでもありませんよ。」 >「そうか。 > ・・・ああと、なるべく仲いいように振る舞ってくれよ。 > お前にとっちゃ、人外と・・・・・吸血鬼と仲良くするなんて、業腹だろうが、怪しまれたくはなかろう。」 > > >・・・・・・・・とまあ、こんな感じの二人。 >次回は、《BATMAN》《キャットウーマン》の二人の会話。 楽しみです。 久しぶりの更新、お疲れ様でした。 頑張ってくださいね! |
32855 | きっかけはもう遥か遠く・・・・・ | 十叶 夕海 | 2006/11/4 08:28:13 |
記事番号32854へのコメント >本編の前に、それぞれのコテージの間取りを説明しておこう。 >>これからの先のヒントにもなっているかもしれない間取りを。 >>まず、入り口を入ると狭いながらも、しっかりとした作りの玄関。 >>その右側に靴箱が置いてある。 >>此処から先は、スリッパのようだ。 >>細い廊下の左側は、クローゼット。 >>右側は、ユニットバスと洗面所のようだ。 >>一番広いのは、寝室兼居間のスペース。 >>両側に、シングルベッド、その奥にパソコンがある。 >>ベッドにサンドイッチされるように、簡素なガラスのテーブルと見にソファが置いてある > >ふむふむ… >玄関口は狭く、中には幾つか広い空間がある構成と(くだけすぎ)? ようするに、ホテルをもう少し複雑化したのだと思ってもらえればいいです。 ここで、一件殺人決定ですので。 > >第四奏 《フィーア》と《ワトソン》の場合 >> >> >>「結構広いね。 >> ・・・パソコン二台・・・・。 >> マティ、張ってるね、そんなに楽しみだったのかな。 >> どうせ、すぐに別れなくちゃ行けないのに。」 >>「何か言いましたか、Miss《フィーア》?」 >>「べつに。 >> ・・・どっち、使う?」 >>「右側をいいですか?」 >>「いいよ。」 >>しばらく、無言で、荷物をほどいたり、文庫を開いたり、そんなこんなで数分が流れた。 >>先に聞いて置くかというふうに、荷物をほどく手を止め、さりげなくこう言った。 >>「なぁ、《ブラッディ・カタリナ》?」 >>「はい・・・・・・っ。」 >>「やっぱりか。 >> 宿敵同士が、会うとは、カミサマとやらも、なかなか粋な再会を用意してくれるものだね。」 >>それまでにこやかで、人当たりのいい青年だった《ワトソン》は、表情を消し、《フィーア》の喉元に、ペティナイフを当てる。 >>銀製のようだ。 >>《フィーア》―ジュリでも、少なからずダメージは受けるだろう。 >>「ワオ。人間にしてはやるじゃない。」 >>「《氷の樹姫》か?」 >>「そう。こっちから挑発しておいて、なんだけど。 >> こういう命の遣り取りは、オフ会の後にね。 >> 特務エクソシスト様?」 >>「・・・・・どういうつもりなんです?」 >>《ワトソン》の仮面を辛くもかぶり直した彼は、そう訊ねる。 >>ジュリは、まだのど元にナイフを当てられているのに。 >>微笑み崩さす、こう呟く。 >>「ただ、滅ぶことと友を止めることを望むのさ。 >> もう生きていたくはないが、友が咎を犯すのは、忍びない。 >> 古い古い約束だ、友とのね。 >> ・・・・・一応、牽制目的だね。 >> 邪魔はしてくれるなよ、特務エクソシスト。 >> 最悪、お前を殺してでも、私はあいつに罪を犯させたくはないんだ。」 >>「・・・今は、信じよう。」 >>「ありがとう。 >> そろそろ、十分前だ。 >> 本館へ、もどろう。」 > >?このオフ会に隠された何かの意図が…? >事件との関連も気になります どっちかというと、現時点では、『どうか忘れないで』のカタリナVSマリヤのほうの伏線もどきなのです。 これがあったから、事件が起きたと言うよりは、事件に影響・・・変更点があったと言う方が、関連ですね・・・・・たぶん。 > >>最後まで、死神の刃ならぬ、特務退魔師のナイフが、のど元に突きつけられたまま、余裕の表情を崩さなかった。 >>いや、自分の命すら、駒程度にしか考えてないのだろう。 >>「・・・・・・恐ろしいね。」 >>「ん?どうした?」 >>「なんでもありませんよ。」 >>「そうか。 >> ・・・ああと、なるべく仲いいように振る舞ってくれよ。 >> お前にとっちゃ、人外と・・・・・吸血鬼と仲良くするなんて、業腹だろうが、怪しまれたくはなかろう。」 >> >> >>・・・・・・・・とまあ、こんな感じの二人。 >>次回は、《BATMAN》《キャットウーマン》の二人の会話。 > >楽しみです。 >久しぶりの更新、お疲れ様でした。 >頑張ってくださいね! はい、ありがとうです。 一月経つ前に、投稿したいと思います。 それでは、また次回。 |