◆−クロスワールド1(ゼルアメ)−ゆみ (2007/5/4 23:41:16) No.33102 ┣ふぃ〜〜。びっくりしました。−ムーニィ (2007/5/13 15:03:32) No.33106 ┃┗Re:ふぃ〜〜。びっくりしました。−ゆみ (2007/5/20 09:09:31) No.33122 ┣お初にお目にかかりまして。−十叶 夕海 (2007/5/14 01:01:37) No.33108 ┃┗Re:お初にお目にかかりまして。−ゆみ (2007/5/20 09:13:21) No.33123 ┣Re:初めまして(汗)−直子 (2007/5/14 14:53:06) No.33109 ┣クロスワールド2(ゼルアメ)−ゆみ (2007/5/17 22:14:58) No.33116 ┗クロスワールド3(ゼルアメ)−ゆみ (2007/5/19 16:25:05) No.33119 ┣Re:クロスワールド3(ゼルアメ)−直子 (2007/5/19 20:36:46) No.33120 ┃┗直子さんへ−ゆみ (2007/5/20 09:16:02) No.33124 ┃ ┗Re:直子さんへ−直子 (2007/5/20 14:07:51) No.33128 ┗クロスワールド4(ゼルアメ)−ゆみ (2007/5/20 10:17:23) No.33125 ┣Re:クロスワールド4(ゼルアメ)−直子 (2007/5/20 14:05:53) No.33127 ┃┗Re:クロスワールド4(ゼルアメ)−ゆみ (2007/5/20 19:07:00) No.33135 ┗クロスワールド5(ゼルアメ)−ゆみ (2007/5/20 20:15:14) No.33136 ┣Re:またまたすみません<(_ _)>−直子 (2007/5/23 22:55:19) No.33143 ┃┗お返事おくれてすみません−ゆみ (2007/6/2 13:00:31) No.33156 ┗んなに,簡単に諦めれるなら、世の中の悲喜劇の半分は無い。−十叶 夕海 (2007/5/27 20:08:27) No.33148 ┗Re:んなに,簡単に諦めれるなら、世の中の悲喜劇の半分は無い。−ゆみ (2007/6/3 19:49:15) No.33158
33102 | クロスワールド1(ゼルアメ) | ゆみ | 2007/5/4 23:41:16 |
はじめまして。 この話はゼルアメで少しルクミリの吸血鬼ものになる予定です。 多分シリアスです。キャラが壊れてたらごめんなさい。 ちなみにタイトルとセリフの一部をとあるヴァンパイア漫画から借りました クロスワールド 暗闇の中、二人の男女がいた。 一人は銀髪の青年。もう一人は黒髪の少女。 横たわった少女を青年が抱きしめていた。 「やだな。そんな顔しないで下さいよ」 少女は秀麗な青年の顔に手を添えた。 彼女の白い手には、力がなかった。彼女の命は消えかけていた。 「私が死んでも私の魂はいつも貴方の側にいます。私の魂は貴方の幸せを願っています。だから・・」 そんな顔しないで下さいよ、・・・さん。 ガバッとアメリアは体を起こした。 「夢か。」 まだ空は暗い。 「それにしても、彼は誰なんでしょう。」 アメリアの夢に度々でてくる美しい銀髪の青年。 彼の瞳は紅い色をしていた。紅い色の瞳は人間が持つことがない瞳の色だ。 「だとしたら、彼は神か精霊か魔物ってことになるけど。」 って夢の中の人物を深く考えても仕方ないか。 「どうせなら、ヒーローものの夢をみたいのに」 もう一眠りしようかな。と思った時。 アメリアは巨大な魔力を感じた。 この世の中には、数多くの魔物が存在する。 魔物に対して、ほとんどの人々は無力だ。 街に魔除けの結界を張り、人々は生活している。 このセイルーンも同様だ。この大陸でも1、2位を争うほど、強い結界で守られている。 更にこの城はセイルーンの中央にあり、優秀な霊術師たちの霊力によって守られてるはずだ。 なのに何故この城に、こんな魔力をもつ魔物が入りこんでいるのか? アメリアはこのセイルーンの王女でありながら、魔物に対抗できる霊力をもち、体術では武術家を遥かにしのぐほどの腕前の巫女だ。 民を護るため、魔物と戦ったことは一度や二度ではない。 そのアメリアが感じたことがない巨大な魔力。 アメリアは動きやすい巫女服に着替え、魔力の中心部に走った。 この方向はミリーナ姉さんの部屋? 嫌な予感がした。 血の匂いがした。 「ひどい」 廊下では、護衛の剣士や霊術師が無惨な姿で転がっていた。 「誰がこんな・・」 絶対に許さない。 そう心に決めアメリアは走った。 「姉さん!」 アメリアは部屋のドアを開けた。 中には銀髪の美しい女性、ミリーナと、紅い髪と瞳の男がいた。 男は魔物だった。恐らくはヴァンパイアと呼ばれる、魔物の中でも上位に位置する種族だ。しかもそのヴァンパイアの中でも、上位に位置するだろう。 「アメリア、来ては行けないわ」 「姉さん」 ミリーナもこの国最高位の霊術師だが、アメリアと二人がかりで挑んでも彼にはかなわないだろう。 「ルーク、あの子には手をださないで」 「ミリーナが大人しく俺とくれば、手荒な真似をしない。」 「わかったわ」 「姉さん、駄目です!」 このままだと姉が連れてかれる。アメリアは呪文を唱えようとする。 が。 完成する前に二人は消えていた。 「姉さん」 セイルーン王女誘拐事件は瞬く間に国中、大陸中に広がった。 誘拐犯はヴァンパイアの中でも最高クラスのヴァンパイア貴族のルーク。 その美しさと賢明さで有名なミリーナ姫。霊術師や霊剣使いが彼女を救おうとしたが、誰もできなかった。 セイルーン国王フィリオネルは表情を曇らせていた。 「父さん、私が姉さんを助け出します!」 「アメリア、なんてこというの?無理よ!」 アメリアの姉、マルチナ王女が言った。 「そうですよ、アメリアさん。アメリアさんが強いのはわかります。でも相手が悪すぎます」 同じくシルフィール王女が言った。 「わしもアメリアまで失いたくない」 国王は末姫のアメリアをそれはそれは可愛がっている。アメリアまでも失いたくはない。 「ミリーナ姉さんを見捨てるなんて、正義じゃないです!」 「でも勝算はないじゃない!」 「正義の心を燃やし、全力を尽くせば、正義は勝つものです!」 姉王女も国王もアメリアの意思を変えることは出来なかった。 |
33106 | ふぃ〜〜。びっくりしました。 | ムーニィ | 2007/5/13 15:03:32 |
記事番号33102へのコメント はじめまして、ムーニィと言います。これから、よろしくお願いします。 で、お話拝見させていただきました。 もぅ見せていただいてありがとうございます!!ってかんじですぅ。(感涙) >暗闇の中、二人の男女がいた。 >一人は銀髪の青年。もう一人は黒髪の少女。 >横たわった少女を青年が抱きしめていた。 >「やだな。そんな顔しないで下さいよ」 >少女は秀麗な青年の顔に手を添えた。 >彼女の白い手には、力がなかった。彼女の命は消えかけていた。 >「私が死んでも私の魂はいつも貴方の側にいます。私の魂は貴方の幸せを願っています。だから・・」 >そんな顔しないで下さいよ、・・・さん。 ここですここ!! 美しい愛ってかんじですね・・・wちょっと悲しいですが。 いきなりここが目に入ったんで、びっくりしました。 なんてゆーか・・・。いいですね!!こういうお話大好きです! 是非是非続きを、がんばってください! |
33122 | Re:ふぃ〜〜。びっくりしました。 | ゆみ | 2007/5/20 09:09:31 |
記事番号33106へのコメント コメントありがとうございました☆ 悲しいのは始めだけで、最後はハッピーエンドになる予定です。 未熟者ですが、良かったらまた読んでくれれば嬉しいです。 |
33108 | お初にお目にかかりまして。 | 十叶 夕海 | 2007/5/14 01:01:37 |
記事番号33102へのコメント >はじめまして。 >この話はゼルアメで少しルクミリの吸血鬼ものになる予定です。 >多分シリアスです。キャラが壊れてたらごめんなさい。 >ちなみにタイトルとセリフの一部をとあるヴァンパイア漫画から借りました こんにちは、とがの ゆあと申します。 夕海のほうで、呼んでくださると嬉しいです。 数年前まで、小説1メインで、現在は、小説2をメインに活動してます。 小説1には、今は、ときおり、オリジナル短編を書き下ろすぐらいですね。 小説2には、スレパロの更にパロディ・・・・ほぼ、オリジナルを書いてますね。 そちらも、よろしゅうです。 > > > > >クロスワールド > > >暗闇の中、二人の男女がいた。 >一人は銀髪の青年。もう一人は黒髪の少女。 >横たわった少女を青年が抱きしめていた。 >「やだな。そんな顔しないで下さいよ」 >少女は秀麗な青年の顔に手を添えた。 >彼女の白い手には、力がなかった。彼女の命は消えかけていた。 >「私が死んでも私の魂はいつも貴方の側にいます。私の魂は貴方の幸せを願っています。だから・・」 >そんな顔しないで下さいよ、・・・さん。 この台詞で、解りました。 刹なに切なく完結した十字界ですね。 うみゅ、あれは泣けます。 なんにせよ、自分が死ぬ直前まで、誰かを想えると言うのは、凄いのかもしれないです、ある意味、相手には残酷かもしれないですが。 > >この世の中には、数多くの魔物が存在する。 >魔物に対して、ほとんどの人々は無力だ。 >街に魔除けの結界を張り、人々は生活している。 >このセイルーンも同様だ。この大陸でも1、2位を争うほど、強い結界で守られている。 >更にこの城はセイルーンの中央にあり、優秀な霊術師たちの霊力によって守られてるはずだ。 >なのに何故この城に、こんな魔力をもつ魔物が入りこんでいるのか? >アメリアはこのセイルーンの王女でありながら、魔物に対抗できる霊力をもち、体術では武術家を遥かにしのぐほどの腕前の巫女だ。 >民を護るため、魔物と戦ったことは一度や二度ではない。 >そのアメリアが感じたことがない巨大な魔力。 >アメリアは動きやすい巫女服に着替え、魔力の中心部に走った。 たしかにね、強力だから、入れない。 だけど、力は力、有限。 それ以上の力があれば、入れますですね。 > >「姉さん!」 >アメリアは部屋のドアを開けた。 >中には銀髪の美しい女性、ミリーナと、紅い髪と瞳の男がいた。 >男は魔物だった。恐らくはヴァンパイアと呼ばれる、魔物の中でも上位に位置する種族だ。しかもそのヴァンパイアの中でも、上位に位置するだろう。 俗にいう、『ノーライフキング』ですか。 一夜で、四つの国を滅ぼせるというヴァンパイア種の中でも、上級種の > >セイルーン王女誘拐事件は瞬く間に国中、大陸中に広がった。 >誘拐犯はヴァンパイアの中でも最高クラスのヴァンパイア貴族のルーク。 >その美しさと賢明さで有名なミリーナ姫。霊術師や霊剣使いが彼女を救おうとしたが、誰もできなかった。 > >セイルーン国王フィリオネルは表情を曇らせていた。 >「父さん、私が姉さんを助け出します!」 >「アメリア、なんてこというの?無理よ!」 >アメリアの姉、マルチナ王女が言った。 >「そうですよ、アメリアさん。アメリアさんが強いのはわかります。でも相手が悪すぎます」 >同じくシルフィール王女が言った。 >「わしもアメリアまで失いたくない」 >国王は末姫のアメリアをそれはそれは可愛がっている。アメリアまでも失いたくはない。 >「ミリーナ姉さんを見捨てるなんて、正義じゃないです!」 >「でも勝算はないじゃない!」 >「正義の心を燃やし、全力を尽くせば、正義は勝つものです!」 >姉王女も国王もアメリアの意思を変えることは出来なかった。 > > 彼女らしいですね。 でも、それ故に、『正義』に、盲目になっている・・・・・そう言ったところですか? > つらつらと、乱文すいません。 続き楽しみにしてます。 それでは、また > > > > > |
33123 | Re:お初にお目にかかりまして。 | ゆみ | 2007/5/20 09:13:21 |
記事番号33108へのコメント はじめまして☆ コメントありがとうございました。 多分例の漫画です。 あの漫画いいですよね。 大好きでした。 ヴァンパイアものは好きなんですが、行き当たりばったりで書いているので、上手く書けるかどうか。 本当にありがとうございました。 |
33109 | Re:初めまして(汗) | 直子 | 2007/5/14 14:53:06 |
記事番号33102へのコメント 初めまして。。 割り込み失礼します。 ゼルアメですねっ!! 私はゼルアメ大好きです! 吸血鬼ものも大好きです! なのでこの作品は、私の夢の塊です。 文章の流れもとても綺麗ですごいなぁ・・・と感嘆ひとしきりです。 連載応援してます! 頑張ってください!! |
33116 | クロスワールド2(ゼルアメ) | ゆみ | 2007/5/17 22:14:58 |
記事番号33102へのコメント 父王と姉たちを説き伏せたアメリアは、国を護る結界を超えていた。 すでに、アメリアは数匹の下級のモンスターを術と正義の鉄拳で倒していた。 「姉さんを助けるって無理いってお城出てきたけど、一体どうしたらいいんだろう」 あの吸血鬼は相当な実力者だ。失敗すればただではすまないだろう。 高位の吸血鬼に一人で立ち向かうなんて、無謀にもほどがある。 ミリーナがいたら、貴女はいつも計画性がないんだからと呟かれただろう。 優しくて、賢くて、美しくて憧れだった姉。 幼い頃に母が亡くなり、寂しくて一人で寝れなかった時、一緒に寝てくれた優しい姉さん。 それがあんな目つきの悪い吸血鬼にいいようにされてるなんて。 そんなの。 「絶対許さない!大丈夫!正義に燃える心があれば正義は勝つのよ!!」 アメリアは拳を握りしめた。 「さてと、正義の心も燃えてきたし。」 「正義の心って熱血なお嬢ちゃんだな。」 アメリアの後ろから呆れたような声がする。 「お嬢ちゃんじゃありませんって・・貴方、極悪吸血鬼のルークさん!」 後ろにいたのは姉を拐った悪の根源だった。 「極悪吸血鬼って・・。」 「姫を拐った吸血鬼を極悪と言わずになんていうんですか?」 アメリアはビシッと指をさす。 「ミリーナと大違いのおてんばだな。」 アメリアは、ぼそりと呟くルークを無視し。 「それに反則ですよ、ルークさん! 最初は弱い敵から始まるものなんです。 そして徐々に強い敵になっていくと言うのがお約束です。 ラストボスは最後だと決まってるんです!出直して来て下さい!」 「出直して来いって言われててもな。」 ルークは頭をかいた。 「問答無用!火炎球!!」 アメリアは炎の霊術を放った。 それは、ルークには届かず消える。 「いきなり攻撃するのは正義なのか?」 ルークは、アメリアに聞く。 「ええ。悪人に人権はないんです。姉さんを拐う極悪人、いえ極悪吸血鬼相手には何をしてもいいんです。」 大きな胸を張るアメリア。 「一応、お前最高位の巫女じゃなかったか?」 「私の仕えてる神は、戦いと勝利の女神リナ・インバースです。女神はいいます。悪人に人権はないと!」 女神リナ。赤い竜神教の高位の女神だ。 彼女が司るのは、戦い、破壊、勝利、金、食欲だ。 ちなみにシルフィールが仕えてる神は剣の神ガウリィ。 シルフィールは熱狂的な信者だ。 「まあ、何にしろ。アメリア姫には消えてもらう。」 アメリアの足元が光る。 「何をする気ですか?」 「安心しな。お前を傷つけたりはしねぇよ。 んなことしたら、ミリーナが悲しむし、何よりアイツに殺せるちまう。 ある場所に転送するだけだ。」 「ある場所って・・あああ!」 アメリアはルークの前から姿を消した。 「じゃあな。アメリア姫。あの銀色の吸血鬼。ゼルガディスによろしくな。」 ☆ ルークのキャラが掴めない。 それに、全然ゼルアメじゃないし。 次こそはゼルを。 コメントくれた方ありがとうございました! 読んでくれただけでも嬉しいのに。必ずお返事します。 |
33119 | クロスワールド3(ゼルアメ) | ゆみ | 2007/5/19 16:25:05 |
記事番号33102へのコメント ひそひそと話声が聴こえる。 複数の声だ。 ーヴァンパイア王も何を考えているのか?ー ー純血のヴァンパイアな後継者が二人もいるのに。人間の、しかも人間最強の霊術師の間に姫をもうけるなんてー ーその姫は、普通のダンピールと違う。 ヴァンパイアの魔力と霊術師の霊力の2つの相反する大きな力を持ったせいで、非常に不安定な存在だとか。ー ダンピールとは、吸血鬼の血を引く人間のことだ。 ー姫はダンピールでありながら、その力は貴族並み。だが、その力をダンピール故に、コントロールすることができない。ー ーそれで後見人にあの将軍ゼルガディス殿をー ーゼルガディス殿と言えば先代のヴァンパイア王レゾの孫であり、五本の指に入る程の実力者。純粋な戦闘能力では王以上だとか。 ーしかしあの将軍に子育てなどできるのか。まだ姫は五つだぞー ヴァンパイアの姫は白い部屋でその時がくるのを待っていた。 黒髪に整った顔。子供ながらに人外の美しい容姿をしていた。 瞳の色は青。純血のヴァンパイアの血色とは違う海の青。 小さな身に秘められたアンバランスな魔力と霊力。 部屋のドアが開く。 入ってきたのは、美しい男だ。 美形の多いヴァンパイアの中でも、彼の美しさは目立つ。 銀色の髪と紅い瞳。 「貴方がゼルガディス・グレイワーズ将軍ですね?」 「ああ。テスラ姫、貴殿を迎えにきた。」 「アメリアでいいです。もう王女じゃありませんから。」 ダンピール故に王家からでなければならない。 それが幼い王女の現実だ。 「話が早いな。王宮に未練はないか?」 わずか8歳の子供にしては物わかりがよすぎた。 「何をしても、現実は変わりませんよ。それにここは私の居場所ではないですから」 「そうか。」 銀色の男は手を出した。少女はその手をとる。 「行こうか、アメリア」 アメリアはドバッと起き上がる。 「ああ。あれは夢?」 変な夢だった。 それにしてもここは? 「確か、ルークさんにどっかに飛ばされたんだっか?」 アメリアは、辺りを見渡す。 アメリアは廊下の真ん中で倒れていたようだ。 「古いお城のようね。すいません、誰かいますか?」 大きな声で叫ぶが返事が返ってこない。 人の気配もしない。 「古い城に一人ってこと。お化けがでたらどうしよう。」 アメリアは素手で殴れないものは苦手だった。 「誰かいませんか?」 「おい。」 「ギャアアア!お化け!・・じゃなかった」 突然話しかけられ叫ぶアメリア。 振り返ると銀髪の男が立っていた。 足があるのでお化けじゃない。 だが人間でもない。 「貴方、吸血鬼なの?」 「そうだ。 人の城に無断で入り、俺の眠りを妨げるとはいい度胸だな。」 美しい銀髪の吸血鬼はそう静かに言った。 そして、アメリアの顔を見つめた。何か気づいたのか、驚いたのか、大きくその瞳を開けた。 「・・アメリア?」 知らない顔の男は自分の名前を呟いた。 |
33120 | Re:クロスワールド3(ゼルアメ) | 直子 | 2007/5/19 20:36:46 |
記事番号33119へのコメント またまた楽しく読ませて頂きました^^ 読み終わった後、あまりの素敵さに うぎゃぁ!?と間抜けなことを叫んでしまいました。。 これからも、頑張ってください! |
33124 | 直子さんへ | ゆみ | 2007/5/20 09:16:02 |
記事番号33120へのコメント はじめまして、ゆみといいます。 毎回、コメントありがとうございます。 すごくすごく嬉しいです。 ヴァンパイアものって大好きだけど、難しいです。 ご期待に添えればいいのですが(汗) ありがとうございました |
33128 | Re:直子さんへ | 直子 | 2007/5/20 14:07:51 |
記事番号33124へのコメント こんな駄コメントを、毎回毎回すみません(汗) 迷惑かと思ってビクビクしています。。 私も、投稿する勇気が出たら投稿してみようと思います^^ |
33125 | クロスワールド4(ゼルアメ) | ゆみ | 2007/5/20 10:17:23 |
記事番号33119へのコメント ☆ 彼女は天使だった。 ヴァンパイア王の娘でありながら、ヴァンパイアと人間の霊術師のハーフ、ダンピールの娘。 「今日からここがお前の家だ」 ゼルガディスはダンピールの姫を自分の城に連れていった。 「はい。お世話になります。 それで、お義父さま」ゼルガディスは転けた。 お義父さまって・・。 「大丈夫ですか?」 「確かに、一応、世間的には、お前は俺の養女になるかもしれん。 だが、頼むからお義父様はやめろ」 「じゃあなんてお呼びすればいいんですか?」 「ゼルガディスだ」 「ゼルガディスさんでいいですか?」 そうしてくれっと短く答えた。 「でも良かった。ゼルガディスさんが優しい人で」 優しい?この少女はなんて馬鹿なことを言ってるんだ。 氷のような男だとか。無愛想とか。狂戦士とか。は言われなれてるのだが 「俺が優しいと思うのか?」 そう思うならよっぽど頭が悪いぞ。 「ええ。目をみればわかります。」 そういって微笑む小さな少女。 ペースを崩される。 「そうか。そう言っていられるのは、今の内だけだぞ。 これから、魔力のコントロール、学問、作法、あらゆる分野でお前をしごく」 美形が多いヴァンパイアの中でも、氷の美貌をもつ彼が無表情で言うが、少女は笑ってこう答えた。 「頑張ります」 それから、ヴァンパイアの将軍とダンピールの姫の生活が始まった。 ☆ アメリアは自分の状況を再確認した。 大好きな姉を吸血鬼のルークに浚われた。 姉を助けに行ったアメリアは、すぐにルークに古い城に飛ばされた。 そこで何故か、銀髪の美しくも、かなり強そうな吸血鬼にあう。 その吸血鬼は自分の名前を知っていた。 なんで? 「どうして、私の名前を知っているんですか?」 吸血鬼の知り合いなんて、あのルークくらいなものだ。 銀髪の吸血鬼の表情に現れてるのは驚きだ。 「まさか、お前・・。ああそういうことか」 「ちょっと何を一人で納得してるんですか?」 「侵入者のお前に答える義理はないな」 うっ。確かにそうかもしれない。 「でも、私が悪くないんです。全てあの極悪吸血鬼のルークさんのせいです」 「ルークだと?あの目付きが悪いヴァンパイアのルークか」 「そうです。目付きも性格も悪いルークさんです」 ひどい言いわれようだ。 今頃ルークはくしゃみをしているかもしれない。 彼の名はゼルガディス。 千年間眠り続けていたヴァンパイアだそうだ。 長いお昼寝ですね、健康に良くないですよ。というと、「ほっとけ」と言われた。 アメリアはゼルガディスにここまでの流れを話した。 「で、ルークに姉を拐われて、お前はルークにここに飛ばされたということだな」 「そうなんですよ」 「高位のヴァンパイア相手に一人で立ち向かおうとしていたのか。 すごいお姫様だな。」 「でしょ。」 「褒めてない」 さらりと冷たく言われるが、アメリアには懲りた様子がない。 「で、具体的にはどうやって助けようと?」 よく聞いてくれましたと言わんばかりに、アメリアは拳を握った。 「正義に心を燃やしてです」 ゼルガディスは目を点にした。 「計画性はなくても、正義に燃える心があるば、全て上手くいくのです!」 「なわけあるか。」 呆れつつ、突っ込むゼルガディス。 「ところで、ゼルガディスさん。 ここからどうやって、ルークさんのところに行けばいいんですか。」 「お前な。」 どういう神経してるんだ。 「俺はヴァンパイアだぞ。 人の血を吸う魔物だ。」 ヴァンパイアは夜に生き 人血を好む魔物。 その姿は美しく、だが残酷で、巨大な魔力を持つ。 「そっか、ゼルガディスさんが吸血鬼ってこと忘れてました」 「おい」 「でも大丈夫です。ゼルガディスさんは悪い人じゃありません。 根は暗そうですけど」 「暗いって。どこに明るいヴァンパイアがいる? いやルークはわりと明るいかもしれんが。」「とにかく、ゼルガディスさんはいい吸血鬼だから大丈夫です。 目をみればわかります。」 にこりと笑うアメリア。 やっとお前に逢えたな。アメリア。 |
33127 | Re:クロスワールド4(ゼルアメ) | 直子 | 2007/5/20 14:05:53 |
記事番号33125へのコメント 毎回、駄コメント失礼します(汗) >☆ > >彼女は天使だった。 >ヴァンパイア王の娘でありながら、ヴァンパイアと人間の霊術師のハーフ、ダンピールの娘。 某マンガネタですよね・・・? 私、途中までしか読んでません(汗) >「今日からここがお前の家だ」 >ゼルガディスはダンピールの姫を自分の城に連れていった。 >「はい。お世話になります。 >それで、お義父さま」ゼルガディスは転けた。 >お義父さまって・・。 そのゼルの見た目で、お養父さまはキツイって、アメリアちゃん。。 >「大丈夫ですか?」 大丈夫じゃないでしょ(笑) >「確かに、一応、世間的には、お前は俺の養女になるかもしれん。 >だが、頼むからお義父様はやめろ」 >「じゃあなんてお呼びすればいいんですか?」 >「ゼルガディスだ」 >「ゼルガディスさんでいいですか?」 >そうしてくれっと短く答えた。 >「でも良かった。ゼルガディスさんが優しい人で」 >優しい?この少女はなんて馬鹿なことを言ってるんだ。 >氷のような男だとか。無愛想とか。狂戦士とか。は言われなれてるのだが >「俺が優しいと思うのか?」 >そう思うならよっぽど頭が悪いぞ。 >「ええ。目をみればわかります。」 >そういって微笑む小さな少女。 さすがは、アメリア! 愛の力ですね! >「俺はヴァンパイアだぞ。 >人の血を吸う魔物だ。」 >ヴァンパイアは夜に生き 人血を好む魔物。 >その姿は美しく、だが残酷で、巨大な魔力を持つ。 >「そっか、ゼルガディスさんが吸血鬼ってこと忘れてました」 >「おい」 忘れちゃダメだよ!(笑) >「でも大丈夫です。ゼルガディスさんは悪い人じゃありません。 >根は暗そうですけど」 ぉいおい(汗) >「暗いって。どこに明るいヴァンパイアがいる? >いやルークはわりと明るいかもしれんが。」「とにかく、ゼルガディスさんはいい吸血鬼だから大丈夫です。 >目をみればわかります。」 >にこりと笑うアメリア。 > > > > >やっとお前に逢えたな。アメリア。 > 過去とかぶったーーーーっ! なんかもう、馬鹿でごめんなさい(逃) |
33135 | Re:クロスワールド4(ゼルアメ) | ゆみ | 2007/5/20 19:07:00 |
記事番号33127へのコメント いつも感想ありがとうございます☆ 多分その漫画です。 ヴァンパイア十字界を読んで思いついたものです。 早く完結させたいんですが、話に収集がつかなくなりました(汗) そしてラストの方を、ゼルをヴァンパイアらしくしてシリアスにするか、アメリアパワー炸裂でほのぼの&ギャグっぽくするか迷い中です ありがとうございました☆ |
33136 | クロスワールド5(ゼルアメ) | ゆみ | 2007/5/20 20:15:14 |
記事番号33125へのコメント 「ゼルガディスさん、ここからルークさんの所までどう行けばいいんですか?」 「お前ここから歩いて行くつもりか?」 「もちろんです」 「そもそも、お前の姉を諦めた方がいいんじゃないか。 お前じゃ、いや人間ではルークには勝てない」 ゼルガディスは、父と姉と家臣と、自分を思ってくれるあらゆる人と同じ言葉を言った。 諦めるしかないのかもしれない。 でも、また母さんみたいに、家族を失いたくないのよ。 「私は無謀かもしれません。 でも、ゼルガディスさんは、大切な人を簡単に諦められますか? 私は諦められません。 譲れない事は、例え可能性が低くても諦めないこと。 これが私が仕える女神リナの教えです。」 アメリアはゼルガディスの紅い瞳を臆することなく言った。 アメリアの海色の瞳に強い意思がこもる 気のせいか一瞬、ゼルガディスは表情を緩めた気がした。 「いくらお前が実力のある霊術師でもだ、ここからルークの所まで歩いて行くのは無理だ。 だから俺が送ってやろう」 その言葉にアメリアは表情を輝かせた。 「本当ですか!?私方向音痴だったんです」「方向音痴って・・いちいち突っ込みだすとキリがないな。 お前の姉のところに俺が連れていってやる。 だがその代償が欲しい。」 「お金を払えばいいんですか?」 「そんなものはいらない。欲しいのはお前の血だ」 「血?」 考えてみれば当たり前かもしれない。 吸血鬼が欲しがるものと言えば血だ。 「人間の乙女の血。特に霊力の強いのは最高級の食事だ。 まあ、命に関わる程はとらんがな」 ゼルガディスは残酷でそれでいて美しい表情で。 そして美しい声で言った。 怖いもの知らずと自他共に認めるアメリアもぞっとした。 「吸血鬼に吸われるとその人間も吸血鬼になってしまうんじゃないですか?」 「吸われれば、吸血鬼化するわけではない。 人間を同族にするには高度な魔力がいる」 「そうなんですか」 「望みなら同族にしてやってもいいぞ」 「遠慮しておきます」アメリアは即答した。「支払いは後払いでお願いしますね。 姉さんを助ける前に貧血になったら大変ですもの」 「ちゃっかりしてるな。 まあいいだろう。 では行こうか。お姫様。」 アメリアはゼルガディスの手を取った。 「はい」 アメリアを見てゼルガディスは思う。 ー大切な人を諦められたら、俺はこんなに苦しまなくてすんだかもしれん。 なあ、アメリアー 二人の姿が消えた。 ☆ アメリアが13のとき、城に珍しい客がきた。 黒い神官だった。 彼はヴァンパイアとは違う種類の魔族だ。 ゼルガディスは彼を見た途端嫌な顔をした。 「何しにきた?」 「こんにちわ、久しぶりですね。 面白い噂を聞いたんで面白がって来ちゃいました」 「帰れ、ゼロス」 「ゼルガディスさん養女をとったんでしょ? 氷のヴァンパイア、ゼルガディスさんがお父さんをしてる姿を見なくては、混沌に帰れませんよ」 「混沌に今すぐ帰してやろうか?」 「遠慮します」 ニコニコしながらゼロスは言った。 食えない男だ。 「ゼルガディスさん、誰か来ました?」 そこへ愛娘アメリアがくる。 アメリアはゼロスを見ると挨拶をした。 「はじめまして。私はゼルガディスの娘、アメリアです。 いつも父がお世話になっています」 「ゼルガディスさんに似ない可愛い娘さんですね 僕は謎の神官ゼロスです。 ゼルガディスさんの友人です。」 「誰が友人だ!!ゴキブリ魔族!」 「ゴキブリ魔族って酷いじゃないですか? ゼルガディスさんは、ロリコン、根暗吸血鬼じゃないですか?」 「ゼロスー!帰れ。でないと、フィリアを呼ぶぞ」 フィリアという名前が誰かわからないが、ゼロスの顔が青くなる。 「じゃあ僕はこの返で。 アメリアさん、またお会いしましょう。」 「二度とくるんじゃない」 ☆ ゼロスは昔の事を思いだし、笑った。 これから面白いことが起きるのだ。 「ゼラス様。あのダンピールのアメリア姫の生まれ変わりの少女と、ゼルガディスさんが出会ったようですよ。 それともう一つヴァンパイアの女王がもうすぐ復活します」 ゼロスはさっそく上司に報告した。 |
33143 | Re:またまたすみません<(_ _)> | 直子 | 2007/5/23 22:55:19 |
記事番号33136へのコメント またまたおじゃまして、ごめんなさい! でも、あまりに素敵だったので・・・・。 わ、私なんかの感想にコメントして下さって、ありがとうございます。。 なんかもう荒らしにしか見えませんね・・・;; すみません! 更新がとても速いのに、この完成度というのは本当にすごいと思います。 私はテンションのままに書きなぐってしまうので、あこがれます!! ラストを悩んでいらっしゃるのですか・・・・! 私は、自分が書くときに割と気をつけるのは、リアリティをもとめることです。 いくら2次創作でも、腑に落ちないのは自分的に気持ちが悪いかな・・・?と思っています。 最終的にできたのを読み返すと、自己嫌悪の嵐ですけどね・・・・; なんか関係のないことをダラダラとすみませんでした!! 応援しています! 頑張ってください。 そ、それでは失礼します。。 |
33156 | お返事おくれてすみません | ゆみ | 2007/6/2 13:00:31 |
記事番号33143へのコメント こんにちわ。 お返事おくれてすみません。 ちょっと、ラストというかこれからの進行方向を考え中です。 いつもいつもコメント、本当にありがとうございます。 必ず完結させますので、お付き合いいただければ幸いです。 |
33148 | んなに,簡単に諦めれるなら、世の中の悲喜劇の半分は無い。 | 十叶 夕海 | 2007/5/27 20:08:27 |
記事番号33136へのコメント こんには、ふたたび、十叶夕海です。 夕海と、気軽に御呼びください。 >ゼルガディスは、父と姉と家臣と、自分を思ってくれるあらゆる人と同じ言葉を言った。 >諦めるしかないのかもしれない。 >でも、また母さんみたいに、家族を失いたくないのよ。 諦めろ、と、いうのは、思ってくれて、愛してもらっているから。 だけど、そうしなくては行けなくても、諦めたくない。 あの人みたいに、諦めると言うことは、失うことだもの。 ってな、感じでしょうか。 甘い考えかもしれないですが、そう言う考えは好きです。 > >アメリアを見てゼルガディスは思う。 > >ー大切な人を諦められたら、俺はこんなに苦しまなくてすんだかもしれん。 >なあ、アメリアー > >二人の姿が消えた。 タイトル通り、大切な誰かを諦めれれば、世の中の悲喜劇の半分は無いんでしょうね。 んと、吸血鬼ゼルさん、人よりも人らしい・・・・・・、 > >ゼロスは昔の事を思いだし、笑った。 >これから面白いことが起きるのだ。 >「ゼラス様。あのダンピールのアメリア姫の生まれ変わりの少女と、ゼルガディスさんが出会ったようですよ。 >それともう一つヴァンパイアの女王がもうすぐ復活します」 >ゼロスはさっそく上司に報告した。 > > 悲喜劇は、繰り返すのか。 繰り返さないでと、願うか弱き者の願いも、飲み込んで。 短いですけど、今回はこれで、ですね。 あと、約一年少し前に、吸血鬼ものオリジナル書いたので、情報載せときます。 それからは、基本的に、小説1に投稿してるのは、其のシリーズだけですので。 32193 光への憧憬+どうか忘れないで+ 1 十叶夕海 2006/1/5 18:52:17 |
33158 | Re:んなに,簡単に諦めれるなら、世の中の悲喜劇の半分は無い。 | ゆみ | 2007/6/3 19:49:15 |
記事番号33148へのコメント コメントありがとうございました。 大切な人を諦められたら、悲劇の半分はなくなる…確かにそうかもしれないですね なんだか可笑しな方向に進み始めてるので、ちゃんとまとめなければ ありがとうございました |