◆−羽根があれば(ゼルアメ風味)−とーる (2007/7/4 11:29:23) No.33178 ┗おじゃましまんにゃ〜−無記名て事で☆ (2007/7/13 10:08:32) No.33217 ┗Re:こんばんは−とーる (2007/7/14 03:33:28) No.33222
33178 | 羽根があれば(ゼルアメ風味) | とーる | 2007/7/4 11:29:23 |
ふと、空を見上げてみた。 青い蒼い碧い快晴。 遮る雲は見渡す限りなくて。 邪魔なものはどこにもなくて。 きっと辿っていくあの道の向こうにも。 目の前に邪魔するものは何もなくて。 ずっとずっと辿っていく。 欲しいものをつかむために。 願いをかなえるために。 もう歩き出せないわたしを追いて。 大きな石の城がわたしを捕まえているから。 もうわたしは1人で歩くことはできない。 仕方ないと分かっているのに。 でも諦めたくなくて。 どこかで足掻いているわたしがいて。 ああ、羽根があれば。 飛んでいけるでしょうか。 わたしはすぐにでもこの城から。 ここは籠ではない。 鍵はかかっていない。 閉じこもっているのはわたし。 飛ばないのはわたし自身。 ゆうきがなくて、飛べないわたし。 落ちるのがこわくて、飛べないわたし。 あなたを理由にする気はない。 わたしはここにいる事を決めたのだから。 だからわたしはここにいる。 羽根はわたしがとったのだから。 飛んで、いければよかったのに。 夢を叶えるために歩く彼の所に。 「さよなら…ゼルガディスさん……」 END. |
33217 | おじゃましまんにゃ〜 | 無記名て事で☆ | 2007/7/13 10:08:32 |
記事番号33178へのコメント 話の雰囲気ぶち壊しなタイトルだわ♪ 最後のたった一言から、アメリアの決意の強さが伝わります。 国民を大事にしているアメリアだから、捨てる事は出来ないのでしょう。 そんな皇族だからこそ、国民に愛されて、信頼されているのだと感じます。 今の日本の政治家達にも見習って頂きたいです。 自由の羽根を自ら手折り、そこに居る事はそうとうな覚悟がいる筈です。 色々と騒動があったから、まだ残っているだろう国民の不安を助長する様な、軽弾みな行動は出来ないと、思ったのでしょうか? それとも、ゼルに拒絶されるのが怖いのか、と様々な妄想が広がりました。 せっかくのシリアス話に、妄想の一言で台無し!! |
33222 | Re:こんばんは | とーる | 2007/7/14 03:33:28 |
記事番号33217へのコメント どうも初めましてこんばんは、とーると申す者です。 今回はかなり久々に詩的なものを書いたのですが 雰囲気を思い描いた通りに出来たので満足してますね。 アメリアの最後の台詞、入れるか入れまいかを 実は投稿する寸前まで迷っていたりしました。 けれど思っていたより雰囲気を壊さずにすんだので 今は台詞を入れて良かったと思っています。 第二王位継承者という国を守るべき立場である自分と どこまでも追いかけていきたいと願う恋をする自分と それでもしなければならない事は分かっている自分。 だから羽根を消して歩くために“決別”をするために 「さよなら」と彼女に言わせたつもりなのですが、 そのように汲み取っていただけて嬉しいです。 確かにそうですね(笑) セイルーン王家に日本を任せたら…すごい事になりそう。 国民はハラハラしながらもきっと任せていけるでしょうね。 コメありがとうございました! |