◆−昨日で終わった時間旅行? 11−氷紅梦無 (2007/11/29 06:53:20) No.33459 ┣未央ちゃんのコメントへの返レスです…。−氷紅梦無 (2007/11/29 07:43:14) No.33460 ┣あけましておめでとーございます氷紅さんッ!−櫻井 (2008/1/9 01:51:04) No.33477 ┃┗人の心とは容易に操れるものでは無く…−氷紅夢無 (2008/2/29 16:32:30) No.33493 ┗昨日で終わった時間旅行? 12−氷紅梦無 (2008/3/3 16:33:10) No.33496
33459 | 昨日で終わった時間旅行? 11 | 氷紅梦無 | 2007/11/29 06:53:20 |
『昨日で終わった時間旅行?』 十一。 「あ―――……、じゃあさ、その前に叫んでたのは何? あれで砲台が下がって行ったんだけど」 おちる、落ちる、堕ちる。 その感覚とは本能的に嫌悪する物である。その瀬戸際の感覚を快楽と置き換えるのがジェットコースターである訳だが、今の秋海の状況はそういった物とは別次元だ。 手足は背後から押される感覚だけがあり、しかし地面のような確かさはくれない。柔らかすぎるクッションに沈むのと少し近いだろうか。空はわずかに見えるものの、瞬きする度に地面がどちらだか解らなくなる。ただただ投げ出されて何にも触れていないという事実があるだけだ。 命綱などどこにも無く、むしろ自分に狙いを定める大砲が傍らに存在しているこの非常事態。 ……ぶっちゃけた話生還とかの幸いな単語からずんずん遠ざかっているクセに今は生きてるもんだからつまり物凄く怖いという事であぁ錯乱が混乱だよって言いたい事まとまってないねぇ僕っ!! ぐるぐると嫌な想像ばかりの秋海を尻目に、同じ速度でついて来る宇宙戦艦なんちゃらから取って来たような大砲の奥に光が灯る。 『うわぁっ?! そんなにエネルギーとか溜めなくて良いよぉっ!!』 先ほどもう少し小ぶりな砲が自分の落としたカッターを消滅させたのを見てしまった秋海は、更にデカイこいつが何をするのかも鮮明に予測出来る。嫌な事に。とりあえず、黒コゲどころか消し炭も残らない事は明言しておこう。 更に嫌な想像ばかりが形を結ぶさなか、ビルの合間に音が響いた。 その音が響いた瞬間に、砲の奥の光は消え、砲台ごと秋海から遠ざかって行った。 ……え? 上を見れば、青黒い空に翼が見えた。青黒い空にあれだけ目立つという事は翼は白。そして、数秒も経たない内に気付いた事が増える。 翼は、人に繋がっていた。 距離は遠く、まだかろうじて人だと解る程度。それにしたって視界が揺れるために確信は持てない。 地球が秋海を引く速度を追い越す早さで真っ直ぐに落ちる人影。表情までは見えないが、翼がはばたくたびにその距離は恐ろしいほど縮まった。 精一杯に手を伸ばしていた。 色ガラスが揺れる白い布で縛ってある長い黒髪が後ろになびいていた。 白い翼に不釣合いなほど真っ黒のコートを羽織っていた。 なぜか腹側にもリュックをさげていた。 そして、気が付いたら手が届いた。 「―――く……っ!!」 秋海は体勢を変えて地面に脚をむけ、こちらから伸ばした左手をむこうが伸ばした右手が奇妙に掴む。 翼を背負った人は、秋海の速度に追いつき、追い抜き、両の翼の間のリュックに秋海を乗せた。その人の長い黒髪をまとめる布についた石が腹部に痛かった。 『―――――――………――……――――…――…―――ッ!!!』 『わ、ぁ……っと』 相手がなにかを叫ぶが、やはり言葉が違って良く解らない。とりあえずその人の両手が開くようにきっちりとしがみついてみる。幅の広いリュックの両側から翼が伸びているので、翼の動きをさらに阻害する事はあまりないだろう。 翼の主は秋海が自力で捕まっていられる事を確信したのか支えていた手を外した。 ばふばふと翼が羽ばたき、急激に減速していく。ビルの窓が数えられるようになり、落ちるばかりだった景色が横に流れ始める。翼を操る人物によって目的地が出来たからだ。 翼の主がちょいちょいと指で行き先を指し示す。秋海がそちらを見れば、見上げると一層巨大に見えるきらびやかな、垂れ幕が下がるビル。 ……デパートのようだった。中腹に光が漏れる穴が開いている。宙を行く車が吸い込まれて行くという事は駐車場の入り口だろうか。 滑るようにロータリーの間を抜け、ビルの中腹に開いた駐車場へと真っ直ぐに向かう二人の黒衣がはためいた。 ● 滑るように車の間を縫って入ったはいいが、着地は案外大変だった。繁盛しているらしいこのデパートは車の往来が激しく、まともに降り立てるスペースが無かった。 降りられないとなると場所を求めて右往左往する事になるのだが、スピードを緩めれば落ちるし、上げればぶつかるし、狭苦しい所では二人分の体重を支えきれる分の翼が広げられないので、羽ばたきが多くなって翼があちこちにぶつかる。かといって車の上に降りるには上のスペースが足りない。 そんなこんなで、地面に足をつけられたのは駐車場を三周ほどした後だった。お陰で駐車場の造りをしっかりと覚えられた。 開いた駐車スペースに風を巻き起こし、ようやく二人は自分の脚で床を踏みしめる。 どちらからとも無くふへ〜っと気の抜けたような息が漏れ、お互いに苦笑しつつ顔を見合わせる。先ほどからの気配で確認しているが、相手は結構若い。自分よりも若干背は低いが男性。ひょてっと髪を跳ね上げて顔を上げた彼は、子供じみてすら見える真っ直ぐな黒瞳で秋海の目を覗きこみ、また笑った。どうにも性別が読み辛い顔の造形をしている。 『………………あ。あれ?』 秋海はふと階段方向を振り返った。反響して遠くに聞こえるが、人の足音がしたのだ。それも複数。革靴のように硬い足音で、物を下げて走っているようにガチャガチャという音も付いていた。まるで警備員のように。 ……警備員ならマズイかな。僕はここでは死んでるんだし。 前半だけだと逃亡中の犯罪者みたいだなぁと思いつつ、青年へと顔を戻す。しかし、青年とは目が合わなかった。彼も同じ方向をむいていたのだ。 『あの………えっと?』 どう呼びかけたものか迷い、どこに向かうのか解らないままに差し出した左手が引っつかまれた。他人にいきなり手を掴まれたのは久しぶりで、やや驚きつつも何だろうとだけ思い、相手の出方を待ってみる。 青年はしばらく迷い、はっとなにかに気付いて手を離した。見ていると、背中のリュックを下ろした。するとそれに続いてしなびた翼が地面へと落ちる。どうやらこの翼は青年の自前という訳ではないらしい。当たり前といえば当たり前だ。 青年は前に掛けていた別のリュックサックを背負いなおすと、一つ頷き、 「走ル!!」 『え? うわっと!』 一言だけ鋭く叫び、青年は秋海のコートの袖を引っつかんで走り出す。 ……あ、意外に速い。 そんな思いとしなびて広がった翼だけを残し、二人はデパートのエレベーターへと駆け込んだ。 |
33460 | 未央ちゃんのコメントへの返レスです…。 | 氷紅梦無 | 2007/11/29 07:43:14 |
記事番号33459へのコメント こーんに…いやオハヨウゴザイマス? ……………………っゴメンなさいっ!!!!!! ものすごい期間コメントをほったらかしにして来ましたぁっ!! もうすぐ前のツリーが消えてしまいそうなのでこっちに引っ張って来てコメントしますっ! 未央ちゃんゴメンなさい……。 >こんにちはー。人様のパソコン借りて書きこみしてます櫻井です。 >あははー。 ほーい。 >>「『もっとちゃんと後先考えて実行しよーよ馬鹿ぁっ!!!』」 >・・・・そーだねぇ。。。 >私にも言えるわー。耳が痛いぜこんちくしょ。 この台詞次回(今回)言うぜ。 >これが仮に、キックボードのみだったら秋海さんは止めてました? >ィヤ有り得ないんですけどねそんな状態。 んー…誰かにぶつかりそーなら止めたんじゃないかなー? のみならば助ける必要無しと判断するかも。 >秋海さんの笑顔って、なんか優しそうな気がします。間が抜けているからかしら? >そういうのって、作り手の性格云々出てる気がします。 そーかね? 割と粗雑な学生さんだぞ作り手は。 …秋海はねー。これでも一応愛してる人いるし。父親になる数日前だし。…これはあまり関係無いか。 それにまぁ…色んな経験山ほどしてるからさ。ちょいと人間出来てるのさ。 >仮に本当にはねていたら犯罪なんですかね …えーと。どうだろう。未成年だし…でも整備不良で…しかし一応警告は山ほどしてたしなぁ…うーん。整備不良で罰金とかそんぐらいなんじゃないかな? >えーと、ハンドル持って上に向かせた、ってことですか? >すみません動きを想像するのものっそい苦手なんですー!! うん、それだけ解ってくれればだいじょーぶ。 >アレ秋海さん、意外と力持ち・・・?(そこかい 力はあるよー。それと合気みたく相手の重さとか力とか利用するからね。見てる方としては不思議なぐらい人を投げるよ。 >そういえば全ての始まりはそこでしたね、うっかり忘れてましたが 忘れちゃだめーっ!!! そーでなきゃこんな事になるもんかー! ちなみに、人探しの彼も爆走娘見て驚いたんだよー。 >光で出来たチェーン…反射とかそういったものですか? うーん。アレだ、ガン●ムのビームサーベル。それの形を変えた感じ。触っても大丈夫だけどね。スイッチ切れば消える。切れなかったからああなった。 >女の子も必死だよね(何その他人事感 そりゃ必死にもなるわ。下手したら自分の所為で他人が―――…死ぬんだぞ? 必死にならん方が人間としておかしい。 >あー、氷紅さんだー(いきなり >相変わらず表現が綺麗です。 …うん。ありがとう。でも本領発揮は最後らへんだと思うよ。 >そういえば色々なトラブルに自ら関わっているような気も。 >性格から来た物ですかね? 色々なトラブル? ―――(思い出し中)―――あぁそうかもね。今も昔も変われない性格してるから。 >誰にも(名前も)知られず死んじゃうのは、ねぇ。 >仮にここで死んじゃったら、現在では行方不明…ってことになるんでしょうか? んー。そだねぇ。帰って来れないからねー。身元不明者で処理されるだろーねぇ? >やっぱそのカッターなどは排除(だっけか?)ですか? >その後の行く末もちょっと気になりますが。。 それは次回(今回)で明らかに! >お祭の会場なのに! >喧騒とかありそうなのに!! いや、本会場はここではないんだ。ここは道路の一本ぐらい。 >やっぱりIDも持ってない秋海さんは…やっぱり排除の方向ですか? そらぁもうバッチリ。 >何故にそんなものが落ちてくるんですかー!? 排除用のユニットだよー? 落し物じゃ無いよぅ。 >さっきから嫌な想像ばっかり巡らせている気が。。 人間って絶望するの早いよねー。ほら、滑って転ぶ瞬間とか、みょーに色んな事考えたり見えたりしない? >>「……え?」 >> 空に、白い翼が見えた。 >うを? あっはっはー! デウスエクスマキーナってねー! ギリシャ演劇のアレだー! …あいや、そこまで簡単ではないか…。 >どーもこんちは☆ >最近は暑いですねー。 …本当にゴメンなさいもう寒いっす…。暑かったけど。 >死にそうですねー。 >泣きたくなりますよね(なるの? 寒さが痛くて泣きたくはなる。 >暑さでロクな感想の出て来ない櫻井ですけども、そこはご勘弁を。 >ううう、では失礼。。。 はい、未央ちゃんどーもありがとー♪ そして遅くなって御免ねー…。11にも感想頼むよ…図々しいけど…。 あぁ暗くなるな自分っ!!! えーとね、サブタイ部分に入ってる台詞がどーゆーものかの答えはまだまだ受付中だよーっ! 下手な鉄砲数うちゃ当たる! 物量は力だよーっ?! あぁ意味わかんないねっ! とにかく言ってみてって話! 朝の無け無しのハイテンションで頑張ったよっ! …とゆーあたりで。そろそろ学校に行かなくてはならないので。 氷紅梦無でした。 それでは、またの機会に…。 |
33477 | あけましておめでとーございます氷紅さんッ! | 櫻井 | 2008/1/9 01:51:04 |
記事番号33459へのコメント すみませーレス遅くなりまして。 昨日のみならず今日も学校サボる覚悟でレスしてみたいと思います(ちゃんとせぇよ ちなみに冒頭のアレは最早ギブです。 挑戦する気力が今凍結してるので、電子レンジで解凍するまで待ってて下さーい。 > おちる、落ちる、堕ちる。 > > その感覚とは本能的に嫌悪する物である。その瀬戸際の感覚を快楽と置き換えるのがジェットコースターである訳だが、今の秋海の状況はそういった物とは別次元だ。 ちなみに秋海さんは絶叫系イケるクチですか? > 手足は背後から押される感覚だけがあり、しかし地面のような確かさはくれない。柔らかすぎるクッションに沈むのと少し近いだろうか。空はわずかに見えるものの、瞬きする度に地面がどちらだか解らなくなる。ただただ投げ出されて何にも触れていないという事実があるだけだ。 むむ? 回転しながら落下ってことですか? …それはキモチワルイぞ。。 > 命綱などどこにも無く、むしろ自分に狙いを定める大砲が傍らに存在しているこの非常事態。 大砲は落ちててもぐわんぐわんしないんですね。 重心が安定してるとか? …なんか最近的外れな意見ばっか言ってる気がします。。 マズいなぁ。。。 ちょっと修行してきます、今度。 >……ぶっちゃけた話生還とかの幸いな単語からずんずん遠ざかっているクセに今は生きてるもんだからつまり物凄く怖いという事であぁ錯乱が混乱だよって言いたい事まとまってないねぇ僕っ!! ……はて? 今更なことをお尋ねしても良いでしょうか。 どうして大砲が落下してくるんですか? 排除、というのが物理的な破壊だとか私は勝手に仮定してたのですが、それなら大砲を落下させる必要はないですよね。。。 そんな入り組んだ作りをしているとは思わないし。 固定する方が実用的(?)だし。 そもそも大砲はどこから落ちてきたのでしょうか? っていうか、何のために? 大砲を降らせる器具か何かがあったなら、氷紅さんなら絶対にその表現を抜かすことはないと思うのです。(もし表記してあったのならすみませ〜… > 更に嫌な想像ばかりが形を結ぶさなか、ビルの合間に音が響いた。 > その音が響いた瞬間に、砲の奥の光は消え、砲台ごと秋海から遠ざかって行った。 …? 大砲の発射音でないのですか?? > 上を見れば、青黒い空に翼が見えた。青黒い空にあれだけ目立つという事は翼は白。そして、数秒も経たない内に気付いた事が増える。 青黒? ですか? ...曇天?? > 翼は、人に繋がっていた。 『羽根が生えた』とかいう表現方法ならよく聞きますけど、そう表現するのですね。。 ああでもこの方がインパクトありますた。 氷紅さんらしいです。 > 精一杯に手を伸ばしていた。 ココで台詞を入れない氷紅さんが好き(何突然 > 色ガラスが揺れる白い布で縛ってある長い黒髪が後ろになびいていた。 ソレが未だにイメージ掴めないのです。 > なぜか腹側にもリュックをさげていた。 荷物が多いのですか。。 > 翼を背負った人は、秋海の速度に追いつき、追い抜き、両の翼の間のリュックに秋海を乗せた。その人の長い黒髪をまとめる布についた石が腹部に痛かった。 …ってことは石デカいのですか。 宝石、みたいな…? > 相手がなにかを叫ぶが、やはり言葉が違って良く解らない。とりあえずその人の両手が開くようにきっちりとしがみついてみる。幅の広いリュックの両側から翼が伸びているので、翼の動きをさらに阻害する事はあまりないだろう。 > 翼の主は秋海が自力で捕まっていられる事を確信したのか支えていた手を外した。 つまり背中に乗った…と。。。 腕結構無理な方向にキてますな。。 > そんなこんなで、地面に足をつけられたのは駐車場を三周ほどした後だった。お陰で駐車場の造りをしっかりと覚えられた。 あ、これはもしやこの駐車場内で何かが起きるのですね(ニヤリ > どちらからとも無くふへ〜っと気の抜けたような息が漏れ、お互いに苦笑しつつ顔を見合わせる。先ほどからの気配で確認しているが、相手は結構若い。自分よりも若干背は低いが男性。ひょてっと髪を跳ね上げて顔を上げた彼は、子供じみてすら見える真っ直ぐな黒瞳で秋海の目を覗きこみ、また笑った。どうにも性別が読み辛い顔の造形をしている。 似た者同士…。 > 青年はしばらく迷い、はっとなにかに気付いて手を離した。見ていると、背中のリュックを下ろした。するとそれに続いてしなびた翼が地面へと落ちる。どうやらこの翼は青年の自前という訳ではないらしい。当たり前といえば当たり前だ。 > 青年は前に掛けていた別のリュックサックを背負いなおすと、一つ頷き、 用途によって使い分けてるのですね。 >「走ル!!」 >『え? うわっと!』 > 一言だけ鋭く叫び、青年は秋海のコートの袖を引っつかんで走り出す。 > > ……あ、意外に速い。 > > そんな思いとしなびて広がった翼だけを残し、二人はデパートのエレベーターへと駆け込んだ。 > > うははははーコンチワこんちわ。 レスで1時間近くもかかってしまいました。 ここんとこキーボード触ってなかったけど、氷紅さんのレスしてると一気に打つの早くなります。 でもそろそろ眠いんです。 前回よりはマシになりつつもまだまだあんまり良いレスが書けませんね櫻井、精進します、いつか。 まずは電子レンジです(ぇええ |
33493 | 人の心とは容易に操れるものでは無く… | 氷紅夢無 | 2008/2/29 16:32:30 |
記事番号33477へのコメント モノの位置とは容易く動かせぬもので… つまりはパソに触れなかったとゆー事とレスするだけの気力が保てなかったとゆー事ですな。 …すみません僕が全面的に悪う御座いましたどーかお許し下さい。 なんだろう、未央ちゃんのレスに毎回すみませんって書いてる気がする…気のせいかな? あぁそうかもね? きっとそう。そうだよ。 …ごめんなさい次回のレスにはそう書かずに済むように清新誠意尽力致しますのでどーかご容赦の程を…。 >すみませーんレス遅くなりまして。 >昨日のみならず今日も学校サボる覚悟でレスしてみたいと思います(ちゃんとせぇよ え? …っちょ?! 未央ちゃんっ?! が、学校はサボっちゃいけないなぁ――いやそれは自由意志だけど――でもその覚悟で挑むのがレスってゆーのには問題があるぞっ?! >ちなみに冒頭のアレは最早ギブです。 >挑戦する気力が今凍結してるので、電子レンジで解凍するまで待ってて下さーい。 半解凍がいいと思うよっ? 取り扱いやすい。 >ちなみに秋海さんは絶叫系イケるクチですか? かなり。…って―か、アクロバティックな事は得意ですよあの人。屋上伝いに隣りのビル行くとか、三角跳びで一軒家の屋根に飛び移るとか…。 >むむ? 回転しながら落下ってことですか? >…それはキモチワルイぞ。。 うーん? そーゆーのではなく。風圧とかで重力がどうなってるんだか解らなくなるんだわ。空が見えれば解るかもだけど、この時夜に近いからね。更に解りづらいよ? >> 命綱などどこにも無く、むしろ自分に狙いを定める大砲が傍らに存在しているこの非常事態。 >大砲は落ちててもぐわんぐわんしないんですね。 重心が安定してるとか? >…なんか最近的外れな意見ばっか言ってる気がします。。 マズいなぁ。。。 ちょっと修行してきます、今度。 > ……はて? >今更なことをお尋ねしても良いでしょうか。 >どうして大砲が落下してくるんですか? >排除、というのが物理的な破壊だとか私は勝手に仮定してたのですが、それなら大砲を落下させる必要はないですよね。。。 そんな入り組んだ作りをしているとは思わないし。 固定する方が実用的(?)だし。 >そもそも大砲はどこから落ちてきたのでしょうか? っていうか、何のために? >大砲を降らせる器具か何かがあったなら、氷紅さんなら絶対にその表現を抜かすことはないと思うのです。(もし表記してあったのならすみませ〜… …お、落ちてるんじゃなくて浮いてるんだよ…。車が空飛んでるでしょ? その技術で速度合わせてるだけ…。僕の文章力の問題だね。ごめんねー…。 >> 更に嫌な想像ばかりが形を結ぶさなか、ビルの合間に音が響いた。 >> その音が響いた瞬間に、砲の奥の光は消え、砲台ごと秋海から遠ざかって行った。 >…? 大砲の発射音でないのですか?? うん。声だね。 >> 上を見れば、青黒い空に翼が見えた。青黒い空にあれだけ目立つという事は翼は白。そして、数秒も経たない内に気付いた事が増える。 >青黒? ですか? ...曇天?? いや、暗いんだよ。夜になりかけだからねー。太陽が沈んで、その後の残光。 >『羽根が生えた』とかいう表現方法ならよく聞きますけど、そう表現するのですね。。 >ああでもこの方がインパクトありますた。 氷紅さんらしいです。 …そうとしか言いようが無かっただけでさぁ。(ドコの方言か) ありがとー。 >> 精一杯に手を伸ばしていた。 >ココで台詞を入れない氷紅さんが好き(何突然 短い間だし。言葉を入れようにもねー。 >> 色ガラスが揺れる白い布で縛ってある長い黒髪が後ろになびいていた。 >ソレが未だにイメージ掴めないのです。 そっかー。…文章力が欲しい………っ! >> なぜか腹側にもリュックをさげていた。 >荷物が多いのですか。。 いや、そっちのが本来の荷物。背中のは翼が繋がってて、この時代の緊急用パラシュートなんだわ。 >> 翼を背負った人は、秋海の速度に追いつき、追い抜き、両の翼の間のリュックに秋海を乗せた。その人の長い黒髪をまとめる布についた石が腹部に痛かった。 >…ってことは石デカいのですか。 宝石、みたいな…? でかい…のもあるのかな? 飾りっぽいからなぁ…。数が多い。 >つまり背中に乗った…と。。。 腕結構無理な方向にキてますな。。 うーん? 空中で体重がほぼゼロなんだし、身体移動させるのも楽だよね。あと、別にずっと同じ手をつかんでる訳でも無し。アレだ、らんま二分の一とか読んでみると良いかも。いー感じに物理法則無視した動きしてるから。 >あ、これはもしやこの駐車場内で何かが起きるのですね(ニヤリ 無いね。何にも無い。無いったら無い。 …疑うなよ? >似た者同士…。 おぅ! だから口調分けるの大変だぜ! >> 青年はしばらく迷い、はっとなにかに気付いて手を離した。見ていると、背中のリュックを下ろした。するとそれに続いてしなびた翼が地面へと落ちる。どうやらこの翼は青年の自前という訳ではないらしい。当たり前といえば当たり前だ。 >> 青年は前に掛けていた別のリュックサックを背負いなおすと、一つ頷き、 >用途によって使い分けてるのですね。 …さっき書いたね。後ろのは駐車場に置いてくよ。パラシュートは仕舞えないから。 >うははははーコンチワこんちわ。 >レスで1時間近くもかかってしまいました。 >ここんとこキーボード触ってなかったけど、氷紅さんのレスしてると一気に打つの早くなります。 >でもそろそろ眠いんです。 >前回よりはマシになりつつもまだまだあんまり良いレスが書けませんね櫻井、精進します、いつか。 >まずは電子レンジです(ぇええ …解凍しすぎて火ぃ通さないようにね? そーゆーのは半解凍で使うのが最適。 例:刺身 まぁ冗談はさておいてー。 だいじょーぶだよ未央ちゃん! 僕のが何倍も遅い! しかもこのレス学校のパソで書いてるからね! 家ですらない! …あ、でもこの後に家で新しいの投稿するからね? その次の話がいつかは未定だけど…。 どーか見捨てないで下せぇー。 えーと。そいでは、氷紅梦無でした。 それでは、またの機会に…。 |
33496 | 昨日で終わった時間旅行? 12 | 氷紅梦無 | 2008/3/3 16:33:10 |
記事番号33459へのコメント 『昨日で終わった時間旅行?』 十二。 「誤魔化しに入った……? えーと『止まり給えガーゴイル、汝主を撃つ事無かれ』だね。緊急停止用パスコード。……あ、ちなみにアレは別の場所への転送装置だったから、撃たれても死ななかったからね?」 エレベーターは真っ直ぐに屋上へと辿り着き、開くと同時に青年はまた走り出した。秋海には幾らか余裕を保てるぐらいの、常人はマラソン大会でも開かれているのかと思うほどの……そんな速さで幾つかのロータリーとビルを渡り、交差点の広場のような所でようやく青年は足を止めた。秋海の体内時計で測った限りでは二十分もかかっていないだろう。 空を見上げれば、もう赤も青も残っておらず、黒々とした空気の中に星が光り出している。見覚えのある星座は無かった。 灰色の雲を背景に、青年は広場の中央のヤクルトの容器のようなモニュメントを囲むベンチの前で髪をひるがえした。腰を降ろして、秋海に手招き。……笑っている。 秋海としても、もう後を追う動きの気配はないので反対する理由もない。 ……ところで、この子は僕に何の用事があるのかな? ふと思い、まぁなんでもいいかと即決。ただ、何かやましい事に巻き込まれなければ良いな、とだけは思った。 「………ところで、どうしたの?」 そう言って秋海が左隣に腰を降ろし、話をうながすように左の手のひらを見せると、青年は少し迷うように結び損ねて零れている髪を弄り、こくりと一度頷いて秋海の瞳を真っ直ぐにとらえ、口を開いた。 「――……キミ、いつ?」 第一声から間違えた感じだった。 「……はい? 何?」 「あ、チガう。エーと、えート………いつ、から? そうだ、いつからキた?」 ずいぶんとおかしい発音に、秋海は何処か懐かしさを覚えた。日本語圏外の友人達と同じ、たどたどしい日本語。 ……日本語を使ってきてるから思わず日本語で返しちゃったけど、英語の方が楽なのかもしれないね。ここの標準語の文法も基本は英語みたいだし。 そう思って英語に切り替え直して聞き返した。 『え……と。君、日本語解るの?』 『日本ゴ? ……スコし。というよりもオモい出せるよにどリョクしてみた』 英語でも微妙どころではなく変だった。 「ふぅん……それじゃあ、日本語で話しても平気?」 「ヘーキ。違うかもしれませんカ」 また英語に戻し、 『……英語の方がいい?』 『どちらも、カわりませんかもシれない』 言葉が変だ。口調すら統一できていない。英語も日本語も同じらしく、どちらも不安定だ。 ……どっちでもいいなら日本語の方がいいな。 日本語特有の言葉が好きな秋海としては、選べるならばそっちがよかった。 「じゃあ、日本語で話そうか。―――僕の言っている事は解るかな?」 「キきとるならばなんとか、でもおそくハナしのいい」 ……ゆっくりと話して……か。外国人と日本語で会話する時と同じでいいのかな? 「解った。……それじゃあ、話を戻すね。君は、何を聞きに来たの?」 「はい。……キミは、いつから来ましかた?」 英語とは文法が根本から違うのだ。微妙な間違いはもう単語の問題。そこまでは突っ込まない事にした。 「……来ましたか、だよね。―――どこから、じゃないの?」 秋海の質問に、青年はかぶりを振って言い直す。片言で言い重ねられる言葉は先ほどと同じ意味を持っていた。 「ジカン。いつ、どんなところのから?」 「え………と、いつ、どこから来たのかって事なのかな。日本って国の……あれ? そう言えば聞くの忘れてたけど、ここはどこ?」 「……?」 きょとん、とした顔をされた。聞き方が悪かったのかとも思ったが、そうではなかった。 ふいに納得したように手のひらを打ち合わせ、ごそごそと懐から折りたたんだ紙を取り出した。一部だけを開き、一ヶ所を指差す。 「―――……ここ……なの?」 うなずいている。笑顔だった。 その指先が当てられている所には国名があった。それは少し掠れた、でも秋海にも読めるアルファベットで、彼が知っているのと変わらない綴りが印刷されていた。 『JAPAN』――――――日本、と。 ● 古臭い地図を畳み、今度は背中からおろしたリュックサックに仕舞う青年を見て、秋海はこの国の名前を呟いた。 「日本……」 その呟きに疑問や疑いは全くなく、ただ納得したという色だけが漂っていた。 「日本コク、でした。……です? う、日本です」 首を傾げたりうなずいたりと忙しいが、断片しかない言葉で一所懸命情報を伝えようとしている青年。 英語が話せて海外に友人のいる秋海は、友人に出逢った時の日本人の反応を………言葉のあまり通じない人相手の反応を二種類ほど知っている。 一つは通じないから怖気づいて口数が減り、意思疎通を諦めるパターン。 もう一つは、通じないからとにかく単語を増やして多くの情報を伝えようとするパターンだ。 どうやら目の前の青年は後者のようで、秋海にとってもこれはやりやすい。怖気づいた相手はこちらが話しかける事さえも拒否してしまう。受け入れられないと拒絶反応を起こすのだ。 この青年はそうではないらしい。それは助かる、とゆー事で。 「……ここは、日本……なんだね?」 「はい。日本国です。いるバショ……あ、じゅーしょは、シらぬ……違う、しらない」 「うん。住所はわからないけれど、ここは日本なんだね。それはわかった。 それで、君は、誰?」 「……だレ?」 思いっきり首をかしげられ、秋海は聞き方がまずかったと言いなおした。確かに誰だと聞かれたら秋海自身も言葉に詰まる。 「えぇっと、名前。君の名前はなに?」 「ナまえ―――……」 更に考え込まれた。単語が分からない訳ではなさそうなのだが、とにかく困ったような顔をして首をひねっている。 秋海と同じ、もしくは若干低いぐらいの背丈だが、なぜか妙に仕草が子供っぽく見えるし、年齢も計りづらい所がある。便宜上青年としてはいるものの、高校生といわれても童顔のサラリーマンといわれても三十代といわれても納得してしまいそうなのだ。 秋海も年齢不詳と言われるが、それでも一応社会人近くには見られるというのに。 「………ナい。ありません。名マエなし。だれ、のカイトウはできません。ごめんね」 「ん、無いの? 言えないとかじゃなくて『無い』なの?」 こっくりとうなずく青年。彼の言葉を信じるならば、この青年は名無しらしい。 信用は得られないと考えているのか、青年は少し苦笑のような表情を浮かべて頬を掻いた。諦めているような、少し寂しいような顔だった。 秋海はしばらく考えて―――――左手を差し出した。 「わかった。僕は秋海。諒日秋海。とりあえずよろしく」 「シューミ?」 「うん。 ……あ、間違えた」 極自然に差し出してしまった利き手を引っ込め、改めて右手を出す。 青年は何度か秋海の顔と差し出された右手とを見比べていたが、やがておずおずと右手を差し出してきた。握手をする直前でどこか戸惑っていた青年の手を、秋海は虚をついてしっかりと握る。 びくりと肩を震わせた青年だが、笑ったままの秋海の顔をちらりと見て、逃げる事も振りほどく事もせずにゆっくりと力を入れて握り返してきた。 「よろしく」 「……ヨろ、シく?」 「何でそんなに自信なさそうにするのかなぁ……」 「?」 握手をしたまま首を傾げる青年に苦笑を浮かべ、 「あ、そうだそうだ」 すっかり忘れていた。言いつつ握手をほどき、ごそごそとジャンバーのポケットをあさって紙片を、懐をあさって万年筆を取り出す。紙片に万年筆でさらさらと字を連ね、青年へと差し出した。 「はい。僕の名前。漢字は解りづらいからね」 受け取った青年がしげしげと眺めているのは『諒日秋海』という漢字とその上に書かれた『あさひしゅうみ』というひらがな。今すぐ読めるかどうかは定かではないが、たどたどしくも日本語を話す彼ならばやがて読めるようになるだろう。 だから、紙という形で残しておこうと思った。 「…………う、ん。……アりガトう」 受け取られた紙片は、青年の黒いコートのポケットに仕舞われた。 |