◆−スレイヤーズREVOLUTIONで遊ぼう−ミーナ (2008/7/26 00:32:13) No.33610 ┣第3話:CHASE 終わりなき追走 その後−ミーナ (2008/7/26 00:59:39) No.33611 ┣DRIFTER どっちが追うか追われるか! 幕間−ミーナ (2008/7/26 01:45:59) No.33612 ┣第5話:Eternal 悠久に眠れし森 その後−ミーナ (2008/8/2 14:54:24) No.33621 ┣第6話:Fall on 奇祭! 珍祭? あの玉を押しあげろ! その後−ミーナ (2008/8/10 06:08:50) No.33633 ┣第7話 : Gergeous 狙われた豪華客船!? その後−ミーナ (2008/8/17 23:57:55) No.33650 ┣第8話:Hurry up つっこめっ!いや、つっこむな? その後−ミーナ (2008/8/25 13:04:15) No.33657 ┃┗Re:第8話:Hurry up つっこめっ!いや、つっこむな? その後−きみどり (2008/8/28 13:04:07) No.33662 ┃ ┗Re:第8話:Hurry up つっこめっ!いや、つっこむな? その後−ミーナ (2008/8/30 14:15:42) No.33667 ┣第9話:INSIDER 真実を知るもの! 幕間−ミーナ (2008/8/30 14:21:02) No.33668 ┃┗Re:第9話:INSIDER 真実を知るもの! 幕間−葵 (2008/8/31 01:59:52) No.33671 ┃ ┗Re:第9話:INSIDER 真実を知るもの! 幕間−ミーナ (2008/9/1 14:59:15) No.33673 ┣第10話:Judgement 蘇る白銀! 幕間−ミーナ (2008/9/8 06:15:12) No.33683 ┃┗Re:第10話:Judgement 蘇る白銀! 幕間−葵 (2008/9/9 00:14:28) No.33684 ┃ ┗Re:第10話:Judgement 蘇る白銀! 幕間−ミーナ (2008/9/9 23:53:40) No.33685 ┣第11話:Keep Out! しのびよる魔獣! 幕間−ミーナ (2008/9/13 01:26:03) No.33689 ┃┗ゼルアメ完全燃焼!(?)−葵 (2008/9/14 23:03:52) No.33693 ┃ ┗Re:ゼルアメ完全燃焼!(?)−ミーナ (2008/9/16 23:38:02) No.33696 ┣第12話 LEGACY! 決戦セイルーン! 幕間−ミーナ (2008/9/22 02:44:21) No.33713 ┃┗Re:第12話 LEGACY! 決戦セイルーン! 幕間−葵 (2008/9/23 03:01:46) No.33716 ┃ ┗Re:第12話 LEGACY! 決戦セイルーン! 幕間−ミーナ (2008/9/23 23:10:54) No.33718 ┗第13話:MISTY 振り下ろされる刃! 幕間−ミーナ (2008/9/29 22:37:25) No.33730 ┗Re:第13話:MISTY 振り下ろされる刃! 幕間−葵 (2008/9/30 04:52:14) No.33731 ┗Re:第13話:MISTY 振り下ろされる刃! 幕間−ミーナ (2008/10/2 23:13:55) No.33735
33610 | スレイヤーズREVOLUTIONで遊ぼう | ミーナ | 2008/7/26 00:32:13 |
スレイヤーズREVOLUTIONを使って妄想してみよう。 ということで、各話の前後や合間がこんな風になってたらいいなぁ〜を形にしてみました。 全26話もの間私の妄想能力がついていくかとか、シリアス突入しても(現在4話まででギャグ回ばかりなので)、 続けられるかとかいろいろ不安な要素はありますが、できるだけ1話毎に書けたらいいなぁと思ってます。 (自分の首を自分で締めてますね・・・) 内容はシリアスあり、ギャグあり。 臨機応変・・・というか行き当たりばったりの予定(笑) 基本カップリングはガウリナ・ゼルアメです。 私の趣味のためゼルアメものが多くなる予定です^^; お話は各話を見たあとに書くので、一応今後の話には触れないように気を付けていますが、 後からの話を見ると内容がずれていたりすることもあると思います。 その辺は笑って許していただければ幸いです。 なお、感想・要望・意見大歓迎です!! 一言でもコメントを頂けると、ものすごーく励みになります♪ どうぞ、よろしくお付き合いください。 下には3話からの妄想が書いてあります。 1話・2話については、下ツリーの「再会の前に・・・」「再会の前に・・・2」がそれにあたります。 よろしければ一緒にご覧ください(宣伝) |
33611 | 第3話:CHASE 終わりなき追走 その後 | ミーナ | 2008/7/26 00:59:39 |
記事番号33610へのコメント ペット失踪事件を無事に解決した”仲良し4人組”は旅の埃とか汚れとかその他もろもろを落とすため、一度部屋に戻り、食堂で待ち合わせることにした。 「ガウリィさん、ひどいですよ。私たちヌルヌルのベタベタですよ(涙)」 「まったくだ。なかなか落ちやしない」 そういうゼルとアメリアはいつもの白い法衣にマント姿。 先の戦いでクラゲの口の中に入り、粘液で汚れた服は洗濯されて部屋に干されている。 「そんなに嫌がるなよ〜。チロは二人こと気に入ってたぞ」 こちらはいつもの防具を脱いで青いシャツだけのガウリイ。 ちなみに”チロ”は犯人に作られた巨大クラゲのキメラである。 「クラゲに気に入られてうれしいのはあんたくらいよ」 やはり防具を外した赤いシャツ姿のリナ。 「そうか?リナだってチロに舐められれば気にいると思うんだがなぁ。 そうそう。チロが喜んでたぞ。アメリアは柔らかくて気持ちいし、ゼルは舌がきれいになるって」 「俺は研磨材か?」 のほほんとした声のガウリイにゼルガディスが呆れた声で答える。 横ではアメリアが全然嬉しくないとばかりに首を左右に振り、リナは食堂のメニューに上から下へと目を通している。 「そういえば」 声を上げたのはご近所の奥様方の間では切れ者と評判のルヴィナガルド王国インスペクターのワイザー。 無事仕事を終えたらしく、いつの間にガウリイの隣の席を陣取っていた。 「アメリア様もゼルガディス殿もまるで、被ったみたいでしたな。ザー・・・ほげっ!!」 「だー!!こんなとこで18禁用語つかうな!!」 リナの右スクリューパンチにワイザーは近くの樽に頭から突っ込む。 その右頬には大きな青あざ、鼻血と唇の裂傷により顔から下は血に染まってる。 子供が見たら泣きそうな顔である。 横ではいつものごとくわからないことはゼルガディスに聞くべきと、頭にはてなマークを乗せたアメリアと、俺にどう答えろというんだ。とばかりに超不機嫌なゼルガデジスのコンビ。 「ザ・・・?? ザ・・・ってなんですか?ゼルガディスさん」 「おまえは知らなくていい(汗)」 「で、ちゃんとお別れしてきたんでしょうね?」 ワイザーを仕留めたリナは埃を払うようにパンパンと手を叩くと元いたガウリイの正面に座りなおす。 その指先はピタリとガウリイの鼻の頭を指している。 「ああ。本当は一緒に行きたがってたんだが、あの湖の成分が必要らしくてなぁ。おれも一緒にいると癒されるんで連れてきたかったんだがなぁ」 「連れてこんでいい!」 巨大クラゲにに降りながら旅を続ける自分の姿を想像してかリナのこめかみがひくつく。 ガウリイが『こいつぅ〜〜』とか言いながらクラゲのおでこ(あるのか?)を突っつく横で、ゼルやアメリアのように舐められる。。。考えただけでも背筋が凍る思いである。 「そうです。やっぱりクラゲさんには住みやすい環境にいてもらうのが一番です」 「ゼルもいやでしょ?」 「・・・・・」 今度はちょっと人の悪い顔でリナがゼルガディズに話を振る。 こういうことにだいぶ耐性がついてきたとはいえ、所詮はゼル。 一人どよーんとしてるのを励ましてあげようかなぁ〜なんていう優しいリナの心づかいである。たぶん。 ところが当のゼルガディス本人は上の空。 「あれ?どうしたの??」 「ゼルガディスさんてば私に『知らなくていい』と言ったあとぶつくさ言ったかと持ったら、急に黙り込んでしまいまして」 「ふ〜〜ん(ニヤ) むっつりすけべぇなゼルちゃんは何を考えたのかなぁ〜」 「誰がむっつりすけべぇだ(怒)」 「あんたよ。あんた。さしずめアメリアの姿思い出してたんでしょ。これだから男ってやつは・・・」 リナは手を横に広げて大げさに溜息をついてみせる。 「アストラル・ヴァイン」 「わ〜ゼル。待て。いきなり剣なんて抜くな!」 「そうですよ。いくらリナさんでもその魔法がかかった剣なら怪我しますって」 「うるさい!切らせろ!!」 赤く光った剣をリナに向けるゼルガディス。 その後ろからとりあえず抱きつくような形で止めに入るガウリイ。 おろおろしながらも、一応もう片方の手にぶら下がる形で邪魔をするアメリア。 そして、すたすたと倒れてるワイザーを起こしにかかるリナ。 ・・・おっちゃん、まだ気を失っていたのか!? 「ところで、おっちゃん。ペット失踪事件は無事解決。ちょっぴり姿は変わっちゃったけど可愛いペット達は無事お家に帰えれたんだから、当然礼金でてるわよね。それなりに奮発するって言ってたんだし〜。さっさと渡しなさい」 後ろではゼルガディスの罵声とアメリアの悲鳴、ガウリイの慌てた声が聞こえているが、その話はすでに終わったとばかりにリナはワイザーに詰め寄る。 「あーその件なんだが・・・」 「なによ。インスペクターなるものがピンはねしようって魂胆じゃないでしょうね?」 「ピンはねもなにも・・・礼金はない」 「礼金なし?なんで??」 「さすがに元がいくら可愛いペットとはいえ、人を襲うようなキメラは困ると言われてな」 「じゃぁ、なに?私はただ働き??」 「そういうことだな」 「なに清々しい顔してんのよ。きーーーーっ!!こうなったら食べてこのストレスを発散するしかない!」 リナはメニュー表を片手でひらひらさせ、上から下までを指でなぞる。 「おばちゃん〜メニューのここからここまで3人前ずつお願い!お会計はこのおっちゃん持ちね」 「待て。リナ・インバース。私はしがいない公務員だぞ。そんなに懐に余裕は・・・」 「はいはい。つべこべ煩い!必要経費とかなんとか言ってどうにかしなさい!ガウリィ、ゼル、アメリア。今日はおっちゃんのおごりだからね」 「本当か。じゃぁ、こっちはここからここまで5人前ずつ!!」 「あっ。私はここからここまでお願いします」 只ご飯に目を輝かせたガウリイもにリナが指示した所をなぞる様にオーダーを告げ、続いてアメリアも魚料理+デザートを中心に注文する。 3人の注文方法を持て固まってしまったワイザーの肩にポンと手を置き、小さな溜息を残してゼルが席に戻る。 「まぁ、リナにかかわったのが運のつきだな。高い勉強代だと諦めろ。そうだな。俺は今日のお勧めをもらおうか」 ・・・・その後しばらくの間ルヴィナガルド王国インスペクターのワイザーが泣きながら皿洗いに勤しむ姿が見られたとか・・・いないとか・・・・ やっぱり、食費は経費では落ちなかったらしい(笑) ******************************************* 第3話「CHASE 終わりなき追走」のその後を書いてみました。 今回はギャグオンリーでお届けします。 こういうバカバカしい感じのやり取りも書いてて楽しいです。 やっぱりクラゲから出てくるゼル&アメリアはネタにしないといけない気にさせます(笑) ******************************************* |
33612 | DRIFTER どっちが追うか追われるか! 幕間 | ミーナ | 2008/7/26 01:45:59 |
記事番号33610へのコメント 無事ポコタの捕獲に成功したゼルガディスとアメリアは山を降り、リナとガウリイがいるであろう街を目指して歩いていた。 アメリアの頭の上には焼き魚をたらふく食べてお腹を膨らませたポコタが涎を垂らしながらクークー寝息をたてている。 「あの・・・ゼルガディスさん・・・」 「どうした?頭のソレが重いのか」 「違うんです。ポコタさんは見た目以上に軽いから平気なんですけど」 「ならどうした?もう腹が減ったのか」 「違います!さっきあんなにいっぱい食べたんですから大丈夫ですよ。リナさんと一緒にしないでください」 「そうか。なら何を気にしてる」 「あの・・・私・・・ごめんなさい」 勢いよくアメリアが頭を下げる。 当然アメリアの頭の上で寝ていたポコタはバランスを崩して飛び起きたが、 特に敵が出てきたわけでもないとわかると、また目を閉じてスヤスヤと寝息を立てはじめた。 「私、ゼルガディスさんが元の体に戻りたい気持ちわかるんです・・・いえ、わかってたつもりでいたんです。 でも、今日ポコタさんを捕まえるためにダムを決壊させようとしたり、痺れ薬を使ったりしてるのを見て、 ゼルガディスさんのこと怖いって思ってしまいました。だからごめんなさい。 私、本当は何もわかってなかったのかもしれないなって」 体の横でギュッと握りしめている小さなこぶしが小刻みに揺れる。 −−−−泣いているのか? そっとアメリアの顔を見つめるが、地面に目線を落としているアメリアの表情は髪にさえぎられて見えなかった。 本当ならここで気の利いた事を言ってやるべきなんだろうな。 ゼルガディスは小さくため息をつく。 実際、リナの乗せられたとはいえ今回はいつも以上に焦って行動してしまった感は否めない。 どうしてこんなに焦っているのか。 わかってはいる。 だが、口に出して言える内容ではない。 特にアメリアには。 「わかる必要なんてない。お前が俺に何を期待してるかは知らんが、俺にとっては元の体に戻ることが最優先事項だというだけだ」 ゼルガディスの言葉にアメリアが顔をあげる。 泣いてはいなかったが、小さく唇を噛んで何かをこらえるような態度にイラっとする。 我慢するくらいなら傷つけたと罵ればいいものを。 「そう。。。ですよね。あはは、私、何言ってるんでしょうね。ええと。先に行って様子を見てきますね」 言い終わらないうちにアメリアは勢いよく走りだす。 また、やってしまった。 こういえばアメリアがどうするかなどわかっているのに。 傷ついてるくせに、努めて明るい声を出そうとしてるのがバレバレだ。 俺はまったく何をやってるんだろうな。 今までは元の体に戻ることが目的だったが、今はそれは手段でしかない。 目的はただひとつ。 −−−−アメリアと共に歩むこと。 今度城に戻ればアメリアには婚礼に向けて数々のイベントが待っている。 評議会の連中は第一王女がいまだ行方知れずなだけに、第二王女であるアメリアを結婚させて、 一刻も早く直系の男子を誕生させたいらしい。 本人は知らないが、宮中ではそれなりに準備も進んでいるらしく、 セイルーン国内の貴族はもとより、各国の年頃の王子たちを対象に大規模なパーティーを開く計画も耳にした。 一刻も早く元の体へ戻れなければ。 この忌々しい体は自分の愚かさの代償だとわかっていてる。 だが、この思いはすでに諦めてなかったことにできるようなものでもない。 ならばできることは醜くても諦めずにひたすら足掻くことだけ。 レゾと戦った時のように。 ただ先に勝利があることを信じて。 −−−−たとえ勝てる確率が一パーセントほどだとしても、そーいう姿勢で戦えば、その一パーセントもゼロになるわ。 あたしは絶対死にたくない。だから、戦うときは必ず、勝つつもりで戦うのよ!むろんーあなたたちも あの時のリナの台詞が思い出される。 俺も随分の影響を受けていたんだな。 ゼルガディスの口元に小さな微笑みが浮かぶ。 「ゼルガディスさーん。この先に村がありました〜」 行きよりも幾分明るい表情で戻ってくると、アメリアはゼルガディスの隣に並んで歩き始めた。 ポコタは相変わらずアメリアの頭の上で居眠りをしている。 「そうか。さっきは、すまなかったな」 ゼルガディスはいつものようにアメリアの頭をなでようと手をあげたが、あいにく先客のポコタがいる。 しかたあるまい。 あげた手を下すと小さなアメリアの手をそっと握った。 「ゼルガディスさん!?」 ちょっと慌てたようにアメリアが声を上げた。 その頬は心なしか赤く染まっている。 たかが手をつないだだけで子供のようにうれしい気分になる。 いつまでこのままでいたいとは思うのもの、こんな所をリナ達に見られて旅の間中からかわれ続けるのは避けたい。 握っていた手に少しだけ力を込めた後ゼルガディスは手を離した。 「気にしないでください!まずはリナさんと合流して、ポコタさんの話を聞いてもらいましょう」 さぁ、行きますよ〜。えい、えい、お〜とばかりに軽い足取りでアメリアが歩き出す。 「そうだな。今夜は久しぶりに宿屋でゆっくりできそうだな」 「ですね」 目の前に見える村でゆっくりご飯とお風呂などと呑気に思っているゼルガディスとアメリア。 この後、偽魔道戦車(リナ&ガウリイ)VSアメリア・ポコタの戦闘により村は崩壊。 ご飯とお風呂もお預けになることを、二人はまだ知らない。 ************************************************************************ スレレボ4話から妄想です。 シーンはポコタ捕獲後、ゼルが釣った魚をみんなで食べた後。 偽魔道戦車(ユキウサギ)との出会いの前になります。 今回は本篇もゼルアメ中心。 目的のためには手段を選ばないゼルとそれを必死で止めるアメリアのいいコンビ。 ゼルはちょっと性格が破たんしていましたが(笑)、夫婦漫才のようでした。 今回は「なんでゼルはあそこまで崩壊したか」を妄想した結果こんな風になりました。 「スレイヤーズ」DVD-BOXのおまけCD"アメリアと虫さん"でアメリアがお見合いから逃げてきたこともあり、セイルーンでのアメリアを結婚させるための準備説もありえそうだと思ってます。 いずれにせよ私の書くゼルガディスはアメリアが好きで好きでたまらないみたいです(笑) ************************************************************************ |
33621 | 第5話:Eternal 悠久に眠れし森 その後 | ミーナ | 2008/8/2 14:54:24 |
記事番号33610へのコメント 時は深夜。 三日月のほのかな光が一人の神官を照らす。 場所はルヴィナガルドの公の館の塔の屋根の上。 彼にとって場所も時間も大した問題ではない。 ただ、なんとなく今日は月を見ながら物思いにふけるのもいいかと思ったのだ。 珍しく懐かしい人物に出会ったので。 −−−リナ・インバース−−− 脆弱かつ短命な人間という存在でありながら、世界の運命を左右した魔導師。 赤法師レゾに封印されていた赤眼の魔王(ルビーアイ)シャブラニグドゥも七分の一を倒し、色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)の力を引き出す重破斬(ギガ・スレイブ)の呪文を唱え、闇を撒くもの(ダークスター)デュグラディグドゥの具現化すら防いだ。 想像を絶する要注意人物。 そして、個人的にも興味深い人物。 千年すら遠くないと感じるほどに長く存在している魔族の僕が、たった数十年しか寿命のない人間に興味を持つなんてリナさんに会うまでは思いもしなかったですよ。 そうそう、僕はリナさんのあの目が気に入ってたんですよね。 絶望的な時に見せる不安の中に強い意志と執念の入り混じったあの目が。 不利になればなるほど強く輝く挑戦的な瞳。 また、見れるんですかね。 そういえば、リナさんは少し見ない間に大人びた気もしますね。 とはいっても、胸も中身も相変わらずみたいですが。 高位魔族であるこの僕を便利なアイテム代わりにするところなんて変わってませんね。 それにしたって4号というのは失礼ですね。 僕のが他のお三方よりも役に立つと思うんですがねぇ。 まぁ、皆さんが無償なのに対し、僕はそれなりに対価は頂きますけどね。 ガウリイさんもいましたね。 勘の良さとクラゲ頭は健在みたいですね。 とはいえ、やはりゴルンノヴァが無いと戦力にはなりませんね。 まぁ、今頃リナさんがポコタさんを丸め込んであのレプリカを与えてるかも知れませんが。 そうなるとデュクリスさんは苦戦しそうですね。 そうそう、ゼルガディスさんも。 久々に会ったら面白い技を身につけてましたね。 まさか、髪の毛が飛んでくるとは思いませんでしたよ。 彼は確か邪妖精(ブロウ・デーモン)と岩人形(ロック・ゴーレム)の合成獣でしたが、髪の毛また生えてくるんですかね。 それにアメリアさん。 女性の成長は著しいですね。随分大きくなってました。 あの胸はリナさんが泣いてうらやましがりそうですね。 でもあのポコタさんを手懐ける辺り、中身はそのままですかね。 また一晩中「人生って素晴らしい〜」って歌われてしまうのは遠慮したいとこです。 ゼロスの細い眼はわずかに開かれ、微笑ともとれる口元が月の光に照らされる。 獣王ゼラス・メタリオム様から下された命は単純明快。 どんな仕事も受けたからには完璧にこなすのは獣神官としては至極当然。 できるかぎり手を煩わさず簡単かつ楽に仕事を進めるのが僕のやり方ではありますが、リナさん達が絡むなら。。。。 少し面倒にはなるかも知れませんが、もっと面白くできるかもしれませんね。 早く会いたいですよ。 −−−リナさん。 *********************************** 第5話はお待ちかねのゼロス登場です。 「それは秘密です」も目を開いた黒ゼロスも見れて嬉しいです♪ 内容もググッとシリアスになり、物語の謎は深まるばかり。 続きが気になるところです。 今回はゼロス登場記念なので、ゼロスで妄想してみました。 が、いかんせんこの後の展開が読めないだけに変なことは書けないし、 そもそもゼロスって何考えてるかつかみにくいし。。。 なので今回は短めです。失礼しました。 *********************************** |
33633 | 第6話:Fall on 奇祭! 珍祭? あの玉を押しあげろ! その後 | ミーナ | 2008/8/10 06:08:50 |
記事番号33610へのコメント 上半身裸のガウリイが赤青黄色の三色に塗られた巨大な玉を山頂に乗せると、大きな歓声が上がった。 これでゴンゴロ村も安泰かと思ったその時、アメリアの乗った巨大な玉がバランスを崩して、 ゴロゴロゴロゴロ・・・ ・・・・ゴロゴロゴロゴロ・・・・ ・・・・・・・・ゴロゴロゴロゴロ・・・・ 今まで祭りで積み上げられていた他の玉もろとも一気に麓の村めがけて転がっていく。 巨大な球からバランスを崩し振り落とされたアメリアはもちろん、見守る人々にもなすすべはなく、巨大な球は勢いを増して村のあちこちへぶつかっていく。 そしてゼルガディスが一言。 「なんというくだらないオチ!」 ・・・・終わりはしない〜♪ 「って、アニメならエンディングソングに次回予告、”第7話 「Gorgeous 狙われた豪華客船!?」”とか言っておしまいにしちゃえばいいけど、本当はそうも言ってらんないでしょう!!(怒)」 「そうだぞ、ゼルガディス。さすがにこのままトンズラっていうのはリナでも良心が痛むぞ」 「そうですよ〜。きちんと元に戻しておかないと」 ゼルガディスの一言にただ固まったまま巨大な玉が転がり落ちていくのを見ていた面々が声を上げた。 後ろでは村人たちが「ああ〜〜(涙)」だの「ぎゃぁ〜〜〜(悲鳴)」だの「おお〜〜(悲)」だのを腹の底から叫んでいる。 「って、俺のせいにするな。そもそもお前が玉の上に乗ったりするからこんなことになるんだ」 「ひえ〜〜〜ん」 不幸な事故の現況の首根っこを押さえた残酷な魔剣士が怒鳴ると、姫は小さく縮こまって目に涙をためて泣きだした。 その姿はいたずらを叱られた3歳児にも見えなくない。 「だ〜〜〜!!うるさい!!泣くのは後でもできるでしょ。今はこの状況を打破しないと」 「といっても、どうするんだリナ?」 「まずは、ゼルとアメリア。あんたたち二人は村人の保護と怪我人の手当を。あたしはゴーレムで落ちて行った玉を回収するわ。ガウリイはゴーレムたちが運んできた玉をここに積み上げて。みんな良いわね?」 「はい!!」 リナの号令のもと4人は散っていった。 こうなった時の連係プレーはお手の物である。 ゼルは村を見て回り、ケガ人がいればアメリアの元へ連れていき、アメリアは治癒と復活を症状によってかけ分けて次々と治していく。 リナの作ったフンコロガシゴーレム3号4号5号・・・以下略はそれぞれ村から玉を転がして山頂まで運び、その玉をわけもなく上半身裸になったガウリイが丁寧に積み上げる。 −−−−数時間後、食堂にて−−−−− 「ふ〜〜っ。終わった終わった」 「一時はどうなる事かと思ったけど、きちんと片付いたわね」 「村の方も各地に置かれた玉のオブジェのおかげで、思ったより被害が少なくて済んだしな」 「けが人はいましたけど、死者は出なかったですし、これにて一軒落着ですね」 一応元の形に納まったゴンゴロ山を見ながら、4人は一息ついていた。 窓の外では村人たちが各々の家の修理をしたりしているものの、概ねは日常生活に戻りつつあった。 「おお〜探しましたぞ。リナ殿」 その時村長がカランとドアを開けて入ってきた。 その手には白い布をかけた大きな四角いキャンバスをもっている。 村長はリナ達の前までくるとおもむろにその布を取った。 「そういえば復興作業中に姿が見えないと思ってたけど、こんなことやってたんかい(汗)」 「あんな事態を引き起こしたとはいえ、優勝者は優勝者。きちんと絵を描いて残しておかなくてはと思いましてな。急いで画家に描かせたんですが、どうですかな」 そこには白いキャンバスに4人の姿が描かれており、絵の下には小さな説明書きのプレートが付いている。 「なになに、フンコロガシのゴーレムを作りし魔道師・リナ=インバース」 「巨大な玉を持ち上げし剣士・ガウリイ=ガブリエフ」 リナ、ガウリイがそれぞれ自分の説明を読み上げると、続いてゼルガディスが、 「なにもしない合成獣・セルガディス=グレイワーズ。おい。これはどういう意味だ」 「あはっ。そういえばあんた活躍したの飛んでくる岩を防いだ時のダムブラス連打だけだもんね。トンネルの中だから他の人には見えないし。まぁ、仕方ないんじゃない〜?」 リナの台詞に村長がうんうんとうなずく。 ガウリイも一緒に頷いてしまい、鋭いゼルガディスの視線とぶつかり慌てて首を鎧の中に引っ込めた。 横ではそんなにやり取りを無視してアメリアが声を泣き言を言っている。 「ちょっと〜これは何ですか〜〜(涙)なんで私が巨大な球を崩落させし呪いの巫女なんですか」 「でも事実だしなぁ」 「確かに玉を崩してはしまいましたが、呪いの巫女なんてあんまりです。私これでも白魔法都市セイルーンの巫女頭なのに・・・しくしく・・・」 「泣かないの。うっとおしい。」 「村長さん!これ書き直してくださいよ〜」 「そうは言われても、お婆さまが気に入っておられるしのぉ。ぽっ」 「ぽっ??なんであの人赤くなってんだ」 「わかりました!!村長さん、あなたはお婆様に惚れてるんですね!!」 お婆様の一言でほほを染めた村長に鋭く反応したアメリアが、ピシッと指先を村長の鼻の頭にくっつける。 目はすでに恋のキューピッドモードで、キラキラと輝いている。 「ううっ・・それは・・・」 「そうとわかればこのアメリア、村長さんとお婆様の仲を取り持ち、呪いの巫女から恋のキューピットへとプレートを書き直していただきます!」 やる気満々のアメリアにまた厄介なことに首を突っ込んでと呆れ顔のゼルガディスが声をかける。 「アメリア、本気で言ってるのか?」 「当然です!いいですか。人を愛する心に年齢は関係ありません。長年思い続けていた深い愛、なんて美しいんでしょう。愛が世界を救い、平和へと導くのです。ゼルガディスさんも愛を理解しないと朴念仁とか若いくせに枯れているとか世間の皆様に言われちゃうんですよ。」 「誰が朴念仁だ(怒)」 「乙女心をちっとも理解しないゼルガディスさんのことです!」 ゼルガディスの顔の前に自分の顔をぐぐっと近づけ、”ちっとも”のところを強調して言うと、村長の手を取ってアメリアは食堂の扉に向かって歩き出した。 「それじゃ、リナさん。私は村長さんと一緒に行ってきますね」 「・・・はいはい。好きにして頂戴」 「は〜い。じゃぁ、さっそくお婆様のところへ行きましょう。れっつご〜♪」 今にも踊りだしそうな勢いのアメリアとちょっと赤い顔をした村長が連れ立って出ていく。 「なに?あんたも行くの?」 二人が出ていくと同時に席を立ったゼルガディスにリナが声をかけた。 「ばかばかしい。誰があんなものに付き合うか。元に戻るのに何か役立つ情報がないか探しに行くだけだ」 カランとベルがなって扉が閉まる。食堂に残ったリナとガウリイは顔を見合わせる。 「で、俺たちはどうする」 「う〜〜ん。とりあえず」 リナは大きく背伸びをして手を挙げると、 「おばちゃん〜〜〜ん。このメニューのデザート所、上から下まで全部頂戴!!」 「おお〜うまそうだな〜なら俺も。こっちも同じもの追加な〜」 こうして、ゴンゴロ村の奇祭は幕を閉じたのだった。 ************************************************** スレレボ6話からの妄想でした。 前の4話でリナが壊した村をそのまま逃げてしまったので、今回はキチンとお片付けしてもらいました。(笑) リナが指示を出して残りのメンバーがそれに従って動くところが好きです。 こういうリーダーなリナもっと本篇にも出てこないかなぁ〜 今回は本篇にガウリナもゼルアメもなかったので、妄想も控えめです。 しいて言えば、アメリアが朴念仁とゼルにいうところと、 村長と出てったアメリアを実はゼルが家の陰から見守ってるという裏設定くらいでしょうか? ************************************************** |
33650 | 第7話 : Gergeous 狙われた豪華客船!? その後 | ミーナ | 2008/8/17 23:57:55 |
記事番号33610へのコメント 「なぁ、リナ、俺気づいたことあるんだけど言っていいか?」 「ん?なによ??」 「この船に乗ってた奴ってみんな暗殺者だったんだろ?」 「そーよ。おかげでこの広い船内にあたし達だけって、見ればわかるでしょ」 「なら、この船どうやって動いてるんだ??」 「え”」 「そうですよ。リナさん。船員さんがいない船なんて凧糸の切れた凧も同じ」 「どこかの港につけばいいが、運が悪ければ陸地につかないかもしれないな」 あたしの脳裏に数年前の船旅が頭をよぎる。 どこぞの竜族の巫女が暴走した結果、結界の外の世界の町まで飲まず食わずで過ごすはめになったのだ。 本気であの時は死ぬかと思ったぞ。。。 「とりあえず操舵室に行ってみるわよ」 「おう!」 操舵室の中は無人だったが、中には航海図の上に青白く光るオーブが浮かんでいた。 航海図には赤い線で船の経路が描かれており、小さな船の模型がその上をゆっくり進んでいる。 「ちょっと。ゼル。これ見て。」 「ほう、航海図とオーブで船を動かしているのか。確かにこれなら人手がなくても船は進むな」 「ん?どういうことだ??」 ガウリがあたしの後ろからひょいと顔を出して、質問を投げかける。 この装置を見れば美少女天才魔道師のあたしと魔道オタクのゼルならば当然のようにその原理が分かるが、ガウリイにそれを期待するのは酷というものだろう。 もし、今の質問をしたのがアメリアなら噛み砕いて説明をしてあげるところだが。 「ねぇ。ガウリイ、結構長い説明になるけど、ちゃんと寝ないで最後まで聞く自信ある?」 「ない!!」 こら。そんなにきっぱりと自信を持って言うな! このクラゲ頭には説明することさえもったいない気がする。 「とりあえず、この船はちゃんと目的地までつくから大丈夫よ」 「リナがそういうなら大丈夫だな」 あたしの頭にガウリイが信頼を示すようにポンと手を乗せる。 とりあえず、納得したので、まぁ、いいかなぁ。 「ということで、気分を取りなおして船が港に着くまで豪華旅行の続きよ!」 操舵室でみんなと別れた後、あたしとアメリアは船内のレンタル衣装エリアに来ていた。 途中アメリアがフロントから自分でサインしたセイルーン王家御用達の小切手の回収をしたり、あたしが残りの現金や貴重品を暗殺者達に狙われたことによる精神的苦痛に対する正当な損害賠償としてもらってったのは、まぁ乙女のたしなみというやつである。 「ねぇ、リナさん。こっちとこっちどっちがいいともいます?」 「うーん。右かなぁ」 「じゃぁ、こっちとこっちでは?」 あたしの前には2枚のドレスを手に持ってアメリアが悩んでる。 確かに、旅の間は動きやすくて洗濯が可能なものになるので、ヒラヒラの服なんて着る機会はほとんどない。 実際、あまり興味がないあたしでさえ着飾るのが楽しくないこともないのだから、アメリアだってそれなりに楽しんでるとは思う。 まぁ、いくらここが豪華客船とはいえセイルーンの王女用のドレスに比べたら質は落ちてるとは思うけど。 「あたしの好みは右。でもゼルなら左のが好きそうね」 「リナさん!私は別にゼルガディスさんのために着飾るわけじゃありません」 「ふーん。その割には随分熱心じゃない。まぁ、どっちでも私はいいんだけど〜。で、どっちにするの?」 「・・・左で(恥)。そういうリナさんだってさっきからドレス決めかねてるじゃありませんか。私はガウリイさんは絶対赤い方が好きだと思いますよ(ニヤ)」 などという思い出すだけでも恥ずかしい乙女の会話というのも経験し、あたし達はそれぞれのドレスとアクセサリー類を決定した。 いまからでもできることならこの時の記憶は消したい。 ・・・いっそアメリアに攻撃魔法をぶちかまして記憶喪失になってもらうとかいうのはどうだろうか。 うみゅ〜やっぱり駄目かなぁ。 ついでに男どもも着飾らせようというのでガウリイとゼルの分も用意してある。 とはいえ、あのゼルがタキシードなるもの着るのかは甚だ疑問だが。 船の進む音以外何もない世界。 あたし達4人と1匹は当初の予定通り豪華客船でのディナーを堪能した。 料理人も暗殺者のため不在。 あたしとアメリアはドレスアップに時間がかかるのでパス。ゲテモノを美味しいというガウリイの料理は怖いのでパス。 というわけで、料理はゼルが担当。 これが、驚くことにどれもこれも絶品。 もちろんあたしも故郷の姉ちゃんにしっかり仕込まれているので、そこら辺の3つ星レストランの料理人並みに料理はできるが、そのあたしにも劣らない腕である。 恐るべしゼルガディス=グレイワーズ。 ただのお茶目な魔剣士ではない。。。なんちって。 で、今あたしとガウリイは甲板に出て濃紺の海を眺めている。 先ほどから吹き始めた風のせいで深紅のドレスの裾は踊りを舞うかのようにはためいている。 ここにいるのはあたしとガウリイの二人だけ。 最近は4人で一緒に行動することが多かったので、ガウリイと二人だけというのは久しぶりな気がする。 食事が終るとプチアニマルもといポコタはテーブルで鼾をかいて眠ってしまったし、タキシード姿のゼルは淡い水色のドレスを着たアメリアに引っ張ってどっかに連れて行かれた。 アメリアが出て行く時に小さくVサインをして、「リナさんもファイトです!」と口をパクパクしてたっけ。 それにしてもアメリアがどうやってゼルを説得したのか非常に気になるところではある。 そういえば合流して以来、アメリアのゼルの扱い方が上手くなった気がしたのは気のせいじゃないのかもしれない。 二人ともそろそろ年貢の納め時ってやつかしらね〜 ガウリイの作ってくれたカクテルを一口含むと、口の中の甘い香りが広がった。 ガウリイを見ると、ブランディーのグラスを持ってぼんやりと一点を見つめている。 「なんかまた厄介なことに巻き込まれちゃったわね。こうも堂々と喧嘩を売られたら引き下がれないわ。」 「だな。でもリナのことだから何もなくてもポコタの手伝いをするつもりだったんだろ」 「まぁ、ね。タフォーラシアの封印をしたレゾを倒しちゃったのはあたしだし。一応目覚めが悪いなぁってのはあったのよ」 「そうじゃなくてもリナは困ってる奴を見捨てたりできないだろ」 「そんな事ないわよ。あたしはそこまでお人よしじゃないわ」 「気づいてないだけだって」 そういってガウリイがあたしの頭をポンポンとなでる。 いつまでたっても子供扱いなんだから。。。 「それに、暗殺者ズーマ。やけにあたしにご執心じゃない?」 「それは思った。まぁ、リナのことだから恨みの一つや二つや三つや四つや五つや・・・・」 「って、あんたうざいよ!」 スパンという小気味のよい音がガウリイの頭に炸裂する。 言わずと知れた乙女の標準装備スリッパね。 「確かに、この美少女天才魔道師のリナ=インバース。魔族や神族にも喧嘩を吹っ掛けたことはあるけど、あんな奴覚えがないのよね〜。記憶に残らないような腕も頭も三流の盗賊なら忘れてるってこともあるかもしれないけど、あんな人間離れした男なら絶対に忘れられない」 「ああ。アイツは強い。あの黒い雲のせいかもしれないが気配が感じられない」 「超一流の暗殺者ってわけね」 言ってあたしはガウリイの喉を見つめる。 今はワイシャツの下に隠れているが、先の戦いでズーマにつかまれたところだ。 あの後"治癒"をかけようとしたが拒まれたのでどうなってるかは分からないが、きっと赤く跡になってるとは思う。 「すまなかったな」 これはあたしに言ってるのではない。 光の剣に代わる剣がないことには満足に戦力にもならない不甲斐ない自分を悔やむ言葉。 だから、あたしは・・・ 「また囚われのお姫様を助けに行く王子様役なんてお断りだからね。びしっと根性入れてあたしを守ってちょうだいよ。あんたはあたしの・・・」 そこで言葉を切ってガウリイを見つめる。 「保護者だから。な」 「そーゆーこと」 ガウリイの言葉を聞いてあたしは満足そうにゆっくり頷いて見せた。 あたしは持っていたカクテルをぐっと煽ると、大きく伸びをして、 「ジョコンダでもズーマでもディクリスでもかかって来いってもんよ。あたしに喧嘩を売る奴はみんなまとめて相手してあげる。そうと決まれば今は思う存分英気を養う時よ!」 言ってあたしはガウリイにグラスを差し出す。 「おう!今日はとことん付き合うさ」 ガウリイはあたしのグラスを持つとバーカウンターへ消えていく。 その背中を見つめながらあたしは誓う。 誰にもガウリイを傷つけさせたりはしない。 あたしもガウリイもゼルもアメリアもポコタも・・・みんなで生き抜いてやる!! あたしはリナ=インバース。決してあきらめたりはしない!!! **************************************** スレレボ7話より妄想です。 今回は本篇がAパートがギャグ、Bパートがシリアスなので、私も真似してみました。 前半がギャグラブで、後半がシリアスラブです(笑) いやぁ、たまにはガウリナ書きたかっただけなんですけどね。 書いてるうちにガウリナっていうよりは、ひたすらリナの逞しさを表す話になっているような。 あとアメリアが泣きながら払っていた5,000,000の小切手の行方をこういう風にしてみました。 あれ、セイルーンに届いたらフィルさん驚きますよね。 というか、評議会で問題になるような。。。 それを阻止してあげたんだからアメリアに感謝してもらわなくては(笑) **************************************** |
33657 | 第8話:Hurry up つっこめっ!いや、つっこむな? その後 | ミーナ | 2008/8/25 13:04:15 |
記事番号33610へのコメント <作戦> ・・・・カタカタカタ・・・・ ジョコンダ城を目指し4人を乗せた馬車は揺れ続ける。 「リアリティ リアリティ」 あたしの台詞に嫌な顔をする三人。 だから、あたしはガウリイとゼルの前に指を突き付けて言ってやる。 「そーはいっても、あんた達だって本気でやるつもりがないことくらいわかってたでしょ」 アメリアは驚いた顔をしたが、後の二人は気まずそうな表情を見せる。 ガウリイは頬をポリポリとかき、ゼルは横を向いてさっと目線をそらした。 ほーら、やっぱり。 「まずはガウリイ。あんたの持ってる剣じゃ魔族と戦えないのは覚えてるわよね」 「ああ。実践させられたしな」 アメリアとゼルの二人に会う前、いくらいってもガウリイが聞かないので、剣に魔皇霊斬(アストラル・ヴァイン)なしでレッサーデーモン十数匹の群れの中に突っ込ませたことがあるのだ。 並みの剣士なら1匹倒すのも手こずるレッサーデーモンとはいえ、ガウリイみたいな超一流なら剣に呪文さえ付与してあれば十数匹くらいそれほど苦戦する相手でもない。 軽いやけどとはいえケガまでしたんだからさすがの忘れてはいまい。 「なら、あたしが呪文無しであのゼロスと戦わせるわけないのもわかってるわよね」 「まぁ、なぁ。リナの殺気も全然本気じゃなかったしな」 「なら、なんで分かんないふりしてんのよ」 「いや、捕まる気だってのは分からなかったからさぁ。リナのことだから、ゼロスの隙をついて砦ごとふっ飛ばした上で、どさくさにまぎれて逃げる気だと」 ・・・おい。いくらあたしでもそんな乱暴なことは・・・・たぶんしないぞ・・・・ 「次ぎにゼル。あんたはあたしが本気じゃないのを知っていたからゼロスに効かない雷撃破(ディグ・ヴォルト)を唱えたんでしょう。しかも、あんたは私が捕まるつもりだったのもわかってたはずよ」 「なぜそう思う」 「あんただってそうするでしょ」 あたしとゼルの思考パターンは似ているのだ。 まぁ、あたしのが健全ではあるが。 ガウリイが言っていたみたいに逃げて後で合流するという手もないわけではないが、それだと問題が生じるのだ。 「もしあたし達が逃げたらゼロスはどうすると思う?」 あたしの問いにゼルはさも当然というように答えを返す。 「あいつならアストラルサイドも渡れるし、追ってきて個々撃破する。もしくは・・・合流する予定の村に罠を仕掛ける」 そういうことである。 ゼロスの張る罠がどんなものかは分からないが、最悪フィブリゾみたいに村ごと住民を殺してあたし達を襲わせるような仕掛けになってたら、それこそ後味が悪すぎる。 いつもは飄々としているとはいえ、あれでも高位魔族。 人間の命がなくなろうがどうしようが気にするはずもない。 なのに知らないふりをしてあたしを責めるのは、アメリアを一番の危険に晒したから。。。 あたしの作戦を感知していたガウリイの剣やゼルの呪文がゼロスには痛みすら感じないものなのに対し、アメリアが打った崩霊裂(ラ・ティルト)だけは本気でダメージを与えられる代物である。 つまり万が一あたってしまった場合アメリアは最初にゼロスのターゲットになる。 だからアメリアがゼロスに追い詰められた時、あたしもゼルもは焦ったのだ。 ゼルはゼロスにも効く冥壊屍(ゴズ・ヴ・ロー)を放つことで、標的を自分に向けたため一発食らうはめになったのだから、そっちも怒ってる理由かもしれない。 「だからその・・・悪かったと思ってるわ・・・いろいろと・・・」 ここは大人しく非を認めることにする。 とはいっても口からはごにょごにょとした言葉しか出てこないけど。 潔くごめんなさいといえないのはあたしの性格上仕方のないことだとわかって、プリーズ。 「まぁ、リナさんの作戦でご飯付きでジョコンダ城まで行けるんだから良しとしましょう♪」 どんだけ危険だったかわかってるのかわかってないのか、アメリアがそう言ってくれる。 彼女が許したならゼルも蒸し返しはしまい。 「そーだな。とりあえず暇だし、おやつでも食うか?」 「わぁ〜。ガウリイさん用意良いですね〜」 「おう。宿屋のおばちゃんが持たしてくれたんだ」 ガウリイとアメリアの呑気な声を聞きながら、あたしはこれからのことに思いをはせる。 −−−信じてるから。ポコタ。早く助けにきてよね。 ・・・・カタカタカタ・・・・ ジョコンダ城を目指し4人を乗せた馬車は揺れ続ける。 <早口言葉> ・・・・カタカタカタ・・・・ ジョコンダ城を目指し4人を乗せた馬車は揺れ続ける。 「ねぇ、リナさん。早口言葉競争しましょ〜」 「ん?早口言葉〜??」 「そうです。だってずっとこの中にいるだけで暇なんですもの」 「確かに。まぁ、やる事ないし、いいわよ」 あたし達がワイザー&ゼロス(&フラン&ゾラン)に捕まってから二日。 手首にはめられた手錠をシャラシャラ言わせながら、突如アメリアがこう言いだした。 まぁ、この子のいきなり『〜しましょう!』の提案はいつものことなので、付き合えるなら付き合ってあげるか。 最初は付き合うつもりでも結構楽しめることも多いしね。 「やった!カオスワードの練習にもなりますしね」 「確かに呪文の発動時間を早くするには、いかに早く唱えるのが重要だからな」 「へぇ〜〜!呪文って早口だと得なのか」 「そーよ。この魔道師協会ゼフィーリア支部主催早口言葉コンテスト優勝者の実力を見せてあげる」 「おお〜!リナってすごいんだな!!」 ふふふ。私のこの巧みな口裁きを聞いて驚きなさい。 と同時に嫌な記憶もよみがえる。 そういえば、あたしはあの大会で3年連続で優勝して「口先の魔術師」と二つ名をつけられたのだ。 しばらくの間、姉ちゃんに『あんた、詐欺師みたい』とかいって散々からかわれたんだっけ。。。 「さーていくわよ。まずは。。。『あかまきがみ、あおまきがみ、きまきがみ』」 「おお〜!リナさん、早ーい。」 「次はあんた達の番よ。」 「不肖アメリア行きます!『あかまきがみ、あおまきがみ、きまきまみ』」 「おしい!最後ちょっと噛んでる」 「う〜みゅ〜。」 「『赤巻上、青巻上、黄巻上』」 「わぁ〜ゼルガディスさんも早い!リナさんといい勝負ですね!!」 「ええと、たしか『あかまきがみ、あおまきがみ』・・・・なぁ、リナ次って何色だっけ??」 「『きまきがみ』って、あんたはこんな短いのも覚えられないの。このクラゲ頭!」 馬車の外では荷台に乗ったフラン&ゾランがこっちを見て、興味津津といったところ。 あの二人もゼロスとワイザーの煮ても焼いても食えないコンビと付き合うのは疲れるんだろうな。 「兄貴。なんか後ろ楽しそうですぜ」 「早口大会みたいだな」 「俺もやってみようかな。『あかまきがみ、あおまきがみ、きまき・・痛っ!!』」 「おいおい、大丈夫か?」 「ひたかみまひた(舌噛みました)」 「おい、気をつけろよ。馬車ってのは案外揺れるんだ。」 ・・・・カタカタカタ・・・・ ジョコンダ城を目指し4人を乗せた馬車は揺れ続ける。 <選択> ・・・・カタカタカタ・・・・ ジョコンダ城を目指し4人を乗せた馬車は揺れ続ける。 深夜、馬車の後ろの扉が開かれる気配で目をさました。 外の冷たい空気が中に吹き込んでくる。 同じく目を覚ましたアメリアがどうしたのかとでもいうように俺の方を見る。 ガウリイとリナが寝ているところを見ると、危険ではないようだが。。。 扉から嫌な気配が入ってくる。 「ゼロス、ずいぶんと遅い訪問だな」 「いやぁ〜。ワイザーさんにすっかり気に入られてしまいまして、つい飲みかわしてしまいました」 「で、何の用だ?」 「こんな時間に押し掛けてくる理由なんて決まってるじゃないですか。僕、一度やってみたかったんですよね。若い娘を手篭めにする悪人の役」 ゼロスの言葉にアメリアがぴくりと反応して後ろに後ずさるとシャラリと手錠の揺れる音が響く。 俺はアメリアを背に庇うように動くが、所詮は馬車の中。 手錠でつながれている以上、狭いこの空間でできる動きは限られている。 「リナさんやガウリイさんには知られたくないでしょうから、”眠り”(スリーピング)かけておきました。こう見えて、僕って心優しい魔族なんですよ」 ゼロスが楽しそうに言って一歩前に進む。 アメリアの俺の服を掴む手に力がこもる。 「僕も男ですからやっぱり楽しむならリナさんみたいに前も後ろも分からない凹ムネよりは、アメリアさんみたいに自己主張が強い方が好みなんですよね〜」 ・・・やれるか? 相手はゼロス。 まともにやって勝てる相手ではないが、アメリアを逃がす時間くらいなら稼げるかもしれん。 なにもせずに好きな女が手篭めにされるのを見届けるほど落ちぶれてはいない。 素早く崩霊裂(ラ・ティルト)の呪文の詠唱に入るが、 「ぐっはっ」 「僕とやる気ですか?でも、賢いゼルガディスさんのことですから無理なのわかってますよね」 ゼロスの杖が俺の鳩尾にのめり込む。 肺を突かれるように衝撃に体がぐらりと倒れそうになるのを、何とかこらえる。 呪文の詠唱をさせてもらう時間すらないらしい。 「じゃぁ、こういうのはどうですか。ゼルガディスさんに代わりになって頂きましょうか。若い男を手篭めにする悪人の役も興味があったものですから」 ゼロスの手が針金でできた俺の髪に触れる。 体中を駆け巡る生理的嫌悪感に岩の肌が粟立つ。 「選んでください。アメリアさんを差し出しますか?それともゼルガディスさんが一緒にいらっしゃいますか?」 「俺が行く」 「そんな。ゼルガディスさん!」 「気にしなくていい。俺は男だ。女のお前とは重みが違う」 アメリアが無事ならそれでいい。 どんな形であれ、守れるならそれでいい。 これから我が身に降りかかる不幸に対する恐怖よりも、これでアメリアが助かるという安堵感が心を占める。 「いいか、アメリア。俺が戻ってくるまでこうして目を閉じて耳を押さえておけ。恐がらなくていい」 アメリアを膝を抱えるように座らせ、その手を掴んで頬を挟むように耳にあてがう。 少しでも不安が拭えればいいいのだが。 頬に触れるだけの口づけを落として、俺は立ち上がった。 「行きましょうか。ゼルガディスさん」 ゼロスが素早く俺の手錠を外し、まるで女をエスコートするかのように左手を差し出す。 そんなもの誰がされるか!! 俺は覚悟をきめて、重い一歩を前に出した。 「うわぁぁぁぁぁぁぁ」 「ゼルガディスさん大丈夫ですか?」 「ひどいうなされ方だったぞ」 「顔も真っ青よ。ってあんた元々青いけど」 目の前にはアメリアの心配そうな大きな瞳。 横からリナとガウリイが同じく不思議そうな顔で俺を眺めている。 馬車の中には、柵越しに光が差し込み、川の流れる音と小鳥のさえずりも聞こえる。 ・・・夢・・・だったのか?・・・ 「心配掛けて済まない。ちょっと夢見が悪かっただけだ」 「そう?ならいいけど」 その時、糸目の神官がくるりと俺達の方を向いて、柵越しに楽しそうにつぶやくのが聞こえた。 「ゼルガディスさん。ごちそうさまでした」 『ごちそう・・・さま・・・!!』 食われたのは悪夢による負の感情? ・・・それとも・・・・まさか・・・俺か?・・・俺なのか?? ・・・・カタカタカタ・・・・ ジョコンダ城を目指し4人を乗せた馬車は揺れ続ける。 *************************************************************** スレレボ8話の妄想です。 今回は場面選択に悩みました。 8話前は何をやってるか不明だし、8話のAパートはギャグなのでこのノリを大事にしたら、ひたすらワイザーのおっちゃんとの漫才になりそう。 Bパートはゼロスとの戦闘なので、とても妄想してる余裕はないし(戦闘シーンの描写が苦手なのもあります)。 その後だとひたすら馬車に揺られてるので、動きがほとんどない。 結局のこんな物ができあがりました。。。 <作戦>は他サイト様のスレレボの感想で、リナの作戦が分かってなかったなら、なんでガウリイとゼルはゼロスに効かない攻撃をするのか? という疑問を読みまして自分なりに考えた結果です。 それでもやはり違和感はぬぐえないのですが。。。 <早口言葉>は馬車の中と決めた時にすぐに思いついた話です。 作成時間1時間。これを書くにあたって今まで犬と猫と呼んでましたが、一応名前を調べました。 <選択>は捕まったらやっぱり一度は「おやめください。お代官様(爆)」をやらなければいかないかと思って書いていくうちにこんな話になってしまいました。 書いた私が言うのもなんですが、書きながらいったいどこへ行くのやらと思ったお話です。 次こそはきちんとしたシリアス回のはず! 妄想が描けるかどうかは別として、楽しみだ〜〜♪ *************************************************************** |
33662 | Re:第8話:Hurry up つっこめっ!いや、つっこむな? その後 | きみどり | 2008/8/28 13:04:07 |
記事番号33657へのコメント このお話で、VSゼロスのもやもやを解消させていただきました!! 「スレイヤーズで遊ぼう」シリーズは、アニメを200倍楽しめる仕様の小説なので、毎週楽しみにしております。 |
33667 | Re:第8話:Hurry up つっこめっ!いや、つっこむな? その後 | ミーナ | 2008/8/30 14:15:42 |
記事番号33662へのコメント きみどり様 コメントありがとうございます。 >このお話で、VSゼロスのもやもやを解消させていただきました!! VSゼロスは本当にもやもやしましたよね^^; 私の小説の中では姫を助けるために冥壊屍(ゴズ・ヴ・ロー)ってことになってましたが、 本当は最初に撹乱用の青魔烈弾波(ブラム・ブレイザー)、姫の救出時は雷撃破(ディグ・ヴォルト)、 ポコタが飛ばされてから冥壊屍(ゴズ・ヴ・ロー)なので、ちょと私の説も無理があるんですよ。 (UPしてから放送見直して気がついたんです。すいません) でも、こういう考えもありかなと思っていただければ幸いです。 >「スレイヤーズで遊ぼう」シリーズは、アニメを200倍楽しめる仕様の小説なので、毎週楽しみにしております。 200倍なんてすごい褒め言葉ありがとうございます。 うれしくて踊ってしまいます♪ きみどりさんのコメントで私のやる気も200倍です! ご期待通り毎週ちゃんと書けるように頑張ってみます!! |
33668 | 第9話:INSIDER 真実を知るもの! 幕間 | ミーナ | 2008/8/30 14:21:02 |
記事番号33610へのコメント 「いいか。大人しくしてろよ」 あたし達4人を牢屋に放り込んだフランはそそくさとその場を離れた。 馬車を降りて早々に放った爆炎舞(バースト・ロンド)の所為か、恐怖のために声と膝が震えている。 ちょっとおちゃめな軽い威嚇だったのに効果ありすぎよね。 「あんなに怯える事ないじゃないよね」 「自業自得だな」 「あんなに脅かすからだぞ」 「ですです」 「だからってさ〜」 「手筈では中の様子を調べてポコタさんと合流することになっていましたし」 「それもどこまで当てになるやら」 言ってあたしは肩をすくめて見せる。 ポコタのことだから、一応こっちには向かってると思うもののいつ着くかもわからない。 とりあえず状況が変わるまではこのままここで待機かなぁ。 「それにしても、私達まで別々にならないでよかったですね」 「だな。バラバラに入れられてたら面倒だったもんな」 「まったくだ。だが、あいつらは何故俺たちを一纏めにしておくんだろうな」 そうなのだ。もし一人ずつ別のところに閉じ込められたりしたら情報の共有ができなかったり、合流に手間取ったりとあたし達はだいぶ不便になったはずだ。 剣は取り上げられているとはいえ、こちらは魔法が使えるメンバーが3人もいる。 あたし達を一緒にしておくことはかなりリスクが高いのだと解りそうなものなのだが。。。 あのフランというワンコが浅知恵なのか、それとも、、、ワイザーのおっちゃんの差し金か。 「あっ!俺わかったかも」 あたしの思考を邪魔するようにのほほん口調でガウリイが声を上げる。 クラゲ頭のガウリイにそうそう分かるとも思えないのだが。 まぁ、あれで意外に鋭いところもあるし。 あたしはほんの少しの期待を持ってガウリイの言葉を待った。 「きっとあいつら俺達がいるからリナがこの程度で済んでると思ってるんだぜ」 ・・・・おい・・・・・ 「きっとそうですよ。ガウリイさん。リナさんを一人にしたら竜破斬(ドラグ・スレイブ)打ち放題!国の一つや二つ簡単に滅びてしまいます」 ・・・・アメリア・・・・あとで覚えてなさいよ・・・・ 「なるほど。俺たちが抑止力になってると思われてるんだな」 って、納得するな。そこ!! 3人そろって頷いているんじゃない!! まったく、人を何だとおもってるんだか。 「あんたたち〜〜」 スパン・・・・スパン・・・・すぱぁぁん・・・・ あたしは懐から出した乙女の必須アイテムで3人を順に黙らせる。 「なにするんだ!」 「リナさん。痛いですぅ」 「・・・ぴくぴくっ・・・」 ゼルとアメリアが抗議の声をあげ、ガウリイは地面とお友達になっている。 3発目良い音したもんな。うん。久々のクリーンヒット。 「あんた達、人を破壊の魔王かなんかみたいに言うじゃない!」 「だって、なぁ〜。リナだし」 どうにか復活したガウリイが首をコキコキ言わせながら言葉を濁す。 まったく、だってじゃないっつーの。それにあたしだしってどういう意味よ。 ガウリイにもう一発喰らわせようと手を持ち上げたところでアメリアが声を上げた。 「あ〜〜〜〜あ〜〜〜〜。リナさん」 「なによ?」 「そのスリッパ可愛いです〜♪」 アメリアはあたしの右手に握られている”うさぎさんのお耳付きふわふわスリッパ”をうっとりと眺めている。 そういえばこの子ふわふわ好きなんだっけ。 「おー。めずらしく少女趣味だな」 「似合わないな」 ・・・ガウリイ、ゼル、うるさいよ。 これはここに来た時にワイザーのおっちゃんが使ったのをちょっと頂いてきたのだ。 可憐で繊細な天才美少女魔道師の後ろ頭をスリッパで叩くなどという極悪非道のことをしたのだから、スリッパくらいもらっても罰はあたらない。 というか、この程度のもので許してあげたあたしって心が広いわよね〜。 「いいなぁ〜いいなぁ〜」 「なに?あんたこんなの欲しいの??」 あげるわよ、とい言いそうになった口を慌てて手で押さえる。 たとえ銅貨1枚だって人にタダであげるのは商売人としてのあたしの血が許さない。 「夕飯1回で手を打ちましょ」 「え〜。まけてくださいよ〜」 「だめ〜。豪華ディナーフルコースよ」 「そんなぁ。無理ですよ〜。すりっぱ〜すりっぱ〜」 「だぁ〜。そんな声ださないでよ。仕方ないからデザート食べ放題にまけてあげる。これで良いわね」 「はい!」 こうして”うさぎさんのお耳付きふわふわスリッパ”はアメリアのものになった。 もちろん次の町であたしがアメリアと店員が泣いて止めるまでケーキを堪能したのは言うまでもない。 ふわぁ〜疲れた〜〜 ポコタが来るまでとりあえず一眠りしようかな。 この後、オゼルから「赤法師レゾの魂が眠る壺を見つけて壊してほしい」なんて依頼されることを、この時のあたしはまだ知らない。 ***************************************************** スレレボ9話から妄想です。 今回は終わり方が終わり方なので(シリアス万歳!次回が楽しみ♪)、幕間からのお届けです。 放送でワイザーのおっちゃんが持ってる乙女チックなスリッパを気にいって、こんな話になりました。 あそこまで乙女チックなスリッパは宿屋とかでちょろまかしたとも思えず。。。自分で買ったんですかね?(爆) 今回書いたスリッパ話としては、この後ふかふか&うさ耳にはまったアメリアが抱き枕も購入。 夜、スリッパを履いて、抱き枕を抱え、ゼルの部屋を訪れるアメリアの可愛さに、 ゼルが平常心を持つために苦労するなんて裏設定もあったりします♪ ***************************************************** |
33671 | Re:第9話:INSIDER 真実を知るもの! 幕間 | 葵 | 2008/8/31 01:59:52 |
記事番号33668へのコメント ミーナ様初めまして。葵です 早速書かせていただきます! >「あっ!俺わかったかも」 おおっ、珍しい!! >あたしの思考を邪魔するようにのほほん口調でガウリイが声を上げる。 >クラゲ頭のガウリイにそうそう分かるとも思えないのだが。 >まぁ、あれで意外に鋭いところもあるし。 >あたしはほんの少しの期待を持ってガウリイの言葉を待った。 >「きっとあいつら俺達がいるからリナがこの程度で済んでると思ってるんだぜ」 >・・・・おい・・・・・ >「きっとそうですよ。ガウリイさん。リナさんを一人にしたら竜破斬(ドラグ・スレイブ)打ち放題!国の一つや二つ簡単に滅びてしまいます」 きっとそうだろーね(うるさいわよ!byリナ) >アメリアはあたしの右手に握られている”うさぎさんのお耳付きふわふわスリッパ”をうっとりと眺めている。 >そういえばこの子ふわふわ好きなんだっけ。 > >「おー。めずらしく少女趣味だな」 >「似合わないな」 >・・・ガウリイ、ゼル、うるさいよ。 >これはここに来た時にワイザーのおっちゃんが使ったのをちょっと頂いてきたのだ。 >可憐で繊細な天才美少女魔道師の後ろ頭をスリッパで叩くなどという極悪非道のことをしたのだから、スリッパくらいもらっても罰はあたらない。 >というか、この程度のもので許してあげたあたしって心が広いわよね〜。 > やっぱりあれはスリッパだったんですね! でもワイザーのおっちゃんが”うさぎさんのお耳付きふわふわスリッパ”を持っていたなんて・・・ >「いいなぁ〜いいなぁ〜」 >「なに?あんたこんなの欲しいの??」 >あげるわよ、とい言いそうになった口を慌てて手で押さえる。 >たとえ銅貨1枚だって人にタダであげるのは商売人としてのあたしの血が許さない。 やっぱり、リナはリナですね >「夕飯1回で手を打ちましょ」 >「え〜。まけてくださいよ〜」 >「だめ〜。豪華ディナーフルコースよ」 >「そんなぁ。無理ですよ〜。すりっぱ〜すりっぱ〜」 >「だぁ〜。そんな声ださないでよ。仕方ないからデザート食べ放題にまけてあげる。これで良いわね」 >「はい!」 >こうして”うさぎさんのお耳付きふわふわスリッパ”はアメリアのものになった。 >もちろん次の町であたしがアメリアと店員が泣いて止めるまでケーキを堪能したのは言うまでもない この時点でさっきの「心が広い」っていうのはありえないんじゃ・・・ >スレレボ9話から妄想です。 >今回は終わり方が終わり方なので(シリアス万歳!次回が楽しみ♪)、幕間からのお届けです。 終わり方がいきなりだったので「ちょっとーーー!!!」 と思ったりする葵なのです でもその分次回が楽しみです♪ >放送でワイザーのおっちゃんが持ってる乙女チックなスリッパを気にいって、こんな話になりました。 >あそこまで乙女チックなスリッパは宿屋とかでちょろまかしたとも思えず。。。自分で買ったんですかね?(爆) どええええええええええええええええ!!!!!!!!! それが本当なら・・・おっちゃん・・・あんたって一体・・・ >今回書いたスリッパ話としては、この後ふかふか&うさ耳にはまったアメリアが抱き枕も購入。 >夜、スリッパを履いて、抱き枕を抱え、ゼルの部屋を訪れるアメリアの可愛さに、 >ゼルが平常心を持つために苦労するなんて裏設定もあったりします♪ > いいですねぇゼルアメっぽくて・・・(はあと) 最後になりましたがミーナ様「スレイヤーズREVOLTIONで遊ぼう」 面白いですこれからもコメントさせていただきます♪ ですのでこれからもがんばってください!! |
33673 | Re:第9話:INSIDER 真実を知るもの! 幕間 | ミーナ | 2008/9/1 14:59:15 |
記事番号33671へのコメント 葵様 コメントありがとうございます。 >>「あっ!俺わかったかも」 >おおっ、珍しい!! >>「きっとあいつら俺達がいるからリナがこの程度で済んでると思ってるんだぜ」 >>・・・・おい・・・・・ >>「きっとそうですよ。ガウリイさん。リナさんを一人にしたら竜破斬(ドラグ・スレイブ)打ち放題!国の一つや二つ簡単に滅びてしまいます」 >きっとそうだろーね(うるさいわよ!byリナ) きっとこんなとこですよね。 ガウリイ&アメリア&ゼル&私&葵様の5人がそう思ってるんだから、ここは数の暴力(じゃなかった)、 民主政治の鉄則にのっとって取って、リナに怯えてるためと決定します!!(笑) >>アメリアはあたしの右手に握られている”うさぎさんのお耳付きふわふわスリッパ”をうっとりと眺めている。 >>これはここに来た時にワイザーのおっちゃんが使ったのをちょっと頂いてきたのだ。 >やっぱりあれはスリッパだったんですね! >でもワイザーのおっちゃんが”うさぎさんのお耳付きふわふわスリッパ”を持っていたなんて・・・ たぶんスリッパです(一応、本編スローで見返してみました(笑)) 理想を言えばふかふか感がちょっと足りないような気もしますが・・・ おっちゃんもやっぱり懐に大切にしまってるんでしょうかね?? >>「いいなぁ〜いいなぁ〜」 >>たとえ銅貨1枚だって人にタダであげるのは商売人としてのあたしの血が許さない。 >やっぱり、リナはリナですね ですです。このお金に執着の強いところもリナの魅力のひとつですよね >>「だぁ〜。そんな声ださないでよ。仕方ないからデザート食べ放題にまけてあげる。これで良いわね」 >>もちろん次の町であたしがアメリアと店員が泣いて止めるまでケーキを堪能したのは言うまでもない >この時点でさっきの「心が広い」っていうのはありえないんじゃ・・・ ・・・ありえないです。 でも、リナは自分では「心が広い」って絶対思ってますよね。 周りから見れば・・・思いっきり狭いと思うんですけど(笑) >>今回は終わり方が終わり方なので(シリアス万歳!次回が楽しみ♪)、幕間からのお届けです。 > >終わり方がいきなりだったので「ちょっとーーー!!!」 >と思ったりする葵なのです >でもその分次回が楽しみです♪ あっというまの30分でしたよね。 ギャグ回はそんなことないのですが、シリアス回はもう終わり!?っていつもおもわされます。 >>あそこまで乙女チックなスリッパは宿屋とかでちょろまかしたとも思えず。。。自分で買ったんですかね?(爆) > >どええええええええええええええええ!!!!!!!!! >それが本当なら・・・おっちゃん・・・あんたって一体・・・ 実際はどうなんでしょうね? 近所の奥さまにもらったとか?? う〜ん。特別捜査官・ワイザー=フレイオン。 奥が深い(意味が違う気がする)男です。 >>ゼルが平常心を持つために苦労するなんて裏設定もあったりします♪> >いいですねぇゼルアメっぽくて・・・(はあと) ゼルアメ大好きです♪ そして、苦悩するゼルも大好きです♪ いつか機会があれば書いてみたい話の一つです。 (まずはレボ優先なんでいつになるかなのですが・・・) >最後になりましたがミーナ様「スレイヤーズREVOLTIONで遊ぼう」 >面白いですこれからもコメントさせていただきます♪ >ですのでこれからもがんばってください!! ありがとうございます。 コメントをいただけると本当に本当に本当に(力説)嬉しいです。 嬉しすぎて葵さまのコメント何度も読み返しちゃいました♪ また、面白いと思っていただけるものを書けるように頑張ります。 ありがとうございました。 |
33683 | 第10話:Judgement 蘇る白銀! 幕間 | ミーナ | 2008/9/8 06:15:12 |
記事番号33610へのコメント 「さてさて。そろそろ本番ですね。 なかなか面白そうな見せものですし、僕は高みの見物と行きましょうかね。」 口の中で呟いてゼロスは最寄りの席に腰をおろした。 コロシアムの正面に位置するここは戦いを見るにはもってこいの場所。 本来なら公爵の取り巻きたちが座るところだが、今は観客はゼロスただ一人きり。 「何か足りませんね・・・こういう時はやはり・・・」 どこからともなく引っぱり出したのは、大きなカップに入ったポップコーン。 しかも出来たてほやほや。塩バター味。 最近のお気に入りの一品である。 「やはり。観戦はこうじゃないと。」 リナの2度目のフェイントもものともせず、ズーマが言葉を紡ぐ。 「食えぬ女よ・・・・」 「そりゃ?魔王の食べ残しとか言われてる身ですから?無理に食べても、お腹壊すだけよ」 ズーマの台詞を聞いて、ゼロスは鞄から小さなメモ帳を取り出してペラペラとめくりはじめた。 そこには以前彼が調べ上げたリナ=インバースに関するデーターがきれいな文字で並んでいる。 「ありました。ありました。ここですね。ええと、、、”生きとし生ける物の天敵””ドラゴンも跨いで通る””ロバーズキラー””世界を闇へと帰すもの””あのお方(ロード・オブ・ナイトメア)がバックについた女””サイラーグを二度滅ぼした女””セイルーンを滅ぼしかけた女”あっ。こんなのもありましたね”赤い糸切りのリナ”」 すべてが概ね事実っていうのがリナさんのすごいところです。 だから僕たちの間で観光名所になるんですよね。 −−−お腹がすいたらリナ=インバースの傍に行けばいくらでも負の感情が食べられるって。 まぁ、広めたのが僕だっていうのはリナさんには絶対に秘密ですね♪ 眼下で広がるリナVSズーマ、ガウリイVSジョコンダ、オゼルVSゼルガディス+アメリアの戦闘。 ゼロスは手元のポップコーンを頬張りながら、ぽつりと独り言をつぶやく。 「面白い対戦カードですね。オッズはどうなってるのやら」 まぁ、どんなオッズでも僕はリナさんに賭けますがね。 そのくらいには僕はリナさんを信用してますよ。 それに、こんなところであっさり遣られてしまっては僕の仕事が増えてしまいますしねぇ。 −−−僕、面倒なの嫌いなんです。 だから・・・ちょっと面白い時限爆弾をセットしてあるんですよね。 「なかなかやるじゃないの。その腕ならば、私の夫にな資格はある」 「オ、オット!?」 「お、夫!?」 ジョコンダさんの台詞にガウリイさんから”困惑”リナさんから”嫉妬”の感情が湧きあがる。 面白いですね。生きるか死ぬかをかけた戦いの最中にも関わらず、愛情がらみの負の感情が出るとは。 しかも、今までの”焦り”や”不安”よりも濃いなんて、人間っていうのは分からない生き物です。 「私の5人目の夫にふさわしい、どお?」 「ええと。。。ちなみに今までの4人というのはどうなったんだ・・・?」 おやおや、ガウリイさんてばそこは『リナがいるから断る!』とかいう場面ですよ〜。 ほら、すぐに断らないからリナさんが睨んでますって。 どうしてガウリイさんといいゼルガディスさんといい、乙女心が分からない人ばかりなんでしょうね。 心の中だけでため息をついて、ゼルガディス・アメリア組に視線を移した。 そちらでは二人がオゼル相手にみごとな連係プレーをを見せている。 「アメリア、いっきま〜〜す!!!」 アメリアが走り出し、それを援護するようにゼルガディスの呪文が後押しする。 なるほど、そうきますか。 魔風(ディム・ウィン)で勢いをつけて霊王結魔弾(ヴィスファランク)を込めた拳で殴るとは。。 しかも”平和主義クラッシュ・・・” なんていうか、大変アメリアさんらしい攻撃なんですが、聞いている僕の背中がムズムズするというか、嫌ぁな空気がただよってるというか、微妙にダメージを受けているというか・・・なんにしろその恥ずかしいネーミングは顕在なんですね。 拳でオゼルの風気結界呪(ウィンディ・シールド)を打ち破り、急停止したアメリアが後ろから来たゼルガディスをちらりとみる。 二人で呼吸を合わせ−−−W崩霊裂(ダブル・ラティルト)が完成。 おお。これぞファン待望の別名”夫婦(めおと)ラティルト”ですね。 これいったらゼルガディスさんは嫌がりますかね〜。 それにしても良いコンビネーションですね。 人間にしてはよくやってる方でしょう。 おや?崩霊裂(ダブル・ラティルト)発動しませんね〜。 あぁ、ズーマさんの虚霊障界(グームエオン)ですか。 ゼルガディスさんとアメリアさんが嬲られてるみたいですねぇ。 ”痛み”と”恐怖”・・・うん。悪くはない味です。 ついでにリナさんの”不安”と”焦り”も頂いときましょうか。 「悪夢の王の一片よ・・・・」 あのお方の呪文ですか。 まぁ、今のリナさんにできるのはそれだけですしね−−−さすがに、あちらを唱えるわけにはいきませんから。 「・・・神々の魂すらも打ち砕き!! 神滅斬(ラグナ・ブレード)!!」 神滅斬(ラグナ・ブレード)の紫の刃が辺りの闇を飲み込む。 そして、刃先がズーマへ向かったところで・・・ ここでオゼルさんはリタイアですね。お疲れ様でした。 とはいえ、ズーマさんは無傷。 これで手持ちのカードは使い終わってしまいましたし、リナさんはどうするつもりなんでしょうかね。 それにしても、そろそろ・・・あれが来てもいい頃なのですが。。。 「お前のことを知ったがゆえに暗殺者を選んだ」 リナの細い首をズーマが締め上げる。 赤い眼が苦痛に揺らめく。 「リナ!」 咄嗟にガウリイに投げた剣はあっさりズーマに弾かれて地に刺さる。 「人の心配をしてる場合じゃなんじゃなくて?剣士にとって命より大切な剣を投げ捨てるとはね。所詮その程度か」 そのガウリイを嘲笑うようにジョコンダがガウリイの首筋に剣を突き付ける。 普通はそうですよね。 でも・・・僕には理解できませんが、ガウリイさんにとってリナさん以上に大切なものなんて無いんですよ。 ガウリイさんは光の剣(ゴルンノヴァ)さえ、リナさんのためなら捨てれるのですから−−− それに、、、あのお方からリナさんを連れ戻した人ですからね。 「これを使え!!」 さっそうと現れたポコタが光の剣をガウリイに投げる。 そして・・・ 「光よ!!」 ガウリイの声がコロシアムに響き渡る。 やっときましたね。僕の時限爆弾達。 あんまりに遅いので、もう一仕事するはめになるかと思いましたよ。 ここからはガウリイさんの見せ場。 光の剣(レプリカ)が手元にあるなら、ジョコンダさんは勝負にならないでしょうし。。。 あとは、ズーマさんだけですが。。。 「光の剣、当たらなければどうということもない」 「一本で当たらなければ二本でどうだ」 利き手に持った光の剣で攻撃をしながら、反対の手の石の剣で攻撃を受け止める。 ガウリイとズーマ超一流同士の切りあいは眼で追うのが精一杯のスピードで。 「二刀流の分だけガウリイの方が体力の消耗が大きい。かといってあの二人のスピードに合わせて呪文を打つわけにはいかないわ。下手したらガウリイに当たっちゃう」 黒霧炎(ダーク・ミスト)の発動。 そして、、、ガウリイの光の剣がズーマのカギ爪を切り落とし、 「炎の槍(フレア・ランス)」 勝負ありましたね。 まぁ、ズーマさんのことだからここから逃げるくらいのことはやってのけるでしょうが。 それにしても、黒霧炎(ダーク・ミスト)内で剣を持ち替えるとは良い作戦ですね。 ガウリイさんもリナさんもお互いの行動を読んでたみたいですし。 ゼルガディスさんアメリアさん達とは違った意味で、こちらも良いコンビです。 う〜ん、いうならば、リナさんとガウリイさんはお互いを補完するタイプで、ゼルガディスさんとアメリアさんはお互いを強調し合うタイプってことでしょうか?? そういえば、お二人は、、、って、なんであそこだけ空気がほんわかしてるんでしょうね? 「おい、自分の傷を先に治せ」 「大丈夫ですよ。私のはすでに治癒(リザレクション)で殆ど回復してます」 「本当だな?」 「疑り深いですよ」 「当たり前だ。死ぬ間際まで大丈夫という奴が信用できるか」 「もぉ〜。それは言わないでください。でも、実際ズーマさんから受けた傷はちゃんと治してます。ええと、場所が場所なのでちょっとお見せするわけにはいかないのですが」 言ってアメリアは服の胸のあたりをギュッと握りしめた。 「そうか、ならやって貰おう」 「はい!」 アメリアが小さく呪文をつぶやくと、手から暖かな光が漏れ、ゼルガディスの傷を癒していく。 ぱっくりと割れ、肉が見えていた脇腹の傷が徐々にくっついていく。 やがて、表面の傷さえも分からなくなったところでアメリアは呪文を終了した。 「これでいいですよ。もう痛くないですよね?」 「ああ。大丈夫だ。助かった」 さて。そろそろ僕の出番ですね。 どうせなら目立つところが良いですよね。 キョロキョロと辺りを見渡して、ある一点に視線を止めた。 あそこはちょうどいいですね。 言うが早いかゼロスは一瞬のうちにシャンデリアの上に移動する。 「気をつけた方がいいですよ。皆さん」 「どういう意味だ!?」 「ジョコンダさんが着ているのは完全なザナファアーマーですから」 *************************************************** スレレボ10話からの妄想です。 10話は個人的には見どころたっぷりで、緊張感もあって面白かったのですが、妄想となるとほぼ戦闘パートのみで私にどうしろと!?っていう感じで、何を書いていいやら。。。 そのため半感想文みたいなものになってしまいました。ごめんなさい。 本気でどう書いていいか分からなかったのです(涙) ・・・没ネタで、回想シーンからのみ。 「赤法師様!どうしてディクリスが虎で、俺がぬいぐるみなんですか!?」 「ポコタ君が表からディクリスさんが裏側から情報を集めるのに、適した格好にと思いまして」 「・・・本当ですか??・・・」 「ええ。もちろん・・・ただ、壺を操作しながら、ポコタ君とうちの孫がだぶって見えまして。あの子が小さい頃好きだったんですよ。ぬいぐるみ。だからついポコタ君は可愛くなってしまいましたね」 「赤法師様のお孫さんですか」 「ええ。素直ないい子ですよ」 「俺。会ってみたいな(惚)」 −−−ポコタは知らない。リナと共にいたゼルガディス=グレイワーズがその人物であることに。。。 なんていうのも考えたのですが、あまりにもあまりにもなんで。。。 後3回。シリアス&謎解きなのでやっぱり苦戦しそうですが、がんばるぞ〜♪ *************************************************** |
33684 | Re:第10話:Judgement 蘇る白銀! 幕間 | 葵 | 2008/9/9 00:14:28 |
記事番号33683へのコメント ミーナ様こんばんわです。葵です。 今回もコメントを投稿させていただきます >「さてさて。そろそろ本番ですね。 >なかなか面白そうな見せものですし、僕は高みの見物と行きましょうかね。」 > >口の中で呟いてゼロスは最寄りの席に腰をおろした。 >コロシアムの正面に位置するここは戦いを見るにはもってこいの場所。 >本来なら公爵の取り巻きたちが座るところだが、今は観客はゼロスただ一人きり。 > >「何か足りませんね・・・こういう時はやはり・・・」 >どこからともなく引っぱり出したのは、大きなカップに入ったポップコーン。 >しかも出来たてほやほや。塩バター味。 >最近のお気に入りの一品である。 > >「やはり。観戦はこうじゃないと。」 ゼロスがポップコーンまで持ち出して見るということは魔族たちの言う観戦が戦闘シーンだからでしょうか・・・? >リナの2度目のフェイントもものともせず、ズーマが言葉を紡ぐ。 >「食えぬ女よ・・・・」 >「そりゃ?魔王の食べ残しとか言われてる身ですから?無理に食べても、お腹壊すだけよ」 > >ズーマの台詞を聞いて、ゼロスは鞄から小さなメモ帳を取り出してペラペラとめくりはじめた。 >そこには以前彼が調べ上げたリナ=インバースに関するデーターがきれいな文字で並んでいる。 >「ありました。ありました。ここですね。ええと、、、”生きとし生ける物の天敵””ドラゴンも跨いで通る””ロバーズキラー””世界を闇へと帰すもの””あのお方(ロード・オブ・ナイトメア)がバックについた女””サイラーグを二度滅ぼした女””セイルーンを滅ぼしかけた女”あっ。こんなのもありましたね”赤い糸切りのリナ”」 リナのあだ名(?)ってすごいですよね。”生きとし生ける物の天敵”ってつくくらいなので魔族と思われていますね (あたしは人間よ!! byリナ) >すべてが概ね事実っていうのがリナさんのすごいところです。 >だから僕たちの間で観光名所になるんですよね。 リナの噂って広まるのが早いですね〜 でも、どんな観光名所でしょうか・・・? >−−−お腹がすいたらリナ=インバースの傍に行けばいくらでも負の感情が食べられるって。 やっぱりそっちですか・・・ でも、アメリアに見つかったら大変ですね・・・ >まぁ、広めたのが僕だっていうのはリナさんには絶対に秘密ですね♪ 犯人はおまえかー!?(笑) >眼下で広がるリナVSズーマ、ガウリイVSジョコンダ、オゼルVSゼルガディス+アメリアの戦闘。 >ゼロスは手元のポップコーンを頬張りながら、ぽつりと独り言をつぶやく。 >「面白い対戦カードですね。オッズはどうなってるのやら」 > >まぁ、どんなオッズでも僕はリナさんに賭けますがね。 >そのくらいには僕はリナさんを信用してますよ。 本当に信用しているのでしょうか・・・ >それに、こんなところであっさり遣られてしまっては僕の仕事が増えてしまいますしねぇ。 >−−−僕、面倒なの嫌いなんです。 >だから・・・ちょっと面白い時限爆弾をセットしてあるんですよね お役所仕事のゼロスでも面倒なのは嫌いなんですね でも「時限爆弾」っていったい・・・? >どうしてガウリイさんといいゼルガディスさんといい、乙女心が分からない人ばかりなんでしょうね。 それには、私も同感です!! >二人で呼吸を合わせ−−−W崩霊裂(ダブル・ラティルト)が完成。 > >おお。これぞファン待望の別名”夫婦(めおと)ラティルト”ですね。 >これいったらゼルガディスさんは嫌がりますかね〜。 >それにしても良いコンビネーションですね。 >人間にしてはよくやってる方でしょう やっぱりゼルアメっていいですねぇ(はあと) >「これを使え!!」 >さっそうと現れたポコタが光の剣をガウリイに投げる。 アニメを見ていて「ポコタ登場!!」って叫んでいました・・・ >やっときましたね。僕の時限爆弾達。 >あんまりに遅いので、もう一仕事するはめになるかと思いましたよ。 時限爆弾ってポコタだったんですね >「おい、自分の傷を先に治せ」 >「大丈夫ですよ。私のはすでに治癒(リザレクション)で殆ど回復してます」 >「本当だな?」 >「疑り深いですよ」 >「当たり前だ。死ぬ間際まで大丈夫という奴が信用できるか」 >「もぉ〜。それは言わないでください。でも、実際ズーマさんから受けた傷はちゃんと治してます。ええと、場所が場所なのでちょっとお見せするわけにはいかないのですが」 >言ってアメリアは服の胸のあたりをギュッと握りしめた。 >「そうか、ならやって貰おう」 >「はい!」 >アメリアが小さく呪文をつぶやくと、手から暖かな光が漏れ、ゼルガディスの傷を癒していく。 >ぱっくりと割れ、肉が見えていた脇腹の傷が徐々にくっついていく。 >やがて、表面の傷さえも分からなくなったところでアメリアは呪文を終了した。 >「これでいいですよ。もう痛くないですよね?」 >「ああ。大丈夫だ。助かった」 今回2回目のゼルアメシーンですね!! >スレレボ10話からの妄想です。 >10話は個人的には見どころたっぷりで、緊張感もあって面白かったのですが、妄想となるとほぼ戦闘パートのみで私にどうしろと!?っていう感じで、何を書いていいやら。。。 >そのため半感想文みたいなものになってしまいました。ごめんなさい。 >本気でどう書いていいか分からなかったのです(涙) 大丈夫です!!自信を持ってください!! >・・・没ネタで、回想シーンからのみ。 >「赤法師様!どうしてディクリスが虎で、俺がぬいぐるみなんですか!?」 >「ポコタ君が表からディクリスさんが裏側から情報を集めるのに、適した格好にと思いまして」 >「・・・本当ですか??・・・」 >「ええ。もちろん・・・ただ、壺を操作しながら、ポコタ君とうちの孫がだぶって見えまして。あの子が小さい頃好きだったんですよ。ぬいぐるみ。だからついポコタ君は可愛くなってしまいましたね」 >「赤法師様のお孫さんですか」 >「ええ。素直ないい子ですよ」 >「俺。会ってみたいな(惚)」 > −−−ポコタは知らない。リナと共にいたゼルガディス=グレイワーズがその人物であることに。。。 やっぱり自分の姿に文句があったんですね でも「(惚)」ってことはゼルを女の子と思っているのでしょうか・・・? >なんていうのも考えたのですが、あまりにもあまりにもなんで。。。 > >後3回。シリアス&謎解きなのでやっぱり苦戦しそうですが、がんばるぞ〜♪ ミーナ様が前回私の投稿に返してくださった言葉1つ1つがとても嬉しかったです!! これからも応援しています!!がんばってください!!! |
33685 | Re:第10話:Judgement 蘇る白銀! 幕間 | ミーナ | 2008/9/9 23:53:40 |
記事番号33684へのコメント 葵さま 早速のコメントありがとうございます^^ 力いっぱいお返事書かせていただきますね♪ >>「何か足りませんね・・・こういう時はやはり・・・」 >>どこからともなく引っぱり出したのは、大きなカップに入ったポップコーン。 >>しかも出来たてほやほや。塩バター味。 >>最近のお気に入りの一品である。 >> >>「やはり。観戦はこうじゃないと。」 > >ゼロスがポップコーンまで持ち出して見るということは魔族たちの言う観戦が戦闘シーンだからでしょうか・・・? 多分そうでしょう。 戦闘シーンの観覧というのは負の感情でお食事もできつつ、とっても楽しいイベントなんだと思います。 >>リナの2度目のフェイントもものともせず、ズーマが言葉を紡ぐ。 >>「食えぬ女よ・・・・」 >>「そりゃ?魔王の食べ残しとか言われてる身ですから?無理に食べても、お腹壊すだけよ」 >リナのあだ名(?)ってすごいですよね。”生きとし生ける物の天敵”ってつくくらいなので魔族と思われていますね >(あたしは人間よ!! byリナ) ありえますね。どこかの地方では魔族以上にに恐れられていたりして・・・ 「僕たちは意味もなく森を破壊したり、軽いじゃれあいで人を呪文で飛ばしたりなんてしません。上の命令には基本的に忠実に従いますし。いつでもどこでもやりたい放題のリナさんと一緒にするなんて魔族に失礼ですよ」(byゼロス) >>すべてが概ね事実っていうのがリナさんのすごいところです。 >>だから僕たちの間で観光名所になるんですよね。 > >リナの噂って広まるのが早いですね〜 >でも、どんな観光名所でしょうか・・・? > >>−−−お腹がすいたらリナ=インバースの傍に行けばいくらでも負の感情が食べられるって。 > >やっぱりそっちですか・・・ >でも、アメリアに見つかったら大変ですね・・・ > > >>まぁ、広めたのが僕だっていうのはリナさんには絶対に秘密ですね♪ > >犯人はおまえかー!?(笑) 「いいですか。みなさん。あちらが有名なリナ=インバースです。無駄に攻撃すると倍返しになるのでくれぐれも手を出さないで見てるだけですよ〜。」 とか言いながらゼロスが疲れた獣王配下の魔族御一考を連れて、見に来たりして・・・。 で、陰で見ていたらアメリアが鼻歌で歌う「人生って素晴らしい」で運悪く何人かがダメージ受けたり・・・ すみません。遊びすぎですね(笑) >>眼下で広がるリナVSズーマ、ガウリイVSジョコンダ、オゼルVSゼルガディス+アメリアの戦闘。 >>ゼロスは手元のポップコーンを頬張りながら、ぽつりと独り言をつぶやく。 >>「面白い対戦カードですね。オッズはどうなってるのやら」 >> >>まぁ、どんなオッズでも僕はリナさんに賭けますがね。 >>そのくらいには僕はリナさんを信用してますよ。 > >本当に信用しているのでしょうか・・・ たぶんそれなりに信用してると思います。 だからこそリナをわざわざジョコンダ侯爵領まで引っ張り出してきたんだと思うんですよね。 >>それに、こんなところであっさり遣られてしまっては僕の仕事が増えてしまいますしねぇ。 >>−−−僕、面倒なの嫌いなんです。 >>だから・・・ちょっと面白い時限爆弾をセットしてあるんですよね > >お役所仕事のゼロスでも面倒なのは嫌いなんですね >でも「時限爆弾」っていったい・・・? 私は基本的にゼロスは合理主義だと思ってます。 使えるものは何でも使う。って感じの。 ただ、自分が興味ある事柄ならある程度手間をかけるのも厭わないタイプぽいですけどね。 >>どうしてガウリイさんといいゼルガディスさんといい、乙女心が分からない人ばかりなんでしょうね。 > >それには、私も同感です!! 私も深く同感です!!(笑) 二人がもう少し乙女心を理解してくれたら・・・ ガウリナ&ゼルアメファンの願いですよね(笑) >>二人で呼吸を合わせ−−−W崩霊裂(ダブル・ラティルト)が完成。 >> >>おお。これぞファン待望の別名”夫婦(めおと)ラティルト”ですね。 >>これいったらゼルガディスさんは嫌がりますかね〜。 >>それにしても良いコンビネーションですね。 >>人間にしてはよくやってる方でしょう > >やっぱりゼルアメっていいですねぇ(はあと) いいですよね♪ 放送見ながら、ついに来た!!って声上げてしまいました。 こういう連係プレー大好きです >>「これを使え!!」 >>さっそうと現れたポコタが光の剣をガウリイに投げる。 > >アニメを見ていて「ポコタ登場!!」って叫んでいました・・・ 私はさっそうと登場するポコタをみて、ポコタ偉い!って叫びました。 光の剣を渡して、手でぐっ!ってやってるポコタがカッコいいですよね^^ >>やっときましたね。僕の時限爆弾達。 >>あんまりに遅いので、もう一仕事するはめになるかと思いましたよ。 > >時限爆弾ってポコタだったんですね なるほどポコタという見方もできますね。 私はゼロスがポコタの動きまでは把握しきれてないと思っていたので、一応ワイザー+説得されたデュクリスのつもりでした。 >>「おい、自分の傷を先に治せ」 >>「大丈夫ですよ。私のはすでに治癒(リザレクション)で殆ど回復してます」 >>「これでいいですよ。もう痛くないですよね?」 >>「ああ。大丈夫だ。助かった」 > >今回2回目のゼルアメシーンですね!! ですです♪ ガウリイ&リナは基本的に画面に出っぱなしなので、幕間を狙うとゼルアメになるんですよ〜 あとは、私の趣味です!!(きっぱり) >>スレレボ10話からの妄想です。 >>10話は個人的には見どころたっぷりで、緊張感もあって面白かったのですが、妄想となるとほぼ戦闘パートのみで私にどうしろと!?っていう感じで、何を書いていいやら。。。 >>そのため半感想文みたいなものになってしまいました。ごめんなさい。 >>本気でどう書いていいか分からなかったのです(涙) > >大丈夫です!!自信を持ってください!! ありがとうございます。 ものすごい励まされました!! >>・・・没ネタで、回想シーンからのみ。 >>「赤法師様!どうしてディクリスが虎で、俺がぬいぐるみなんですか!?」 >>「俺。会ってみたいな(惚)」 >> −−−ポコタは知らない。リナと共にいたゼルガディス=グレイワーズがその人物であることに。。。 > >やっぱり自分の姿に文句があったんですね >でも「(惚)」ってことはゼルを女の子と思っているのでしょうか・・・? たぶん、ぬいぐるみの似合う可愛い女の子を想像してると思います。 ってことで、さらに続きとか書いてみたりして。。。 「タフォーラシアも元に戻ったし、これで終ったわね。ところで、ポコタはこれからどうするの?」 「ここで良い王になれるように頑張るよ。落ち着いたら俺の姿の元になった赤法師様の孫を探そうかと思ってる」 「レゾの?ならゼルに聞いてみるといいかも。ちょっと〜ゼル〜」 「なんだ?」 「ゼルは赤法師様と知り合いなのか」 「まぁな。一応血縁関係にある」 「なら、知らないか。赤法師様にはぬいぐるみが好きな素直な孫がいるって聞いたんだが」 「・・・奴の孫・・・俺以外にレゾの子孫がいるとは聞いたことないな。ただ、お前似のぬいぐるみなら思い当たることがあるぞ。俺が子供のころ奴がくれたぬいぐるみがな、夜は寝ないと子守唄を歌うはスリーピングを唱えるは、朝は鶏の泣きマネにディグボルトを唱えるようなやつでな。山奥に埋めてこようが、重りをつけて海に沈めようが、ファイヤーボールで焼こうが翌日にはベットに戻っていうつわものでな・・・」 「ゼル・・・それって、もはやぬいぐるみというより呪いの人形・・・」 「赤法師様っていったい。。。」 「まぁ、そんなわけでお前が言ってる孫ってのは俺のことだろう」 「そんなぁ〜。俺、可愛い女の子だって期待してたのに〜〜(涙)」 なんていかがでしょう(笑) >ミーナ様が前回私の投稿に返してくださった言葉1つ1つがとても嬉しかったです!! >これからも応援しています!!がんばってください!!! ありがとうございます。 私も葵さんの感想がすごく励みになってます。 期待に答えれるようがんばりますです |
33689 | 第11話:Keep Out! しのびよる魔獣! 幕間 | ミーナ | 2008/9/13 01:26:03 |
記事番号33610へのコメント 「逆らうものを殺すのにためらいはない」 「待て!」 竜破斬(ドラグスレイブ)すらあっさりと受け止めたザナッファがこちらを見ながら言葉を紡ぐ。 そして、咆哮を一つ上げ地に潜る。 「白銀の魔獣・・・ザナッファ・・・」 ぐらりとリナの膝から力が抜け、体が崩れ落ちる。 それをガウリイが素早く横から支え、瓦礫の中でもいくらましなところにリナを座らせた。 「さすがに神滅斬(ラグナ・ブレード)の後の竜破斬(ドラグスレイブ)は効くわね。ごめん。ちょっとだけ休憩」 「ああ。少し休め。ほら肩貸してやるから」 ガウリイがリナの肩を抱いて、自分の肩に頭を寄りかからせる。 普段なら大暴れして抵抗する行為を素直にされるがままになっていることがリナの疲労感の強さをを表している。 超一流暗殺者ズーマとの戦闘。 術者の魔力を食らい続けるロード・オブ・ナイトメアの呪文の発動。 ザナッファからの逃走。 そして、人間が通常使える魔術のなかでもっとも高い攻撃力をもつ竜破斬(ドラグスレイブ)の詠唱。 今まで普通に立っていたことさえ不思議なくらいである。 途方もない疲労感を意志の強さだけで制していたのだ。 「なら、私はしばらくこの辺りを探索する事にしよう。なにか手がかりでもあるかもしれないしな」 「待てよ。おちゃん。俺も行く」 瓦礫の山−−−もとはジョコンダ城だったモノ−−−に目を向けて、ワイザーが歩き出す。 その後ろをどこか悲壮感を抱えたままのポコタが翔封界(レイ・ウイング)で追っていく。 残されたアメリアとゼルガディスもリナとガウリイからは少し離れた場所にある瓦礫の山に腰をおろした。 別にリナ達の傍でもよかったのだが。 瞼をとじ信頼しきった様子でガウリイにもたれかかるリナと、リナを支えながら優しく見つめるガウリイ。 二人の様子になんとなく遠慮したほうがいい気がしたのだ。 「おい、アメリア。見せて見ろ」 ゼルガディスは先ほどのズーマ戦で裂かれたアメリアの服に手をかける。 「きゃぁ、何するんですか。ゼルガディスさんのエッチ、変態、痴漢」 「誰が変態で痴漢だ。傷を見せろと言っている」 左の胸元からわき腹にかけて破かれたそこからは、アメリアの白い肌がうっすらとのぞいている。 −−−そして、その白い肌の上に一直線に描かれた赤い傷痕も。 「やはりな。なぜズーマに受けた傷をきちんと治していない」 「治してますよ。見た目はあれですがもう痛くないですし」 「こんなに瘡蓋が残るような状況で何を言う。跡が残ったらどうするんだ」 呆れと怒りを含んだ声にアメリアがしゅんと小さくなる。 確かに完全に傷が治る前に回復(リザレクション)を途中で止めてしまったのは事実。 でも、それは出来るだけ早くゼルガディスの傷の手当てに行きたかったから。 自分の体に傷が残ることよりも、一刻も早くあなたの痛みを取り払ってあげたかった。 ただ、それだけ−−− それにしても・・・アメリアの頭の中に疑問符が踊る。 一応自分が動けるように最低限の回復はしたのに、なぜばれてしまったのだろうか?と。 確かに多様違和感はあるものの、痛みはないし、服の中に隠れた傷は近くで見なればそうとは分かるまい。 「ゼルガディスさん、なんで気がついたんですか?」 「常にお前を見ているからな。これくらいのことならわかる」 ゼルディスはさも当然とばかりにさらりと言ってのける。 「それって・・・」 小さな期待がアメリアの中に生まれる。 自分をゼルガディスの特別になれたのではないかという小さな期待が。 「忘れてるかもしれないが、一応フィルさんからお前のことを頼まれてるからな。護衛たるもの対象の体調管理は基本だ」 「そうです・・・ね・・」 リナたちを含めた4人で旅をしているときの態度が今までと同じだったので忘れていたが、今回に限ってはアメリアとゼルガディスの関係は”セイルーンの第二皇女”と”その護衛のセイルーンの騎士”である。 ”アメリア”に向けられたとばかり思っていた好意は”セイルーンの第二皇女アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン”のものだったのだ。 気づいてしまった事実にアメリアは傷つきながらも、とりあえずは傷口に手を当てて治癒(リザレクション)をかける。 淡い光がアメリアの手のひらから生まれ傷を癒していくのを沈黙のまま二人して見つめ続ける。 ・・・やがて傷はすっかり綺麗になったが、もう二人の間に交わされる言葉はなかった。 ジョコンダ城から半日。 やっとのことでついた町の宿屋の入口にリナ達はいた。 リナの”容疑者の宿泊代は当然必要経費よ”という強い意見に押された形で、チェックインはワイザーがまとめて行っている。 その側にはすでに半分寝てるガウリイと全身白ずくめの服装で壁にもたれるゼルガディス。 宿屋の従業員を捕まえて、名物料理を聞き出すリナ。 入口にある観葉植物をちょんちょん指でいたずらしているアメリアと、その頭の上でのんびりくつろぐポコタがいる。 「これがお前たちの部屋だ」 ワイザーから差し出された部屋の鍵は二つ−−−女部屋と男部屋。 宿屋のおばちゃんの話だと、どちらも二人部屋らしい。 「さーて。とりあえずは部屋でゆっくり休むことにしましょうか」 「そうですね」 「作戦会議は夕食時ってことで。では一時解散〜!!」 鍵を受け取った面々は階段を上り、各々の部屋に散っていく。 リナに続いてアメリアが部屋に入ろうとしたとき、 「ちょっと!ポコタ!!あんたどさくさにまぎれて女部屋に入ろうとはいい度胸じゃない!? 」 「待てっ!忘れてただけだ。こんなとこで呪文詠唱するな!!」 アメリアの頭の上から慌ててポコタが声をあげる。 その声にに釣られて、一度部屋に入っていた三人も集まってくる。 「どうした。リナ=インバース」 「乙女の部屋にポコタが不法侵入しようとしたのよ」 「誤解だっ!!」 「そういえば、おっちゃんシングルでしょ?ダブルにしてポコタと同部屋にしたら?」 「何を言う!リナ=インバース!!この特別捜査官(インスペクター)・ワイザー=フレイオン。他に人がいる状況だっと寝れはしないのだ!!」 「・・・はいはい。変なとこで神経質なんだから」 ガウリイがアメリアの頭の上に陣取っていたポコタを摘まむと、ひょいと自分の頭の上に乗せる。 「じゃぁ、ポコタはこっちだな」 「ああ。そうさせてもらうぞ」 宿屋の一階にある食堂での夕食も無事に済み−−−リナとガウリイの食べっぷりに食堂のおばちゃんが食材が足りないって泣いてたけど−−−そろそろ就寝の時間である。 男部屋ではちょっとした問題が発生していた。 ベットは2つ。人数は3人。 つまり、ベットの争奪戦である。 とはいっても、今回はあっさり決まりそうだが。 「いいのか?俺とガウリイががベット使っちまって」 「かまわん。」 「ゼル。俺代わってやってもいいぞ。お前、凝り性なんだろ。床は腰痛に響くぞ(笑)」 「人を老人みたいにいうな!!・・・それに、この後少し出かけるのでな。」 「ふ〜ん。なら遠慮なく」 ガウリイは自分のベットにドカッと胡坐をかいて座り込み、それからチラリとゼルガディスをみて、 「で、どこは行くんだ?」 「野暮用だ」 「野暮用・・・ねぇ・・・」 ガウリイは心の中でにやりと笑う。 ゼルガディスは気づいていないだろうが、律儀な彼は聞けば普段は行き先をきちんと伝える。 図書館。魔道師協会。散策。買い物。酒場に。 それを野暮用とごまかすのは、つまり人には言いにくいということだ。 そして、そんな中で一番の可能性は−−− リナだったら問い詰めてからかって弄り倒すんだろうが、さすがにガウリイはそこまで大人げないことはしない。 気付かれたくないなら、気づいてないふりをしてやるまで。 「なら、先に寝てるぞ」 「ああ。悪いな」 時は深夜。 半月が窓の外からほのかな光を部屋の中に落としている。 すやすやと同室者の寝息が聞きながら、手早くパジャマからいつもの服に着替える。 そして、ゆっくりと音をたてないように部屋を出て目的地へ。 来るときにも通った町から少し離れた場所にある教会。 無造作に足を投げ出し階段に座っている思い人の姿を見つける。 自分とおなじ白い服を着た彼は月明かりの下によく映える。 昼間とは違いフードを取っているので、銀糸の髪にやわらかな光があたりキラキラと輝いて見える。 「お待たせしました。ゼルガディスさん」 「ああ。で、リナにも聞かれたくないセイルーンがらみの相談とはなんだ?」 「ごめんなさい。あれ、嘘です」 「嘘?なぜそんな事をする」 「ええと。だってこうでもしないとゼルガディスさんと二人きりでお話できないじゃないですか」 アメリアはゼルガディスの左横にちょこんと腰かける。 「アメリア、とりあえず嘘はやめろ。俺はもう一件難題を背負うはめになるかと気が気じゃなかったぞ」 「すみません。・・・あっ・・・ええと・・・」 「どうした。さっきから笑ったり赤くなったり」 「あの・・・もし、さっきのが本当で、私がお願いしたらゼルガディスさんはセイルーンがらみの難題、引き受けてくれるんですか」 「一応これでもセイルーン所属の騎士だからな。これがある限りは手伝ってやる」 そういってゼルガディスは懐に収めた短剣に服の上から触れる。 これは叙任式の後渡された、セイルーンに忠誠を誓った証となるものだ。 とはいえ、ゼルガディスの場合は今回の事柄に関してのみの一時的なもので、この件が片付いたら返上してセイルーンとの関わりも絶えることになるだろうとアメリアはぼんやり思う。 「で、本当は何の用があったんだ」 「用なんてありませんよ。さっきも言ったじゃないですか。お話ししたかっただけです」 ゼルガディスはいきなり左手でアメリアの頭を抱え込むと、ぎゅっと力を込めて自分の方へ引き寄せた。 いきなりの出来事にバランスを崩したアメリアはゼルガディスの胸にもたれかかる形になる。 慌てて離れようとアメリアが身じろぐが、見た目以上に力のこもった腕に抱き込まれ動くこともできない。 耳もとで聞こえるゼルガディスの鼓動にアメリアの心臓もいつもよりもいささか早く音をたて、頬も知らず知らずのうちに赤く染まっていく。 「ちょっと・・ゼルガディスさん!?」 「少しこのままでいろ」 ものを言わせぬ響きのゼルガディスの声に、アメリアは抵抗をやめ大人しく抱き寄せられるのに身を任せた。 それから、少し迷ったが力を抜いてゼルガディスに体を預けた。 「アメリア。俺はお前が何を考えているか言葉にしてもらわなければ分からん。ただ、不安になっていることだけはわかるんだが、どうしてやることもできない」 「いいんです。本当はみんなも不安だってこと分かってます。私だけが弱音を吐いている場合じゃないことも。でも・・・怖いんです」 先のズーマとの戦いで感じてしまった死への恐怖。 避けては通れない魔法が効かない伝説の魔獣ザナッファと戦い。 仲間がいる。リナが、ガウリイが、ゼルガディスが、ポコタがいる。 今までだって高位魔族やら異界の神族やらを相手に生き残ってきた。 だから今回も根拠はないけど、でも平気だとは思う。 思うが・・・もしかして、万が一・・・小さな不安の種は次第に大きくなって心を苛んでいく。 「なら・・・戻るか。セイルーンに」 ぽつりとゼルガディスの口から洩れる意外な言葉。 その真意を知りたくてアメリアは慌ててゼルガディスを見上げる。 「何言ってるんですか!!このアメリア=ウィル=テスラ=セイルーン!!悪を目の前にして逃げることなどしません!必ずや私の胸に燃える熱い正義の心でザナッファを倒し、タフォーラシアの人々を救ってみせます!!!」 「その意気だ」 ゼルガディスの優しい声にハッとする。 きっと彼はこのためにあんなことを言ったんだろう 「あっ・・・ありがとうございます」 「元気になったならそれでいい」 さっきまでの不安が嘘のように落ち着き、今はただ出来ることをやるのみという熱い思いに心が満たされている。 「ゼルガディスさんて、何気に私の扱いうまいですよね」 「それは常にお前を見ているからだ」 「私の護衛さんですもんね」 アメリアは自分の発した言葉にチクリと胸が痛んだが、素知らぬふりで会話を続ける。 「アメリア。例え任務がなくてもお前を見ている。今はまだ何の約束もしてやれんが、俺にとっておまえが大切なんだということだけは覚えておけ」 「・・・はい・・・」 アメリアは抱きしめられたままチラリとゼルガディスを見上げた。 まっすぐに前を向き街の明かりを見つめる彼の表情は分からない。 けれど、この言葉は確かに不器用なゼルガディスが見せる不器用な愛情そのもの。 その一片がアメリアの心を暖かなもので満たしていく。 「冷えてきたな。そろそろ戻って休むぞ」 「はい!明日も頑張りましょうね♪」 二人は立ち上がり、揃って歩き出す。 −−−明日からの戦に向かって。 ***************************************************** スレレボ11話からの妄想でございます。 もう、ゼルアメです♪ゼルアメ♪ 前回不完全燃焼だったので、今回は超甘アマです。 あんまりにも甘くしすぎたためゼルの性格がちょっと変わってしまいました(笑) 珍しく積極的かつ饒舌なゼルです。 放送の悪夢に目覚めるポコタを見てから、どうしても男部屋の様子が気になりまして。 どうしてああいう(ベット→ポコタ・ガウリイ、床→ゼル)寝方なのかと。 ポコタのサイズなら、ガウリイとポコタが一緒のベットで平気な気がするのですが。 (ゼルだと寝てる間に髪の毛が刺さって痛いかと(笑)) そういえば服もパジャマに着替えてなかったし、案外ゼルとガウリイは念のため交替で見張りしてたんでしょうか?? うん。それはそれで男性陣、かっこいいぞ! さて、残すところあと2回!次週も楽しみだ♪ ***************************************************** |
33693 | ゼルアメ完全燃焼!(?) | 葵 | 2008/9/14 23:03:52 |
記事番号33689へのコメント ミーナ様毎週ご苦労さまです またコメントを投稿させていただきます >ぐらりとリナの膝から力が抜け、体が崩れ落ちる。 >それをガウリイが素早く横から支え、瓦礫の中でもいくらましなところにリナを座らせた。 >「さすがに神滅斬(ラグナ・ブレード)の後の竜破斬(ドラグスレイブ)は効くわね。ごめん。ちょっとだけ休憩」 >「ああ。少し休め。ほら肩貸してやるから」 >ガウリイがリナの肩を抱いて、自分の肩に頭を寄りかからせる。 >普段なら大暴れして抵抗する行為を素直にされるがままになっていることがリナの疲労感の強さをを表している 神滅斬(ラグナ・ブレード)を使った後に竜破斬(ドラグスレイブ)さすがのリナでも疲れるのは当然です!! >残されたアメリアとゼルガディスもリナとガウリイからは少し離れた場所にある瓦礫の山に腰をおろした。 >別にリナ達の傍でもよかったのだが。 >瞼をとじ信頼しきった様子でガウリイにもたれかかるリナと、リナを支えながら優しく見つめるガウリイ。 >二人の様子になんとなく遠慮したほうがいい気がしたのだ やっぱりゼルとアメリアは優しいですね >「おい、アメリア。見せて見ろ」 >ゼルガディスは先ほどのズーマ戦で裂かれたアメリアの服に手をかける。 >「きゃぁ、何するんですか。ゼルガディスさんのエッチ、変態、痴漢」 >「誰が変態で痴漢だ。傷を見せろと言っている」 >左の胸元からわき腹にかけて破かれたそこからは、アメリアの白い肌がうっすらとのぞいている。 >−−−そして、その白い肌の上に一直線に描かれた赤い傷痕も。 > >「やはりな。なぜズーマに受けた傷をきちんと治していない」 >「治してますよ。見た目はあれですがもう痛くないですし」 >「こんなに瘡蓋が残るような状況で何を言う。跡が残ったらどうするんだ」 > >呆れと怒りを含んだ声にアメリアがしゅんと小さくなる。 >確かに完全に傷が治る前に回復(リザレクション)を途中で止めてしまったのは事実。 >でも、それは出来るだけ早くゼルガディスの傷の手当てに行きたかったから。 >自分の体に傷が残ることよりも、一刻も早くあなたの痛みを取り払ってあげたかった。 >ただ、それだけ−−− ゼルは、こういう所をよく見ていますからね アメリアはアメリアで心配性なのでしょうか? >「ゼルガディスさん、なんで気がついたんですか?」 >「常にお前を見ているからな。これくらいのことならわかる」 >ゼルディスはさも当然とばかりにさらりと言ってのける。 >「それって・・・」 >小さな期待がアメリアの中に生まれる。 >自分をゼルガディスの特別になれたのではないかという小さな期待が。 > >「忘れてるかもしれないが、一応フィルさんからお前のことを頼まれてるからな。護衛たるもの対象の体調管理は基本だ」 >「そうです・・・ね・・」 >リナたちを含めた4人で旅をしているときの態度が今までと同じだったので忘れていたが、今回に限ってはアメリアとゼルガディスの関係は”セイルーンの第二皇女”と”その護衛のセイルーンの騎士”である。 >”アメリア”に向けられたとばかり思っていた好意は”セイルーンの第二皇女アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン”のものだったのだ。 >気づいてしまった事実にアメリアは傷つきながらも、とりあえずは傷口に手を当てて治癒(リザレクション)をかける。 >淡い光がアメリアの手のひらから生まれ傷を癒していくのを沈黙のまま二人して見つめ続ける。 >・・・やがて傷はすっかり綺麗になったが、もう二人の間に交わされる言葉はなかった きっとアメリアにとって一番悲しいことは、ゼルの一言だったりするんでしょうね・・・ >ガウリイは自分のベットにドカッと胡坐をかいて座り込み、それからチラリとゼルガディスをみて、 >「で、どこは行くんだ?」 >「野暮用だ」 >「野暮用・・・ねぇ・・・」 >ガウリイは心の中でにやりと笑う。 >ゼルガディスは気づいていないだろうが、律儀な彼は聞けば普段は行き先をきちんと伝える。 >図書館。魔道師協会。散策。買い物。酒場に。 >それを野暮用とごまかすのは、つまり人には言いにくいということだ。 >そして、そんな中で一番の可能性は−−− >リナだったら問い詰めてからかって弄り倒すんだろうが、さすがにガウリイはそこまで大人げないことはしない。 >気付かれたくないなら、気づいてないふりをしてやるまで。 >「なら、先に寝てるぞ」 >「ああ。悪いな」 ガウリイっていつもはくらげみたいだけど意外なところで鋭いですよね >「お待たせしました。ゼルガディスさん」 >「ああ。で、リナにも聞かれたくないセイルーンがらみの相談とはなんだ?」 >「ごめんなさい。あれ、嘘です」 >「嘘?なぜそんな事をする」 >「ええと。だってこうでもしないとゼルガディスさんと二人きりでお話できないじゃないですか」 >アメリアはゼルガディスの左横にちょこんと腰かける。 > >「アメリア、とりあえず嘘はやめろ。俺はもう一件難題を背負うはめになるかと気が気じゃなかったぞ」 >「すみません。・・・あっ・・・ええと・・・」 >「どうした。さっきから笑ったり赤くなったり」 >「あの・・・もし、さっきのが本当で、私がお願いしたらゼルガディスさんはセイルーンがらみの難題、引き受けてくれるんですか」 >「一応これでもセイルーン所属の騎士だからな。これがある限りは手伝ってやる」 >そういってゼルガディスは懐に収めた短剣に服の上から触れる。 >これは叙任式の後渡された、セイルーンに忠誠を誓った証となるものだ。 >とはいえ、ゼルガディスの場合は今回の事柄に関してのみの一時的なもので、この件が片付いたら返上してセイルーンとの関わりも絶えることになるだろうとアメリアはぼんやり思う。 > >「で、本当は何の用があったんだ」 >「用なんてありませんよ。さっきも言ったじゃないですか。お話ししたかっただけです」 >ゼルガディスはいきなり左手でアメリアの頭を抱え込むと、ぎゅっと力を込めて自分の方へ引き寄せた。 >いきなりの出来事にバランスを崩したアメリアはゼルガディスの胸にもたれかかる形になる。 >慌てて離れようとアメリアが身じろぐが、見た目以上に力のこもった腕に抱き込まれ動くこともできない。 >耳もとで聞こえるゼルガディスの鼓動にアメリアの心臓もいつもよりもいささか早く音をたて、頬も知らず知らずのうちに赤く染まっていく。 >「ちょっと・・ゼルガディスさん!?」 >「少しこのままでいろ」 >ものを言わせぬ響きのゼルガディスの声に、アメリアは抵抗をやめ大人しく抱き寄せられるのに身を任せた。 >それから、少し迷ったが力を抜いてゼルガディスに体を預けた。 > >「アメリア。俺はお前が何を考えているか言葉にしてもらわなければ分からん。ただ、不安になっていることだけはわかるんだが、どうしてやることもできない」 >「いいんです。本当はみんなも不安だってこと分かってます。私だけが弱音を吐いている場合じゃないことも。でも・・・怖いんです」 >先のズーマとの戦いで感じてしまった死への恐怖。 >避けては通れない魔法が効かない伝説の魔獣ザナッファと戦い。 >仲間がいる。リナが、ガウリイが、ゼルガディスが、ポコタがいる。 >今までだって高位魔族やら異界の神族やらを相手に生き残ってきた。 >だから今回も根拠はないけど、でも平気だとは思う。 >思うが・・・もしかして、万が一・・・小さな不安の種は次第に大きくなって心を苛んでいく。 > >「なら・・・戻るか。セイルーンに」 >ぽつりとゼルガディスの口から洩れる意外な言葉。 >その真意を知りたくてアメリアは慌ててゼルガディスを見上げる。 >「何言ってるんですか!!このアメリア=ウィル=テスラ=セイルーン!!悪を目の前にして逃げることなどしません!必ずや私の胸に燃える熱い正義の心でザナッファを倒し、タフォーラシアの人々を救ってみせます!!!」 >「その意気だ」 >ゼルガディスの優しい声にハッとする。 >きっと彼はこのためにあんなことを言ったんだろう >「あっ・・・ありがとうございます」 >「元気になったならそれでいい」 > >さっきまでの不安が嘘のように落ち着き、今はただ出来ることをやるのみという熱い思いに心が満たされている。 >「ゼルガディスさんて、何気に私の扱いうまいですよね」 >「それは常にお前を見ているからだ」 >「私の護衛さんですもんね」 >アメリアは自分の発した言葉にチクリと胸が痛んだが、素知らぬふりで会話を続ける。 > >「アメリア。例え任務がなくてもお前を見ている。今はまだ何の約束もしてやれんが、俺にとっておまえが大切なんだということだけは覚えておけ」 >「・・・はい・・・」 >アメリアは抱きしめられたままチラリとゼルガディスを見上げた。 >まっすぐに前を向き街の明かりを見つめる彼の表情は分からない。 >けれど、この言葉は確かに不器用なゼルガディスが見せる不器用な愛情そのもの。 >その一片がアメリアの心を暖かなもので満たしていく。 > > >「冷えてきたな。そろそろ戻って休むぞ」 >「はい!明日も頑張りましょうね♪」 > >二人は立ち上がり、揃って歩き出す。 > > >−−−明日からの戦に向かって。 影で動くゼルアメですね! ゼルはアメリアに優しいのですねゼルの一言がアメリアを元気にしてくれますね でも、その不器用なゼルの一言のでアメリアの痛い所を突くんですよね >スレレボ11話からの妄想でございます。 >もう、ゼルアメです♪ゼルアメ♪ >前回不完全燃焼だったので、今回は超甘アマです。 >あんまりにも甘くしすぎたためゼルの性格がちょっと変わってしまいました(笑) >珍しく積極的かつ饒舌なゼルです。 > ほんっとゼルアメっていいですね〜積極的なのか不器用なのかわからない2人がいつもいつもじれったいですけどそこがゼルアメのいいところかもしれませんね! >さて、残すところあと2回!次週も楽しみだ♪ > 終わるのが早いですよね それよりガウリイの剣探しは一体どうなったんでしょう・・・? 前回のミーナさまのコメントの最後に続きがかいてあったのでとってもうれしかったです! いつか暇で暇で仕方ないがあれば私の小説を読んでいただきたいのですが図々しいですよね・・・ 殆んど私の趣味のようなものですが・・・ では、また次も期待しています がんばってください |
33696 | Re:ゼルアメ完全燃焼!(?) | ミーナ | 2008/9/16 23:38:02 |
記事番号33693へのコメント 葵さま コメントありがとうございます。 書く度にいただけるので本当にうれしく思ってます♪ >>「さすがに神滅斬(ラグナ・ブレード)の後の竜破斬(ドラグスレイブ)は効くわね。ごめん。ちょっとだけ休憩」 >>「ああ。少し休め。ほら肩貸してやるから」 > >神滅斬(ラグナ・ブレード)を使った後に竜破斬(ドラグスレイブ)さすがのリナでも疲れるのは当然です!! 二つとも魔力をとても消費する魔法ですものね。 でもアニメ版のリナは復活が早い気がします。(10話では疲労してましたが、11話ではすでに復活(笑)) >>残されたアメリアとゼルガディスもリナとガウリイからは少し離れた場所にある瓦礫の山に腰をおろした。 >>二人の様子になんとなく遠慮したほうがいい気がしたのだ > >やっぱりゼルとアメリアは優しいですね 空気が読める二人です^^b レボではゼルアメは食事が別テーブルだったりとガウリイとリナをさりげなく見守るスタンスですよね。 >>「おい、アメリア。見せて見ろ」 >>ゼルガディスは先ほどのズーマ戦で裂かれたアメリアの服に手をかける。 >> >>自分の体に傷が残ることよりも、一刻も早くあなたの痛みを取り払ってあげたかった。 >>ただ、それだけ−−− > >ゼルは、こういう所をよく見ていますからね >アメリアはアメリアで心配性なのでしょうか? そうですね。ゼルの観察眼はかなり鋭いと思います。 (ガウリイも鋭いけどこちらは9割がた勘ですね) アメリアも心配症っぽいですよね。 生い立ちが生い立ちなので、誰かが怪我したり具合が悪くなったりするのを非常に怖がるような気がしてます。 なので自分より相手優先で、自分に関しては結構無頓着な気がします。(←私の中のアメリア設定ですが) >>「ゼルガディスさん、なんで気がついたんですか?」 >>「常にお前を見ているからな。これくらいのことならわかる」 >>”アメリア”に向けられたとばかり思っていた好意は”セイルーンの第二皇女アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン”のものだったのだ。 >>・・・やがて傷はすっかり綺麗になったが、もう二人の間に交わされる言葉はなかった > >きっとアメリアにとって一番悲しいことは、ゼルの一言だったりするんでしょうね・・・ > そうだと思います。 しかも、ゼルは事実をオブラートに包まずにズバッと言ったり、自分のスタンスを守るためにキツイ言葉をワザとつかったりするので、アメリアはその度に傷付いちゃうんですよね。 >>ガウリイは自分のベットにドカッと胡坐をかいて座り込み、それからチラリとゼルガディスをみて、 >>「なら、先に寝てるぞ」 >>「ああ。悪いな」 > >ガウリイっていつもはくらげみたいだけど意外なところで鋭いですよね ですです。 たぶん一番いろんなことを理解してる気がします。 アニメ(特にレボ)では本当に頭を使わないキャラになってますが、原作のガウリイってワザとくらげ風にふるまってる感じがありますよね。 個人的には故意にくらげを演じてるガウリイが好きなので、今回もそんなガウリのイメージでここは書いてます。 >>「冷えてきたな。そろそろ戻って休むぞ」 >>「はい!明日も頑張りましょうね♪」 >> >>二人は立ち上がり、揃って歩き出す。 >> >> >>−−−明日からの戦に向かって。 > >影で動くゼルアメですね! >ゼルはアメリアに優しいのですねゼルの一言がアメリアを元気にしてくれますね >でも、その不器用なゼルの一言のでアメリアの痛い所を突くんですよね ゼルアメの醍醐味は影でこっそりラブラブです(笑) ガウリナとちがってあまり本編でラブラブしてないんので、妄想のし甲斐もあるってもんです!! ゼルの優しさはわかり難い優しさですよね。 もっと言葉を選んで上手く言えばいいのに、無神経に傷つけてから慌ててフォローとかそういう感じの優しさです。 なので、その度にアメリアは上がったり下がったりさせられちゃいますね。 まぁ、そういう不器用さがゼルの魅力だと思いますが。 >>スレレボ11話からの妄想でございます。 >>もう、ゼルアメです♪ゼルアメ♪ >>前回不完全燃焼だったので、今回は超甘アマです。 >>あんまりにも甘くしすぎたためゼルの性格がちょっと変わってしまいました(笑) >>珍しく積極的かつ饒舌なゼルです。 >> > >ほんっとゼルアメっていいですね〜積極的なのか不器用なのかわからない2人がいつもいつもじれったいですけどそこがゼルアメのいいところかもしれませんね! > そうですよね。そこが魅力だと私も思います! 強気で押したかと思えば急に不安になって引いちゃったり、常に安心できない 恋愛感がドキドキして好きです。 (ガウリナの場合はガウリイがしっかりしてるので結構安心してられますもんね) >>さて、残すところあと2回!次週も楽しみだ♪ >> > >終わるのが早いですよね >それよりガウリイの剣探しは一体どうなったんでしょう・・・? 本当にあっというまでした。 未だに謎が結構残ってる気がするのですが(レゾの壺は?ゼロスの目的は?オゼルを作ったのは?)、ちゃんと気持よく解決するんでしょうか?? 新しい剣探しは第5期でしょうかね?? (きっと光の剣(レプリカ)は今回でなくなっちゃいますよね・・) 勝手に今度は原作2部をアニメでやるのかなぁ〜なんて思ってるのですがどうでしょう? こればっかりは情報を待つしかないですね。 ・・・ただ、もし2部をやるとしたらだとルクミリが出てくるし、ゼルアメ出番あるんでしょうか!?(もしなかったら・・・落ち込みますよ;;) >前回のミーナさまのコメントの最後に続きがかいてあったのでとってもうれしかったです! >いつか暇で暇で仕方ないがあれば私の小説を読んでいただきたいのですが図々しいですよね・・・ >殆んど私の趣味のようなものですが・・・ >では、また次も期待しています >がんばってください 葵さんの「叶わぬdream(夢)」ちゃんと読んでます。 ただ、感想文下手なので読むだけで、コメントは差し上げてないのですが。 葵さんみたいに的確な感想は書けないので恥ずかしいですが、あとでコメントさせていただきますね。 本当にありがとうございました。 |
33713 | 第12話 LEGACY! 決戦セイルーン! 幕間 | ミーナ | 2008/9/22 02:44:21 |
記事番号33610へのコメント 飲まず食わずのダッシュとレイ・ウイングで辿り着いたセイルーン。 危機一髪のとこでザナッファの攻撃を食い止めたけど、お腹すいてもう無理〜!! ご飯ぷりーず!! というわけで、あたし達はセイルーン王宮の一室でお食事タイムをしている。 アメリアは当然と言えば当然なんだけど、第二皇女として今後のセイルーンの方針を決める会議に参加中。 あたし達と同じように走ってきて休憩もなくお仕事っていうのはさすがに気の毒ではあるけど、まぁ、これも運命ってことで。 アメリアの分もしっかり食べてあげるからね。お食事ちゃん♪ あたしは右手のナイフで切り分けたお肉を刺して口に運び、次にフォークをもった左手でポテトを食べる。 今日はセイルーン提供の食べ放題。 こんな時間にも関わらず、出された料理の味は絶品。 お皿の中身が減るとすかさずメイドさんが来て追加してくれるので量も申し分ない。 やっぱり食事はアメリアのとこに限るなぁ〜♪ 「ああ〜!栄養が体にきた〜〜!!」 「エネルギーが満ちてくる〜〜!!」 「ところで、みなさん・・・」 あたしとガウリイの食事に呆れた顔をしているのはゼルとお久しぶりのシルフィール。 そういえば、フィブリゾとの一件以来だから2年ぶり? 月日の流れるのは早いわね〜・・・ってあたしおばさん臭いぞ。 「あれ?ごめんね。シルフィール。さっきはドタバタで挨拶している暇もなくてさ」 「本当久しぶりだよな。シルフィールとは」 シルフィールが小さくうなずく。 その頬は心なしか赤みが差していて・・・やっぱりまだ好きなんだろうな。 あたしはシルフィールを結構気にいってる。 辛いことにもちゃんと立ち向かえるし、巫女のくせに花嫁修業と称して竜破斬(ドラグ・スレイブ)を覚えるガッツもある。 それに穏やかな表情で思いっきりひどいことを平気で言ってのける神経の図太さも持ち合わせてるし。 ただ、ガウリイを挟むとその感情は結構複雑。 シルフィールはガウリイが好きで、ガウリイはたぶんあたしが好きで。 あたしもガウリイが好き。 だけど、あたしとガウリイはまだ相棒で。保護者と被保護者。 あたしとガウリイ、どちらかが一歩を踏み出せばこの関係は変わる気もするけど、その変化がいいものかそうじゃないか分からなくてあたし達は何もできないでいる。 だから、素直に好きだと表現できるシルフィールをうらやましいと思う反面、ガウリイがあたしを好きでいることへの罪悪感と、それに優越感を感じる醜い自分への嫌悪感。 すべてが入り混じったやっかいな感情。 ああ、もう、やめやめ〜〜!!今はそんなこと考えてる場合じゃないし。 「そういえばあんた、巫女の傍ら軍の救護部隊の手伝いもしてたよな」 「へ〜 シルフィールも頑張ってたんだな」 「私なんて・・・そんな・・・」 なるほど。だからシルフィールはここにいたのね。 一瞬”なんでゼルがそんなこと知っている?”って思ったが、そういえば今回ゼルはアメリアの警護をフィルさんから正式に依頼されているんだっけ。 そうなれば当然ここにもそれなりの期間滞在してるから、シルフィールと会う機会もあるはずよね。 それにしても、最初に合流して話を聞いた時も思ったが、フィルさんもゼルにアメリアを頼むなんて中々興味深いことをする。 確かにゼルの腕は一流だし、アメリアの性格も把握した上でしっかり暴走を止められるだけの忍耐力もある。 ゼルはアメリアを大切に思ってるから敵の攻撃から守るという意味では最適任者だと思う。 けど・・・それは裏を解せばゼルがアメリアに惚れているってことで、当のアメリアもゼルを好きなのは一目瞭然だし。 そういう者同士を一応あたし達と一緒とはいえ、二人で旅にするのはどうなんだろう。 敵からの攻撃による身の危険はなくとも、アメリアの立場としてはまずいことが起こらないとは限らないわけで。 まぁ、一友人としてはそれはそれでいいんじゃないかとも思うのだが。 「そんなことより。先ほど私たちが戦ったのは」 「そうよ。あれが伝絶の魔獣ザナッファ」 「え〜〜〜!!!(以下略)」 「うん、割とまんまの相手」 ザナッファーの話を聞いて卒倒するシルフィール。 うわぁ〜相変わらずお約束な子。 あ・・・でもすぐ復活した。 「どうしてこんなことに・・・」 少しおびえたような様子で問うシルフィールに、「話と長くなるんだけど・・・」と答えようとしてハタと気がつく。 「ポコタは?」 辺りを見回してもファンシーな小動物の姿は見えない。 となればポコタが行くところで思いつくのはただ一つ。 あたし達−−あたしとガウリイ、ゼル、シルフィールの4人−−は勝手知ったる王宮を歩き、会議室の前に到着した。 ここに来る途中人に会ったにも関わらず、とがめられることもなくスルーパスでここまで来られたのは、軍の救護活動の手伝いをしているシルフィールのおかげか、それとも以前セイルーンを救ったあたしのおかげか・・・ なんとなく、すれ違った人があたしを見るなり逃げるように去っていくのが気になるけど。 アメリアの奴、変な噂ふりまいてるんじゃないでしょうね!? 会議室からはポコタの声と何人もの低い男性の声が聞こえる。 なにか言い争っているような感じはするが、エルフ並みのあたしの耳を持ってしても詳しい内容までは聞き取れない。 まぁ、大体想像はつくけどね。 アメリアには悪いけど、国の方針って奴は結構自分本位なもんだとあたしは思ってる。 自国に不利益になるなら他国を平気で見捨てたり、お偉いさん方で責任の押し付けあいをしたりなんてのが日常茶飯事。 フィルさんのことだからある程度は協力してくれるとは思うけど、もしダメなら・・・ 「何やってるんだ?リナ?」 「しー!!聞こえないでしょ」 あたしはいつでも出ていけるように扉の向こうの会話を聞こうとする。 それにはコップに耳を付けて扉に当てるのが一番。 ほ〜ら。小さいながらも聞こえてきた!! 「そうは言われてもザナッファーに人間が太刀打ちできるのか」 「セイルーンだけでは太刀打ちできないので戦略的撤退をして各国との連合軍を」 聞こえてくる会話は想像通り。 国の体面や体裁ばかりを気にして、いかに責任を回避しようと画策するセイルーンのお偉いさんの声。 わかっちゃいるけど、はっきりいって気分が悪い。 「コップなんぞ使わなくてもこうすればいいだろ」 ゼルが唱えた呪文は風の結界の応用バージョン。 風の結界には音を遮断するものもあるが、今回はその逆で音を反響させて大きくするタイプとみた。 なるほど、こういう手があったか。 にしても、呪文というのは使い方によっては盗み聞きものぞき見も楽にできるのよね。 いったいゼルは何のためにこの呪文を使ってるんだか。 「ポセル王子、タフォーラシアのことは聞いておる。手を差し述べられなくてすまなかったな」 さーて。話もまとまったみたいだし、ここからはあたしの出番ね。 あたしは扉を開くとまっすぐにフィルさんに向かって歩き出した。 あ・・・さすがにセイルーンの重鎮の前でフィルさん呼ばわりはまずいわよね。 こんなことで揚げ足とられて不利になるのは勘弁してほしい。 あの言葉を言うのはダメージが大きいんだけど、ここはそも言ってられないか。 「さすがはフィリオネル王子。話がわかるわね」 ”おうじ”・・・やっぱり、あのごっつい顔を見ながらその言葉を口に出すのは精神的に苦痛が伴う。 後で考えたら”国王代行”とかでもよかったのよね。 無駄に疲弊してしまった。。。 気を取りなおして、誰が責任を負うなんてバカな議論ばかりしてたおっちゃん達を一瞥して言葉をかける。 こういう時は、あんた達が当事者だってことを知らしめるのが一番。 「敵は伝説の魔獣ザナッファ。セイルーンの全軍を持ってしても太刀打ちできるかどうかわからない相手だわ。 でもね、みんなが力を合わせるって言うなら、あたし達も力を貸すわよ」 あたし達の登場に一瞬驚いた表情をしたポコタが、こちらに駆けてきて必死の形相で懇願する。 「俺からも頼む。ザナッファーを止めてくれ」 「任せなさいって、何とかして見せるから」 「こいつがこういうんだったら大丈夫」 「根拠はないけどな」 ガウリイがあたしの頭を引き寄せて撫で、ゼルは口元だけ笑ってあたしを見る。 二人が見せるあたしへの絶対的な信頼。 初めて一緒に戦ったレゾ=シャブラニグドゥとの一戦前に弱気な男どもを叱咤したのを思い出す。 −−−あたしは絶対死にたくない。だから、戦うときは必ず、勝つつもりで戦うのよ!むろんーあなたたちも あれから長い時を経て、今は二人の根元にきちんと勝利を確信する力があるのを感じる。 今までだって絶望的な場面には何度も出くわしている。 勝てるはずがないと思われてた高位魔族や異界の神族との戦いにも勝ってきた。 うん。大丈夫。今回も絶対いける。 あたしには仲間が−−ガウリイがゼルがアメリアがポコタがシルフィールが−−いる。 それに、あたしはリナ=インバースなんだから!! 「あたし達も行くわよ!!」 「おう!!」 あたし達は勢いよく外に走り出す。 決戦の時は−−−今。 ******************************************************** 第12話からの妄想です。 王子をするポコタがかっこいよく、リナと仲間たちの信頼関係が見えるこのAパートはお気に入りのお話です。 妄想はシルフィールが登場してるのでガウリナ←シルフィールの恋愛系で行くつもりだったのですが、 なんとなくシルフィールはすでにガウリイを好きだけど諦めてる気がして、 無印やNEXTのような”ガウリイ様大好き!!”って感じにはならなかったです。 実際、二年も音信不通で女性と共に旅をしている男をずっと好きでいるのって難しい気がします。 たとえ本人たちが否定してても、お互い好きなんだろうなって勘でわかってしまいますし・・・ この辺のシルフィールの気持ちを妄想して、また一本書けたらいいなぁとは思うのですが。(遠い眼) 残すところラスト1回! とうとうここまで来ちゃいました!! 第5期ははAT-Xのみという噂(涙) そうなるとTVを見ながら妄想というこのスタイルでの書き方は次回でおしまいになると思います。 最後までどうぞお付き合いください^^ ******************************************************** |
33716 | Re:第12話 LEGACY! 決戦セイルーン! 幕間 | 葵 | 2008/9/23 03:01:46 |
記事番号33713へのコメント ミーナ様 どうも葵です今回も早速コメントさせていただきます >飲まず食わずのダッシュとレイ・ウイングで辿り着いたセイルーン。 >危機一髪のとこでザナッファの攻撃を食い止めたけど、お腹すいてもう無理〜!! >ご飯ぷりーず!! 大変ですねリナ達も >というわけで、あたし達はセイルーン王宮の一室でお食事タイムをしている。 >アメリアは当然と言えば当然なんだけど、第二皇女として今後のセイルーンの方針を決める会議に参加中。 >あたし達と同じように走ってきて休憩もなくお仕事っていうのはさすがに気の毒ではあるけど、まぁ、これも運命ってことで。 >アメリアの分もしっかり食べてあげるからね。お食事ちゃん♪ せめて少しくらい残してあげてください・・・ >あたしは右手のナイフで切り分けたお肉を刺して口に運び、次にフォークをもった左手でポテトを食べる。 こういうのは器用ですね。 >あたしとガウリイの食事に呆れた顔をしているのはゼルとお久しぶりのシルフィール。 >そういえば、フィブリゾとの一件以来だから2年ぶり? >月日の流れるのは早いわね〜・・・ってあたしおばさん臭いぞ。 ほんっとお久しぶりですシルフィール!! アニメ見ながらめっちゃ叫んで叫んで叫びまくっていました >あたしはシルフィールを結構気にいってる。 >辛いことにもちゃんと立ち向かえるし、巫女のくせに花嫁修業と称して竜破斬(ドラグ・スレイブ)を覚えるガッツもある。 >それに穏やかな表情で思いっきりひどいことを平気で言ってのける神経の図太さも持ち合わせてるし。 >ただ、ガウリイを挟むとその感情は結構複雑。 >シルフィールはガウリイが好きで、ガウリイはたぶんあたしが好きで。 >あたしもガウリイが好き。 >だけど、あたしとガウリイはまだ相棒で。保護者と被保護者。 >あたしとガウリイ、どちらかが一歩を踏み出せばこの関係は変わる気もするけど、その変化がいいものかそうじゃないか分からなくてあたし達は何もできないでいる。 >だから、素直に好きだと表現できるシルフィールをうらやましいと思う反面、ガウリイがあたしを好きでいることへの罪悪感と、それに優越感を感じる醜い自分への嫌悪感。 >すべてが入り混じったやっかいな感情。 シルフィールってある意味すごい性格ですよね 時々毒舌っぽくなるときが結構好きなのです >ああ、もう、やめやめ〜〜!!今はそんなこと考えてる場合じゃないし。 そうです!!リナが考え事をして悩むなんて変です!! (どういう意味よ!!!?byリナ) >それにしても、最初に合流して話を聞いた時も思ったが、フィルさんもゼルにアメリアを頼むなんて中々興味深いことをする。 >確かにゼルの腕は一流だし、アメリアの性格も把握した上でしっかり暴走を止められるだけの忍耐力もある。 >ゼルはアメリアを大切に思ってるから敵の攻撃から守るという意味では最適任者だと思う。 >けど・・・それは裏を解せばゼルがアメリアに惚れているってことで、当のアメリアもゼルを好きなのは一目瞭然だし。 >そういう者同士を一応あたし達と一緒とはいえ、二人で旅にするのはどうなんだろう。 >敵からの攻撃による身の危険はなくとも、アメリアの立場としてはまずいことが起こらないとは限らないわけで。 >まぁ、一友人としてはそれはそれでいいんじゃないかとも思うのだが。 フィルさんのおかげで今のゼルアメがあるんですね!! 感謝しないといけませんね!! >「そんなことより。先ほど私たちが戦ったのは」 >「そうよ。あれが伝絶の魔獣ザナッファ」 >「え〜〜〜!!!(以下略)」 >「うん、割とまんまの相手」 >ザナッファーの話を聞いて卒倒するシルフィール。 >うわぁ〜相変わらずお約束な子。 >あ・・・でもすぐ復活した。 シルフィールって立ち直りが早くなりましたね やっぱり日々の努力でしょうか・・・ >なんとなく、すれ違った人があたしを見るなり逃げるように去っていくのが気になるけど。 >アメリアの奴、変な噂ふりまいてるんじゃないでしょうね!? アメリアじゃなくても 「盗賊殺し(ロバーズ・キラー)」や「ドラまた」、「大魔王の便所の蓋」、「ありとあらゆる悪逆の王」、「地獄に入場拒否された」、「食べて暴れる混沌の化身」エトセトラ・・・ などの通り名を持ってますから >「コップなんぞ使わなくてもこうすればいいだろ」 >ゼルが唱えた呪文は風の結界の応用バージョン。 >風の結界には音を遮断するものもあるが、今回はその逆で音を反響させて大きくするタイプとみた。 >なるほど、こういう手があったか。 >にしても、呪文というのは使い方によっては盗み聞きものぞき見も楽にできるのよね。 >いったいゼルは何のためにこの呪文を使ってるんだか。 そこは気にしちゃいけないとこですよ >「ポセル王子、タフォーラシアのことは聞いておる。手を差し述べられなくてすまなかったな」 > >さーて。話もまとまったみたいだし、ここからはあたしの出番ね。 >あたしは扉を開くとまっすぐにフィルさんに向かって歩き出した。 >あ・・・さすがにセイルーンの重鎮の前でフィルさん呼ばわりはまずいわよね。 >こんなことで揚げ足とられて不利になるのは勘弁してほしい。 >あの言葉を言うのはダメージが大きいんだけど、ここはそも言ってられないか。 > >「さすがはフィリオネル王子。話がわかるわね」 >”おうじ”・・・やっぱり、あのごっつい顔を見ながらその言葉を口に出すのは精神的に苦痛が伴う。 >後で考えたら”国王代行”とかでもよかったのよね。 >無駄に疲弊してしまった。。。 > >気を取りなおして、誰が責任を負うなんてバカな議論ばかりしてたおっちゃん達を一瞥して言葉をかける。 >こういう時は、あんた達が当事者だってことを知らしめるのが一番。 >「敵は伝説の魔獣ザナッファ。セイルーンの全軍を持ってしても太刀打ちできるかどうかわからない相手だわ。 >でもね、みんなが力を合わせるって言うなら、あたし達も力を貸すわよ」 フィルさんの正義を通すその性格はいいですよね >あたし達の登場に一瞬驚いた表情をしたポコタが、こちらに駆けてきて必死の形相で懇願する。 >「俺からも頼む。ザナッファーを止めてくれ」 >「任せなさいって、何とかして見せるから」 >「こいつがこういうんだったら大丈夫」 >「根拠はないけどな」 > >ガウリイがあたしの頭を引き寄せて撫で、ゼルは口元だけ笑ってあたしを見る。 >二人が見せるあたしへの絶対的な信頼。 >初めて一緒に戦ったレゾ=シャブラニグドゥとの一戦前に弱気な男どもを叱咤したのを思い出す。 >−−−あたしは絶対死にたくない。だから、戦うときは必ず、勝つつもりで戦うのよ!むろんーあなたたちも >あれから長い時を経て、今は二人の根元にきちんと勝利を確信する力があるのを感じる。 > >今までだって絶望的な場面には何度も出くわしている。 >勝てるはずがないと思われてた高位魔族や異界の神族との戦いにも勝ってきた。 >うん。大丈夫。今回も絶対いける。 >あたしには仲間が−−ガウリイがゼルがアメリアがポコタがシルフィールが−−いる。 >それに、あたしはリナ=インバースなんだから!! そうです!!リナなら世界の危機でも救ってくれるはずです!! >残すところラスト1回! >とうとうここまで来ちゃいました!! >第5期ははAT-Xのみという噂(涙) >そうなるとTVを見ながら妄想というこのスタイルでの書き方は次回でおしまいになると思います。 >最後までどうぞお付き合いください^^ 最後の一回がんばってください! AT-Xのみって少し酷いですよね パソコンの動画サイトで見れたらいいな〜とか思っています コメント短くてすいません 最後まで期待しています!がんばってください |
33718 | Re:第12話 LEGACY! 決戦セイルーン! 幕間 | ミーナ | 2008/9/23 23:10:54 |
記事番号33716へのコメント 葵さま 毎回素早いコメントありがとうございます。 >>飲まず食わずのダッシュとレイ・ウイングで辿り着いたセイルーン。 >>危機一髪のとこでザナッファの攻撃を食い止めたけど、お腹すいてもう無理〜!! >>ご飯ぷりーず!! > >大変ですねリナ達も ですね。いったいどのくらいの時間走ったり飛んだりしてきたんでしょうね。 着いたときガウリイはゼルに手をひかれてたとはいえ、きっと途中まではリナが運んでたんでしょうし、リナの疲労度は結構なものな気がします。 その点ポコタはその小ささを生かして楽できていいですよね(笑) >>というわけで、あたし達はセイルーン王宮の一室でお食事タイムをしている。 >>アメリアは当然と言えば当然なんだけど、第二皇女として今後のセイルーンの方針を決める会議に参加中。 >>あたし達と同じように走ってきて休憩もなくお仕事っていうのはさすがに気の毒ではあるけど、まぁ、これも運命ってことで。 >>アメリアの分もしっかり食べてあげるからね。お食事ちゃん♪ > >せめて少しくらい残してあげてください・・・ それは難しいお願いかと(笑) リナとガウリイの通った後にはペンペン草も残らないといいますし。 ゼルがこっそりアメリアの分とか言って小皿に取り分けておいてくれたらいいんですけどね〜・・・きっと無理だな;; >>あたしとガウリイの食事に呆れた顔をしているのはゼルとお久しぶりのシルフィール。 >>そういえば、フィブリゾとの一件以来だから2年ぶり? >>月日の流れるのは早いわね〜・・・ってあたしおばさん臭いぞ。 > >ほんっとお久しぶりですシルフィール!! >アニメ見ながらめっちゃ叫んで叫んで叫びまくっていました >シルフィールってある意味すごい性格ですよね >時々毒舌っぽくなるときが結構好きなのです 本当に懐かしかった〜。 外見は以前よりもちょっと可愛い感じになってましたね。 あの、普通の顔をしてさらっとひどいこと言うの私も好きです。 しかも、そういうことしてても全然嫌味な子にならないところがすごいです。 > >>ああ、もう、やめやめ〜〜!!今はそんなこと考えてる場合じゃないし。 > >そうです!!リナが考え事をして悩むなんて変です!! >(どういう意味よ!!!?byリナ) うん。変です(失礼) リナの思考って直感である程度方向を決めて、それに対して理論的に検証していくイメージなので、本当はあまり悩まない気がします。 まぁ、恋愛絡みの悩みはついうだうださせてしまいますが。 >それにしても、最初に合流して話を聞いた時も思ったが、フィルさんもゼルにアメリアを頼むなんて中々興味深いことをする。 >フィルさんのおかげで今のゼルアメがあるんですね!! >感謝しないといけませんね!! まったくです! 今まで(NEXT,TRY)はゴタゴタに巻き込まれて一緒に旅に出るパターンだったのに、今回はちゃんと最初から一緒でしたもんね。 ゼルの叙任式まで見れたし。 フィルさんに感謝ですよ〜。 >>「そんなことより。先ほど私たちが戦ったのは」 >>「そうよ。あれが伝絶の魔獣ザナッファ」 >>「え〜〜〜!!!(以下略)」 >>「うん、割とまんまの相手」 >>ザナッファーの話を聞いて卒倒するシルフィール。 >>うわぁ〜相変わらずお約束な子。 >>あ・・・でもすぐ復活した。 > >シルフィールって立ち直りが早くなりましたね >やっぱり日々の努力でしょうか・・・ きっとセイルーンにいると失神するようなことがいっぱいあるんでしょうね。 慣れって恐ろしいですね・・・(笑) >>なんとなく、すれ違った人があたしを見るなり逃げるように去っていくのが気になるけど。 >>アメリアの奴、変な噂ふりまいてるんじゃないでしょうね!? > >アメリアじゃなくても >「盗賊殺し(ロバーズ・キラー)」や「ドラまた」、「大魔王の便所の蓋」、「ありとあらゆる悪逆の王」、「地獄に入場拒否された」、「食べて暴れる混沌の化身」エトセトラ・・・ >などの通り名を持ってますから リナの恐ろしさを最も把握してる国ですからね。セイルーンは。 きっと料理長がリナが来ると食糧庫が空になると嘆いたり、財務大臣が赤字になると騒いだり、建設大臣が市街地が崩壊すると困惑したりするのが、他の者にも伝わっているのでしょう。 >>「コップなんぞ使わなくてもこうすればいいだろ」 >>ゼルが唱えた呪文は風の結界の応用バージョン。 >>にしても、呪文というのは使い方によっては盗み聞きものぞき見も楽にできるのよね。 >>いったいゼルは何のためにこの呪文を使ってるんだか。 > >そこは気にしちゃいけないとこですよ きっと悪いことに使用してたんですよ。 一応、昔は残酷な魔剣士で、その道ではちょっとは名の知れた「白のゼルガディス」ですもん。 今は、夜中にリナとアメリアが盗賊いじめに行くのを防ぐのに使われてたりして・・・(苦笑) >>「ポセル王子、タフォーラシアのことは聞いておる。手を差し述べられなくてすまなかったな」 > >フィルさんの正義を通すその性格はいいですよね ええ。フィルさん見た目はムサイですけど、いい男ですよ! さすがお忍びで各地を回りながら市民感覚を身につけた国王代行!! (実はフィルさん好きでもあります) >>うん。大丈夫。今回も絶対いける。 >>あたしには仲間が−−ガウリイがゼルがアメリアがポコタがシルフィールが−−いる。 >>それに、あたしはリナ=インバースなんだから!! > >そうです!!リナなら世界の危機でも救ってくれるはずです!! そうそう。リナにまかしておけば大丈夫! たまに、被害拡大する場合もあるけど、でも基本的には大丈夫!!(笑) >最後の一回がんばってください! >AT-Xのみって少し酷いですよね >パソコンの動画サイトで見れたらいいな〜とか思っています ありがとうございます。 今日の時点では、AT-Xの先行放送(もしかしたら遅れて民放での放送もあるかも!?)って感じあので期待してます。 早く情報で出てくるといいですよね。 では、あと一回お付き合いください! |
33730 | 第13話:MISTY 振り下ろされる刃! 幕間 | ミーナ | 2008/9/29 22:37:25 |
記事番号33610へのコメント 白魔法都市セイルーン。 街が六芒星の形をしておりそれ自体が強力な白魔術の結界となっているここは、先日まで白い街並みの美しい都市であった。 だが今は戦いの爪跡が生々しく残っており、至る所に崩れた建物や隆起した地面が広がっている。 しかし喜ぶべきことに今までと変わらず市民の中には活気にあふれていた。 街を行きかう人々や荷物を運搬する兵の姿も見える。 もっとも、その内容は商業活動から復興活動へと形を変えてはいたが。 執務室で書類の山に通していた視線をあげ、セイルーン国王代理フィリオネル=エル=デ=セイルーンは苦笑を浮かべた。 彼が愛し、守っていこうとした美しい街をザナファとの決戦の場所に提供したことをもちろん後悔はしていない。 セイルーンの宝はそこに住む人々であり、人が無事なら街は再建できるとも分かっている。 だが、事が終わって眼下に広がる景色を見るとため息の一つもつきたくなるのである。 この町の復興に一体どれほどの資金と時間がかかるのやら。 そんな彼の思考を遮るように一人の男が扉を開けながら入ってくる。 「フィリオネル殿下」 「呼びたててすまんの。ゼルガディス殿。見ての通り街の復興で忙しくてな。そなたの元まで行く時間もとれんのだ」 「気にするようなことはない。こちらは一応臣下だからな。参上するのが当たり前だと思ってたが」 「ハハハ。そうか、そうであったな」 国王代行は髭をなでながら豪快に笑うと、傍に控えていた男たちに目配せをする。 白い鎧を着こみ護衛の任務に当たっていた彼らは軽く一礼をしてゼルガディスが入ってきた扉から一人また一人と姿を消した。 「それで、ひと払いまでして俺に何の用だ」 「なぁに。そちを呼んだのは他でもない。アメリアのことだ」 「アメリアの?」 「そなたはこれからどうするつもりでおる?」 「・・・赤法師レゾが残したという壷を探すつもりだ。それがタフォーラシアの封印を解くらしいのでな」 「ポセル王子に協力すると」 「協力?というよりはジジイの尻拭いだな・・・いや、レゾが噛んでるなら俺の体を元に戻す方法もあるかもしれないし、そうでなくともタフォーラシアにはサイラーグの魔道知識があるからそちらの線もあたってみたい。−−−この被害だ。アメリアはここで復興の指揮を執るのだろう?セイルーンにいるのならば護衛の必要はないから、約束通り好きにさせてもらうさ」 そういうとゼルガディスは軽く肩をすくめて見せた。 おそらくお節介でお人よしのリナはポコタに協力するだろう。 憎まれ口を叩きながらもリナはポコタを気に入っていたし、必死であがいてる人に対しては手を貸してやりたくなる性格なのだ。 当然リナとセットのガウリイも付いてくる。もうこちらは疑う余地もなしだ。 となれば、しばらくは4人(3人+1匹!?)で旅をすることになるだろう。 アメリアの言うところの「仲良し四人組」の一人が欠けることについては色々複雑な思いもあるが、この被害状況の中でフィリオネルに次いで指揮命令権のあるアメリアがセイルーンを離れられとは思はない。 「その旅にアメリアも連れて行ってほしい」 「!?」 「かつてセイルーンはタフォーラシアからの救援に答えることができなんだ。その償いとして協力したいと思っておる」 「それだけか?ならアメリアでなくともセイルーンから人を出せばいいだろう」 「相変わらずおぬしは鋭いの−−−おそらく上の娘は戻ってこないのでわしのあとはアレが次ぐじゃろう。わしはアレが王位を継ぐまでにいろいろな世界を見せてやりたい。それにポセル王子の姿をみることで アメリアにとって国を治める意味を考えさせられることじゃろう」 それは国王代行として国の表も裏も知り尽くした男だからこその考えなのだろう。 確かに数年前に出奔した第一皇女は未だ消息知れずで、このままアメリアが王位を継ぐというのが王宮内でのもっぱらの噂である。 そして、今のアメリアが王としては発展途上にあるというのも事実。 どんなに王宮の内外で経験を積み頑張っていようとも、アメリアはまだ18歳になったばかりの少女なのだ。 父であるフィリオネルと同じように感じ、考え、振る舞うにはまだまだ経験不足もいいところである。 だが、彼女はリナ達と旅をすることで少なからず変わっている。 人としての痛みを知り、己の力の無さを痛感し、それでも諦めない強さを確実に身に付けている。 だからこそ今までフィリオネルはアメリアが旅をするのを止めなかったし、今も進んで旅に出そうとするのだろう。 そこには父として娘にしてやれる精一杯の愛情が感じられる。 「わかった。引き続き護衛を引き受ける」 「そうか。任せたぞ。・・・そうそうゼルガディス殿」 国王代行がニヤリっと人の悪い笑みを浮かべる。 「臣下の中にはタフォーラシアが復興し、ポセル王子が元の姿に戻った暁には、アメリアの婿として迎える案を持つ者もおるぞ」 「なぜそんなことを俺に言う」 「なぁに、そなたがどう反応するか見てみたかっただけじゃよ」 「なら、答えは”俺には関係ない”だ」 「そうか。まぁ、よい。−−−ゼルガディス殿、アメリアを頼む」 「わかった」 ゼルガディスは形だけの臣下の礼をとると、踵を返して執務室を後にした。 そして早足で自分用にあてがわれた部屋に戻ると、白い革張りのソファにどっと腰を下ろし溜息混じりに先ほどの会話を思い返す。 −−−ポコタをアメリアの婿として迎える 確かに今はあんなナリだがポコタは立派な王位継承者。 年齢的に見てもアメリアとの釣り合いが取れないことはない。 タフォーラシアが復活したとしても取り残されていた十年はそう簡単に消えるものではなく、沿岸諸国をはじめ他国にその存在を知らしめるには後ろ盾がなしでは中々難しい。 フィリオネルがタフォーラシアの復興を支援したいとしても、反対する者もいるのも理解できる。 それはセイルーンがわけもなく行う甚大な協力は沿岸諸国への足掛かりとみられ警戒される恐れがあるし、逆に一度見捨てたので手伝うというのは先代のセイルーンの政治手腕を貶めることになりかねない。 馬鹿らしいことだとは思うが国の対面を保つためにはそれなりの理由が必要。 たとえばアメリアの婿としてポコタが就けば、婿殿の国の復興を手伝うという理由の前に反発も少なくて済むという読みだろう。 それに、アメリアは来る見合いすべてを断り続けている。 今までのように絵でしか顔の知らない王子達を勧めるよりは、一緒に旅をしてる分ポコタのが反感も少ないとみたのだろう。 臣下の者にとってセイルーン王家の血の継承はなくてはならないもの。 そこまで考えてゼルガディスは大きなため息をついた。 −−−子を生し、国を治めることを定めとされた少女。 −−−そんな少女に恋い焦がれた自分。 もし、合成獣(キメラ)になっていなければ・・・もし、犯罪に手を染めていなければ・・・ いくら思ってもどうにもできない過去の過ちと分かっていながらも、しかしそう考えずにはいられない自分の愚かさ。 もはやこの気持ちは無かったことにできるほど生易しいものではない。 しかしこの姿のままではアメリアの横に並ぶことはかなわない。 ならアメリアの傍にいて、誰かが彼女の手を取るのを大人しく見届けるか? ・・・無理だな。そうなってはきっと自分は平静ではいられない。相手を殺してしまうだろう。 かといってアメリアを連れ去り全てを−−−国を、民を、家族を、そして笑顔を−−−奪うほどの度胸もない。 「どうしたもんかな。・・・レゾ・・・あんたなら・・・どうする・・・」 ゼルガディスはソファ座に横たわり目を瞑った。 瞼の奥に浮かぶのは魔王になった彼でもなく、またゼルガディスに力が欲しいかと訪ねた彼でもなく、幼いゼルガディスに世界の仕組みと魔法の知識を教えてくれた赤法師の姿。 上手く魔法が組み立てられない苛立ち泣くゼルガディスの頭を優しく撫でてくれた手のぬくもり。 ”大丈夫ですよ。強く願えば必ず叶いますから。それがどんなに不可能に近いことに見えても” −−−それで魔王になっちまったらしかたないだろうが・・・バカなジジイめ・・・・ 「とりあえずは、レゾがタフォーラシアの国民を封印したっていう壺を破壊するしかないな」 勢いよくソファから身を起して部屋に風が入る様に少しだけ開け放たれた窓の傍までゆっくりと歩く。 窓の下に広がる中庭では昨日のザナッファ戦の勝利を祝う宴の席の準備が行われていた。 もうじき誰かが迎えにくるだろう。 ここのところ忙しくてロクに書物も読めなかったびで、たまにはのんびり読書にいそしむのも悪くない。 ゼルアディスは机の上に置いてあった魔術書を手に取り、もう一度ソファへと戻っていった。 翌日、リナ、ガウリイ、アメリア、ゼルガディス、ポコタの5人はセイルーン王宮から少し離れた道具屋の傍にいた。 ここは運よく被害の少なかった地域ではあるものの、やはり一部の建物では亀裂が見られる。 それでも、運よく無事だった店舗は商魂逞しく店開きをしていた。 「アメリア、本当によかったのか。いくらフィルさんがああいってもお前はこの町が気になるだろ」 「いいんです!確かに気にはなりますが、セイルーンには復興に長けた人たちがいますから。そちらに任せておけば大丈夫です。リナさんがセイルーンの市街地壊したときも異例ともとれるスピードで復興を果たしたんですよ」 「ああ、聞き及んでる」 「それに市民の皆さんは避難してましたし、兵も救護部隊の活躍により人的被害はほとんど皆無ですから。暴動や命令系統の混乱の心配はありませんし。私がいなくても大丈夫です!−−−それに一度は見捨ててしまったタフォーラシアの人々を救うという使命が私にはありますから!!」 「そうか」 二人の間に静かな沈黙が落ち、物を買い求める人々の声や走り回る子供を叱る声だけが耳に入る。 少し経って、ポコタが口を開いた。 小さな手を握りしめ、言葉を選ぶように思いを語っていく。 そしてリナがポコタへの協力を申し出ると、ほかのメンバーも次々とそれに同意した。 目にうれし涙を浮かべた小さなポコタの顔がクシャリと笑顔で歪む。 「それじゃぁ、ご飯でも食べに行きますか!!」 リナが走り出し、ガウリイ、ポコタも遅れまいと走り出す。 ゼルガディスがもその後に続こうと走り出したが服をギュッと引っ張られる感覚に足を止めた。 見るとアメリアが白いマントの端を力を揉めて握りしめている。 「なんだ?」 「いえ。あの・・・。ゼルガディスさんと一緒に旅を続けられて嬉しいですvさぁ、行きましょう!!」 ゼルガディスの足を止めた姫君は言うだけ言って颯爽と走りだす。 −−−俺もお前と一緒にいれてうれしい 恥ずかしくて決して口には出せない言葉をアメリアの背中を見つめる視線に込める。 そして、すぐにリナ達の元に走り出した。 遅れたらリナにどやされるなと思いながら。。。 −−−彼らの旅は”終わりはしない” ************************************************************************* スレレボ13話からの妄想です。 放送のフィルさんかっこよかったです!・・・いや、見た目はいつも通り何でアレですけど、言動とかセイルーン兵を指揮する姿とか。 なので、妄想にも登場願いました。 スレレボ2話の妄想で書いたフィル&ゼルの組み合わせが楽しかったのもあります。 一応、時間的には【1日目】セイルーン到着⇒夜ザナッファ戦、【2日目】フラグーンを植える⇒ゼル&フィル会話⇒中庭にて祝勝会、 【3日目】セイルーン旅立ちのつもりで書いています。 さて、今回スレレボの放送に合わせて書き散らかしてきて気づいた事があります。 それは、それは私が”ゼルアメ”大好きだっていうこと。 一応あんまり偏らないようにと思ってはいたのですが、気がつけば所構わずゼルアメが登場してます。 それにリアルタイムで放送を見ながらネットで盛り上がるのがこんなに楽しいとは知りませんでした。 (無印・NEXT・TRYの時はネットを使える環境ではなかったので) 放送に関してはいろいろ突っ込みたいところもありましたが、それでも本当に10年ぶりのスレイヤーズを堪能できました!! とりあえず、放送に合わせた妄想は今回でおしまいです。 (第5期はA−TX先行放送のためリアルでは見れないと思うので) でも、レボがらみでも書き損ねた妄想エピソードや、レボとは関係ないけど書きたいものがあるので、 またこちらに投稿させていただこうとは思ってます。 その時はよろしくお願いします。 今までお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました!!! ************************************************************************* |
33731 | Re:第13話:MISTY 振り下ろされる刃! 幕間 | 葵 | 2008/9/30 04:52:14 |
記事番号33730へのコメント ミーナ様 こんばんは いや〜、来てしまいましたね「最終回」 終わってしまうと思うと寂しいですが、元気にコメントさせていただきます >「フィリオネル殿下」 >「呼びたててすまんの。ゼルガディス殿。見ての通り街の復興で忙しくてな。そなたの元まで行く時間もとれんのだ」 >「気にするようなことはない。こちらは一応臣下だからな。参上するのが当たり前だと思ってたが」 >「ハハハ。そうか、そうであったな」 >国王代行は髭をなでながら豪快に笑うと、傍に控えていた男たちに目配せをする。 >白い鎧を着こみ護衛の任務に当たっていた彼らは軽く一礼をしてゼルガディスが入ってきた扉から一人また一人と姿を消した。 > >「それで、ひと払いまでして俺に何の用だ」 >「なぁに。そちを呼んだのは他でもない。アメリアのことだ」 >「アメリアの?」 >「そなたはこれからどうするつもりでおる?」 >「・・・赤法師レゾが残したという壷を探すつもりだ。それがタフォーラシアの封印を解くらしいのでな」 >「ポセル王子に協力すると」 >「協力?というよりはジジイの尻拭いだな・・・いや、レゾが噛んでるなら俺の体を元に戻す方法もあるかもしれないし、そうでなくともタフォーラシアにはサイラーグの魔道知識があるからそちらの線もあたってみたい。−−−この被害だ。アメリアはここで復興の指揮を執るのだろう?セイルーンにいるのならば護衛の必要はないから、約束通り好きにさせてもらうさ」 >そういうとゼルガディスは軽く肩をすくめて見せた。 > >おそらくお節介でお人よしのリナはポコタに協力するだろう。 >憎まれ口を叩きながらもリナはポコタを気に入っていたし、必死であがいてる人に対しては手を貸してやりたくなる性格なのだ。 >当然リナとセットのガウリイも付いてくる。もうこちらは疑う余地もなしだ。 >となれば、しばらくは4人(3人+1匹!?)で旅をすることになるだろう。 >アメリアの言うところの「仲良し四人組」の一人が欠けることについては色々複雑な思いもあるが、この被害状況の中でフィリオネルに次いで指揮命令権のあるアメリアがセイルーンを離れられとは思はない。 > >「その旅にアメリアも連れて行ってほしい」 >「!?」 >「かつてセイルーンはタフォーラシアからの救援に答えることができなんだ。その償いとして協力したいと思っておる」 >「それだけか?ならアメリアでなくともセイルーンから人を出せばいいだろう」 >「相変わらずおぬしは鋭いの−−−おそらく上の娘は戻ってこないのでわしのあとはアレが次ぐじゃろう。わしはアレが王位を継ぐまでにいろいろな世界を見せてやりたい。それにポセル王子の姿をみることで > >アメリアにとって国を治める意味を考えさせられることじゃろう」 >それは国王代行として国の表も裏も知り尽くした男だからこその考えなのだろう。 >確かに数年前に出奔した第一皇女は未だ消息知れずで、このままアメリアが王位を継ぐというのが王宮内でのもっぱらの噂である。 >そして、今のアメリアが王としては発展途上にあるというのも事実。 >どんなに王宮の内外で経験を積み頑張っていようとも、アメリアはまだ18歳になったばかりの少女なのだ。 >父であるフィリオネルと同じように感じ、考え、振る舞うにはまだまだ経験不足もいいところである。 >だが、彼女はリナ達と旅をすることで少なからず変わっている。 >人としての痛みを知り、己の力の無さを痛感し、それでも諦めない強さを確実に身に付けている。 >だからこそ今までフィリオネルはアメリアが旅をするのを止めなかったし、今も進んで旅に出そうとするのだろう。 >そこには父として娘にしてやれる精一杯の愛情が感じられる。 > >「わかった。引き続き護衛を引き受ける」 >「そうか。任せたぞ。・・・そうそうゼルガディス殿」 >国王代行がニヤリっと人の悪い笑みを浮かべる。 >「臣下の中にはタフォーラシアが復興し、ポセル王子が元の姿に戻った暁には、アメリアの婿として迎える案を持つ者もおるぞ」 >「なぜそんなことを俺に言う」 >「なぁに、そなたがどう反応するか見てみたかっただけじゃよ」 >「なら、答えは”俺には関係ない”だ」 >「そうか。まぁ、よい。−−−ゼルガディス殿、アメリアを頼む」 >「わかった」 呼び出したのは、ゼルにアメリアのことを頼みたかったからなんですね! でも、いきなりポコタをアメリアの婿にすると言われて ゼルはショックだったんじゃないでしょうか >そこまで考えてゼルガディスは大きなため息をついた。 >−−−子を生し、国を治めることを定めとされた少女。 >−−−そんな少女に恋い焦がれた自分。 >もし、合成獣(キメラ)になっていなければ・・・もし、犯罪に手を染めていなければ・・・ >いくら思ってもどうにもできない過去の過ちと分かっていながらも、しかしそう考えずにはいられない自分の愚かさ。 > >もはやこの気持ちは無かったことにできるほど生易しいものではない。 >しかしこの姿のままではアメリアの横に並ぶことはかなわない。 >ならアメリアの傍にいて、誰かが彼女の手を取るのを大人しく見届けるか? >・・・無理だな。そうなってはきっと自分は平静ではいられない。相手を殺してしまうだろう。 >かといってアメリアを連れ去り全てを−−−国を、民を、家族を、そして笑顔を−−−奪うほどの度胸もない。 辛いでしょうね・・・ でもその辛い気持ちを乗り越えてこそいい結果が待っているはずです! >ゼルガディスがもその後に続こうと走り出したが服をギュッと引っ張られる感覚に足を止めた。 >見るとアメリアが白いマントの端を力を揉めて握りしめている。 > >「なんだ?」 >「いえ。あの・・・。ゼルガディスさんと一緒に旅を続けられて嬉しいですvさぁ、行きましょう!!」 >ゼルガディスの足を止めた姫君は言うだけ言って颯爽と走りだす。 >−−−俺もお前と一緒にいれてうれしい >恥ずかしくて決して口には出せない言葉をアメリアの背中を見つめる視線に込める。 >そして、すぐにリナ達の元に走り出した。 >遅れたらリナにどやされるなと思いながら。。。 > > > >−−−彼らの旅は”終わりはしない” アメリアは父親(フィルさん)の考えていること(ポコタとの結婚)は 知っているのでしょうか? でも、ゼルは気にせずアメリアと一緒にいられる時間を大切に過ごすと思います >とりあえず、放送に合わせた妄想は今回でおしまいです。 >(第5期はA−TX先行放送のためリアルでは見れないと思うので) >でも、レボがらみでも書き損ねた妄想エピソードや、レボとは関係ないけど書きたいものがあるので、 >またこちらに投稿させていただこうとは思ってます。 >その時はよろしくお願いします。 > >今までお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました!!! 今までご苦労様でした! 私も第5期は見れないので少し悲しいです! ミーナ様の次の小説を楽しみにしています!! 最後というのにまとまりのない文章ですいません!! それでは、今まで本当にありがとうございました!!! |
33735 | Re:第13話:MISTY 振り下ろされる刃! 幕間 | ミーナ | 2008/10/2 23:13:55 |
記事番号33731へのコメント 葵さま こんばんは。 最後まで感想ありがとうございます。 終わってしまうとあっという間の3か月でしたね。 いつも早起きして録画したレボ見てたので、昨日は妙に寂しい気がしました(笑) >呼び出したのは、ゼルにアメリアのことを頼みたかったからなんですね! >でも、いきなりポコタをアメリアの婿にすると言われて >ゼルはショックだったんじゃないでしょうか フィルさんの用件は八割がた護衛依頼です。 あとは・・・息抜き?(笑) ゼルはかなりショックだと思われます。 近くでみると表情はあまり変わらないものの、にじみ出る敗北感とか小さな動揺とかが見れるはずです。 個人的には「っく」とか呟いてほしいところですね。 >辛いでしょうね・・・ >でもその辛い気持ちを乗り越えてこそいい結果が待っているはずです! そうですよね。 ゼルアメの醍醐味は我慢×忍耐=苦悩ですよね(オイ!) 悩んで悩んで・・・してるゼルが好きなもので、ついつい。 でも最後はハッピーエンドが一番です。 ゼルアメには末永く幸せになってほしいですよね〜^^ >アメリアは父親(フィルさん)の考えていること(ポコタとの結婚)は >知っているのでしょうか? >でも、ゼルは気にせずアメリアと一緒にいられる時間を大切に過ごすと思います ポコタ婿説はフィルさんのというよりは一部の臣下たちの間で検討されてるという感じで、フィルさんはたぶんこの件に関しては中立な気がします。 アメリアは知らない予定です。 で、無邪気にポコタと仲良く盛り上がって、それを見てゼルが嫉妬するというおいしい構図ができあがると(笑) まぁ、例え知っていてもだからポコタとの仲が気まずくなるとかはアメリアに限ってはなさそうですよね。 ゼルもポコタをどうこうするとかはしないと思います。 こちらこそ毎回感想をいただきありがとうございました。 スレレボは終わりましたが、まだまだスレ関連は続きますので、一緒に楽しんでいきましょう♪ |