◆−Piece 第一話 How do you do? −十叶 夕海 (2008/8/3 22:53:50) No.33623 ┣Re:Piece 第一話 how are you ? −月読 乾 (2008/8/4 23:22:04) No.33627 ┃┗すいません、レス遅れましたです。−十叶 夕海 (2008/9/6 17:58:44) No.33682 ┗Re:Piece 第一話 How do you do? −ストラップ (2008/8/11 00:01:21) No.33639
33623 | Piece 第一話 How do you do? | 十叶 夕海 | 2008/8/3 22:53:50 |
真夜中。 アルステ−ダ=エッケルトの寝室。 就寝間際。 「・・・『君の好きなようにするといいよ』か。 私に、副学園長になれと、言いたいのか、嫌がらせか、どちらなのだろうね。」 大学からの帰り際に、知っているけれど、知り合いではない男に、一組のタロウカ−ドと門を象ったペンダントをもらったのだ。 その意味を、少なくともこの学園都市の住人なら、幼等部でも知っているようなそんな代物なのだ。 「・・・明日、召喚実技室借りれるといいけど。」 そうとだけ、それ以上でもそれ以下でもないように、アルスは呟き、眠りについた。 第一話 How do you do? 「・・・ええと、正位置は『天上に座する、豪快なる炎の王』。 逆位置は、『万物を見守る父、静寂(しじま)なる炎の王』。 出て来て、≪THE SUN≫アレイスティス。」 私は、自身の焦げ茶の髪を揺らして、そう宣言した。 少し前に、奇妙でレトロな格好をした男からもらったタロットカ−ドと門を模したペンダントを受け取った。 一応、この都市に、住んでいれば、「悪いことしたら、ゴブリンが来るぞ」程度には、よく聞く話だ。 ここ五十年、空座の本当の『副学園長』の座の証しでもある。 それくらいに、有名なのだ。 或る意味、無実だとしても。 私の宣言の余韻が消えた頃、前の空間が歪み、空気が寄り集まり、珠になった。 しばらくすると、解け、突風を生み出した。 そして、それが止むと、2人、ト表現するべきか、それとも、1組というべきか、ともかく、二つの人影があった。 外見的なパ−ツは、ほぼ同じだった。 胡桃の実を焦がしたようなそんな焦げ茶の髪をオ−ルバックにしている。 向かって、左にいる彼は、少し長く真紅のバンダナのようなもので結んでいる。 代わり・・・ではないのだろうが、右の彼には、左の手首に、青のバンダナが巻かれていた。 服は、真っ黒のインナ−とピッタリとしたパンツスタイルに、底の平たい編み上げの靴。半袖のジャケットは裾が擦り切れていて色は、焦げ茶だった。 両手にバンテ−ジと黒革のベルトブレスレット、首に同じく黒革のベルトチョ−カ−が、はまっている。 身長は、おおよそ、私よりも、頭一個強ほど高いから、175〜180センチぐらいだろう。 年齢は、私より少し年上で、二十歳ぐらいだろう。 2人が、その目を開けるのを待つ。 緩やかに、2人が床に降り、それから目が開いた。 開いた瞳は、右の彼が、海のような深い蒼。 左の彼は、大空を思わせる晴れやかな青だった。 「おはよう、アレイスティス。 どちらが、正位置と逆位置なの?」 私が、見上げると、右の彼よりも、先に、左の彼が、にぱっと、笑い私の手をとった。 それを激しく上下にしながら、こう言った。 「へぇ−、二代目が選んだのお嬢ちゃんなんだ。 ん−、可愛いね、名前は?年齢は?」 「え、は、う、い?」 体格差もあり、シェイクされていては、返答も出来ない。 なおかつ、人との接触をあまりし無い私にとっては、そのショックもあり、答えられない。 その様子にか、右の彼が、動いた。 「正位置の、マスタ−が困っていますよ。 ・・・大丈夫ですか、マスタ−。」 右の彼をたしなめつつ、私を抱きかかえるようにして、彼から離した左の彼。 どうやら、右の彼が、≪正位置≫で、左の彼が、≪逆位置≫のようだ。 なら、アレイスティスが、彼らの名前なら、≪正位置≫をアレイ、≪逆位置≫をティスって呼ぼう。 なんとなくだ。 2人でひとつの名前というのも、寂しい気がしたのだ。 そこまで、つらつら、考えても、やっぱり意識が遠のいてきた。 べつに、潔癖症じゃないのに、人との接触は精神的にも、肉体的にも苦手。 「「・・・・・・マスタ−。」」 「ああ、ううん、大丈夫よ。 ・・・ええと、≪逆位置≫さん、下ろして欲しいんだけど、」 「仰せのままに。」 抱きかかえられたままだった私は、やっと床に降りる。 ふと、窓の外に、目をやると、夕焼けが綺麗に広がり始めていた。 もう、こんな時間か。 「ええと、詳しい話は、私の家ででもいいかな? ・・・アレイ、ティス。」 「「え?」」 さっき決めたように、とりあえず、呼んでみた。 そしたら、不思議そうな声を返された。 しどろもどろになりつつ、説明すると、何故か、頭を撫でられた。 幼い子供にするように。 ・・・少しだけ、懐かしい寂しさを感じた。 何年ぶりだろう、そんなことされるの。 その後、私の家に帰る道すがら、夕食の買い物をしていく。 一応、食べれるかどうか、聞いてみたけれど、摂取は可能なようだし、歓迎も含め、少し豪華めにだ。 ついでに、ワインなんかも買った。 丘の上への道を歩いていると、アレイが質問をしてきた。 「そういや、マスタ−、名前と年齢は? さっき、聞き損ねちまったし。」 「・・・アルステ−ダ=エッケルト。 年齢は、十七歳よ。」 「んじゃんじゃ、なにしてんの? 学生だったら、高校生だろ?」 「アレイ!!」 「んだよ、逆位置の。 マスタ−の事知りたいっていうのは、或る意味普通の事だぜ?」 「・・・くすくす。」 なんか、2人のやり取りが、ここ数年縁のなかった『家族』を連想させた。 だからなのか、自然に笑えた。 そのせいで流れた少し涙を拭いつつ、アレイの質問に答えた。 「職業は、ここの学園の大学四回生・・・兼準講師をしているわ。 半分は、義父のおかげもあるけれど。」 その後の帰り道は、他愛もない話をした。 私が、鶏肉料理に目がないとか。 アレイが、漫画が大好きとか。 ティスが、ひなたぼっこが好きとか。 そんな話をした。 家に・・・白亜の豪邸というには少々小さいが、真白い壁とそれに這う深緑のツタの瀟洒な邸宅についた。 少なくとも、一人で住むには、広すぎる家だ。 だけど、ここを離れる気もない。 ティス達にも、手伝ってもらって、夕飯の支度をする。 メニュ−は、買ってきたハ−ブチ−ズパン、昨日のス−プに白菜とべ−コンを足したモノ、鶏肉と野菜のちゃんちゃん焼き(ミソ味の鉄板焼き)、あとは、買ってきたクッキ−をデザ−トにした。 アレイは、やっぱり、それなりに食べたし。 ティすも、行儀よくだけど、それでも、二人前以上は食べていたように思う。 私はといえば、2人にすれば、やや少なかった。 それでも、いつもの私よりは、食べたほうだったのだけど、ティスには、少し心配された。 紅茶を入れなおして、改めて、話をするために、居間として使っている部屋に移動した。 へんに回りくどいのも、嫌いだから、直接切り出した。 「・・・これをなんか、大正浪漫風の男にもらったわ。 専門外だったけれど、あの人、この学園都市を作った『ディ−トハルト=M=マンフレ−ド』でしょ?」 「・・・・・・おでれ−た。 なぁ、≪逆位置≫の、あの方が、接触していたのか。」 「・・・正確には、あの方の『レコ−ダ−』だろうが。」 「・・・で、これは、『タロウスピリッツマスタ−』の証、なんでしょう?」 私には、彼らが知らない「カ−ド」がある。 養父が、『副学園長』であったこと。 そう、本来は、「タロウスピリッツマスタ−」が着く役割だ。 もうひとつは、ジョジィの存在だ。 私は、そう、感情を廃した声で、そういうと、沈黙が支配した。 「うにゃにゃ−。 お客さん来てるのにゃ、アルステ−デャ?」 呑気そうに、或いは、空気を100%読んでないように、誰かが入ってきた。 いや、分かっている。 サイズは、私の膝ぐらいまでだ。 簡潔に言えば、蝙蝠の羽つきのマントとロ−ブ姿の真白い銀がかった紫色の眼をしている猫だ。 首の大きな鈴と、フ−ドの先の三日月が可愛い。 私の一番初めの友人であり、『副学園長』だった養父・マティアスの使い魔だ。 「そうよ。 ジョジィ、貴方も、よく知ってるわ。」 「・・・ジョジィが知るヤツにゃんて・・・・・・。 にゃぁ−、アレイスティスにゃァ。 久振りにゃ、五十年ぶりにゃ。」 ふよふよ、浮かんで、私のそばまで来たジョジィは、私の言葉を聞くと2人に、飛びついていった。 2人の首に噛り付いたもんだから、飛びついたあの子の体格上、アレイとティスは、頭をぶつけていた。 それを特に気にするわけでもなく、アレイは全力で抱きつき返し、ティスも優しく抱き締めた。 「・・・マスタ−、やっぱり気付いてたにゃ?」 「うん、『マティアス様は、マティアス様で、マスタ−は、アルステ−デャにゃ。』とか言われてたし、この間の講義で教材に使わせてもらった時に、意外に歳だって分かっていたから。」 「いにゃあ、ブラック・アルステ−デャにゃ。 怖いにゃ、怖いにゃ、朝ご飯抜きにされるにゃ。」 ジョジィが、恐る恐る振り向いて聞いてきたもんだから、ちょっぴり、ブラックに優しく微笑みながら、返したら、そう言われた。 お望みどおり、朝飯抜きにしようか。 それか、たまねぎス−プにするか。 (注:猫に、たまねぎを与えてはいけません) 「ま、いいわ。 客室、この間、掃除したばっかだし、今日はそこで休んでね。 丁度、明日休みだから、家族用の区域掃除しよう。 色々と、出さなきゃ、いけないし、食器とか。」 「みゃ−、アルステ−デャ、ジョジィ、お腹空いたにゃあ。」 「・・・御飯食べるなら、時間までに帰ってきてね。」 ちょっと、楽しかった。 お養父様とマ−サが生きていた頃が、戻ってきたみたいで。 side:アレイ 何十年ぶりか・・・凍結されていたのが、溶かされて、次のマスタ−に出会った。 俺よりも、頭一個と少し背が低くて、服装と年齢から判断して、高校生ぐらいの女だと思う。 こういうと、≪逆位置≫とかに、怒られそうだけど、胸もないし、魔法使い系なら、長髪も少なくないから、分かりにくいんだ。 髪は、赤レンガを焦がした感じの髪で、ほとんど、黒に近いんだ。 そのストレ−トの髪を俺の知識が代わっていなければ、この都市では、≪準講師≫以上しか付けれない青紫色のスカ−フリボンでまとめていた。 だけど、菫色の瞳が綺麗な顔は、どう多く計算しても、二十歳を大きく超えたようには見えない。 んで、講師服−準講師も着用する−と女子生徒用の大学部色の学生服だった。 白いブラウスに紺色のコ−トみたいなワンピ−ス、それに、講師用のロ−ブを羽織っていた。 名前も個別にくれたし、ちゃんと、会話してくれたけど、どっか、別のトコ見てる。 その名前をくれて、今それぞれの部屋に案内するまでの印象は、年齢よりも、上っぽいのに、どっか、下っぽい感じがする。 どこが、どうって訳じゃないけど。 なんか、アンバランス。 ともかく、俺は、こいつの本当の笑顔がみてみたいな・・・とか思っちまうんだ。 だから、逆位置のヤツ・・・アルスのいうティスに、しかられても、ちょっかいかけちまうんだ。 何代か前のマスタ−に言われた言葉で言うなら『小さい男の子が、好きな女の子に接してるみたい』とかってのに、近いのかもしれない。 まぁ、その時の『俺』は、『俺』であって、今の『俺』じゃない。 だけど、先代の・・・50年前の『俺』の『悔恨』は、覚えている。 それだからって訳じゃないけど、今のマスタ−を幸せにしたいよ。 うん、その一歩は、やっぱり、笑顔だと思う。 side:ティス 何十年ぶりか・・・凍結されていたのが、終わりを告げて、今ののマスタ−に出会った。 私が、大体170cm半ばほどだから、高くても、155センチ・・・下手すれば、150センチほどの小柄なおそらく18歳ぐらいの少女だと思う。 ただ、服装を判断の基準に入れるなら、おそらく大学生ぐらいの女性だ。 なぜ、『おそらく』かといえば、体格的に、華奢で、おまけにかなりささやかで、そこからだ。 髪は、赤焼きレンガを古くしたような色の髪で、殆ど黒に近く、長さは腰まであった。 そのパ−マネントの髪を私の知識が古くなっていなければ、この都市では、≪準講師≫以上しか付けれない青紫色のスカ−フリボンでまとめていた。 しかし、高級なサファイア色の瞳が綺麗な顔は、おそらく大学生程度なのだ。 それを半分だけ裏付けるかのように、講師服−準講師も着用する−と女子生徒用の大学部色の学生冬期服だった。 白いブラウスに紺色のコ−トみたいなワンピ−ス、それに、講師用の深い紅のロ−ブを羽織っていた。 特に、ロ−ブに着られているというような印象はない。 むしろ、制服の方がどこか・・・昔のマスタ−の友人に教えてもらった言葉で言うなら、「えづくろしい」と言う感じだ。 いわゆる、「身丈にあっていない/窮屈そう」という意味だそうだ。 背伸びをしているような気が、私にはしてならない。 『女の子』だから、『好きなこのことで騒いだり』『同性ときゃいきゃいやる』とか、それが必ず必要だとは、思わないが、それでも、そんな経験をしてこなかったのではないだろうか。 ・・・私は、一番初めのマスタ―が、ああなった以上、今のマスタ−には、幸せに天寿をまっとうして欲しい。 呪いのように、『私達』を『タロウスピリッツ』を受け継いでしまったのだ。 ・・・今まで、ほとんどのマスタ―が、天寿をまっとうできなかった。 だけれども、その上で私は、狂おしいほどに願って止まないことだ。 ―――『マスタ―が、幸せになること。』 そのためなら、私はどうなってもいい。 元々の人間としての『――――――』は死んでいるも同然なのだ。 だから・・・でも、このマスタ―も『私達』が死んでもいいと言ってしまったら、泣くのだろう。 ・・・だけど、いや、だからこそ、マスタ−には、幸せになって欲しいんだ。 side:ジョジィ マティアス様から、アルステ―デャを紹介されたのは、あの子が4歳とか、5歳とか、学校に上がる前のことニャ。 ジョジィは、ジョジィで、どうでも良かったのニャ。 正直言って、最初は、アル意味最悪だったのにゃ。 ジョジィをぬいぐるみか、普通のキメラだと思って、思い切り抱き締められたのニャ。 窒息して、死んだ初代がからかうように、手招きしてたニャ。 イヤにゃ〜。 死にたくないニャ。 まだ、一杯お昼寝したり、美味しいもの食べたいニャ。 ・・・にゃんって−のを考えるぐらいだったニャ。 それでもニャァ、それからは、それなりうまく行ったにゃ。 特にニャ、アルステ―デャは、ジョジィに、マティアス様に内緒で、自分のおやつを分けてくれたりしたのニャ。 それから、十二年ほど経つ間に、マティアス様や、家政婦のマ−サは、天国に言ってしまったのニャ。 それでも、・・・それでもニャ、マティアス様が、生きているうちは良かったのニャ。 アルステ―デャは、属性が、在る意味『無』なのニャ。 ありえないはずなのニャ。 この世界の属性は、初代の頃から、「地/風/水/火/天/冥/虚」の七つなのニャ。 これは、不変なのニャ。 たいてい、この中の二つが、特に強くて、それが、第一属性、第二属性になるのニャ。 アルスデ―テャの講師/生徒登録デ−タは、一応、『水/虚』になってるのニャ。 でも、あくまで一応ニャ。 ニャんでカといえば、微妙に日によって違うのニャ。 ありえないのにありえてるニャ。 属性が不安定ということは、魔力も不安定なのニャ。 だから、心配なのニャ。 マティアス様に、最後に頼まれたのは、ジョジィなのニャ。 更に、「たろすぴ」を受け継いでしまったのニャ。 ・・・って言うことはだニャ、ジョジィが、もしかしたら、アルステ―デャを『殺す』ってことも在りうるのにニャ。 どうなるのかニャァ、いやな事はいやなのニャ。 ********************************* というわけで、かなり前の・・・私が、ここに初めて、登校した作品のリメイクです。 新シリ―ズです。 オリジナルなので、かなり、趣味に走っておりますが。 在る意味での、優しい悪夢を貴方に・・・・・・・。 では、次回で。 |
33627 | Re:Piece 第一話 how are you ? | 月読 乾 | 2008/8/4 23:22:04 |
記事番号33623へのコメント こんばんは、乾です。 久しぶりに、新シリーズですね。 自分も気合入れてレスさせて頂きます。 真夜中。 >アルステ−ダ=エッケルトの寝室。 >就寝間際。 >「・・・『君の好きなようにするといいよ』か。 > 私に、副学園長になれと、言いたいのか、嫌がらせか、どちらなのだろうね。」 それは宿命と言われる枷なのか…… それとも、 必然と呼ばれる箍なのか…… 夜闇のまどろみの見せる、うたかたの逡巡? >大学からの帰り際に、知っているけれど、知り合いではない男に、一組のタロウカ−ドと門を象ったペンダントをもらったのだ。 >その意味を、少なくともこの学園都市の住人なら、幼等部でも知っているようなそんな代物なのだ。 >「・・・明日、召喚実技室借りれるといいけど。」 >そうとだけ、それ以上でもそれ以下でもないように、アルスは呟き、眠りについた。 ほんのさりげない出会いから贈られたそれは、果たしてどういう運命を示すのでしょうか? >「・・・ええと、正位置は『天上に座する、豪快なる炎の王』。 > 逆位置は、『万物を見守る父、静寂(しじま)なる炎の王』。 > 出て来て、≪THE SUN≫アレイスティス。」 >私は、自身の焦げ茶の髪を揺らして、そう宣言した。 >少し前に、奇妙でレトロな格好をした男からもらったタロットカ−ドと門を模したペンダントを受け取った。 >一応、この都市に、住んでいれば、「悪いことしたら、ゴブリンが来るぞ」程度には、よく聞く話だ。 >ここ五十年、空座の本当の『副学園長』の座の証しでもある。 >それくらいに、有名なのだ。 >或る意味、無実だとしても。 二対一体、 こなす術も。 一秒先の確率も? 副学園町の座の証しの意味と価値は、一体どれほどのものなのでしょう? 気になります。 >私の宣言の余韻が消えた頃、前の空間が歪み、空気が寄り集まり、珠になった。 >しばらくすると、解け、突風を生み出した。 >そして、それが止むと、2人、ト表現するべきか、それとも、1組というべきか、ともかく、二つの人影があった。 >外見的なパ−ツは、ほぼ同じだった。 >胡桃の実を焦がしたようなそんな焦げ茶の髪をオ−ルバックにしている。 >向かって、左にいる彼は、少し長く真紅のバンダナのようなもので結んでいる。 >代わり・・・ではないのだろうが、右の彼には、左の手首に、青のバンダナが巻かれていた。 >服は、真っ黒のインナ−とピッタリとしたパンツスタイルに、底の平たい編み上げの靴。半袖のジャケットは裾が擦り切れていて色は、焦げ茶だった。 >両手にバンテ−ジと黒革のベルトブレスレット、首に同じく黒革のベルトチョ−カ−が、はまっている。 >身長は、おおよそ、私よりも、頭一個強ほど高いから、175〜180センチぐらいだろう。 >年齢は、私より少し年上で、二十歳ぐらいだろう。 >2人が、その目を開けるのを待つ。 >緩やかに、2人が床に降り、それから目が開いた。 >開いた瞳は、右の彼が、海のような深い蒼。 >左の彼は、大空を思わせる晴れやかな青だった。 立てる相手は、互いの鏡像? 断つべき敵は、一体なに? >「おはよう、アレイスティス。 > どちらが、正位置と逆位置なの?」 >私が、見上げると、右の彼よりも、先に、左の彼が、にぱっと、笑い私の手をとった。 >それを激しく上下にしながら、こう言った。 >「へぇ−、二代目が選んだのお嬢ちゃんなんだ。 > ん−、可愛いね、名前は?年齢は?」 >「え、は、う、い?」 >体格差もあり、シェイクされていては、返答も出来ない。 >なおかつ、人との接触をあまりし無い私にとっては、そのショックもあり、答えられない。 >その様子にか、右の彼が、動いた。 >「正位置の、マスタ−が困っていますよ。 > ・・・大丈夫ですか、マスタ−。」 >右の彼をたしなめつつ、私を抱きかかえるようにして、彼から離した左の彼。 >どうやら、右の彼が、≪正位置≫で、左の彼が、≪逆位置≫のようだ。 >なら、アレイスティスが、彼らの名前なら、≪正位置≫をアレイ、≪逆位置≫をティスって呼ぼう。 >なんとなくだ。 >2人でひとつの名前というのも、寂しい気がしたのだ。 >そこまで、つらつら、考えても、やっぱり意識が遠のいてきた。 >べつに、潔癖症じゃないのに、人との接触は精神的にも、肉体的にも苦手。 >「「・・・・・・マスタ−。」」 >「ああ、ううん、大丈夫よ。 > ・・・ええと、≪逆位置≫さん、下ろして欲しいんだけど、」 >「仰せのままに。」 >抱きかかえられたままだった私は、やっと床に降りる。 >ふと、窓の外に、目をやると、夕焼けが綺麗に広がり始めていた。 >もう、こんな時間か。 >「ええと、詳しい話は、私の家ででもいいかな? > ・・・アレイ、ティス。」 >「「え?」」 >さっき決めたように、とりあえず、呼んでみた。 >そしたら、不思議そうな声を返された。 >しどろもどろになりつつ、説明すると、何故か、頭を撫でられた。 >幼い子供にするように。 >・・・少しだけ、懐かしい寂しさを感じた。 >何年ぶりだろう、そんなことされるの。 > マスターと呼んで、主人公(?)の少女を慕っているようでいても、服従では無い感じですね。 ある意味、弟分の頼れる兄的存在? > > > > >その後、私の家に帰る道すがら、夕食の買い物をしていく。 >一応、食べれるかどうか、聞いてみたけれど、摂取は可能なようだし、歓迎も含め、少し豪華めにだ。 >ついでに、ワインなんかも買った。 >丘の上への道を歩いていると、アレイが質問をしてきた。 >「そういや、マスタ−、名前と年齢は? > さっき、聞き損ねちまったし。」 >「・・・アルステ−ダ=エッケルト。 > 年齢は、十七歳よ。」 >「んじゃんじゃ、なにしてんの? > 学生だったら、高校生だろ?」 >「アレイ!!」 >「んだよ、逆位置の。 > マスタ−の事知りたいっていうのは、或る意味普通の事だぜ?」 >「・・・くすくす。」 >なんか、2人のやり取りが、ここ数年縁のなかった『家族』を連想させた。 >だからなのか、自然に笑えた。 >そのせいで流れた少し涙を拭いつつ、アレイの質問に答えた。 >「職業は、ここの学園の大学四回生・・・兼準講師をしているわ。 > 半分は、義父のおかげもあるけれど。」 ほのぼのとした、下校の風景ですけど、 アルステーダの家族構成と過去に何が起こったかが気になります。 後、学生にして講師と言うのは様々な意味で激務でしょうね……(汗) >その後の帰り道は、他愛もない話をした。 >私が、鶏肉料理に目がないとか。 >アレイが、漫画が大好きとか。 >ティスが、ひなたぼっこが好きとか。 >そんな話をした。 >家に・・・白亜の豪邸というには少々小さいが、真白い壁とそれに這う深緑のツタの瀟洒な邸宅についた。 >少なくとも、一人で住むには、広すぎる家だ。 >だけど、ここを離れる気もない。 >ティス達にも、手伝ってもらって、夕飯の支度をする。 >メニュ−は、買ってきたハ−ブチ−ズパン、昨日のス−プに白菜とべ−コンを足したモノ、鶏肉と野菜のちゃんちゃん焼き(ミソ味の鉄板焼き)、あとは、買ってきたクッキ−をデザ−トにした。 >アレイは、やっぱり、それなりに食べたし。 >ティすも、行儀よくだけど、それでも、二人前以上は食べていたように思う。 >私はといえば、2人にすれば、やや少なかった。 >それでも、いつもの私よりは、食べたほうだったのだけど、ティスには、少し心配された。 >紅茶を入れなおして、改めて、話をするために、居間として使っている部屋に移動した。 アルステーダ嬢、家庭的! 突然訪れたにも関わらず、10年来の知己を思わせる食事風景です。 >へんに回りくどいのも、嫌いだから、直接切り出した。 >「・・・これをなんか、大正浪漫風の男にもらったわ。 > 専門外だったけれど、あの人、この学園都市を作った『ディ−トハルト=M=マンフレ−ド』でしょ?」 >「・・・・・・おでれ−た。 > なぁ、≪逆位置≫の、あの方が、接触していたのか。」 >「・・・正確には、あの方の『レコ−ダ−』だろうが。」 >「・・・で、これは、『タロウスピリッツマスタ−』の証、なんでしょう?」 >私には、彼らが知らない「カ−ド」がある。 >養父が、『副学園長』であったこと。 >そう、本来は、「タロウスピリッツマスタ−」が着く役割だ。 >もうひとつは、ジョジィの存在だ。 >私は、そう、感情を廃した声で、そういうと、沈黙が支配した。 おお! ここで、謎に連なるキーワードが? 今後に絡んでくるのでしょうか? >「うにゃにゃ−。 > お客さん来てるのにゃ、アルステ−デャ?」 >呑気そうに、或いは、空気を100%読んでないように、誰かが入ってきた。 >いや、分かっている。 >サイズは、私の膝ぐらいまでだ。 >簡潔に言えば、蝙蝠の羽つきのマントとロ−ブ姿の真白い銀がかった紫色の眼をしている猫だ。 >首の大きな鈴と、フ−ドの先の三日月が可愛い。 >私の一番初めの友人であり、『副学園長』だった養父・マティアスの使い魔だ。 猫が喋った! …… …… …… ここでは、それほど珍しくもない? 外見からしてマスコットですが、その経歴は要注目? >「そうよ。 > ジョジィ、貴方も、よく知ってるわ。」 >「・・・ジョジィが知るヤツにゃんて・・・・・・。 > にゃぁ−、アレイスティスにゃァ。 > 久振りにゃ、五十年ぶりにゃ。」 >ふよふよ、浮かんで、私のそばまで来たジョジィは、私の言葉を聞くと2人に、飛びついていった。 >2人の首に噛り付いたもんだから、飛びついたあの子の体格上、アレイとティスは、頭をぶつけていた。 >それを特に気にするわけでもなく、アレイは全力で抱きつき返し、ティスも優しく抱き締めた。 >「・・・マスタ−、やっぱり気付いてたにゃ?」 >「うん、『マティアス様は、マティアス様で、マスタ−は、アルステ−デャにゃ。』とか言われてたし、この間の講義で教材に使わせてもらった時に、意外に歳だって分かっていたから。」 >「いにゃあ、ブラック・アルステ−デャにゃ。 > 怖いにゃ、怖いにゃ、朝ご飯抜きにされるにゃ。」 >ジョジィが、恐る恐る振り向いて聞いてきたもんだから、ちょっぴり、ブラックに優しく微笑みながら、返したら、そう言われた。 >お望みどおり、朝飯抜きにしようか。 >それか、たまねぎス−プにするか。 >(注:猫に、たまねぎを与えてはいけません) >「ま、いいわ。 > 客室、この間、掃除したばっかだし、今日はそこで休んでね。 > 丁度、明日休みだから、家族用の区域掃除しよう。 > 色々と、出さなきゃ、いけないし、食器とか。」 >「みゃ−、アルステ−デャ、ジョジィ、お腹空いたにゃあ。」 >「・・・御飯食べるなら、時間までに帰ってきてね。」 >ちょっと、楽しかった。 >お養父様とマ−サが生きていた頃が、戻ってきたみたいで。 > いきなり、家族が増えたアルス亭。 一体これからどうなっていくのか、楽しみです! > > > >side:アレイ > >何十年ぶりか・・・凍結されていたのが、溶かされて、次のマスタ−に出会った。 >俺よりも、頭一個と少し背が低くて、服装と年齢から判断して、高校生ぐらいの女だと思う。 >こういうと、≪逆位置≫とかに、怒られそうだけど、胸もないし、魔法使い系なら、長髪も少なくないから、分かりにくいんだ。 >髪は、赤レンガを焦がした感じの髪で、ほとんど、黒に近いんだ。 >そのストレ−トの髪を俺の知識が代わっていなければ、この都市では、≪準講師≫以上しか付けれない青紫色のスカ−フリボンでまとめていた。 >だけど、菫色の瞳が綺麗な顔は、どう多く計算しても、二十歳を大きく超えたようには見えない。 >んで、講師服−準講師も着用する−と女子生徒用の大学部色の学生服だった。 >白いブラウスに紺色のコ−トみたいなワンピ−ス、それに、講師用のロ−ブを羽織っていた。 >名前も個別にくれたし、ちゃんと、会話してくれたけど、どっか、別のトコ見てる。 >その名前をくれて、今それぞれの部屋に案内するまでの印象は、年齢よりも、上っぽいのに、どっか、下っぽい感じがする。 >どこが、どうって訳じゃないけど。 >なんか、アンバランス。 >ともかく、俺は、こいつの本当の笑顔がみてみたいな・・・とか思っちまうんだ。 >だから、逆位置のヤツ・・・アルスのいうティスに、しかられても、ちょっかいかけちまうんだ。 >何代か前のマスタ−に言われた言葉で言うなら『小さい男の子が、好きな女の子に接してるみたい』とかってのに、近いのかもしれない。 >まぁ、その時の『俺』は、『俺』であって、今の『俺』じゃない。 >だけど、先代の・・・50年前の『俺』の『悔恨』は、覚えている。 >それだからって訳じゃないけど、今のマスタ−を幸せにしたいよ。 >うん、その一歩は、やっぱり、笑顔だと思う。 > アルスの欠けたものを埋めたい…… と言う感情でしょうか? ある意味、弟にして兄? > > >side:ティス > >何十年ぶりか・・・凍結されていたのが、終わりを告げて、今ののマスタ−に出会った。 >私が、大体170cm半ばほどだから、高くても、155センチ・・・下手すれば、150センチほどの小柄なおそらく18歳ぐらいの少女だと思う。 >ただ、服装を判断の基準に入れるなら、おそらく大学生ぐらいの女性だ。 >なぜ、『おそらく』かといえば、体格的に、華奢で、おまけにかなりささやかで、そこからだ。 >髪は、赤焼きレンガを古くしたような色の髪で、殆ど黒に近く、長さは腰まであった。 >そのパ−マネントの髪を私の知識が古くなっていなければ、この都市では、≪準講師≫以上しか付けれない青紫色のスカ−フリボンでまとめていた。 >しかし、高級なサファイア色の瞳が綺麗な顔は、おそらく大学生程度なのだ。 >それを半分だけ裏付けるかのように、講師服−準講師も着用する−と女子生徒用の大学部色の学生冬期服だった。 >白いブラウスに紺色のコ−トみたいなワンピ−ス、それに、講師用の深い紅のロ−ブを羽織っていた。 >特に、ロ−ブに着られているというような印象はない。 >むしろ、制服の方がどこか・・・昔のマスタ−の友人に教えてもらった言葉で言うなら、「えづくろしい」と言う感じだ。 >いわゆる、「身丈にあっていない/窮屈そう」という意味だそうだ。 >背伸びをしているような気が、私にはしてならない。 >『女の子』だから、『好きなこのことで騒いだり』『同性ときゃいきゃいやる』とか、それが必ず必要だとは、思わないが、それでも、そんな経験をしてこなかったのではないだろうか。 >・・・私は、一番初めのマスタ―が、ああなった以上、今のマスタ−には、幸せに天寿をまっとうして欲しい。 >呪いのように、『私達』を『タロウスピリッツ』を受け継いでしまったのだ。 >・・・今まで、ほとんどのマスタ―が、天寿をまっとうできなかった。 >だけれども、その上で私は、狂おしいほどに願って止まないことだ。 >―――『マスタ―が、幸せになること。』 >そのためなら、私はどうなってもいい。 >元々の人間としての『――――――』は死んでいるも同然なのだ。 >だから・・・でも、このマスタ―も『私達』が死んでもいいと言ってしまったら、泣くのだろう。 >・・・だけど、いや、だからこそ、マスタ−には、幸せになって欲しいんだ。 > > ここで、また大きな伏線が示唆されましたね。 彼らの知る過去が、今にどう繋がってくるのか……? > > >side:ジョジィ > >マティアス様から、アルステ―デャを紹介されたのは、あの子が4歳とか、5歳とか、学校に上がる前のことニャ。 >ジョジィは、ジョジィで、どうでも良かったのニャ。 >正直言って、最初は、アル意味最悪だったのにゃ。 >ジョジィをぬいぐるみか、普通のキメラだと思って、思い切り抱き締められたのニャ。 >窒息して、死んだ初代がからかうように、手招きしてたニャ。 >イヤにゃ〜。 >死にたくないニャ。 >まだ、一杯お昼寝したり、美味しいもの食べたいニャ。 >・・・にゃんって−のを考えるぐらいだったニャ。 >それでもニャァ、それからは、それなりうまく行ったにゃ。 >特にニャ、アルステ―デャは、ジョジィに、マティアス様に内緒で、自分のおやつを分けてくれたりしたのニャ。 >それから、十二年ほど経つ間に、マティアス様や、家政婦のマ−サは、天国に言ってしまったのニャ。 >それでも、・・・それでもニャ、マティアス様が、生きているうちは良かったのニャ。 >アルステ―デャは、属性が、在る意味『無』なのニャ。 >ありえないはずなのニャ。 >この世界の属性は、初代の頃から、「地/風/水/火/天/冥/虚」の七つなのニャ。 >これは、不変なのニャ。 >たいてい、この中の二つが、特に強くて、それが、第一属性、第二属性になるのニャ。 >アルスデ―テャの講師/生徒登録デ−タは、一応、『水/虚』になってるのニャ。 >でも、あくまで一応ニャ。 >ニャんでカといえば、微妙に日によって違うのニャ。 >ありえないのにありえてるニャ。 >属性が不安定ということは、魔力も不安定なのニャ。 >だから、心配なのニャ。 >マティアス様に、最後に頼まれたのは、ジョジィなのニャ。 >更に、「たろすぴ」を受け継いでしまったのニャ。 >・・・って言うことはだニャ、ジョジィが、もしかしたら、アルステ―デャを『殺す』ってことも在りうるのにニャ。 >どうなるのかニャァ、いやな事はいやなのニャ。 > > 彼もまた、単なるマスコットで終わる事はないようです。 むしろ、徹頭徹尾の鍵を握り核心に迫るキャラ? > > > > > > > > > >********************************* > >というわけで、かなり前の・・・私が、ここに初めて、登校した作品のリメイクです。 >新シリ―ズです。 >オリジナルなので、かなり、趣味に走っておりますが。 > > >在る意味での、優しい悪夢を貴方に・・・・・・・。 >では、次回で。 > > |
33682 | すいません、レス遅れましたです。 | 十叶 夕海 | 2008/9/6 17:58:44 |
記事番号33627へのコメント >こんばんは、乾です。 >久しぶりに、新シリーズですね。 >自分も気合入れてレスさせて頂きます。 こんばんは、ユアです 二話目の目処が立ってないのですけれどね。 ともあれ、返レス行きます。 > >真夜中。 >>アルステ−ダ=エッケルトの寝室。 >>就寝間際。 >>「・・・『君の好きなようにするといいよ』か。 >> 私に、副学園長になれと、言いたいのか、嫌がらせか、どちらなのだろうね。」 > >それは宿命と言われる枷なのか…… >それとも、 >必然と呼ばれる箍なのか…… >夜闇のまどろみの見せる、うたかたの逡巡? 両方でもあり、両方でもない。 ある種の運命の一枚布飾り。 そして、始まる一つの悲喜劇。 > >>大学からの帰り際に、知っているけれど、知り合いではない男に、一組のタロウカ−ドと門を象ったペンダントをもらったのだ。 >>その意味を、少なくともこの学園都市の住人なら、幼等部でも知っているようなそんな代物なのだ。 >>「・・・明日、召喚実技室借りれるといいけど。」 >>そうとだけ、それ以上でもそれ以下でもないように、アルスは呟き、眠りについた。 > >ほんのさりげない出会いから贈られたそれは、果たしてどういう運命を示すのでしょうか? 一つの喜劇であり、一つの悲劇を編みこむ それが、一つのタペストリ−。 > > >>「・・・ええと、正位置は『天上に座する、豪快なる炎の王』。 >> 逆位置は、『万物を見守る父、静寂(しじま)なる炎の王』。 >> 出て来て、≪THE SUN≫アレイスティス。」 >>私は、自身の焦げ茶の髪を揺らして、そう宣言した。 >>少し前に、奇妙でレトロな格好をした男からもらったタロットカ−ドと門を模したペンダントを受け取った。 >>一応、この都市に、住んでいれば、「悪いことしたら、ゴブリンが来るぞ」程度には、よく聞く話だ。 >>ここ五十年、空座の本当の『副学園長』の座の証しでもある。 >>それくらいに、有名なのだ。 >>或る意味、無実だとしても。 > >二対一体、 >こなす術も。 >一秒先の確率も? この辺は、陰陽ですね。 バランスの問題もあります。 > >副学園町の座の証しの意味と価値は、一体どれほどのものなのでしょう? >気になります。 ノリとすれば、一刻の副大統領に匹敵でしょうか。 少なくとも、魔法使いの間では。 > >>私の宣言の余韻が消えた頃、前の空間が歪み、空気が寄り集まり、珠になった。 >>しばらくすると、解け、突風を生み出した。 >>そして、それが止むと、2人、ト表現するべきか、それとも、1組というべきか、ともかく、二つの人影があった。 >>外見的なパ−ツは、ほぼ同じだった。 >>胡桃の実を焦がしたようなそんな焦げ茶の髪をオ−ルバックにしている。 >>向かって、左にいる彼は、少し長く真紅のバンダナのようなもので結んでいる。 >>代わり・・・ではないのだろうが、右の彼には、左の手首に、青のバンダナが巻かれていた。 >>服は、真っ黒のインナ−とピッタリとしたパンツスタイルに、底の平たい編み上げの靴。半袖のジャケットは裾が擦り切れていて色は、焦げ茶だった。 >>両手にバンテ−ジと黒革のベルトブレスレット、首に同じく黒革のベルトチョ−カ−が、はまっている。 >>身長は、おおよそ、私よりも、頭一個強ほど高いから、175〜180センチぐらいだろう。 >>年齢は、私より少し年上で、二十歳ぐらいだろう。 >>2人が、その目を開けるのを待つ。 >>緩やかに、2人が床に降り、それから目が開いた。 >>開いた瞳は、右の彼が、海のような深い蒼。 >>左の彼は、大空を思わせる晴れやかな青だった。 > >立てる相手は、互いの鏡像? >断つべき敵は、一体なに? 立つべき相手は、主の宿世。 絶つべき敵は、古き魔法使い。 > >>「おはよう、アレイスティス。 >> どちらが、正位置と逆位置なの?」 >>私が、見上げると、右の彼よりも、先に、左の彼が、にぱっと、笑い私の手をとった。 >>それを激しく上下にしながら、こう言った。 >>「へぇ−、二代目が選んだのお嬢ちゃんなんだ。 >> ん−、可愛いね、名前は?年齢は?」 >>「え、は、う、い?」 >>体格差もあり、シェイクされていては、返答も出来ない。 >>なおかつ、人との接触をあまりし無い私にとっては、そのショックもあり、答えられない。 >>その様子にか、右の彼が、動いた。 >>「正位置の、マスタ−が困っていますよ。 >> ・・・大丈夫ですか、マスタ−。」 >>右の彼をたしなめつつ、私を抱きかかえるようにして、彼から離した左の彼。 >>どうやら、右の彼が、≪正位置≫で、左の彼が、≪逆位置≫のようだ。 >>なら、アレイスティスが、彼らの名前なら、≪正位置≫をアレイ、≪逆位置≫をティスって呼ぼう。 >>なんとなくだ。 >>2人でひとつの名前というのも、寂しい気がしたのだ。 >>そこまで、つらつら、考えても、やっぱり意識が遠のいてきた。 >>べつに、潔癖症じゃないのに、人との接触は精神的にも、肉体的にも苦手。 >>「「・・・・・・マスタ−。」」 >>「ああ、ううん、大丈夫よ。 >> ・・・ええと、≪逆位置≫さん、下ろして欲しいんだけど、」 >>「仰せのままに。」 >>抱きかかえられたままだった私は、やっと床に降りる。 >>ふと、窓の外に、目をやると、夕焼けが綺麗に広がり始めていた。 >>もう、こんな時間か。 >>「ええと、詳しい話は、私の家ででもいいかな? >> ・・・アレイ、ティス。」 >>「「え?」」 >>さっき決めたように、とりあえず、呼んでみた。 >>そしたら、不思議そうな声を返された。 >>しどろもどろになりつつ、説明すると、何故か、頭を撫でられた。 >>幼い子供にするように。 >>・・・少しだけ、懐かしい寂しさを感じた。 >>何年ぶりだろう、そんなことされるの。 >> > >マスターと呼んで、主人公(?)の少女を慕っているようでいても、服従では無い感じですね。 > >ある意味、弟分の頼れる兄的存在? タロスピは、他のホムスに比べても、「主の感情」を願いを写す鏡。 弟であり、兄であり、父でもあり。 > > >> >> >> >> >>その後、私の家に帰る道すがら、夕食の買い物をしていく。 >>一応、食べれるかどうか、聞いてみたけれど、摂取は可能なようだし、歓迎も含め、少し豪華めにだ。 >>ついでに、ワインなんかも買った。 >>丘の上への道を歩いていると、アレイが質問をしてきた。 >>「そういや、マスタ−、名前と年齢は? >> さっき、聞き損ねちまったし。」 >>「・・・アルステ−ダ=エッケルト。 >> 年齢は、十七歳よ。」 >>「んじゃんじゃ、なにしてんの? >> 学生だったら、高校生だろ?」 >>「アレイ!!」 >>「んだよ、逆位置の。 >> マスタ−の事知りたいっていうのは、或る意味普通の事だぜ?」 >>「・・・くすくす。」 >>なんか、2人のやり取りが、ここ数年縁のなかった『家族』を連想させた。 >>だからなのか、自然に笑えた。 >>そのせいで流れた少し涙を拭いつつ、アレイの質問に答えた。 >>「職業は、ここの学園の大学四回生・・・兼準講師をしているわ。 >> 半分は、義父のおかげもあるけれど。」 > >ほのぼのとした、下校の風景ですけど、 >アルステーダの家族構成と過去に何が起こったかが気になります。 アル意味ありふれてはいるけれど、本人には悲劇なことがあった。 > >後、学生にして講師と言うのは様々な意味で激務でしょうね……(汗) ですね。 養父のたくわえだけ消費するのも・・・ということも含めですね。 > > >>その後の帰り道は、他愛もない話をした。 >>私が、鶏肉料理に目がないとか。 >>アレイが、漫画が大好きとか。 >>ティスが、ひなたぼっこが好きとか。 >>そんな話をした。 >>家に・・・白亜の豪邸というには少々小さいが、真白い壁とそれに這う深緑のツタの瀟洒な邸宅についた。 >>少なくとも、一人で住むには、広すぎる家だ。 >>だけど、ここを離れる気もない。 >>ティス達にも、手伝ってもらって、夕飯の支度をする。 >>メニュ−は、買ってきたハ−ブチ−ズパン、昨日のス−プに白菜とべ−コンを足したモノ、鶏肉と野菜のちゃんちゃん焼き(ミソ味の鉄板焼き)、あとは、買ってきたクッキ−をデザ−トにした。 >>アレイは、やっぱり、それなりに食べたし。 >>ティすも、行儀よくだけど、それでも、二人前以上は食べていたように思う。 >>私はといえば、2人にすれば、やや少なかった。 >>それでも、いつもの私よりは、食べたほうだったのだけど、ティスには、少し心配された。 >>紅茶を入れなおして、改めて、話をするために、居間として使っている部屋に移動した。 > >アルステーダ嬢、家庭的! >突然訪れたにも関わらず、10年来の知己を思わせる食事風景です。 一人暮らしも長いですからね・・・。 精霊が、御飯に呼ばれる回数が多いのです、エッケルト家では。 > >>へんに回りくどいのも、嫌いだから、直接切り出した。 >>「・・・これをなんか、大正浪漫風の男にもらったわ。 >> 専門外だったけれど、あの人、この学園都市を作った『ディ−トハルト=M=マンフレ−ド』でしょ?」 >>「・・・・・・おでれ−た。 >> なぁ、≪逆位置≫の、あの方が、接触していたのか。」 >>「・・・正確には、あの方の『レコ−ダ−』だろうが。」 >>「・・・で、これは、『タロウスピリッツマスタ−』の証、なんでしょう?」 >>私には、彼らが知らない「カ−ド」がある。 >>養父が、『副学園長』であったこと。 >>そう、本来は、「タロウスピリッツマスタ−」が着く役割だ。 >>もうひとつは、ジョジィの存在だ。 >>私は、そう、感情を廃した声で、そういうと、沈黙が支配した。 > >おお! >ここで、謎に連なるキーワードが? > >今後に絡んでくるのでしょうか? ある意味、主題です。 魔王を倒しに行く勇者のように。 > >>「うにゃにゃ−。 >> お客さん来てるのにゃ、アルステ−デャ?」 >>呑気そうに、或いは、空気を100%読んでないように、誰かが入ってきた。 >>いや、分かっている。 >>サイズは、私の膝ぐらいまでだ。 >>簡潔に言えば、蝙蝠の羽つきのマントとロ−ブ姿の真白い銀がかった紫色の眼をしている猫だ。 >>首の大きな鈴と、フ−ドの先の三日月が可愛い。 >>私の一番初めの友人であり、『副学園長』だった養父・マティアスの使い魔だ。 > >猫が喋った! > >…… >…… >…… >ここでは、それほど珍しくもない? >外見からしてマスコットですが、その経歴は要注目? 一応、獣型、半獣型などを思考しています。 ですのね。 ある意味、生きている証拠。 > >>「そうよ。 >> ジョジィ、貴方も、よく知ってるわ。」 >>「・・・ジョジィが知るヤツにゃんて・・・・・・。 >> にゃぁ−、アレイスティスにゃァ。 >> 久振りにゃ、五十年ぶりにゃ。」 >>ふよふよ、浮かんで、私のそばまで来たジョジィは、私の言葉を聞くと2人に、飛びついていった。 >>2人の首に噛り付いたもんだから、飛びついたあの子の体格上、アレイとティスは、頭をぶつけていた。 >>それを特に気にするわけでもなく、アレイは全力で抱きつき返し、ティスも優しく抱き締めた。 >>「・・・マスタ−、やっぱり気付いてたにゃ?」 >>「うん、『マティアス様は、マティアス様で、マスタ−は、アルステ−デャにゃ。』とか言われてたし、この間の講義で教材に使わせてもらった時に、意外に歳だって分かっていたから。」 >>「いにゃあ、ブラック・アルステ−デャにゃ。 >> 怖いにゃ、怖いにゃ、朝ご飯抜きにされるにゃ。」 >>ジョジィが、恐る恐る振り向いて聞いてきたもんだから、ちょっぴり、ブラックに優しく微笑みながら、返したら、そう言われた。 >>お望みどおり、朝飯抜きにしようか。 >>それか、たまねぎス−プにするか。 >>(注:猫に、たまねぎを与えてはいけません) >>「ま、いいわ。 >> 客室、この間、掃除したばっかだし、今日はそこで休んでね。 >> 丁度、明日休みだから、家族用の区域掃除しよう。 >> 色々と、出さなきゃ、いけないし、食器とか。」 >>「みゃ−、アルステ−デャ、ジョジィ、お腹空いたにゃあ。」 >>「・・・御飯食べるなら、時間までに帰ってきてね。」 >>ちょっと、楽しかった。 >>お養父様とマ−サが生きていた頃が、戻ってきたみたいで。 >> > >いきなり、家族が増えたアルス亭。 >一体これからどうなっていくのか、楽しみです! 目指すは、ホ−ムドラマ。 >> >> >> >>side:アレイ >> >>何十年ぶりか・・・凍結されていたのが、溶かされて、次のマスタ−に出会った。 >>俺よりも、頭一個と少し背が低くて、服装と年齢から判断して、高校生ぐらいの女だと思う。 >>こういうと、≪逆位置≫とかに、怒られそうだけど、胸もないし、魔法使い系なら、長髪も少なくないから、分かりにくいんだ。 >>髪は、赤レンガを焦がした感じの髪で、ほとんど、黒に近いんだ。 >>そのストレ−トの髪を俺の知識が代わっていなければ、この都市では、≪準講師≫以上しか付けれない青紫色のスカ−フリボンでまとめていた。 >>だけど、菫色の瞳が綺麗な顔は、どう多く計算しても、二十歳を大きく超えたようには見えない。 >>んで、講師服−準講師も着用する−と女子生徒用の大学部色の学生服だった。 >>白いブラウスに紺色のコ−トみたいなワンピ−ス、それに、講師用のロ−ブを羽織っていた。 >>名前も個別にくれたし、ちゃんと、会話してくれたけど、どっか、別のトコ見てる。 >>その名前をくれて、今それぞれの部屋に案内するまでの印象は、年齢よりも、上っぽいのに、どっか、下っぽい感じがする。 >>どこが、どうって訳じゃないけど。 >>なんか、アンバランス。 >>ともかく、俺は、こいつの本当の笑顔がみてみたいな・・・とか思っちまうんだ。 >>だから、逆位置のヤツ・・・アルスのいうティスに、しかられても、ちょっかいかけちまうんだ。 >>何代か前のマスタ−に言われた言葉で言うなら『小さい男の子が、好きな女の子に接してるみたい』とかってのに、近いのかもしれない。 >>まぁ、その時の『俺』は、『俺』であって、今の『俺』じゃない。 >>だけど、先代の・・・50年前の『俺』の『悔恨』は、覚えている。 >>それだからって訳じゃないけど、今のマスタ−を幸せにしたいよ。 >>うん、その一歩は、やっぱり、笑顔だと思う。 >> >アルスの欠けたものを埋めたい…… >と言う感情でしょうか? >ある意味、弟にして兄? かけたというよりは、失ったモノを取り戻したい。 野に近いです。 属性的には弟です。 でも、兄貴。 > >> >> >>side:ティス >> >>何十年ぶりか・・・凍結されていたのが、終わりを告げて、今ののマスタ−に出会った。 >>私が、大体170cm半ばほどだから、高くても、155センチ・・・下手すれば、150センチほどの小柄なおそらく18歳ぐらいの少女だと思う。 >>ただ、服装を判断の基準に入れるなら、おそらく大学生ぐらいの女性だ。 >>なぜ、『おそらく』かといえば、体格的に、華奢で、おまけにかなりささやかで、そこからだ。 >>髪は、赤焼きレンガを古くしたような色の髪で、殆ど黒に近く、長さは腰まであった。 >>そのパ−マネントの髪を私の知識が古くなっていなければ、この都市では、≪準講師≫以上しか付けれない青紫色のスカ−フリボンでまとめていた。 >>しかし、高級なサファイア色の瞳が綺麗な顔は、おそらく大学生程度なのだ。 >>それを半分だけ裏付けるかのように、講師服−準講師も着用する−と女子生徒用の大学部色の学生冬期服だった。 >>白いブラウスに紺色のコ−トみたいなワンピ−ス、それに、講師用の深い紅のロ−ブを羽織っていた。 >>特に、ロ−ブに着られているというような印象はない。 >>むしろ、制服の方がどこか・・・昔のマスタ−の友人に教えてもらった言葉で言うなら、「えづくろしい」と言う感じだ。 >>いわゆる、「身丈にあっていない/窮屈そう」という意味だそうだ。 >>背伸びをしているような気が、私にはしてならない。 >>『女の子』だから、『好きなこのことで騒いだり』『同性ときゃいきゃいやる』とか、それが必ず必要だとは、思わないが、それでも、そんな経験をしてこなかったのではないだろうか。 >>・・・私は、一番初めのマスタ―が、ああなった以上、今のマスタ−には、幸せに天寿をまっとうして欲しい。 >>呪いのように、『私達』を『タロウスピリッツ』を受け継いでしまったのだ。 >>・・・今まで、ほとんどのマスタ―が、天寿をまっとうできなかった。 >>だけれども、その上で私は、狂おしいほどに願って止まないことだ。 >>―――『マスタ―が、幸せになること。』 >>そのためなら、私はどうなってもいい。 >>元々の人間としての『――――――』は死んでいるも同然なのだ。 >>だから・・・でも、このマスタ―も『私達』が死んでもいいと言ってしまったら、泣くのだろう。 >>・・・だけど、いや、だからこそ、マスタ−には、幸せになって欲しいんだ。 >> >> >ここで、また大きな伏線が示唆されましたね。 >彼らの知る過去が、今にどう繋がってくるのか……? それは、まだ未来のお話。 >> >> >>side:ジョジィ >> >>マティアス様から、アルステ―デャを紹介されたのは、あの子が4歳とか、5歳とか、学校に上がる前のことニャ。 >>ジョジィは、ジョジィで、どうでも良かったのニャ。 >>正直言って、最初は、アル意味最悪だったのにゃ。 >>ジョジィをぬいぐるみか、普通のキメラだと思って、思い切り抱き締められたのニャ。 >>窒息して、死んだ初代がからかうように、手招きしてたニャ。 >>イヤにゃ〜。 >>死にたくないニャ。 >>まだ、一杯お昼寝したり、美味しいもの食べたいニャ。 >>・・・にゃんって−のを考えるぐらいだったニャ。 >>それでもニャァ、それからは、それなりうまく行ったにゃ。 >>特にニャ、アルステ―デャは、ジョジィに、マティアス様に内緒で、自分のおやつを分けてくれたりしたのニャ。 >>それから、十二年ほど経つ間に、マティアス様や、家政婦のマ−サは、天国に言ってしまったのニャ。 >>それでも、・・・それでもニャ、マティアス様が、生きているうちは良かったのニャ。 >>アルステ―デャは、属性が、在る意味『無』なのニャ。 >>ありえないはずなのニャ。 >>この世界の属性は、初代の頃から、「地/風/水/火/天/冥/虚」の七つなのニャ。 >>これは、不変なのニャ。 >>たいてい、この中の二つが、特に強くて、それが、第一属性、第二属性になるのニャ。 >>アルスデ―テャの講師/生徒登録デ−タは、一応、『水/虚』になってるのニャ。 >>でも、あくまで一応ニャ。 >>ニャんでカといえば、微妙に日によって違うのニャ。 >>ありえないのにありえてるニャ。 >>属性が不安定ということは、魔力も不安定なのニャ。 >>だから、心配なのニャ。 >>マティアス様に、最後に頼まれたのは、ジョジィなのニャ。 >>更に、「たろすぴ」を受け継いでしまったのニャ。 >>・・・って言うことはだニャ、ジョジィが、もしかしたら、アルステ―デャを『殺す』ってことも在りうるのにニャ。 >>どうなるのかニャァ、いやな事はいやなのニャ。 >> >> >彼もまた、単なるマスコットで終わる事はないようです。 >むしろ、徹頭徹尾の鍵を握り核心に迫るキャラ? ですのね。 むしろ、生きたテ−プレコ−ダ―。 > |
33639 | Re:Piece 第一話 How do you do? | ストラップ URL | 2008/8/11 00:01:21 |
記事番号33623へのコメント まだ始まったばかりの様ですね。 更新される度に読もうと考えております。 頑張って書いて下さいね。 |