-初投稿でふ---スレイヤーズSTSの予告-猫斗犬(7/13-08:12)No.3382
 ┣おみゃけぱーと1…嫁入り前のキャラ紹介-猫斗犬(7/13-08:17)No.3383
 ┣おみゃけぱーと2…もしもし亀よ?-猫斗犬(7/13-18:15)No.3387
 ┃┗続おみゃけぱーと2…なんだろう?-猫斗犬(7/13-18:18)No.3388
 ┃ ┗Re:続おみゃけぱーと2…なんだろう?-松原ぼたん(7/16-15:53)No.3418
 ┗スレイヤーズSTS 第1話(前編)-猫斗犬(7/23-12:29)No.3557
  ┗Re:スレイヤーズSTS 第1話(前編)-松原ぼたん(7/23-16:00)No.3563
   ┗松原ぼたんさん…うるうる…ありがとうごぜいまず…-猫斗犬(7/23-19:18)No.3578


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3382初投稿でふ---スレイヤーズSTSの予告猫斗犬 7/13-08:12

猫斗犬(以降 猫)
 「どーみょっ!はじめて投稿しまふ!!猫斗犬(びょうとけん)…でーふ!!!」

   ……しーん………

猫「うどうわああぁぁぁぁぁー!しまった!いきなし会場を静寂に包み込んでしまった。これで
  はごく普通のその辺に転がっているただのおっさんの挨拶やんけっ!」
達也(以降 T)
 「…おい…」
猫「…あああぁぁぁぁぁー!やっぱり挨拶だからってたかをくくらず、じっくりことこと煮込ん
  だカレーの具みたいにゆっくり挨拶を考えとけばよかったー!」
T「…自分の小説の説明をするつもりが、早くも暴走し始めてるしこのオッちゃん…ったく…しょ
  うがねぇ、とりあえづこのオレ…」
?「爆裂陣」

  ちゅどおおぉぉぉーん!!!
  地面から吹き上げる爆発に吹き飛ばされる達也…そして…

?「こらー、主人公リナちゃんをどこにやった!
  リナちゃんを出さないと続きを読まないぞー!!
  リナちゃんを登場させろー!!!
  …と、お嘆きのあなたー(ハート)
  ぱんぱかぱーん!!リナちゃんの”猫斗犬小説講座ー”行ってみようっ!」

  差し棒片手に黒板らしき物をバックに真下からデフォルメタイプのりなちん登場!
  (ちなみに『スレイヤーズ第25話 Yes!最後の希望 祝福の剣』の魔法講座を参照のこと)

T「…お、おまえ…いきなり…何を…」
リナ(以降 R)
 「ふんっ!」

  ずんっ!
  リナが放り投げたデフォルメ・ガウリィによって達也は潰される。
  そしてなにごともなかったかのように、リナはこちらに右手の人差し指と笑顔を振りまき、

R「はーい、先ほどからその辺で暴走しまくっている猫斗犬の小説とは…」
T「…お、おもひ…ガウリィ…頼むからどいてくりぃ…」

  ガウリィは達也を座布団代わりにあぐらをかき、ぽけ〜っとお茶を飲んでたりする…どこから
  出したんだろう?…あのお茶…

R「そこでガウリィに潰されている…」
T「おまいがやったんだろうが…」
R「ていっ!」
T「いてっ!こら!石を投げんな、石を!」
R「…こほん、失礼しました…田中達也という15歳のくそ生意気な少年が活躍する『STS』
  という題のお話なの」
T「…おもひ(涙)ー」
ガウリィ(以降 G)
 「ずずずずずずうううううぅぅぅー」
R「科学の発展した近未来。この世界で1人の科学者が異次元航行システムを開発した。だが、システム
  の発展にともなり各異次元の世界で犯罪を犯す者も増大。そこで各異次元から優秀な者達を
  スカウトし、次元内を取り締まる組織『STS』が誕生した。その中でもトップの実績を誇
  る達也も…ってな感じで物語が始まる」
G「へぇーそういう話だったのか…で、だれが主人公なんだ?やっぱ、リナか?」
R「ふふーん(ハート)ま、あたしが『STS』に入れば達也なんか、すぐにNo2に格下げに
  なるに決まってんじゃない」
T「いや…その前にすぐ、首になるという最大最強の確率が…」
R「なんか言った?」
T「…別に…(聞こえていたら、ドラスレあたりでぶっぱなされてたな…ガウリィもろとも)」
R「ま、とりあずそういう話なのよ。わかったガウリィ」
G「ほいほい」
R「本当に解ったのかしらね…んじゃまあ次に今回、猫斗犬が書くだろう(強調)、『スレイヤ
  ーズ STS』の説明に…」
T「ガウリィ、いい加減にどいてくんねぇかな」
R「…ダークスター…」
G「あっ、わりいわりい…でもよ、おまえさん何で、オレのしたで座布団なんかになってたんだ」
T「…あのな…」
R「…そこ!うるさいわよ…との決戦からはや3ヶ月。天才美少女魔道士ことあたしリナ・インバ
  ースと、自称(声張り上げて)天然おおぼけ剣士ガウリイ・ガブリエフは…」
G「だれが自称だ!おれは言ってない!!」
R&T「却下」
G「なんでだよおぉぉ〜」

  きっぱりはっきり言うリナと達也の一言にとりあえず涙して沈黙するガウリィ。

R「…えっと…ほら、ガウリィが横から割ってはいるからどこまで説明したか忘れちゃったじゃ
  ない…」
T「確か…自称天然おおぼけ剣士ガウリィ=ガブリエフは…だったと思ったけど」
G「…うううぅぅぅぅ…違うんだよおおぉぉぉ…」
R&T「無視っ」
R「…あっそうそう、そこだったわね…えっと…はおっさしぶりのセイルーンへと足を運んでい
  た。理由は簡単、あの頑丈鉄筋コンクリート娘・アメリアの父であるフィルさんがついにセ
  イルーンの王位を継承することにあいなったのである」
G「そっかあ、フィルさんがついにかあ」
R「シルフィールがここにいたら絶対泣いて喜ぶわね」
T&G「?」
R「…こほん…でセイルーンでメニュー制覇に挑んでいたあたし達のいる飯屋に、追いかけっこ
  をする2人が突如飛び込んできた…って、まあこんな感じでしょ…」
T「そうだな…ほとんどどういう内容かわからねぇけど…」
R「…ほっといてよ…これ以降の話は作者もまだ考えてないんだから…」
T「そんなんでいいんだろうか…」
R「そんなん知んないわよ…んじゃまあ…そういうことでガウリィ。さっそく本編の準備に…」
G「ぐうぅぅぅ〜」
R「ねるなー!!!!」

  リナのはりせんクラッシュがガウリィの顔面に炸裂した。それでも…

G「ぐうううぅぅぅ〜」
R「くそお…全然、こたえてないし…」
T「おあとがよろしいようで」
猫「ちゃんちゃん!」



 …………………………………………………………
 …………………………………………………………
 …………………………………………………………
 ………………………………うだああああああああ〜
 すみまへんすみまへんすみまへん…
 いきなし、わけのわからへん物を書いてもーた。
 ホンマにすみまへん…
 わたしはいきなしプチ壊れて暴走しまくってるし、リナちんやガウくんはデフォルメ
キャラになっとるひ、STSキャラである達也の説明はほとんどしてへんし、後2人の
STSキャラは舞台に出てこんし…ううう…ホンマにこんなんで小説が書けるんやろか
…しかも初投稿のうえに書くのがおもいっきし遅いのにいきなひの長編つー無謀なこと
やらかそうとしてるひ…るるるるるるるるるうううううぅぅぅぅ…ああ、涙が…
 …うるうるうるうる…うるうるうるうる…
 …うるうるうるうる…うるうるうるうる…
 …うるうるうるうる…………(ぼそり)カレーのルー…………
 ひゅう〜(一陣の風)
 ……寂しい(一度、言ってみたかったんだよおおぉぉ〜…つまんねぇーけど…)


 ……と、とりあえず、来週当たりに1話目でも完成させとこうか…
 …出来なければ……………全然完結しとらんSTSの話でごまかすか…
 …既に逃げ腰や…………
 …あ…そうそう、1話目の完成前に一つおまけを付けておこうと思いやす…
 まずは…『STS』キャラの紹介…今回、説明しょうとしたら全然出来なかったし…
 ほんでもう一つ…7月3日に発売された『スレイヤーズ ごうじゃす』の主題歌をも
とに『スレイヤーズ STS』のテレビアニメをやるとしてそん時のオープニングアニ
メーションはこうなるかなーってなかんじのヤツを…完全に遊んどるな私って…



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3383おみゃけぱーと1…嫁入り前のキャラ紹介猫斗犬 7/13-08:17
記事番号3382へのコメント
猫「はろはろ〜。猫斗犬でーふ(ハート)
  とりあえず前回の予告どおり『STSキャラの紹介』をおおくりしやーす」




-------------- STSのキャラたち -----------------


猫「え〜と、まずは達也か…」
T「呼んだか?」
猫「本名は田中達也、男性の15歳。
  前回にも紹介したとおり次元セキュリテイ会社『STS』のNo1のトラブルコンサルタ
  ントで気孔術の使い手。出身地(出身次元地)は魔法と科学が存在する20世紀の日本、
  川崎県横浜市出身…と…」
T「…なんか、あらたまって紹介されると照れるなあ…」
猫「リナが剣士であり天才美少女魔道士なら、達也は魔道士であり天才美少年気功術者(武道
  家)ってとこだろう…まあ…リナみたいに自分で言い切る子ではないところは…まだかわ
  いげがある」
R「ほっとけ…」
猫「…さて…次はアイン…」
G「なあリナ…」
R「…何よガウリィ(どうせろくな事じゃないんだろうけど)…」

  ガウリィ、猫斗犬を指さし。

G「誰だっけ?こいつ」

  どがしゃかっ(猫斗犬が盛大にひっくり返った音)!

T「…あっ…頭から地面にめり込んでる…」
R「ちょ…ちょっとガウリィなに言ってんのよ、あのひねくれたむさいおっちゃんは今度、あ
  たし達の話を書いてくれることになっている人じゃない」
猫「…ひ、ひねくれたむさいおっちゃん………」
G「ああ…それはしってるけど…」
T「…だったら別に聞かなくてもいいと思うんだが…」
G「まあ、待てよ達也。そういうことじゃなくてだな…」
R「…まさか…」
G「なんて名前だったっけ?」
R&T「あほかー!!!!」

  二人の声はハモリながらガウリィの顔面に蹴り(ひねりが加えてある)が入ったこと…猫
  斗犬が「…むさいおっちゃん…」とぶつぶつ言いながら部屋の隅で青白い火の玉を携えて
  『の』の字を書きまくってしまうこと…どっから現れたのか猫斗犬の負の感情を喰いまく
  るゼロスの姿が見えたのは余談である…




……すみません…またまた説明がなっていまへんね、
つーわけで私のキャラデータベースから引っ張ってきました。
 とりあえず3人だけ…


  田中達也(男性、15歳)
   ある町にある拳法道場の長男…達也とは双子(一卵性)である妹がおり、おもいっ
    きし顔が似ている…ちなみに妹は美少女である…アイドルをやってるし…
   国家認定・次元セキュリテイ会社『STS』のNo1のトラブルコンサルタント。
   魔法と科学が存在する20世紀の日本川崎県横浜市の出身。極普通の生活をおくる
    時は流東学園中等部3学年の生徒で通している。成績優秀、スポーツ万能と言うか
んぺけな生徒…が、仕事が入るたびに授業をエスケープ(仕事の事は誰にもあかす
ためにはいかないので)するため…仕事がないときもエスケープする事あり…教師
たちからはブラックリストの1人として数えられてたりする。
   得意技は気孔術と魔術の混合術。


  アイン(女性型知性体、2歳)
   正式名=201型感情登録知性体DWSMM(ディダブルストゥーエム)変船『ア
    イン』。縦幅48メートル、横幅15メートル、総重量42トン、矢尻型の形をし
    たブルーメタリック色…この色はアインの趣味&ラッキーカラー(機械にもラッキ
    ーカラーとかってあっていいんだろうか)…の中型宇宙船。自分の機体にはとにか
    くデリケートに撤し、くもり一つないボディにうっとりするのが好き。宇宙艦とし
    ての仕事を行う時はその時の宇宙船をデフォルメタイプの形にした立体映像で話を
    行い、それ以外…外へ出たりする時は専用に用意されているの人間ボディをかたど
    った20代の女性の姿で行動をとる。
    半年ほど前に達也とチームを組み現在に至る。性格はお茶目でいたずら好き。どう
    もこの性格は達也の妹に感化されてできあがったという噂も…
    ちなみに女の子らしくゴキブリが大の苦手…で暴走すること有り…


  ゼオ(男性型知性体、3歳)
    アインの兄妹機。達也が『STS』にはいって最初のパートナー…が…半年ほど前
    に邪悪なる者と接触・融合したため、危険因子と見なした組織に記憶の抹消を決め
    られた矢先逃亡。その4ヶ月後、『STS』で新開発された新型艦『デルスター』
    を強奪、現在に至る。
    さすが兄妹機だけのことはあって、アイン同様性格はお茶目だった。全て(融合し
    た後)のことに関しては謎だらけ。





R「でも…3人てーのはちょっと寂しいわね…」
猫「だってしょうがないでしょ。今回はホントにこいつらしか出てこんもん」
T「今回?」
R「…って、ことはなに。まだ本編も始まっていないのに続編もかんがえているってこと?」
猫「(…うっ…余計なことを言ってしまった…)」

  …さて…続編の話は事実なのか…それは…一生わからんだろうな…



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3387おみゃけぱーと2…もしもし亀よ?猫斗犬 7/13-18:15
記事番号3382へのコメント
猫「はい、おまけのぱーと2です。読みづらいとはおもひますがとにかく1曲…」

  猫斗犬は右手にマイクを握りしめ…突如、彼の横から真っ白なワイシャツにしっ
  かりとネクタイを締めびしっと、背広を着こんだ達也が現れる。
  そしてせっぱ詰まった顔で…

T「突然ですが。臨時ニュースです!!」
猫「なぬ?」
T「今、この現場に、ゴキブリを見て暴走し始めた、『リナ=インバースの食べ残し
  』と呼ばれるアインが次元銃を乱射しまくりながら近づいて来ています」
R「ちょっと、誰が誰の食べ残しよ!!」
T「いや〜、やっぱり人々の恐怖を煽るには一番の名前じゃないかなあ〜って、その
  辺に転がりながら思ったもんで…」
R「勝手に思うな!」
G「達也の表現力はたいしたもんだと思うがな…オレは」
T「いや〜それ程でも…」
R「照れるなーーー!!!!」

  リナのタリスマンが光を放つ。

T「げっ!増幅の呪文…」
G「達也。頼む」
T「え?頼むって…ガウリィ…何で人の背中に隠れて…」
R「神滅斬っ」
T「でえぇぇぇぇぇーーー!」

  がちゅいいぃぃぃーん!
  リナの手から発動する闇の刃と、達也が作り上げた光の刃がかみ合う。

R「ふっ、さすが神滅斬を真っ正面から受け止めるだけの気孔剣を作り出せる天才美
  少年気孔術者」
T「だああぁぁぁー!格好をつけてごまかそうとすんな。今のはとことん怖かったぞ」
R「…ちっ…」
G「…さすが…魔王の食べ残し…」
R「わっ、バカ(ガウリィに)!」
R「呪文省略の、どら・すれっ!」

  ずごどごおーん!
  吹き飛ぶ2人。

G「うわあああぁぁぁぁー!」
T「呪文を省略する上に、『力ある言葉』まで略すなー!」

  2人が小さくなると2つの光が瞬いた。

R「あ、星になった」
猫「あの…なんか最初の話からおもいきはずれてしまっている気が…」
R「…無視…ではここで一曲(ハート)」
猫「…しくしく…」

  リナ、マイクを取り出す。

リナ「歌詞の後の()内の文章は映像用です。
   もしもテーマソング
    『スレイヤーズ STS』OP編
     「スレイヤーズごうじゃす」主題歌参照してね(ハート)
   それじゃあ、いってみよう!」




花がゆき交い 風が吹き
  (静かに歌う声をバックに)
色が舞い散り 灯がともる      
  (メビウスの上を)
季節が何度めぐっても
  (音もなく走る水玉)
この瞬間は2度とない


  (『スレイヤーズ』というタイトルが右上に現れ
   ると、手に魔力を込めてアップで登場するリナ。
   タイトルとリナが消える。
   左上から一時ずつ『S』、『T』、『S』と左
   下にタイトルが現れると、気で作り上げた剣を
   携えるアップの達也。
   タイトルと達也が消える。
   右から『スレイヤーズ』。左から『STS』。
   互いに中央まで動き停止。
   しばらくして、タイトルを突き破り、天高く飛
   び出す宇宙艦のアイン。その姿も太陽に吸い込
   まれる)


たとえ100回願っても
  (笑顔で登場のリナ)
動き出さなきゃ
  (それにこたえてガウリィも笑顔を返す)
つかめないから
  (が…いつもの料理争奪戦だったらしく互いのフ
   ォークがかみ合っていた)
後先考えず痛い目も
  (クールに腕組みしてポーズのゼルガディス)
時には見えるけれど
  (真剣な眼差しで空を指さして木のてっぺんにい
   るアメリア)
大丈夫
  (木から飛び降り見事に顔面から着地のアメリア。
   その横で額を手にため息のゼルガディス)

考えすぎて 動けなくて
  (暗闇の部屋から1つ2つと小さな明かりがつき
   部屋が明るくなっていく…アインのコクピット…
   その明かりで達也の姿がはっきり見えてくる。)
チャンス逃すより向いているの
  (かっこよくきめる達也の上からピースサインの
   まま下りてくる人間モードのアイン。アインに
   潰され苦い顔の達也)


狙い 定めたなら
  (闇からフラッシュバックでゼロスとゼオの順)
今 行くだけ行こう
  (なぜかリナ達の前に立ちはだかるシャブラニグ
   ドウ)


誰かに誉められる人生
  (トロル相手に次々と斬り倒していくガウリィ)
目指している訳じゃないの
  (両手に霊王結魔弾をかけて一発のストレート。そして巨大な
   ゴングをバックにガッツポーズのアメリア。
   ちなみに右下の角でちっちゃいリナが”300P”と書かれ
   たプラカードをもって一瞬だけ現れたりする)
私が喜ぶ生き方
  (剣に魔皇霊斬をかけそのまま縦に振り下ろすゼル)
ぶつかりながら見つけてく
  (長い髪を振り乱し拳銃片手に構えるりりしいアイン。
   拳銃の引き金を引くといきなり爆発、すすだらけできょとんと
   するアイン)
いきなり強いわけじゃない
  (タリスマンで増幅を行うリナ)
いきなりできるわけじゃない
  (気功術でキャノン砲の形を作り上げる達也)
繰り返して行く日々から
  (左手に生まれた火炎球を右手に持つキャノン砲にセットし構
   える達也)
つくりあげてくの自分を
  (リナは増幅版の竜破斬を唱え終わる。
   リナ、達也お互いの術を開放する)


  (ピアノの伴奏に合わせ、
   真紅のドレス姿のリナとタキシード姿のガウリィが笑顔で踊る。
   純白のドレス姿のアメリアとタキシード姿のゼル。アメリアは
   笑顔でゼルは多少顔を赤らめて踊る。壁によりかかってそれを
   見つめる達也&アイン)


たとえうまく行かなくっても
  (空から下りて来て綺麗に着地するリナとガウリィ)
道はけして閉ざされはしない
  (同じくゼルとアメリア)
そこからまた何かがはじまる
  (同じく達也とアイン)
探して
  (6人談笑)
悩んで
  (突然、影が覆う。全員、空を見上げる。ぎょっとした顔)
求めてれば
  (逃げる6人。元いた場所に『デルスタ』が墜落。
   その上でピースサインをするゼオとすまなそうな顔のゼロス)

やめるのとあきらめるのとでは
  (リナが正面を向き、その後ろで背を向けている達也)
次の道が変わってくる
  (リナに向かってくるレッサーデーモン)
おもい 残さないで
  (烈閃槍を解き放ちレッサーデーモンをかたずける
   そして2人は回転し、今度は達也が正面を向く)
今 やるだけやろう
  (指を拳銃の形をさせ構える達也。そして気功弾を撃つ)

誰かに認められるより
  (達也の放った気孔弾が飛ぶ。その球がガウリィとゼルの間をす
   り抜ける)
まず自分を認めなくちゃ
  (そしてアメリア、アイン順に通り抜ける。その時アインの髪に
   光球が触れたのかいきなり燃えだし、慌てるアイン。
   どこから持ってきたかアメリアが水の入ったバケツをアインの
   頭からかぶせる)
ダメなとこも いいところも
  (髪とマントをなびかせるリナに光球が向かう。リナはその光球
   を左手で受け止め、その衝撃を和らげるためか光球の威力に逆
   らわず体を回転させる)
ひっくるめて 抱きしめよう
  (1回転するとリナの手には神滅斬が…そしてそのまま上段から
   振り下ろす)
楽に歩ける道よりも
  (走るリナ達)
つらくっても楽しみたい
  (宇宙艦『アイン』が彼らをスリ抜ける)
忙しい退屈な日々
  (いつの間にか艦の上に全員乗っている。
   先頭で仁王立ちのリナ。その横で片手を額に当て景色を眺める
   アメリア。少し後ろにいってその場であぐらをかき腕組みをす
   るゼル。その場ではいつくばり必死にしがみついている情けな
   い顔のガウリィ)
変えたいなら歩き出そう
  (アップの達也。その彼の肩のあたりに立体映像で姿を見せてい
   るデォルメ艦タイプの『アイン』。そして艦は空に吸い込まれ
   ていく)


  (次元と次元をつなげるトンネルの中を『アイン』が跳び続ける。
   その光景に見とれるリナとアメリア。その2人の笑顔に微笑む
   ガウリィとゼル。ガウリィとゼルの上でデォルメ艦『アイン』
   がくるくる回転している。船がトンネルを抜け出ると、リナ達
   の周りに満天の星空が広がる。
   満月をバックに飛ぶ『アイン』を木の枝で寝転がって見つめて
   いる達也。そして朝日が開け始める)


誰かに誉められる人生
  (眠い目をこすりゆっくりと朝日を見るアメリア)
目指している訳じゃないの
  (ゆっくりと目を開けさりげなく朝日を見るゼル)
私が喜ぶ生き方
  (両手を上げながら背伸びをしあくびするアイン。そして笑顔で
   朝日の方を見つめる)
ぶつかりながら見つけてく
  (まだ眠りこけているガウリィ。そのままこける。そして頭をさ
   すってその時、朝日に気付いたかそちらを振り向く)
いきなり強いわけじゃない
  (みんなのいる先には朝日に照らされるリナと達也の後ろ姿)
いきなりできるわけじゃない
  (その場に立ち朝日を見つめるリナ。その顔には強い意志が感じ
   られる)
繰り返して行く日々から
  (座って軽く折り曲げた片膝に手を乗せたままの達也が立ち上が
   る)
つくりあげてくの自分を
  (2人は互いにうなずき合う)
  (2人は自分らの間を中心に時計回りに1回転し、お互いの掌を
   打ちならすと走り出す)

誰かに認められるより
  (走るリナの右に肩に剣(鞘にはいったまま)をおいてガウリィ
   が走りよる。ガウリィを見ながらうなずくリナ)
まず自分を認めなくちゃ
  (左側に走るゼルとアメリアが追いつく。アメリアが転ぶ。唖然
   とした顔で3人はアメリアの方へ(後ろ)向きながら前を走る。
   そして正面を向くと”Oh No”状態で手を上げて走る)
ダメなとこも いいところも
  (走る達也。その左にアインが追いつく。達也は目だけでアイン
   の姿を見て、薄笑い。)
ひっくるめて 抱きしめよう
  (アインの先の上空に飛ぶ『デルスタ』。それに気付く達也とア
   イン。顔だけが伸びてきてわめき散らすゼオ。それに驚く2人)

  (足を地面にこすりながら急停止…足だけのアップ)
楽に歩ける道よりも
  (増幅こみで呪文を唱えるリナ。何かを叫ぶ達也の足元を中心に
   青白い六方陣が描かれる)
つらくっても楽しみたい
  (魔方陣からのエネルギーが達也の上空に集まり光球を生み出す。
   リナが呪文を唱え終わると彼女の左手に闇色の弓が生まれる)
忙しい退屈な日々
  (再び呪文を唱えるリナ。そして金色に輝く一条の矢が生まれる。
   達也、気でキャノン砲を作る)
変えたいなら歩き出そう
  (達也は光球をsetし、リナは矢をつがえる。そしてすかさず
   火を噴くキャノン、射る矢)

  (リナと達也の放ったエネルギー弾は一条の光の線を描き飛ぶ。
   次第にその光が弱くなると、その中から宇宙船『アイン』飛び
   出る。更に天へと飛んでいく。ガウリィ、アメリア、ゼルとパ
   ーンし、上からリナ(中央右)、達也(中央左)、ガウリィ、
   ゼル、アメリア、アイン、ゼロス、ゼオと着地。達也、気孔剣
   を発動しその剣を一線してから左肩におく。リナ神滅斬を発動
   させ達也同様剣を一線させ右肩に。バックにシャブラニグドウ
   が現れる。全員のポーズ。音楽終了)



R「ふう〜、やっぱしカラオケは最高ね(ハート)今度は何を歌っちゃおっかなあー!」
猫「いや…これってカラオケじゃないと思うんですけど…」


                          ちと長いから続く────

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3388続おみゃけぱーと2…なんだろう?猫斗犬 7/13-18:18
記事番号3387へのコメント
猫「おみゃけぱーと2の続きでーす。いや〜長かったですねぇ…いや〜バカやってま
  すねぇ…いや〜…」
G「…全然おもしろくねぇな…」
猫「…しくしく…」
T「…ガウリィ…」
G「ん?なんだ?」
T「当然のこととはいえ、んなこと言うんじゃないって…猫を復活できん状態まで追
  いつめてどうすんだよ…」
猫「…当然のこと…しくしく…」
T「…あっ…しまった…」
R「と言うわけで作者は混沌の中に沈んでしまったそうな。めでたし〜めでたし」
T「…おい…リナ…これって、めでたいのか…?」
G「…なあ…とことんの中ってどういう所だ…?」
R&T「…………」

  『スレイヤーズNEXT最終回』参照してね(ハート)
  …かさこそかさこそ…

T「ん?ゴキブリ?」
R「あっ!お友達よ。ガウリィ」

  ガウリィの影に隠れながら、ちょっと怖々な感じで言うリナ。さすが女の子。
R「さすが…はよけいよ」
  …す、すみません…

G「…なんでゴキブリが友達なんだよ」
R「ゴキブリ並の生命力」
G「…あのなあ(涙)…」
アイン(以降 A)
 「見つけた!ごきぶりぃー!!」

  ぴきいーん!
  その場にいた全員が凍り付いた。
  ぽけ〜…あ、ガウリィは何も解ってねぇのか…

T「…ア、アイン…」
A「うふふふふふふ…今すぐに成仏させてあげるからね…ゴキブリちゃん(ハート)」
T「あれは完全に回路の2、3個はショートしとるな…そういや…あいつが暴走して
  たの忘れてたわ…」
R「んなの忘れないでよ…うわああぁぁぁ〜あの目、いっちゃったレミーと同じだわ…」
G「レミーって誰だっけ?」
R「無視っ!」
猫「原作(小説)道理なら、ガウリィは合ったことないよ。ラジオドラマでなら合っ
  てるけど…」
G「そうだっけ?」

  がしゃん!
  アインは突然彼女の目の前に現れた大きな筒状の金属を肩に掛け、身構える。

R「な、何あれ…あれも次元銃なわけ…」
猫「いえ…あれは次元砲ですね…次元銃なんかよりよっぽど威力のある…」
R「なんですてー!」
A「…うふふ…うふ…うふふふふふ…」
R「ちょっと達也。あんた彼女のパートナーでしょ。何とかしなさい」
T「でえぇぇぇー!んなむちゃな!古今東西、宝くじ発注、どんなやつでも暴走した
  時のあいつは止められないって!」
G「おい、達也。なんか言葉が変だぞ」
R「何落ち着いてるのよガウリィ!あたし達が生きるか死ぬかっていう、瀬戸の花嫁
  な時に!」
G「なあ…リナ。おまえさんも変だぞ」
猫「ああ…皆様、神様、仏様、天秤様…」
G「猫斗犬…天秤様ってなんだ?」
A「往生してね(ハート)」
R&T&猫
 「いやじゃあーーー!!!!」

  そのままアインは次元砲の引き金を引いたのは言うまでもない。
  その後、ある家を中心に半径10キロ、深さ測定不能の穴があいたのは些細な出
  来事である。

R「…そ、それのどこが些細な出来事なのよお…」
G「し、死ぬかと思った…」
T「ア、アインのやつ〜」
猫「ああああ〜神様、仏様、天秤様…」

  あ、全員生きてた…しぶといな…





 はいまたバカやってますね。
 あ、ちなみに私が言っていた『天秤様』は『弁天様』と言おうとしてたんですな。う
〜む解りづらかったかも…
 さて『おみゃけぱーと2』のOPの補足説明しときやしょう…最後の最後にリナと達
 也が使った術(呪文)のことだが…

  六方陣を描いた達也の技と、闇色の弓と金色の矢のリナの呪文
   この技は今作品では後半当たりから出すつもりの物です。


   理由───
     達也の技は前半では未完成のため彼は使おうとしません。
     リナの呪文はある事件をきっかけに研究し、達也と出会ったことで完成する
     呪文です。
   ───だからです。


  どちらもかなりの威力がありますが…内容…


ゼロス「それは秘密です(ハート)」

  うおっ!
  いつの間に……秘密なの?ホントに?

ゼロス「ええ、本当に秘密です(ハート)」

  …そっか…ではでは、次回の第1話でお会いしましょう………


  ………ホントに会えるかな?……


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3418Re:続おみゃけぱーと2…なんだろう?松原ぼたん E-mail URL7/16-15:53
記事番号3388へのコメント
 面白かったです、ある意味では。

>   ……しーん………
 じゃあ同じく・・・・・しーん・・・・・。
>  …と、お嘆きのあなたー(ハート)
 嘆くと呪文が使えるのか?(笑)。
>R「シルフィールがここにいたら絶対泣いて喜ぶわね」
 おうぢ様じゃなくなるから?
>   もしもテーマソング
 歌詞はまずいよ、はっきり言って。
>R「と言うわけで作者は混沌の中に沈んでしまったそうな。めでたし〜めでたし」
 じゃ本編はないな(笑)。
>A「うふふふふふふ…今すぐに成仏させてあげるからね…ゴキブリちゃん(ハート)」
 ちょっとこわひ・・・・。
> あ、ちなみに私が言っていた『天秤様』は『弁天様』と言おうとしてたんですな。う
>〜む解りづらかったかも…
 うん、ちょっと。
>ゼロス「それは秘密です(ハート)」
 わーい(ゼロスが出てきたからとりあえず無条件で喜んでいる)。
>  …そっか…ではでは、次回の第1話でお会いしましょう………
 楽しみにしてます。

 ではまた、ご縁がありましたなら。

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3557スレイヤーズSTS 第1話(前編)猫斗犬 7/23-12:29
記事番号3382へのコメント
 どうも…猫斗犬っす!
 予告では
   ……と、とりあえず、来週当たりに1話目でも完成させとこうか…
と言っときながら早速、オーバーしてやんの…それに1話目完成しとらんし…
 いや〜何せ私の近くに暴走観測異常気象が起こってたもんで…
 …………………………………………………………………
 …………………………………………………………………
 …ず…ずみまぜん…冗談でずうぅ…
 …実は3話ぐらいに登場させようとしていたゼロスくんをいきなし1話から
出現させるという、究極の方向変換をするため改めて1から話を考え直してた
んです……今回(前編)は最後の方で出てくる。
 何故そうしたのか…
  『ゼロスくんおめでとおぉー』
…を記念してです…あんまひ、おめでとうという扱い方はしてへんけど…
 すぺしゃるの新刊内のあとがきを読んでるヤツならわかるやろうって…
 ではでは…下手な作品ですが…


 『スレイヤーズSTS』 
  第1話

    ”迷惑千万 ざわめく人々 不思議な二人に謎の船?”  前編



 ****

 ずううぅぅーん!
「ちいっ!」 
予想外の衝撃に、チェアから壁に跳ね飛び背中を打つ。
そこにすかさず電子で作られた女性…アイン声がオレに向けられる。
<警告。確認未定のミサイル4。Dブロック1被弾。Dブロック隔壁閉鎖>
「じょ、状況は!?」
 背中の痛みをこらえながらオレがいうと、それに答えるようにメインスクリー
ンの片隅に船体図を表示され、被害部が赤丸で囲まれる。反対側にはミサイルの
線図。
<右尾翼予備エンジンルームに火災。消化開始。ミサイルの形式143型αと判
明。1、艦底を通過。のこり2…>
「…143型α…くそっ…あいつの仕業だな。なぜ事前に察知できなかった、ア
イン」
<周辺の隕石群内にランチャーをカモフラージュしてたようです…残りの2基。
上空を通過。火災消化完了>
「よし、すぐにここから離脱。またミサイルを食らうのはごめんだからな」
<了解。緊急離脱>
 エンジン出力メータが赤々と灯り、
 ぐうん!
 船のエンジン全開をしらせると、
「うぎいぃやあぁっ!」
<…あっ……しまった……>
 いきなしとんでもねえ強力なGがオレを襲った。


 数秒後──
 どおおぉん!
 後ろから前へと押し出す激しい衝撃がオレの体を突き飛ばし、そのまま床に顔
から落ちた。
<……えっと……地域離脱完了し……たんだけど……達也生きてますう〜>
 すこしおびえの入った声が部屋内のオレにかけられる。
「……」
<…達也…>
「……」
<たっつやくうーん…あり?>
「……」
<おおーい、もしもーし>
「……」
<おうおう…シカトかい、にいちゃん>
 つり上がったサングラスをかけ、デホォルメバージョンの可愛いアイン…オレ
が乗っている船…がメインスクリーンの中央に表示される。
 しかもたばこを吹かし正面を人間の顔に見立て、ちょうどほっぺた辺りに×の
傷跡を付けると言う凝り性。
<うーむうぅ…死んだかな…惜しい人を無くしたものだ…なんまんだぶナンマン
ダブ>
 ぽく、ぽく、ぽく、ぽく…
 またまたモニターに、今度は手がはえたアインが木魚をたたく。サウンドス
ピーカーから音声まで流してるし…
「…勝手に殺すな…」
<ちっ、生きてたか>
「なんだ、そのちっ、てーのは」
<…別に…>
 アインの場合、飛行速度は最高で音速を超えることが出来る。
 もちろんそれには物凄いGがかかるわけで、その問題を解決するために重力を
緩和する装置はちゃんと備わっていたのだが…
「…てめぇ…またやりやがったな…」
 …ぼそっ…きっちり、ちゃっかり、忘れてしまっていたようである。
<…あ、あははははは…>
 笑ってごまかそうとしているアイン。
 今は真っ黒で何も映っていないそのモニターには一滴、大粒の汗が流れる…も
ちろん映像でしかないが…
 彼女はオレの相棒で名をアイン。
 正式名を201型感情登録知性体DWSMM(ディダブルストゥーエム)変船
『アイン』。
 縦幅48メートル、横幅15メートル、総重量42トン、矢尻型の形をしたブ
ルーメタリック色…この色はアインの趣味&ラッキーカラー(機械にもラッキー
カラーとかってあっていいんだろうか)…の中型宇宙船。
 現在は船と一体になっているため姿を見せていないが、船外では20前後の人
型(女性)アンドロイドボディで行動をとっている。
 性格はお茶目でいたずら好き。
 過去、キレた…ぷっつんした…回数多々。
 これさえなきゃいいやつなんだが…
 趣味は、機体にはデリケートに撤し、くもり一つないボディにうっとりするこ
と…趣味と言うのか?これを…
 オレ、田中達也。
国家認定・次元セキュリティ会社『S.T.S』──のトラブルコンサルタン
トである。
次元は科学の発展した近未来(21世紀中旬)。この世界の一人の科学者が異
次元航行を可能にした。
そしてそのテクノロジーの発展により、さらなる発見もあった。
それは『魔族』の存在────
魔族は異次元と異次元との境目に発生する磁場の中に生息する種族たちである。
元々、彼らは各世界の微妙な歪みを回復させる種族(以下、純魔族と呼称)
だったそうだが…と、いってもぴんとこない者もいるだろう…
…えーと…ようするに……一つの次元の存在はメビウスの輪みたいなものだと
思ってくれればいい。過去、現在、未来すべてが一つの道につながりそれが一つ
のメビウスの輪。その輪の中で時間がぐるぐる回っているのだが、その時間が何
度も何度も回り続けると少しずつずれが生じてくる。例えばどんなに精巧にでき
た時計でも必ず遅れたりするだろう。それが次元の歪みになるんだ。
さて、話はそれてしまったが、とにかく彼らがその歪みを治しているのだが…
人間同様、悪いやつはいるものでその仕事をほっぽりだして、いろんな世界でい
たずらをするものもいる(以下、不魔族と呼称)。
たとえば無理矢理神隠しを起こしたり、ある世界でやりたい放題あばれまくっ
たり、神になったり魔王になったり…等々…ちなみに似たようなことをする人間
達もいる…
 最近、そういう奴らが増えてたりする影響のため歪みがひどくなり、異次元と
異次元とをつなぐトンネル(通称インフェイルホール)…俗に言う神隠しやタイ
ムトラベルとかの原因…が自然に開く回数が増えるつー厄介なことまでおきるし
…そこで、始まったのが国家認定・次元セキュリティ会社『S.T.S』──
実はこの会社、国家認定だけのことはあり、どんなところでも強制捜査がで
き、警察からの介入もシャットアウトできる。つまりは国家権力なみの力を持っ
ていることになる。ただ、多種多様の次元が存在するため、力が及ばない場所も
あるのだが…
この会社のメインは魔族や人間たちによる次元を狂わせる犯罪者の逮捕、およ
び歪みの修正処理…と言ってもこの魔族ってーやつは、頭はいいは、人間たちよ
りも体が丈夫やら、長生きやら、おまけに魔法まで使えるときた。
そんなんこんなで、普通の人間が奴等を捕まえられるのかっつーとはっきり言っ
て無理。それを会社は各次元からの対抗しえる者たちをスカウトし…魔族専属の
トラブルコンサルタントで…彼らと対抗した。
 ちなみに、S.T.Sとは『星とセキュリティ』の略…と言うのが、おもて
じょう、組織の定説だが、実は”stange to say(不思議なことに
は〜)”の略であるとも聞いている。
「…………」
<…………>
 しばらく、沈黙が続いていた。
 次々とモニターに増えていく汗。
「……でっ……」
 沈黙を破ったのはオレ。
「…ゼオのヤツの居場所はちゃんとつかんであるんだろうな…もし逃してたら、
オレはその辺に転がって火炎球、ぶっ放しまくるぞ」
<きゃーだめだめだめだめ。達也、お願いだからそれだけはやめて(泣)………
ちゃんとトレースしてあるから。ゼオがここの世界にある、一つの星へと向かっ
ってったのを確認しているって>
 その言葉と同時に泣きじゃくるアインの姿。
「その星ってーのは?」
<ここから120光年離れた星。達也の世界と同じで魔法が存在してるのね。科
学はそれ程発展していないようだけど…14世紀辺りの世界じゃあしょうがない
か。えっと…神の名前は赤の龍神・スィーフィード。魔王は赤目の魔王・シャブ
ラニグドゥっと…>
「ゼオはそこに何故向かったんだ?」
<それは特定不能ね。昔の彼だったら高い確率で特定することができたけど…現
在のゼオの情報は一切ないひ…>
 …ふむ…
「じゃあ、一番高い確率は?」
<9パーセントで魔王を吸収すること>
「…9か…ヤケに低いな…」
<チーフに連絡を入れておく?休みをくれーってコメントつきで…>
「…んなもんはいらんって…それに、この任務は極秘行動だぞ」
<そんな情報、すでに消去してまーす>
「こらこらこらこら…」
<まあ、まあ、いいじゃないこのぐらいの娯楽。それよりどうする?>
「…このぐらいの娯楽って…まったく………」
モニターにはゼオが向かったとされる星が映し出されている…地球に似ている
な。
「…アイン、ゼオに気付かれずにその星へ行くとしてどのくらいの時間がかかる」
<2時間25分23秒>
 2時間ほどか…
「じゃあ、とりあえず向かってくれ。後は……情報の収集とお金の用意。オレは
トレーニング室に行ってる」
<…了解……また、あれの特訓?…>
「…ああ…」
<あんまり無茶しないでよ…>
「お、珍しいな。心配してんのか」
<当ったり前よ。達也が無茶するとあたしのボディに傷が付くんだからね!>
 アインはきっぱりはっきり言いきった…右手を握り締めたアインがモニタに…
「…………」
<…………>
 そして船は一つの星へと向かう──





「爆煙舞っ!」
 ぼぼぼぼぼぼおおぉぉーん!!
 あたしの口から紡ぎ出された呪文が発動し派手な爆発音と煙が上がり、
「ひ、ひいえぇーーー!」
 ずざざざざ…
 その見た目の派手さに驚いたか、乾いた悲鳴を上げ、周りの連中は慌てて後ずさ
る。その中の一人が叫ぶ。
「な、なななな…なんだ、てめえは!」
 …ふっ…
 あたしは1つ含み笑い。やはりどこの盗賊だろうとあたしが登場するたび、どこで
もここでもあそこでも、セリフが決まっている。
 あたしは、ふさっと赤に近い栗色の髪をかき上げると、
「誰が言ったか騒いだか、天才美人魔道士と言われるこのあたし…」
「…いや…おれが思うには…恐れおののいた…という方が似合うと思うんだが」
「ふんっ!」
 めしっ!
 問答無用の左アッパーが、あたしの横に立つ見るだけなら美形な兄ちゃんの顎を見
事にとらえ、彼は勢い宜しく吹き飛ぶ(ちなみに盗賊の方へ)
「いてー、いてー!リナ!なにすんだよいきなり!!」
「やっかましい!せっかく人が格好よく登場している所を、妄想こみのつっこみで
ちゃちゃを入れるんじゃないの、ガウリィ!!」
「…妄想って………リナっ!」
「なによ…」
「…妄想って…何だっけ?」
「炸弾陣!」
『どうわあああぁぁぁー!』
 吹き飛ぶガウリィくん…ついでの盗賊ご一行様…であった。


「う〜ん(ハート)久しぶりにいい収入したわあ」
 ほくほく顔であたし達は…ガウリィは多少、呆れ果てた目であたしを見てはいるが
…帰路へと進む。
 もうこれだけ言えば解っていただけるだろう。
 そう、盗賊・い・じ・め(ハート)
 魔法を問答無用でぶっ放せて、懐は暖かくなる。しかも今回は依頼込みでの盗賊い
じめだから一石三鳥てーやつなのよ。
「…すごく嬉しそうだな…リナ…俺まで吹き飛ばしておいて…」
「あったり前じゃない(ハート)それにガウリィを飛ばすのはいつもの出来事だし…」
「…………」
 呆れ顔であたしの横を歩く、自称・天然おおぼけ剣士、及びあたしの保護者、ガウ
リィ=ガブリエフはとりあえず沈黙した。
 金色の長髪に整った顔立ち。一見、気の良さそうな兄ちゃんだが、実はただたんに
何も考えていないクラゲ兄ちゃん…
 こんなんでも光の剣の戦士の末裔で、半年前までは光の剣を持っていたりしてたの
だが、どこで捨てたか忘れたか…いや、ホントはある人物に返しちゃったんだけど…
今は持っていない。
 てな訳でしばらくは彼の剣を探してうろちょろしてたんだけど、これがまたなかな
かいい剣が見つからない。
 やっとこさ、最近になって無銘の魔力剣を2つ見つけたのだが…逸品とはいえ光の
剣ほどの物ではないだろうし…ある一つは…レッサーデーモンあたりを難なく切り倒
せるのにゴーストあたりが倒せない…普通は逆だろ!…つー訳のわかんない代物だっ
たし…なんだかねぇ〜
 さて………そしてこのガウリィと並んで歩く絶世の美人。世紀の天才美人魔道士リ
ナ=インバース…18にもなって『美少女』じゃあ、なんかこっぱ恥ずかしいから
『美人』に変更…
 誰が言ったか怯えたか………『盗賊殺し』……や……『ドラまたリナ』………とも
……呼ばれいる。
 …が、実は最近『魔を滅する者(デモン・スレイヤー)』と言う名で呼ばれ初めて
たりするのだ。
 しかもその呼び名を広げたのが、何をかくそうあのアメリアだったりするわけなん
だなこれが…
 半年ほど前にダークスターとの戦いを終えて、王宮に帰宅したアメリア。そのとた
ん、王宮に使える者達に今までどこに行っていたのかと追求されたのだ…ようするに
連絡をおこたっていたのね、あの子は…その前に連絡の方法がなかったと思うけど…
 その執拗な追求についこらえきれなくなったアメリアは話してしまった、ダークス
ターとの戦いのことを…しかもあろう事か…調子に乗ってガーブやフィブリゾの時の
戦いまで話す始末。
 と、言うわけで今やあたしは…いや…あたし達は…ガウリィとゼルガディスも…一
躍有名人になってしまったわけである。
 ……………目立ってるだろうな……ゼル……特徴ありありだし……今頃、「…目
立ってる…目立ちまくっている…」とかぶつぶつ言いながら、あっちの世界に行っ
ちゃってるとか…
 …ガウリィは……ちらっ…ガウリィの顔を見てみる……相変わらずのほほんとした
顔………多分、なんも解ってないな…
「…それにさ、これからは当分、盗賊いじめ出来そうにないし…このぐらいあっても
いいじゃない」
「…ああ…えっと……やっぱりセイルーンにいくせいだからか…」
自信なく言うガウリィ。
 そうあたし達は今、セイルーンへと足を運んでいる。セイルーンの近くでは盗賊な
んぞほとんどいないから…盗賊いじめができる今のうちに懐を暖めておかなければい
けないわけ…ちかっても、向こうではストレスがたまりそうだから今のうちに発散さ
せておこうと言うわけではないからね…お願い、信じて(ハート)
「…そういや…リナ…アメリアにあうの何年ぶりだけか?」
 …おい…
「…ちょっと…何言ってんのガウリィ。アメリア達とわかれてからまだ半年しかたっ
てないでしょうが!」
「…え?……そうだっけか?」
 …ったく…
「…で、セイルーンに何しに行くんだ?」
 ずべしっ!
「…どうしたんだ?リナ」
「このクラゲ!3日前、連絡が来たとき散々話したでしょうが…セイルーンのエルド
ラン先王が亡くなって、フィルさんが即位することになった。そこで是非ともあたし
達にも即位式の出席をお願いしたいって!アメリアから!!」
 その言葉をきいて、ガウリィはぽんと手をたたくと、
「おお〜そうだったそうだった、覚えてる覚えてる…」
 これである…さっきまで忘れてただろうが、あんたは…
 たぶん、この連絡はゼルにも届いているんだろう…あの子が一番合いたがっている
人だと思うし…
 この連絡によって、今回の即位式はかなり大きな式になることは明白だ。
 なにせアメリアの友人であり、フィリオネル新王にも面識があり、かつてのお家騒
動での尽力な功績…まあ…ちょぴっとセイルーンのある一角を吹き飛ばしちゃった事
もあったけど…
 それにもまして──
今や『魔を滅する者』として名を発している大魔道士である、このあたし。
 そして『魔を滅する者』の相棒であり、なおかつ『光の戦士』の末裔であるガウ
リィ。
 『魔を滅する者』と共に戦った魔剣士にして、あの五大賢者の一人・赤法師レゾの
血を受け継ぐ者、ゼルガディス。
 ──という、ネームバリューバリバリの3人が出席するとなると、即位式に箔がつ
くてー物だ。
「けどよ…リナ」
「うん?」
「アメリアのヤツ。おまえさん見たら驚くんじゃないか。背、伸びたもんな」
「うん、まあね……」
 この時期があたしの成長期だったのか、アメリア達とわかれて急に延び出した。
 前までのあたしはガウリィと比べると彼の胸よりちょい下ぐらいだったが、今では
ガウリィの肩にまでに達している。
 たった半年でここまで延びるなんて、はっきし言って思ってもいなかった…
 まさか、呪いでもかけられたかな…あっ!もしかしてマルチナの仕業…
「けど…あいかわらず胸はぺったんこだ…」
 ずべしっ!
「色気もないし…」
 お、おにょれ、ガウリィ。
 その後、怒りをやどしたあたしがどの様な行動をとったのかは言うまでもない。


 ざわっ
 あたしたちがセイルーンのある飯屋に入ると、店の中にいた連中がいっせいに振り
向きざわめきだした。
 その顔にはある種の驚きの入った表情。全員が全員、あたし達二人を見ている。
 …ふっ…さては美男美女のカップル…いかに頭がスライムでもガウリィはハンサム
の部類…に目を奪われたか……
『…なあ、似てないかあの二人…』
『…ああ…似てる似てる…』
 ……って…かんじとはちょっと違うな…はて?いったい、なんだろう?
 手配をかけられたときの雰囲気にも似てるが……けど…ここセイルーンであれば、
あのアメリアの目に真っ先に止まり「こんな手配書、嘘です。正義の仲良し4人組が
こんなことするはず…いや…リナさんなら何となく…いえ、やっぱりあるわけありま
せん」とか何とか言って手配書を破り捨てると思うし…途中の「リナさんなら何とな
く」って所、ホントに言っていたら体裁を加えておかなければ…
「さあ〜て、メシメシ。おいリナ、あそこの席が空いてるぞ」
 そんなことにはミジンコ並にも気付いていないガウリィは、鼻歌交じりでさっさと
指さした席にへと足を運ぶ。
 ざわざわざわざわ…
 更に店内が騒ぎ始めた。
『……リナ?……』
『……まさか……』
 ……はて?……ま、いっか……考えてもしょうがないし…それよりご飯ご飯…ん?…
「あ〜こらっガウリィ!あたしをさしおいて先に注文してるんじゃない!!」
 …いつの間に席についた…言いながらあたしはガウリィのいる席に慌てて…
 どおぉぉぉぉっ!
『…ガウリィ…』
 店内に更なるざわめきが起こる。
 なんだなんだなんだなんだっ!
 あたし、なんか変なこと言ったか?
「え〜っと、とりあえずオレはこのチーズあえ平目のムニエルを4人前に…」
 にこにこ顔でウエイトレスのねーちゃんに注文を続けるガウリィ。
 …をひ…これだけ騒がれてもまだ気付かんのか、おまいは…
「…………」
「…あれ…お姉さん聞いてる?」
「…え?…あっ…す、すみません。えっと注文は…」
 この姉ちゃんガウリィの注文聞いてなかったのか?ぼーっとしちゃって…もしかし
てガウリィに見とれてた?変な趣味だな…
 席につき、ガウリィの注文の後にすかさずあたしも注文を入れる。
「…は、はい…ご、ご注文は、い、以上で…えっと…」
 なんかやけに緊張しまくっているウエイトレスさんである。
そんなにいいか、このクラゲが。
「…………」
 注文を聞き終えてもまだそわそわしながら無言で立ちつくしている彼女…あの…早
くご飯を食べたいんですけど…
 ごくっ
 姉ちゃんが喉をならすと、
「あ、あの…す、すみません。じ、実は一つ、お尋ねしたいことが…」
『?』
 ウエイトレスの姉ちゃんが息咳きって口を開く。
「お二人方はもしや、リナ=インバース様とガウリィ=ガブリエフ様では…」
『え?』
 あたし達はそのセリフにしばし呆然。
 そして沈黙──
 店内にいる全ての人たちがあたし達の返事に注目しているみたいだった。
──手配書──いや、なんか違うか…あたしはありありといぶかしげな表情をしな
がら、
「…ええ…………そだけど…」
「ああ…確かに俺はガウリィ=ガブリエフだって…なあ…リナ。俺たちこの人と合っ
たことあるけか?」
「ないわよ」
 おおおおおおぉぉぉぉっ!!!!
 そのあたし達の返事に、この店に入って一番大きなざわめき…いやもうこれは歓声
と言うべきか…そして津波宜しくほとんどの人たちがこちらに押し寄せ、あたし達の
席を中心に囲い込んだ。
「…あわわわわわわわ…」
「ななななな…なんだなんだなんだ!リナ!いったいみんなどうしちまったんだ!」
「…あ、あたしが解るわけないでしょ!」
 一人の女性があたしの目の前にまで顔を近づけ…なにかその目は微妙に潤んでいた
りする…
「あああああ〜ほ、本物のリナ=インバース様。あたしもう感激ですう〜」
 と言いながら手を胸元で組む…
「…あ…あのおぉ…」
「…あぁぁ〜…もう死んでもいい…」
 …あっちの世界に行っちゃってるよお…
「え?なんだ…」
 一人のがたいのいい傭兵らしいオッちゃんがガウリィの肩をたたき、それにガウ
リィは反応していた。そして、
「うおおおぉぉぉぉぉおー!光の剣士様に俺さわっちまったよ。俺、もうぜってい手
を洗わん」
 肩をたたいたその手を天にかかげ、涙流して吠えまくる。
 いや、一生洗わないのはどうかと思うよ、あたしは。
「くうううぅぅぅぅ〜やっぱしリナちゃんは可愛い〜」
 …え?か、可愛いって?
「ほんとほんと、すげー可愛いー!」
 なんか次から次と見も知らぬ男どもが、あたしを見て「可愛い」という単語を連発
してくれるが、この勢いに押されて何が何だかもう訳がわからない。
「リナ様、ガウリィ様」
 あ…ウエイトレスの姉ちゃん。
「あたしお二人方の大ファンなんです」
 え?大ファンって?…いや…ちょとまて…いくらファンだからとはいえ、あたし達
の顔を知ってる風なんだけど…どこで知ったんだ、おまいら…
「何いってんのファンていうのはねえ、プロマイド全シリーズに写真立て、等身大ポ
スター、なんかを全て揃えていなけりゃだめなのよ!」
 と彼女の反対側にいた女性が言う。
「そのくらい持っています!!」
 プ、プロマイド?写真立て?等身大ポスター!!…をひをひ…なんなんだそひは…
「ふっ、あまいな…」
 いつの間にかあたしの隣の席に座っていた一人の男が言いつつ、一本のバラをあた
しへと差し出す。
…あ、どうも…
「私ならそれに限定品の4人全員が書かれた超特大ポスターに、今では入手困難なぴ
こぴこリナちゃんを加えるがね…」
 …げ、限定品…超特大…ぴこぴこリナちゃ…あ!これはかすかに覚えが…
 ……てっんなもんはどうでもいいよの……これって一体全体、なにがどうなって
んのよーーーー!!!!



 既に日は沈み、街の店にはちらほらと灯りがつきだした頃である。
「…ぜい…ぜい…ぜい…ぜい…な、何とか逃げ切ったわね…」
「…な、なんとかな…」
 あたしとガウリィはとりあえず街の裏道で珍しくへばっていた…………それに……
………………

 ご飯食べられなかったのよー(泣き)

 どっぱーんっ!
 津波をバックに涙流しつつ拳を握りしめるあたし。
 ……むなしい………ううううぅぅぅっ……お腹しゅいたよおおぉぉぉ………
 あの後、あたし達は延々と1時間、ファンの人たちに握手を、サインを求められた。
 いつものようにあたしが呪文の一つ唱えて沈黙させればいいのだが…いや…一様、
3、4回ほどやってみたんだけど…ただあたしたちがここにいますよーって知らせて
いるだけのようで、魔法で黒こげになった人数の3倍が別なところからやって来て増
えてしまうだけだった…
 そこで否応なしにあたしとガウリィはその場から退散したわけ…そして3時間後…
その間中、ファンというやからに追いかけ回された…そして今に至る。
 …くそお…なんかよく考えたらあたし達が何で逃げなきゃならないのよ…だんだん
腹がたってきたぞ…
「しかし…どういうことなんだ…あれは…」
「…さあ…」
 少なからず、あそこの食堂で聞いたことは…あたし達4人(あたしにガウリィ、ア
メリアにゼルガディス)のプロマイドに写真立て、ポスターにゴーレム印の『ぴ
こぴこリナちゃん』シリーズ、リナちゃん・アメりん・ガウくん・ゼルやんの各種大
中小のぬいぐるみ、子供達に大人気・『爆裂戦隊・ドラグレンジャー』の人形&変身
セット(なんじゃ…そりは…)……etc,etc…
 それに加えて…「リナ様がお書きになられている自英伝。毎週欠かさずに読んでい
ますわ!」………って……あたしはんなもん書いた覚え、ないぞ…
「なんなら僕が教えて差し上げましょうか」
 その声に慌ててあたし達は声の方へ振り向く。その先には上空でたたずむ黒影一
つ。そいつは──
「お久しぶりです。リナさん。そし…」
 いつも絶やさぬにこにこ顔に──
「炎の矢」
──黒髪のおかっぱ頭──
「…てガウ…わわわ…」
 ちいいぃぃぃー…よけたか…
──そして黒い神官服を──
「…ち、ちょっと、リナさん、いきなり何をするんですか!」
 ──まとった獣神官ゼロスだった。
「あ、気にしないで(ハート)たんなる憂さ晴らしだから」
 あたしは手をぱたぱた仰ぎ、
「…あのですねぇ…リナさん…僕のこといったいなんだと…」
「たんなるマト」
 きっぱり言い放つ。
「…しくしく…」
 その辺の家の壁に『の』の字を書くゼロス…いじけるなよ…

 この一見、何が楽しいのかわからんくらいに、四六時中にこにこ顔の兄ちゃん。こ
う見えても赤目の魔王の腹心、獣王ゼラス=メタリオムに仕える高位魔族である…ち
なみに強引な交渉にはめっぽう弱い。
「…ゼロスいつまでいじけてるんじゃないの…それよりも…さっき、なんか教える言ってたけど…あんた、この騒ぎの原因知ってるの?」
そのあたしの言葉にすくっと立ち上がったゼロスは、
「ええ…実はですね…」
「お待ちなさい!!」
と言いかけたゼロスの声をふさぎ、朗々と響く──

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3563Re:スレイヤーズSTS 第1話(前編)松原ぼたん E-mail URL7/23-16:00
記事番号3557へのコメント
 面白かったです。

> …実は3話ぐらいに登場させようとしていたゼロスくんをいきなし1話から
>出現させるという、究極の方向変換をするため改めて1から話を考え直してた
>んです……今回(前編)は最後の方で出てくる。
 偉い(趣味に走ったコメント)。
><…あっ……しまった……>
 それですますなよ。
><おうおう…シカトかい、にいちゃん>
 おちゃめな・・・・。
> たとえば無理矢理神隠しを起こしたり、ある世界でやりたい放題あばれまくっ
>たり、神になったり魔王になったり…等々…ちなみに似たようなことをする人間
>達もいる…
 こまったもんですねー。
><当ったり前よ。達也が無茶するとあたしのボディに傷が付くんだからね!>
 なるほど。
>「…いや…おれが思うには…恐れおののいた…という方が似合うと思うんだが」
 正しい。
> …が、実は最近『魔を滅する者(デモン・スレイヤー)』と言う名で呼ばれ初めて
>たりするのだ。
 ほぉー。
> ……………目立ってるだろうな……ゼル……特徴ありありだし……今頃、「…目
>立ってる…目立ちまくっている…」とかぶつぶつ言いながら、あっちの世界に行っ
>ちゃってるとか…
 端から見ている分にはひじょーに面白い。
> ──という、ネームバリューバリバリの3人が出席するとなると、即位式に箔がつ
>くてー物だ。
 どういう?
> …をひ…これだけ騒がれてもまだ気付かんのか、おまいは…
 それでこそガウリイ(笑)。
>「あああああ〜ほ、本物のリナ=インバース様。あたしもう感激ですう〜」
 どういう話が広がってるんだ?
> プ、プロマイド?写真立て?等身大ポスター!!…をひをひ…なんなんだそひは…
 アイドルですねー、まるで。
> ──まとった獣神官ゼロスだった。
 わーい。
> と言いかけたゼロスの声をふさぎ、朗々と響く──
 アメリアですか?

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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3578松原ぼたんさん…うるうる…ありがとうごぜいまず…猫斗犬 7/23-19:18
記事番号3563へのコメント
> 面白かったです。
 本当(ハート)小説書くの下手なくせに3日間でかき上げた物だったんすけど…
 …実は前に書いたのは1週間かけてたんだけど…すぐに書き直したからこれだけ
の時間しかなかったもので…

>> …実は3話ぐらいに登場させようとしていたゼロスくんをいきなし1話から
>>出現させるという、究極の方向変換をするため改めて1から話を考え直してた
>>んです……今回(前編)は最後の方で出てくる。
> 偉い(趣味に走ったコメント)。
もちろん『ゼロスくんおめでとう』記念ですし…

>> たとえば無理矢理神隠しを起こしたり、ある世界でやりたい放題あばれまくっ
>>たり、神になったり魔王になったり…等々…ちなみに似たようなことをする人間
>>達もいる…
> こまったもんですねー。
…実は…もっと困ったやつが近くにいたりして…

>>「…いや…おれが思うには…恐れおののいた…という方が似合うと思うんだが」
> 正しい。
「恐れおののいた」と「脅したか」と言う2つの究極の選択もあったんすけどね…

>> ……………目立ってるだろうな……ゼル……特徴ありありだし……今頃、「…目
>>立ってる…目立ちまくっている…」とかぶつぶつ言いながら、あっちの世界に行っ
>>ちゃってるとか…
> 端から見ている分にはひじょーに面白い。
そのとおり!
リナも 「見てみたい気もする」とかいてたかもしんないね。

>> と言いかけたゼロスの声をふさぎ、朗々と響く──
> アメリアですか?
ふふふふふ…さてどうかな…

> 本当に面白かったです。
> ではまた、ご縁がありましたなら。
>
ありがとうございます。あなた様は神……龍神・スィーフィード様ですうう〜
きっと『後編』完成させましょう………た、ぶ、ん………
(ちなみに現在3分の1ぐらいできてまふ)