◆−ゼロスの旅路 1 ある街道で−ミオナ (2009/6/29 12:53:54) No.34127
 ┣ゼロスの旅路 2 ある街道で−ミオナ (2009/6/29 15:48:41) No.34128
 ┣ゼロスの旅路 2 ある街道で−ミオナ (2009/6/30 08:19:30) No.34134
 ┣ゼロスの旅路 4 ある食堂で−ミオナ (2009/6/30 16:08:17) No.34135
 ┣ゼロスの旅路 5 ある村で−ミオナ (2009/6/30 18:13:39) No.34137
 ┃┗はじめまして!−のこもこ (2009/7/1 15:06:44) No.34143
 ┃ ┗ こちらこそ−ミオナ (2009/7/2 20:38:11) No.34150
 ┣ゼロスの旅路 6 ある山で−ミオナ (2009/7/2 21:09:18) No.34151
 ┣ゼロスの旅路 1 ある山賊のアジトで−ミオナ (2009/7/5 08:27:11) No.34163
 ┃┗Re:ゼロスの旅路 1 ある山賊のアジトで−kou (2009/7/5 21:48:14) No.34166
 ┃ ┗ こちらこそ−ミオナ (2009/7/6 07:49:44) No.34168
 ┣ゼロスの旅路 8 ある盗賊のアジトで−ミオナ (2009/7/6 21:16:46) No.34173
 ┣ゼロスの旅路 9 ある盗賊のアジトで−ミオナ (2009/7/8 17:59:28) No.34180
 ┣ゼロスの旅路 10 あ盗賊団のアジトで−ミオナ (2009/7/10 16:17:13) No.34188
 ┣ゼロスの旅路 11 ある旅路で−ミオナ (2009/7/12 19:59:16) No.34196
 ┣ゼロスの旅路 12 ある村で−ミオナ (2009/7/15 22:11:38) No.34203
 ┣ゼロスの旅路 13 ある奇妙な旅人達−ミオナ (2009/7/18 13:15:12) No.34211
 ┗あとがき−ミオナ (2009/7/21 12:24:51) No.34226


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34127ゼロスの旅路 1 ある街道でミオナ 2009/6/29 12:53:54


初小説です。
ゼロスが主役の話です。時期的に、本編終了の一年後です。
........................
一人の神官が寂れた街道をあるいていた。彼の名前はゼロス。
一見すると中性的な青年だが、その正体は生きとし生きるものの敵、魔族である。
そんな、彼の前に現れたのは、お約束な恰好をした盗賊だった。

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34128ゼロスの旅路 2 ある街道でミオナ 2009/6/29 15:48:41
記事番号34127へのコメント

「よぉ、兄ちゃん。痛い思いしたくなければ、金をだせ!」
そんな月並みな、盗賊にため息をつくゼロス。
そこに、
「おーほっほっほ」
と、耳をつんざくような高笑いが響いた
現れたのは、一人の女魔道士だった。黒い長髪に、黒い紐のような服に、トゲつきショルダー・ガード
その魔道士は、あっというまに、盗賊を一網打尽にしたのだった。

「いやぁ。助かりました。」
と、ゼロスは近くの村の食堂でごちそうしている魔道士にいった。
お互いまだ名乗り合っていないが、料理の皿はみるみるうちに、からになる。それを、見てゼロスは、とある魔道士を思い出した。
そこに、
「ちょっといいかしら?」
と、話しかけてきた二人組が現れた。
一人は、黒い髪の女性で腰にやや大きめの赤い剣をさしている。
もう一人は、狼獣人で肩にバスター・ソードをかけている。
問いかけてきた方の女性は、空いている席に座る。
「空いている席なら他にもありますよ。」
ゼロスの言うとおり、魔道士の恰好と、昼食には遅い時間からか、席は空いている。
彼女は、
「まぁ、いいじゃない。」
と、言うと勝手に注文をする。
獣人の方も席に座っていた。

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34134ゼロスの旅路 2 ある街道でミオナ 2009/6/30 08:19:30
記事番号34127へのコメント

「で、………」
何の用ですか。と、ゼロスがとうまえに
「旅の方々だとお見受けしますが、」
と、一人の老人が話しかけてきた。
「何のよう?」
と、魔道士が聞くと、
「この村の村長でして、………」
と、勝手に話始めた。

村の近くで暴れる盗賊団バットブラックの壊滅が依頼内容だった。
「で、ボスの名前はなんだ?」
と、獣人が聞くと村長はしばしくちごもる。
そこに、
「無理だよ。」
と、言う声がした。
「ガイン!」
村長の制止の言葉を聞かずにガインと呼ばれた13歳ほどの少年が言う。
「あの有名な魔道士、リナ=インバースさ。」
ゼロスは持ってたカップを落とした。
見ると、魔道士は椅子ごとこけ、戦士風の女性は何やら笑みを浮かべ、獣人は頭からテーブルにめり込んだ。
リナ=インバース
ゼロスがつい最近再会し別れた魔道士だ。少なくとも盗賊団の首領になるような人間では、無い。
ガインと呼ばれた少年が言う。
「あの、魔王が人間に化けた姿の魔道士さ。」
ゼロスは、頭が痛くなった。
何が哀しくて、魔王が盗賊しなければいけないのだ。
と、突っ込む前にガインは、また喋る。
ゼロスが断れなくなる情報を、

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34135ゼロスの旅路 4 ある食堂でミオナ 2009/6/30 16:08:17
記事番号34127へのコメント

「それに、魔王の五人の腹心が人間に化けたのが、五人そろっているんだ。
冥王が化けたガウリィと言う男に、覇王が化けたゼルガディスと言う男に、魔竜王が化けたアメリアと言う少女に、………」
一気に知った名前を連呼されゼロスは苦笑した。が、苦笑もそこまでだった。なぜなら、
「獣王が化けたゼロスと言う男に、海王が化けたナーガと言う女さ。」
ゼロスは、飲んでいたお茶を吹き溢した。

村長が黙っていたのは、相手を恐れ依頼を断ると思ったからだった。
しかし、ゼロスにして見れば自分と上司の名前を語る不届き者を無視する訳にはいかなかった。
魔道士も二人組もあっさりと依頼を受けた。

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34137ゼロスの旅路 5 ある村でミオナ 2009/6/30 18:13:39
記事番号34127へのコメント

 村長が居なくなった後
「しっかし、よく受けたわね。
 ………あと、名前を聞いていないわね。」
 と、女魔道士が言った。
「ルナよ。で、こっちがスポットv」
 と、女性が言う。
「………姐さん………俺の名は………いや、良いです。」
 と、なにやら口ごもる獣人のスポット。
「いやぁ。名乗るほどの物ではありませんよ。
 ………謎の神官とでも思ってください。」
 と、ゼロスは言う。まさか、ここでゼロスという名前を言うわけにはいかない。
「っふ、私も名乗るほどの物じゃないわ。
 おぉ〜ほっほっほっほ」
 と、高笑いをあげた。
 そこに、
「……怖くないのかよ。」
 と、村長が去った後も居たガインが居た。
「俺の父ちゃんは、村で一番強い男だったんだ。
 だけど、リナ=インバースに殺されたんだ。」
「………それで、」
 と、魔道士は完全に食べ終えた料理を壊れかけたテーブルにのせて聞いた。
「……父ちゃんが勝てなかったんだ。俺に勝てるわけ無いんだ。」
 その言葉に魔道士は言う。
「っふ。親を殺されたのが、あんただけだと思ってるの。」
 その声はどこか怒りが込められていた。
「あたしだって、………目の前で……母様………母親を殺されたわよ。
 あのときは、何もできなかったけれど……あたしは強くなって……勝ったわよ。」
 ゼロスはナーガの出す感情を食べた。しかし、怒りと悲しみのほかに誇りまで混ざっているため苦みのあるチョコレートのようだ。
「しかも、あのときは偽物じゃないのよ。」
 その言葉にゼロスは珍しく目を見開く。偽物だと知っていたのだ。まぁ、ゼロス自信もその手下含めて偽物だと気づいていた。

「しっかし、あんた達もリナを知っていたなんてね。」
 と、魔道士が言った。
 そこに、
「てめぇらか、リナ様に逆らう馬鹿どもは」
 と、盗賊が四五十人あらわれた。

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34143はじめまして!のこもこ 2009/7/1 15:06:44
記事番号34137へのコメント

はじめましてミオナさん!のこもこです!
>「ルナよ。で、こっちがスポットv」
> と、女性が言う。
>「………姐さん………俺の名は………いや、良いです。」
> と、なにやら口ごもる獣人のスポット。
本名呼ばれず、不憫なところはスポットだな〜。
ディ○○○ 「俺はスポットじゃなくて―――だ!・・・・・・あれ?」
とりあえず、本名いおうとすると伏字になるようにしたんで♪
それと、次からは名前スポットに変換させたから★
スポット 「ああっ!?てめぇなに変換させてやがる!」
>「いやぁ。名乗るほどの物ではありませんよ。
> ………謎の神官とでも思ってください。」
> と、ゼロスは言う。まさか、ここでゼロスという名前を言うわけにはいかない。
>「っふ、私も名乗るほどの物じゃないわ。
> おぉ〜ほっほっほっほ」
> と、高笑いをあげた。
> そこに、
>「……怖くないのかよ。」
> と、村長が去った後も居たガインが居た。
>「俺の父ちゃんは、村で一番強い男だったんだ。
> だけど、リナ=インバースに殺されたんだ。」
>「………それで、」
> と、魔道士は完全に食べ終えた料理を壊れかけたテーブルにのせて聞いた。
>「……父ちゃんが勝てなかったんだ。俺に勝てるわけ無いんだ。」
> その言葉に魔道士は言う。
>「っふ。親を殺されたのが、あんただけだと思ってるの。」
> その声はどこか怒りが込められていた。
この人も色々あったんですねー。
> あのときは、何もできなかったけれど……あたしは強くなって……勝ったわよ。」
ノラ犬と食料を奪い合って勝ちを収めたり。
犬と縄張り争いして、犬小屋で宿泊したり?(笑)
> その言葉にゼロスは珍しく目を見開く。偽物だと知っていたのだ。まぁ、ゼロス自信もその手下含めて偽物だと気づいていた。
自分と上司の名前とか。使われて悪事しているなんてねー。
>
>「しっかし、あんた達もリナを知っていたなんてね。」
> と、魔道士が言った。
> そこに、
>「てめぇらか、リナ様に逆らう馬鹿どもは」
> と、盗賊が四五十人あらわれた。
・・・・・・盗賊たちに合掌。
リナの○○ちゃんやナー○相手にかなうはずないのに。
では、続きを楽しみにしています!!!

のこもこでした!

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34150 こちらこそミオナ 2009/7/2 20:38:11
記事番号34143へのコメント

>はじめましてミオナさん!のこもこです!
 こちらこそ、初めまして。のこもこさんよろしくお願いします。
>>「ルナよ。で、こっちがスポットv」
>> と、女性が言う。
>>「………姐さん………俺の名は………いや、良いです。」
>> と、なにやら口ごもる獣人のスポット。
>本名呼ばれず、不憫なところはスポットだな〜。
>ディ○○○ 「俺はスポットじゃなくて―――だ!・・・・・・あれ?」
>とりあえず、本名いおうとすると伏字になるようにしたんで♪
>それと、次からは名前スポットに変換させたから★
>スポット 「ああっ!?てめぇなに変換させてやがる!」
 あははは。不幸さでは某赤眼の中間管理職と争えますね。
 って、うれしくありませんよね。

>>「……怖くないのかよ。」
>> と、村長が去った後も居たガインが居た。
>>「俺の父ちゃんは、村で一番強い男だったんだ。
>> だけど、リナ=インバースに殺されたんだ。」
>>「………それで、」
>> と、魔道士は完全に食べ終えた料理を壊れかけたテーブルにのせて聞いた。
>>「……父ちゃんが勝てなかったんだ。俺に勝てるわけ無いんだ。」
>> その言葉に魔道士は言う。
>>「っふ。親を殺されたのが、あんただけだと思ってるの。」
>> その声はどこか怒りが込められていた。
>この人も色々あったんですねー。
>> あのときは、何もできなかったけれど……あたしは強くなって……勝ったわよ。」
>ノラ犬と食料を奪い合って勝ちを収めたり。
>犬と縄張り争いして、犬小屋で宿泊したり?(笑)
 ほかにもクラゲと話したり誰かに飯をたかったりするんでしょうね。
>> その言葉にゼロスは珍しく目を見開く。偽物だと知っていたのだ。まぁ、ゼロス自信もその手下含めて偽物だと気づいていた。
>自分と上司の名前とか。使われて悪事しているなんてねー。
 つーか、言えませんね。
>>「てめぇらか、リナ様に逆らう馬鹿どもは」
>> と、盗賊が四五十人あらわれた。
>・・・・・・盗賊たちに合掌。
>リナの○○ちゃんやナー○相手にかなうはずないのに。
 全くですね。馬鹿どもはそっちなんだけどね。
>では、続きを楽しみにしています!!!
 はい。ありがとうございます。
>のこもこでした!
 

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34151ゼロスの旅路 6 ある山でミオナ 2009/7/2 21:09:18
記事番号34127へのコメント

 爆発が起きて高笑いが響き頭蓋骨がへこむ異様な音が響く。
「おぉーほっほっほっほっほ。この程度でこの……サー……わたしを倒せると思ったのかしらね。」
 と、魔族のゼロスも聞き続けていると頭痛を起こすような高笑いをあげる魔道士。
「やっかましぃな。おい。傷に響くぞ。このアマ。」
 と、うめくスポット。どうやらトロールの血が流れているらしく多少の怪我がみるみるうちに治っていく。
 とはいえ、怪我では血を流している状態であの高笑いは勘弁してほしいだろう。
「まぁ、まぁ。魔道士さんもスポットさんも落ち着いてください。
 とにかく、この人に詳しいことを聞きましょうよ。」
 と、ゼロスが言う。そこに、
「スポット。男でしょ。細かいことを言っているんじゃないの。
 あんまりしつこいとお仕置きよvv」
 と、笑顔でルナが言うと
「じゃぁ、とっとと盗賊を拷問して詳しい情報を手にしましょうか。
 姐さん。………だから、お仕置きだけは勘弁してください………。」
 と、汗を流しながらスポットは言った。
「下僕って犬とも言うのよね。」
 と、魔道士が哀れみの目で言った。
「そうですねぇ。」
 と、ゼロスもうなずいた。

「っく、たった四人に倒されるとは、………。
 てめぇら一体なのものだ。」
 と、唯一意識を残していた盗賊が叫ぶ。グルグルに縄で縛られている。
「どこの家庭にも一人はいる謎の神官です。」
 と、ゼロスは言うと
「おぉーほっほっほっほっほ。この、サーペ………じゃなくて、盗賊ごときに名乗る名前はないわ。」
 と、言う魔道士。
「ただの旅のウエイトレスよ。で、こっちがペットのスポット。」
 と、言うルナに
「姐さん………せめて、ボディーガードとかまでは行かなくても………、せめて荷物持ちとか………おまけでお願いします。」
 と、涙ながらに言うスポットに思わず同情の眼差しで見る盗賊だった。
「………ふ。だが、リナ様達はもっと強いぜ。
 何しろ、子供のドラゴンなら生きたまま食べて口から光線をはき出し、ドラゴンもまたいで通るんだぞ。」
「あーはいはい。」
 と、ルナはめんどくさそうに話を聞きながら問いかける。
「ところで、一週間ぐらい前に荷車を引いた商人を襲ったのはあんた達よね。」
「あ?、それがどうかしたかよ。」
 と、盗賊が聞き返すと
「そのときとった品物はどうしたのかしら。」
「………ただじゃぁ、教えられねぇな。
 服でも脱いでサービスでもしてくれるんなら話は別だけどな。ええ。」
 にっこりとルナが笑うとそのまま首根っこをひっつかんでずりずりと岩場の影へと引きずっていく。
「愚かな奴………。」
 と、スポットが言った。
 そして、盗賊の絶叫が山にこだましたのだった。

 やたらおとなしくなった盗賊によると三日後に来る盗品売買組織が来るまで、品物には手をつけていないらしい。
 盗賊が言った通りの方向へ進むとちょっとした要塞のような建物があった。
 盗賊によると、去年のデーモン大量発生の事件で全滅した要塞らしい。
 ちなみに、盗賊は全員まとめて身ぐるみと全財産を奪われて縄でさかさに縛り付けられた。
 そこに、
『オーホッホホホホホ。』
 と、魔道士の物ではない高笑いが響いた。

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34163ゼロスの旅路 1 ある山賊のアジトでミオナ 2009/7/5 08:27:11
記事番号34127へのコメント

 高笑いの余韻が消えることもなく、突如虚空に女魔道士が現れた。
『オーホホホホホホ。
 なかなか戦えるようね。だけれども、リナ様やこのあたしナーガ様こと、海王の直々の忠告が聞けないなら地獄を見るわよ。』
 と、言うあたりこの女魔道士がナーガという奴なのだろう。
 しっかし、ものすごい服装であった。まぁ、すごい服を着ている点では隣の魔道士もすごい物なのだが……。
 ダークブルーのボンテージ服に貝殻や珊瑚を使ったアクセサリーは海王をイメージしているのかもしれない。
 だが、実際の海王ダルフィンはたしかに青い服を着ているが、上品でゴージャスなドレスを着ている。
 なにより、異様の所はつけているマントである。青い色をしているのは別におどろかないが、なにゆえマントに『海がすき』と、書いてある。
『ふざけるなよ。』
 四人の声は見事なまでにハモっていた。

「許せないわね。」
 と、魔道士が言った。
「なにがです?」
 と、ゼロスが聞くと
「あの、高笑いよ。自分に対する確固たる自信と真に気品を兼ね備えていないというのに、高笑いをあげるなんて三百年早いわ。」
 と、言う。
 そう言う物なのだろうか?
 人間のことは魔族にはわからなかった。………魔族人間とかは関係ないのかもしれないが………。
「まぁ、直接会ったらそれをわからせてあげたら?」
 と、ルナは笑顔で言った。
「おぉ〜ほっほっほっほ。それも、そうね。
 じゃぁ、………ダム・ブラス!」
 と、魔道士は呪文一発で扉を破壊した。
 こうして、獅子奮迅の突進が始まった。

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34166Re:ゼロスの旅路 1 ある山賊のアジトでkou 2009/7/5 21:48:14
記事番号34163へのコメント

はじめましてミオナさん。kouと、申します。
> 高笑いの余韻が消えることもなく、突如虚空に女魔道士が現れた。
>『オーホホホホホホ。
> なかなか戦えるようね。だけれども、リナ様やこのあたしナーガ様こと、海王の直々の忠告が聞けないなら地獄を見るわよ。』
 いや、地獄を見るのはそっちだろう。
> と、言うあたりこの女魔道士がナーガという奴なのだろう。
> しっかし、ものすごい服装であった。まぁ、すごい服を着ている点では隣の魔道士もすごい物なのだが……。
 ナーガ(本物)の服装をまねているんだな。
> ダークブルーのボンテージ服に貝殻や珊瑚を使ったアクセサリーは海王をイメージしているのかもしれない。
 ファッションセンスはないな。………あるやるがナーガの服のまねをしないか………。
> だが、実際の海王ダルフィンはたしかに青い服を着ているが、上品でゴージャスなドレスを着ている。
 ゼロスは知っているんですね。
> なにより、異様の所はつけているマントである。青い色をしているのは別におどろかないが、なにゆえマントに『海がすき』と、書いてある。
 うる○やつらにそう言うロゴのはいったTシャツを着ているキャラクター居たな。そういえば、………。
>『ふざけるなよ。』
> 四人の声は見事なまでにハモっていた。
 無理もないですね。と、いうか本物(海王)が見たら怒るだろうなぁ。
>「許せないわね。」
> と、魔道士が言った。
 そりゃ、そうでしょう。
>「なにがです?」
> と、ゼロスが聞くと
>「あの、高笑いよ。自分に対する確固たる自信と真に気品を兼ね備えていないというのに、高笑いをあげるなんて三百年早いわ。」
> と、言う。
 高笑いだけじゃないんでしょうね。
> そう言う物なのだろうか?
> 人間のことは魔族にはわからなかった。………魔族人間とかは関係ないのかもしれないが………。
>「まぁ、直接会ったらそれをわからせてあげたら?」
> と、ルナは笑顔で言った。
 ルナさん。もしかしてこの二人が何者か知って居るんじゃ。(あの人から聞いていて………。)
>「おぉ〜ほっほっほっほ。それも、そうね。
> じゃぁ、………ダム・ブラス!」
> と、魔道士は呪文一発で扉を破壊した。
> こうして、獅子奮迅の突進が始まった。
 ゼロスと○ナの○ちゃんとナーガのトリオ(あれ、なんか忘れているような………。)最強かつ最凶のトリオですね。
 偽物達と盗賊達に香典を上げよう。合掌………。

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34168 こちらこそミオナ 2009/7/6 07:49:44
記事番号34166へのコメント

kouさんはじめまして。
レスありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

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34173ゼロスの旅路 8 ある盗賊のアジトでミオナ 2009/7/6 21:16:46
記事番号34127へのコメント

「よくきや……」
「フリーズ・ブリット」
 カキョキョン
「てめぇら、い……」
「邪魔」
 どきゃぼきゃ
「一体何もんだぁぁぁぁ」
「それは、ひ・み・つです。」
 どがしゃぁぁ
 どれだけ、突き進んだだろうか。歩いていくと広い部屋に出た。
 そこに、
「ふっふっふ。良く来たわね。その勇気だけはほめてあげるわ。
 ………いや、無謀の間違いかしら。」
 と、現れたのは1人の女魔道士だった。
 先ほどのナーガと名乗る魔道士ではない。
 おそらく、ヴィジョンの術だろう。その影はびみょうに揺らいでいる。
「この、魔王リナ=インバースに逆らうなんてね。」
 と、名乗ったあたり彼女が自称リナだろう。
 栗毛色の髪の毛はたしかに本物そっくりだが、ドングリ眼の本物と違い、目つきは悪く鋭い。
 服装も、ナーガという魔道士や隣の魔道士と負けず劣らずの恥ずかしい服装だ。
「………本物よりも胸があるわね。」
 と、魔道士が言った言葉にゼロスも無言でうなずくと、なぜかルナに殴られた。
 ちなみに、ルナも本物のリナ並みの胸のサイズである。
「しかし、あたしが直接手を下す必要は無いわ。
 いけ、わが腹心ゼルガディスよ。」
 と、言うと偽リナ魔王の姿がかき消えると自称ゼルガディスが姿を現した。
 それを見てゼロスが最初にしたことは
「あはははははは」
 爆笑することだった。
 なぜかスポット(ちなみに笑う声を聞いたときゼロスは最初だれだっけと思った。)も、腹を抱えて爆笑していた。
 純白の服の下に鎧をきている三十代だろうか中年のオッサンが現れた。
 当人が見たらかなり痛い目に遭うだろう。
『うひゃあはぎゃははは』
 ゼロスとスポットの笑い声が混ざり合い微妙な笑い声がこだまして
「やかましぃ」
 と、ルナにスポットが殴られゼロスは笑うのをやめた。
 正直な話、ゼロスはこのルナと言う女性がなぜか苦手な感じがした。
 正確に言うなら彼女の持っている雰囲気が怖いのだ。魔族である自分が人間を恐れる理由など無いのだが、なぜか存在の根本的所から恐れが生まれている気がした。
 それは、それとしてその自称ゼルガディス略して偽ゼルは言う。
「ふっふっふ。リナ様の手を煩わせる必要など無い。
 ここが、きさまらの墓場と思え」
 と、……。

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34180ゼロスの旅路 9 ある盗賊のアジトでミオナ 2009/7/8 17:59:28
記事番号34127へのコメント

 とりあえず偽ゼルとその後自称魔竜王の偽アメリアを蹴散らした。
 ちなみに、にせアメリアは白い服を着た大柄な筋肉質な女性でゼロスはやっぱり爆笑した。ちなみに、なぜか魔道士も爆笑した。
 そして、
「ふっふっふ。良く来ました。俺がゼロス事獣王だ。」
 と、偽ゼロスと
「オーホホホホホホ。おとなしく帰っておけば良い者を」
 と、ナーガが現れた。
 ゼロスは笑顔がひくつくのを覚えた。
 黒いおかっぱ頭は文句はない。だが、三枚目半の顔立ちにこれ見よがしの無駄な装飾のついた黒いローブ。
 これが、自分とそして上司の名前をたかったのかと思うと軽く殺意がわく。
 と言うか、趣味ではないがラウグヌト・ルシャヴナをかけてやろうかと思った。
「すみませんが、………。」
 ゼロスは、あの男は僕だけで戦わせてください。と、言おうとした矢先に
「おぉ〜ほっほっほっほっほ。笑わせてくれるわね。その程度の笑いでこの白蛇のナーガ様の名をかたろうなんてね。」
 と、魔道士が笑い声を上げた。
「………なんですって!」
 と、声を上げるナーガに魔道士は
「っふ。あなたがナーガの名前をたかる偽物だと言うことはとっくの昔にばれているのよ。なぜなら、……。」
 と、マントをバッと翻すと魔道士は超えたかだかに叫んだ。
「この、わたしこそ正真正銘本家本元の白蛇のナーガ様なのだからね。」
 と、
『なにぃぃぃぃ』
 と、おどろく偽ナーガと、偽ゼロスに本物ナーガは
「っふ。あなた達も驚きのあまり声が出ないようね。」
 と、本物ナーガが言うと
『いや。知ってたし』
 と、ルナとスポットが言った。
「………へ……」
 間が抜けた声をだすナーガは、しばらく沈黙した後
「……知っていたの?」
 と、聞く。
「……ええ。まぁ、ちょっと空気読めなくて悪いけど……知っていたし……。
 あと、そこのお兄さんが本物のゼロスで正体は高位魔族の獣神官ゼロスだと言うことも知ってたし」
 と、ルナが言った。
 ………………………………………………………………………
『えぇぇぇぇ〜〜〜〜〜』
 と、今度は正真正銘全員が驚きの声を上げた。

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34188ゼロスの旅路 10 あ盗賊団のアジトでミオナ 2009/7/10 16:17:13
記事番号34127へのコメント

「な、なんで、その事を………。」
 と、ゼロスはおどろく。
「いや。見れば、わかるし………、それに妹から聞いているしね。」
『妹?』
 と、ゼロスとナーガが聞き返して詳しく聞こうとしたとき、
「ほ、本物……。」
「に、逃げるぞ……。」
 と、偽物2人が逃げ出す。
 ゼロスはとりあえず自分の名前をかたった人間を追いかける。ナーガ(本物)も、自分の偽物を追いかける。
 ルナは
「じゃ、あたしは偽物リナをちょっと痛い目見せておくから」
 と、奥の部屋へと向かっていった。

 ゼロスの名前をかたった男は逃げていた。まさか、本物が現れるとは思っていなかったのだ。なによりも、まさか本物の魔族とは………、
 森の中を走りながらようやっと見えてきた光に安堵したとき
 どっす
 と、虚空から漆黒の棘が男を突き刺した。
「まぁ、僕の名前だけなら我慢できたかもしれないんですけれどねぇ。」
 と、どこからともなくゼロスの声が聞こえた。
「獣王様の名前をかたるなんて……、許せませんね。
 ああ、そうそう。獣王様の名前は、ゼラス=メタリオムと言うんですよ。」
 と、ゼロスの声が聞こえたかどうかはわからないが、男は血を流して倒れた。
「………ふぅ。」
 と、ゼロスはため息をついて姿を現した。
 ここで、帰っても良いのだがなぜ自分の正体を知っていたのかあのルナと言う女性に聞きたくて移動をやめたのだ。
 そこに、ものすごい爆音が響いた。
 しばらくすると、
「おぉ〜ほっほっほ。この白蛇のナーガ様の名前をその程度の実力と高笑いでたかるなんて百万年早いのよ。」
 と、いう声がややこだましながら響いた。
 気が向いてそこに向かってみると変形した大地に仁王立ちして高笑いをあげているナーガがいた。
「いやぁ。まさか、僕のほかにも名前をたかられている人がいたとは驚きですねぇ。」
 と、ゼロスが話しかけると
「おぉ〜ほっほっほ。こっちこそ、魔族だなんておどろいたわよ。」
 と、ナーガが言う。
「でも、自己紹介の時、人間だって言っていませんよ。
 獣王ゼラス=メタリオム様の直属の部下獣神官ゼロス。謎の神官と言うのも本物ですし………。赤い龍神につかえているとは言ってませんしね。」
 と、ゼロスが笑みを浮かべて言った。

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34196ゼロスの旅路 11 ある旅路でミオナ 2009/7/12 19:59:16
記事番号34127へのコメント

 ゼロスとナーガが元来た道を戻っていく途中で、リナの話が出た。
 ゼロス自身としては空間移動をして盗賊団の所へ行っても良かったのだが、………元々、こういう風に人間みたいな行動をするのも嫌いではない変わり者だった。
「へぇ〜。リナさんに挑戦して負けたと言わせたんですか。
 それは、すごいですね。」
 と、ゼロスは言う。……もしかして胸のサイズですか。と、聞こうかと想ったが、言ったら最後地の果てからでも当人がやってきてギガ・スレイブを使うかもしれないと思ってやめた。
「お〜ほっほっほっほ。ふっ、そしてわたしはリナの最大にして最後のライバルと言う称号を手にしたのよ。」
 と、ナーガが胸をはって言う。そして、反り返りすぎてひっくり返ったのはお約束という奴だろう。
 そのとき、
 どごぉぉぉぉん
 と、音がして盗賊のアジトから煙が上がった。


 向かってみると、金髪の偽ガウリィだろう。顔がねじ曲がって腫れ上がっている原型不明の重傷の顔をした青年が、倒れていた。
 そして、
「よぉ。お二人さん。姐さんなら偽リナをぶちのめしに言ったぜ。」
 と、スポットが居た。
「おや、スポットさん。」
 と、ゼロスが言うと
「……1つ言っておく。俺の名前はディルギアだ。」
 と、険悪な目で言う。
「あら、でもルナにはスポットって呼ばれていたじゃないの。」
 と、ナーガに言われ
「やかましぃぃぃ。
 ちょっと昔ある組織にいたんだけどへまをしてもう二度と戻れなくなって、その結果当てもなくさ迷っていたら行き倒れたんだ。」
「はぁ。」
 と、ゼロスが気のない返事を言うが、実は彼の出す負の感情を食べていたりする。
「へぇ。………ディルギア………あ、もしかして本物の狂戦士ゼルガディスの手下の一人じゃ」
 と、言ったのはナーガだった。
「ええ、ゼルガディスさんの知り合いなんですか。」
 と、ゼロスはおどろく。昔、クレアバイブル関係の仕事で出会いその縁でリナ達と出会ったキメラの魔剣士だ。
 再会したとき、ひたすらからかわれたのを覚えている。………リナの連れのガウリィに比べればまだましな反応だったのだが、……。
「………あんたは、あったことあるとあいつが言っていたな。そういや……。
 まぁ、正確に言うとそいつのさらに上に俺はついていたけれどな………。
 まぁ、さ迷っていた俺は行き倒れた所を姐さんに拾われて………気がついたら………」
『気がついたら?』
 と、ナーガとハモって聞くゼロス
「………庭先のでっけえ犬小屋に鎖でつながれていて犬小屋の入り口に、すぽっとって、書かれていた。」
『………』
 ゼロスとナーガは思わず同情の眼差しを投げてしまった。
 ゼロスは、ここまで不幸なのは自分たち魔族のトップの魔王様ぐらいだろうかと思った。

 とにかく三人は、奥の方へと向かいながら(正確には一人と一体と一匹)は、多少はなしをしていた。
「だけど、そんな扱いならとっとと逃げればいいじゃないの。」
「何を言う。姐さんは俺の命の恩人だぜ。それに、あの美しさにあの強さ。
 惚れ込むとはああいう人のことだと俺はおもう。」
「そういうものですかねぇ。」
 と、ゼロスは疑問符を出した。そして、
「そう言えば、何であなたもルナさんも僕とナーガさんのことを知っていたんですか。」
 その言葉にスポット(ゼロスもナーガもこう呼ぶことにしていた。)は、何かを答えようとした瞬間に扉が見えた。

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34203ゼロスの旅路 12 ある村でミオナ 2009/7/15 22:11:38
記事番号34127へのコメント

「あら。おもったより早かったじゃない。
 あの子はナーガはとんでもない方向音痴だって言っていたのに……。」
 と、ルナが剣を抜いて言う。
 その向こうには偽リナとそしてその偽リナが呼び出しただろう魔獣が居た。
 たしかあれは、魔海の小島にある魔獣の一種で漆黒の毛は普通の剣や弓矢をはじき返し、その遠吠えは巨大な岩を破壊するほどである。と、ゼロスは思い出す。普通の人間なら厄介な相手で簡単な精霊魔法は効果がないのだ。
「ふは。本物を知っている奴がここに来るとは思わなかったが………。
 まぁ、いいさ。この魔獣ならたとえ本物のリナ=インバースが現れたとしても勝てる。」
 と、偽リナが叫ぶが
「あら。あの子がこんな大きな犬に負けるわけ無いでしょ。
 ………ま、たしかにちょっと厄介な相手ね。」
 と、ルナが笑うとその体から赤いオーラが立ち上る。
 そのオーラは徐々に形を作り始め赤い蛇のように長い竜と化した。
「あ、………あれは、………」
 ゼロスは驚愕する。遙か昔、永遠に生きると言っても良いほどの時を存在する魔族にとっても遠い昔に、遠くで見た存在。
 忘れたくても忘れられない魔族の敵。
「フレア・ドラゴン………スイフィード」
 ゼロスの口からそのオーラの正体が紡ぎ出された。
「そう言えば、ちゃんと名乗ってなかったわね。」
 と、ルナが言う。
「あたしの名前はルナ=『インバース』
 別名スイフィードナイト。ルビーアイとの戦いで滅んだ神の欠片を宿した人間よ。
 そして、………」
「あの、リナ=インバースの実の姉。
 ………あのリナが唯一にして絶対的に怯える存在だ。」
 と、スポットが付け足す。
『………!』
 絶句するゼロスとナーガに偽リナ。
 そして、赤い刀身の刃を受けて魔獣は大地に倒れて偽リナは倒された。

 村では歓迎と感謝の嵐だった。
 正直な話、ゼロスとしてはその感謝と喜びなどの正の感情の嵐で胸焼けと吐き気がしていた。
 ナーガはと言うと出されたかなり強めの酒をかっぱかっぱと飲みながら高笑いをあげていた。
 ルナはにこにことさすがリナの親類と思わせるような食べっぷりを見せつけていた。
 その感謝の嵐もある程度収まった頃ゼロスは聞く。
「一体どうしてゼフィーリアから出たんですか。
 ………三番目の魔王様が復活したときだってあなたは、あまり動かなかったのに………。」
 実際、一年前に三番目の魔王が復活した。一番目の魔王が復活したときはスイフィードナイトがまだ生まれていなかった。
 二番目は動くも何も復活して一月も立たない内に滅びた。
「………まぁ。何というか最初締め上げた魔族があの子………リナを探していたのよ。
 本当にピンチなら助けに行くつもりだったけれど………どこまで行けるか確かめてみたかったのよ。」
 と、ルナは笑みを浮かべて言う。
「それに、あの子はいつもあたしに勝と言っているからね。
 しっかし、本当に勝とはね。あたしもうかうかしてられないわ。」
 その言葉に
「では、最初の質問に戻ります。なぜゼフィーリアから出たんですか。」
 その言葉に
「ああ、そのこと。その前に、ちょっと、隠れてないで出てきなさいよ。」
 と、ルナが言うとしばらくの沈黙の後
「………ニャーニャー」
 と、猫の鳴き真似が答えた。

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34211ゼロスの旅路 13 ある奇妙な旅人達ミオナ 2009/7/18 13:15:12
記事番号34127へのコメント

「それでごまかしてどうするんだよ。」
 と、スポットに蹴飛ばされナーガが顔面を床にぶつけて現れる。その後ろからスポットが現れた。
「っふ。………さすがリナの姉ね。このわたしの見事なごまかしが通用しないなんて。」
 と、ナーガは胸を反らして言うが、それにごまかされる人間が世界にどれだけ居るだろうか?
 と、ゼロスは思ったが言わなかった。
「しっかし、リナもかなり有名になった物だけど、………。まさか、あのスイフィード・ナイトがリナの姉だとは知らなかったわ。
 サイラーグ壊滅事件やセレンティアの事件やクリムゾンの魔道士協会の反乱に、ガイリア王国の二度もの事件に関わったり、していたのは知っていたけれど………。
 どうやら、その手の事件以外にも何か事件が関わっている見たいね。」
 と、見た目と裏腹にそこそこの推測をつぶやいた。
 実はその言った事件すべて魔族が関わっているとは知らないだろう。
「っま。実際どんな事件だったのかは直接あの子に聞けばいいわ。」
 と、ルナが笑みを浮かべて言うと
「ま、丁度デーモン大量発生事件が収まってしばらくたったらガウリィという男と一緒に実家に帰ってきたのよ。」
『ええぇぇぇぇ』
 と、ゼロスとナーガは驚愕の声を上げた。
 ゼロスはリナとガウリィがそう言う関係になってもおかしく無いとは、思っていたがまさか本当にそう言う関係になっているとは思っていなかった。
「あ、あのリナが男と一緒に実家って………。
 やっぱり、『お父さん、僕に娘さんをください。』『お前にお父さんと言われる筋合いは無い。』
 とか、そう言うのがあったわけ。」
 と、リナの知り合いの某国のお姫様みたいなハイテンションで言うナーガ。
 ゼロスも想像してみるが、………なんとなくガウリィではそう言う言葉を言うとは思えない。
「………何年前のシチュエーションよ。
 と、言うかガウリィって父さんと知り合いだったみたいよ。………ガウリィさん自身は、忘れていたみたいだけど………。」
 と、ルナが言う。
 ガウリィさんらしいと、ゼロスは思う。
「それに、当人達は葡萄を食べに来たとしか言っていないのよ。」
 と、ルナが言う。彼女たちらしいとゼロスは思う。冥王との戦いの時に、世界よりもガウリィ自身を選んだくせに、肝心の思いを当人に伝えていない。
「リナらしいわね。何というか、戦闘とか戦いとかそういうのには強気なくせに恋愛関係にはめちゃくちゃウブなのよね。
 おぉ〜ほっほっほっほっほ」
 と、ナーガが高笑いをあげる。
 その言葉を聞いてルナも
「それに関しては同感ね。」
 と、笑みを浮かべて言う。
「でも、見ていてうっとうしいからたき付けのためにちょっとした物を注文したのよ。」
 と、盗賊の持っていた物の中にあったプレゼント用の包みを開ける。
 中から現れたのは淡い赤色と白の布地に薄い桃色と濃いめの桃色のリボンがアクセントとしてついているドレスだ。
 もう一つは、白を基調としたタキシードだ。
「これをみせて『いいからとっとと結婚しろ』と、言うつもりよ。」
 と、ルナは猫のようないたずらな笑みを浮かべて言った。
「それは、おもしろそうね。」
 と、ナーガが笑みを浮かべて言う。
「まだついていないリナとの決着もつけたかったし、……死ぬほどからかえるわね。」
 と、にやりと笑みを浮かべたナーガを見てにっこりと笑みを返したルナはゼロスに向かって、
「で、あんたはどうする。」
「そうですねぇ。」
 と、ゼロスはいつもの笑みを浮かべて言う。
「結婚式の感情は食えた物じゃないんですけれど………。おもしろそうですからね。
 ちょっとばっかり見てみるのもご愛敬という物ですね。」
 と、ゼロスは笑みを浮かべて言った。

 翌日その村を旅出た四人組………正確には、二人と一匹と一体はゼフィーリアへと向かって。

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34226あとがきミオナ 2009/7/21 12:24:51
記事番号34127へのコメント

きりが、悪いかもしれませんが、ゼロスの旅路は、これで終わりです。
もしかしたら、続きを書くかもしれませんが、今のところ書く気はありません。
最初は、ゼロスとルナだけにしようと思ってましたが、何故かスポットにナーガまで現れてしまいました。
今まで、こんなちゃちな文章を読んでくれて、ありがとうございます。