◆−在りし日の姿に還るを望み続けるもの−セス (2009/11/6 23:39:51) No.34802 ┣Re:在りし日の姿に還るを望み続けるもの−kou (2009/11/7 20:39:46) No.34807 ┃┗Re:在りし日の姿に還るを望み続けるもの−セス (2009/11/10 23:07:25) No.34826 ┗Re:在りし日の姿に還るを望み続けるもの−フィーナ (2009/11/8 18:26:38) No.34812 ┗Re:在りし日の姿に還るを望み続けるもの−セス (2009/11/10 23:14:15) No.34827
34802 | 在りし日の姿に還るを望み続けるもの | セス | 2009/11/6 23:39:51 |
「滅びを与えてあげるよ、冥王フィブリゾ。――お前の望んだその通りにね」 言い放つ少女の顔は、どう見ても人間の小娘のものではない。すべてを遥かな高みから見下ろすような――傲然というより超然とした涼しげな表情。 眼を射抜くように鮮烈で純然たる黄金の髪がたゆたうように緩やかに靡いた。 その小さな繊手に収められていたのは、握りこぶしほどの黒々とした『何か』 ありとあらゆる光と熱を吸い込んで返さぬ深淵さながらの、永久の暗黒。 眼前の引きつった形相の少年に向けて、『それ』を緩やかにかざし―― しばし、というにはいささか短すぎる攻防の後。 少年の姿を象った魔を滅ぼして、しかし自らも拠りどころを失って本来の姿に戻っていく『彼女』はさしたる感慨も見せなかった。 すべてが『彼女』の裡に還る時はいずれ来るのだから。 我は悪夢を統べる存在と謳われるすべての源 寄せては砕け散る波涛も無く 風に吹かれて揺らめくことも無い永劫の静寂に満ちた混沌の海 此処には何一つ無い 何かを得る喜びが無ければ何かを失う悲しみも無く ゆえにこそ歪みも痛みも存在しない 虚無ゆえの安寧 空虚であるがゆえの静謐 それが在りし日の姿 我が望む本来の在りかた 闇の申し子たちが導くべき完全なる秩序 その時が来るまでしばしあがけ 命持ちたる存在(もの)たちよ すべてが朽ちるその日まで すべてが滅するその日まで すべてが還るその日まで―― あとがき(という名の言い訳) 今回は微妙に詩もどき・・・というか、やたら気取った感じになってしまいました(汗 唐突に思いついたものなので、色々拙い部分もあるかとおもいますが生暖かくスルーしてやって下さい ・・・そういえばアニメ版でフィブリゾがL様に 「お母様」 と呼びかけるシーンがありましたが、お母様というよりおばあさ・・・ ざくっ! (飛来したスコップが刺さって沈黙) |
34807 | Re:在りし日の姿に還るを望み続けるもの | kou | 2009/11/7 20:39:46 |
記事番号34802へのコメント こんばんは、セスさん。 レスするの久しぶりですね。kouです。 >「滅びを与えてあげるよ、冥王フィブリゾ。――お前の望んだその通りにね」 > 言い放つ少女の顔は、どう見ても人間の小娘のものではない。すべてを遥かな高みから見下ろすような――傲然というより超然とした涼しげな表情。 普段は、部下を虐めてわがまま放題を言っているんですけれどね。 ……はっ、それでいても美しさが損なわれることがありません。(だから、攻撃しないでね。L様v) > 眼を射抜くように鮮烈で純然たる黄金の髪がたゆたうように緩やかに靡いた。 > その小さな繊手に収められていたのは、握りこぶしほどの黒々とした『何か』 > ありとあらゆる光と熱を吸い込んで返さぬ深淵さながらの、永久の暗黒。 > 眼前の引きつった形相の少年に向けて、『それ』を緩やかにかざし―― > > > しばし、というにはいささか短すぎる攻防の後。 > 少年の姿を象った魔を滅ぼして、しかし自らも拠りどころを失って本来の姿に戻っていく『彼女』はさしたる感慨も見せなかった。 あとで、部下を説教したんでしょうけど……。 そんでもって、『L様こそ本来の望みが達成できそうだったんですよ!!』と、言い換えされたら『やかましぃ!!』と、逆ギレしたりして……。 > すべてが『彼女』の裡に還る時はいずれ来るのだから。 ま、この世界なんぞほっといていたって勝手に滅びるわな > >我は悪夢を統べる存在と謳われるすべての源 >寄せては砕け散る波涛も無く >風に吹かれて揺らめくことも無い永劫の静寂に満ちた混沌の海 >此処には何一つ無い >何かを得る喜びが無ければ何かを失う悲しみも無く >ゆえにこそ歪みも痛みも存在しない >虚無ゆえの安寧 >空虚であるがゆえの静謐 >それが在りし日の姿 >我が望む本来の在りかた >闇の申し子たちが導くべき完全なる秩序 >その時が来るまでしばしあがけ 命持ちたる存在(もの)たちよ >すべてが朽ちるその日まで >すべてが滅するその日まで >すべてが還るその日まで―― > > >あとがき(という名の言い訳) >今回は微妙に詩もどき・・・というか、やたら気取った感じになってしまいました(汗 いえいえ、気取った文章を書いてしまうなんてよくあることですし……、kouも、頻繁に繰り返してしまいます。 >唐突に思いついたものなので、色々拙い部分もあるかとおもいますが生暖かくスルーしてやって下さい 詩なんて唐突に思いついて書くものですよ。 >・・・そういえばアニメ版でフィブリゾがL様に >「お母様」 >と呼びかけるシーンがありましたが、お母様というよりおばあさ・・・ >ざくっ! >(飛来したスコップが刺さって沈黙) セスさん……、それは禁句。女は年齢のことを気にしているんですから……。 そういや、kouの文化祭の時にどう若く見ても三十代のおばさんが来て店番をやっていた男子が「おばちゃん」と、呼んだら誰がだと怒鳴って近くにいた人が冗談で「お姉さんだろ」と、いったらそうだとうなずいたと言うことがありました。 ちなみに、その近くにいて見て本当にこういう人って居るんだなぁと、むしろ感動しました。 えっと、余計な事書きました。すみません……。 以上、kouでした。 |
34826 | Re:在りし日の姿に還るを望み続けるもの | セス | 2009/11/10 23:07:25 |
記事番号34807へのコメント こんばんは、kouさん。 >>「滅びを与えてあげるよ、冥王フィブリゾ。――お前の望んだその通りにね」 >> 言い放つ少女の顔は、どう見ても人間の小娘のものではない。すべてを遥かな高みから見下ろすような――傲然というより超然とした涼しげな表情。 > 普段は、部下を虐めてわがまま放題を言っているんですけれどね。 > ……はっ、それでいても美しさが損なわれることがありません。(だから、攻撃しないでね。L様v) そ・・・そうですね、L様ですから(高速で冷や汗流しつつ同意) >> しばし、というにはいささか短すぎる攻防の後。 >> 少年の姿を象った魔を滅ぼして、しかし自らも拠りどころを失って本来の姿に戻っていく『彼女』はさしたる感慨も見せなかった。 > あとで、部下を説教したんでしょうけど……。 > そんでもって、『L様こそ本来の望みが達成できそうだったんですよ!!』と、言い換えされたら『やかましぃ!!』と、逆ギレしたりして……。 どちらにせよ、お仕置きされる運命にあるんですね、部下Sは・・・ >> すべてが『彼女』の裡に還る時はいずれ来るのだから。 > ま、この世界なんぞほっといていたって勝手に滅びるわな >>あとがき(という名の言い訳) >>今回は微妙に詩もどき・・・というか、やたら気取った感じになってしまいました(汗 > いえいえ、気取った文章を書いてしまうなんてよくあることですし……、kouも、頻繁に繰り返してしまいます。 >>唐突に思いついたものなので、色々拙い部分もあるかとおもいますが生暖かくスルーしてやって下さい > 詩なんて唐突に思いついて書くものですよ。 >>・・・そういえばアニメ版でフィブリゾがL様に >>「お母様」 >>と呼びかけるシーンがありましたが、お母様というよりおばあさ・・・ >>ざくっ! >>(飛来したスコップが刺さって沈黙) > セスさん……、それは禁句。女は年齢のことを気にしているんですから……。 いやでもフィブリゾから見ればおば・・・何でもありません > そういや、kouの文化祭の時にどう若く見ても三十代のおばさんが来て店番をやっていた男子が「おばちゃん」と、呼んだら誰がだと怒鳴って近くにいた人が冗談で「お姉さんだろ」と、いったらそうだとうなずいたと言うことがありました。 > ちなみに、その近くにいて見て本当にこういう人って居るんだなぁと、むしろ感動しました。 > えっと、余計な事書きました。すみません……。 やっぱり大人の女性に「お○゛さん」というのは禁句なのですね・・・ 感想ありがとうございました、kouさん。 |
34812 | Re:在りし日の姿に還るを望み続けるもの | フィーナ | 2009/11/8 18:26:38 |
記事番号34802へのコメント こんばんは。セスさん。 日照時間が短くなり、コートが必要な季節になってきましたね。 昼は暖かいのに。 >「滅びを与えてあげるよ、冥王フィブリゾ。――お前の望んだその通りにね」 > 言い放つ少女の顔は、どう見ても人間の小娘のものではない。すべてを遥かな高みから見下ろすような――傲然というより超然とした涼しげな表情。 > 眼を射抜くように鮮烈で純然たる黄金の髪がたゆたうように緩やかに靡いた。 > 少年の姿を象った魔を滅ぼして、しかし自らも拠りどころを失って本来の姿に戻っていく『彼女』はさしたる感慨も見せなかった。 かっこいいですL様。本編に出ておられるあとがきとは違って… >我は悪夢を統べる存在と謳われるすべての源 神も魔も総ての源たる我が子なり >寄せては砕け散る波涛も無く 広がる波紋もなく >風に吹かれて揺らめくことも無い永劫の静寂に満ちた混沌の海 >此処には何一つ無い 湖の湖畔のような静けさも、獣が躍動する激しさも此処に在らず >何かを得る喜びが無ければ何かを失う悲しみも無く >ゆえにこそ歪みも痛みも存在しない 喪失も会得もないが故に空虚にして希薄 >虚無ゆえの安寧 >空虚であるがゆえの静謐 揺らぐことなき母なる腕(かいな) >それが在りし日の姿 >我が望む本来の在りかた 矛盾を厭い虚無なる秩序を求める存在 >闇の申し子たちが導くべき完全なる秩序 >その時が来るまでしばしあがけ 命持ちたる存在(もの)たちよ 矛盾を抱え存続を求める者 >すべてが朽ちるその日まで >すべてが滅するその日まで >すべてが還るその日まで―― 相容れぬ存在たちよ 相容れぬ誇りを持ち 相容れぬ未来を目指せ >あとがき(という名の言い訳) >今回は微妙に詩もどき・・・というか、やたら気取った感じになってしまいました(汗 心配しないでください。 私なんかもっと気取ったものを返事に書いてますから(汗 >・・・そういえばアニメ版でフィブリゾがL様に >「お母様」 >と呼びかけるシーンがありましたが、お母様というよりおばあさ・・・ >ざくっ! をう!? >(飛来したスコップが刺さって沈黙) セスさ〜んっ!? ――さ〜んさ〜んさ〜ん・・・(エコー) スコップこっちにも飛来して―― さくっ! (同じく沈黙) |
34827 | Re:在りし日の姿に還るを望み続けるもの | セス | 2009/11/10 23:14:15 |
記事番号34812へのコメント >こんばんは。セスさん。 >日照時間が短くなり、コートが必要な季節になってきましたね。 >昼は暖かいのに。 こんばんは、フィーナさん。 私は暑さより寒さに弱い人間なので、最近外に出るのが辛いです・・・ >>「滅びを与えてあげるよ、冥王フィブリゾ。――お前の望んだその通りにね」 >> 言い放つ少女の顔は、どう見ても人間の小娘のものではない。すべてを遥かな高みから見下ろすような――傲然というより超然とした涼しげな表情。 >> 眼を射抜くように鮮烈で純然たる黄金の髪がたゆたうように緩やかに靡いた。 >> 少年の姿を象った魔を滅ぼして、しかし自らも拠りどころを失って本来の姿に戻っていく『彼女』はさしたる感慨も見せなかった。 >かっこいいですL様。本編に出ておられるあとがきとは違って… アニメ版のL様もかっこいいけど、原作本編のL様もいいですよね。 >>我は悪夢を統べる存在と謳われるすべての源 >神も魔も総ての源たる我が子なり >>寄せては砕け散る波涛も無く >広がる波紋もなく >>風に吹かれて揺らめくことも無い永劫の静寂に満ちた混沌の海 >>此処には何一つ無い >湖の湖畔のような静けさも、獣が躍動する激しさも此処に在らず >>何かを得る喜びが無ければ何かを失う悲しみも無く >>ゆえにこそ歪みも痛みも存在しない >喪失も会得もないが故に空虚にして希薄 >>虚無ゆえの安寧 >>空虚であるがゆえの静謐 >揺らぐことなき母なる腕(かいな) >>それが在りし日の姿 >>我が望む本来の在りかた >矛盾を厭い虚無なる秩序を求める存在 >>闇の申し子たちが導くべき完全なる秩序 >>その時が来るまでしばしあがけ 命持ちたる存在(もの)たちよ >矛盾を抱え存続を求める者 >>すべてが朽ちるその日まで >>すべてが滅するその日まで >>すべてが還るその日まで―― >相容れぬ存在たちよ >相容れぬ誇りを持ち >相容れぬ未来を目指せ >>あとがき(という名の言い訳) >>今回は微妙に詩もどき・・・というか、やたら気取った感じになってしまいました(汗 >心配しないでください。 >私なんかもっと気取ったものを返事に書いてますから(汗 フィーナさんの返事の詩、L様の厳かな雰囲気が出ていていいな、と思いました。 >>・・・そういえばアニメ版でフィブリゾがL様に >>「お母様」 >>と呼びかけるシーンがありましたが、お母様というよりおばあさ・・・ >>ざくっ! >をう!? >>(飛来したスコップが刺さって沈黙) >セスさ〜んっ!? >――さ〜んさ〜んさ〜ん・・・(エコー) >スコップこっちにも飛来して―― >さくっ! >(同じく沈黙) (だくだく流血しつつ)フィーナさん、大丈夫ですか!? と・・・とにかく、感想ありがとうございました。 |