◆-魔法学園リラその6後編-魔沙羅 萌(7/23-21:21)No.3579 ┗Re:魔法学園リラその6後編-松原ぼたん(7/24-06:40)No.3587
3579 | 魔法学園リラその6後編 | 魔沙羅 萌 | 7/23-21:21 |
いやー、こっちの話はかなり御無沙汰してましたねえ、あ、どうも、魔沙羅です。 恐怖の夏休みが来てしまった(笑)。 それではいつもの通り、サクサクいってみましょうか! 第六話《後編》竜王縛る~やっとこ晴れたよ皐月空 るごうがぁぁぁーーー! 『水竜王』は咆哮をあげる。それは悲しみ、苦しみ、恨み……それらを微妙に混ぜ合わせた感情。いわゆる負の感情と言うもの。 それらが何故そこにあるのかはわからない。 しかし、その彫り物の竜は確実にその感情しか持っていなかった。 だが、その感情はじょじょに消えて行く。 何故ならば今、それを縛っている『鎖』はゼロスなのだ。 魔族とは負の感情を糧としていきるもの。そして、ゼロスはそれなのだ。 「ゼロス!そのまま負の感情を食い尽くしちゃいなさい!」 リナの『先生』を付け忘れてまであげた声は嬉々としている。 その竜の勢いが弱まるのを見たから? 『そんなことを言われましてもねえリナさん、僕もそろそろ限界ですよ。これを食べるのは。 それにしてもこの方の負の感情は無尽蔵なんでしょうかねえ、こまっちゃいましたよ。 はっはっは★』 虚空から響くのはゼロスの声。 よーく耳を澄ませせればその声は『鎖』から聞こえている。 ゼロスの声もリナに負けないくらい嬉々としている。 その負の感情が食い尽くせないかもしれないのに? 「『はっはっは★』ぢゃない!笑ってごまかすな!」 いったいそれにどれほどの負の感情がこもっていたと言うのだろうか? いまだ竜の中からはいく数の啜り泣きが聞こえてくる。 「どうなってんだあれは?」 ルークがそう呟いた時だった。空が突然に晴れ渡ったのだ! 「な、何だありゃ!」 ガウリイがまぶしそうに空を見上げつつ驚愕の声を上げた。 『!!』 ガウリイの見ている方角をリナとルークは見上げて……硬直した。 空に舞っているのは一匹の白き龍。 そして、その背中にいるのは… 「やっほー!みんなぁー、『すけっと』つれてきたよぉー!」 萌と玻璃だった。 「ちょっとあんた達、どっからその龍を連れてきたのよ!」 「この龍はこの両神山の守部なんですよ。それを私と萌ちゃんで説得したんです」 りるるるるぅー! 「ほら、『水竜王』さん、龍神さまも謝ってるから許してあげようよ!」 るごるがああぁぁーーー! 水竜王はいやだという風に咆哮をあげ、『鎖』に絡まれながらも暴れまわる。 りるるるるるぅぅーー その竜神が哀しそうに声を上げた直後だった。両神山が光に包まれたのは。 「どうも有り難う御座いました。これでこの『水竜王』様も動き出す事はもう無いでしょう」 神主さんはもう鎖で縛られていない彫り物の龍を嬉しそうに見ながらそう言った。 「いえいえ、この程度の事、いつでもお請けいたしますよ、神主さん」 『お前が言うなーーー!!!』 かくて、極悪先生ゼロスはT神社にてその場にいた生徒全員から裁きの鉄拳が食らわされたのであった。 追伸:その後ゼロスはリナとガウリイを那須の方に送るハメになったのだ。 もちろん、瞬間移動で。 〔続く〕 …ゼロスって不幸ねえ。 まあ、一番よく働いてたのも彼なのにね。 あはははははは。 |
3587 | Re:魔法学園リラその6後編 | 松原ぼたん E-mail URL | 7/24-06:40 |
記事番号3579へのコメント おもしろかったです。 >リナの『先生』を付け忘れてまであげた声は嬉々としている。 楽しそうだね。 >かくて、極悪先生ゼロスはT神社にてその場にいた生徒全員から裁きの鉄拳が食らわされたのであった。 お気の毒。 本当に面白かったです。 ではまた、ご縁がありましたなら。 |