◆-『欲望』その1-月影るい(7/27-06:54)No.3623
 ┣Re:『欲望』その1-松原ぼたん(7/27-07:34)No.3626
 ┣『欲望』その2-月影るい(7/27-23:39)No.3634
 ┃┗Re:『欲望』その2-松原ぼたん(7/28-18:52)No.3645
 ┗『欲望』その3-月影るい(8/3-21:35)No.3761
  ┗Re:『欲望』その3-松原ぼたん(8/5-18:59)No.3803


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3623『欲望』その1月影るい E-mail URL7/27-06:54

久しぶりの投稿です。
こんにちわ、月影るいです。わ〜い。久しぶり過ぎて忘れている方多いかもしれませんね。(私のこと)
では、読んで行って下さいな。

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『欲望』その1

欲望・・・それは、貴方を愛するために備わった感情・・・。
魔族には無かった感情。
貴方を愛し始めて備わった感情。
貴方が欲しいがために、僕のものにするために・・・。
貴方を困らせ、助けて、裏切る・・・。

「リナさんは、欲望って在るんですか?」
僕こう聞くとリナさんはにんまりしながら答えました。
「・・・欲望・・。ごまんとありすぎて、分からないわね」
最後のほうは少しあきれた口調でリナさんは答えました。
「欲望なんてもんは、いつのまにか備わっている感情だし。
私たち、人間に備わってなかったら可笑しいわね。
あんた達だった在るんじゃないの欲望ってもんが・・」
「いえ。無いと思いますけど・・」
少し自信なさげに僕は答えます。
「そんなはず無いわよ・・だって、あんた達魔族は、世界を滅ぼすって欲望があるじゃないの」
「・・・・・・・」
リナさんは、その答えをいとも簡単に見つけまして・・・。
それに、僕はあっけにとられました。
「・・そうですね・・。魔族にとってそれは、欲望なんですね」
「そうよ・・・人間も欲望って言ってもいろいろ在るのよ。
たとえば、『あの綺麗なドレスが欲しい』とか『家が欲しい』とか『彼女、彼氏がほしい』とかね。
・・あとは、『好きな人をどう振り向かせる』・・・とかね」
リナさんは、最後の言葉を濁しながら言った。
そして、僕は少し考えました。
「なるほど、それでは、僕のこの感情も欲望ですかね・・・」
そういって僕はリナさんとの間を詰めて唇を重ねました。
リナさんは、置かれている状況を把握できてなかった様です。
唇を離すとリナさんは、いきなり涙を出しました。
「な・・なにすんのよぉ〜」
「いいじゃないですか、減るもんじゃないし・・ね!」
「減るもん!減るもん!ゼロスの場合減っちゃうんだもん!」
リナさんは、訳の分からない事を言ってます。
「しょうがないですねぇ〜」
僕は、泣きながら僕の身体を叩くリナさんの手を掴み仕方なくまた口をふさぐ・・・。
時は一瞬・・・。
「それでは・・・」
僕はそれだけを言い残しリナさんの前から去る・・・。

『欲望』魔、神、人間に限らず備わった感情・・・。
それは、母なるあの方からの贈り物・・・。

                         おわり

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はい。やっぱしゼロリナですね・・。
今度は、違うものを書きましょう。多分、この『欲望』シリーズでしょうね・・。
たまには、ガウリナ・・・らしきものを書くのもいいかも・・。
うみ・・
では、またのお越しをお待ちしております。

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3626Re:『欲望』その1松原ぼたん E-mail URL7/27-07:34
記事番号3623へのコメント
 面白かったです。

>魔族には無かった感情。
 うーん、ベクトルが違うだけど言う気もしますが・・・・。
>私たち、人間に備わってなかったら可笑しいわね。
 確かにそうかも。
>「・・そうですね・・。魔族にとってそれは、欲望なんですね」
 半分本能かもしんないけど(笑)。
>そういって僕はリナさんとの間を詰めて唇を重ねました。
 どさくさ紛れたな(笑)。
>「いいじゃないですか、減るもんじゃないし・・ね!」
 それは卑怯。
>それは、母なるあの方からの贈り物・・・。
 面白いものを有り難う(笑)。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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3634『欲望』その2月影るい E-mail URL7/27-23:39
記事番号3623へのコメント
2作目・・予告どおりガウリナ・・ガウリイがリナにらぶらぶ!(死)

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『欲望』その2

出会った時点で何かあると思った・・・。
彼女を守る事で、彼女を『保護者』と名目で守る事で俺の心は満たされるはずだった。
しかし、あのときから変わった、彼女を守るという名目を『欲望』に変え。
『守る』ことで、彼女を『保護』することで、彼女を『愛する』という『欲望』に変えて。

「リナぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
ばしゅ!
一人の男が俺の目の前で大切な女(ヒト)を殺す。
いつもは、憎めない奴でいつもリナを利用しては消える奴・・。
俺のライバル・・リナの想い人・・・永遠の命をもち滅びを求めるもの。
「おや?ガウリイさんいらしたんですね」
ゼロスは、いつもの淡々とした口調で俺を見ないままそう言う。
腕の中には、自分の錫杖で胸を貫かれたリナを抱きかかえている。
リナの表情はとても穏やかだった・・満足そうだった・・。
「ゼロス・・何故なんだ?何故リナを殺した!」
だんだんと自分の声が大きくなっていくのが自分でも判るほど怒りが込み上げている。
その感情をゼロスは喰らている。
「何故?無粋な事を聞きますねぇ〜。
僕はただたんにリナさんを手に入れたいだけですよ」
「なぁ・・・!リナを手に入れたいがために殺すのか?」
「そうですよ・・・そうすれば彼女は僕だけのものになりますし貴方・・・
ガウリイさんの元へ行ったりはしない・・・。
魔族・・というか、どうやら僕だけは独占欲があるようですね。
彼女を好きになってしまったがために・・」
ゼロスは、そう言うと、腕の中で死んでしまったリナに口付けをする。
「そう言えば、リナさんも言ってましたよ死ぬ前に・・・。
ガウリイさんが気になるって・・・」
「俺が気になる?それは、どう言う事だ?」
俺は、ゼロスに聞き返すとゼロスは不適な笑みを浮かべ言ってくる・・
「それは、ご自分で考えてください・・。では・・・」
ゼロスは、そう言って虚空へと掻き消える。そこには少しばかりの闇が残っていたが。
リナのそばに駆け寄る・・・俺の腕でリナを抱きかかえて・・。
ドク!ドク!
心臓が動いている・・・
「何故だ?」
俺は、無意識にそんな言葉を漏らしていた。そして、リナが目を覚ます。
「う?どうしたのガウリイ・・・?」
状況を把握してない様子でリナは、俺にきょとんとした顔でみてくる。
嬉しかった・・いつのまにか俺はリナを抱きしめていた・・。
「リナ」
「な・・なによ。くるしいでしょ!」
「リナ。俺は、お前をづっと守っていくからな!」
リナの反応は手に取るように判る・・真っ赤な顔をしているだろう・・最後に小さくリナの耳元でつぶやく・・・。
「リナ、愛している」

                                 おしまい

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ひや・・・ガウリイらぶらぶジャン・・リナに・・・。
リナってば・・・殺されてるし・・密かに、ゼロリナっぽいし・・(;;)
では、次のお話で会いましょう・・。

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3645Re:『欲望』その2松原ぼたん E-mail URL7/28-18:52
記事番号3634へのコメント
 面白かったです。

>「おや?ガウリイさんいらしたんですね」
 相変わらずマイペースというか・・・・。
>「それは、ご自分で考えてください・・。では・・・」
 いぢわるですねー(笑)。
>「何故だ?」
 確かにそおかも・・・・。
>リナってば・・・殺されてるし・・密かに、ゼロリナっぽいし・・(;;)
 殺されてるというの、あれ?

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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3761『欲望』その3月影るい E-mail URL8/3-21:35
記事番号3623へのコメント
ちわ!アメゼル・・だよな・・ゼルアメとは言いがたいな・・・。
アメゼルが強い三作目です・・・(^^;;;;
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『欲望』その3

私は、一国の王女です。小さいころ母を無くし、以前までは父さんと姉さんとで暮らしていました。
父さんはとても強くて正義を心に燃やしている人なんです。
姉さんは、今は行方不明ですけど、多分、高笑いをあげながら諸国漫遊でもしてると思います。
私は、在る事件で一緒になった方が気になります・・・。
『欲望』・・・とは何でしょうか?
私は、正義を心に燃やしているのに・・・『欲望』もとい『野心』を心に潜めています。
それは、彼を好きという『欲望』・・・・。

「ゼルガディスさん・・セイルーンに行きません?」
 私は、別れ際になってゼルガディスさんにもう一度聞いてみた。
 ゼルガディスさんは、首を縦に振らない・・・それは何回も見た光景・・・。
「すまん。俺は、他の国もまわろうと思う」
 重い空気が流れました。
 長いようで短い空気を切ったのは私のほうでした。
「そ・・・そうですよね。
ゼルガディスさんは、自分の身体を一刻も早く取り戻したいんですよね。
そうしたら、セイルーンに長居してては行けませんよね」
「・・あぁ。すまんな、そのうちセイルーンにもよるさ」
 あたしは、下を向き泣きそうになるのを堪える・・・。
「はい!では、待っていますね。
そのときは、父ともども歓迎をしますから・・・では」
 ゼルガディスさんとは、反対の道を行く。セイルーンへの道を辿る。
 あたしは、堪えた涙をまだ出さない。
ゼルガディスさんが見えなくなるくらいになってから涙を出そう・・・。
 後ろを振り返る。
ゼルガディスさんは居ない・・道沿いに生える木に寄り縋る。
「ふ・・ふえ〜ん」
 堪えに堪えぬいた涙が洪水の様に流れ出る、それをどうやっても押さえきれない。
ふと、影がかかる・・・。
「なに、泣いてるんだ?」
「え?」
後ろを振り返るとゼルガディスさんが立っている、こっちを心配そうに見ている。
「だから、何で泣いているんだと聞いておろうが・・
どうしたんだ?」
 私は、涙を手で拭きながら答える。
「いえ・・・何でも無いんです。
そう言う、ゼルガディさんこそどうしたんですか?」
ゼルガディスさんは、ほほを掻きながら言ってくる。
「・・いや、何だ。
別に急ぐ様でもないからな・・セイルーンにでも言ってみようかと・・。
だめか?」
「いえ。行きましょう。あたしがセイルーンを案内します!」

―貴方が好きなんです・・。
 貴方が好きな私では、正義としていけない事でしょうか? 
 許されますよね。
 だって、それが私の『欲望』ですもの。
                     おわり
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どうも、アメゼル・・だな。
なんか良くわからんなぁ〜。結構話しこぎつけてますね・・・。
次は。。。どうしようかなぁ〜。
フィリアのお話とか??
では、またのお越しをお待ちしております。

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3803Re:『欲望』その3松原ぼたん E-mail 8/5-18:59
記事番号3761へのコメント
 面白かったです。

>それは、彼を好きという『欲望』・・・・。
 それを欲望と表現するのは結構ひねくれてると思うぞ(笑)。
>後ろを振り返るとゼルガディスさんが立っている、こっちを心配そうに見ている。
 お前、それは不意打ちだぞ。
>別に急ぐ様でもないからな・・セイルーンにでも言ってみようかと・・。
 ゼル、優しいです。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。